金曜日, 2月 20, 2015

宮崎正弘の国際ニュース・早読み (ジュネーブ検察がHSBC(香港上海銀行のスイス支店)を手入れ)

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成27年(2015)2月20日(金曜日)弐
    通巻第4475号
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 HSBCスイス支店をジュネーブ検察が手入れした
   これから何がでてくるか。中国富裕層は戦々恐々
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 旧正月に日本へやって来て、高級炊飯器などの「爆買い」に熱狂する中国人観光客。免税店での買い物風景を、なんだか楽しそうに日本のメディアが伝えている。円安で大量にやってくる外国人観光客を手放しで喜んでいるのは一部業界でしかないのに。。。。
 まして買い物をしているのは中国人富裕層でない、彼らは中産階級である。しかも買い物の目的は帰国後の「転売」である。

 さてスイスにあるHSBC(香港上海銀行)の支店はプライベートバンク、顧客口座の秘密を秘匿してきたため世界の富裕層の隠し預金が集中した。
「それがスイスの伝統的商習慣だった」(フランコ・モルラ同行CEO)

2001年9月11日以後、米国はスイスに最大の政治圧力をかけつづけた。「テロリストの資金洗浄に利用されているので、情報を公開せよ」と。
ついにスイスは取引に応じた。三年ほどの猶予期間をおいてもらったので、その間にスイスの秘密口座からのカネはざっと世界のほかのタクスヘブンへ逃げた。

 2007年、フランス当局にたれ込みがあった。HSBCスイス支店の元従業員だったヘルベ・フェルシアーニが秘密口座のリストを提供したのだ。

ルモンドは「国際調査ジャーナリスト会議」と共同で追跡調査を開始し、さらにはその多くのリストが「スイスリークス」に漏れた。
このネットから、どっと世界に流れ出た。そのなかには李鵬の娘、李小琳の名前もあった。日本人建築家の名前もあった。

 2月18日、ジュネーブの検察はHSBCスイス支店を捜索した。容疑は「麻薬取引、マネーロンダリング、武器輸出入決済の疑いあり」。

2007年からのリストでは世界200ヶ国からおよそ10万人がスイスのプライベートバンクに合計で1000億ドルを秘匿していた。

これから何が飛び出してくるか? 中国の本当の富裕層は買い物どころではない筈だろう。
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(休刊予告)小誌は明日21日と22日が休刊となります
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 ◆書評 ◇しょひょう ▼ブックレビュー ◎BOOKREVIEW◆ 
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宮崎正弘、大竹慎一、加藤紘編集『中国崩壊で日本はこうなる』(徳間書店)
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                     評 鍛冶俊樹(軍事評論家)
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 徳間書店刊「中国崩壊で日本はこうなる」を読んだ。国際評論家の宮崎正弘氏と国際ファンドマネジャーの大竹愼一氏の対談をノンフィクション作家の加藤鉱氏が構成・加筆した書である。
http://www.tokuma.jp/bookinfo/9784198639006

 宮崎氏は言うまでもなく名うての中国ウオッチャーであり、大竹氏は米英金融資本家の対中投資に精通しており、加藤氏は香港在住歴が長く中国についての豊富な取材経験がある。
この3人のコラボで現在の中国問題が立体感をもって浮かび上がってくる。
 特に、もはや確実と見られる中国経済の崩壊だが、それが日本の経済にどう影響するかについて、大竹氏が「金融面でいえば、明らかにリーマンショック並の、円高株安ということになろう。かねてから私が声高に叫んでいた、日経平均4000円も視野に入ってくることになろう」
というのに対して宮崎氏が、
「しかし、日本の企業はすでに織り込み済み。中国依存の高かったコマツなどは、ピークの半分にまでその比率を下げている。したがって、アベノミックスの成功と相まって二万円ぐらい行く」
と切り返すあたりは圧巻であろう。

 本書は経済だけでなく軍事にもかなり踏み込んでおり、極めて興味深いのだが、加藤氏の加筆の部分で、日中軍事衝突の可能性について、中国は一人っ子政策の影響で過保護になり兵隊を訓練するのも容易でない。
自衛隊も「事前に確実に軍事衝突があると知らされたならば、自衛官の三分の一以上は自衛隊を去るはずで、自衛隊は機能しなくなる恐れがある」との伝聞を記している。
 日中の軍事衝突の公算がそれほど高くないという結論は正しいだろうが、その結論に至る分析のプロセスとしては、問題がある。例えば一人っ子だから軍隊は戦えないというなら、ロシアはどうか?
 ロシアも人口減少で軍は一人っ子ばかりになり、訓練に苦労していたが、グルジア紛争では圧倒的な強さを見せつけた。
今のウクライナにもロシアの特殊部隊が侵入しているが、やはり精強さは昔ながらである。
一人っ子だから戦えないというのは短絡な議論であろう。

自衛隊の場合も、確かに支那事変の時の様に大陸に大量の陸上兵力を派遣するというのであれば、任務を拒否する自衛官は出るであろうが、尖閣諸島の争奪戦に投入されるのは少数精鋭の特殊部隊であって、三分の一以上の自衛官が逃亡する事は考えにくい。
もちろん敵の攪乱情報工作もありうるので、その対策が必要であるのは勿論だが、いずれにしても双方の軍隊が腰抜けだから戦争にならないなどというのは平和ボケであろう。 
         ○○
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)貴誌4472号の書評に関して(西太后を評価して先駆け的な作品のことですが)、貴誌4474号の投書(読者の声3)にもコメントがありました。
正確に言いますと、東方書店の1987年訳本は、徳齢著を1924年に英訳した Two years in the Forbidden City の抄訳だそうです。
全訳は戦時中の1942年に、邦訳が出ているそうです。その時のタイトルは、『西太后に侍して』となっているそうです。
  (HT生、太田区)


(宮崎正弘のコメント)であるとすれば、日本語版の参考文献一覧を補完することも必要でしょうね。

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