金曜日, 1月 02, 2009
ふだんほとんど使っていないパワーマックのクラシック環境が起動しなくなった。最後のデュアルブート機なので、切り替えてOS9専用では起動できるのだが、今となっては遅いし、場所は取るわで、そこで細かい作業をするだけのスペースもとりづらい。せっかく広い画面のiMacなので、なんとか、クラシック環境を動かせれば、過去のソフトウエア資産も有効に使える。
http://www.katch.ne.jp/~kakonacl/douga/sheepshaver/sheepshaver.html
ここでは、インテルマックでもSheepshaverが使えて、昨年諦めたMacROMも今は別のところからダウンロード出来てきて、OS9が動くと言うので、半日ほどかけてチャレンジしてみた。
ROMの入手は、このサイトの指示通りだが、必要なROM部分だけを取り出す作業はOS9環境でしかできないので、そこで行って外付けDを経由してインテルマックに移動させた。後は指示通り行い、今回は少し起動ディスクにもゆとりを持たせて、設置。後はCDからブートさせる初期設定にして、MacOS9.04を挿入しておきスタートボタンを押せば、いとも簡単に懐かしい起動画面となり、先程指定しておいた起動ディスクを初期化して、インストール作業が続く。
BasiliskIIで経験していることなので、いたって楽に行えるのだが、お手本としていた上記サイトでは、終わりのほうにパワーPCでのSheepshaverとちがい、とても使えない、とありビックリ。
『1)ゲストOS上で、テキストファイルやホーム
ページの作成など簡単な作業は可能だが
、動画の変換などパワーを必要とする作
業はことごとくフリーズしてしまう。
・・・動画関連ファイルを扱う事は無理だ!
2)CD-ROMは認識・マウント可能なるも、外
付けハードディスクやUSBメモリーを認識
出来ず、ホストとのファイル交換手段が、
唯一 Unix Root経由しかなく、それが上
手く行かない事は致命的だ。
2-1)ホストのMac OS Xで新規に作成した
HTML、テキストファイルの場合はなん
とか利用可能。
白紙アイコン書類となってしまい、ダブルクリックしてもことごとく「作成したアプリケー
ションが見つからない」と警告される。しかし、Dreamweaver、SimpleTextを起動して
「開く」から読み込む事が可能な場合もあった。
2-2)他のMacで作成したファイルを一旦ホストの Intel Mac OS 10.5にコピーした場合は、
再利用しようとしても以下の如く惨憺たる結果だった。
先ず問題は、フォルダですら白紙アイコン表示となってしまい開けない!
そこで、ホストで同じ名前のフォルダを新規作成してファイルを全てその中に入れ直
した後に、Dreamweaver、SimmpleText、QuickTimeを起動して「開く」から読み込も
うと試みても、ダイアログに表示されず該当ファイルを探す事すら出来ない。
*ファイルまでを作成し直せれば利用出来るのだろうが、MacOSXで作成出来ない
から本エミュレータを導入しようとしたのだ。』
などとあった。私は、動画の編集などには使わないし、昔のマックにしかなかった古いソフトが使えたらいい、という立場なので気にせず挑戦。上の方が問題にしている白紙のアイコンなどの処理法も、BasiliskIIでインテルマック上のエミュレータで初期化したディスクイメージを、パワーPC上で開いてファイル群をコピーして戻してやれば、白紙っぽいアプリのアイコンもまたインテルマック上のエミュレータで開けば使えることは経験済み。
今はパワーPCマックもあるが、常用しておらずインテルマック上で動くOS9エミュレータであれば、殆どの過去のアプリが、インテルマック上でもクラシック環境として使えるということに、非常に興味を覚えた。さらに、インテルマック上で、BasiliskIIで作った起動ディスクをを開き、そこに使いたいアプリをコピーすれば、OS9環境が復活すると思った。
それで、無事インストールできたOS9環境、起動ディスクを初期化してOS9がインストールされたものを指定してやるだけで、ちゃんとOS9が動いてくれた。しかも、BasiliskIIの起動や予備ディスクもそのまま使えることが分かった。Theoristなどもちゃんといきなり動く。ただ、コプロを要求する古いソフトは、上記の方も指摘しているように、動かない。
ただ、安定性が悪く、OSインストール後の定番である、時間帯や各種設定中でもフリーズするありさま。この手続きをパスしても他のソフトは、ハイパーカードなども動いた。
そして、インテルマック本体が、Unixというディスク名なのだが、ここからコピーしても、アイコンが活性化しないことは、BasiliskIIとまったく同様。
そこで、インテルマックのBasiliskIIで初期化しておいた移動用のディスクイメージをこんどは、インテルマック上で開き、外付けディスクから、OS9のアプリやデータを直接コピーしたら
Sheepshaverが無事起動するまではなにやらいろいろな文句が出ていたが、その後はどういうわけかすっきりコピーできた。アプリの作成年度が古いので、BasiliskIIのOS8でも動くと思い、
試したら、起動するまでアプリアイコンにも拒否マークが付いていたが、消えていてちゃんと起動した。
いちおう、OS9環境でも読み込ませてみたが、今度は、それを読めないので初期化しますか?と行ってきたので、使用をやめた。不安定なOS9で使わないでもすむ幸せをつくづく感じた。この一年、BasiliskIIhずっと安定していて、信頼感もかなり向上している。いわゆるマックらしいソフトはウィンドウズにかなり先駆けて開発されたものが多いので、OS8環境でもかなり動くようだ。ますます気にいりました。
それで、インテルマックでは、ウィンドウズもエミュレータで充分実用になるし、いちいち起動しなくても、サスペンド状態で保持され、再起動などの後でも保持されているので、簡単にXP環境が戻る。こちらは商用だけあって、ファイル群の移動なども、マック内のフォルダ間の移動のように簡単にできて、大変助かる。ウィンドウズが出て、マイナーマックはどうなるかと気を揉んだ時期もあるにはあったが、アップルが消えてもマック環境は残ると、かなり前から言われていた。そしてそれが曲がりなりにも有志の人々の手で実現されていて、歴史の厚みと、MacFanの気概も感じる。
今回、本来のOS9環境から移植したアプリはフレキシトレースと言うもの。書籍などからコピーしたグラフデータのゆがみを補正し、グラフのプロット点や、指定した任意のカーブの座標などを読み取り数値化して表として出力してくれる。後はエクセルなどで解析しなおすことができる。今はない、スリースカンパニーというマックのソフトでは当時比較的知られた会社が日本語化してくれて、簡単な使用説明書を付けて、日本語版として3万6800円くらいで発売したもの。私が、なんと秋葉原ではなく、新宿のパソコンショップの片隅に値引してたった一個だけ残っていたのを見つけて、手持ちのお金をなんとか工面して買ったものである。くしくも2000年1月2日、ビッグパソコン館新宿東口店で購入していた。もちろん、フロッピー1枚だけである。エクセルも当初、マック用3.5インチフロッピー1枚だったようだ。バージョン2.xあたりまで。エクセル、フレキシトレース、マセマティカなどの数式処理ソフト、あとはグラフ化ソフトがあれば、大抵の理工系の仕事がはかどることになる、か・な!?。
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3 件のコメント:
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