水曜日, 6月 17, 2015

宮崎正弘の国際ニュース・早読み (米中戦争、三つのシナリオ)

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成27年(2015)6月17日(水曜日)
   通算第4579号  
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 南シナ海で、もし米中軍事衝突が起こるとすれば
  米国専門家が三つのシナリオを提示
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 保守の論客アービン・クリストルが創刊した『ナショナル・インタレスト』誌は、『フォーリン・アフェアーズ』と並んで全米のマスコミがしばしば引用する有力なメディア(日本では後者しか知られていないが)。
かつてはフランシス・フクヤマの『歴史の終わり』も、この雑誌に連載された。2004年から発行元はナショナル・アフェアーズ社からニクソン・センターに移管した。

 この『ナショナル・インタレスト』誌最新号に『米中が南シナ海で軍事衝突にいたる三つのシナリオ』が提議されている。執筆はロバート・ファーレイ(パターソン・スクール準教授、海軍戦略専門家)。

 「いまや米中は南シナ海の埋め立て工事をめぐって言葉の戦争状態、日々、緊張が増大している。かといって中国の軍事態勢、その装備、準備具合などから勘案して、すぐに戦争状態に突入するとは考えにくい」としながらも、以下の三つのシナリオが描けるとする。

 第一の想定は小競り合いによる軍事衝突への発展であり、(a)は中国の人工島建設と軍事施設の完成がなされ、航海の自由をかかげる国連の立場からも、米軍は島外海域のパトロールを実行することになる。
 したがって米軍偵察機、あるいは米艦船に対して中国が妨害し、それが米側の損傷をともなう場合、当然だが米軍の報復がなされる。

 (b)米軍の対潜水艦哨戒機P3Cオライオンが、中国側に補足され、緊張が高まった事件があったように、機体とパイロットの返還に数週間を要した。
 つまり米軍の哨戒飛行への嫌がらせによる偶発的衝突が起こりうるだろう。

 (c)このシナリオは嘗てのKAL007便が『領空侵犯』を問われ、ソ連のミサイルで撃墜されたように、民間機の撃墜がなされるとすれば、米軍の報復があるだろう。なぜなら中国は南シナ海にも、一方的にADIZ(防空識別圏)を設定しようとしているからである。


▲偶発戦争というのは稀にしか起こらないが。。。

 第二は潜水艦の偶発事故によるケースである。
 冷戦時代、ソ連原潜ならびに通常の潜水艦と西側NATOの潜水艦にニアミスがよく起こった。
往時のソ連の海軍力と比べると中国海軍の潜水艦戦力はまだ完成の意気にはないが、その戦闘意欲は旺盛であり、また潜水艦をますます増加させている傾向にあり、近未来にニアミスが起こりうるだろう。
 
 第三は習近平の謳う『軍事外交』である。
いまや中国は後戻り出来ない地点に来ており、その政権維持をかけて軍事力の誇示は、かの政権の政治命題である。

 偶発戦争は起こりえない可能性が高いものの、危機を危機と認識できない指導者が、党内権力闘争の生き残りをかけて軍事突出にでてくる場合、それは起こりうる危険性に繋がるのである。

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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)ユネスコの日本の産業革命に関わる遺跡の世界遺産登録でひとつ不思議に思うことがあります。韓国からの朝鮮人が強制労働させられたといういちゃもんに日本政府が時期が違うと反論していることです。なぜ、
徴用工は原則自主参加であった、と言えないのか不思議です。勿論、断ることがかなり困難な状況であったことは事実です。
しかし、それは日本系の日本人も同じです。さらに参加するにしても、どの職場にするかの選択肢はありました。「軍艦島」のようなきつい職場の場合、平均賃金の5倍くらい支払われていました。黒部ダムの工事現場では平均賃金の10倍くらいです。 
こういったところには朝鮮系の日本人が殺到しました。かれらは大日本帝国に奉仕したいという熱情と愛国心が高かったのか、高い報酬にひかれたのかはわかりませんが、きつい仕事を強制的にやらされたとはとても言えません。
黒部ダムの工事では非常に賃金が高かったので当時手に入りにくかった酒を仕事が終わった後大量に飲んで、酔って喧嘩をして亡くなった方の方が事故で命を落とした方よりはるかに多かったそうです。それらの方への冥福を祈ります。
彼らを強制労働させられた被害者として描くことは、彼らを侮辱することです。彼らは、付加価値の高いきつい仕事を自主的に行った誇り高き人たちです。
  (ST性、千葉)


(宮崎正弘のコメント)「軍艦島」、いきなり世界のスポットがあたりましたね。国内のツアーも盛んなようですが、ご指摘のように賃金が五倍だったことを、もっと喧伝する必要がありますね。



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(読者の声2)産経新聞(6月15日付け)によりますと、嘗て中国共産党序列第三位、江沢民のライバルだった喬石が死去したとありました。
かれがもし、趙紫陽のあと、共産党を率いていれば、もうすこしましな中国になったとする意見が多いようですが、この点、宮崎先生は、いかに考えられますか?
(JJセブン)


(宮崎正弘のコメント)喬石は「中国のアンドロポフ」とも言われ、情報畑出身ですので、なにかと『中国の諜報・謀略のボス』とか、毀誉褒貶の激しい人でもありました。
しかし胡耀邦との親密な関係から胡錦涛ら「団派」への影響力が強く、本人は改革志向の政治家でした。
病気がちになる前は長老としての発言力も大きかった。とくに江沢民批判の急先鋒とみられていましたから、小生も拙著『中国台湾電脳大戦』(講談社ノベルズ)では、「喬水」という名前で、脇役のひとりで設定したほどです。
この小説はいま絶版になっているのが残念ですが、中国語訳がでて、大陸でも多少は読まれたようです。



   ♪
(読者の声3)宮崎正弘先生と経済評論家の渡邊哲也氏との共著『激動する世界経済! こうして突破できる日本経済』(ワック)を拝読したのですが、これは日本経済を俯瞰できる仕組みになっていて、「アベノミクス」で円安、株高、そして地方創成によって景気回復という道筋がよく分かりました。
ところが経済で得点を挙げても、安保法制で、いま躓いてかにみえる安倍政権、この先の見通しがやや暗い感じがしてきました。
 題名にあるように「突破できる日本経済」となるのでしょうか?
   (KJ生、名古屋)


(宮崎正弘のコメント)政界の一寸先は闇。長持ちしてほしいとは思いますが、かの魑魅魍魎の跋扈する永田町の未来予測は不可能な領域です。
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(休刊予告)小誌は海外取材のため6月26日から7月7日まで休刊予定です
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宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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(C)有限会社宮崎正弘事務所 2015 ◎転送自由。転載の場合、出典を明示
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