日曜日, 5月 20, 2007

http://www.bluesky.com/
でTexturesのことを一年ぶりに調べてみた。Texturesとは、一時流行った画像関連ソフトではなく、れっきとした商業印刷向けのTEXシステムで、どういうわけかWin版がないようだ。

一年前までは、インテルMacに対応したけど、残念ながらまだ実機がないので、テストできないんだ、などと書かれていたので、その後どうなったのかと思って訪問してみた。

いちおう出来ていて、パフォーマンスについても書いてある。
We know that many are interested in the performance of the Intel platform, so we report these times for native Textures to compile the 494 pages of The TeXbook: 1.33 seconds (G5 @ 2.0GHz); 1.1 seconds (MacBook Pro @ 1.83GHz).

しかし、まだほとんど最終版ではなくテスト版の部分があるらしい。これは2.2からはじまるが、いわゆるタイガー版が2.1xで出ており、160ドルくらいでアップグレードができる。最初、有名な2.1にするには、2.0の場合110ドル位でできるとあったが、驚くべきことにOSX対応版ではなく、クラシック環境で動くもので、やはりタイガー版が欲しくなる。

それで、インテル版へのアップグレードはわずか25ドル程度らしく、テスト段階だから安いのか、OSX版からのマイナーバージョン版だから安いのか判断に苦しむ。それにしても、地味な会社でどこかの「?」の帝国などと噂される会社とは雲泥の差だ。ただ、日本の方は亘香通商へコンタクトされたいとある。もちろん直接オーダーもできるが、多分小さい会社なので、日本人への対応は面倒なのかも知れない。
そういえば、以前フロッピー版からCD版にアップグレードしたとき、アメリカから送られてきたが、シリアルナンバー発行にミスがあり、ということで、夜中に何度も電話が来た。いずれ制式通知がくるということだったが、電話でやりとりする数字はともかくDとWとかBとVとか後でみたら、何度も念をおしたのだが、間違って書き留めていた。ドイツ系の女性のようで、白人(?)女性と15分ばかりの初めての英会話、
冷や汗ものでした。

Macでもウィンドウズがあたり前に動くという新時代になり、しかも持ち運べるとなれば、ウィンドウズ用ソフトの出番もチャンスが拡大する。以前激安ソフトとして買っておいた数式処理ソフト、Mapleも少し使ってみようかという気になった。アメリカから、ダウンロードして買ったもので解凍して使えるようになるまで、たびたびメールで質問したりして大変だった。Mac版、Win版、それにLinux版が一緒になっているというので買ったのだが、Mac版は無かった。質問したら、sorry、実はMacは使ったことなんかないんだ、という回答であきれた。しかもさらに解凍したものをIsoCommanderとかいうソフトを有料でダウンロードしないといけないとか言われた。それは書いてなく、コンタクトして初めて分かった。安い割には盗難物では無いようではあったが、怖い感じは今もしている。

アクロバットもアメリカから激安で買ったのだが、こちらはCDがロシアから届いた。しかも開けた途端、
CDにインクジェットで印刷してあるのが歴然、一応ライセンス番号を入れてインストールしたら、これは
だれかに使われている、ということで、アップグレード権はもちろん無かった。ほとんど使わない。それでWin版のAcrobat8.0プロに正規に対応してダウンロードで購入しなおした。

私が買ったときはMapleは9.5だったが、その時はもう、10.0が出ていた。それから現在では11になっていて値段を調べたら驚いた。シングルユーザーで学生でなければ25万ほどして、毎年5万以上の更新費用がかかるという。これなら、他の数式処理ソフトMathematica5.xと比べて変わらない
値段だ。新パソコンの高級機が一台優に買えるお値段です。

解凍したファイルをIsoCommanderでディスクイメージに変換して、バーニングソフトでCDに焼いてインストール可能となった。CDを見たら、内側から一センチほど焼き跡があるだけで、軽そうだが、すべて入っているかは不明。一応Mac版旧型用Mathematica3.xももっているし、それも今やウィンドウズ上で走らせることができるので、比較程度には使えるだろうと思っている。数式処理ソフトが実用化され普及しだした頃、数学セミナーという雑誌で若手数学者たちが座談会形式で、おもに今あげた両者の
長短を比較検討してMapleに若干後発の優位性があるかのような印象だった。

一時期、先に普及した
Mathematicaを追うべく、この例題がMathematicaで解けますか!?
Mapleなら可能です、などと文字式を含んだ行列計算などが出ていて、さっそくやってみると
解けない。しかし、複雑な部分を簡単な文字に置き換えて実行させるとちゃんと解けた。もちろん置換した部分はあとで代入しなくてなはらないが。当時は(多分今も)バグがありうるので、数式処理ソフトは複数試さないと結果に自信がもてない、などと言われていた。



学生時代の教科書に、複雑な積分が載っていて敬遠しがちだったが、数式処理ソフトが出て、それらの中の一部がどうやら怪しいということは、大人になって、また大学受験用の参考書を開いて1週間ほどかかって
やった結果から推定していたが、Mathematica
で実行してみて具体化した。ただ、Mathematicaでは、いきなり結果が出るのでなぜそうなるかを追求する立場からは物足りない。その点Theoristという数式処理ソフトは、自分で数式をコピー&ペーストしたり、いろいろと式の変形を手助けしてやりながら結果を出すので、教育的ソフトで実に好い、と九大元教授の梶原先生はおっしゃる。大学の数学教員にも向いていると。その点、Mathematicaはいきなり結果が出るので、学者が論文を書くためのソフト、純粋数学でさえこういうものを使いこなさないと、若者の未来はない、などと強調されていた。




しかし、数学者たちは最初こういうソフトには否定的だったようで、日本の数式処理ソフトを開発発表した
初期の段階ではlogxの微分だか積分が実行できると発表した若手は、年配数学者から、それは機械がやった結果だろう、君は一体何をしたんだ!?などと否定的反応が常だったようで、梶原先生の周辺でもそういう雰囲気はあったようだ。MacにはじめてCDROMが搭載為れた頃、アメリカからのソフトで税関でHなCDROMの摘発がさかんだった時代とクロスオーバーして、Macを使うと学内で、冷ややかというか変な目で見られるというおまけまでついたりした時代もあったように私は先生の著作から感じたこともあった。

おまけ 「理系限定★★計算機のOS何よ」も参項にしようと覗いたが面白い。
http://ton.2ch.net/campus/kako/1005/10058/1005836011.html

11 名前: 1 投稿日: 01/11/16 00:25 ID:8hn8LCO1
Fランクの情報工学科です。

有名大学 -> UNIX
Fランク -> Windows

のような気がする。
これでは、ますます大学間の格差が拡がるような気がしてならない。
もちろん、俺の大学では一応両方あるが
solaris使ってる奴はほとんど見たことない。
院生ですら「winマンセー」とか言ってる。
だめだなこりゃ

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