日曜日, 5月 29, 2011
数式処理ソフトも、いまやインターネットでダウンロード販売の時代。簡便で手軽で早くてたいへんいいのだが、昔のソフトのように、全貌の把握が難しい。この機能でどの辺あたりまでカバーしているのか!?の見極めがたいへんつけにくい。したがって、いきおいネットであれこれ探して情報を集める、ということになりがちである。そんな場合、ブラウザにEvernoteが組み込まれているので、マメにアップしていれば、後でどこだっけ!?と悩む必要はない。まさに時代は変わり、クラウドコンピュータなる言葉が当然となってきた。
Live Mathでベッセル関数などはどう扱っているかヒントを得ようとしたら
『Theorist(現Livemath)の概要』 なる項目が見つかった。
http://blogs.dion.ne.jp/math/archives/570554.html
『浅やんの...数学ソフト徒然なるままに』(数学ソフトの使い方の発見)なる副題がある。徒然なる、という便利な言葉は平安時代から日本人に好まれたようで、今でもあちこちのブログのタイトルでよく見かける。
http://erat2m2.blog17.fc2.com/blog-entry-264.html
http://attou.exblog.jp/13096441
http://boujyakubujin.blogspot.com/
http://reuler.blog108.fc2.com/blog-category-2.html
http://blog.goo.ne.jp/heiun/
http://banmakoto.air-nifty.com/
まあ、私のブログ名も、徒然なるままに話題を選ぶというその日暮らしであるので、これらのタイトル諸子に連帯意識を持ってしまう。
で、目下注目の浅やんなる方は、Maple12のオーナーで、他にもいくつか理工系のソフト愛好家らしく、大学の専攻は数学ではなく、物理系とのことである。中味にいくつか数式処理の結果が出ているので、すかさず最近忘れていたMaple9.5をWinで起動し、追試してみた。
フレッドホルムの積分方程式などという言葉を知っていたし(もう10年以上前)、応用積分方程式論(日高孝次著、現代工学社、昭和18年の復刻版)も取り寄せたりしていた経緯があるものの、大半は忘却の彼方である。
しかし、自分の専門と幾分関係している森林などからの降雨後の河川の水量の変化などを求めるような積分方程式が第一章にあったことは忘れる事ができない。
くわしい具体数式は、ブログの性格上省く。
で、Maple9.5はアップグレードをしそこなって、あまり使わないし、当然バグもあるらしいことが上位バージョンのMapleやMathematicaとの比較で分かっている。それで、積分方程式の演算を比較して、少し浅やん氏の結果はもう少し上のバージョンのMapleであろうと推測した。
これが終わってさらにみていたら、Maple12が無料で届いた、などという記事があったので、多分それを使用したのだろうと推測した。
『数学フォルダの中身
・数列、級数(有限、無限、テイラー、二項定理)
・ラプラス変換、逆ラプラス変換
・数論
・複素数
・統計解析
・特殊関数(ベッセル(第一種、第二種、第一種変形、第二種変形)、ガンマ、ベータ、エラー、球ベッセル、球面調和、リーマンゼータ)
・直交多項式(ルジャンドル、チェビシェフ、ラゲール、エルミート)
・超越関数(双曲、逆双曲、対数、指数、三角)
・ベクトル解析(公式、内積、外積、微分、発散、勾配、座標変換)
・各種の積分公式
・単位換算 』
とあるので、これが最終版Theoristの内容だろうと思った。
で、2009年4月19日の記事にこの積分方程式の件が掲載されている。『やっぱりMAPLEを使っていて良かったー、こんなソフトにはそう簡単に出会えないよ。』などとあるから、数式処理や数値解析ソフトがお好きなのだろうなと思った。
今度はPDFではなく、ワードに貼付けた事例が出ていたので、こちらも参考に入力してみた。
他の事例もそうだったが、後半に大抵止まってしまうケースがMaple9.5にはあるようだ。
もちろん高校から大学初級位まではまず大丈夫だろうが、その境界が定かではない。
梶原教授のMathematicaの例題も、バージョン3とバージョン8とでは差がないが、先生が主に使用されたと推量されるバージョン2.0と起動画面にあるので、後半数学的には間違っていなくとも、現行バージョンでは内部的に処理方法が異なるらしく、違う結果を出力するようである。
先生もどこかで気づかれたかどうか、ソフトが重くなりメモリを食うバージョンアップは大嫌い!と述懐されている部分がある。後に、教え子の卒業生たちからWinPCを贈られたりして、私が見たときは退職後はウィン版Mathematicaであったようである。今となっては、古き良き時代であったろうと思うことしきりである。
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