土曜日, 5月 23, 2015

宮崎正弘の国際ニュース・早読み  (AIIBの二倍、日本のアジアインフラ投資)

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成27年(2015)5月22日(金曜日)弐
   通算第4548号 
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 日本がアジアのインフラ投資に13兆円
  AIIBを横目に大胆な提言、中国に衝撃の波紋
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 安倍晋三首相は5月21日に東京で開催中だった「アジアの未来」の晩餐会で演説し、今後五年間で13兆円をADB(アジア開発銀行)と連携するかたちでアジアのインフラ建設に投じるとした。
ドル換算で1100億ドル。中国主導のAIIBの資本金(500億ドル)の二倍以上にあたる。

 この演説の中でとくに注目するべきは「安かろう悪かろうはもう要らない」と安値攻勢をかける某国のやりかたを痛烈に批判し、「短期的なやりかたで現地政府に必要以上の支払い保証をもとめるやり方がまかり通った」が、これからは「質の良さ」がアジアのインフラ整備には欠かせないとしたことである。
 重ねて某国を批判している点がポイントである。

 驚いたのは中国並びに中国語圏、たとえば香港のサウスチャイナモーニングポストなどは大きく取り上げた。

 シンガポールで開催されていたAIIB準備会では、はやばやとドイツが「AIIBの理事はドイツが適切である」とのべていたことが分かった。
「ドイツはユーロの中軸であり、フランクフルト市場では人民元取引も開始されている。ドイツが理事会の重要な位置を占めるのは欧州の利益にもつながり、またAIIBのルールが西側のそれに準じた国際標準に近いものにすべきである」と述べた。

 このドイツ代表の発言は中国の暴走に歯止めをかけ、西側の銀行ルールを強く、AIIBの理事会に求めているのである。

 他方、人民元のIMF基軸通貨入りを強く支持しているのはロシアで、「十月にSDRに人民元が入り、ドルの影響力を弱めるだろう」(プラウダ、5月21日)。もし、人民元がSDRの基軸通貨入りが認められないとなると、金準備が豊富な中国とロシアは何らかの行動(金本位制復帰)にでるかも知れないなどとも書いている。
 
 各国の反応がバラバラの特色を滲ませてきた。
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 ◆書評 ◇しょひょう ▼ブックレビュー ◎BOOKREVIEW◆ 
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 西欧合理主義を背景に日本の旧弊を衝いたハイカラな論文から
  代表作「吉田松陰」を収録した徳富蘇峰の古典的名著が復活した

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徳富蘇峰『将来の日本、吉田松陰』(中公クラシックス)
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 徳富蘇峰研究家の杉原志啓氏が解説を書いている。
 『将来の日本』は西欧化を前向きに捉えた蘇峰の若き日の作品で、文明開化が江戸時代の旧陋を打ち破り、貴族社会から平民の工業立国になったとする文明観に基づく。
 杉原氏の解説にあるように「まことにハイカラでド派手な文章のスタイルが、当時の知識青年層に、きわめて新鮮な衝撃を与え」た作品である。
 その中で徳富蘇峰はこう言っている箇所がある。
 「財利はことごとくこれを兵備のために併呑せられ、人民の利益はもっとも忌むべき悪むべき外交政略ちょう妄想のためにこれを犠牲に供し、国光国栄の妄想を主として一般人民の真実なる利益を蹂躙せり。余実に欧州はまさに恐るべき一大変乱に陥るの方向に進行せりと思考せざるをえざるなり。兵備拡張は窮まりなく堪えらるべきものにあらざれば、おそらく人民は絶望に沈みて、早晩帝王と帝王の名によって政権を握れる偽政治家とを一掃することあるやも測りがたし」

 まったくこの蘇峰の言葉、いまの欧州や日本ではなく、中国にぴったり適応できるのではないか。
 庶民は中国の夢などという凶暴な軍事大国の建設に猛進する指導部を忌み嫌っているが、それが分からない中国共産党は、外交を謀略と諜報を手段として、危ない橋を渡っている構造である。

また蘇峰はこうも言っている。
「多く徒賤より起こり、手に唾して州郡を横領したる人々なれば知勇抜群なることはもとより吾人が承認するところなり。しかしてその子孫たる人々はなんの功徳ありてなんの才知ありて、かくのごとく数多の才俊豪傑をして餓吻を鳴らさしめ、数多の憂世慨時の人物をば草莽に蟄伏せしめ、その領内の百姓の肝脳をば絞りたるか。すなわちなにゆえなれば他人の血と涙とをもって自家の愉快に供したるか。ただ先着の一あるのみ。すなわちその父祖の余沢あるがゆえなり」

 これは幕末までの世襲制を批判した箇所であるが、むろん、いまの日本には当てはまらず、中国の現状批判に繋がる。
 合法性の疑わしい中国共産党が政権を強奪し維持し、その子弟らは、いかなる正統性もなく太子党を形成して国富を専横的に独占し、自らの利権と延命だけを目的に勝手な政治をなすのも、それは先着という一点だけが立脚点なのだという批判である。

 こうして刺激的な箴言に埋め尽くされた蘇峰の警世の書、いま平成の世に蘇った。
 本書に収められている『吉田松陰』はすでに岩波文庫番でも広く読まれているので小欄での言及は避ける。

  ○◎
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)中国の国家海洋局は2014年12月30日、尖閣諸島問題についてのウェッブサイトを解説し、大々的に尖閣諸島が中国領であるとの宣伝を行っている。
 しかし一見膨大な資料にも続いているかのようにみえるその中身は、言ってみれば嘘だらけ、ただの一つも尖閣が中国領であることを実証する資料は存在していないのである。
 中国は明の時代から『使琉球録』などの文献に尖閣が出てくることを根拠にしているが、文献に出てくれば領土である、などということは少なくとも近代法的には全く無意味である。明の時代には、台湾は文献には出てきても、中国の領土には入っていなかった。清の時代にようやく台湾の一部が領土になったに過ぎない。
 清の時代になっても、尖閣諸島は台湾の付属諸島と記されている文献は存在していないのである。そのなると「台湾と尖閣は不可分」ということを論拠とする中国の尖閣領有権論は雲散霧消してしまうのだ。
 下條教授はこの論文でその事実を詳細に説明している。ぜひとも下條論文を読み、中国の不当な主張、そして一部日本でそれに似たことをいう(例えば孫崎など)論が誤っており、完全な虚説であることを理解していただきたい。またこれを海外に向けて大々的に主張していくべきである。
 日本語: http://hassin.org/01/wp-content/uploads/senkaku1.pdf
 
 英訳文は、下記の通り、発信する会のサイトに掲載し、海外の4000ほどの学者、マスコミなどに発信した。
 
A REBUTTAL TO CHINA’S FRAUDULENT CLAIMS ON THE SENKAKU ISLANDS
  Professor Shimojo Masao, Takushoku University

On December 30, 2014, the PRC’s State Oceanic Administration launched a website entitled “Diaoyu Dao: The Inherent Territory of China.” The site is China’s platform for its claims on the Senkaku Islands, which the Chinese call “Diaoyu Dao and its affiliated islands”.

However, the historical perception and the State Oceanic Administration’s website are utterly flawed, which maintain that the Senkaku Islands are an integral part of China, and that they are islands affiliated with Taiwan. The creators of the website do not offer any evidence supporting these claims.

   The mere appearance of the so-called Daioyu Dao in a written work is not definitive proof that the Senkaku Islands were Chinese territory several hundred years before Japan discovered them. To prove that the islands were under Chinese jurisdiction at that time, the Chinese must establish that Taiwan was an integral part of Ming China in official regional topographical works like Comprehensive Gazetteer of the Ming Dynasty or official histories such as History of the Ming Dynasty. These classic works, however, do not at all support the ludicrous contentions of the PRC.

   It was the Qing Dynasty that incorporated Taiwan, but official documents, such as the Comprehensive Gazetteer of the Great Qing Real, show that the Senkaku Islands were never a part of Taiwan. Thus, the very basis of the Chinese claim that the Senkaku Islands belonged to Qing China is completely shattered. 

   The current article verifies the facts based on key Chinese historical documents.
  Full text:  http://www.sdh-fact.com/CL/SENKAKU-Shimojo.pdf
Author profile:  http://www.sdh-fact.com/auther/shimojo-masao
  (「史実を世界に発信する会」事務局長 茂木弘道)



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(読者の声2)先日、宮崎先生の講演を聴きに某会へでむきました。前から一度、貴誌の執筆ぶりから拝察して、面白くて有益なお話が聞けると楽しみに出かけました。
 これまで考えたことのない視点から繰り出される先生の世界情勢分析は、目から鱗が落ちることしきり。日本の新聞を読んでいては本当に世界水準から取り残されるということを実感しました。帰りがけ、八重洲の大型書店に寄って、棚にあった先生の著作を三冊ほどまとめ買いをしました。これからじっくりと読みます。
 また貴誌の配信を毎日、期待しております。
   (一読者)



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(読者の声3)先生と渡邊哲也氏との対談、『激動する世界経済! こうして突破できる日本経済』(ワック)が書店に平積みされていて、すぐに購入しました。先生には珍しい経済予測を含む書籍ですが、渡辺さんと呼吸もあって、話はあちこちに跳びながらも、アベノミクスを客観的に評価されており、有益と思いました。
 げんに、この本の分析通り、日本株は二万円の大台を軽々と突破しております。そこで、おたずねですが、日本株は22500円まで挙げるというエコノミストが多い。宮?先生はいかにご覧になっていますか。
 (DF生、横浜)


(宮崎正弘のコメント)チャートからいえば、22500円まで行くそうです。しかし予測は難しく、株価予測は小生の専門ではありませんので、ノーコメントです。
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 斯界に衝撃をあたえた提言の数々、永田町でも読まれ始めています!
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『日本と世界を動かす悪の「孫子」』(ビジネス社。1188円)
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『中国・韓国を“本気で”見捨て始めた世界』(徳間書店 1080円)
 『台湾烈々  世界一の親日国家がヤバイ』(ビジネス社、1188円)
『「中国の時代」は終わった』(海竜社、定価1080円) 
『中国共産党、三年以内に崩壊する!?』(海竜社、1080円)
『中国バブル崩壊が始まった』(海竜社、1080円)
『中国 大嘘つき国家の犯罪』(文芸社文庫、713円)
 『中国の反日で日本は良くなる』(徳間文庫、680円)
 『世界から嫌われる中国と韓国。感謝される日本』(徳間書店、1026円)

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宮崎正弘 v 大竹慎一『中国崩壊で日本はこうなる』(1512円。徳間書店)
宮崎正弘 v 室谷克実『仲良く自滅する中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 川口マーン惠美『なぜ中国人とドイツ人は馬が合うのか?』(ワック)
宮?正弘 v 石平『2015年 中国の真実』(ワック、シリーズ第五弾)
 宮崎正弘 v 西部遇『日米安保五十年』(海竜社)
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宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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(C)有限会社宮崎正弘事務所 2015 ◎転送自由。転載の場合、出典を明示
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