土曜日, 5月 14, 2016

忘れれていたもう一つの数式処理Theoristの現状と今後の期待

Rソフトはデータを入力しさえすれば回帰計算などのパッケージなどが付随するいわゆる結果だけを示す統計用フリーソフトらしくエクセルなどとの比較ができればよく、また学会で講演発表済みで、印刷もされていて、英文で発表していないだけである。(第100回日林講、1989。平成元年)

この頃は勤めだした最中で、慣れない測量の実務に忙しく数式処理などにもあまり関心がなく、発表したデータはBASICで組んで動くように手入力したプログラムを使っていた。

出力結果の断片や入力の一部は残っていたりするが、今時BASICなどが動くプログラムなどは見かけないし、第一どうやって動かしたかも忘れてしまった。
これは明日が測量士の国家試験日であり、同僚の一人に明日何度目かの挑戦であるため、金曜日から休んでいる人を思い出して取り出した書籍の扉の裏に貼ってあった資料であり、その頃も行列計算などはまだプログラムしようとしていた名残ではないだろうか?

これは親会社の図書書棚にあった「最小二乗法の理論とその応用」(田島稔・小牧和雄、東洋書店、1988、第二版)の384ページ、水準測量の網平均の実例の実際例の解説ページであり、当時は敷居が高すぎた(今でも)。そのあたりから基本の勉強を始め、同じく書棚にあったMikhail, E.M. (1876) Observations and least suquares. 497pp, Repeinted by arrangement with Harper & Row, Publishers, Inc,. New York
も借り出してコピーして参考にした。著者ふたりは東大地球物理学科卒と天文学科卒である。

勤めだして懐に少し余裕ができて、MathematicaTheoristを購入することができた。当初近くにソフテック(Macとそのソフト)という代理店があり、割引で18万ぐらいで購入できた。それから九大数学科の梶原教授が常連だった「BASIC 数学」を毎月購読して数年続け書棚が一杯になり引越しで全て200キロを超すゴミとして処分された。

梶原教材は主要なものは引っ越してきたが、しばらく数式処理から遠ざかっていたので、その本も探せばあると思っていたが、探しても見つからないので引越しの際に紛失したらしい。
アマゾンで探したら在庫ありというので、注文したがこないので今日追跡したら、お届け日が決まらないので、という。決まったら連絡しますという。誠に残念。

ところで、Theoristの後継ソフトとされるLive Mathというソフトを調べるとあまり情報がなく値段すらもわからない。たまたまアカデミックソフトという会社がそれを取り扱っているとわかり、単独個人で購入しても1.5万だというので注文をして、本日正式に注文が決まった。来るのに数日はかかるらしい。
「納品まで今しばらくお待ちくださいますよう、お願い申し上げます。

この度は、お手数をお掛け致しまして、申し訳ございませんでした。
引き続きよろしくお願い申し上げます。

アカデミックソフト 
担当名            」

以前にも使った事があり、拙ブログでも取り上げたことがある。
http://yhsvtex.blogspot.jp/2011_05_01_archive.html

この記事も「Live Math  価格」
で検索したら同じページで最初に偶然発見した。書いたことはすっかり忘れたが中身は思い出がある。

エミュレーションでTheorisths自体は完全動作するようであるが、もともと行列の追加入力などの細かい操作は忘れてしまっているので、入力ができない。過去には4❎4以上の行列の演算もしているので、いじってみたがうまくいかずLive Mathを再注文した次第。

上の拙ブログの5番目の図が当時のLive Mathの例で、積分計算の実行例を示している。

ところで、昼食を挟んで情報を見たら、たきさんのホームページには土曜日の情報として
RV・GCRはフィリピン大統領の就任後
というのがあって、ZAPレポートでもフィリピン大統領の仕事を待っているとあったので何のことかと思っていた。彼の就任は6月30日だという。


http://mm-world.jugem.jp

によると色々と解説推測付きで出ている。

だいぶ近附いてきましたね。

元に戻り

Mathematicaで行列の入力はできたが、演算はしない。

標本数は少ないがTheoristではちゃんと計算した。今では追加入力方法が不明なので代替ソフトに期待している。
今度の後継ソフトでも幾行列までなら計算可能なのかはまるで不明なのだ。今度は、ウィンドウズ版、マック版、リナックス版とはいって、ライセンス番号付きだというが、教育用ということで詳しいことは不明。


1999年版のMathematicaをSheepShaverで動かしてみて、数値積分させたが、昔の記事と同じだった。過去には厳密!?な確認をしていなかったが、積分計算は表示形式が微妙に違っても、数値で確認すると同じ答えだった。こうした積分は大学を出た年に出版された教科書に載っていたが、怪しいと思っても当時は追跡できなかった。他の研究者も色々発表しても誰もこの積分式を使わない。小生は元の実験式を少し変形してべき乗式としたものを使用する関係から、結局追求する羽目になったは、やはり違っていた。

その関連で、海外の論文でも、教科書に載ったこの方法は、その後日本国内の誰も追試していないようであるが、正しいのなら野外での手間を省く有効な方法だろうと言われている。多いに納得する部分である。

これは式そのものの問題もあるが、元の提唱者が、アカマツ(実際はクロマツだった)やシラカバなどの陽樹の枝の分岐様式の直径階分布が両対数直線で傾きが一般の枝の−2ではなくー1.5ぐらいとみなせる場合が多いとして提唱したまま半世紀ほど訂正されていない。

実際にアカマツで色々な個体について調べると、ー2となる場合いのが普通のようであり、いつの間にか、ダビンチルールと欧米で言われるようになってしまった。最初、戦後の日本の研究者たちが提唱したパイプモデルセオリーとして出ていたが、その先生方にお聞きしても、当時はダビンチの業績は知らなかったと答えが返ってきた。

あまり慌てて発表するのも良くないが、ガウスのように発表しないのも相手を怒らせる。
私の発表も、いずれ遅すぎる発表となろうが、後で訂正するのに比べた少しはマシだろう。この分野では慌てて発表するようなものは何もない筈と指導教官に言われた。

したがって、長い歴史で見れば欧米の呼び方が学問的には正当性があるようにも思える。http://legacy.jyi.org/volumes/volume1/issue1/articles/aratsu.html




ところで、数式処理ソフトをいろいろ探していて、良さそうだと思ったのに、昔から有名だったMatLabがあり、お試し版なら30日間無料ということで、試そうと思った。

しかし、Mathematica並みの値段だとわかったが、トライアル版なら無料ということでお願いしてみたら、いきなり解凍なしに定位置にダウンロードされたが、インストールしようとしてもできない。



どこをクリックしても、

というメッセージが出てせっかくのお試し版が利用できなかった。

Macの最新グレードアップ版なので、対応していないようであった。

これが昔使ったLibe Mathだが、
メールアドレスも変わり新規ライセンス番号を入力しろとうるさい。番号が来れば、インストールしなくても動くかもと期待はしている。

うっかりOSのアップグレードなどすると取り返しがつかなくなることが多い。

Windows 10 への7月までの無料アップグレードの半強制の通知も要注意だ。
http://beforeitsnews.com/opinion-liberal/2016/05/technology-microsoft-windows-update-kb3133977-is-deadly-2528214.html

私がよく行くサイトでもウインドウズには注意とある。
http://reptilianbuster.blogspot.jp/2016/05/blog-post_28.html

宮崎正弘の国際ニュース・早読み 5/13

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成28年(2016)5月13日(金曜日)
          通算第4902号 
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 ヒラリーは、このところ連敗ばかり。サンダースが予備選挙後半をリード
  他方、トランプの勢いは留まるところを知らず、番狂わせ勝利が射程に入った
**************************************** 

 5月12日、ワシントンDCの共和党全国委員会でトランプ候補と共和党の実力者(下院議長)のポール・ライヤンとの初会合が催された。
 ライヤンは面談後、「まだ党の挙党態勢がくめるという合意には到らなかったが、今後も将来のアジェンダに関して合意を模索することでは『合意』できた。かれは純粋で暖かみのある人間だと感じた」
と前向きなコメントを出した。

同議長はそれまで「トランプを支持する用意は出来ていない」とし、『彼とは政治スタイルもアジェンダも異なる』としてきた。

 共和党全国委員会の前には『アンチ・トランプ』の活動家ら十数名が集まって、『トランプ人形』を掲げ「移民への憎しみ」などと怪気炎をあげていた。

 一方で、共和党の有力な『集金マシーン』として知られるスペンズ・ズゥイックが2月以来、定期的にトランプと面談していることが分かった(NYタイムズ、5月13日)。
ズゥイックはロムニー(マサチューセッツ知事)の懐刀として、またファンド経営に辣腕をふるうことでも知られる。
 共和党は裏面でも、かなりトランプへの接触が増えていることがわかる。

 現時点で、トランプは1086名を既に獲得(過半数1237)、ヒラリーは1716(同2383)。ともに第一位を走るが、過半数を制してはいない。
 ちなみにこれまでの結果、共和党はクルーズが546,ルビオ168,ケーシック154である。民主党はヒラリーを追うサンダースが1453を獲得し、猛追している。

 しかも意外な動静はヒラリーに勢いがなくなっていることだ。
 三月下旬以来、サンダースが勝ったのはアイオア、ユタ、アラスカ、ハワイ、ワイオミング、ワシントン、ロードアイランド、インディアナ、ウェスト・バージニラ州であり、一方のクリントンは人口大州のニューヨーク、コネチカット、メリーランド、ペンシルバニアをおさえたものの、あとはデラウェアとグアムという寂しさを露呈してきた。
 同時期のトランプはユタ、ウィスコンシンの二州で負けたものの、ほかの十州では大勝している。
 

 ▼トランプは『道化師』から「勝つかも知れない」候補にシフト

 一昨日、沖縄で講演した折、「ところで米大統領選ですが、トランプが勝ちそうです」と言ったところ、会場が一斉に「えぇーっ」とどよめいた。尋常ならざる驚きだったようだ。
 高杉晋作は言った。「時と勢いには勝てない」と。
 
ヒラリーは予備選後半で明らかに失速している。
明確にその勢いを失っている。地盤のニューヨークはおさえたものの、優勢といわれた州を次々とおとし、勝利したのはプエルト・リコとか、グアムとかになってきた。

前から言われてきたようにヒラリー・クリントンは「ガラスの天井」を超えないと女性初の大統領にはなれない(拙著『トランプ熱狂、アメリカの反知性主義』、海竜社参照)。
 そのうえ、彼女にはこれからFBIの事情聴取がまっている。「嘘つき」というイメージは固定しかけている

 民主党内には依然として、強敵の社会主義者、バニー・サンダースが予備選に残って闘っているばかりか、このところ、サンダースが連勝しているのは上記にみた通りである。
あの絶対優勢と評されたヒラリーはどこへ行ったのか?

世論調査をみても、彼女への不人気は沸騰しており、『嫌い』というのが『好き』より多い。
好感度アンケートで、これほどの開きが出るとは民主党主流派も「こんな筈ではない」と臍をかんでいるに違いない。
もちろん」「トランプが嫌い」という回答する比率もヒラリーと並ぶほどに大きいが、トランプに嫌悪感を抱くのは殆どが女性である。

 日本の報道がいまもニューヨークタイムズとCNNの分析や予測に偏っているから、トランプは勝つことなど考慮の対象外だった。日本の外務省もそう分析してきたため、日本政府はトランプの情報を3月15日までまじめに集めてこなかった。

共和党がトランプでまとまるという近未来の想定をのぞけば、「勝負は闘う前に明らか」などと民主党陣営は豪語してきたが、最近は「ひょっとして、トランプに負けるのではないか」という本能的な疑問が囁かれ始めた。

昨師走まで、全米のマスコミでもトランプは『道化師』扱いで、まともに取り上げたメディアはすくなかった。年が明けて、トップに立つと泡沫候補とはいえ、「可能性はゼロだが、面白い」となり、三月にフロリダでルビオを撤退させると、『ゼロではないが、限りなくゼロ』という論調となった。

 三月末から情勢が激変し、トランプを見るマスコミの目が変わった。正式候補として射程にヒラリーとの対決が明らかになると、「ひょっとして番狂わせもあり」という予測が増えた。

 しかも、ここへきてのヒラリーのあまりに連敗ぶり、そのうえ、サンダースが党大会で指名獲得できなければ、党を割って、かつてのアンダーソンのように独立候補で出馬に到る可能性がないわけではない。


 ▼トランプに投票しているのは従来、党の予備選に参加しなかった層である

 しかしもっと大事な側面的現象をみのがしていないか。
 トランプもサンダースも党の集票マシーンに依存していない。とくにトランプは共和党の組織的支援がまったくないのだ。
「勝手連」のようなボランティアがつどっており、しかもこれまで党員登録しかせずに予備選には投票しなかった層が、どっと投票しているのだ。
 民主党はさめた有権者が多く、党大会予備選を棄権している層が目立つ。だから、勢いが違うのである。

 共和党の予備選は党主流、保守本流が組織を挙げて推したルビオがフロリダ州でまさかの敗北、そのご、オハイオでテキサスで、それぞれが地盤のケーシックとクルーズが勝ったが、インディアナ州でトランプに負け、両者は撤退した。

 今後、トランプは選挙戦をヒラリー攻撃一本に的を絞るだろう。そしてメディアがトランプの一斉攻撃に移行するだろう。が、FBIのヒラリー聴聞がトランプに味方するだろう。
そして、もし米国でフランス、ベルギーのようなテロが起きると、流れは一気にトランプに傾斜するだろう。

 どうやら米国の選挙戦の勢いが、予期せぬ方向へ迸り出したようだ。筆者は月末にひさしぶりにアメリカへ出かけて、予備選の後半戦を取材することにしている。
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  読者の声 どくしゃのこえ Readers‘ Opinions 読者之声
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(読者の声1)今月末にオバマ大統領が広島を訪問することが決まり、今日のニューヨークタイムズ紙では一面で「謝罪をする必要はない」「米国正しいことをしたのだ」「世論も世界の常識も皆そうだ」
といったことがしつこく述べられていました。
ふと思ったのが、もし自分たちに罪悪感が本当に皆無であれば、こんなに何度も同じことを主張するでしょうか?
 悪くない、正しい、と声高に繰り返すのは、無意識にそうしないといけない必要に駆られているから、人類史上最悪の戦争犯罪を犯したのだという事実をしっかり認識しつつもバレては困るから、というふうに、裏から読んでしまいます。
オバマが広島で謝罪をしたら、これまで地に落ちていた彼への評価が一気に上がる、というのが日本人的な考えでしょうが、それはまず期待できないでしょう。
かつて東京大空襲を指揮した米空軍のカーチス・ルメイ将軍は生前「もし戦争に負けていたら自分たちが絞首台に上っていただろう」と述べたとのことですが、ルメイ将軍も東京大空襲や原爆投下が罪なき一般市民を大量虐殺した戦争犯罪であったことをよく認識していたのでしょう。
  (武蔵野の皇国女子より


(宮崎正弘のコメント)そのルメイに日本は、な、なんと勲一等を差し上げました。どういう了見なのか、米国も理解不能では?



  ♪
(読者の声2)桜チャンネルからお知らせです。
「闘論!倒論!討論!2016 日本よ、今...」 
 テーマ:サミット後の世界経済の行方
放送予定日:平成28年5月21日(土曜日)20:00-23:00
日本文化チャンネル桜(スカパー!528チャンネル)
「YouTube」「ニコニコチャンネル」オフィシャルサイト
インターネット放送So-TV
<パネリスト>片山さつき(参議院議員)、島倉原(経済評論家)
田村秀男(産経新聞社特別記者・編集委員兼論説委員)、野口旭(専修大学教授)
松田学(前衆議院議員)、丸谷元人(ジャーナリスト・危機管理コンサルタント)
宮崎正弘(作家・評論家)
  司会:水島総(日本文化チャンネル桜 代表)

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宮崎正弘 v 渡邊哲也『激動する世界経済!』(ワック、994円)
宮崎正弘 v 室谷克実『日本に惨敗しついに終わる中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 小川榮太郎『保守の原点』(海竜社。1620円)
宮崎正弘 v 室谷克実『仲良く自滅する中国と韓国』(徳間書店、1080円)
宮崎正弘 v 川口マーン惠美『なぜ中国人とドイツ人は馬が合うのか?』(ワック)
宮崎正弘 v 西部 遭『日米安保五十年』(海竜社)  
宮崎正弘 v 佐藤 優『猛毒国家に囲まれた日本』(海竜社)

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木曜日, 5月 05, 2016

Rは無事インストールできたが、

今日で、はや連休はおわりである。

何も進歩がなかったように感じる三日間であったが、絶望ばかりではないようだ。

心配だったはじめてのRも、ウィンドウズ版とマック版とそれぞれにインストールして動いた。ウィン版は3.2.5(2016-04-14)であり、マック版は2つあり3.2.1(2016−05−03)と3.30とであり、後者は最新のマックに対応である。日付はおなじ。
丸善で立ち読みした時系列データの解説本には、Windows版をもとに解説などと書いてあったりしたが、LinuxやMacでも使用感は同じであった。

最初インストールした時は、適当な教本がなく立ち往生したが、すぐに200ページ以上のpdf版のセットアップから解説したものが見つかり、参考にしている。ベクトル、行列、関数の定義などがあり、演習問題や回答集ものっており、やはり数式処理ソフトだなと思った。

データ入力編までにおよそ100ページ、その後一番簡単な直線回帰、最小二乗法は170ページあたりからである。

しかし、Mathematicaによる多変量解析もあきらめてはいない。使用されている版は判然としないが、その後現在の版と昔からの3.0版の中間であり、どちらかというと3.0に近いかな!?という感じであり、コンちゃんは騙し騙し使いましょうと教えてくださった梶原教授の教えを思い出し、奮闘中であり、少しわかってきた。

手元には、500ページを超える3.0のStandard Add -on Packagesなる書物があり、これがエミュレーション環境でどの程度使えるか、主要な項目について検討中であり、結構忙しいが、ちょっとした気分転換にはなる。
先ほどは本体のアップデート中であり、紹介できなかったがこれがRのマニュアルの目次部分である。

現行MathematicaはVer.10.xで小生のは9.0であるが、コマンド体系にはそれほどの違いはないとかんがえられる。


昨日ダウンロードしたRのアイコンが見えるアプリケーションフォルダ。Mathematicaのアイコンが二つあるがどちらも容量、機能は全く同じで、購入価格が違うだけ。ホームエディションは個人ユースとして6万円前後だったが、公刊に使用となると正規の製品版を使わなくてはいけないとされていたので、また30数万円払って購入した。しばらく眠っていたが、いざ本格的に使用となったら10.xが出てしまい、しかも内容がかなり変わってしまい、4則演算などは変わらないとしても、便利に感じていたコマンド群は影を潜め、今は使いづらくなってしまっている。

Mathematicaによる多変量解析(現代数学社、小林夫妻著、1996)は使用したVer.の明記がないが、小生のどちらにも一部は使用ができるが、プログラムはエラーが表示される。




たとへば、現代数学社の行列計算によるプログラムでは、プログラム中で、さいごに ] がないと指摘してくる。そっくりそれをコピペして3.0で行ったが、やはりエラーとなり、基本的に同じことを指摘する。 ] 一個、.や,がちがってもプログラムは動かないから、本体の体系がかなり様変わりをしたようだ。特に2000年以降と思う。しかし、発売元や解説書もそうした点にはふれていないようだ。




ためしに、手元の手引書の例題を実行してみたら、判例どおりに動いた。


それを9.0で実行するとまずグラフがだめで、計算もしない。これは相当内部変化がおこっているといえる。現代数学者のプログラムでも簡単なものは、3.0でもきちんと動くから
順を追って、二回以上大きな改訂がおこなわれているようだ。
これは簡単なプログラム(現代数学社)の簡易統計量の一部を求めるプログラムだが、9.0でも3.0でもエラーはでなかった。正し、いちいち必要なパッケージを呼び出す操作は、3.0では可能だったが、9.0ではエラーとなってしまう。Regressというコマンドも最初に気づいたのだが。そうしたコマンドは9.0以降はなくなっている。Fitだけしか使えない。

現代数学社のこの本は。最終的には行列演算をプログラミングしているので、プログラムの正しい構文は不明でも、演算手順がわかれば、数式処理ソフト上で、行列演算を繰り返せば、解にいたると思われた。そして、その延長上にRもあるということになる。

その点エミュレーターとしての3.0は再起動が早く、扱い易い。ただ、Rのほうは専門の統計ソフトとしての出力が可能だという。Mathemaricaを媒介して久しく忘れてしまっていた行列演算を今後楽しもう。


ところで気になって現代数学社の1996年発行とその時代以前のMathematica のバージョンを調べたら驚くべきことがわかった。この教材は一年前から同社発行の雑誌「BASIC数学」に掲載されていた内容を基礎にしたものを改良したと言っているから、なるほどと思った。私が買った3.0の発売はなんと忘れていたが英語版の発売は1996年9月となっていた。
初販が同年12月だから、それ以前の版でなくてはおかしい。それで、それ以前の版は2.2ということになる。梶原先生がやはりこの出版社からお出しになった数式処理ソフトの解説所の例題を3.0で行うと微妙にグラフ関係などが先生の結果と違う例が10%まではいかないが、それなりにあったことを思うと、そうだったのかと思う。以前はエミュレータでも2.2は動いていたが、今度の10.5環境では動かない。
しかしよくまあ、この時代の書籍が一冊売れ残っていたものだと思う。他にフロッピーディスク付きの解説書(朝倉書店)が一冊売れ残っていた。あとはウエーブレット解析用のプログラム付きが一冊、古いところではそれくらいだった。
バージョン1以降の非互換性変更の簡単な履歴もあったが、結構変わっており、現在が10.4らしいが、これも新しくなったためか、かなり修正が繰り返されて、この数字らしい。
その点Rも常に最新のものが無料で使えてなおさら好ましい。
梶原先生はベージョンアップは重くなり、スピードが遅くなり(当時は!?)バージョンアップは大嫌いと仰せられた。Timing[    ]がいたるところで使われていた。

宮崎正弘の国際ニュース・早読み ( 米共和党、トランプ候補の指名獲得が確実に)

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成28年(2016)5月5日(木曜日)
          通算第4895号 
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 米共和党、トランプ候補の指名獲得が確実に
   トランプで結束できるか否かで勝負は決まる?
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 5月3日、トランプは苦戦を伝えられたインディアナ州で、クルーズ候補に大差を付けて勝った。これを受けてクルーズが撤退を表明し、事実上、共和党の大統領正式候補にトランプが確実となった。

 共和党中枢にはトランプ排撃の動きがのこるものの、反トランプで独立候補を立てようとした動きは沈静化し、党幹部らは「トランプで一本化し、協力体制を敷かなければクリントンに負ける」として、協調体制を呼びかけ始めた。

 しかし共和党支持者のなかで、トランプを嫌い、「クリントンに投票する」という人々が相当数いる。またワシントンはほぼ完全にトランプというアウトサイダーに対してそっぽを向いている。ウォール街は「勝てる候補に乗り換える」特技があるので、やがて、トランプ陣営へ馳せ参じるだろうと見られる。

同時に民主党にも、「クリントンになったらトランプへ入れる」という、嘗ての「レーガンデモクラット」のような一群の人々がいる。
 どちらが多いか。

 「好感度調査」で、クリントンが意外に嫌われている数字が、過去一年間まったく変わらないばかりか最近は増えている現象がみられる。
 これを「ガラスの天井」というが、はたしてヒラリークリントンは、このガラスの天井を突き破ることが出来るか。
 次の米大統領選挙はもはや 共和党 vs 民主党 という図式でははかれない、異常な事態となっている。
      △◎△み◇◇○や□◎△ざ◇◇○き◇○△
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◆ 書評 ◎ しょひょう ▼ BOOKREVIEW ▽書評
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 歴史を合理主義や経済性だけで解釈するのは間違いである
   メタフィジカル・ヒストリーによる壮大な歴史試論

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井尻千男『歴史にとっての美とは何か』(啓文社書房)
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 井尻千男先生、没後まもなく一周忌を迎える。遺作評論集がこのたび編まれた。それが本書だ。
 歴史には合理的経済効率や、コストなど作戦面における戦術の愚劣、拙速などからは計り知れないものがある。戦争を結果や、作戦の齟齬だけでは論じられない。
つまり精神性であると井尻さんは常日頃から強調してきた。
 日本はなぜ、あの無謀な戦争を最新兵器で重武装した列強を相手に、しかしひるむこともなく堂々と闘ったのか。そこには絶望のはての、無計画な、行き当たりばったりの作戦しかなかったのか。
 
この井尻さんの気魄に満ちた歴史試論は、『宿命に殉じた者たち』という副題が示すように、メタフィジカル・ヒストリー(形而上の歴史)をひたすら希求する、精神的求道者としての、井尻歴史学の真骨頂がある。
 それは「日本人が肇国の太古から試みてきた国つくりの精神史をいまこそ再点検せねばならない」使命感が強く漂っているからであり、このメタフィジカル・ヒストリーという難題に挑み続けた著者の遺稿でもある。

 まずは「遣唐使の廃止」について、井尻史学ではこう解釈される。
 西暦894年(寛平六年)、宇多天皇は遣唐使の廃止を決めた。同時に摂関政治の廃止を決めたのである。
つまり天皇親政が始まった同期性に井尻さんは注目して筆を進める。
 「この摂関政治の廃止は当然、名門貴族たちの反撥をまねいたことだろう。加えて宇多天皇は非名門の菅原道真を登用し、当時最重要の外交案件だった遣唐使派遣についても道真の建議によって廃止に踏み切った」
  この思い切った措置は「通説になっている財政上の理由によるというよりも、国風文化高揚という精神の必要だったのではないか」
  つまりこんにちの親米派、親中派、国際派と国粋派、保守派の対立があるように当時の親唐派と国粋派との精神的対立のなかで、起こった『大事件』である。
  遣唐使はすでに十七回も派遣されたが、海難事故、財政負担、とくに貢ぎ物の負担が重かったうえに、もう一つの疑問が残る。
それは「航海術も(十七回も派遣しているのだから)、造船技術も進歩してしかるべき」であったにも関わらず海難事故が頻発しており、とくに十七次派遣の『遣唐使の副使の地位にある小野が渡航を拒否しているほどだ。
  したがって、「費用対効果というような経済合理性の観点に立てば、とうてい均衡は期待しがたいこと」だった。
たしかに第一回派遣以後、『律令国家の建設と遣唐使の関係は密接に』繋がってはいたため、遣唐使派遣事業を経済的合理性から疑う者はいなかった
 「あるときから遣唐使が変質した」と井尻氏は、ここで指摘する。
  何か?
 「律令国家の理想を求めて唐国に渡った秀才たちが、その国で見たものは何か。理想と現実のあまりの乖離に驚き、かつ絶望したことだろう」。それは厭唐気分というものではなかったのか、と井尻氏は推論を続ける。
  留学帰りの秀才らが日本にもたらしたものは絶望だったのだ。もやもやとして鬱屈した、歴史家には残らない「気分」が、そこはかと読み取れる。そして、国風文化の交流が起こる。
  文学史的にいえば歴史を画期するのが『古今和歌集』である。
  これこそは「美意識に於ける宣戦布告」であったと井尻氏は論をさらにすすめ、こう言う。
 「敵は唐という大国と、その美意識に膝を屈した臣のすべてが含まれる。その大国たる唐帝国が滅亡したのは西暦907年である」
即ち、遣唐使廃止から十三年後に唐は滅び、そして、醍醐帝の御代に『美意識上の独立宣言』ともいえる古今集が編まれた。
  本書は、遣唐使だけを論じているのではなく日清・日露から大東亜戦争へ至る過程での国民の精神の歴史を克明に論究している、傑作の凝結である。

http://www.amazon.co.jp/%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E3%81%AB%E3%81%A8%E3%81%A3%E3%81%A6%E7%BE%8E%E3%81%A8%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%81%8B-%E5%AE%BF%E5%91%BD%E3%81%AB%E6%AE%89%E3%81%98%E3%81%9F%E8%80%85%E3%81%9F%E3%81%A1-%E4%BA%95%E5%B0%BB%E5%8D%83%E7%94%B7/dp/4899920113

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◆ 書評 ◎ しょひょう ▼ BOOKREVIEW ▽書評
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 「新自由主義」なる面妖なる、国家破壊の思想はどこからきたか
  ユダヤ人が狙う破壊的想像とは国家、制度の撤廃が最終目的ではないのか
 
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菊池英博、稲村公望『ゆうちょマネーはどこへ消えたか』(彩流社)
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 冒頭に示唆的なミルトン・フリードマンの言葉が挿入されている。
 フリードマンといえば、シカゴ学派の総帥、あらゆる規制緩和を無くし、市場を自由にせしめ、つまり国家、制度を取り払えと主張したマネタリズムを唱えた。
この学派が唱えたのが「新自由主義」という名の、おそるべき新型の金融万能、自由市場礼讃の思想だった。
 ハンガリーから逃れてきたユダヤ人の末裔、ミルトン・フリードマンはスターリンの、そしてヒトラー治下のユダヤ人がいかような苦しみにあったのかを原点に、国家とか制度を恨み、金融こそが万能であり、カネを稼げる場であれば、何でもやっても良いという、倫理性を欠落させた、国境無きメカニズムの確立を説き、その亜流等が世界に蔓延させたのが新自由主義であり、これを日本で広めて、国家の基本をずたずたにしたのが小泉政権。そのキーマンが竹中平蔵である。
  小泉政権のときに、この「狂人宰相」(西尾幹二氏)が行ったの最悪の愚行が「郵政民営化」という、トンデモナイ改悪事業だった。
反対が多いと、選挙で保守候補のもとへ夥しい刺客を送り込み、城内実、小林興起、衛藤成一といった議員は落選に追いやられ、亀井静香は苦戦した。
  保守派に「守旧派」というレッテルを被せ、メディアは民営化に反対する論客を登場させず、一種の言論統制を敷いた。全体主義をきらって米国へ亡命したユダヤ人が、変形の全体主義的ともとれる思想で国家を統御しようとしたのだ。

  そして「郵政改悪」は強引に断行され、ぎしぎしと各省庁間の軋轢がうまれ、あやうく郵貯の国民資産が外国へ流れ出す寸前という危機に陥ったときに、別のカミカゼが発生した。飛んでもない政権が宇宙からやってきた。
  ともかくあの狂気のような「自由化」「規制緩和」といったアメリカ製のアメリカの金融植民地化を目指したかのような突風はいったい何だったのか。
  郵便局はコミュニィにとって欠かせない交流の場、福祉の拠点、そして地域社会の要衝であり、これを民営化し、効率化するという事業自体が文化破壊、伝統破壊である。
  破壊的創造という言い換えもあるが、かれら郵政改悪派には、破壊の後のビジョンがなかった。
  もちろんこうした改悪には抵抗する勢力が生まれる。
  だが、憲法改正がままならないように、TPPがまかり通るように、日本では保守陣営の力はまだまだ弱く、アメリカ製の情報に操作され、洗脳された手合いが、大手を振ってマスコミを渡り歩き、いや反対派はメディアへの登場が閉ざされ、「かれら」の思いのままに、国境を撤廃し、国家をいずれ消滅させるという新自由主義が闊歩するのである。
  著者の二人は、頑迷に強固に、そして愚直な姿勢を貫徹しつつ、こうした流れに逆らって正面から郵政民営化に挑戦し駁論を展開した論客である。
  この二人が、民営化のあとの弊害、そしてこれからでもまだ間に合う対策、その処方箋を解いたのが本書である。
  著者等が繰り返し述べているのは、郵貯の上限が1300万円と拡大され、これらは税制投融資に回されずに、そのまま国債(それも米国債)へ流れ、そして株式投資へ流れるリスクが高く、それを防ぐには金融庁が「郵貯の投資銀行化」を阻止しる必要があると、力説されている。
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 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1407回】     
――「支那種族ノ勢力ハ将來實ニ恐ルヘキ者アルヲ信スルナリ」(高橋3)
       高橋謙『支那時事』(嵩山房 明治二十七年)

        △
 「長崎ヨリ水路凡ソ五百英里」に位置する上海に上陸した高橋は、「其繁華熱閙ノ光景」に圧倒されたらしく、「實ニ上海ハ東洋第一ノ良港ナリト感」じている。だが、城壁で囲まれた市街地に一歩足を踏み入れるや、「人家稠密殆ト隙地ナク市街縱?ニ連リ道路甚タ狹隘不潔ナリ」と。これに対するに租界地は「繁華美麗ナリ就中英租界ノ四馬路ノ如キハ劇場、妓院、酒樓、烟館等林ヲナシ遊人蟻集シテ歌舞夜ニ徹ス」。欧米人のために整備された清閑な公園に、中国人は入園を禁じられている。「居留地ハ宛モ法英米三國ノ殖民地ノ如キ有様」だ。

 かくして高橋は、「嗚呼堂々タル支那帝國モ今ヤ既ニ此ノ如シ其盛時ヲ回想スレハ轉タ万里ノ孤客ヲシテ感慨ニ堪サラシム」。さればこそ「支那人タル者亦此感アルヤ否ヤ」。ところが、である。堕ち行く中国を嘆き中国人に同情を寄せるほどに、「支那人タル者亦此感」はなかった。少なくとも大多数の老百姓(じんみん)は。いや、廟議に参与する高位高官、さらには外国と取引する商人なども、高橋が歎いてみせた「此感」を持ち合わせていたとは思えそうにない。もちろん、知識人などのなかに極めて少数ながら憂国の志の持ち主はいただろうが。

   高橋の筆は一転して上海在住日本人に移る。総勢で700人ほど。その内訳は「領事署ノ官吏留學ノ諸生及ヒ純正ナル商人等」が200人余りで、残る500人ほどは「總テ社會に齒サレサル賤業者ニシテ大抵長崎神戸横濱等ヨリ渡來セシ破廉耻ナル惰民」だそうだ。彼らは体一つでやって来て「淫賣若クハ賭博ノ如キ賤業に從事シ」ている。だから「國躰ハ固ヨリ各自ノ面目ヲモ顧ミサル徒ニシテ夙ニ外人及ヒ支那人等ヨリ擯斥ヲ蒙レリ」と。

  700人のうちの500人だから、上海在住邦人の70%強ということになる。中国人、欧米人を問わず上海の社会に相当に強い印象を与えたことだろう。高橋は「破廉耻ナル惰民」と退けるが、上海を筆頭とする中国各地のみならず、香港、東南アジア各地に生きた彼女や彼らが、じつは明治期の日本の海外進出の一翼を担ったであろうことを、心の片隅にでも留めておくべきではないか。やはり「破廉耻ナル惰民」の一言で一律に否定すべきではない。
 
   高橋は考える。
日本人が確固とした形で海外に進出できない原因は長い鎖国にあるが、“海外雄飛”は「破廉耻ナル惰民」のみ。「有志家若クハ有力者ノ海外ニ企業スル者絶テ無」き状態が続くなら、「是則チ我國勢ノ不振ト民力ノ微弱ナルヲ天下ニ公示スルニ異ナラズ」。それ故に「我國ノ價値」に多大な影響を与えてしまう。確かに少数の欧米人を招来して文明開化を誇るが、それは国内向けに過ぎない。やはり「有志家有力者ノ海外ニ出テヽ衆多ノ外人ニ接シ」て文明開化した日本の姿を示すべきなのだ。このまま「破廉耻ナル惰民」を「海外ニ?行セシメ」たなら、「我國威ノ發耀モ誠ニ覚束ナキ次第」だ。

   上海という地は海外進出を図ろうとする日本人にとって好適の地ではあるが、欧米人に較べ余りにも劣勢だ。であればこそ、「我國人ハ實ニ斯ノ如ク輕侮擯斥ノ中ニ沈淪セリ」。このまま列島にウジウジしていたら、欧米人や中国人に侮蔑されるがままに終わってしまう。「國人タル者須ラク三省スヘキナリ」。国内で自己満足し、海外で「輕侮擯斥」されるようでは国も国民も立ち行かないではないか。猛省せよ、といいたいのだろう。

   だが聞くところでは、香港、シンガポール、ペナンなど東南アジア各地でも事情は上海と大差ないとか。かくして「何ソ日本人ノ衰へタルヤ」との慨歎に繋がることになる。かくして高橋にとっての上海は、日本人の内弁慶さへの憤激から始まるのであった。
《QED》
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1) 戦後の特定の歴史観に惑わされることなく、我が国古来の文化・精神に根差した歴史研究を行うべく4年前に発足致しました日本国史学会では、この度〈ソ連崩壊25年シンポジウム〉を開催します。
 基調講演は、国際政治史の第一人者である中西輝政京都大学名誉教授、そして戦後革新思想研究の第一人者である竹内洋関西大学名誉教授にお願いしています。
基調講演後は当会代表理事の田中英道東北大学名誉教授も交え、パネルディスカッションを予定しています。フロアからの闊達な質疑もお待ちしています、ぜひ奮って御参加下さい。
                 (予約不要)
「日本国史学会 ソ連崩壊25年シンポジウム」
https://www.facebook.com/events/1304580229571344/
  【日時】 平成28年5月7日(土)14:00~17:00(開場13時30分)
 【基調講演】 中西 輝政(京都大学名誉教授、当会理事)
      「ソ連崩壊とパックスアメリカーナ -21世紀日本から冷戦を読み直す」
      竹内 洋(関西大学名誉教授、『革新幻想の戦後史』で読売・吉野作造賞受賞)
      「革新幻想と鉄のトライアングル」
      基調講演後、質疑応答を含めたパネルディスカッション
 【会場】 麗澤大学東京研究センター
    (新宿アイランドタワー4階奥の4104号室、東京メトロ「西新宿」駅直通)
 【資料代】 学会員2,000円 / 非学会員3,000円
     (大学生・大学院生は一律500 円、当日入会可能)
 【主催】 日本国史学会 http://kokushigaku.com/
    kunojun@amethyst.broba.cc
090-2933-8598(事務局)



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(読者の声2) 貴誌前号でのドル対円に関しての設問へご説明ありがとうございました。一ドル百円には納得できるのですがアメリカの金融緩和の出口戦略いかんでは、仰言るような「円高」もありなのでしょう。
 解っているようで解らない出口戦略。低成長率で中々抜け出せない日本のデフレ。大変な困難ではありますが、安倍首相に第3の矢をしっかり放ってもらうしかない、と言うことなのでしょう。
(杉並の純一郎) 


(宮崎正弘のコメント)財務省を抑えるのが麻生副総理の役目ですが、麻生さんは外交的にはしたたかな交渉センスがあるのに、財務政策となるとときに官僚主導の論理に陥る性癖がみられますね。
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 宮崎正弘の最新刊予告 『トランプ熱狂、アメリカの反知性主義』(海竜社)
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『トランプ熱狂、アメリカの「反知性主義」』(海竜社、1404円)
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宮崎正弘、田村秀男、渡邊哲也の鼎談『中国経済はどこまで死んだか』(産経新聞出版)
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『日本と世界を動かす悪の「孫子」』(ビジネス社。1188円)
『吉田松陰が復活する』(並木書房、定価1620円)
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宮崎正弘 v 宮脇淳子 『中国壊死』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 石 平『私たちの予測した通りいよいよ自壊する中国』(ワック)
宮崎正弘 v 渡邊哲也『激動する世界経済!』(ワック、994円)
宮崎正弘 v 室谷克実『日本に惨敗しついに終わる中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 小川榮太郎『保守の原点』(海竜社。1620円)
宮崎正弘 v 室谷克実『仲良く自滅する中国と韓国』(徳間書店、1080円)
宮崎正弘 v 川口マーン惠美『なぜ中国人とドイツ人は馬が合うのか?』(ワック)
宮崎正弘 v 西部 遭『日米安保五十年』(海竜社)  
宮崎正弘 v 佐藤 優『猛毒国家に囲まれた日本』(海竜社)
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水曜日, 5月 04, 2016

Rに変えようかな?

昨日購入した解説本、コマンドを見てみると比較的平易な構文なので、これなら現在の9.0でも動く!と思って、朝から入力した。

時ケアレスミスによる入力ミスを訂正すると、あっさり例題が動いてくれた。

これなら自分のデータもうまくいくとはずと思った。
簡単なプログラムで、デーたの多少に応じて自由なプログラムになっており、データを変えれべそのデータに応じて偏回帰係数を求められる。

例題では8組のデータが取り上げられており、その求める値が最終行に出力されている。解説にもその意味が書かれている。

そこで、簡単に重回帰データは苦労してMathematicaに読み込ませたので、そのデータをコピーして置き換えた。

すると、
先ほどまで正常に動いていたプログラムがどっさりと苦情を吐き出し、答えが出ない状態となった。データの入力はすでに正常入力できていた数値のパターンであり、組は例題の8から36に増えただけなのだが、正常に動かない。

試しに古い3.0でもやってみたが、芳しくない。

例題の入力までは良かったが、いざ計算となったらやはりまともに計算しない。ダメだ、これは、となった。

まだ計算精度は目を瞑るとして、エクセルが万人向けでいいかもしれない?と思い出した。これからはエクセルとフリーソフトのRを試してみるつもり。

重回帰の行列を使った計算が一番かもしれない。


そこで、これからRをダウンロードして取り掛かりを得ることにする。確かに企業としては測量ソフトもそうだが、高い対価が必要な分野もあるだろうが、Linuxのように無料でしかも日々改良が加えられるというのは大変ありがたいことではある。

梶原教授の影響で、今でも動くTheoristで行列計算で求めるのが一番気持ちが
いいのだが、プリントができずやはり時代の流れもある。こうした計算だけなら、
Mathematicaでも可能だが、・・・。


火曜日, 5月 03, 2016

ハーレーは問題なく直ったが、論文関係で問題点山積で、都内に図書を求めて彷徨

昨年暮れあたりから、自分の行った研究の結末のつけ方が気になりだし、暇を見ては時間切れで受理にはならなかった拙論文を読み返しあと2報を出すべくあれこれ検討中である。もう後がない極限状況であり、何かと後手後手感がつきまといっぱなしである。そのテーマは「年齢・植栽密度の異なるアカマツ幼齢林分の地上部の呼吸消費量の推定について」である。この草稿は、あと半年早ければ間に合った!はずであったが、その年4月末から5月にかけて全身麻酔による盲腸炎の手術で中断、その後全身麻酔によるボケと戦いながらなんとか9月に提出となったが、ものの見事に時間切れである。その年は1995年のことであった。だがおいそれと日本語をすぐに英文にして出せるほどの力量は持ち合わせていなかった。

 その後ブルガリアのPlovdivというソフィア市に次ぐブルガリア第二の都市で毎年夏に開催されている世界微分方程式会議に九大の数学科の梶原教授の勧めで出席し、結果をTEXで組版しひと月ほどで送らねばならない羽目になり否応でも英語の論文形式に適応せざるをえなくなった。
自分の研究の一部であったアカマツ大径立木の垂直方向の温度分布をアメリカの研究結果と比較して野外データの問題点として理論と実際の対比として説明した。
なんと最初で多分最後であろう海外での英文発表とその製本版がオランダから出た。生物系だからその方面の発表はなんとかなるが、発表が終わるとそのまま座長として残され、数名の発表者の紹介もさせられ大変往生した。
たまたま当時話題ともなったミシガン大学の数学科出の先生がユナボマーとして逮捕され直後でもあり(その話はタイム誌に特集で出ていた)、講演者として飛び込んできたミシガン大の先生らの話は聞いていて苦痛以外の何物でもなかった。ただ大学の事務関係の人たちも母国語がロシア語に近いので、英語の話はやはり苦手のようであり、その点は楽だった。

その後ダンスパーティなどもあり、クロアチアあたりから来た女子学生などとも少し話したが、綺麗だった。

Plovdiv工科大の学寮を借りての寝泊まりだったが、学生の毛布が獣臭くてまいった。水は硬水であり、皆ペットボトルを用意しているのが最初は不思議だったが、三日もすると自分も真似た。ギリシアで製造されているというコーラは大変おいしかった。ただ街中では自販機などはなく、二十円くらい払うと紙コップに注いでくれる。

物乞いの老人ですらペットボトルを手元に置いていた。ただそ、体重計を持っていて、十円で体重を計らせて終わりである。

発電はドイツのジーメンス社の装置を使っているらしいが、夜ともなると日本と違いかなり暗い。

話がかなり脱線したが、Mathematicaという数式処理ソフトを愛用していたが、それも今やV10となっている。私が所有しているのはVer.9であるが、最近かなり中身が変化したらしく、昔のコマンドなどが動かない。

しかも多変量解析結果は古いBASICプログラムで行っており、今となっては、それも動かない。エクセルの回帰分析パッケージはあるが、それはWin用で最新のMacOfficeはどうか知らないが、2011あたりではそのパッケージは動かない。それで数値計算のチェックをしたいが、旧OS環境で動くMathematicaでは3.0が動くが、それを動かす解説本が手元にない。

先日アメリカで買った最新の解説本はFitの例だけでRegressなどというコマンドは使用できなくなっているらしい(9.0や10.0では)。そこで、未だに簡単に使える旧番の3.0用の解説本が売れ残っていないか、丸善、八重洲ブックセンターを訪れた。丸善は最新用を焼き直した程度の解説本しかなく、エクセルと時系列データをフリーソフトのRという統計ソフトで解析できる解説本を二冊買った。安い方を選んだつもりでも5000円をオーバーした。

そこで丸善には見切りをつけ、日本橋の桜並木通りをのんびり歩き、八重洲ブックセンターへ行き、まっすぐ3階の理工学書売り場へ。すると、3.0のとき、お世話になった中央大学の小林教授の多変量解説本がただ一冊だけ売れ残っていた。

中身を見ると、1996年初版発行らしく、自分の学会発表時代より数年遅れである。この先生の書き方は少しくどいくらいであり、しかも梶原教授も関わっていた京都の現代数学社刊であることから、解説の中身はそれ以前のものだろすると、まだ3.0でも動くはずと考えられた。

早速そのMathematicawを使って入力した結果を示す。



もう現在ではライセンスナンバーも関係なく、エミュレーション環境で、その当時はパワーPC用を起動していたと思うが、インテルマックで古いWinソフトのように見事に動いた。これで、本体EL Captinでも動けば万々歳なのだが。

文字環境が現在のキーボードは、当時のものと違い、’NormalDistribution'のように’が入力できないので、それは旧番の使用例からコピーして貼り付けて使わざるをえないが、エクセル以外に数値計算のチェックがこれでこれから可能となると忙しいが大変うれしい。

去年の今頃はこのブックセンターで、富岡町の地図を買い、松村氏の家を探したが、映画のチラシで松村直登氏の第一の牧場と示されたエリアは林道しかない場所で、空振りに終わり、それから住宅地図のCD版でしらみつぶしに探して、家並みの似た松村家を探しだしてようやく目的を達したものだった。



日曜日, 4月 17, 2016

バッテリー交換後、半月ほどで再びエンジンがかからなくなる

バッテリー交換から半月以上、しっかり充電されているらしく、日ごとに発進トルクのアップを感じる。Wとハーレーと交互に乗り換える忙しい日が続く。一週間以上乗らない日がないようにローテーションを管理するのも意外と面倒である。
 しかし、倉庫にシャッターにも鍵が導入され各自にコピーキーが手配される予定で少し安心した。

先週土曜日に高速を使って岩槻まで行き、帰りは一般道を使って帰ってきた。そして下宿に帰り、日曜日は文献収集で1日乗らず、月曜日にまた会社に行こうとハーレーを引っ張り出し、エンジンをかける。アレッ?、セルを押しても無反応。

もう一度キルスイッチを確認して再度試みるも無音のままである。がーん。どうしよう!?。仕方なく、ヘルメットを持って、徒歩で会社へ向かう。連絡はLINEで入れておいた。今日に限って、私より少し遅く家の前を会社に向かう同僚も、50のカブで通勤なので、相乗りも頼めない。風が強く、吹き飛ばされるようになる。家から会社までの距離は8.8キロほどで、8:50頃今どこにいる!?と連絡が来て車で迎えに来てくれた。結局、一時間ほどの遅刻ですみ、秩父の皆野町まで出かけ、先週花見渋滞で終わらなかった本庄や深谷、熊谷の現場も終わらせ無事1日は終わった。

ただ、バイク屋さんが運悪く、月、火と連休なので、連絡が取れず、原因について話あったが理由が同僚も不明である。もちろん、その夜メールで状況を伝えておいた。

火曜日には返事が来て、今日は買い付けで越谷まで行き、帰りは8時過ぎそうなので、水曜日以降、取りに行き、イグニッションキーあたりからの漏電などのチェックもあるので、しばらく引き揚げさせてもらいたいと返事が来た。


その日も帰ってからキーを差し込み、オンにするとウィンカーなども動きなども異常はない様子。しかし、Nランプが幾分薄くしか光らないのが気になった。

翌日夕方取りに来てくれて、バイクをタウンエースに乗せて送り出した。その前に一応再びチェックしたが、明るさからバッテリーは大丈夫そうとの判断だった。

すると、木曜日の夕方には返事が来て、ニュートラルスイッチが接触不良を起こしていて、Nランプは付いているけど本体はギヤが入っていると判断していて、安全回路が働いて起動しないのだそうで、それを短絡させたら、一発で起動するという。

そのスイッチは4千円ほどの部品らしく、交換が必要だという。

ハーレー スポーツスター トラブルで検索すると色々な事例が出てくる。

http://www.centrum.jp/wordpress/?p=7971

http://www.centrum.jp/wordpress/?p=7995

上記二つでこれは883のニュートラルスイッチ交換の有り様が写真で紹介されている。

やはり磨耗だそうだ。ギヤオイルが最近減っている感じがしていたが、バイク屋さんは来年の車検時でいいんじゃないと言っていたけど、納得していない。

その部品はこんな感じだ。
https://www.google.co.jp/search?q=ハーレー%E3%80%80ニュートラルセンサー&biw=1669&bih=958&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ved=0ahUKEwjG1abUu5XMAhUIv5QKHZAVDN8QsAQILw

部品は小さく大したことなさそうだが、交換となると専用工具のお出ましとなりかなり大変そうだ。

今度の日曜日くらいまでには完了予定の見込みとの連絡が昨夜届いた。

昨年夏に日光に出かけた時にいろは坂で大渋滞になり、頂上付近で動きがストップ。オーバーヒートとなり、Nランプがつかなくなった。壊れた!?と思っていたら金精峠を超えた茶店で昼食を済ませたら再び点灯するようになり、以来異常はなかったが。

先日Wのオイル交換でレッドバロんに行った時、またまたハーレーが増えていた。

上はスポーツスター1200の新車価格であるが、かなり良い状態。下は、現在の私のと同等の走行距離で、私の購入価格より10万は高かった。ハーレーはレッドバロンで3000台は保有中だそうだ。上のハーレーは買えるのだが、詐欺にあって、180万ほど減らしてしまい、断念中の品だ。

幸い、部品はアメリカ製ながら国内に在庫があったので23日には修理完了となり、11日には起動しなくなってから二週間あまり補充電なしで簡単に起動した。タクシー代がバイクを取りに来る費用の1.5倍ほどかかった。

バッテリー交換後は3速でも動き出すし、2速あたりがちょうどよい感じを実感した。
国産車ではまず起こりえないトラブルだそうだ。スイッチの値段は4590円、工賃は7000円に消費税。

金曜日, 4月 15, 2016

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」(トランプ、共和党保守派を取り込む妙案・・・)

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成28年(2016)4月15日(金曜日)弐
          通算第4877号 
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 トランプ、共和党保守派を取り込む妙案
  ケーシックに「副大統領」チケットをオファーか?
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 ワシントンタイムズ(4月13日)が伝えた。
 ニューヨーク予備選は事前調査でトランプの圧勝が展望されている。トランプ50%、ついでケーシックが27%、第三位がクルーズで17%、もしトランプがNYを抑えると代議員は95票である。

 現時点で明らかANのは党大会(7月18日、クリーブランド)前にトランプの指名獲得はあり得ず、そして党大会にもつれ込んだ場合、特別代議員制度に阻まれ、トランプが指名を獲得できないシナリオがあって、それを共和党主流派のあいだで練られていることだ。
その場合、茶会の推すテッド・クルーズでは党内はまとまらず、落下傘候補としてライアン下院議長がベストだが、本人が固辞しており、のこる選択はケーシックとなる。

 ケーシックはウォール街が強く推す自由貿易推進者だ。『バロン』誌は諸手を挙げて彼がふさわしいという特集まで組んだ。そのうえ、彼は党大会のクリーブランドが地盤である。

 トランプ陣営はケーシック(オハイオ州知事)という保守本流ならびに共和党穏健派からウケの良い政治家を「副大統領」チケットとしてうまく取り込めば、党全体が安堵し、本戦に望めるという打算から、本気でアプローチを開始したという。

 NYの次に共和党予備選はペンシルバニア、メリーランドに移るが、いずれもトランプの勝利が展望されており、ケーシックとしては、「全てを失うか」、それとも「副大統領」か、という選択に迫られてきた。
ケーシックが大統領になるチャンスはいまやゼロに近く、ならば副大統領というポストが目の前に選択肢としてぶら下がったわけだ。

 トランプとケーシック? まるで水と油ではないか。
 しかし1980年のレーガンは、まったく体質の異なるブッシュを副大統領のチケットに撰んだように、あるいはブッシュ・シニアが88年にはダン・クエールというタカ派を副大統領に選ばざるを得なかったように、92年のクリントンーーゴアも、2000年のブッシュ・ジュニアとチェイニー、08年のオバマとバイデンのように、正副チケットは水と油の関係なのである。

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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)ユダヤ人論では、日本人は彼等が所属国家への帰属心とユダヤ民族主義の忠誠心の二つの精神的柱がある事を知るべきだろう。
前者はその国での保身と出世である。英国の首相ディスレーリーはユダヤ人である。第1次大戦ではドイツ系ユダヤ人の人口40万くらいなのに若者が1.4万人も戦死している。彼等はフランスのユダヤ人と戦っている訳だ。ソ連の共産革命でも、共産党幹部にはトロッキーなどユダヤ人が多かったが、反革命派にもユダヤ人が沢山いた。民族主義などない。
ユダヤ民族主義は19世紀後半に祖国再建運動(シオニズム)で始まった。
しかし各国のユダヤ人はパレスチナへ行った人もいるが、保身を優先したように見える。米国ではルーズベルト政権の幹部はユダヤ系が多かった。ハル長官は母親と夫人がユダヤ人、財務長官のモルゲンソー、労働長官もユダヤ人だった。
しかし彼等は、欧州からユダヤ難民がNYから到着するとルーズベルトの命令で追い払った。このため欧州に戻った難民はナチスに殺された。
彼等は保身を優先したのだ。それでもハルとモーゲンソーがユダヤ民族保護の問題で口論したという話はある。
現在の米国でも多くのユダヤ系米国人が国民の義務を果たしながら、イスラエルを応援している。二重性である。
だから世界のユダヤ問題は簡単ではない。今度の大統領候補者はユダヤ系米国人である。ユダヤ金融資本の世界支配論者が勢いづくかも知れない。しかしもし本当なら歴史上ヒトラーやスターリンなど登場していなかっただろう。
 (東海子)
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土曜日, 4月 09, 2016

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 (アメリカの政治思想の変遷(その1))

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成28年(2016)4月9日(土曜日)弐
           通算第4867号 
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アメリカの政治思想の変遷(その1)
  風はトランプに吹き、ヒラリー・クリントンには逆風が
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  ▼「ネオコン」って何だった?

 大統領選挙予備選、いよいよ中盤戦、風はトランプに吹いている。
 ところで、鳴りを静めているネオコンは何を考えているのだろう?
 ブッシュ・ジュニア政権では大統領の周囲をぐるりと囲んで、外交、安全保障政策を影で牽引したネオコンは、「強いアメリカ」の推進者でもあった。

 対テロ戦争の主導権も彼らがとった。
 ネオコンの思想的総帥格と言われたアービン・クリストフは元トロッキストからの転向で根っからの保守主義ではない。キリスト原理主義に基づくエバンジュリカルとは一線を画した。
彼は米国社会主義労働者党に1939年に入党した。しかし過激な社会主義ゆえにソ連の失敗と非人間性に反発し、保守主義に衣装替えした。左翼はこの一点を演繹し「ブッシュの周りを囲むネオ・トロッキストらが唱える『永久革命』は『永久征服』だ」などと皮肉った。
 
日本の知識人の間でも激越に議論されてきたのは「転向」の問題だろう。
 共産主義の誤謬を素直に認め、日本主義に転向した人々には様々なタイプが存在し、あっけらかんと転向した吉本隆明、清水幾太郎の例が示すのは本人の心構えである。じめじめとした転向はこころも晴れない。

 転向というより獄中にあって日本の美しさを発見して革命幻想から醒めたひとたち。「日本回帰」の表現が正しいタイプと思われるのはは林房雄、浅野晃といった浪漫派の系譜に多い。田中清玄、水野成夫、徳間康快ら。転向の「屈折」や「反省」が大きすぎる辻井喬(堤清二)や、大問題となった佐野学らの転向も話題を呼んだ。近年では60年安保以後の唐牛健太郎、西部遭に象徴される。米国のネオコンの転向もタイプは様々で、だから機関誌も幾つかの流派に分かれ、統一された組織も行動もないが、通底しているのは誰にも湿り気がなく、意気軒昂としていることだ。
 
 米国の左翼リベラルなメディアはブッシュ政権発足以来、一貫してこの「ネオコン」を目の敵として非難・攻撃してきた。

 嘗てブッシュ・ジュニア政権内にはチェイニー副大統領(ディック)、ラムズフェルド国防長官(ラミー)、ウォルフォウィッツ国防副長官(ウォルフィー)の「タカ派三羽烏」がネオコンを象徴したと言われた。しかし前者二人は強硬派に違いないが、保守本流の現実主義者であって、ネオコンではない。

前国防長官顧問(国防政策委員会委員長)のリチャード・パールやダン・クエール元副大統領など「政権」と「実業界」の中間にいる政治的人脈も同じカテゴリィに入れられたが、まったく異なる人脈である。 
「彼らは9・11テロ事件より遙か以前からイラク戦争を準備し、主唱し、組織化し、政権を突き動かした。次にシリア、イラン、北朝鮮征伐だと息巻いている。彼らとはディック、ラミー、そしてウォルフィーだ」(「サンフランシス・コクロニクル」、03年4月4日付け)という分析は大雑把すぎるうえに基本の定義が間違っている。 
 

 ▼ネオコンになぜユダヤ人が多いのか

ユダヤ人が多いのでネオコン=シオニストという同一視反応を読者に植え込もうと躍起だった。ネオコンには転向組が多く、ユダヤ人も多い。となれとどうしても一方的なプリズムがかかりやすい。日本のマスコミは短絡的なアメリカ思潮の亜流だから、同じ分析がやたら目に付いた。
つまりネオコンは正しく評価されていなかった。当時、筆者はネオコンの正体を詳細に論じたことがある(拙著『ネオコンの標的』、二見書房を参照)。 
 
 ともかくマスコミの分析は消化不良で、報道と実態とは天地の隔たりがある。いまの主要メディアのトランプ叩きも似たようなところがある。もっとも極右とかヒトラーとかのレッテル張りは政治につきもののプロパガンダ戦争の戦術ではあるが。。。。

 「ネオコンとブッシュはバカ」と短絡に扱う書籍は、日本ばかりか米国でもベストセラー入りした。
たとえば左翼の映画監督マイケル・ムーア「アホで間抜けなアメリカ白人」(柏書房)、極左の思想家チョムスキー「9・11ーーアメリカに報復する資格はない」(文藝春秋)、グレッグ・パラスト「金で買えるアメリカ民主主義」(角川書店)など。
しかしムーアとかチョムスキーとか、米国では「極左」の変人扱いで、保守層の知識人は誰も相手にしていない。

 滑稽だったのは「ネオコンはユダヤの陰謀に加担している」(ドビルバン仏外相)などと事実無根の批判を伴うのも特徴的である。またユダヤ人が割礼の風習を持つことを引っかけて「割礼の枢軸」とも。

 奇妙なことに、このリベラル派からの攻撃と超タカ派の領袖=パット・ブキャナン(元ニクソン大統領側近)が同じことを言う。
 基本的に両者は米国政治における水と油の化学式で描ける関係にあり、イラク戦争の世論形成のときのような一時的な「呉越同舟」はあっても、相互不信は抜きがたく、決して和合することはない。ネオコン攻撃は米国内のリベラル派が計画的に仕組んでの巧妙な世論工作だったのである。

 現在の構図にあてはめるとテッド・クルーズなどがネオコンにやや近いが、保守本流のルビオとは水と油の関係であったように。
 
 第二はネオコンの多くが80年代初頭に共産主義に失望したリベラルからの転向で占められたため、リベラル派には近親憎悪が潜在心理にあり、このため批判は憎しみと執拗さが特徴的となる。
この点は数こそ減少したが、草の根運動を指導する活動家に目立つ。日本でも市民運動、反原発、安保法制反対のシールズなど、偽装組である。

 第三はレーガン革命の主流だった「ニューライト」や「保守本流」から見れば、庇を貸して母屋をネオコンに乗っ取られた格好で、面白くない。それで保守本流からもネオコンへのどぎつい批判が起きた。正確なネオコンの定義、その動きに関しての情報分析と把握が、日米同盟を基軸とする日本の将来に重大な意味を持つ筈だったのに不勉強なメディアは徒にネオコンを批判しただけで終わった。
 いま、このネオコンは旧ソ連圏の東欧に進出し、各国で民主団体などと連携し、むしろ米国より欧州で影響力を行使している。
 (この項、つづく)
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◆ 書評 ◎ しょひょう ▼ BOOKREVIEW ▽
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 これほど誤解されてしまった松岡洋右
  かれは並外れた洞察力で世界情勢を予見していた

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福井雄三『よみがえる松岡洋右』(PHP研究所)
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 歴史小説を読むようなおもしろさと迫力。気迫のこもった筆力にまず脱帽する。福井さんは、ひょっとして小説家に向いているのかとも思った。
 松岡洋右は、戦後著しく誤解されてしまった。歴史教育とマスコミの責任もさりながら、責任を松岡ひとりに押しつけようとした近衛文麿という面妖な政治家の存在も大きい。
 かの悪名高い国連脱退にしても、松岡は「二階に上がっているうちに梯子を外された」というのが真相である。
松岡は最後まで国連脱退には反対していたのだ。

この松岡は長州の廻船問屋「今津屋」のせがれ、実家の破産により十三歳で渡米し、塗炭の苦しみを味わいながら九年間を送った。このときの世界体験がかれの資源となって、外交官生活の基礎を固める。
松岡洋右はドイツ嫌いであった。
「ドイツほど信用できない国はない」というのが松岡の持論で、「自国の利益のたまなら平気で他国を犠牲にして裏切り、迷惑を掛けることなど屁とも思っていない。その外交姿勢は徹頭徹尾利己的で打算的であり、ドイツと関わった国の外交は例外なく混乱を余儀なくされている」(まさに日本は三国同盟を結び、ヒトラーに心酔したが、ドイツは裏でやってきたことは蒋介石支援だったように)。

松岡は上海に三年、大連に一年。すっかり中国大陸に魅了され、また上海では山条(財界総理的大物、上海経済を左右する三井物産社長。山本条太郎が本名)の知遇を得た。
松岡に決定的な影響を与えたのは、この山条と、当時まだ健在だった山県有朋だった。明治維新の元勲にして吉田松陰の教え子、奇兵隊として活躍した山県有朋は、明治の政界の黒幕として椿山荘に陣取っていた。
まだ二十七歳の若さで、山県有朋と対面した松岡は、なんら臆することなく持論を展開し、山県を圧倒したという。
しかも、騎兵隊の軍資金を調達した上、木戸孝允の愛妾だった幾松を匿い、そして倒産した今津屋とは、山県が世話になった恩人。「きみはあの今津屋のせがれか」と知ることになった山県は、以後、松岡を気に入り、かれは椿山荘の出入り自由となる。
 松岡はつぎに赴任下はペテルブルグ、そこでロマノフ王朝の末路を予見するに到る。
 松岡がはったり屋、大言壮語の大風呂敷野郎と誤解する向きがあるが、かれは「錯綜する情報を冷静に分析して、正確な判断と結論を下すことのできる、冷徹なリアリスト」だったと福井教授は何回も強調している(73p)
 また松岡は清朝の崩壊も予見したが、それは
 「世界情勢が重大な局面にさしかかったときに、それがどのように進展していくか預言しているが、ほぼ的中している。情報収集能力もさることながら、おそらく彼には、ものごとの本質を直感的に把握する、天性の洞察力が備わっていた」(99p)
 松岡は戦後の歴史家の間に過小評価され、かわりに石原莞爾への過大評価がある。東京英樹が貶められ、岸信介がいまなお過小評価されているように。
 
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 拉致された国民同胞を「話し合いで解決する」という発想は平和ぼけ
  「刀伊の入寇」では拉致された人々を軍事力で奪還した事実がある

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浜口和久『日本の命運  歴史に学ぶ40の危機管理』(育鵬社)
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 白村江の戦いから地下鉄サリン事件まで、日本が経験した未曾有の危機を40の事例でケーススタディしつつ、日本の真の危機を解析、警鐘を乱打する。
 著者の浜口氏は防衛大学出身、陸上自衛隊を経て、危機管理の専門家だが、同時にお城の研究でも第一人者。日本の名城をめぐって解説を写真とともになした著作でも有名だ。
単にマニアックな歴史研究家、お城巡り愛好家とは異なって、氏は城の建設思想、その戦略的発想から、城の構え方を探求している。このため地政学的見地からのアプローチは大変参考になる。
実は評者(宮崎)も、城をめぐるのは好きな方で、日本の名城や、戦績跡地は相当回った積もりでいたが、氏の本を読むとまだまだ足りない。
 さて本書である。
 書き出しは「白村江の闘い」から始まる。
百済を支援した日本軍はなぜ大敗北を喫したのか。それは、支援に駆けつけた日本軍が烏合の集団だったうえ、敵側の大型船に対して小型船団では対処できなかったからだ。しかし、この敗北は日本の平和ぼけを吹き飛ばし、防衛を強固にするために北九州から日本海沿岸の各地に砦を築き、太宰府を守り抜き、しかも都を遷都するほどの防衛システムを築き挙げたことは、こんにちの教訓である。
 しかしせっかくの防人体制も、平和ぼけの平安時代になると廃された。
 この隙をついて、外敵は対馬、壱岐、九州各地の沿岸に出没し始め、強奪、拉致を繰り返した。
 つまり「防人制度が崩壊したことによって『力の空白』が生まれ、外国の海賊の跋扈を許す結果となった日本は、平安時代最大の対外的危機に直面」したのだ。
 それは「刀伊の入寇」と言われる。
 詳細はこういう経過を辿った。
 「寛仁3(1019)年3月27日、正体不明の約50隻の海賊船が対馬を襲撃、約3000人の海賊は、島民36人を殺害し、346人を連れ去った。続いて壱岐も襲撃を受ける。国司の藤原理忠は147人の平氏を率いて迎え撃つも、数に勝る海賊に追い込まれて死亡、兵士も全員が討ち死にする。壱岐嶋では島民365人が殺害され、拉致された者は1200人を超えた」。
 まるで北朝鮮による拉致事件続発を彷彿とさせる。
 しかしその後、九州の武士団はリーダーシップの下に団結を強めて防衛を強化し、海賊軍の襲来を撃退し、ついには「海賊に拉致されていた対馬や壱岐の人々の一部を脱出させることに成功している」のである。
 「海賊は当初は高麗の海賊」と考えられていたが、その後の調査で『ツングース系の女真族』だったことも分かっている。 
 いずれにせよ、現代日本への歴史の教訓とは、強盗、襲撃には容赦なく報復し、人質を取り返すには『話し合い』などではなく、即断する決断力と軍事的な実力行使が必要ということではないのか。
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)「パナマ文書の可能性について」
 米国人名がリストに出ていない。これは米国大統領候補者戦と関係があるのではない
か。有力候補者が不自然な撤退をすれば、脅されたとみるべきだろう。
 プーチンが米国の陰謀だというのは納得できるが、それを内容の真偽問題とすり替えてはならないだろう。
 日本はどうか。政治家には痛撃だ。共産党幹部は何処の国でも金が好きだから可能性はある。
 中共では国民は幹部の腐敗を皆知っており、改めて確認したということだ。
当然、指導者の綱紀粛正のかけ声を聴いても国民はしらけてしまうだろう。それよりまず国民参政権の実現だろうと。
  (東海子)
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宮崎正弘 v 渡邊哲也『激動する世界経済!』(ワック、994円)
宮崎正弘 v 室谷克実『日本に惨敗しついに終わる中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 小川榮太郎『保守の原点』(海竜社。1620円)
宮崎正弘 v 室谷克実『仲良く自滅する中国と韓国』(徳間書店、1080円)
宮崎正弘 v 川口マーン惠美『なぜ中国人とドイツ人は馬が合うのか?』(ワック)
宮崎正弘 v 石 平『2015年 中国の真実』(ワック、シリーズ第五弾)
宮崎正弘 v 大竹慎一 『中国崩壊で日本はこうなる』(1512円。徳間書店)
宮崎正弘 v 西部遭 『日米安保五十年』(海竜社)  
宮崎正弘 v 黄文雄 『世界が知らない中国人の野蛮』(徳間書店)
宮崎正弘 v 佐藤優 『猛毒国家に囲まれた日本』(海竜社)
  ◎み□◇▽や□○ざ◎□○き○ 
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宮崎正弘の国際ニュース・早読み ( カソリック法王がトランプを攻撃しても、逆に支持率があがる不思議)

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成28年(2016)3月14日(月曜日)
           通算第4847号 <前日発行>
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 カソリック法王がトランプを攻撃しても、逆に支持率があがる不思議
  米国のエスタブリシュメントはWASPではなくなっていた
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 オバマ大統領の誕生は、非白人ではじめてだったから米国は変わったと評価された。じつはそのはるか以前から米国はWASP(ホワイト、アングロサクソン、プロテスタント)の国ではなくなっていた。
 
 JFKは最初のカソリック、しかもアイリッシュ出身の大統領だった。
 ブッシュ・ジュニアはカソリックに改宗していた。いま、トランプ候補の宗派はと言えば、カソリックではない。長老派(プロテスタント、カルヴァン派)である。
 つまりWASPのカソリックへの挑戦なのである。

 2月28日、メキシコ訪問の帰路、サウス・カロライナ州に立ち寄ったフランシスコ・ローマ法王は、メキシコからの帰り道ということも手伝ってか、「移民の流入に壁を造れと叫ぶトランプは、キリスト教徒ではない」と辛辣に批判した。カソリックではない、とは言わなかったポイントに注目しなければならない。
 ローマ法王はイエズス会所属で、アルゼンチン生まれのイタリア系である。

 トランプはメキシコとの国境2500キロに壁を造り、メキシコの不法移民1100万人を追い返せと言っていた。主要メディアは一斉に批判したが、庶民の反応は逆で、トランプへの支持率は上がったのだ。

 過去二十年の米国の変化のなかで最も目に見えない変化が宗派だった。
日曜日の教会にきて敬虔な祈りを捧げるアメリカ人は年々歳々減少している。とくに都会では教会へ行っても信者はあまり集まっていない。

 しかしエスタブリシュメントの顔ぶれを見ると歴然とする事実がある。さきにアントニー・スカリア最高裁判事が死んで、新しい判事任命が長引いている。共和党は、オバマがリベラルな判事を選びそうなので、絶対反対の構えを見せている。このため最高裁判事の人事は、来年一月、新大統領の下で行われるだろう。

その最高裁判事のメンバーをみても圧倒的にカソリック(ユダヤ教がひとり)、ここでは保守 vs リベラルの図式が表面化しているが、裏面はカソリック圧勝という構造になっている。

 現在残っている大統領候補のうちで、クリントンはメソジスト(プロテスタント)、サンダースはユダヤ教徒、トランプは長老会派(プロテスタント)、クルーズは南バプチスト(プロテスタント)、ルビオだけがカソリックである。
 
 トランプの強さは、WASPの怒り、そしてプロテスタントのカソリックエスタブリシュメントへの怒りという側面がある。

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◆書評 ◎しょひょう ▼BOOKREVIEW ●書評 ▽
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 占領軍が押しつけた西欧の歴史観はすべてが間違い
  なぜまだ日本人はGHQの洗脳から脱却できないかはマスコミが悪いのだ

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武田邦彦『ナポレオンと東条英機』(KKベストセラーズ)
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 読後感は爽快、愉快。そして、本書の著者である武田邦彦氏の近現代史に対する考え方は日下公人、西尾幹二、高山正之各氏の歴史観と通底している。
 本書は戦後歴史教科書の弊害を別のアングルから木っ端微塵に粉砕した快著でもある。
戦後の西洋史観の誤謬を覆がえし、かの大東亜戦争は「平等」のため、人種差別をなくすために闘わざるを得なかった戦争だったとする正気に立ち戻る。
人類を差別や奴隷、悪癖から開放したのは仏蘭西革命ではなかった。人類に平等をもたらし、差別をなくす思想を導いたのは日本の大東亜戦争であるという、教科書には載っていない「真実」を、時系列に概括して本書ではダイナミックに展開されている。
 
ならば戦後久しく、西洋人が押しつけた間違いだらけの歴史が、今なお、日本には蔓延しているのは何故だろうか?
 「日本の知識人の学識と知的レベルが低く、戦前も戦後も大失敗を続けています。それはNHKや朝日新聞という世論をリードするマスコミが(米国の押しつけた歴史観を)追従するという図式です」
したがって、「日本の論壇、教科書の全て占領軍の都合のよいように書かれ、多くの日本人が戦後70年を経ても、日本人なのに歴史を裏切って『反日』になってしまった」(166p)。
理学博士が日本の近現代史の解釈に挑んだ快著となった。

    ◎◎□ ▽◎◎ ◎◇○ □◎◎
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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  ♪
樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1380回】     
――「支那は国家ではない。あれはたゞ人民の社会だ」(勝)
   勝海舟『氷川清話』(講談社学術文庫 2000年)/『海舟語録』(同 2004年)

   △
日本人が記した中国紀行から日本人の中国と中国人に対する考えを振り返ろうと、文久2年に千歳丸で上海に出掛けて行った高杉晋作からはじまって、日清戦争直前の安東不二雄まで、有名無名に関わらず多くの日本人の中国紀行を読んできた。
そんな折、たまたま勝海舟の考えを知るに及んで、まさに「びっくりポン」。これまでの論調と些か、いや非常に色合いを異にする。まさか、あの勝が、このような考えの持ち主だったとは、摩訶不思議。

そこで安東の次に予定していた原田藤一郎『亜細亜大陸旅行日誌?清韓露三國評論』(嵩山堂 明治二十七年)に進む前に、ちょっと寄り道。勝の代表的著作で知られる『氷川清話』と『海舟語録』から、2,3の興味深い発言を拾ってみた。

 ■明治28(1895)年3月6日の発言。この頃、日本の清国軍相手に連戦連勝だった。
  「支那人は、一国の帝王を、差配人同様に見てゐるヨ。地主にさへ損害がなければ、差配人はいくら代つても、少しも構はないのだ。それだから、開国以来、差配人を代ふること十数回、こんな国状だによつて、国の戦争をするには、極めて不便な国だ。しかし戦争に負けたのは、たゞ差配人ばかりで、地主は依然として少しも変わらない、といふことを忘れてはいけないヨ。二戦三戦の勝をもつて支那を軽蔑するは、支那を知る者にあらず」

どうやら勝は、どの民族出身者が皇帝に就こうが、地主が土地を仲立ちに圧倒的多数の農民を押さえている(地主が土地を貸し出すことで農民を支配している)かぎり中国社会の“超安定状態”は続く。中華帝国を継続的に支えていたのは地主だというカラクリを知っていようだ。
地主が中華帝国の真の権力者だなんて、まさか昌平黌じァ教えてくれねェやネ。

■明治28(1895)年6月5日の発言:因みに日清講和条約締結署名は同年4月17日。
 「支那人は、帝王が代らうが、敵国が来り国を取らうが、殆ど馬耳東風で、はあ帝王が代つたのか、はあ日本が来て、我が国を取つたのか、などいつて平気でゐる。風の吹いた程も感ぜぬ。感ぜぬも道理だ。一つ帝室が亡んで、他の帝室が代らうが、誰が来て国を取らうが、一体、社会は、依然として旧態を存して居るのだからノー。国家の一興一亡は、象の身体を蚊か虻が刺すくらゐにしか感じないのだ。

日本人もあまり戦争に勝つたなどと威張つて居ると、後で大変な目にあふヨ。剣や鉄砲の戦争には勝つても、経済上の戦争に負けると、国は仕方なくなるヨ。
そして、この経済上の戦争にかけては、日本人は、とても支那人には及ばないだらうと思ふと、おれはひそかに心配するヨ。」

■明治30年末から31年にかけて:
「支那は、独逸や露西亜に困しめられて、早晩滅亡するなどというものがあるけれど、そんな事は決してない。膠州湾や、三沙澳ぐらゐの所は、おれの庭の隅にある掃溜めほどにも思つて居ないだらう。全体、支那を日本と同じやうに見るのが大間違ひだ。日本は立派な国家だけれども、支那は国家ではない。あれはたゞ人民の社会だ。政府などはどうなつても構わない。自分さへ利益を得れば、それで支那人は満足するのだ。清朝の祖宗は井戸掘りをして居たのだが、そんな賤しいものの子孫を上に戴いて平気で居るのを見ても、支那人が治者の何者たるに頓着せぬことが分る。それだから独逸人が愛新覚羅氏に代つて政権を握らうが、露西亜人が来て政治を施さうが、支那の社会には少しも影響を及ぼさない。独逸が膠州湾を占領したり、英国が三沙澳に拠つたりすれば、支那人の方では堅固な門番を雇ひ入れたと思つて、かえつて喜んで居るかも知れないヨ。」

 頭の片隅に勝の考えを置き、大陸紀行追体験の旅をするテエのは、どうだエ。
《QED》
       ◎◎ひ□▽い◎◎ず◎◇み◎◎
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
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  ♪
(読者の声1)国防を語らずして、日本を語るなかれ! 第29回 軍事評論家・佐藤守の国防講座のお知らせ
 軍事評論家としてブログなどで活躍中の当会顧問・佐藤守が「国防」を熱く語る連続シリーズの第二十九回目です。
 本講座では、これまで二度にわたりUFO問題をテーマにお話いたしました。(第7回「UFOは確実に存在する!~自衛隊パイロットたちが接近遭遇したUFO」平成24年7月、第21回「UFOから知的生命体へ~広がりつつある未知の世界」平成26年11月)
 今回は、その第三弾といたしまして、地球外知的生命体とのコンタクターである米国人青年との対話を通じて新たに知った事実や、物理学的に瞬間移動は可能だということなどについて、分かりやすく解説いたします。
 広大な宇宙のどこかに実在する「地球人以外の知的生命体」は、今、人類に何を問いかけているのでしょうか・・・。
 脱線転覆を交え、大人気の佐藤節が唸ります。どうぞご期待下さい。
          記
日 時:3月19日(土)13:00開演(15:30終了予定)
場 所:靖国会館 2階 偕行の間
講 師:佐藤 守(軍事評論家、日本兵法研究会顧問、元南西航空混成団司令・空将)
演 題:UFOと地球外知的生命体、その後の展開 
参加費:1,000円(会員は500円、高校生以下無料)
お申込:MAIL info@heiho-ken.sakura.ne.jp
 FAX 03-3389-6278(件名「国防講座」にてご連絡ください)。
   なお事前申込みがなくても当日受付けます。



   ♪
(読者の声2)すこし横に飛んだ話です。米韓軍事演習中です。アメリカから手を出すことはないでしょうが、怯えた金豚が引き金を引く。第一局面としては航空優勢の元ネイビーシールズはじめとする特殊部隊が、生死の別なく金豚を排除。
 中朝国境から瀋陽軍が突入。支那のどこかに隠していた金豚兄貴を立てて金王朝復活。瀋陽軍は北朝鮮利権のすべてを手にし、かつ、山海関から以北の長城線に軍を集中させ、新満州国として独立する。これを見たほかの軍管区も一斉に蜂起。
 蘭州軍区はじめとしてシナは4つの群雄によりその統一は喪失する。群雄割拠、春秋戦国時代の到来。またの名を軍閥の世。
シナでは当たり前のことが繰り返される。
 かわいそうな韓国は、150ミリ榴弾砲とカチュウーシャがソウルに雨嵐と降り壊滅。そのあと、腹を減らし血眼になった北朝鮮陸軍が、食い物を求めて殺到。そのあとに難民が続く。
政府中枢を失った韓国は食い物を求め血に飢えた北の同胞によりずたずた。済州島に政府は避難し、北朝鮮・新満州国と和解。かろうじて独立は保たれる。
 韓国は竹島を返し、見返りに国家再興の資金援助。
北朝鮮は全ての拉致被害者を開放。日本と国交樹立。国家立て直しに日本は金を出す。金兄貴は国賓として来日。デズニーランドホテルに泊まって日本を満喫する。
 本朝は日本海側の原発に突入せんと図る北のおんぼろ舟と工作員を海上にて殲滅。国内の北朝鮮潜伏者のテロも何とかかわして被害最小。
 米国は北朝鮮を無力化でき満足。かつ韓国を防波堤にできるので満足。北朝鮮で血を流したのだから、当然利権は確保。平和主義者市民運動の化けの皮がはがれ大阪維新が大革新し2大政党時代に日本は有事の不備を痛感し、憲法改正 国軍設立。
 経済は世界最高レベルの復興需要でグルグル廻る。世界特需で地球はハッピー!
 かくして「春の日の夢の如し」
 戯れ言でした。
   (SH生、大田区)



  ♪
(読者の声3)貴著新刊『中国大失速、日本大激動』(文藝社)を拝読しました。米国、中国ばかりか、この書ではロシア、EU、そして中東とまさに「地球儀を俯瞰する外交」の視点での情勢分析でした。
 現地に実際に立たれて民衆の声を聞きながら、日本の報道とのあまりの乖離。
 中国一ケ国ばかりか、宮崎さんはロシアも中東も東欧も歩かれて、その巨視的なパースペクティブで世界情勢を眺めやれば、世界の現在の果てしなき激闘の本質が把握でき、大いに勉強になりました。
   (TI生、神奈川)


  
  ♪
(読者の声4)最近、気になるのは保守論壇のなかでも、アベノミクスへの評価が低くなってきました。とくに黒田バズーカの「マイナス金利」はマイナスに作用して、一向に景気は上向きません。
 日本経済の低迷は中国ばかりが原因とは言えないのではありませんか?
  (JJセブン)


(宮崎正弘のコメント)もちろん、中国だけが日本経済混乱の原因ではありませんが、中国への依存度が大きく、産業構造的にビルトインされている。鉄鋼、自動車、化学プラントなど、簡単に中国から抜け出せない。
 近未来を展望しても、この鉄鋼、自動車がおおいに足かせとなって、悪影響は長引くと思われます。マインス金利は次に消費税問題に結びつくでしょうから、アベノミクスは増税見送りで集散同時選挙を戦う腹づもりと読んでいます。

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宮崎正弘の新刊予告 四月中旬発行予定です
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 『中国経済はどこまで死んだか』(仮題)
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 中国経済予測の三人組が揃って激論の鼎談です
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 『中国経済はどこまで死んだか』の概略
 ――嘘と粉飾と人民元を武器に延命する中国のゾンビ経済が丸見え
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 発行元 産経新聞出版
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『中国大破綻 ついに失われる20年に突入する』(PHP研究所、1404円)
『日本と世界を動かす悪の「孫子」』(ビジネス社。1188円)
『吉田松陰が復活する』(並木書房、定価1620円)
『中国・韓国を“本気で”見捨て始めた世界』(徳間書店 1080円)
『台湾烈々  世界一の親日国家がヤバイ』(ビジネス社、1188円)
『「中国の時代」は終わった』(海竜社、定価1080円) 
『中国共産党、三年以内に崩壊する!?』(海竜社、1080円)
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月曜日, 4月 04, 2016

宮崎正弘の国際ニュース・早読み (残り火にあらず、サンダースが本命ヒラリーを追い詰めている)

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成28年(2016)4月4日(月曜日)
           通算第4859号 
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 残り火にあらず、サンダースが本命ヒラリーを追い詰めている
  共和党は主流派、ネオコンがトランプ排除の連合を狙うが。。。。。。。。
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 中盤戦となって風向きが変わり、トランプは発言の中心軸をそっと移行させている。はじめて謝罪会見を開いたりした。
 それより、先月末からトランプは強調していることは「日米安保は不平等、日本と韓国に防衛費の負担を増大させよ」と声高に言い出したことで、批判の多かった「移民政策」を後方に下げた。

 トランプが不法移民を攻撃してきたのは、実際には矛盾した言論である。
彼の最初の妻だったイヴァナはチェコ(当時はチェコスロバキア)からの移民。三番目で現夫人のメラニアはスロベニアからの移民組である。メラニアはヌードモデルを務めたこともある
「移民を減らせ、ヴィザを厳格に」と主張するトランプの夫人達が移民組とは矛盾しているのではとマスコミが騒いだが、トランプはまともに取り上げず、この議論を逸らした。

 ドイツではすでに移民は1650万人、うち990万人に永住権が認められている。
米国同様に移民大国であり、シリア難民問題で急に国民の不満がたかまったかに見えるが、ドイツ国内のナショナルな「ペギーダ運動」も、「ドイツのための選択」も、その主張は国民の心底に潜伏してきた感情の爆発である。

 トランプが中盤戦での戦術変更の第一は「日本の核武装」を容認したことである。
これは日本の主流マスコミが冗談のように受け取っているが、日本の物言わぬ大衆、とりわけ保守陣営は歓迎だろう。
核武装をして初めて、日本は独立国家たりえるのだから。

 もし、日本が「主権国家」なら、そもそも外国の軍隊が日本にいること自体が間違いである。キルギスのような小国で、タクシーの運転手とロシア軍の駐屯について議論になったおり、「え、日本に外国軍がいるのか。それじゃ、日本は主権国家ではなかったのか」と指摘されたことがあった。

 日本の核武装容認発言はトランプにインタビューしたニューヨークタイムズの記事(3月26日)で、世界的にも報道された。
ところが、日本でこの発言を特筆したメディアは殆どなく、あいかわらず「トランプは共和党が産んだフランケンシュタイン」だとかの「解説」が並んでいた。「フランケンシュタイン」と比喩したのはネオコンのチャンピオン、ロバート・ケーガンである。


 ▼中欧の庶民もトランプに好感をもっている

 つい一昨日まで筆者はルーマニアのブカレストにいた。
日本人にとって、ルーマニアと言えば、コマネチとチャウシェスクを思い浮かべるのが精々、歴史通ならあるいはドラキュラを思いおこすかも知れない。

 ブカレストでの驚きは、かの独裁者=チャウシェスクの残影が殆どないことだ。贅を尽くしたチャウシェスク宮殿は「国民の館」として、いまや観光資源となっていた。

人々には宗教心と活気とが蘇り、経済活動は活発化しており、なによりソ連時代のラダもトラバントも街から消えてベンツ、トヨタ、BMWの新車の洪水ではないか。
チェウシェスク失脚から二十七年を経て、これほど豊かになっていようとは想像さえしていなかった。

 さて問題はトランプである。
筆者は以前にも、チェコで、ハンガリーでトランプの人気が高いことを紹介したが、ルーマニアで、(そして隣のブルガリアでも)ヒラリーより、トランプのほうが人気が高い。
しかも米国大統領選挙のことは、日本のマスコミ同様に詳細が伝わっている。言論の自由は回復されており、複数政党制は機能している。

 チェコのゼマン大統領が、あるいは旧東欧諸国の指導者が言ったように「移民は侵略だ。なぜ難民に若者が多く、かれらはISと闘わないのか」と非難したように、移民に厳しいトランプに原則で共鳴する部分が多いからだろう。

 脱線ついでに移民に寛大だったドイツで、メルケル首相の支持率が急落しているのも移民問題だ。
いまやドイツへの移民はトルコ、アフガニスタン、パキスタンも多く、総計で1650万、このうち990万人には永住権が与えられ、多くが生活保護で暮らし、ドイツ語を習得しなくとも良く、それがドイツ国民を苛立たせる。


▼トランプの過激な発言は巧妙なマーケッティング戦略が基本にある。

 「メキシコ移民に職を奪われた」「国境に壁を作り、かれらを追い出せ」。「中国と日本は為替操作国だ」と叫ぶトランプがなぜかくも絶大に人気を獲得しているのか。
トランプは、移民政策に不満を持つプアホワイトを大票田の「鉱脈」として改めて発見し、集中的に問題化するために、過激な発言を繰り返した。
 トランプ現象は、彼自らが編み出したマーケッティング手法の乗っ取っているのだ。

 世界を見渡せば、トランプが嫌いなのが欧米先進国と日本。とくに民主主義先進国家といわれるところであり、民主主義に憧れ、それを血と汗で達成した国々は、政治的関心の強さにもまして、トランプが好きな人が多いのはどうしたことだろう?

ロシアでも、中国のマスコミを信用しない庶民の間にも、歯に衣を着せぬ物言いが短絡的に受けるだけが、その人気の高さの直接的な理由とは思われない。

またトランプはユダヤ人への差別的発言は徹底して避けており、「イスラエルはユダヤ人の国家であり、永遠にユダヤ人国家として存在することを受け入れるつもりで交渉の席に着かなければならない」と指摘している。
在イスラエル米国大使館をエルサレムに移転するべきともとも在米ユダヤ系PACの集会で述べている。

それよりもっと留意すべきことは、日米安保条約ばかりか、トランプはCNNとのインタビューでは「米国は北大西洋条約機構(NATO)向けの支出を削減すべき」と日米安保条約、米韓条約と同様に「米国優先、他国への軍事予算削減」の原則を普遍的に適用していることである。

この点で共和党主流ばかりか、ペンタゴンに近いネオコンや保守原理主知とも対立的なのである。


 ▼トランプ降ろしも本格化してはいる。。。。。。。。


 米国では共和党内部にあってトランプ降ろしの動きは止まず、もし彼が正式候補となったら、ヒラリーかサンダースに入れると公言する共和党党員が増え続け、米国のマスコミはリベラリズムとグローバリズムに立脚するメディアが多いから、かれを「共和党が産んだフランケンシュタイン」だとか、ハリウッドの左翼スター等は「トランプはファシスト」などと決めつけている。

にも関わらす、トランプ人気はすこしかげりが見えてきたものの、相変わらず高い。
 3月23日、トランプはユタ州を落としたが、アリゾナでは勝った。ユタ州はロムニーの信奉するモルモン教の総本山が州都のソートレイクシティにあり、ここではロムニーの応援を得たクルーズが勝った。

 ところで日本政府が期待するヒラリーだが、日増しに人気にかげりが現れており、選挙運動の劣化が顕著になってきた。
アリゾナ州でヒラリーがかろうじて勝ったものの、ユタ州、アイダホ州でサンダースが大差で勝つという番狂わせが生まれた。
とくに3月26日のアラスカ、ハワイ、ワシントン州ではサンダースへの得票率は70%から81%と圧勝に近い。
これもまた予想外の現象で、サンダースが、五州で勝利したのだ。

 4月1日現在、両者の代議員獲得数は以下の通り
 トランプ 739票
 クルーズ 460 (過半は1237票)

 クリントン 1742票
 サンダース 1051 (過半は2383)

 党大会は七月下旬、いよいよ米国大統領選挙予備選は、過熱気味となって、オバマのレガシー作りの拙速外交が霞み始めている。
 オバマはキューバを訪問したが、その扱い方はゴミ記事並みとなり、ヒラリーvsサンダース、トランプvsクルーズの動向が、主要な紙面を飾るようになった。

     ○◎み□◇▽や□○ざ◎□○き○△□  
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◆ 書評 ◎ しょひょう ▼ BOOKREVIEW ▽
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 あの戦争の大義を確認せよ
  それが将来の、永遠の未来への架け橋となる

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藤田裕行『国体の危機――日本亡国勢力との戦いに勝つ』(サンクチュアリ出版)
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                    評者 玉川博己
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ヘンリー・S・ストークス氏のよきパートナーであり、通訳として「憂国忌」とも馴染みの深い藤田裕行氏が、今般その憂国の思いと熱情をストレートに訴えたのが本書である。そして副題の「日本亡国勢力との戦いに勝つ」が、本書を出版された著者が抱かれている日本にとっての危機感を如実に示している。
 藤田氏は日本の国体を、国史を回想することによって読者に分かりやすく説明する。本メルマガの読者であれば皆よくご存知であるので詳しくは省略するが、神話の時代から古代、中世、近世と脈々とわが国史を貫いてきた、天壌無窮と万世一系の理想を戴くわが日本民族の国体意識が、欧米列強のアジア侵略という迫りくる危機において、見事に尊皇を大義とする明治維新革命を成就させたことは正に世界史の奇跡であった。
しかしその後不幸にして大東亜戦争に敗れた日本は、占領軍による日本弱体化政策と東京裁判史観、そしてそれに呼応、盲従する国内の亡国勢力によって、今正に国体の危機を迎えているというのが藤田氏の憂国の認識である。
藤田氏は、今こそ大東亜戦争の大義を再確認し、真の国体を恢弘させるために、国体に相応しい自主憲法を制定するべきであると主張する。藤田氏は最後に「神話の時代から、連綿と続く大和魂を、次世代に継承することほど、大切なことはない。もうギリギリのところまできているのではないだろうか。
天壌無窮の神勅を奉じるものが、神話の時代からつながる魂を、二十一世紀以降の永遠の未来へと、つなげてゆこうではないか。」という言葉で本書を結んでいる。
 本書に流れる藤田氏の国体観、歴史観は、三島由紀夫先生の「文化防衛論」、そして昨年私どもが再評価のシンポジウムを行った三浦重周の思想とも通底するものがある。
 国体とはただ守るものではなく、常にその危機に立ち向かって敵と戦い、勝ち抜いて真の姿を輝かせるべきものである。
           ☆☆☆
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宮崎正弘、田村秀男、渡邊哲也の鼎談『中国経済はどこまで死んだか』(産経新聞出版)
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中国経済ぶった斬りの三人衆、見参。鼎談本の予告!
  『死んでいる』のに『死んでいない』不思議な中国経済の面妖さに大胆なメスをいれてみると。。。。。。。

宮崎正弘、田村秀男、渡邊哲也の鼎談
『中国経済はどこまで死んだか』(産経新聞出版)
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 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1389回】
――「佛具散亂蛛網充滿寺僧洋烟に沈醉して佛影なし」(原田7)
   原田藤一郎『亜細亜大陸旅行日誌?清韓露三國評論』(嵩山堂 明治二十七年)

  △
 「山東省の儒生王之臣」が口にした「不錯、不錯」に見られるような、コチラの琴線に触れる発言に日本人は実に弱い。その典型が?介石の「怨みに報いるに徳を以てす」であり、毛沢東の「日本軍国主義は日中両国人民の敵」だろう。これに死を前にして孫文が説いた大アジア主義や汪兆銘の「同生共死」を加えることは、行き過ぎだろうか。いずれにせよ中国の政治指導者が巧妙に発した“戦略的発言”が、ことに大東亜戦争敗北以降における日本の対中外交の手足に加え脳髄まで縛ってしまったことは否めない事実だろう。

  かくして安倍首相は対中外交に対し戦略的互恵関係という姿勢で臨んでいるわけだが、考えてみれば相手国から最大限の譲歩を引き出す一方、自らの国益毀損の歩留まりを最小限に食い止めることを外交の本質と考えるなら、日中関係に止まらず、すべからく外交とは「回帰不能点」を超える瞬間まで戦略的互恵関係をカンバンに掲げながらの綱引きとなるはずだ。国の大小に拘わらず、外交の根本は自国のため。なによりも自らの国の歴史と矜持、国民の生存・安全・財産を守るためには、周辺諸国との間で戦略的互恵関係を構築・維持することに腐心することは当たり前だろう。態々口にするまでもないことだ。

 であればこそ中国の政治指導者の戦略的発言には、注意の上にも細心の注意が、いや、さらに厳重注意が必要なのだ。?小平流の甘言に踊らされた過ちを繰り返してはならない。

さて滿洲に歩を進めた原田は、そこで見た山海関以南の中国本部との違いを記す。
 「北方に進むに從ひ」、最初に感じたのは「當地方の清潔なること是なり田舎には珍しく旅店飲食店等皆清潔を極むるなり是眞に異事とす」。次いで「東北に進むに從ひ馬鹿の大男とでも評す可き乎皆骨格大にして強壮の感あり」。とはいえ「清人の無智なる今更申すまでもなき事なれど(中略)一層の無智を知る」。そこで彼らに「充分体育?育智育の三育を兼ね?へなば西洋に劣らざるの人物を得べき」に違いないが、「惜い哉?育とて別に學校の設けあるにあらず」。それゆえに「馬鹿の大男」のままで終わってしまう。かくて原田は「清國當局者」は何を考えているのかと呆れ果て、苦言を呈す。

 人々が「予の身邊に就き纏ひ石を投じ罵詈を爲し其無禮云ん方なし」は中国本部と同じだが、「性質は南方の如く狡黠ならず至て質朴を極む」という。

 原田は満州で異様な光景を目にした。その1つは女子供の喫煙である。
 「喫煙の流行は何地も同じ事」だが、満州では「妙齡の女子長さ三尺もあらんと思ふ煙管を携えへ寸時も之を放」さない。道を歩くにも、仕事をするにも「肌身を放さ」ず。やはり「流行の度を過ご」している。それだけではない。「十二三の小兒にして尚ほ大煙管を持ち喫煙」する始末。時には、乳飲み子から13,4歳の4人が「銘々煙管を携へ居りて鼻をたらしながら喫烟を爲すは實に見苦し」い光景に出くわす。乳飲み子は自分用のキセルを持っていないようだが、「母の烟管を取てスッパスッパ喫烟する」の有様だ。

 2つ目は「白菜を生の儘ガジガジと?み又は味噌を付けてジワジワ?むあり茄子?爪豌豆大根胡葡葱蒜其他の青物多く生にて食す」こと。

 3つ目は日本を知らないこと。「満州の田舎に入りては日本てふ國は未だ聞きしことなしと云ふ者多く漸く地圖を開き是を見せしめて初めて日本國を知る有様なり」。かくて原田は、「日本は素より小なりと雖も一葦帶水の地方にだも未だ名を知られざるは實に日本人の恥辱と云ふ可き乎抑も又他の無智の罪なる乎」と慨歎する。これが当時の満州の姿だった。

 ところで、満州にやって来て初めて満州の地が満州人と漢人の雑居地であることを知った原田は、「此の地方は明人と滿人の雜居なるか男子にては殆ど區別しがたく唯婦人の頭足に據り明滿兩人種の雜居するを知る」と記した。「明人」は漢族を指すはずだ。
《QED》

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【知道中国 1390回】   
   ――「佛具散亂蛛網充滿寺僧洋烟に沈醉して佛道影なし」(原田8)
原田藤一郎『亜細亜大陸旅行日誌?清韓露三國評論』(嵩山堂 明治二十七年)

  △
 原田は「婦人の頭足に據り明滿兩人種の雜居するを知る」としているが、「婦人の頭足」とは満州民族婦人独特の髪型と「明人」、つまり漢族婦人の纏足を指している。

  続いて「此地方清人等の暴慢無禮」が過ぎ、「苟も日本魂を帶るものは片時も耐えへ忍び得べき塲合に非ら」ずと。たとえば「外國人として旅店に入るや多勢の奴原入り來り或は刀を取り中身を見或は鞄の中を見煙草を見矢立を見手當り次第一見の後必す其價を問ふ」。

 そこで原田は「若し日本人の三十年前ならしめば所謂手打ちの英斷をなす者あるべし無?育の人間とは云ひながらさても無禮の者どもかな」と腹を立てる。だが江戸の昔ならいざ知らず、しかも異国の地である。「無礼者下がり居れ、手打ちに致すぞ」などと一喝したところで、やはり多勢に無勢、カエルの面に小便というもの。「されば止むなく胸を擦り心を抑ゆるの外なきなり偖も悲しき旅なる哉」と引き下がるしかなかったようだ。

  ここで、原田が「明人」とも「清人」とも記す漢族と満州族の雑居について簡単に記しておきたい。
 17世紀半ば、満州族が北京に王朝(清朝)を打ち立てるや、満州族をはじめとする滿洲居住民族が北京に移住した結果、満州の広野は耕作の担い手を失った。そこで清朝は農奴あるいは小作人として漢族を満州に迎え入れたのである。ところが清朝の施策を逆手に取って、喰いはぐれた漢族が満州を新天地と見做し大量に農業植民をはじめたのである。

 農民に続いた漢族商人によって、やがて満州経済は中国本土経済に組み込まれることになる。清朝の故地である満州を漢族に乗っ取られかねない情況に立ち至り、18世紀40年代から清朝は封禁策を実施し、漢族の満州への移住を取り締まることとなった。だが豊かな満州を知ってしまった漢族が、封禁策の前に唯々諾々を従っているわけがない。

  やがて19世紀後半を迎えると山東省や北京周辺の困窮化、中国本土における人口急増、漢族の経済エネルギーの高まり、満州辺境部の治安改善などが重なり、満州に、満州西方に隣接した内モンゴルに、貧民を軸にした大量の漢族が雪崩れ込んでいったのである。これが「明滿兩人種の雜居」の実態であり、原田が足を踏み入れた当時の満州は漢化されていたのである。であればこその「此地方清人等の暴慢無禮」となるわけだ。

  かくて「弓矢で中華を制した満洲族は、逆に今度は漢族によって、鋤や鍬で満洲を乗っ取られる羽目になった」(小峰和夫『満洲 マンチュリアの起源・植民・覇権』講談社学術文庫 2011年)。

 さて原田の旅に戻る。
 日本を知らないから、当然のように日本人も知らない。かくて日本人として「初めて遊?する者は彼等の善き見世物」であることに甘んじなければならない。一方、彼らは日本人を見ることで「目の正月七十五日の長命を得」たような気分になるらしい。

 ある時、「心地よく一睡」している原田を起こす者がいた。目を開けると「幾多の見物人は尚ほ傍らにあり」、眼病を見てくれ、目薬をくれとのこと。
かくて原田は「實に是等土人の押の強き無禮なる沙汰の限りと云の外はあらじ」と呆れるのだが、やはり当時の彼らにとって初めて見る日本人は薬と結び付けて考えていたということだろう。そういえば原田のみならず他の旅行体験を読んでも、薬で相手の信用をえたとか、時に旅費に代えたとか記されている。だとするなら、ことに内陸部の旅行に薬は必携だったようだ。

 ある旅店では、老婆が「手鼻かみかみ炊飯の用意に掛る其の穢き事云ん方なし」。周囲をみると「一も清潔なるものなく殊に彼等の衣類は乞食の如く今現在是れを見ては何分食ふ心地せず」。だが食わなければ旅を続けるわけにはいかない。
進退は谷まったり。
《QED》 
     ○◎ひ□◇▽い□○ず◎□○み○△□  
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)『大東亜戦争で日本はいかに世界を変えたか』(加瀬英明著・KKベストセラーズ社刊)の第五章「白人による人種差別からの解放」です。
 アメリカにおける日本人蔑視と差別はひどいものでした。
1924年にアメリカ上下院が排日移民法を立法しました。新渡戸稲造は、『武士道』の著者であり、クラーク博士に札幌農学校で学んだうえ、青年期にアメリカに留学して、1920年から国際連盟事務次長をつとめましたが、排日移民法に強い衝撃を受けて、「私は二度とアメリカの地を踏まない」と宣言したほどでした。
 東京裁判の判事の一人、オランダのレーリング博士は『東京裁判とその後』という著書で「人種差別が、太平洋戦争の主因の一つだった。連合国の国民は、日本人を人間以下とみなすように教育されていた。広島、長崎で数十万人を、一瞬のうちに殺傷したのも、人間ではないと感じたから、できたのだ。」と書いています。
さらに「日本は先の戦争を、アジアをアジア人の手に取り戻すために戦った」と述べ戦争に至った経緯を詳しく説明しています。
 明治大帝のご葬儀に弔問の使節を派遣したのは十数カ国、大正天皇の大喪の礼に弔問使を送ったのは三十数ヶ国でしたが、昭和天皇の大喪の礼には、百六四ヶ国の元首や、代表が全世界から弔問に訪れました。
百ヶ国以上にのぼる国々の大部分は日本が大東亜戦争を戦ったからだったのでした。
 日本文は、http://hassin.org/01/wp-content/uploads/Greater55.pdf
英文は、http://www.sdh-fact.com/CL/Greater5.pdf
英文は、Newsletter で海外に発信しました。
(「史実を世界に発信する会」茂木弘道)

 

   ♪
(読者の声2)とびっきりの講演会のお知らせです。
記
!)演題 「キューバの歴史」
!)講師 駐日キューバ大使 マルコス・F・ロドリゲス大使
!)日時 平成28年4月22日(金)PM6:00~
!)定員 先着90名(要予約)
!)場所 神奈川県民サポートセンター3F 304号会議室(JR横浜駅西口徒歩3分ヨドバシカメラ裏手)
!)問い合わせ先 045-263-0055



   ♪
(読者の声3)『正論』四月号に特集のあった憲法改正アンケート、識者50名の回答特集でしたが、とくに宮崎先生の御見解、胸のすくような爽快感で読みました。
国家国民の原理主義に照らせば、外国の軍隊が駐留している現状は異常であり、日本に主権があるのかと、根幹のあり方を説いた所見は、ほかの先生方にはあまり目立ちませんでしたが、先生の所論がとくに印象的と思いました。
 なるほど歴史的文脈に立てば九条改正など、枝葉の議論でしかないことがよく理解できました。
   (NK子、新宿区)



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(読者の声4)南シナ海をめぐる中国の動きを牽制するかのように自衛隊の潜水艦と護衛艦がフィリピンのスービック湾に寄港したニュース、NHKでは3分以上も報道しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160403/k10010466431000.html
 日本の潜水艦がフィリピンに寄港するのは15年ぶり、護衛艦2隻はこのあと潜水艦と分かれてベトナムに向かい、日本の護衛艦として初めてカムラン湾に寄港と詳しく報道、中国としては嫌でしょうね。
 さらに中谷防衛大臣が今月下旬にフィリピンを訪問するニュースでは海上自衛隊の練習機の映像も出てきます。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160403/k10010466091000.html
 NHKが自衛隊関連でこれほど詳細に報道するとはビックリですが、NHK内部でなにか動きでもあったのでしょうか。
   (PB生、千葉)


(宮崎正弘のコメント)NHK内部にいる「良識派」が動き出したということなら、大歓迎ですが。。。。。 
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