月曜日, 11月 16, 2015

ハーレースポーツスターの燃費特性の追求

毎年、ハーレーの各タイプ毎にいわゆる年式としてニューモデルが発表されており、その数は半端ではない。

また、自分の年式を中心にその前後の年式もかなりの幅を持って掲載されている。2007年式を例にとると2002年から2016年までの各モデルが参照できる。
http://www.virginharley.com/models/models2007/model2007-xl1200l/


これで見てみると、私が最初接したハーレーは1999年式のXL1200Sなのだが、そのカタログをはじめ実機も手元にないので、類推するしかない。

上のカタログに出ているのは2002年モデルからだ。



このモデルを残っている写真と見比べると違いはエキゾーストが黒色かクロームメッキかという違いぐらいしかないようである。当時の一般道燃費は18.9、高速道燃費は21.7、キャブ仕様で、車重は232キロ。2003年式は237キロとなるが、燃費性能等は変更がない。

ちなみに1999年式はフロントブレーキがダブルディスの他に、スパークプラグもダブルで通常の位置(シリンダーの左上)の他にヘッドの真上にもう一本ついて、プラグコードも各シリンダーにそれぞれ2本づつ配置されていた。

エンジンはリジッドで、今のインジェクションのようにシリンダーが前後に数ミリラバーマウントのため動くようなことはない。そのため速度と回転数にもよるが、サイドミラーはほとんど像を結ばなかった。

エキゾーストシステムの取り回しの変更は2004年モデルから。

相変わらずキャブ仕様だが、これにより一般道燃費19.2、高速道燃費が22.2と若干向上。ラバーマウントの採用のためか車重は260キロと増加している。2005、2006も同様。オイルタンクのキャップもプッシュ式に変更。



2007年式からキャブからインジェクションに変更となり、一般道燃費19.2は変わらず、高速道燃費のみが23.3と一気に1キロ強も向上した。
2008、2009はそのまま踏襲、

しかし、最大トルク発生回転数が2008年までは2900前後であったが、2009以降は3500回転と600回転ほどアップされている。

そして。2010年式では一般燃費は19で、高速道燃費は24キロとアップ。最大トルクも当初の(2007)の90Nmから88Nmと少し落とした。カムプロフィールの調整で
こうした変化を生み出したのだろう。

2011年式と2012年式(上図)は、各諸元はその前年と同じだが、一般道燃費は逆に17.9と落とし、高速道燃費のみ2010年よりわずかに増して24.2となった。


2012年式は車重が270キロと増加している。メーター周りも変更があった模様。


2013年は創立110周年ということになるらしいが、この年以降、燃費表示は一種類のみ。単に20.41などとなって、旧モデルより
明らかにダウンしている。これはおそらく、排ガス規制の強化などが影響していると思われる。

さて、増量したモータロイのその後であるが、毎日数十キロほど下道を走った結果、16.3キロと出た。

W650のように、一回の走行ではどの程度か!?かというと、ハーレーではまだ試していない。そこで、夕方から満タンにしてすぐさまCB1000時代に設定しておいた燃費コースを中心に140号も皆野まで走り、一回の燃費を計測したら、予想よりもよく、21. 6走ってくれた。145.2/6. 72

本日前半は高速もちょっと走り、距離を増すごとに振動が戻り、バイク屋さんも驚くほど以前の静かなマシンから昔のリジッドマウントほどではないが、グリップやシートに振動が出たが、むしろその方がハーレーらしい走行感であった。バイク屋さんを出たら間も無く警告灯が点灯、最寄りのスタンドで満タンにしたら、その後50キロ以上走らないと、モータロイの濃度が薄まってしまい、おとなしいマシンになってしまった。バイク屋さんに行ったあたりが走行170キロほどで、その頃が振動が多かった。

しかし、鼓動感は最高で、加速もよく乗っていて気持ちがいい。

クラッチをつなぐ時につなぎ始めとつないでいる途中と完全ミート時と排気音が刻々変わり、味わいが出る。モータロイが効き出すとやはり気持ちがいい。昔、初めてモータロイを投入した感動に近い感覚を今日再現した格好となった。

高速道走行のみではダメで、できるだけ短距離でも毎日多様な慣らしをしないと、うまくオールラオウンドに馴染まないような微妙な困難さもあるかのように思える。

常に燃料を半分程度入れて、濃いモタータロイ状態にして慣らしをする必要もあるかも!?。

近いうちに富岡町にも行かねばならないが、できるだけ多様な回転数と走行条件での慣らしが必要と思われる。












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