土曜日, 1月 09, 2016

宮崎正弘の国際ニュース・早読み (ベンガジ事件その後) 「ヒラリーを嘘発見器にかけてください」とベンガジ犠牲者の遺族

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成28年(2016)1月10日(日曜日)
       通算第4776号   <前日発行>  
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 「たとえ香港の不動産が10%暴落しようとも、特別なことではない」
   香港最大財閥の李嘉誠が年次総会で大胆な予測
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 現実に香港の不動産価格が下落をはじめており、15年末に3%下がったという数字が発表されている。
 李嘉誠は旗艦の「長江グループ」年次総会で演説し、「たとえ今後、香港の不動産価格が10%落ち込もうとも、それは特別な問題ではない」。

 「2016年は実業界にとって多難な年となるだろう。小売りも貿易も減少しているし、ホテル、観光産業も下降気味である」として演説を始めた李嘉誠は、「価格は需給関係で決まるのであり、需要が減れば価格は落ちるのは当然のこと。それは世界中でおきている」とした。
 
 「現実に香港のマンションは2014年以来はじめて価格下落の波におそわれており、香港の株式市場も、上海暴落に連鎖して下落の最中。とくに豪華マンションはすでに11%下落した」(『サウスチャイナ・モーニングポスト』、2016年1月7日)。
 つまり香港への中国大陸からの旅客が減り、かれらの強気の投資は終わりを告げたということであろう。
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「ヒラリーを嘘発見器にかけてください」とベンガジ犠牲者の遺族
  わたしたちは真相を知りたい
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 チャールズ・ウッヅは2012年のベンガジ事件で犠牲となった海軍シール隊員=タイロン・ウッヅの父親である。
 「ヒラリークリントン(当時の国務長官)と同席し、彼女を嘘発見器にかけてください」と父親は涙ながらに訴えた。
「彼女は嘘つきだ。本当のことを言っていない」。

 ほかに犠牲となった三名の遺族も、チャールズ・ウッヅの意見に同調していると言う(ワシントンタイムズ、2016年1月6日号)。

 ベンガジ事件とは、リビアの首都トリポリから遠く離れたベンガジの米国領事館をテロリストが襲撃し、大使と警備隊三名が殺害された。
米大使はいったい何のためにベンガジに居たのか、謎とされており、おそらくリビアの反体制派に供与した武器を回収し、シリアの反政府武装グループへ移送するためではなかったのか。

 だがヒラリーは昨秋の議会公聴会で、こうした噂を否定した。
 遺族の間には、それが偽証であるとの印象が拡がり、この問題はこれからの大統領選挙の土壇場で共和党がふたたび取り上げるだろう、と言われている。
 
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