金曜日, 5月 15, 2015

俄勉強ーーハーレーの歴史ー大急ぎで探索 修正や追補あり、適宜更新




本来、shoさんと同じCB1000所有ということでshoさんブログに対応する形でこの年輪ブログを2007年ごろ始め今日に至るが、過去のバイク画像を振り返ったら、CB系はもちろん多いが、ハーレーもけっこう多いことがわかった。

今回ハーレーについてはほとんど何も知らないので予備知識としてネットで調べだしたが、過去折にふれて掲載していたことは心のどこかであこがれではないが惹かれていたのかもしれないと思う。BMWもあるにはあるが最近ビューエルを一ヶ月体験したので、2気筒はこのワンクランク、2コンロッドでシリンダ配置に他のV型のようなオフセットがない独特の形式、内燃機関が廃止されるまでつづくであろうエンジンということに初めて納得が行った。

街中聞こえるハーレーサウンドを耳にすると納車の日が待ち遠しい。
ハーレーの歴史についてもいろいろなサイトがあるらしいが、今はこのサイトで情報情報収集中である。
それによると1965にパンヘッドの最終モデルとしてセルモーター付きのFLHBが日本車への対抗として発売されたという。それを読んで、どこかの役所にたぶんその当時のハーレーが寄贈されていたなあと思いだし、探したものがこれ。画像をクリックすれば拡大されるが、圧縮されて保存されているので、細かい文字などは不鮮明である。今でも置かれているかどうかは最近担当エリアが変ってしまって調査に行かないので不明。毛呂山町の庁舎にあったものだ。土日閉庁の流れが定着しているので、平日に訪れる機会がないとなかなか訪れるチャンスがない。

これも仕事で行った先で見かけたスポーツスター。理容店関係で、ハーレーに限らずZIIとか置いてある店が増えだしたころのショット。娘がスポーツスターの1200を883に変え、カスタム処理をして結局1000キロぐらいで40万で売却してしまった後の前だか後だかは不明。

sho さんから不要となったからと贈られた雑誌の裏表紙(CB1000特集誌)。赤のハーレーは戦後のイメージで見ていたが、サイドバルブのフラットヘッドエンジンである。細かな年式は不明だが、VLという1200ccで1930年から1940年まで生産されて日本の陸軍が採用し陸王のベース車両ともなったという。戦前の東京や大阪は、戦後の27年頃になってやっと戦前のレベルに至ったというから何時頃かは不明。
雑誌を贈ってくれたsho さんに敬意を表して、以前の愛車をチラリ。
これは140号沿いの天然氷でのかき氷を食したときの駐車場での一枚。手前は883かもしれないが、タンクのガソリンコックがないことから燃料噴射式エボリューションモデルで2007年式かもしれない。
ハーレーの最初は単気筒エンジンであったらしいが、他メーカーとの排気量アップ競争で、販売不振を心配したハーレー氏とダビッドソン3兄弟は対策をねったらしい。
http://motor.geocities.jp/buell_xb12s_2004/3_macheine/3_06/3_06_engine_piston.html
これはビューエル用の解説になっているから、図示されている爆発間隔は不均等だが、説名文にあるのとはちがい、前シリンダーの点火の後すぐに後シリンダーは点火せず一周弱遅れて点火するように描かれている。説明文によれば、排気量アップに後ろにもシリンダーをV45度に配置した際、一個のクランクに2個のコンロッドをつなげればクランクケースを再設計することなく、性能アップがはかれる、とはハーレー氏の発案らしいがこのコンロッドが思わぬスポーツエンジンとしての効果をもたらす事になるとはハーレー氏もダビッドソン3兄弟も思いもよらなかっただろうとある。

ピストンの上死点が微妙にずれることとなり、ドッ!ドッ!(グルングルン)ドッ!ドッ!(グルングルン)…………というハーレー独特の「3拍子」が生まれることとなった、という。

ビューエルの図では前が燃焼(上死点で計算)したあと、約510度ほど遅れて後ろが燃焼、そのあと前が燃焼するまでに 810度ほどグルングルンが続くことになる。
 

私は基本的に単気筒エンジンで前が燃焼すると直ぐに後ろが燃焼して後はそれぞれ720°遅れで再燃焼と単純に想像していたが、本当のところは乗ってみて、聞いてみて、いろいろと調べて見なくてはと思っている。

で、肝心の2気筒モデルの出現は、上記によると1915年、11馬力の3速ギアがセットされたモデル11Fということになっている。今年でちょうど100年あまり、創立以来110あまりとなる。
ハーレーのDYNA系モデル。後方がおそらく2010年のFXDWG、手前が2009年のFXDか!?。どちらも排気量は1584cc。TWIN CAM 96。年式が新しいほうが値段が高い。

ハーレーのツーリングモデル。いままで、毛嫌いしてきたジャンルだが、乗り心地は良さそうである。
最新とはいかないまでもすべてが現代版となっている。シートをみると古いが年式は???。
小鹿野町でわらじカツを食べに行ったとき、食事を終わって出たら店の前に
停車していた。ということは途中から入店してきたあの二人だな、と思ったが



上記サイトの種々の写真から推定すると、BuellXB12Sxらしい。左側排気管が後方にのびている。XB9Sでは、左ステップの後ろに足を置いて停車すると。排ガスが左足首にあたって、気持ちのいいものではなかった。


リアディスクのマスタシリンダーの位置からすると1999年以降のスポーツスターのXL1200のようだ。キャブ式、リジッドマウント、タンク容量12.5L。

1968年公開の映画『あの胸にもう一度』のDVD版の画像。マリアンヌ・フェイスフル (出演), アラン・ドロン (出演), ジャック・カーディフ (監督, 脚本)  マリアンヌ・フェイスフルが乗って最後には事故死する映画で使われたのが、おそらく1965年のパンヘッドのハーレー。回想シーン中で時速200キロは出たわ、などの思いが語られたが、当時実測で達成可能だったのかどうか!?当時のマイル仕様のスピードメーターは120マイルが上限。下り坂なら時速200キロ前後は可能だったことになる。なお、このDVD解説書によると
最高出力60馬力、最高速度180Km/Hをマークする。ガソリンタンク容量容量14.2リットル、タイヤは500ー16インチ、と書かれている。デグライド型といわれるものだとの但し書き付き。
発表は968年10月でイージー・ライダーより1年ほど前となる。


花園インター近くの吉野家パーキングで見かけた2009年式XR1200X。燃料タンクは13.25と少々変則。これ以降、燃料タンク容量はモデルによって小刻みに変化する傾向あり。フロントフォークもBuellタイプの形式のようだ。バイク屋さんもこの型のハーレーがカスタムにも適しかっこいいんですよね〜との事。


このサイトは写真で見るハーレーの歴史が真正面に出てきて楽しい。
ハーレーの代名詞となったVツインエンジンは1907年には誕生していて、1909年には排気量810cc、7.2馬力となり、誕生からわずか4年ほどで、2気筒ではあるものの、排気量は約2倍で出力は2.4倍を達成している。ということは、初代のシリンダーをもう一つ付け足したら、出力はシリンダーを付け加えた以上の効果があった、と言えるのかもしれない。独断と偏見で、V型エンジンの粘りの素を見るような気がする。そして1909年には量産体制が整い、チェーンドライブ駆動が主流となりつつあったこの時代に、ハーレーだけがベルドドライブ駆動を導入。現代のハーレーの代名詞ともいうべきものが揃った、というから意外や意外、原点ののあたりからベルトドライブだったどは!!!。


ではライト兄弟がフライヤー1に搭載したエンジンは12馬力だったというから、(もっともこちらは水冷直4で、排気量4000ccだそうだ)ハーレーのエンジン出力は当時としては侮れない。(ライト兄弟の初飛行もハーレー社創業と同じ1903年という)。

そして1909年には量産体制が整い、というV型のエンジンは、いかにも航空機の星型配列の空冷エンジンの一部であるかのように見えてしかたがない。
 

では1912年には7馬力のハイパワーとなり1914年には国の郵便車として採用となり4800台以上のハーレーが郵政省に採用、郵便局員がハーレーに乗ってやってくる、というのはなかなか想像が難しいかも!?というような記述が見える。


では、1907年にはハーレーの会社躍進の年とかで、会社設立と株式上場とで会社の拡大はつづき、150台のモデル3を組み立て可能とした、とあり単気筒、440cc、ベルトの材質に皮を使用したベルトモデルでスリップしやすかった、などと記載されています。

こちらの記述では1915Model 11Fが11馬力と2段変速機を備えV2の写真で登場している。サイトにより、記述の要点が異なり、ハーレー社の初期の歴史は容易には掴み難い。

時間があれば、アメリカの工場見学への誘いが載っていて、行った人たちは大部分が行って良かったという感想をもつようだ。私もスピードラーニングで、耳を訓練して、できれば一度でもいいから訪れたい、と思うがまずは届くのが先決で、それからだ〜、それからで希望が湧き上がる。


では、ハーレー10の楽しみとして10項目細あげているが、ハーレーの公式サイトで紹介していることとは
ハーレーに乗ることは日常が冒険に変わる、新しき旅の始まりとうたっているそうである。


木曜日, 5月 14, 2015

宮崎正弘の国際ニュース・早読み  (習近平政権になった人権は改善されたのか?)

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成27年(2015)5月15日(金曜日)
   通算第4541号  <前日発行>
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 習近平以後、中国の人権状況は改善されたのか?
  米国「人権ウォッチ」が香港で記者会見
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 5月13日、米国の人権団体「ヒューマンライツ・ウォッチ」の責任者が香港で記者会見し、習近平就任以来、今日までの中国の人権状況を報告した。
 2009年から2010年にかけて、容疑者を暴行するなどの虐待事件が頻発し、爆弾による報復事件も起こった。
以後、当局は拘置所内での拷問、暴行を禁止したとしているが、いささかの改良があったらしく、暴力による報復事件は減った。

 拷問による自白強要などによる無辜の人々の冤罪や、極刑を避けるため、拘置所内での被告、容疑者、弁護士、看守立ち会いの面談も行われるようになり、2009年から2013年にかけて当局は、多少の努力をした形跡が認められる。

 とはいえ弁護士、司法機関、裁判所に大幅な権限委譲が行われてはおらず、容疑者への拷問、虐待が激減した状況にはない。
 
 習近平就任以後、中国の人権に劇的な改善はなく、同時に言論の自由は寧ろ狭められており、NGO団体の自由は活動が認められないのは、その一例である、と記者団に説明した。
 そんな国が日本を「軍国主義」と誹謗している。
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(休刊のお知らせ)小誌、地方講演旅行のため5月16日―18日が休刊です 
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宮崎正弘『日本が在日米軍を買収し、第七艦隊を吸収・合併する日』(ビジネス社)
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 斯界に衝撃をあたえた提言の数々、永田町でも読まれ始めています!
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS! OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)宮崎正弘さんの近刊、『日本が在日米軍を買収し、第七艦隊を吸収・合併する日』(ビジネス社)を興奮を交えながら読んでおります。
 日本国民の多数が国防問題への無理解と無知、無関心には呆れておりますが、最近の安保法案をめぐる馬鹿騒ぎも政治的児戯に等しく、じつに嘆かわしいことです。
 せめて第七艦隊吸収とは及ばずとも、米海軍の原子力ミサイル潜水艦「オハイオ」級を一隻でもシェアできればありがたいことと願っております。
  (SK生、長崎)


(宮崎正弘のコメント)いま、防衛関係者は自衛隊OBからの意見がいくつか寄せられておりますが、現役からは拙著への反応はゼロに近い様子です(苦笑)。



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(読者の声2)佐賀県ならびに北九州一帯の愛読者の皆様へ。宮崎正弘先生の独演会のお知らせです。
 5月16日土曜日、佐賀県佐賀市のアバンセホールにて、「佐賀土曜サロン」主催、宮崎正弘先生の講演会が開催されます。
この会には毎回、佐賀県はもとより長崎、福岡のみならず熊本、大分からの参加者も目立ちます。前回の同サロンの講師は作家の門田隆将先生でした。どなたでも予約不要、ご自由に参加できます。
       記
とき     5月16日(土曜)午後二時~四時
ところ    佐賀市「アバンセホール」
地図     http://www.avance.or.jp/var/rev0/0002/0851/2013825101945.pdf

講師     宮崎正弘氏(作家、評論家)
演題     「アジアを席巻する中国と、台湾ならびにアジア諸国の運命」(仮題)
入場     無料(どなたでも予約不要で参加いただけます)
        (佐賀土曜サロン)



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(読者の声3)「正論を聞く会」から宮崎先生の独演会開催の予告です。来月(6月)16日午后6時半から、いつものように大手町「産経プラザ」三階大会議室です。詳しくは来月1日発売の『正論』広告でご確認下さい。
 なお、
 今月の講師は韓国問題の室谷克実先生です。要項は以下の通りです。第四百八十七回『正論を聞く会』
        記
 とき  5月26日(火曜)午後6時半
 ところ 千代田区大手町1-7 『産経プラザ』三階
 講師  室谷克実(評論家、元時事通信ソウル支局長)
 演題  「追い詰められた韓国」
 会費  おひとり1500円(学生千円)
 お問い合わせ (03)3407-0637 (三輪和雄)
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宮崎正弘のロングセラー 
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『中国、韓国は自滅し、アジアの時代がやってくる!』(海竜社、1080円)
『中国大破綻 ついに失われる20年に突入する』(PHP研究所、1404円)
『日本と世界を動かす悪の「孫子」』(ビジネス社。1188円)
『吉田松陰が復活する』(並木書房、定価1620円)
『中国・韓国を“本気で”見捨て始めた世界』(徳間書店 1080円)
 『台湾烈々  世界一の親日国家がヤバイ』(ビジネス社、1188円)
『「中国の時代」は終わった』(海竜社、定価1080円) 
『中国共産党、三年以内に崩壊する!?』(海竜社、1080円)
『中国バブル崩壊が始まった』(海竜社、1080円)
『中国 大嘘つき国家の犯罪』(文芸社文庫、713円)
 『中国の反日で日本は良くなる』(徳間文庫、680円)
 『世界から嫌われる中国と韓国。感謝される日本』(徳間書店、1026円)

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<宮崎正弘の対談シリーズ>
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宮崎正弘 v 小川榮太郎『保守の原点』(海竜社。1620円)
宮崎正弘 v 大竹慎一『中国崩壊で日本はこうなる』(1512円。徳間書店)
宮崎正弘 v 室谷克実『仲良く自滅する中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 川口マーン惠美『なぜ中国人とドイツ人は馬が合うのか?』(ワック)
宮崎正弘 v 石平『2015年 中国の真実―中国は習近平に潰される』(ワック)
宮崎正弘 v 西部遇『日米安保五十年』(海竜社)
宮崎正弘 v 佐藤優『猛毒国家に囲まれた日本』(海竜社)
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(休刊のお知らせ)小誌、地方講演旅行のため5月16日―18日が休刊です
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宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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(C)有限会社宮崎正弘事務所 2015 ◎転送自由。転載の場合、出典を明示
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火曜日, 5月 12, 2015

宮崎正弘の国際ニュース・早読み (福島香織『本当は日本が大好きな中国人』(朝日新書))

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 『三島由紀夫の総合研究』(三島由紀夫研究会 メルマガ会報)
    平成27年(2015)5月12日(火曜日) 
          通巻第885号  
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今月号の『正論』(6月号)の巻頭グラビアページに三島由紀夫が揮毫した「憂国」「至誠」などの書が特集されています。
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 ◆書評 ◇しょひょう ▼ブックレビュー ◎BOOKREVIEW◆ 
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 中国人の三島由紀夫認識が劇的に変わっている 
  中国の作家の殆どが三島作品を読んで「影響をうけた」と告白

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福島香織『本当は日本が大好きな中国人』(朝日新書)
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 中国人ツアーが大挙して日本に押しかけ爆発的に紙おむつ、粉ミルク、ウォッシュレット、漫画本などを買っていく。大ブームの裏側にあるのは、じつは中国人は日本が大好きであるという心理だ。
 評者(宮崎)も、じつは中国全土33省をくまなく歩き、香港、台湾、マカオを含めて中国語圏に200回ほど渡航しているが、反日をがなりたてるカルトのような人物に出くわした経験がない。一度、貴陽だったか、あるいは江西省の地方都市でタクシーに乗って「日本人か」と問われ、そうだと言うと、「小日本」と言われたことがある。それだけである。
 ドラえもんの海賊版が溢れ、高倉健は男の神様として尊敬され、尖閣問題より「蒼井そら」、村上春樹に癒され、土産には南部鐵鍋。日本食レストランは健康食という神話が浸透して満員の店が多い。
 中国の現場レポートに定評がある福島さん、そのフットワークの良さを活かして、雑多な人々、多彩な知識人にインタビューを繰り返しながら中国人の深層心理を抉った。

 さて中国人の三島由紀夫認識である。
 福島さんは多くの中国人作家にインタビューし、共通するのが川端康成、村上春樹を読んでいること、渡辺惇一には独特の評価とあこがれが潜むこと。これについても評者は、渡辺さんが死んだ直後の『WILL』に中国に於ける渡辺評についてかなり長い評論を書いたことがある。

そして嘗ては「軍国主義の代表」と悪罵された三島が、文学的に見直され、多くの作家が三島由紀夫の文学を称賛していることである。『驚き心揺さぶられた記憶は相当深い』と或る有名作家は言った。
 「三島由紀夫を読んでいないという人はいないし、嫌いという人も知らない(中略)。大江健三郎より面白いという」
 ノーベル賞作家の莫言も「三島は徹頭徹尾、文人であり、文学のために生き、文学のために死んだ」と言っているそうな。莫言はガルシア・マルケスや大江健三郎を尊敬する左翼作家だとばかり思っていたから、これも意外な発言である。
 
 本書の最後にもう一つ、面白いことが書かれている。
 中国の反日カルトの活動家たちも、じつは日本が好きで、とくに日本人の左翼と交流があること。日本から中国は学ぶべきは多いと発言していること。
 反対に反政府の知識人は、日本の右翼が大好きなこと。また人権、民主、天安門などで反共の人権活動家が支援集会を呼びかけても、カンパをもってかけ散じるのは日本の右翼陣営であり、左翼は金のかかる集会にはこないという特徴があると喝破している。左翼の偽善を直截に論断はしていないが、まことに爽快な本である。(評 宮崎正弘)
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   五月から十月の会員例会、公開講座の予定です
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 5月公開講座は西村幸祐氏
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5月の公開講座は西村幸祐氏(評論家)。要領は下記の通りです。
       記
1)日時  平成27年5月29日(金)18時半~ (18時開場)
2)場所  アルカディア市ヶ谷(私学会館)
  http://www.arcadia-jp.org/access.htm

3)講師  西村幸祐氏(評論家)
4)演題  戦後70年と三島死後45年―ダーザイン〈現存在〉としての三島由紀夫
  西村幸祐氏の新著『21世紀の「脱亜論」―中国・韓国との訣別』(祥伝社新書)
http://www.amazon.co.jp/dp/4396113986/
          ○
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6月の会員例会講師は荒岩宏奨氏です
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        記
1)日時: 平成27年6月29日(月)18時半~(18時開場)
2)会場: ホテル・サンルート高田馬場大会議室
     (JR・東西線・西武新宿線「高田馬場」駅前)
http://www.jalan.net/uw/uwp0400/uww0401init.do?yadNo=334165&jcstm=

3)講師: 荒岩宏奨(あらいわ ひろまさ)氏(展転社編集長)
4)演題: 蓮田善明と三島由紀夫
5)内容: 戦前『文藝文化』を主催し、少年三島由紀夫に多大の影響を与えたといわれ、終戦時マレーで壮烈な自決を遂げた蓮田善明の「みやび」の思想と「死生観」につき論ずる。
6)講師略歴:昭和56年山口県生まれ。広島大学教育学部卒。プログラマー、雑誌編集者を経て現在株式会社展転社編集長。
7)会費:一般二千円、会員千円
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9月の公開講座講師は新保祐司氏
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 都留文科大学副学長・教授の新保祐司氏(文芸評論家)が登壇します。
     記
1)日時: 平成27年9月18日(金)18時半~(18時開場)
2)開場: アルカディア市ヶ谷(私学会館)
      http://www.arcadia-jp.org/access.htm

3)講師: 新保祐司氏(文芸評論家、都留文科大学副学長・教授)
4)演題: 神武東征と交声曲「海道東征」の復活
新保祐司氏は国民歌「海ゆかば」の作曲者である信時潔の評伝を書かれていますが、信時潔が昭和15年に紀元2600年を奉祝するために作曲したオラトリオ(交声曲)「海道東征」は傑作の評判も高いのです。
ところが戦後は顧みられることがなく、ようやく故黛敏郎先生が再評価を行い、そしてこれまでに2度ほど完全演奏が行われたことがありますが、今秋11月には新保氏のご協力で大阪で復活演奏が行われる運びとなりました。正に神話と現代音楽が一体となったこの傑作とそれを生み出した信時潔についてCD演奏も含めて熱く語って頂きます。
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十月の公開講座予告
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田中英道先生(東北大学名誉教授)の公開講座が下記の通りきまりました。
          記
1)日時  10月21日(水)18:30~(18:00開場)
2)会場  アルカディア市ヶ谷(私学会館)
  http://www.arcadia-jp.org/access.htm

3)講師  田中英道(東北大学名誉教授)
4)演題  三島由紀夫と「美」
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 国際シンポジウム、東大で11月に連続開催が決定
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 国際シンポジウムは11月14日、15日、そして22日の三回、内外の三島文学研究家が勢揃いして、東京大学教養学部で開催されます。
 タイトルは「国際三島シンポジウム 2015」 
 生誕90年、没後45周年を記念しての催しです。
 要項
  11月14日 東京大学教養学部900番教室
     15日 東京大学教養学部18号館ホール
     22日 青山学院大学アスタジオ
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十一月七日、四日市で「森田必勝 追悼会」が開催されます
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 森田必勝(楯の会学生長、自決)の没後45周年を記念し、追悼会が開催されることが決まりました。
 記念講演は宮崎正弘氏(評論家)
宮崎正弘氏は学生時代に日本学生同盟幹部、日本学生新聞編集長。学生運動で森田の友人。事件直後、森田必勝遺稿集『わが思想と行動』(日新報道)を編纂した。
三島由紀夫研究での著作には『三島由紀夫「以後」』(並木書房)、『三島由紀夫はなぜ日本回帰したのか』(清流出版)、『三島由紀夫の現場』(並木書房)の三部作がある。
      記
  とき   11月7日 1400―
  ところ   四日市市文化会館
 http://ticket.st/places/mie-363
  入場無料(予定)
  名古屋、岐阜、京都方面の愛国者のみなさん、ふるってご参加下さい。
    ◎
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  三島由紀夫研究会   yukokuki@mishima.xii.jp
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(C)三島由紀夫研究会 2015  ◎転送自由
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日曜日, 5月 10, 2015

購入決定  ハーレーのある生活を夢想する日々のビギニング!

http://www.motorcycle.com/shoot-outs/buell-xb9r-vs-ducati-900ss-15406.html

以前のビューエルを下取りにして2007年式の1200XLを買うことに決めてきました。

鍵は残念ながら以前(ビューエル)とは違い、スペアーキーもなく、複製をつくてもらうことに。

ビューエルは燃料タンクがアルミのフレームの内部に容量14リットルを確保していたが、2007年式から17リットルと大型化され、車重も1999年式のころの240 キロあたりから260キロと増加している。

http://www.virginharley.com/models/2007/sportster/xl1200l.htm

先日、残っている錫の地金から金属ノコで今度のタンクに挿入する錫片を削り出しておいた。昔のったハーレーのXLはリジッドマウントで、バックミラーは使いものにならなかったが、最近はラバーマウントのエボリューションエンジンなので、今日も始動してわかったが、シリンダヘッドがフレームに接触するかと思う程揺れている。

だいぶ前信号で並んだ傍のハーレーのエンジンが前後に1センチは揺れている、と思ったことが蘇ったが、これはエボリューションエンジンといわれる最近のハーレーの傾向だという。

http://www.virginharley.com/harley-guide/study/engine04.htm

いくら最大トルクが90Nm/2,900rpm(9.17744 kgf・m)といっても、スポーツ走行にはrpm表示が欲しいところ。以前のXLがトップで80キロ走行中2700rpmぐらいと記憶しているがビューエルの超ショートストロークでは(88.9mm×99.4mm)ではだいたい時速100キロで約3000rpmちょっとぐらい。販売店に話したら、じゃあ、時速200キロは可能なんだと話していた。私は試さなったが動画でも、貸した同僚も簡単にフロントがアップするという通り、マグナム50と同じホイールベースと、170キロ台の車重も関連しているようだ。


せめて、この店に修理でおいてあった883についていたこれくらいの回転計は欲しいところ。利き目が右のひとは右側に、左の人は左側につけるのがいいらしい。昔のXLではどうだったかは記憶の彼方である。


前オーナーはそうとう小柄な方だったらしく、リヤサスの長さが通常より3.5センチも短く
サビも浮いていたのでノーマルに変えてくれてあった。またフロントフォークの取り付けも1センチ以上くらいは車高が下がるように取り付けてあった。

しかもシートも中抜きが歴然とするくらいアンコの段差が目立つ状態で、これだけはノーマルシートに交換したいところ。


サビはリヤサスに集中していたようだし、すでに交換済みのため特に問題はなく、他は全般的にきれいなほうだとおもう。

シリンダ固定ナットのサビもほとんど手間がかからず除去できそうな感じだ。プラグコードはオプションのようだ。



完全にリジッドマウントな1999年型のXLのRエンジン。
効果のほどはともかく、Wスパークシステムだった。


こうしてサイドビューを改めて見ると、この頃のXLは薄めのシートであったようだ。
昔とくらべて17リットル容量となった燃料タンク。人類の化石起源系依存はあといつごろまでで終焉となるのであろうか!?その時期は遠くないといわれており、私もそれを信じようとしたが、まだその兆しは明確には感じられないようだ。

宮崎正弘の国際ニュース・早読み (英国総選挙に中国系が11名も立候補していた)

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成27年(2015)5月10日(日曜日)
   通算第4534号  <前日発行>
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 英国総選挙の意外な結末、末端では華人が暗躍していた
  二大政党政治は薄まり、日本の多数政党混合型に似てきたのか。
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 英国の総選挙は大方の予測に反して、保守党が単独過半をしめ、キャメロン政権が継続されることとなった。連立相手の自由民主党が少数派に転落し、いきなりスコットランド民族等が大躍進を遂げた。

 牽強付会を承知で比較すれば、日本の政治状況に酷似してきたのではないか。
 自公連立を「保守」とすれば、大躍進「維新の会」が関西の地域性強く、スコットランド民族党の躍進と対比できる。激減した民主党が「労働党」、そして「次世代の会」はごく少数の組織になった。まるで[UKIP]のごとく(Ukipは僅か一議席)。

 底流にあったのは移民問題である。
経済、失業のイッシューは政策論議のトップではなく、移民が享受する福祉保健サービスをどうするか、という問題だった。

英国の福祉を狙ってEUの諸地域から、多くの移民が英国へなだれ込んだ。
 その不満がEU加盟継続を唱えた自由民主党の転落であり、労働党はまともな対応策が取れない能力不足を衝かれた。

 さらに底辺では、いかなる変化が起きていたか。
 英国における「三大少数民族」とはインド系、パキスタン系、そして三番目が華人である。旧植民地からの移民として、もともと英国にはインド系、パキスタン系がせめぎ合い、其の次は旧植民地ナイジェリアからの移民と言われた。

 1997年の香港返還の直前に英国は香港市民24万名の移民枠を設け、それに溢れた香港籍の人々も、あの手この手でなだれ込んだ。かれは英国に住み着いた。

 中国の改革開放以来、「留学」として入り込んできた中国人は、現在EUにおける労働の自由、移動の自由をフルに利用して英国への夥しく入り込んだ。
 倫敦ばかりか、マンチェスター、リバプール、そしてバーミンガムにチャイナタウンが形成された。

五年前の総選挙では「積極的に政治に参加しよう。でなければ発言権が得られない」とばかりに8名の華人が立候補した。いずれも落選だったが、今回は11人の華人が立候補し、一部は善戦した。

おりしも日本では、四月の地方統一選挙で、新宿区議に中華料理店を経営する李小牧が、「華人の発言権を」と主張して、帰化してすぐに立候補した(みごとな落選だったが)ように、移民先で方便として帰化し、すぐに政治的影響力の確保を目ざすというのも、華人らしいといえば、たしかにそうだろう。

英国総選挙の末端で、まだ目立たないが、起き始めた異変である。

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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1238回】                    
   ――「糞穢壘々トシテ大道ニ狼藉タリ」(小室15)
     『第一遊清記』(小室信介 明治十八年 自由燈出版局)

   ▽
 当時の日本では、ポル・ポト政権下で過酷な生活を強いられた女性は極度の栄養失調に陥り妊娠能力は極端に低下し、クメール民族は絶滅の危機に瀕していると報じられた。それゆえ、難民キャンプで多くのクメール人妊婦を目にし、驚いた。まさに百聞は一見に如かず。弁事処の幹部に尋ねると、「人間はバカな動物で、一定の休養と栄養で体力が回復さえすれば、妊娠能力は旧に復すもの」と。続けて、「クメールの男が、我が方の女性を襲う危険性があるから、華人の男は自警団を組織し自分たちの居住区を防衛している」と。

  カメラを持った男が、この難民キャンプの住民は14万人余で、その10分の1程度が華人だ。世界中、どんな街でも住民の10分の1を華人が占めれば、我われ華人はその街を押さえることが出来ると語ってくれたが、確かに雑然として人が犇めきあっているカンボジア人難民居住区に対し、整然と組織化された華人難民居住地区を見せつけけられれば、彼の話に納得せざるをえないように思えた。ニッパヤシ葺きの店舗も華人難民居住区に集中していた。まさに難民キャンプのなかのチャイナタウンである。
 
 戦闘的難民というべきか、難民馴れしているというべきか。おそらく彼ら無告の民の体内には危機に如何に処すべきかというDNAが組み込まれているに違いない。そうとしか考えられないのである。危機の機は商機の機。虎視眈々と商機を伺う者もいたはずだ。

難民キャンプ通い2日目だったか3日目であったか。おそらく中国語を話す日本人がキャンプ内を何やらほっつき歩いていることが口コミで伝わったのだろう。前日と同じようにキャンプ内をあちこち歩いていると、誰かに監視されているような気配。不思議な思いに駆られ立ち止まると、ニッパヤシ小屋の角から17,8歳の女の子が走り寄って来て、いまは見かけることも少なくなった航空郵便用の封筒を差し出し、「キャンプの外に出た時、申し訳ないが切手代を立て替えて投函してくれないか」と。「貧乏学生でも切手代ぐらいは立て替えることが出来るが、手紙の内容によっては厄介なことに巻き込まれないとも限らないから、ここで文面を確認したい。数日後にはバンコクに戻るから、納得出来たら投函するが、それでもいいか」と応ずると、「可以(だいじょうぶです)」との返事。そこで手紙を読んだ。ざら紙に達筆とは言い難い漢字で、概略で次のように書かれていた。

  おじさん、お元気ですか。やっとカンボジアを逃れ、いま私はタイ東部のカオイダン難民キャンプにいます。おじさんが私との血縁関係を証明し、今後の生活を保障すると申し出てくれたら、国連難民高等弁務官事務所がおじさんの許への出国を認めてくれます。どうかおじさん、大至急、私のことを認めてください。飛行機代を立て替えて、この難民キャンプから私を救い出してください。助けてください。お願いします」

 手紙の宛先はカンボジアにとっては旧宗主国だったフランスの某市。そこで尋ねると、なんでもおじさん一家はポル・ポト政権成立以前のプノンペンから血縁を頼ってフランスに移った。いまでは雑貨屋を経営し、それなりの資産を蓄え生活は安定している。一族の遠い祖先は広東省の潮州地方から19世紀末期にヴェトナム経由でカンボジアに渡ったとのことだ。ということは、広東省潮州からヴェトナム、プノンペンを経由してフランスへと、彼女の一族は移動を繰り返してきたことになる。 

口コミの威力だろう。翌日も、その翌日も、宛先がフランス、オーストラリア、アメリカなどの航空郵便を渡される。後日、バンコクに戻り切手を貼って投函した。さて彼らの中の何人が難民キャンプを離れ、フランスやオーストラリア、あるいはアメリカの親族の許に辿り着き、新しい生活を始めることが出来ただろうか。あるいはカンボジアに舞い戻り、現フン・セン政権に取り入りアコギな商売に精出すゴ仁もいるのでは・・・。
《QED》

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 読者の声、どくしゃのこえ READERS! OPINIONS
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(読者の声1)北朝鮮日本人妻について、国会での質問で悲劇的な実状が伝えられたのは多分この時が初めてではないかと思います。
 重要な資料と考えますので、ご存知の方も多いとは思いますが、紹介させていただきます。
 参考資料 1974年5月24日 永末衆議院議員の日本人妻に関する質問
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=01139
      (三浦生)



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(読者の声2)老生は、貴誌の愛読者であるとともに、歴史小説もよく読むほうです。とくに中村彰彦さんの作品は殆ど読んでいます。
先日の「下関条約120周年 国民と集い」にも参加しましたが、記念講演が中村先生で、その侍精神のバックボーンがあったからこそ、日清戦争に日本は勝てたというお話は得心の限りでした。
 さて、中村氏にはデビュー作『鬼官兵衛血風録』で会津の武士道精神を書かれ、直木賞受賞前の作品に『新撰組』シリーズがありました。このたび、その三十年ほど前の作品が文春文庫に入ったので、すぐに読み直しました。
というのも、従来の子母澤寛の『新撰組始末』や司馬遼太郎の『燃えよ! 剣』など、俗説(中村氏の言う「玉石混淆」)に拠れば、近藤勇より、土方歳三なんですね。
その謝りを中村彰彦氏はあえて、新撰組は近藤勇が中心で成り立っているのであって、近藤勇の武士道と彼の価値観、美意識が支配したという根底的というより、科学的実証には、目から鱗が落ちること数回でした。
そして驚いたのは、この大作の「解説」がなんと宮崎正弘先生でした。たいへん素晴らしい解説で、また分かりやすく、先生がときおり中国や経済評論にまざって吉田松陰や孫子を論じるのは、こうして歴史的素養があることも諒解できました。
   (HG生、さいたま市)


(宮崎正弘のコメント)あの大作は中村さんが年月かけて書き上げ、最初の単行本は、いまから三十年前です。小生はかなりの部分の取材に同行しています。
その後、一度、角川文庫にはいったときに二百枚ほど加筆して、文字通りの古典的な新撰組研究書となりました。このたびの文春文庫入りでは、すこし加筆してある程度ですが、したがって解説もちょっとだけ年月を直してだけです。
中村彰彦『新撰組全史 幕末京都編』と『新撰組全史 戊申函館扁』の上下巻(いずれも文春文庫)となっています。小生の解説も巻末に12ページ、人名の索引も付いています。
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(2)「中国主導AIIBは矛盾だらけ」(北風抄「北国新聞」4月20日付け)
(3)「世界の現場をゆく<連載2>バルト三国」(『エルネオス』5月号、5月31日発効)
(4)「ワールドナウ(ベトナム)」(『共同ウィーク―』、5月13日号)
(5)「絶望チャイナの近未来が見えてきた」(『月刊日本』6月号、5月22日発売)
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プロローグ 米軍撤退で日本に戦争を仕掛ける中国
第1章   戦後最大の危機―中国との戦争がはじまる
第2章   世界サイバー戦争
―ハッカー大戦争の戦勝国は中国・ロシア・北朝鮮
第3章   核攻撃の脅威―米国との核シェアで対抗
第4章   中国包囲網の構築
―「親日国」台湾・インド、カギをにぎる中央アジア
第5章   内部崩壊の画策
―エスカレートする中国の権力闘争を逆利用
第6章   中露分断工作―ロシアを取り込む絶好のチャンス
第7章   日本国家の自立自尊
―世界に尊敬されたかつての日本人に学べ
エピローグ 戦後70年を機に東京裁判を再審せよ
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宮崎正弘 v 西部遇『日米安保五十年』(海竜社)
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(C)有限会社宮崎正弘事務所 2015 ◎転送自由。転載の場合、出典を明示
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金曜日, 5月 08, 2015

宮崎正弘の国際ニュース・早読み (モスクワの軍事パレードを前に習近平が突如カザフスタンを訪問)

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成27年(2015)5月8日(金曜日)
   通算第4533号  
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 習近平、カザフスタンを電撃訪問
  ロシアは中国の中央アジア接近に不快感と警戒
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 7日、習近平はモスクワ訪問の前座であるかのように、突如、予定になかったカザフスタンを訪問し、ナゼルバエフ大統領と「一帯一路」の枢要やハブともなる物流の問題、シルクロード構想の具体化、AIIB参加を真っ先に表明したカザフスタンとの友誼などを話し合った。

 習近平は5月9日にモスクワで開催される「軍事パレード」に臨席するが、8日にプーチン大統領と会見し、軍事パレードのあと、ベラルーシへ飛んでルカシェンコ大統領との会談も決まっている。

カザフスタンは、ナゼルカーンと渾名されるナゼルバエフ大統領が二十七年にわたる独裁、その一族が利権を独占し、民衆の怨嗟の的となっているため、このナゼル王朝が崩壊すると、エジプトのムバラク体制、リビアのカダフィ体制、イラクのサダム体制の崩壊同様に大混乱に陥ることは必至である。

ところがカザフスタンは石油埋蔵も巨大、ウラン埋蔵は世界第二位、レアメタルの豊富に算出する資源大国であり、中国の隣国。トルクメニスタンからのガスパイプラインも、このカザフスタンを通過している。
中国にとってカザフスタンは地政学的にも重要な位置づけにある。

天山山脈の水資源をめぐって中国と揉め続けている一方で、ロシアとは、経済的絆が強かった者の、原油暴落以後のロシア経済の失速の影響を受けて、カザフスタン経済は良好とは言えなくなった。

したがってナゼルバエフ大統領にとっては、中国の「シルクロード構造」に真っ先に飛び乗ることは、目先にぶら下げられたニンジンの如くでもあり、一方、プーチンにとっては、横から外交的成果を習近平に奪われることになる。

モスクワは不快感と警戒を強める。
5月9日、赤の広場で、プーチンと習近平がどのような表情で並ぶのか、見物である。「中ロ蜜月」などというのは所詮、狐と狸の化かし合いなのだから。

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 読者の声、どくしゃのこえ READERS! OPINIONS
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(読者の声1) 慰安婦問題の最終解決の絶好の機会が転がり込んできました。韓国政府が慰安婦を歴史遺産としてユネスコに登録しようとしています。
公平に客観的事実を精査すれば、韓国政府が虚偽の主張を行っていることが明白になります。
これで、国連の慰安婦調査報告の間違いも白日の下に曝されます。絶好の機会を日本政府が活かすことを祈念いたします。
  (ST生、千葉)


(宮崎正弘のコメント)あの民族の持つ「恨」は、治癒不能ということも明らかになりましたね。



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(読者の声2)貴誌の書評「三島由紀夫とペリリユウを語り、玉砕を語る」を読んで宮崎先生の書評の末尾にこう書かれています。
 「ペリリュウ島の石碑は次のように書かれているという。『この島を訪れた旅人達よ、日本の若き愛国の兵士たちがここで英雄的に闘い抜き、そしてすべて死んでいったということを。故郷に帰って人々につたえよ』 署名者はチェスター・ニミッツ(往時の海軍提督) このあたりを読むと涙が止まらなくなった。」
 
 チェスター・ニミッツ元帥はいうまでもなく大東亜戦争における米太平洋艦隊司令長官です。
ニミッツ元帥は少尉候補生のとき日本を訪問した際に日本海海戦の英雄であるあこがれの東郷元帥と面会し、大変感激したほどの東郷元帥の崇拝者です。
爾来、ニミッツの夢はいつか太平洋において偉大な東郷元帥の末裔と艦隊決戦を行うことでした。それから幾星霜ついに時期が到来し、ニミッツは猛将ハルゼー、スプルーアンス、キンケードなどを率いて太平洋各地で帝国海軍と死闘を演じ、ついに宿敵を倒すことに成功しました。
昭和20年9月2日、東京湾の戦艦ミズリー上における降伏調印式を終えたニミッツ元帥は副官を連れて、まず横須賀の記念艦三笠を訪問し、それから原宿の東郷神社に詣でて東郷元帥に勝利の報告を行い、副官を通じてMPに記念館三笠と東郷神社の警護を厳重にし、GIたちの狼藉から守るように指示しました。
それから十年以上たって隠棲していたニミッツ元帥の心を悩ませたのは横須賀の記念艦三笠が米軍のダンスホールとなり、更には荒れ放題になっているとの知らせでした。
おりしも日本国内でも小泉信三元慶應塾長ら有志による記念艦三笠の復元保存運動が立ち上がり、これを聞いたニミッツ元帥は私財の一部を寄付金として投じました。
そして関係者の尽力により、昭和36年記念艦三笠の復元が成り、現在も三笠の勇姿とマストになびく栄光のZ旗は民族の誇りとなっています。横須賀の記念艦三笠には今もその復元運動の最大の功労者として小泉信三元慶應塾長とニミッツ元帥の名前が掲げられています。
敵将であったニミッツ元帥が実は東郷元帥を崇拝し、勇敢に戦った日本の将兵を讃える真の武人であったことは天晴れなものであり、大東亜戦争の敗北の中で唯一心が救われるものです。
ペリリュウ島の石碑はペルシャ戦争において玉砕戦を演じたスパルタ軍を讃えたテルモピレーの石碑の文章に倣ったものですが、勇者の心は勇者のみぞ知るということです。もっと日本人がこうした事実を知らねばなりません。
  (武蔵国杉並住人)

 
(宮?正弘のコメント)敵将を称えるというのは日本武士道の伝統です。
 露西亜戦争でも、♪「乃木大将はおごそかに、敵の将軍ステッセル」という歌が有るくらいですから。



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(読者の声3)昨日ですが、シアターTVを観ました。いやぁ、面白かった。堤堯さんが司会し、登場は日下公人、関岡英之、福島香織、馬渕睦夫、志方俊之、高山正之の各氏(あと二人ほどいました)、そしてゲストが宮崎正弘さん。
 話題はAIIBですが、この中国の「銀行もどき」がいかに出鱈目な、しかも、アジアのインフラ支援という表向きの呼びかけとはことなり、じつは中国経済を救出する手品ということを、宮崎さんがしっかりと解説され、説得力がありました。
 また宮崎さんが、その日の明け方に仕上げたという新刊の『アジアインフラ投資銀行の凄惨な末路』の見本が映像に出てきて、この本の発売が待ち遠しくなりました。


(宮崎正弘のコメント)生放送で、ニコニコ動画、あの文字メッセージを同時に追うという番組はじつにひさしぶりでした。視聴者からのメッセージは一部にひどいおちゃらけも有りましたが、半分近くはまともで、しかも問題意識がシャープなひとが多いという、日本の知識層の感性の良さも感得できました。
 なお当該書籍は25日発売予定です。



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(読者の声4)国防を語らずして、日本を語るなかれ!――第24回 軍事評論家・佐藤守の国防講座のご案内です。
軍事評論家としてブログやチャンネル桜などで活躍中の当会顧問・佐藤守が「国防」を熱く語る連続シリーズの二十四回目です。
昭和12(1937)年7月7日夜、北京郊外の盧溝橋で、演習していた日本軍に向けて何者かが発砲する事件が起き、翌日には支那軍と戦闘状態になりました。
日本は不拡大方針をとって、すぐに局地解決を図り、現地停戦協定も成立しました。つまり、日本には中国と戦争を始める意思は全くなかったのです。
こうした史実にもかかわらず、この盧溝橋事件こそが軍国主義日本による謀略であり、支那事変の発端であり、大東亜戦争の導火線であるという「日本侵略史観」が、終戦から70年目を数える今なお、教育界やマスコミで大手を振って流布されています。
 今回の国防講座では、銃声一発に始まったこの大東亜戦争の原点ともいうべき盧溝橋事件の「真相」について分かりやすく解説していただきます。
 脱線転覆を交え、大人気の佐藤節が唸ります。どうぞご期待下さい。
      記
とき   5月16日(土)13:00開演(15:30終了予定)
ところ  靖国会館 2階 偕行の間
演 題   謎の一発~盧溝橋事件の考証と教訓
講 師   佐藤 守(軍事評論家、日本兵法研究会顧問、元南西航空混成団司令・空将)
参加費  1,000円(会員は500円、高校生以下無料)
お申込:MAIL info@heiho-ken.sakura.ne.jp
 FAX 03-3389-6278 (件名「国防講座」にてご連絡ください。なお事前申込みがなくても当日受付けます)。



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(読者の声5)日本国史学会 日清120年 & 日露110年 戦勝記念シンポジウム
 《公開行事なので、どなたでも御参加いただけます》
         記
とき   5月9日(土)14:00~17:00
ところ  麗澤大学東京研究センター(新宿アイランドタワー4階、「西新宿」駅直結)
講演   荒川 憲一(元防衛大学校教授)「日本は日清・日露戦争をどう戦い抜いたか」
     平間 洋一(元防衛大学校教授)「世界史から見た日清・日露戦争の意義」
(質疑応答あり)
資料代  学会員2,000円 / 非学会員3,000円(大学生・大学院生は一律500 円
(当日入会可能)
主催   日本国史学会(代表理事:田中英道東北大学名誉教授)
【お問合せ】 03-6435-1358/
kuno@oiu.jp (事務局)

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 宮崎正弘の新刊案内  http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html
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 『中国の反日で日本は良くなる』(徳間文庫、680円)
 『世界から嫌われる中国と韓国。感謝される日本』(徳間書店、1026円)

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宮崎正弘 v 大竹慎一『中国崩壊で日本はこうなる』(1512円。徳間書店)
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宮崎正弘 v 川口マーン惠美『なぜ中国人とドイツ人は馬が合うのか?』(ワック)
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宮崎正弘 v 西部遇『日米安保五十年』(海竜社)
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(C)有限会社宮崎正弘事務所 2015 ◎転送自由。転載の場合、出典を明示
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宮崎正弘の国際ニュース・早読み (それでも強気のvwと現代は勝機なのか)

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成27年(2015)5月7日(木曜日)弐
   通算第4532号  
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 周回遅れの認識がない蛮勇がドイツVWと韓国現代
   絶望の中国に、設備投資を拡張するという「見通し」は正気か?
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 中国の自動車販売はことし2500万台と予測されているが、そうはいくまい。
 なぜなら国産車ジーリ(吉利)、BYDなど性能が悪くて売れ残っている。無理矢理の押しつけ輸出先の露西亜、アンゴラ、ジンバブエでも評判が悪い。
 これまで特権的地位にあった日産とて部品へのクレームがついて、減産に追い込まれそうであり、総じて自動車市場は暗い。

 ところが中国の設備投資ブームがつづいたため、生産能力は5000万台に達しており、在庫が急増している。つまり売れ残りが夥しく、いずれマンション販売で「一軒買えば、もう一件はただ」というダンピングセールスが出現するかもしれない。

 この悲観的な中国の市場状況をいかに判断したのか、ドイツVW(フォルクスワーゲン)はさらに工場を拡大し、2018年には年間500万台の生産体制を敷くという。このために182億ユーロを投じる。

 VWの戦略より上を行くのは韓国で、現代自動車は現下、120万台体制から、2018年には180万台凄惨をめざすために工場を二つ新設する。河北省に30万台の新工場、重慶に30万台の工場新設。
 起亜自動車も30万台体制を45万台にもっていくという。
こうして韓国勢だけでも年間250万台を中国で生産する体制への移行を目指している。

 企業の倒産が続出し、銀行の倒産も噂される中、この強気で楽天的な見通しはいかなる根拠に基づくのか、いや正気なのか?
  
  ○○ □○ □▽ ◇○ ◇○  □▽○ ○○○
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 ◆書評 ◇しょひょう ▼ブックレビュー ◎BOOKREVIEW◆ 
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 まさに人間の生と死は、平凡な日常の風景であり、しかし非凡なのだ
  三島、ペリリユウを語り、玉砕を語る西部節の炸裂

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西部邁『生と死、その非凡なる平凡』(新潮社)
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  おりおりに『表現者』と『北の発言』誌に書かれたエッセイ集である。体系的に編まれたとは言い難いが、共通して基底に流れるのは名状しがたい哀切、煩悶と絶望、そしてかすかな希望。
  樺美智子を語り、ベトナムで出会った「ハットリ」さんが、旧日本兵で、戦後のベトナムの軍事作戦に背後で従事した話を西部氏をホテルにたずねて語りたがったのに、時間がなくて聞き損なった経緯や、日本の軍歌についての考察、そしてなくなった夫人への哀切。
  西部氏の持論は「本土決戦」だが、そうした政治的主張は、この本では遠景にあり、人生観が前面に出てくる。
  また簡潔ながら三島由紀夫論も展開されている。氏は冒頭から、いきなり三島と終戦の青空を比較してこう書かれる。
 「三島由紀夫は、あの大敗戦の昭和二十年八月十五日を、『絶対の青空』とよんだ。あの日、日本列島の上空は、北の端から南の果てまで、雲一つなく晴れ上がっていた。小学一年生の私ですらそのことを覚えているほどに、真っ青な夏空であったと思われる。ラジオから発せられる天皇の詔勅がながれていくその青空に三島が『絶対』の形容を付したのは、そこに『日本的なるものの価値』が『完全蒸発』してゆくのを幻視したからである」
  そして日本的価値がいきなり喪失させられ、日本から保守的精神が消え去り、自虐史観が大手を振ってまかり通り、殺伐な日常がじわりともたらされる。

  圧巻は南太平洋の島への慰霊の旅の箇所である。
  激戦地ペリリュウ島へ慰霊の旅にでた西部夫妻は、そこで何を感じたか。もともと西部氏は、スパルタの玉砕に異様な興味を抱いてきた。
  平成十七年九月、西部夫妻は「青年神職南洋群島慰霊巡拝団」に加わり、玉砕の地を訪ねた。
 「ペリリユー守備隊がまるで蟹のように珊瑚礁に穴をうがち、そこに潜り、地中から敵兵を討つといった様子で死闘を続け、今なお多くの遺骨が鬼哭啾々と南洋の小島に埋まっている。そのことについて大概の日本人が無知であるのを嘆いたり怒ったりするのはいまさらのことであろうか。そうとは思われない」
  しかし日本人によるペリリュウの物語はなく、アメリカ映画にはなっても、しかり。
「海域が現代日本の青年男女にとってまたとないマリーンスポーツのレクリエーション基地となっているのはいったい如何なる仕儀なのか」
 ペリリュウ島の石碑は次のように書かれているという。
 「この島を訪れた旅人達よ、日本の若き愛国の兵士たちがここで英雄的に闘い抜き、そしてすべて死んでいったということを。故郷に帰って人々につたえよ」
 この石碑の揮毫者はチェスター・ニミッツ(往時の米海軍提督)
 このあたりを読むと滂沱と涙が流れた。
      ◇◇
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 読者の声、どくしゃのこえ READERS! OPINIONS
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(読者の声1) 安倍総理のアメリカ議会での演説、なかなかのものでした。「愛国保守」を自称する人たちのなかには、日本語で演説するべきだ、アメリカに媚びすぎ、といった声もあります。
しかし2年前の訪米での冷たい態度から、今回の国賓待遇で日本に擦り寄らんばかりのオバマの変化。これだけを見ても中国の脅威が日米共通の問題であり、アジアにおいて日本がアメリカの最重要な国であることがはっきりしました。
そもそも日本語で演説したら世界中のメディアに直接伝わりません。
議会演説は日本の立場を世界に伝えるプレゼンテーションでもあります。そういった技術面での指摘が東洋経済オンラインにありました。
「歴史的演説!首相を支えた10のプレゼン技術」
 http://toyokeizai.net/articles/-/68503

 安倍総理としてはアメリカ幕府にたいして言いたいことはもっとあるでしょう。
しかし「日本を取り戻す」にはアメリカの占領憲法改正以前に中朝韓・及び国内の反日勢力を黙らせるのが先決。反原発もヘイトスピーチ反対も辺野古の基地反対もメンバーはみな同じ、ほぼ中国・半島つながりです。
安倍総理の演説をいちばん非難していた民主党の小西洋之参議院議員。以前からどうでもいい問題を総理に質問しては生産的ではないとかわされていました。
https://www.youtube.com/watch?v=_CKT7VRs88w

 今回は安倍総理の演説を高校生以下と酷評、国会で首相を指さし上から目線で攻撃、産経の阿比留記者から「クイズ王」と暗に批判されると、記事で小西洋之と名指しされていないのに訴訟に訴える。
しかもツイッターでは誤字を指摘され、日本語もできないのか、とバカにされている。批判されるとすぐ訴訟というのは元朝日記者の植村隆も同様。言論でたたかわず訴訟で相手を封じ込めようとする、日本人とはかけ離れた感性。小西議員が訴訟を起こした際の弁護士事務所が北朝鮮つながりですからなるほどです。総連の顧問弁護士、君が代伴奏拒否訴訟弁護士、日韓合同授業研究会顧問という吉峯弁護士事務所、弁護士には朴なんとかさんも。
http://hosyusokuhou.jp/archives/43900153.html
安倍総理が米国議会演説で中韓に謝罪しなかったというのも対米自立以前にまず除鮮ということなのですね。
  (PB生、千葉)


(宮崎正弘のコメント)中国は昨秋から、自らの四面楚歌ぶりに気がついた。だから、外交をソフトにしました。韓国はそれをみて(つまり宗主国の路線変更)、追随せざるを得なくなる。中韓両国の政府がそれとなく姿勢を変えると、鈍い民間団体や活動家が追いつくのにタイムラグがあるということでしょう。
 たぶん、今月下旬か、来月はじめになりますが、拙著新刊のタイトルは『とうとう日本に泣きつく中国、見捨てられる韓国』(室谷克実氏との対談第二弾。徳間書店)です。



  ♪
(読者の声2)ついにWTI原油先物価格が1バレル61ドルを超えました。
投機筋は、イランに対するテロ支援国家の指定解除でオバマ政権は議会の承認を得られないとみているようです。解除されれば原油価格は暴落します。
 党派色のあるマスコミや評論家より、投機筋は純粋に投機からの利益から判断するので、こちらの方が正確です。
これで、ロシアもサウジアラビアもヴェネズエラも一息つけます。
石油会社や化学会社は在庫分も原油値上がりを価格できるので、PBRが下がってウハウハです。これで、米国経済も下支えができます。
   (ST生、千葉)


(宮崎正弘のコメント)世界第二位の原油輸入国となった中国とて、値上げは嬉しくないけれど、露西亜とベネズエラに巨額を貸し込んでいますので、やはり総合的にはホッとしたことでしょうね。



  ♪
(読者の声3)安倍首相の米議会演説の感想です。
1.画期的な演説:この度の安倍首相の米議会演説は、画期的なものとなりました。小泉首相がエルビスの真似をしてふざけたのとはレベルが違います。
安倍首相は偉大な首相として歴史に残るでしょう。政治的な演説は、政治的な効果によって評価されます。今回の場合、米国の政治家に歓迎されたので大成功です。また日本国民にとっても、のしかかっていた慰安婦反日宣伝の重苦しい黒雲が吹き飛び気分が大変楽になりました。
これも大成功です。もう中共や朝鮮が何を言おうと、何するものぞの気分になりました。その意味で、安倍演説前と以後では、日本の政治的な空気は大きく変わったといえます。

2.反日:
これを見て反日が、あわてて集会を開いていますが、安倍首相を呼び捨てにするなど内容が貧弱で、反日運動の劣化、衰退を感じさせます。横田めぐみさん誘拐事件を放置して、平和、友好、反戦をいくら主張しても真実みはありません。国民は馬鹿ではありません。

3.英語論:
また反日分子は困って、英語が下手だなどとつまらないことを言っています。英語で話すことは、米国人に無条件で好感をもたれます。日本の場合と同じです。次に下手といいますが、これも優越感をもたせてよいのです。
むしろあまり流ちょうな英語は米国人に好感を持たれません。というのは米国には白人でも英語を母国語としない民族が多数いるからです。まして英国式の英語は、米国と多少違う表現があるので米国人には喜ばれません。
内容が正確に伝われば発音が多少下手でも良いのです。安倍首相のチームはよく調べて、おそらく米国人のコンサルタントをいれて、原稿を作ったと思います。英語非難は的外れです。

4.内容:
安倍首相の演説の内容は、米国の政治家に喜ばれるように構成されています。だから歴史的に見ると事実と違うことがありますが、米国人の弱みをつかず、きれい事で隠してあります。
ただそれをつついてもしょうがない。人間は自己防衛が強いから、やぶ蛇になるだけです。だが日本人は史実を知っておきたい。

5.大東亜戦争:
大東亜戦争は日本が謝ることはありません。実際米国人でも歴史を知っている人は、戦前のルーズベルトが対日政策で大失敗をしたことを知っています。
1935年、米国外交官長老で極東専門家のマクマレは、国務省のホーンベックの要請に答えて、対日政策の建白書を提出しました。それは、日本敵視を続ければ戦争になる。米国が勝ってもソ連が南下する。また蒋介石は米国を利用するだけだから、自由にならない。
したがって米国の極東政策は失敗する。
それよりも極東から手を引くべきだという提案でした。日本駐在のグルー大使も大いに賛同して、応援しましたが、ホーンベック部長はハル長官、大統領に提出しませんでした。既定路線に反していたからでしょう。
この提言書は戦後退任したホーンベックの机の引き出しから見つかったといわれています。しかし戦後、マクマレの予想は皆、的中し、今は高い評価を受けています。

6.占領:
戦後については、米国が日本を4年に渡り統治し、国体を破壊し日本人を苦しめたことがあります。しかし演説ではこれを隠して、いきなり廃墟の日本に食料援助したことにしています。実際は日本人はGHQにより餓死者が出るほど追い詰められました。
この間、戦前米国の狙っていた支那大陸は共産化され、一九四九年米国は全拠点から追い出されてしまいました。
その結果、米国の日本破壊や占領は意味がなくなりました。米国の対日戦争は日本占領が目的ではなかったのです。

7.独立事情:
そこで米国は日本防衛の費用が無駄になるので、国防費節減のために日本を支援し独立させました。独立すれば日本が自衛すると思ったのです。
この「国防費用節減のために日本を独立させた」という文章は、知人によると現在米国ノーフォークのマッカーサー記念館に掲示されているそうです。

8.偽善に慣れる
米国の政策は美名で飾られていますが、実は損得利害の現実主義です。偽装しているのです。これを知らないと裏切られたと感じます。
今回の日米関係の友好強化は大変日本にとってよいことですが、あくまでも相互が利用し合うという意味であり、人間的な友好感情ではありません。国家を擬人化してはなりません。

9.危険な日本:
現在の極東を見ると、日本は北方核武装国家の三叉路という危険な位置にあります。米国は核拡散で、相対的な核武力は中朝露と同じレベルになってきました。
米国は日本の身代わり被爆は出来ません。ということは日米安保は現実的に不可能になっているのです。
それでも東日本大震災の大混乱で日本が中朝露に占領されるのを防いでくれたのは米軍でした。まだ震災と原発事故で頭がいっぱいの日本人はあの時の侵略の危機に気づいていません。
米軍がいなければ一挙に日本の各地が占領されていたでしょう。

 したがって日米安保は時間稼ぎです。安倍首相は米国の世界政策に協力すると述べましたが、それはアジアから撤退する米国に代わり、日本が軍事的に自立することを意味します。その方法としては核自衛体制以外にありません。
 新しい空気の下で日本人は危機に目を開くべきです。
そのための第一の施策として私は政府にテレビを使った国民広報体制の開始を強く要望します。
  (東海子)


(宮崎正弘のコメント)首相の訪米前に、スピーチライターのTさんらがワシントンへ乗り込んで事前のワシントン政界の空気を調べながら、内容を吟味し、練りにねった原案を作成したと訊いております。
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水曜日, 5月 06, 2015

シェルダン・ナイドル NESARA金は今月皆さんに配られる!

http://reptilianbuster.blogspot.jp/2015/05/nesara.html

シェルダン・ナイドル NESARA金は今月皆さんに配られる!

うちの家族の現金は、再び底をつき、82歳 にもなるお爺ちゃんに電話をして、いつもの様に援助をお願いしたが断られた。「あぁ、これからどうやてサバイブしようか?」などと、うちの長男と相談して いた。でもなぜか、そんなに悲観的にはなれなかった。急にお爺ちゃんが援助を断ってきたのは、別に何か理由があるのではないのか?と考えていた。まさか光 の銀河連邦が、私と3人の子供達を見捨てるわけがない。何か理由があるから「もうお爺ちゃんからのお金は必要ない」という事になったんだろうと考えた。

長男に「NESARAがもうすぐ来るって書いてあったよ」と言ったら「そんな事繰り返し繰り返、もう何年も書いてあっただろうに」などと半信半疑だった。

「しょうがない。ブログにアドセンスでもつけて、小銭を稼いでサバイブしようか?」などと考え、アドセンスの申し込みをした。

そして今日、日本語訳はまだ出ていなかったが、金欠な私は、早速シェルダン・ナイドルのメッセージを探した。すると彼のメッセージには今月中にNESARAが配られると書いてあるではないか!!!

あと15万円くらいは手元にある。何とか2ヶ月くらいは生き残れそうだ。よかった~!バンザ~イ!

皆さんも、もう、アクセク働かなくっていいんですよ。会社なんか辞めちゃいなよ!爬虫類人達に安い給料や時給でコキ使われて奴隷状態でしょ?

夫婦ケンカしながら暮らしている?もう、離婚しちゃいなよ。いやなダンナに金銭的に頼らなくてもいいんだよ!シングル・マザーでも大丈夫!子供達の分もNESARA金貰えるから、ダンナよりもリッチになれる

今月は赤飯炊いてお祝いだね!


シェルダン・ナイドルの英文メッセージ(この後に、簡単な日本語の要約を付けておきます。)

『ですから、今月中には、光は闇に大規模な資金配布をさせる準備が出来ます。この最も恩恵が大きい支援に対して私たちのスピリチュアルファミリー と宇宙ファミリーに感謝の念を捧げたいと思います。』  たきさん訳文

宮崎正弘の国際ニュース・早読み  (中国の機密文書2700件が米国へ?)

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★小誌愛読者22400名!
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成27年(2015)5月7日(木曜日)
   通算第4531号  
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 令計画の弟、令完成は2700件の機密文書を持ち出して米国へ逃亡
  偽装結婚でグリーンカードを申請、米国と取引か?
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 失脚した令計画(胡錦涛の右腕)の実弟、李完成が米国へ逃亡したことが発覚したのは三月半ばだった。北方集団の李友も倫敦から米国へ逃げ込んだ。

 在米の華字紙が驚くべきニュースを伝えた。
 『令計画はデラウエア州で或る女性と同棲し、偽装結婚によるグリーンカードを申請している。もし、米国の移民法と偽造書類の罪に問われると逮捕されるが、実際に令完成は夫人の李平と離婚届を出しており、カリフォルニアなどにも邸宅を購入している』(博訊新聞網、5月4日付け)。

 また同紙は、令完成が第十八党大会以後の習近平政権中枢に関する機密文書を2700件持ち出しており、王誠という偽名を使っていると報じている。
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 ◆書評 ◇しょひょう ▼ブックレビュー ◎BOOKREVIEW◆ 
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 『歴史的人物とはある国には英雄、ある国にとってはテロリスト』だ
  日本の元首相を暗殺した男が英雄となる歴史観はカルト的ではないのか

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早坂隆『愛国者がテロリストになった日』(PHP研究所)
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評者(宮崎)が初めてソウルの安重根記念館を訪れたのは朴正煕政権のときで、いまからは考えられないことだが、街の雰囲気はやや親日的だった。記念館の館長は日本人が見に来たと聞いて恐懼し、しきりに「これは決して反日目的ではありません」と釈明した。
「それにしても何故、お国の首相を暗殺した人物に日本人が興味をもつのでしょうか?」とも逆に質問された。
 当時の日本の保守論壇の状況を思い出すと、安重根は『愛国者』の位置づけがされており、日本の維新、一人一殺の思想が、山口二矢が再評価されてもいた。だから日本の右翼も、そうした文脈で評価する向きがあった。ひとえに情報が不足していたため、安重根も過剰な評価があったのだ。
 数年後、もう一度、安重根記念館へ行く機会があった。1987年ごろと記憶するが、記念館は増築され、展示が反日色を鮮明にしていた。政治状況が変わり、韓国は反日教育を強化した背景があったのだろう。しかし、そのときは金大中、金泳三と現代の会長があらそう三つ巴の大統領選挙が行われており、いずれの候補者も密かなる心情は親日、表向きは知日派。しかし選挙中、かれらは日本語が流ちょうなことを隠した。
 以後、日本では安重根研究が進んだ。
 同時に日本の左翼が安重根を評価し始め、英雄礼賛の韓国の論調にあわせる史家やジャーナリストもでてきた。他方、安重根の撃った弾丸は伊藤博文をかすり、となりの人にあたった。安の弾丸は伊藤の致命傷とはならず、体内からでてきた弾丸は背後から撃たれたという『真実』も明らかにされた。真犯人は別にいるというのが昨今の定説となった。
  本書は、最近明らかになった新資料や裁判記録をもとに、安重根の生涯を淡々と叙述し、また処刑された旅順の刑務所跡地が公開されたので、見に行き、或いはハルビン駅の「凶行現場」にも足を運んだ。ハルビン駅の貴賓室が『安重根記念館』であり、その展示内容もつぶさに著者は取材している。
  ついでながら評者も、ハルビン駅の凶行現場には二回足を運んだ。貴賓室も観た。あの部屋が韓国の要請で中国が黙認した安重根記念館となったのか、と連想していたが、狭い場所であり、おそらく東北烈士記念館の写真パネルを転用したのだろうと推測していた。本書を読んで、その通りだったことが分かった。
  また旅順の刑務所跡も三年前に見学したことがある。処刑された部屋、安重根の遺墨が飾ってあった。
  結論として、明らかになった安重根は「英雄」からはほど遠い、両班出身ゆえの、日本への恨み、学問的深みがまるでない歴史観。暴力的性格と粗暴な日常、借金を重ね、人を騙すことに何の恥じらいもない、いってみれば人間のくずのような実像がえぐられる。
  まして安重根は北朝鮮で生まれ、父親は親日派だった。カソリックだった。
 『韓国の英雄』と呼ばれるには出自が異なる。
  安重根はとどのつまり「上流階に求められるべき美徳や高貴さ、或いは人としての深趣といった側面は、みじんも感じられない。そこに漂うのは浅薄な正義感と幼稚な傲慢さである」(89p)。
  迅速な場面の展開に迫力があり、一気に読み終えた。
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 樋泉克夫のコラム  樋泉克夫のコラム  樋泉克夫のコラム
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 樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1237回】     
   ――「糞穢壘々トシテ大道ニ狼藉タリ」(小室14)
     『第一遊清記』(小室信介 明治十八年 自由燈出版局)

  ▽
モノは序でというから小室を離れ、もう少しカオイダン難民キャンプでの思い出を敢えて続けてみたい。以前、書いたことがあろうかとは思うのだが。
難民を一般タイ社会と遮断・隔離するため、キャンプの周囲は有刺鉄線で厳重に囲われ、その外側にタイ国軍兵士が一定間隔で立ち、警戒に当たっていた。当時、タイ国軍最高司令部のトワントン大将に直接尋ねたところ、ここに逃げ込んで来た難民は14万人前後ではないかと見積もっていたように記憶している。厳重警戒のゲートからキャンプに足を踏み入れると、ラテライトの赤茶けた土の上に竹の柱にニッパヤシの壁と屋根の難民小屋が延々と続く。季節は乾季。土埃の舞い上がる中心部を貫く通りの左右には美容院、理髪屋、雑貨屋、衣料店、食い物屋台などが立ち並び、ちょっとした田舎町の雰囲気だった。
食い物屋台の調理場を覗くと、相当に使い込まれた中華料理用の本格的調理器具が目に入る。華人といった雰囲気の年長者を捉まえて中国語で尋ねると、予想通りに中国語で答が返って来た。彼が屋台の老板(おやじ)だった。言葉の問題は消えたから、これで安心。

  もとはプノンペンで中華レストランを経営していたが、ヴェトナム軍によってプノンペンが陥落するや、必ずや生まれるはずの大量の難民はタイ国境を目指す。国境のタイ側には難民キャンプが設営されるに違いないから、そこで食い物屋台をはじめれば絶対に儲かる。かくしてポル・ポト政権時代に某所に隠しておいた調理器具を引っ張り出し家族全員で運んび、西方のタイ国境に向かって歩みを続ける大量の難民と共に国境を越えた。途中、地雷原を突破する時は生きた心地はしなかったが、なんとか無事にカオイダン難民キャンプに辿り着き、こうして商売に励んでいる――というのだ。

難民キャンプでの食い物商売の可能性に賭け、敢えて巨大な鍋やら釜を背負って命懸けで地雷原を突破する姿に、カネ儲けに対する空恐ろしいばかりに凄まじい執念を感ずると同時に、些かの感動と滑稽さとを覚えたことを記憶している。「儲かっているか」と尋ねると「馬馬虎虎(ボチボチ)」との返事だった。ということは、どうやら目論見以上の収益、と見た。これをハイリスク・ハイリターンというのだろうか。別れ際、老板は「バーやキャバレーが開店する夜までいろよ。若い娘もいるぞ」と。難民キャンプに嫖(おんな)。ならば大烟(くすり)だってないわけはないだろう。

屋台を離れ難民キャンプの“メインストリート”をブラブラと歩く。首から高価なカメラを提げた男が寄って来て、中国語で「案内したいところがある」と。その男の後をついて10分ほど。「考衣蘭華人難民営弁事処(カオイダン華人難民キャンプ事務所)」と漢字で書かれた看板の掛かる大型のニッパヤシ小屋に到着した。すると中から数人が。なんでも、ここに収容されている1万4千人ほどを数える華人難民を束ね、自己防衛と相互扶助を進めるための組織であり、ここでの窮状を外部に伝えてくれとの要望だった。

弁事処はキャンプの外れ。裏手に張られている有刺鉄線の向こう側に、数人のわけありそうな男が立っていた。すると、こちら側から難民が歩み寄り、有刺鉄線越しに何やら話し合っている。弁事処の1人が、逃避行の際に難民が身に着けた金製のネックレスやブレスレットをタイのバーツに交換しているのだと説明してくれた。つまり彼ら難民もまた小室の記した天津の船頭と同じで、紙幣なんぞ端っから信用していない。ネックレスやブレスレットは装飾品ではなく、持ち運び可能な財産なのだ。爪に火を点すようにして稼いだカネで金製品を買い、カネが貯まったら、より高価な金製品を。それを身に着けておきさえすれば、いつ、如何なる事態が起ろうが、現金に交換して生き繋げるというわけだ。
  彼らは明かにカンボジア難民とは違う。敢えて“戦闘的難民”といっておきたい。
《QED》
         ◇
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 読者の声、どくしゃのこえ READERS! OPINIONS
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   ♪
(読者の声1)先般、4月28日に開催された「主権回復国民大会」では、多くの政治家が駆けつけ、とくに稲田朋美さん、片山さつきさんの話は熱が籠もっていました。主催者のひとりでもある井尻千男先生も、病?を押して車椅子で駆けつけられ、その演説は凄絶でさえありました。
終わり近くに、宮?さんのスピーチを拝聴しました。
先生は経済主権、通信主権の重要性など、ほかの登壇の先生方とは一風かわったことを主題にされる一方で、主権の防衛は軍事力にあり、そのために日本がとるべき防衛力強化という、ありきたりの保守の合意を越えて、いきなり在日米軍を、とくに核兵器付きで第七艦隊を、日本が保有している一兆二千億ドルの米国蔡を担保に買収せよという具体的提言には目から鱗でした。
 帰りがけに出店の売店では先生の当該書籍も販売されていたので、さっそく買い求め(宮崎正弘著『日本が在日米軍を買収し、第七艦隊を吸収・合併する日』、ビジネス社)、黄金週間を利用して、丁寧に一ページ、一ページを読みました。まことに時宜を得た、しかも全政治家や外務省と防衛省の官僚たちに読ませたいような、画期的な建言と思いました。
 ぜひ安倍首相にも読んで欲しいと思います。
   (HG生、横浜)



  ♪
(読者の声2)貴誌通算第4530号(読者の声3)で「NS生、千葉」氏がAIIDに関して述べられたことは秀逸です。
もう一つ付け加えるなら、AIIDが貸出資金を集めるために発行する銀行債(debenture)の結末です。多くの論者が金利が高くなりそうと予想していますが、私が注目しているのは売り先です。
日本の証券会社は金利が高く安全と経済感覚のない日本人に売りつけまわることでしょう。それより中国で中国人に売りつけるかが注目すべき点です。
今後、中国の外貨事情が悪くなっていく中、ドル建の銀行債は勿論、元建ででも、元からドルに交換してAIIDが貸し出しに使うのですから、実際には中国の保有する外貨が減少します。
したがって、あからさまにやるか否かはさておき、中国政府が中国人のAIID債権の購入を抑制する可能性が高いと考えます。ちなみに、金融業以外の企業が発行する債券は、会社が倒産した時、会社の清算資産に対する優先権がある、つまり会社の資産と bond している(結びついている)のに対して、銀行債は単なる借用書 (debenture) です。

安部さんの米国両院合同の議会演説に関する議論がいろいろ言われています。
敢えて付け加えるのなら、テロに関して話すところで、「 The only ransom they shall get is my dead body. 」と付け加えると、スタンディングオーネーションを超えて、全議員が腰を抜かして感動したことでしょう。次回の演説で使っていただきたく存じます。
   (ST生、千葉)


(宮崎正弘のコメント)ご指摘のこと、とくにAIIBは債権を発行するわけですから、その起債の信用力が問題です。格付け会社は欧米勢ですから、もしBBランクとなると、大騒動になりますね。
 それかあらぬか、当初発表された資本金1000億ドル計画はいつのまにか、500億ドルと減額されています。
これらの点を小生も緊急出版する『アジアインフラ投資銀行の凄惨な末路』(PHP,25日ごろ発売)につっこんで書き込みました。



  ♪
(読者の声3)ウィリアム王子に女の子供が授かり、シャーロットと名付けられたとのことです。ジョージ三世の王妃の名前と同じです。
 最初に授かったお子さんが男児でジョージと名付けられましたが、議会と内閣の多数意見に反し第一次、第二次英米戦争を始めたジョージ三世を思い出しました。対米追従にはならないぞという英国の気概を感じましたが、これでそれを確認いたしました。
 株式市場の規模ではロンドンの方がニューヨークより上、金属等の商品取引でも上、米国が反対するAIIDに加盟する。日本の国連総会での投票は米国より英国と同じ場合が多いそうですが、結果としてどこの国と同じに票を投じるにしても日本の国益をもとに熟慮した結果で決めてもらいたいものです。
第一次世界大戦後の日米英の関係を思わせる状況です。ただし、今回はそのときの英国の役割を日本が演じようとしているようです。

さて日韓通貨協定が終了して3か月がたちますが、ウォンの為替レートは上下しながらじわじわと高い方へと向かっています。貿易収支が黒字で、外貨準備はたっぷりあり、中国との間に最大560億ドルの通貨スワップ協定があります。
為替レートが下がらないのは、当然ですが、為替レートが上がりつつあるにも関わらず、金利がじわじわと上昇しています。これは、健全な動きではありません。
為替レートがあがって、輸出の利幅が小さくなっているにも関わらず、金利が上がれば、企業のもうけは小さくなります。危険な方向に行っているように私には見えます。
   (ST生、千葉)


(宮?正弘のコメント)予測が当たることで有名なノリエル・ルービニ教授が発言しています。いまの世界経済は通貨戦争の最中で、原油安により資源国通貨が下がるのは当然(露ルーブル、カナダドル、豪ドル)、しかし米ドルは独歩高により原油安の二重のメリットで、米国経済が増強され、消費が伸びて、不動産価格が上昇している。
 ドル高、ユーロ安、円安は新興国家に様々なリアクションを運んでいるが、タイバーツ、フィリピンペソ、インドネシアルピーなどは上昇している。
他方、ドイツ、日本など先進国は通貨安で輸出好調となり、取り残されて競争力を失った中国が、これから苦難に直面するだろう、と。



   ♪
(読者の声4) 宮崎先生の近著「日本が在日米軍を買収し第七艦隊を吸収・合併する日」と西村幸祐氏著「21世紀の脱亜論」をこの連休中に読了し、両著に共通する国防テーマの1つである米第七艦隊の流用に関して感想を述べたい。
 ますます金力と腕力を増大させ、尖閣・沖縄への野心を隠さず、西沙・南沙への実力行使を臆面もなく繰り広げるシナに対抗するには日本はどうすべきか。
かねてより小生も「廃憲獲核」(現行憲法を廃棄し、核兵器を獲得する)を主張しておりますが、憲法改正さえもままならず、まして自衛隊の国軍化・核武装化なぞ五里霧中の状況にあって、果たしてシナの侵略から日本を守れるのか。日本は九条カルト集団と悠長に空論を闘わせている時間的猶予は残されていないことに気づくべきである。
 そこで宮崎先生の持論である米第七艦隊の流用論がますます現実的選択肢として浮かび上がる。この選択肢は数年前までは奇策扱いであったが、先生の近著で示された「米国債を担保に、核兵器付きで米第七艦隊を買い取る」という策は、現状の日本に残された唯一の現実的選択肢とさえ思われる。
なお、西村幸祐氏の説は「買取」ではなく「レンタル」の違いはあるが日本のとるべき国防策としては同一の結論であろう。
文永・弘安の役に続く第3の「平成の役」はシナ猛虎襲来となること必定であり、その備えは喫緊の課題である。
  (ちゅん)

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み  (モディ印首相が訪中へ)

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成27年(2015)5月6日(水曜日)
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 モディ訪中を大々的に奉じる中国メディア
  インド各紙は淡々と「答礼訪問、そのあとモンゴルと韓国訪問も重要」と
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 インドのモディ首相が14日から三日間、中国を訪問し、習近平主席や李克強首相と会談するほか、西安と上海を訪問し、中国駐在のインド人らとも会合をもつ。

 中国のメディアに拠れば「モディは中国に学びに来るのであって、奇跡の経済発展をインドの将来に活かそうという戦略の下、中国のマネジメントや教育など『インドが学ぶべきことが多い』と意気込んでいる」などと書いている。

 また中国の標榜する「シルクロード」にしても、インドはその「プロジェクト効果を期待しているうえ、インドはBRICS銀行の発展を強く期待している」等と中国紙は分析した。

 ところがインドのメディアは淡々とした論調だ。
「昨年秋の習近平インド訪問への答礼であり、主として双方の貿易拡大は重要であり、2014年度に700億ドルだったインドと中国間の貿易はことし、1000億ドルに達するだろう。それは歓迎にしても、インド側の赤字が400億ドルあり、この格差の是正が急がれる。また首相は中国訪問のあと、モンゴルと韓国を訪問する」(ヒンズスタンタイムズ、5月6日)と客観的に首相のスケジュール述べるに留め、中国のメディアのような熱気がない。

 インドが人口で中国を越えるのは2020年頃と見積もられており、同時に国境紛争を抱える両国が、領土問題に触れずに首脳会談を終えるとも考えられず、モディが中国でいかなる発言をするかに注目が集まっている。
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 樋泉克夫のコラム  樋泉克夫のコラム  樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1235回】 
   ――「糞穢壘々トシテ大道ニ狼藉タリ」(小室12)
    『第一遊清記』(小室信介 明治十八年 自由燈出版局)

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 歴史的に見ても、中国が外国と戦端を開く場合、外国軍のための先導役、スパイ、斥候役を果たすのは「皆支那人ニシテ」、「其ノ父母ノ國ヲ賣リ國王ニ仇シテ而?耻ル?ヲ知ラ」ないというのだから、まさに「驚嘆スベキモノナラズヤ」である。
 小室が見聞したところでは、福建省の官憲が福建省の省都・福州での戦争に勝利し沖合に停泊するフランス海軍艦船への「糧食其他必需ノ物品ヲ賣與スル?ヲ禁」じたにもかかわらず、「支那人ハ相競フテ米穀肉菜ノ類ヲ小挺ニ積載シ佛艦ノ四邊ニ蟻集シテ之ヲ賣ル」始末である。だから敵地に停泊してはいるが、フランス艦船乗組員は「必要ノ食品ニ不足」することがない。兵糧攻めにすれば勝てるものを、である。だから「極言スレバ支那國人ハ官吏ニテモ兵隊ニテモ金錢サヘ貰受クレバ戈ヲ到ニシテ敵ノ用テモナスベキモノナリ」。かくして、「賣國ノ臣豈ニ秦檜王倫ノミナランヤ」という結論に達する。

 秦檜も王倫も、彼の民族主義に立てば共に未来永劫に許すことのできない漢奸だが、小室の考えに従うなら、程度の差こそあれ、役人というものは秦檜や王倫の“予備軍”と考えてもよさそうだ。ということは古来中国では、「賣國ノ臣」が「父母ノ國ヲ賣リ國王ニ仇シテ而?耻ル?ヲ知ラ」ざる人民を治めていたことになる。これは極論であり暴論なのか、それとも客観的証拠に裏打ちされた正論なのか。先ずは正論でしょう。

次いで国庫・財政情況を考察する。
清国政府の財政逼迫はもはや隠すべくもない上に清仏戦争の戦費が重なっているから、末期的情況だろう。だが、政府高官や地方政府の枢要を占める役人の懐具合は違う。「其ノ自己ノ内帑私庫ノ富ハ實ニ驚クベキモノ有リ」。たとえば北京で権勢を振っている李鴻章、曽国藩、左宗棠などにしても、「豪富ナルハ中外人ノ遍ク知ル所」であり、敢えてとやかく指摘するまでもないだろう。それ準ずる幹部役人にしても、ほぼ例外なく権力を利用して不正に集めまくった莫大な資産を高利貸しに預けている。豪邸には贅沢極まる食事。さらに「侍妾數十人」を囲っているというのだから、開いた口が塞がらない。
 
目下の北京では習近平政権が強硬姿勢で臨んでいる綱紀粛正・不正摘発によって、周永康以下の前政権最高幹部や反対派に連なる軍高官などが次々に摘発・処分されているが、その罪状は、なにやら清末の官界の姿と大差ないようだ。そう考えると、周永康以下は共産党幹部だから私利私欲に奔ったことはもちろん、共産党の組織体質そのものが権力者の不正を容易に許すこともあるだろうが、一方で周永康以下は中国官界の伝統に“素直”に従っただけともいえるだろう。周永康一族は邦貨換算で2兆円に近い天文学的金額を不正に蓄財していたと報じられているが、たしかに「其ノ自己ノ内帑私庫ノ富ハ實ニ驚クベキモノ」である。そういえば摘発された共産党幹部の中には数十人の愛人を囲っていた“剛の者”もいたようだが、これまた清末の官界にみられた「侍妾數十人」の伝統に則った、ということか。
 
だが「上に政策あれば下に対策あり」の国ならば、上に不正蓄財あれば下にも箪笥貯金あり、となる。一般人民であったとしても、いつもは垢じみた服を身にまとい、住まいはみすぼらしく悪臭に満ちているが、「其人決シテ貧窶ナルニアラズ家ニ金塊ヲ蓄ヘ珠玉ヲ積ムモノ有リ」となる。それというのも、「其ノ人民ハ耐忍刻苦鄙吝自得シテ蓄積ヲ事トスル所ノ者ナレバ歳月ヲ積ミテ富ヲ爲スモノ少ナカラズ」だからである。とすると、昨今話題の「爆買」の原資は、「耐忍刻苦鄙吝自得シテ蓄積」したもののようだ。

 いやはや「貪欲愛錢ノ小人」で「廉耻モ知ラズ忠義モ」なく、「只私利ヲ營ムコトニノミ營々汲々トシテ」しているとの小室の中国人評は、現在にも通用する・・・かな。
《QED》
        ○△
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【知道中国 1236回】      
   ――「糞穢壘々トシテ大道ニ狼藉タリ」(小室13)
      『第一遊清記』(小室信介 明治十八年 自由燈出版局)

   ▽
「其ノ人民ハ耐忍刻苦鄙吝自得シテ蓄積ヲ事トスル所ノ者ナレバ歳月ヲ積ミテ富ヲ爲スモノ少ナカラズ」の一例として、小室は天津で雇った船頭が「銀塊ノ大ナル者ヲ秘蔵スル」事実を挙げる。

天津の船頭とは、大阪でいえば「淀川ノ船頭ノ如キモノナリ」。だが、淀川の船頭が天津の船頭のように「一大銀塊ヲ秘蔵セシ例ハ古來未ダ聞カザル所」だ。「銀塊ノ大ナル者ヲ秘蔵スル」船頭からすれば、「銀塊ヲ所持スル我々ヲ雇ヒ傍若無人ニ之ヲ指令」し、言い値の儘に船賃を払ってくれる日本人は「日本ニテハ富人ノ中ニ位スル者」で「家ニ金塊ノ幾個ヲモ秘蔵」している、と思うはず。だが、そんなことはない。懐具合からいえば、雇われる方が「銀塊ノ大ナル者ヲ秘蔵スル」のに対し、雇っている小室は、「東洋ノ一寒書生ニ」過ぎない。かくして「日本支那人情風俗ノ差ヲ見ルニ足ルベシ」と。

これが、日本人と中国人の日常生活における立ち居振る舞いの違いである。昨今の「爆買」を例に考えるなら、やはり「銀塊ノ大ナル者ヲ秘蔵スル」庶民が大挙して日本に押し寄せ、「爆買」に奔り回っているということだろう。彼らは決して金持ちではなく、小室が雇った天津の船頭と同程度の名もなき庶民、いわば無告の民にすぎない。だが中国では日本と違い、その無告の民が「一大銀塊ヲ秘蔵」している。いや「秘蔵」せざるをえない。無告の民なりの危機管理というものだ。遠い昔から周期的に繰り返されてきた王朝の交代に伴う戦乱、自然災害、匪賊の略奪など、人々の生活を脅かす危機に絶え間は無かった。だが、かりに被害を受けたとしても、誰も助けてはくれない。であればこそ危機管理の第一歩は自己防衛・自己責任であり、そのまた第一歩は蓄えということになる。

70年代半ばのカンボジアでポル・ポト政権の誕生前後、彼らは首都のプノンペンはじめ支配下に置いた地方都市でも、華僑・華人の家の壁までも徹底して破壊した。当時の日本のメディアは、これをポル・ポト派の野蛮性・非文明性・都市嫌悪の鉄証として報じていた。だが、一知半解とはこういうことを指すのだ。ポル・ポト派は野蛮でも非文明でも、ましてや都市嫌悪でもなかった。壁の中に隠しておいてあるはずの財産を探していただけ。華僑・華人の習性を知ればこその行動である。おそらく華僑・華人が秘匿しておいた多くの財産が、ポル・ポト派によって壁や庭の一角から探し出されていたはずだ。

プノンペンからホーチミンまで逃げた若者は、ポル・ポト政権崩壊逼るとの情報を知るや戦火の中を大混乱のプノンペンに戻り、破壊された我が家の便壺の壁に中に隠しておいた金を取り出し当座の生活費に充てたと回想録に記している。ポル・ポト派も便壺の壁までは気づかなかったようだ。便壺はともかくも、ホーチミンでもヴィエンチャンでも、この種の話は数多く耳にした。華僑・華人は紙幣の価値など信じてはいない。紙幣など政府が潰れたら一銭の価値もない。単なる紙切れでしかない。いや紙切れ以下である。

 70年代末のポル・ポト政権崩壊時、数限りない難民がタイ国境に押し寄せたことがある。彼らを収容すべく、タイ政府や国連機関は国境に沿ったタイ領内各地に難民キャンプを設置した。そのうちの最大規模のカオイダン・キャンプに1週間ほど通ったが、ポル・ポト派によって打倒されたロン・ノル政権が発行した最高額紙幣(確か額面は500リエル)を難民の子供たちがおもちゃにして遊んでいた光景を目にした時、政権崩壊とはこういうことかと痛感したものだ。 

なぜ「銀塊ノ大ナル者ヲ秘蔵スル」のか。理由は簡単。政府というものを信用していないからである。さて、現在の中国で無告の民が「秘蔵」するものは、いったい何なのか。人民元でないことはもちろんだが、まさか『毛沢東語録』なんてことは・・・。
《QED》
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 読者の声、どくしゃのこえ READERS! OPINIONS
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(読者の声1)明日7日、1630-1800 生番組です(ニコニコ動画バージョンもあり)、討論番組の予定出演者は日下公人、堤堯、高山正之、志方俊之、馬渕睦夫、関岡英之、福島香織。そしてゲスト 宮?正弘(敬称略)です。
 テーマ AIIBの中国の表の狙い、浦の野心(仮題)
dhcシアターは「スカパー!」ch。547
 お問い合わせ(0120)039-888



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(読者の声2)とびっきりの講演会のお知らせです。
       記
とき   5月28日(木)18時00分
 ところ   神奈川県県民素ポートセンター 304会議室
 講師   岡崎浩己(総務省前次官)
 遠大   地域の再生と安全安心のまちづくり
 予約   定員90名、予約が必要です。
 電話  (045)263-0055
 主催   自治問題調査会 



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(読者の声3)5/2にNHKの番組を見ていると、一般向けにAIIBの解説を行っていました。少なくとも最初の説明はまともで、AIIB設立に関して、以下の様に伝えていました。
・既に日本と米国が中心となり、特に日本の出資額、影響力が大きいアジア開発銀行(ADB)がある。
・ADBは、債務国に対する厳密な審査があり、特に、下記3点を重視している。
 融資金の回収が出来るか? 融資をした事業は環境に悪影響を及ぼさないか?
 融資した事業は、近在の諸国に対し問題はないか?
・中国の言う、AIIB設立の理由は、「ADBは融資するまでに時間がかかるので、AIIBは素早く融資を行う」ということ。
NHKですから「AIIBは審査をまともにやらないで融資を行う」とは明確に言いませんでしたが、少なくともコメンテーターは、その様に理解するような説明でした。
コメンテーターから、「金が返せなくなってもいいのか?」「環境に影響を及ぼすかどうかは重要だが、無視していいのか?」「近隣諸国に迷惑かけたらまずいだろう?」というような意味のコメントがありましたので。
あのNHKの理解ですら、ADBではまともに審査が通らない様な案件に対処する為に中国がAIIBを設立しようとしている、という事のようです。
 つまりADB=銀行、AIIB=ヤミ金 という事ですね。
「もともと、金は返す気が無い」
「環境影響は全く気にしない。」
「近隣諸国の都合など、元々考えてもいない。」
 さすが「中国が集金し、中国による、中国の為の銀行」の面目躍如ですね。
 そうでいながら、「まともな銀行を運営している日本が、ヤミ金に手を出すべきでない」という結論にならないところがNHKらしいところです。
 結論は曖昧模糊としていましたが、少なくとも、どんどん推進すべきだ、とはさすがに言っていませんでした。儲かりさえすればヤミ金に手を出してもよい、と考える様な卑屈な悲惨業界、じゃなくて産業界や夜盗、じゃなくて野党には負けずに、官邸には頑張って頂きたいと思うGWです。
  (NS生、千葉)
  

(宮崎正弘のコメント)五月四日、アゼルバイジャンのバクーで開催されたADB(アジア開発銀行)の年次総会で、麻生財務相は、AIIBを横目に、融資枠の50%拡大を宣言しています。
 日本の巻き返しが始まったということです。



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(読者の声4)米議会上下両院ジョイントセッションでの安倍首相の演説は素晴らしかったですね。
日本の方向性を決定するものになればと思います。
特に最後の部分、”Ladies and gentlemen, the finest asset the U.S. has to give to the world was hope, is hope, will be, and must always be hope. Distinguished representatives of the citizens of the United States, let us call the U.S.-Japan alliance, an alliance of hope.
Let the two of us, America and Japan, join our hands together and do our best to make the world a better, a much better, place to live. Alliance of hope.... Together, we can make a difference.” 
ファンタスティックです。
リズムの有る良い英語です。”change”を使わずに、”make a difference”を使った、英語道達人・松本道弘氏を思い出させる「斬れる英語」でした。外務省も頑張りましたね。
3日に青山繁晴氏のラジオ番組(https://www.youtube.com/watch?v=CLeDZ-ye6MU)をユーチューブでききましたが、安倍首相の硫黄島訪問(2013/4)の話でまたまた涙してしまいました。
もしかしたら第二次安倍政権は英霊が支えているのではとふと感じてしまいました。
ところでここベトナムの話ですが、ベトナムで最も高いビルはハノイにあるカンナムハノイランドマークタワーなんですが、韓国系資本です。現在、そのビルは売り出し中。一階のメインテナントだったマレーシア系の百貨店パークソンがでていったことがきっかけなのでしょうが、本国経済の状況が大きく影響しているのではと思います。
建設時には、人身事故が多発し、何度も建設が中断したいわくつきのビル。現在、日産テクノなど企業も入居しています。入居後に23階にすれば良かったと後悔したとか・・笑。家賃は高くはありません。
このベトナムで最も(背が)高いビルの購入者にはゴールドマンサックスなどが上っています。
  (R生、ハノイ)        


(宮?正弘のコメント)ベトナムに於ける韓国勢の進出ぶりには目を瞠らされますが、フィリピンでも韓国企業の猛烈なる進出ぶりを目撃すると、いったい自国の経済を軽視しても、外国で稼ぐほうが重要という韓国企業の考え方が、まったく理解できませんね。
 ハノイのロッテのホテル、デパート、ショッピングモールにそこら中にあるロッテリア。
 フィリピンではクラーク基地の跡地が住宅街と企業団地に変貌し、韓国タウンが出来ています。焼き肉レストラン、マッサージ、カラオケ、クラークには仁川との直行便も跳んでいました。
昨日までフィリピンへ行っておりましたが、驚きの連続でした。

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