原因不明の突然停止で、修理に出してから5日ぶりに、治って届けられた。軽4輪が小さく見える大きさに改めて感心した。交換部品はキルスイッチユニットと、電気系の背骨かつ中枢神経といえるワイヤーハーネス。けっきょく、どこがどう悪くて止まったのかを聞き出そうとしたが、バイク屋さんでも結局分からなかった、という。ただ、ここしかないだろうと思って新品に交換したのだという。
ワイヤーハーネスは2万6000円以上もした。キルスイッチは、今回交換を見送ったリヤのブレーキランプのレンズより安く、新車のように赤いスイッチがついてきた。試乗したバイク屋さんも吹けがかなりいいようですね、などと言っていた。私もアクセルを軽くひねってみて回転の上がりと言うかツキの良さを感じた。低回転で細かく断続的に震えるようにノイズが入るように見えるニュートラルランプも、静かに明るさが変化するだけで落ち着いている。
あいにく、納品物が多く、11時まで仕事に追われて、ようやく乗り出した。明るさが全然ちがうではないか。これでは、昨年秋の車検時に、ランプが暗くて車検の規定の明るさギリギリだったという指摘を思い出した。おそらく、ハーネスのどこかでボディと異常接続していたのかもしれない。メーターが明るいので、トリップメーターの走行距離も、過去最高に見やすい。ということは、火花も快調のはず。
しばらく走ったら、アイドリングが1400回転にも達していることに気がつく。1200回転に調節していたのだから、明らかに火花が強くなって帰ってきたのだろう。ローギアへのショックがやけに大きいと感じていたが、そのせいだったのか。それで、さらに走って1200以下、1050回転程度まで下げた。これで、ショックはだいぶ小さくなった。戻すネジはかなり大幅に回さないと落ちなかった。最近、暖冬だと言うのに、自作モータロイのせいだとばかり思っていたが、今までより朝の水温計の表示が低すぎると(ここひと月ばかり)感じていた。白の適正レンジまで針が行かない日もあって、ブルーゾーンと白のレンジとの境どまりであったが、今日は、ちょっと走るとまた昔の位置に針が戻っていた。
そのせいか、自作ロイの感じがなく、またまた慣らし運転スタートといったところ。いい加減に安定してもらいたいものだ。ただ、小排気量とちがい、たいていはあまり不調を感じず走ってしまっていたので、期待していたほどにはパワー感はないが、シフトアップした時などに、グイッと前へ押し出される感じがした。
後はカーボン堆積がどの程度改善されるかだ。燃費ももちろんではあるが、最近はやたら仕事が増えているので、通勤オンリーで、こういう時は、燃費は良くない。走りに鋭さは感じないが、以前よりも前の車が早く近づくのは、気のせいだけでもない感じ。後続車が出遅れている感じもするし。あとはツーリング燃費だが、今のところ何の予定も組めない状況だ。通勤に使用できるだけでも、満足しなければならない。
過去に、排気の匂いはガソリンにもよると書いたが、不完全燃焼っぽい匂いはやはり燃焼異常だったようで、不思議なくらい匂いがしない。また、アイドリング途中で、エンジンが温まってくると、回転がさがりよく止まったが、今回はアイドリングを以前のレベルに戻しても起こらない、ようだ。
社内でも、新車を買ったほうが安上がりだったんでは!?と噂されているらしい。購入価格、直後のオプション部品交換、その後の修理代(消耗品をのぞく)とカウントしていくと、SC54の新車はともかく、SC30の頃の新車価格を上回りかねない。いずれにしても、SC30は昨年あたりが中古価格の底をうったとも言われており、以後は上昇はすれど低下はしない、などと気になる記事を書くバイク雑誌もあった。
玉ナビの女子アナさんの乗るハーレー883は、すでに18年目に突入とか。CBとかいろいろ迷ってハーレーの900クラスとして、いちどじっくりメンテをしたいなどとおっしゃっているが、新車ならいざ知らず、中古はある意味、メンテ次第であるし、そこに新車とは一味ちがうそれぞれの中古との付き合いの世界が広がるように思える。