シリンダヘッドからのアースケーブル増設により、また走行フィーリングが変わったが、これが購入直後のものに近いもののような気がした。不用意にアクセルを開けたときの、マフラー後端からもれるサウンドが、購入直後の音に変わっているのである。そして、不完全燃焼っぽい匂いもほとんど消えている。
この匂いを意識してブログに書いたのは昨年2月。それより一月前に、ETC装置を付けたのだが、購入直後には、そんな匂いを意識したのかどうか記憶がないことから、どうも、ETC装置で電気が食われ、スパーク特性が変わって、匂いが鼻につき出したのではないかとさえ思った。この装置は、鉄のボディにアースされていた。
今日、着けてからはじめて通勤以上の距離をまとめて走ってみて、少々オーバーヒート気味の感じがした。そう、ミラクルパワーを併用した時のような感じなのである。通勤距離は20キロに満たないので、あまり気付かずに来たが、25キロほども走るとあらわれてくる。とはいえ、その程度はミラクルパワー装着時より軽く、体感した感じでいうと、1/3程度か。走行状態によっては気付かずにさえ過ごしてしまう位であるが、渋滞などの遭遇すると、アクセルを気持ち余分に開けないと、以前のようには軽く走れないのである。
試しにホットスタートで測定した燃費は15.2で、ミラクルパワー装着後のオーバーヒート状態の14キロよりは良いのだが、16かそれ以上は期待したいコースだったので、やはり気持ち余分に開けているのだろう。
つまり、ヘッドからのアースは、思ったより効果があるのではないかとおもった。にんじん君を外して走行したら、装着以前より5%くらいはよい燃費がでるのではないかとさえ思った。なお、走り出した直後のホーン音は、普通だが、走行距離がある程度以上になれば大きめに鳴ることも分かった。なお、この走行は、オイルを交換したばかりでの結果であり、オーバーヒート気味の結果が、新しいオイルとの親和性の問題も含んでいるかもしれない。
新しいオイルに変えると、古いオイルで走っていた感じと変わることはよくあることで、オイルを変えると、走りがよくなるというか蘇るという例は良く聞くところではある。この2輪の場合、ホンダ車には効かないというマイクロロン処理してあり、乗り込むほどに馴染む性質があって、余程古いオイルでない限り、新品タイヤの例ではないが、200〜300キロかそれ以上走らないと、いつもの調子がでない傾向にあることも、書いていて思い出した。そのせいかエンブレもよく効く感じだった。熱に依るピストン膨張が気密性を向上させていると想像させる効き具合かもしれない、と思った。
最良の燃費が出た時のことを考えると、アクセルを開けなくてもただただ走ってくれる感じがしたものだ。このときは、ミラクルパワーを撤去した直後で、それまでオーバーヒートして走っていたのが、直ったのでなおさらスムーズに回ったのだと思う。
今回は、シリンダヘッドからのアースで、効き過ぎて(にんじん君を併用しているので)やはり多少ヒート気味なので、朝起きたとき、頭の中では、アース線を少なくして2本の並列から、本来の1本に戻したら、オーバーヒート気味はなくなるのではないか、という思いがよぎった。それで、夜明けととともに作業し、シリンダーヘッドからのアース線は、本来のアースとセルモーター台座ボルトで直結、もう一方の台座から取っていた増設アースは撤去した。
こうすると、バッテリーのマイナス端子は、本来のアースと、にんじん君からの端子だけとなり、一本余計なアース端子もなくなり、ボルトの締めも良く効くようになった。それで、期待通りの結果が得られるか、往復を走ってみて調子を見たが、行きも帰りも、エンジン温度は違うのだが、走行フィーリングに特に差は感じられず、気持ちよく走る。こんなちょっとしたことで、走行感覚が変わるとは、電気とは不思議なものだという思いがつのる。後は、調子の持続がどうなるかだが、今のところ、ランプは明るく、排気の匂いもなく、音は程々で、結果は上々。もう、燃費テストをする気にもならない。乗って疲れず楽しい気にさせてくれる走行感覚が戻れば、それ以上のことは求めなくなる。平坦路でも、軽い下りを走っているようにエンジンが回ってくれるのが、理想だ。オーバーヒート気味では、少し登り勾配を走っているようで、エンジン音は静かでも、妙に疲れる。
クランクケースからだけのアースはたとえダブルでも、調子の変動が多く、いらいらさせられたが、ヘッドからのアースは、今のところ運転状況で、フィーリングが大きく変わると言う不安定さは、生じていない。ランプは過去最高ランクで明るく、気持ちも明るくなる。
先日、黒いカワサキ車(750?)と並走したが、音の大きさに驚く。さらに抜いて行くときの排ガスの臭さにはもっと驚いた。きっと、御本人は気付いておられないと思うけど。昨年来の、似た臭さから開放されたのも嬉しい。やはり、にんじん君ツインパワーGTは、その性能を引き出すためにかなり試行錯誤をしたが、結果的に選んで良かった、と言う結果が出ている。ただ、車種で効果が異なります、と但し書きがあるように、ただ付ければいい、というものでもないようだ。微妙なところもある。相手(バイク)を良く知り、愛情をもって接することに尽きる、といえば月並みすぎるだろうか?
アース線の説明書には、マイナス電流の戻りがよくなると、誘電率がアップしますというような事が書いて合った。コイルに発生する電磁界が強いということなのか、時々不整爆発をしていたのも、体感レベルでは消えているようだ。