http://spacesite.biz/ussrspace.dog_raika.htm
『翌6日、オーストラリア発AP電は、ソ連からの情報として「犬の本当の名前は“ライカ”である」と報じた。ライカはメス犬で、打ち上げの前に“コースディナー”を授かり、軌道上では今なお生存していると伝えた。
ライカが名称として広く用いられることになったのは、これ以降である。
ソ連は7日、犬はまだ生きていると発表した…もちろん、これはウソであったわけだが…。
ソ連政府は、その弾道飛行実験の段階から、抗議に極めて神経質になっていた。このスプートニク2号も何とか逃げ切ろうと考えていたであろうが…。
8日になると、ソ連はライカに関して一切のコメントを控えるようになる。それから3日後の11日、声明で、スプートニク2号の電池が切れ、テレメトリーが受信できなくなったことを発表した。そしてその翌日(12日)、モスクワ放送はライカが死んだことを正式に認めた。
14日付プラウダ紙は、スプートニク2号を称える記事を記載した。そこではライカの訓練や搭載科学観測機器に関する詳細が並んだが、軌道上でのライカの様子は一切記載されなかった。衛星の重量が504kgと発表されたが、この重量に米政府は驚かされた…米は僅か1.5kgの衛星打ち上げすら四苦八苦していたのである。』
ブログを見返していて、10月31日に引用したライカの記事で、大きくAFPBB News for iPhoneという広告がトップに出ている事を知り、そのサイトへもう一度行けばiPhone アプリが入手できると思い、再検索。ところが数日経過したため、それはもうAndroid用広告に変わっていた。
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2305035/2298731
そのAndroidアイコンをクリックしたとおもうが、うまくiPhone用に切り替わり、無料でダウンロードできた。しかし、紹介用に再度検索したら出てこない。ブラウザによっても表示は毎回変わっているようで、直接手入力で検索したほうが各携帯用アプリは入力しやすいのかも、と思った。
『スプートニク2号/ライカ犬
spacesite.biz › ロシア宇宙開発史 - キャッシュ
検索エンジン経由で当サイトへ立ち寄った方が最も用いている単語は、実は「 スプートニク2号」「ライカ犬」だ。長い間、この傾向は安定して変わらない…これほどまでに関心が高いのかと、改めて思わされる。 逆にこれらのキーワードで検索をかけると、犬好きな ...』
このAFPニュースサイトは、スプートニク ライカ の二項目だけで検索したのだが、一覧の
リストの二行上に上の引用文が書かれているサイトにも気がついた。それをクリックすると、日本語の紹介文は消え、冒頭に引用したサイトに繋がり、以前から気にはなっていたライカを巡る『伝説の犬 ライカ』という読み応えのある解説に出会える。
私がこれまで紹介して来た話しは大部分が伝聞であり、生のロシア側資料や写真、その他の状況が明らかになるとはちょっとおもっていなかっただけに信じられないくらい驚いた。
モスクワ放送がライカの死亡を公表したのは、さすがに早く11月12日ということもわかった。
ライカの初飛行が早まったのは、フルシチョフの意向などという話しは聞いていたが、それらを含め一切と思うくらい出ている。
3日前からロケットに積み込まれたライカに、出発前研究員が無理矢理蓋を開けさせて最後の水を与えた、というようなことまで書かれている。
また、フルシチョフの意向から、共産党大会まで一ヶ月を切り、それまでの休日無しからの勤務体勢がさらに加速されたような状況からも、安楽死の為の毒餌対策まで手が回らなかった筈、というようなことや、他の候補二匹がいたのになぜライカとなったか、などについてもいろいろとありそうな理由が述べられている。
ここで初めて、ライカの銅像を目の当たりにした。赤い(Красная)花が幾本か手向けられていた。もうひとつはこれ!
http://www.flickr.com/photos/webrarian/1658751229/
『スプートニク2号で飛行したライカ犬は、回収されなかった“特攻”であったため、ソ連は世界中の愛犬家達の非難の矢面に立たされた。そしてこれは今なお、一部の犬好きの間で続いている。
犬という人間に一番なじみ深い、知能も高い動物を実験台にしたこと、そしてそれが特攻であったこと、これらが、“ライカ犬伝説”が息の長い理由の1つだろう。これがサルだったら、伝説になっていたか…?』などと書かれているものはこれ!
http://spacesite.biz/ussrspace.dog.htm
ここには
『ちなみに、犬はマヌケ面のサルと違って、見栄えがよいというのも理由だったようである。将来、新聞の一面を飾るのに、お行儀が良くないと世間ウケしない』などという一節もあった。しかし、当局の期待とは真逆の結果となったのは、歴史の皮肉といえようか。東西両陣営のそれぞれのアプローチの違いといえばそれに帰されるだろうが。
その記事をEvernoteで拾って検索した画像がこれ!
末尾には以下のような文献まで。
【Reference】どの資料も詳しくわかりやすく、推薦です!
Encyclopedia Astronautica (c)Mark Wade http://www.astronautix.com/
Sven's Space Place http://www.svengrahn.pp.se/
NASA NSSDC Space Science Data Center Master Catalog http://nssdc.gsfc.nasa.gov/
“Some Unknown Pages of the Living Organisms' First Orbital Flight” by Dimitri Malashenkov, in 34th COSPAR Scientific Assembly, The Second World Space Congress, held 10-19 October, 2002 in Houston, TX, USA http://adsabs.harvard.edu/abs/2002iaf..confE.288M
“Animals as Cold Warriors: Missile, Medicine, and Man's best friend”, U.S.National Library of Medicine.
http://www.nlm.nih.gov/exhibition/animals/laika.html
“Animals In Space - From Research Rockets to the Space Shuttle”
by Colin Burgess and Chris Dubbs, Springer Praxis, 2007
“Korolev - How One Man masterminded the Soiet Drive to Beat America to the Moon”
by James Harford, John Wiley & Sons Inc., 1997
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日曜日, 11月 06, 2011
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