水曜日, 5月 31, 2017

宮崎正弘の国際ニュース・早読み <ビ ットコインの異常というより、狂気の高騰

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)5月31日(水曜日)
       通算第5310号   
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 ビットコインの異常というより、狂気の高騰
  仮想通貨を裏で操るのは、いったい誰? 何が目的なのか?
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 北朝鮮のハッカー部隊がウィルスを仕掛け、その解除に身代金を要求する事件が続発しているが、支払い手段がビットコインである。
 この仮想通貨の代名詞となったビットコインは、このところ、狂喜、異様、目まぐるしい乱高下を繰り返している。

 平成25年(2013)に初めて一単位が1000ドルをつけたが、二ヶ月後には半分の500ドル。中国の投資家が本格参入を始めた2014年には値を戻していたが、この二ヶ月で二倍という大化け。一日の600ドルの乱高下をしめすことがあり、完全な投機市場となっている。5月30日の終値はなんと2253ドル。

 第一にビットコインがコンピュータ犯罪の身代金支払い手段となって、その方面の需要がある。

 第二に中国人投資家が、中国国債のデフォルト(ムーディズが中国債権の格付けをさげたため)、人民元の暴落を見込して、投機に励んでいる結果とも考えられる。

 第三に、ビットコインが象徴する「仮想通貨」は、600ほどが乱立状態にあり、業界の淘汰を仕掛けている集団があるとも言われる。

 しかし経済原則から言えば、通貨供給量の統計とは無関係の、すなわち「M2」という中央銀行の統計にでない通貨が、異次元から算入しているという異常事態をG20は、このまま放置するのだろうか。
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 書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW 
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 日本のアカデミズムの西郷研究はここまできた
  西郷の手紙や側近、ブレーンたちの回想などから、客観的事実を積み上げ

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坂野潤治『西郷隆盛と明治維新』(講談社現代新書)
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 来年の大河ドラマは「西郷ドン」(せごどん)、原作があの林真理子。いやはや、いまから出来映えが危惧される。
 客観的に西郷の果たした役割は何であったか? 本書はあくまでも日本近代史の実証追求である。
 概括的な感想を先に言えば、超客観主義。歴史学者としての実証に懸命であることはわかるが、歴史上の人物を動かすのはロゴスではなくパトスである。その熱情、精神に関しての考察が本書では一切ネグレクトされている。
したがってチョー客観的なのである。
しかし左翼の硬直した歴史裁断ではなく、マルクス主義的解釈とは無縁。とくに「軍部独裁と侵略戦争の元祖」などという左翼が戦後つくりだした西郷評価のゆがみを糺し、近代国家をみちびく革命的実践を果たした西郷の実像を追求する。
とはいえ、戦前の「右翼の守り神」的な西郷論とはおおきく距離を置く。西郷こそが近代日本に「議会制」を導入し、封建制の打破につくした最大の功労者という位置づけを科学的かつ実証的に証明して見せる。

 本書のポイントを以下に列記しておくと、
 第一に西郷は「攘夷」にそれほど関心がなかった。むしろ西郷は最初から「開国論」だった。西郷は「国民議会」推進論だった事実経過が、アーネストサトウの回顧録からも推定できる、とする。
 評者(宮崎)から見れば西郷は島津齋彬の薫陶を受け、育てられてお庭番から、薩摩の代表となったのであり、齋彬がいち早く大型船や反射炉をつくったように、西郷は文明の利器には人並み以上の関心があった。
 第二に国家の刷新、新しい体制構想は橋本左内、横井小楠の影響がつよくあり、また西郷は福沢諭吉を高く評価していたとしてその実証文献をたくさんあげているが、西郷の生きていた時代には福沢の『西洋事情』『文明論の概略』はまだ上梓されていない。
 どの著作によって諭吉を評価したのか、不明だとしながらも、その「国際的視野」に西郷は惹かれたのだろうと推測している。
 後年、福沢は西郷隆盛を激賞するが、その『痩せ我慢の記』は勝海舟と榎本武楊への猛烈な批判であり、しかも発表は諭吉の死後である。
 第三に西郷は「海防」には深く傾斜していない点である。
幕末に多くの海防論がでたが、西郷は砲台の建設なんぞより、西洋列強の軍事技術に伍せる産業構造の建設のほうが重要とした。
それには幕末?川体制という諸藩の連立より、中央集権国家への国家体制の変革が重要であり、西郷が努力したのは、そうした政治体制の構築だった。だから西郷は勝海舟よりも、佐久間象山を、もっと高く評価している。

 第四に本書で坂野教授は、従来の安政の大獄の背景を勅許を得ずして条約を締結した伊井直弼の専横、それに反対した勢力への血の粛清だったという見方を覆し、安政の大獄は伊井直弼が、政敵集団である一橋慶喜擁立組の排除にあったとする。つまり後継将軍の選定をめぐる政争とみていることである。
 第五に久光が西郷を遠島処分としたのは、下関に先乗りして待機せよとして藩主の命令にそむき、勝手に京へのぼった僭越行為への怒りという解釈ではなく、西郷が京で、久光が面会・接触さえ禁じた平野国臣と西郷があったことへの処分だったとする。
 第六に禁門の変(蛤御門の変という)では会津と同盟して長州を排除した西郷も、やがて『薩長同盟』へと百八十度態度を翻すが、これは薩摩?川連立から、薩長連立へと『連立相手の組み替え』という政治プロセスとみる。公武合体が後退し、倒幕へと一瀉千里の流れができた。
 第七に「征韓論」で大いに誤解された西郷の真意を迫っているが、この点はすでに多くの類書で解明されている。西郷は征韓論者ではなかった。

 さて本書を通読して、しきりと考えたのは「文章心理学」である。
西郷が諭吉を評価したとか、勝海舟には初対面から「惚れ申した」とかいている手紙を例証に用いているわけだが、書き手の心理は、誰かに読まれることを想定し、周囲を忖度したり意図しての文章の仕上げや練り方がある。行間にこそ真理が隠されている場合もあり、全面的依拠は怖いことが往々にしてある。
 すなわち客観的実証主義の立場は鮮明なれども、本書には精神のレベルでの記述がないことに不満が残る。
それは最終章に西南戦争をたんに「大義なき内戦」と位置づけていることで、この結論には大いなる違和感を抱いたが、紙幅がつきた。別の機会に譲る。

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    北朝鮮の崩壊は近いか、トランプは防御的先制攻撃に打って出るか?
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 ●本書の特色は米国(+韓国、日本)vs北朝鮮(+中国、露西亜)という構造的対決図式から離れて、北の思惑、韓国の特異な動き、トランプ政権の対応、中国の路線変更、そしてロシアの積極的介入と六つの章に分け、それぞれの政治的思惑、情勢、背景を、別立ての章で論じながら、総合的判断の材料を提供する。 
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 ▼読者の声 ▼どくしゃのこえ ■READERS‘ OPINIONS ●読者之声
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(読者の声1)貴誌5304号(5月25日)の「読者(HI生、市川市)」氏の投稿に、
「外交とは二つの背景が必要です。第一に情報、すなわちインテリジェンス、第二に軍事力です。この二つがない日本が、国際常識としての外交交渉をすることには最初から無理があり、ともかく諜報機関の設立強化、軍事力の強化をはかることが先決だと思います」
と宮崎さんが応えておられますが、正にその通りだと受け止めています。
 知的で剛腕なネゴシエ-タ-もいなければ、インテリゼンスビュ-ロ-も無い国。国家・国民を守る「自衛隊」を憲法違反だとし、憲法に盛り込む事に反対を唱えている似非法律学者や、日本国破壊を目論む、「反日」が蠢く「日弁連」。日本国大丈夫でしょうか。
 千代に八千代へと続く「美しい日本国」を護るためには、前述の連中や組織はいの一番に拘束すべきでしょう。
 また英国お得意の二枚舌、三枚舌外交の典型であり、結局は力のある勢力が勝つのだ。とも仰っていますが、ケント・ギルバ-ト氏よれば、「『バカ』に国防を依存する日本人はもっとバカだ!」、と称されています。
 指摘は正鵠を射ているため癪ですが正にその通りで、国防観を逸し安倍総理を失脚させる事だけにしか能が働かない「夜盗」議員たちの体たらくには心底腹が立ちます。反日「夜盗政権」など金輪際御免です。
 「国防なくして国家なし、国家なくして国民なし」。
 パキスタンの故アブドゥル・カディール・カーン博士は、「国防は常に最悪の状態に備えよ」と教えてあるのに「夜盗」の誘導喧伝で、安倍は独裁者だから早く倒さないと日本国が危ない、などと真剣に弁じる輩もいます。
仰天もので腹を抱えて大笑いしました。
 日本の様な民主国家で独裁者など出ませんよ、出ようがありません。いい年扱いて反日の言動に惑わされたら駄目ですよと諭すと、だって皆言っていますよと「きょとん」としていました。
この様な連中が「清き一票」持っているのですから、「美しき日本」の行く末を真剣に案じています。
    (北九州素浪人)



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(読者の声2)貴誌前々号(5308号)の書評に関連して、日韓特許係争についてですが、ボスコについて一言。
 新日鉄がボスコに勝ったのは偶然ではないでしょうか?
「方向性電磁鋼板」は中国にて特許侵害でボスコが訴えられたときに、ポスコが新日鉄からの技術を既にXXXX年に使っていると、証言し、新日鉄の技術を使ったことを自白したためではないですか。
真に偶然の他力本願で、たまたま勝っただけです。
   (KOZO)



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(読者の声3)在日の台湾人の各団体が一致団結し新組織を立ち上げます。
「全日本台湾連合会創立総会」のご案内です。
記
とき   6月4日(日曜)午後六時
ところ  帝国ホテル「孔雀西の間」
参加費  15000円
主催   全日本台湾連合会発足準備会
申し込み 5月30日までに電話(03)3530-0349(杉山)
     メール tehaino@nifty.com




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(読者の声4)「とびっきりの講演会のお知らせ」です。
記
とき   6月27日(火)PM6:00 
ところ  神奈川県民サポートセンター3F 304号会議室
(JR横浜駅西口徒歩3分ヨドバシカメラ裏手)
演題  「世界の構造転換と日本」
講師   多摩大学学長・(財)日本総合研究所会長 寺島 実郎 
定員   先着90名要予約
問い合わせ先 045-263-0055



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(読者の声5)北朝鮮に戻された金正男の遺体ですが、まともに葬られたとは到底思えません。もしかしたら、あのミサイルの弾頭部分に入れられて、飛ばされたんじゃないですかね?
 あり得ますよ、あの国だから。
  (HT生、大田区)
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宮崎正弘 新刊ラインアップ
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『米国混迷の隙に覇権を狙う中国は必ず滅ぼされる』(徳間書店。1080円)
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『トランプノミクス』(海竜社、1080円)
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『世界大乱で連鎖崩壊する中国、日米に迫る激変 』(徳間書店、1080円) 
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『アジアインフラ投資銀行の凄惨な末路』(PHP研究所、999円)
『日本が在日米軍を買収し、第七艦隊を吸収・合併する日』(ビジネス社、1512円)
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<宮崎正弘の対談・鼎談シリーズ> 
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宮崎正弘 v 石平 『いよいよ、トランプが習近平を退治する!』(ワック、994円)
宮崎正弘 v 渡邉哲也『世界大地殻変動で、どうなる日本経済』(ビジネス社、1404円)
宮崎正弘 v 福島香織『暴走する中国が世界を終わらせる』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 高山正之『日本に外交はなかった』(自由社、1080円)
宮崎正弘 v 馬渕睦夫『世界戦争をしかける市場の正体』(ビジネス社、1188円)
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宮崎正弘 v 室谷克実『日本に惨敗しついに終わる中国と韓国』(徳間書店) 
宮崎正弘 v 室谷克実『仲良く自滅する中国と韓国』(徳間書店、以上三つは1080円)
宮崎正弘 v 宮脇淳子『中国壊死』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 石平『私たちの予測した通りいよいよ自壊する中国』(ワック、994円)
宮崎正弘 v 渡邊哲也『激動する世界経済!』(ワック、994円)
宮崎正弘 v 小川榮太郎『保守の原点』(海竜社。1620円)
宮崎正弘 v 川口マーン惠美『なぜ中国人とドイツ人は馬が合うのか?』(ワック)
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宮崎正弘 v 石平、福島香織『日本は再びアジアの盟主となる』(宝島社、1296円)
宮崎正弘 v 石平、福島香織『中国バブル崩壊の全内幕』(宝島社、1296円)
宮崎正弘 v 田村秀男、渡邊哲也『中国経済はどこまで死んだか』(産経新聞出版) 
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  宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2017 ◎転送自由。転載の場合、出典を明示
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月曜日, 5月 29, 2017

ハーレーの車検兼エンジン整備

仕事の関係で、以前から気になっていた店舗に行ってみた。ここは以前はサイゼリアのお店があり、昨年秋?に閉店しその後どんなショップができるのか気にはしていた。正面左側が16号で旧サイゼリア側から見た風景である。
https://www.p-up.jp/store/5912
こちらは元サイゼリア店舗で、現在は用品類やレーサーなどの展示スペースとなっている。
買ってよく食事した店内がこうした展示品で一杯であり、変われば変わるものだという認識でこれでうまく回転していくのかが気になる。


ドカッティのディアベル。その脇には二台の中古のハーレーが置いてあり、ちょっとした改造が捨てあったので参考までに細部を見学。

実はマイハーレーの車検は5月16日で切れるため、14日に代車のバイクの空きを待って預けたが未だに帰ってこない。前からクランクケースがエアクリーナーから時々吹き出るブローバイガスび混じって出てくるオイルの件は時々拭けば解決なのだが、この春からやけにエンジン後部が汚れると思ったら、なんとシリンダヘッド(特に後部)ガスケットからのオイル滲みが進行していた。

バイク屋さんに見せたら、走行距離を見て、この時期には大体後部から漏れるのは織り込み済みとの事で、車検整備の時にやりましょう、との事で事前に必要なガスケット一式(なぜかシリンダーヘッドの上と下と二枚ある。)は一ヶ月前から取り寄せ済みだったが、ギヤオイルは買ってから一度も交換していなかったので、ローへのシフトの際、他のハーレーとは明らかに違うショック音が鳴り響き、素人眼ににもギヤオイル不足といった感じだった。加えてクラッチケーブルの取り出し位置がギヤボックスから直接出ているため、以前からオイル漏れの構造を内包していた。

バイク屋さんからは修理に1ヶ月ぐらい見て欲しいと言われた。あと半月か!?と思うが、もう少し早くして欲しいというのが人情といったところ。ただオイル漏れは
いずれまた再発することも考えられるし、急いで修理してすぐまた再発は勘弁してもらいたいところ。バイク屋さんは修理途中で必要部品が出てきたら注文から配送まで二週間はかかるからと長期戦を宣告されているのだ。

このハーレーの元モデルはどう見ても2004年式とみられるが、スペックを見たら2009年式となっていた。

しかしこの年式ではキャブレター式であったはずだが、インジェクションが付いていた。オイルタンクのキャップも旧式だ。しかし、フロントのダブルディスクは健在でメーターも標準でダブルのはずだが、微妙なところ。それで一層興味がわく。



フロント側も同じだが、Rの名が付くだけあって、スパークプラグはシリンダヘッドトップと通常のサイドのダブルスパーク方式。シリンダーヘッドからのオイル漏れはまさに左サイドのこのあたりだ。


チェンジペダルはリンク式でステップ位置は後部でより前傾姿勢となりそう。

次に」右サイドを見てみよう。

あれっ!?見慣れたエアークリーナーがない。実はフユーエルタンクの右側下部にデザイン的に一体となって、さりげなく配置されていた。こうすればオイル漏れの対策ともなっていよう。一部旧部品を併用しながら新しい構成となっていて、2009年式というだけあって、斬新な構成である。


車体構成などは基本的に変わっていないようである。
タンク容量などは少なくなっていると思われる。2004年式時のタンク容量は12.9Lとなっている。

排気孔の取り回しもうまく処理されていて、サビもほとんどなかった。伝達ベルトの外側にあるローラーが周囲がスッキリしたために目視可能となった。通常はノーマルマフラーが重なっていて見えないが、ビューエルにも付いていたから付いているのだろう。

フロントホイールは形式をチェックしなかったが18インチだったようだ。






金曜日, 5月 26, 2017

宮崎正弘の国際ニュース・早読み <GPS(衛星測位シ ステム)を持たない北朝鮮がミサイルの命中精度をあげた?

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)5月26日(金曜日)
      通算第5305号   <前日発行>
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 GPS(衛星測位システム)を持たない北朝鮮がミサイルの命中精度をあげた?
   背後に中国の衛星ガイドシステムの支援があるのではないのか?
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 北朝鮮のミサイルの脅威が論じられているなかで、一つ重要な要素が話題になっていない。つまりミサイルの命中精度向上は、いかなる技術によるものなのか、である。
 北が連続的に打ち上げているミサイルは標的にほぼ正確に命中させたとされる。この成功には宇宙に浮かぶ衛星の誘導が必要である。

 北朝鮮はそうしたシステムを持っていない。
 2014年に北朝鮮から中国に派遣された専門エンジニアは、宇宙衛星による測位と、誘導技術をいかに応用し、ミサイルに利用するかの訓練を受けている。
中国が独自に開発した誘導システムは「北斗1」と「北斗2」(コンパス)といわれる。

 米国とEU、ならびにロシアのシステムは一般的に「GLONASS」と呼ばれ、北朝鮮がこのシステムに悪のりしている可能性は捨てきれないものの、消去法で考察すれば、やはり中国のシステムへの依拠であると専門家はみている(アジアタイムズ、2017年5月24日)

 ロシアは北朝鮮の核実験以来、核とミサイル関連のシステムや部品、技術の輸出を禁止してきた。けれどもロシアの開発したGLONASSの関連装置、部品まで制裁の対象となっているかは不明である。

 4月に米国はトマホーク・ミサイルをシリアへ撃ったが、これらはトマホークが内蔵する誘導装置と、宇宙に浮かぶGPSが地中海の洋上にあった駆逐艦からのミサイルを正確に標的に導いた。

 さて中国は欧米ならびにロシアの測位システムとは異なった、独自開発の「北斗」シリーズを構築するため、これまでに20個の衛星を打ち上げており、2020年に合計35個の衛星を宇宙に浮かべると全地球をカバーできることになる。

 「北斗1」は四個(うち一回は失敗)、すべては静止衛星で、長征ロケットによる打ち上げだった。
 「北斗2」は現在までに16個(一回は失敗)、やはり長征ロケットによる打ち上げだが、静止衛星、中軌道のほか傾斜対地同期軌道のものがある。
 北斗は商業用と軍事用に仕様が別れており、現在6億から8億の中国人が使っているスマホは、この北斗のGPSを利用できる。


 ▼西側の衛星誘導システムは、北斗の追い上げに直面

 一方、GLONASSは、米国、ロシア、EUのGPSシステムの総称として使われるが、厳密に言えば、ロシアが開発したのがGLONASS(Global Navigation Satellite Systemの略)で、米国のそれはGPS(Global Positionning System)、EUはガレリオ計画という。

 現在、ロシアはインド政府との協力を得て、24個の衛星、米国は35,EUは4個の衛星が軌道上にある。
 しかし天体の電波障害によって、GLONASSは2014年4月1日に11時間、機能不全に陥り、世界中のユーザーに影響が出たこともある。

 中国の北斗システムは、既存のGPSシステムとは隔たった独自の開発によるもので、軍の仕様はまったく明らかになっていない。しかし、その応用技術を北朝鮮に教えたことはほぼ確実であろう。
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 書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW 
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 本気で理想郷を描き、造った日本の満洲建国。無惨に潰えたが
  満洲は近代国家日本のフロンティアであり、実験場でもあった

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喜田由浩『満洲文化物語  ユートピアを目指した日本人』(集広舎)
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 国家の意思として、巨大な投資をなして人類史上稀な理想郷が半ばできかけていた。首都の新京(いまの長春)には皇帝溥儀の壮大華麗なる御所が建築されていた。仮御所は、現在の吉林大学建築学部の建物として立派に残っている。仮御所の規模だけをみても、凄まじいほどに巨大だった。
 ほかにも日本が新京に建てた夥しい建築物は、現在中国共産党委員会や地方政府、大学、医院、そして行政の機関のビルとして活用されている。
いまとなっては、この立派なビル群が、日本が建ててくれたものであることを知っている中国人は稀にしかいない。
 ハルビンの繁華街も日本が整備した。その名残はハルビンを歩けば随所に残る。そのハルビンの駅舎一等車貴賓室からでて、プラットフォームに立った伊藤博文は朝鮮のテロリストの凶弾に斃れた。
 満鉄は大連から奉天(現在の瀋陽)、新京(長春)、そしてハルピンへと至り、その「アジア号」の特急列車ばかりか、駅もホテルも、世界一の豪華さを誇った。大和ホテルは、いまも大連、瀋陽、長春、ハルビンに残り、ときに映画のロケにも使われている。その繁栄に度肝を抜かれて、夥しい朝鮮人と中国人(とくに山東人)が這入り込み、教育、福祉制度の恩恵に預かり、唐突に日本が敗戦国となると、その富をもぎとり、搾取し、元の曠野に戻った。
 日ソ不可侵条約を破り、侵攻してきたソ連は、日本の工業、生産施設をごっそりと持ち去った。日本人兵も60万人以上連れ去って強制労働にこき使い、6万から7万の日本人がシベリアの凍土に消えた。
満州といえば、したがって悲劇、惨劇の舞台であるのだが、他方で強烈なノスタルジーを誘うユートピア幻想が浮かび上がる。
本書はとくに後者に焦点をあてて、あの時代の面影を、活躍した人物を基軸にしつつ全体像を追求し、豊富な逸話でまとめ上げた。労作である。
その取材にかけてエネルギーも行間からあふれ出ている。
大流行歌手の東海林太郎は満鉄職員だったこと。映画俳優の森繁久弥や加藤登紀子が、満洲生まれであることは知っていたが、三船敏郎の父親が大連で写真館を経営していたことは知らなかった。戦後、三船は一度だけ大連に行き、その写真館の前に立って涙した。
満映と言えば、花形スターの李香蘭こと山口淑子、諜報員を養成したハルビン外国語学院。『赤い月』を書いたなかにし礼も黒竜江省は牡丹江育ちである。
 
さて、新幹線の『のぞみ』と『ひかり』は満鉄時代の特急の愛称である。釜山からハルビンまで一日半で、キップは当時のカネで60円(いまの平均的サラリーマンの月給)だった。加藤登紀子の母親がかいた文章にその記録を著者の喜田氏は探し当てる。
このルートとは別に敦賀港からウラジオストックに船で渡り、与謝野晶子が鉄幹を追ってロンドンへ言った折にも、こおnウラジオーーハルビン路線が利用された。脱線だが、ウラジオストクに与謝野晶子の歌碑があるが、彼女が満鉄の旅の途中で立ち寄ったからだ。その孫にあたる与謝野馨氏も旅立たれた。
もう一つの路線が下関から大連へ船でいき、満鉄に乗り換えるルートだった。三つのルートが平行していた。
本書には最後の大連駅長だった富さんへのインタビューがあり、貴重は証言となっている。
ともかく明治後期、すでに東京、神戸から釜山、ハルビンを経て、パリ、倫敦までの鉄道が一枚の切符で繋がっていた。こんにち北京と倫敦がようやく鉄道で繋がって『陸のシルクロード』と大騒ぎしている中国は、すでにその百年も前に日本が成し遂げていた快挙を知らないのかもしれない。
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 ▼読者の声 ▼どくしゃのこえ ■READERS‘ OPINIONS ●読者之声
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(読者の声1)貴誌前々号でフィリピンのミンダナオ島に戒厳令が敷かれたと速報があり、翌日から日本のメディアも伝えていますが、あるいはフィリピン全島に拡大適用され、戒厳令は一年続くという観測があります。
 フィリピンに進出した日本企業はかなりあり、みんが、いま影響を受けています。見通しは如何でしょうか?
   (UH生、在マニラ)


(宮崎正弘のコメント)べつに戒厳令がでようとでまいとフィリピンはマニラでも治安が悪く、事実上の戒厳令下。
 テロはまたジャカルタに飛び火しました。もはや欧米に限らず、テロは世界的規模です。
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水曜日, 5月 24, 2017

宮崎正弘の国際ニュース・早読み <フィリピ ン政府、ミンダナオ島に60日の戒厳令を発令

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)5月24日(水曜日)
        通算第5303号 
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 英国の自爆テロ、ISの無差別殺戮テロが世界を覆っているが
  フィリピン政府、ミンダナオ島に60日の戒厳令を発令
****************************************

 北京の一帯一路フォーラム出席の後、モスクワを訪問中のドウテルテ・フィリピン大統領は5月23日、ミンダナオ島に60日の戒厳令発令を決めたと発表した。
 ダバオ市長と永年つとめ、麻薬密売など凶悪犯を片っ端から逮捕、殺害に踏み切っているドウテルテ政権は、その強硬手段を国際社会から批判されてはいるが、フィリピン国内では絶大な人気を誇る。

 フィリピン外交筋によれば、北京で一帯一路フォーラムのあと、習近平との個別会談に臨み、ドウテルテは「スカボロー礁は我が国の領海であり、われわれは海底油田の掘削を始める権利を有する」と言ったところ、習は慌てて「われわれは友人ではないか」と空気を和ませようとした。
ところがドウテルテ大統領はなおも引き下がらず、さらばと習近平は「力を用いるなら、つぎは戦争だ」と恐喝的な言辞を吐いたという。

 米国に対しても「人権批判などと偉そうなことをいうな。米国はフィリピン人を40万人も殺したではないか。二年以内に米軍は出て行って欲しい」と暴言をエスカレート、手をつけられない狂犬と一部米国のメディアが皮肉った。

 しかし、ドウテルテのアキレス腱は、出身地のミンダナオの治安悪化である。ISに繋がる過激派の跋扈に武力鎮圧でのぞんできたが、武装集団はなかなか壊滅出来ない。

 とくに同島内ラナオ・デル・スール県のマラウィ市(人口20万人)に潜伏しているISのテロリスト殲滅作戦を展開中に、フィリピンン国軍兵士、警察官ら三名が殺害された。

 これはFBIから500万ドルの懸賞金付きで手配されている国際テロリストのイスニロン・ハピロン(51歳)が、ことし一月の空爆で負傷し、マラウィ市内に逃げ込んだからだ。

 イスニロンは、2014年にアメリカ人など外国人目標のテロ、誘拐などに関連し、また彼はアブ・サヤン(武装テロリスト集団)の副司令官を務め、現在もミンダナオ独立などと主張してISに繋がる過激武装組織「マウテ集団」(50名の武装過激派)を指導している。

 フィリピンはIS殲滅のため、戒厳令を施行したうえ、マラウィ市を封鎖、電気を止めて軍隊を突入させる構えという。

        △○▽ミ□△◎ヤ○◇○ザ○◇□キ◎□◇ 
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 書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW 
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 楠木正成が歴史教科書から消され、若い人が知らない武将となった
  「建武の中興」は、いまや「建武の新政」などと教えている

  ♪
家村和幸『真説 楠木正成の生涯』(宝島社新書)
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 題名から類推すれば楠木の伝記と誤解しがちだが、かれの勤王の生涯を、物語風ではありながら、むしろ戦略と戦術を緻密に検証しつつ、一貫したかれのテーマは何であったか、究極的に彼が率先し、後世に残した指導者像、その指揮力、指導力、管理力を描く。
 孫子を応用した経営学は多いが、楠木の経営学的視点からの考察は珍しい。
 世に楠木正成物語は多いが、勤王の熱き心を強調するあまり、情緒的に過剰な表現が多く、また左翼の批判は勤王一途とは時代錯誤的だと単純に説いておしまいという表現や、小説が目立った。
 著者の家村氏が採り上げるのは、こんにち誰も顧みない『太平記秘伝理尽?』(「?」は「金」編)という書物である。いわゆる「『太平記』読み」は多いけれども、この書物は注目されることが少なかった。しかし平凡社東洋文庫には収録されている。
 この書物の中で、楠木正成がいかに優れた戦略家であったかと同時に、人間洞察に鋭く、人物の評価、配置。そして信賞必罰の掟の重要性を、正成が闘った全ての戦闘を教訓化し、そのたぐいまれな統率力とリーダーシップの妙を説いている。
 楠木正成は赤坂城に挙兵し、天王寺迎撃戦を戦い、千早城での奇襲、謀略。そして飯森城攻略、京洛の戦いから湊川まで、それぞれの戦場、陣の取り方、戦闘員の配置などを具体的に語る。
 この統率力、組織の有効活用は、優にこんにちの企業経営のマネジメントに活用できるが、そのことは措く。
 楠木正成は歴史許教科書から消され、若い人が知らない英雄となった。「建武の中興」は、いまや「建武の新政」などと教えている 
 楠木正成は『太平記』にあらわされ、人口に膾炙したが、桃山時代に京都の僧が、名和正三から伝授された『太平記秘伝理尽?』を研究した。その後、加賀前田藩に伝わり、「江戸時代に入ると、版を重ねるようになって」、広く日本でも流布され、「兵法の流派を超えて大いに普及した」。
山鹿素行は、この書を最も愛読した。
 山鹿流軍事学は赤穂浪士ばかりか、長州にあって吉田松陰に受け継がれ、当然だが、西郷隆盛も読んでいただろう。
 余談だが、豹者(宮崎)は、僅か二回だが、河内長野から千早城、赤坂城を回ったことがある。
二回目は時間がなかたtので、タクシーで石平氏と一緒だった。千早城ではたと考えたのは、この山城、持久戦には弱かったのではないか、飲料水をどうやっていたのかという誰もが考える疑問だった。
本書ではやはり敵将が千早城攻略を前に、山城なら「渓流のわき水を組んでいると考え、水攻めにしようと図った。そこで、千早城北東の谷川の水源地を見はらせた」(88p)とある。
ところが千早城は籠城戦を長期間耐えた。じつは「楠木正成は城内に湧き水や雨水などで用水を確保していたほか、山伏等が秘密の湧き水場所を知っていた」からであった。
 
          □▽◎□◇ □▽◎□◇
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 書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW 
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 ユーゴの中国大使館はアメリカの秘密兵器F117のエンジンを回収していた
  海南島では米軍偵察機が体当たりされ、機体の秘密が盗まれるところだった

  ♪
藤井厳喜 vs 飯柴智亮『米中激戦!』(KKベストセラーズ)
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 副題は「いまの自衛隊で日本を守れるか」とあるように、目の前の軍事的危機をいかに回避するか、いや回避できなくなった場合、日本はどうやって生き残ることが出来るかを縦横無尽に語り合った独特の防衛論である。
 藤井さんは国際政治学者だが、対談相手の飯柴智亮氏とはいったい何者か。
かれは自ら志願して豪から米軍に入隊し、アフガニスタン、イラク戦争を戦った歴戦の勇士、元米軍大尉である。
自ら外人部隊へ志願して闘った先人には柘植久慶氏もいるが、戦場をしっている数少ない日本人だ。
 じつは評者も、二度ほど飯柴氏に会ったことがあるが、アフガニスタン戦争の時、キルギスのマナス空港に待機したこともあると言うので、アフガニスタンの実際の戦闘について話を聞いたことがある。
 それはさておき、本書の議論は朝鮮半島有事、台湾、南シナ海へと広がり、具体的には地政学、政治学、そして軍事作戦。とりわけ米軍が用意しているシナリオで、米国軍人しか知らないプランがあることなど、はじめて訊くような内容が沢山盛り込まれている。
 2001年、米軍機が海南島で中国軍機に接触され、強制着陸させられた事件は記憶に新しいところだが、飯柴氏がいうには、『ラムスフェルド国防長官は、決定的に中国が大嫌いになった。自分はそのとき現役でしたから雰囲気をよく知っていますが、あんなことをする中国は完全に敵。アメリカは一気に反中に染まり』対決姿勢を鮮明にしようとした矢先、911テロ事件が起きた。このため、アメリカは中国敵視政策を曖昧として中断した。幸運だったのは中国である。
 しかし1999年、ユーゴスラビアの中国大使館『誤爆』について、飯柴氏の分析はこうである
 「アメリカはF117という最新鋭ステルス機を投入していた。ソ連製のミサイルでユーゴが撃墜したときに、中国は、「エンジンを回収したらしい」うえに、それを「中国に運び出されるというときにアメリカは(中国)大使館を爆撃しました」(62p)。
 奇々怪々の軍事的駆け引きは政治の舞台裏でつきものだが、評者が訊いていたのは、ユーゴの中国大使館が情報工作の拠点であったため『意図的』な誤爆に踏み切ったというもので、直後、北京のアメリカ大使館は火炎瓶の襲撃を受け、米国大使は命からがら逃げだしたものだった。
反米暴動になったため、アメリカは中国との対決姿勢をまたも緩め、クリントン政権は「戦略的パートナー」「G2」などと中国に対しておべんちゃらを言い出したのである。
  こんかいも状況は酷似する。
トランプは中国との対決を辞さずと姿勢を改めたとき、北朝鮮ミサイル危機がおこり、当面、中国を制裁共同作戦の相手とする。またもや中国は幸運であり、勘ぐれば北のミサイル実験は中国のやらせという陰謀説も成り立つ可能性がある。もちろん、本書ではそこまで言っていないが。。。。
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1575回】        
――「正邪の標準なくして、利害の打算あり」――(?富14)
   ?富猪一郎『七十八日遊記』(民友社 明治39年)

    ▽
 かねがね思っていたことだが、「道を憂へて貧を憂へすとか、身を殺して仁を成すとか、其他種々」の孔孟の“尊い教え”は、誰にも否定できない。いわば人倫上の正義であり真理でもあろう。かくも気高い志は誰もが否定はできないが、同時に実現できるわけではない。たとえ逆立ちしたところで。

 たとえば孔子は「克己復礼」を掲げ己を克服して「礼(=天が示した人倫・本源的秩序)」を地上に実現することを、毛沢東は「為人民服務」を言い募り己を棄て「人民」の「為」に「服務(つくすこと)」を求めた。「克己復礼」であれ「為人民服務」であれ、そのこと自体、誰にも否定できない崇高な行為ではある。だが、艱難辛苦の学問的研鑽を重ねたとしても、「克己復礼」は努力目標にとどまりこそすれ、実現は不可能だ。政治の力を以てしたところで「人民」から強制的に私利私欲を剥ぎ取ることができない以上、「為人民服務」は人々の行動を雁字搦めに縛り付ける強制的行動基準でしかなかろうに。そんな所謂カッコつきの正義を実際に政治の場で実現させようなどと、ウソに決まっている。

 ということは、便宜主義の塊ともいえる毛沢東の「為人民服務」から?小平の「先富論」「白猫黒猫論」「韜光養晦」、江沢民の「三個代表論」、胡錦濤の「和諧社会建設」、習近平の「中華文明の偉大な復興」「中国の夢」まで、極論するならば、その場凌ぎのウソの塊。そのウソの塊を信じ、実現すべく努力するフリをする。

 そういえば文革時、誰もが毛沢東バッチを胸に留め、かの『毛主席語録』を狂気のように打ち振っていたものだが、あれも、ヒョッとすると毛沢東を崇め奉っているフリだったと考えれば納得もいく。あの時代、毛沢東の胸に毛沢東バッチは見られず、その手に『毛主席語録』は握られてはいなかった。毛沢東は毛沢東を崇め奉るフリをする必要などないからだ。ところで北王朝では金日成は金日成バッチを、金正日は金正日バッチをしていなかったはず。そこで金正恩はどうだろうか。そのうち『金委員長語録』なんてシロモノが出回ることになるのだろうかスミダ。

 (12)【殉國の馬鹿者】=宋代に宰相の秦檜が宋を侵略した異民族の金と和親条約を、李鴻章が満州をロシアに譲り渡す秘密条約を結んだのも、とどのつまりは「孔孟の?旨を、遵奉したるものと見るの外はなかる可く候」。だが、徳富の見立てに依れば「國に殉し君に殉するか如きは、寧ろ支那に於ては、調子外れの無法者の所爲」であり、それゆえに「國に殉し君に殉する」といった行為は「陽には奨美せられつゝも、陰に馬鹿にせられつゝあるは、殆んと怪しむに及はす」であったそうな。

秦檜に敵対し断固として宋朝を守ろうとした「岳飛の墳墓は、堂々として、忠臣の標本となり、秦檜の石像は、其の墳前に、囚人の姿に据へ置かれ、如何にも忠奸の區別、百世の下、凛善たるか如」きだが、それは表向きのこと。「支那人の胸中には、岳飛を憐み、秦檜を羨む者のみと申しても」、強ち間違いはないだろう。


古来、岳飛廟の参詣客は、先ずは「囚人の姿に据へ置かれ」た秦檜の石像に向って放尿する。異民族に対し敢然と戦いを挑んだ岳飛を讃え、漢族を蛮族に売った秦檜に対する軽蔑の意を表す。いわば石像とはいえ小便塗れの屈辱を味わせ、民族を売るという許しがたい罪の重さと、その反対の民族守護の気高さを満天下に示そうというのだろう。だが小便には別の意味があるようだ。

 「秦檜の石像に向て、放尿すれは、養蠶か當るとの呪いに外ならす。何時も養蠶の季節には、近傍の農民共、出掛けて一齊放尿するの由にて候。果して眞なりとせは、扨も興の醒めたる話に候はすや」。いや「果して眞なりとせは」、興の募る話にて候デ、ゴザル。
《QED》

    ◇○▽ヒ□◎◎イ○◎○ズ○○□ミ□◇◇  
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 ▼読者の声 ▼どくしゃのこえ ■READERS‘ OPINIONS ●読者之声
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   ♪
(読者の声1)貴紙5月22日(月曜日)弐、通算第5301号で南米のインフレの事例がご紹介されておりました。
20年以上前、南米を商用で回った時の記憶ですが、アルゼンチンのブエノスアイレスの銀行街を歩いていた時、ある銀行の店頭に「定期預金」に「一週間」のモノもあることを知り、驚きました。
それ程インフレ率が高い時もある具体例です。貴文中にもあるとおり、「インフレが起こる主因は通貨暴落であり対外債務が多ければ多いほど、ドルに対しての通貨価値が下がる。ベネズエラがとった手段は通貨の増刷であった。だからベネズエラの為替相場が暴落した。」。
このことと直接関連するのかどうかわかりませんが、一つご教示頂きたいことがあります。5月3日から22日まで欧州5ヵ国を2年ぶりに商用で回ってきました。
クレジットカード(プラスチックマネー)とビットコインのことです。
今回、回った国の一つにアイスランドがありました。偶々週末をまたいで、4日間、レイキャビックに滞在した折一度も現地通貨のアイスランドクローネを現金で使うことなく過ごせました。
観光で回った国立公園のトイレが有料でしたがそこにもクレジットカードの機械が設置されて、200クローネ(約200円相当)をカードで支払った。タクシーもコンビニでの小口の買い物もすべてクレジットカードですみ、ドルなりユーロを換金する必要はありませんでした。
帰国後、新聞で、ビットコインが急速に(?)普及しだしている記事が出ております。通貨の発行権は国の主権の重要な一部と理解しておりますいが、クレジットカードやビットコインの普及と通貨の発行権なり統制・管理との関係はどうなっているのか?
インフレと関連するのかしないのか云々。小生の頭の中では繋がりがつきませんので、経済にもお強い、宮崎さんにご説明頂けれあ有難く存じます。
   (木内信胤の信徒の一人)


(宮崎正弘のコメント)ビットコインの通貨管理権の問題、この矛盾の穴をついた犯罪がこれから世界的規模で起こるでしょう。対策は、その後ということになるのでは?
 小生もカナダで、200円程度の駐車料金がクレジットカード払いだったのにはびっくり。
フィンランドでも小学生が携帯電話でコーラを買っていました。まさにキャッシュが必要なのはチップくらいですね。日本ではパスモ、スイカなどが、いまこれに代替しているようですが、銀行などは新しい仮想通貨の発行準備をしています。
M2(預金+定期性預金)という通貨発行量の経済学インデックスは「昨日の話になりつつある」とアジアタイムズ(5月24日付け)が書いています。
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宮崎正弘の国際ニュース・早読み  <「中国金融界 の核弾頭」。どこへ消えたのか320兆円(20兆元)

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平成29年(2017)5月23日(火曜日)
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 「中国金融界の核弾頭」。どこへ消えたのか320兆円(20兆元)
    共産党の内部機密文書が三月に危機を報告していた
****************************************

 三月の全人代に幹部だけに報告されていた機密文書がある。
 それによれば、「2000年から2015年までに国有企業、金融、証券、保険業界で極秘に処分された不良債権は20兆元(邦貨換算で320兆円)に達する」とされていた。

 これは香港の『動向』五月号がすっぱ抜いた記事で、中国社会科学院と国務院発展研究センターが調査した結果に基づく報告とされた。20兆元という数字は、2007年の中国のGDP総額に匹敵する。

 香港の『東方日報』は、四月に「上海株暴落以後、影の銀行による貸し出しで表面的に穏健にみえる中国金融界は、巨額が海外へ流出した事実からも判別できるように空前の危機に直面している。これは『経済政変』である」としたうえで、「中国の金融界の腐敗はいずれ国家安全保障ならびに社会の安定に対して極めて剣呑な爆弾となる」と書いた。
 中国金融界が抱える『核弾頭』だというのだ。

 香港の豪華ホテルにボディガードに囲まれて滞在していた肖建華が中国に拉致され、取り調べをうけているが、以後も保険監督委員会主任、中国輸出入銀行北京支店長などが落馬し、芋づる式に黒幕への捜査に迫っている。

 すでに国務院、中央銀行、証券、銀行、保険の監査委員会は「未曾有の金融危機が近い」という認識で共通しており、いずれ黒幕とされる劉雲山の息子、江沢民の孫ら、香港で妖しげなファンドとの結び付きが深い、これまで「アンタッチャブル」とされた高官一族への捜査が、もし、行われると、市場は一挙に爆発するだろう。
        △○▽ミ□△◎ヤ○◇○ザ○◇□キ◎□◇ 
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 ▼読者の声 ▼どくしゃのこえ ■READERS‘ OPINIONS ●読者之声
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(読者の声1)千田会より、七月の宮崎正弘先生講演会のお知らせです。
記
とき   7月15日(土曜日) 午後二時
ところ  文京シビック四階ホール
講師   宮崎正弘
演題   世界情勢、これからの読み方
参加費  1500円(当日申し込み2000円)
懇親会  別途17時から近くの居酒屋です(会費3500円、当日4000円)
申し込み 7月14日までにメールかFAXで。
     FAX(0866)92-3551
     メール morale_meeting@yahoo.co.jp
主宰   千田会



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(読者の声2) 朝鮮学校への思い、在日学生の訪問団、在日社会への提言など、日本15年、北30年、韓国10年を生きてきた、金柱聖さんの経験と思いを率直に話されています。
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=01228
   (三浦生)



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(読者の声3) 『新しい歴史教科書』(新版・中学社会)(自由社)の英訳シリーズ その1-第1章「古代までの日本」1節、2節 
 『新しい歴史教科書』英訳シリーズのその2―第1章「古代までの日本」、第1節、第2節をお届けします。
第1節:文明のあけぼの
!)    日本人はどこから来たか 
人類はアフリカで誕生した 日本列島に住み着いた人々
 日本にもあった旧石器時代
 *もっと知りたい:「岩宿遺跡を発見した相澤忠洋」
 ?自然の恵みと縄文文化  
豊かな自然の恵み 縄文土器の時代 縄文時代の生活
 *もっと知りたい:「和の文化」の縄文
 ?文明の発生       
農耕の始まりと金属器の使用 文明の発生と国家の誕生
 黄河・長江流域の古代文明
 ?宗教のおこり      
自然への畏敬と祖先への感謝 一神教の登場 世界の三大宗教
 ?稲作の広まり弥生文化  
水田稲作の広まり 弥生文化 ムラからクニへ
 
 第2節:古代国家の形成
!)中国の歴史書が語る古代の日本 
小国が分立した紀元前後の日本 邪馬台国と卑弥呼 
華夷秩序と倭国
 ?大和朝廷と古墳の広まり    
大和朝廷による国内統一 前方後円墳と大和朝廷
 ?神話が語る国の始まり 
古事記・日本書紀に書かれた神話・伝承
 イザナキ・イザナミとアマテラスの誕生
 オオクニヌシの神と出雲神話 天孫降臨と神武天皇
 ?東アジアの国々と大和朝廷
  百済を助け高句麗と戦う 倭の五王による朝貢
  新羅の台頭と任那の滅亡
 ?仏教伝来
  仏教伝来の背景 崇仏論争 帰化人の役割
対訳版:http://www.sdh-fact.com/CL02_2/Chapter%201%20Section%201,%202.pdf
     (「史実を世界に発信する会」茂木弘道)



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(読者の声4)『日本文化チャンネル桜』からのお知らせです。
 5月30日(火曜日)午後八時の『フロントジャパン』で、キャスター福島香織さんとゲストの宮崎正弘さんとのトーク番組があります。
 ご期待下さい。
 生番組ですので、テーマは未定です。 
 (重複)5月30日午後八時「front ジャパン」。

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宮崎正弘 v 渡邉哲也『世界大地殻変動で、どうなる日本経済』(ビジネス社、1404円)
宮崎正弘 v 福島香織『暴走する中国が世界を終わらせる』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 高山正之『日本に外交はなかった』(自由社、1080円)
宮崎正弘 v 馬渕睦夫『世界戦争をしかける市場の正体』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 室谷克実『悪あがきを繰り返し突然死の危機に陥る中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 室谷克実『日本に惨敗しついに終わる中国と韓国』(徳間書店) 
宮崎正弘 v 室谷克実『仲良く自滅する中国と韓国』(徳間書店、以上三つは1080円)
宮崎正弘 v 宮脇淳子『中国壊死』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 石平『私たちの予測した通りいよいよ自壊する中国』(ワック、994円)
宮崎正弘 v 渡邊哲也『激動する世界経済!』(ワック、994円)
宮崎正弘 v 小川榮太郎『保守の原点』(海竜社。1620円)
宮崎正弘 v 川口マーン惠美『なぜ中国人とドイツ人は馬が合うのか?』(ワック)
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宮崎正弘 v 石平、福島香織『日本は再びアジアの盟主となる』(宝島社、1296円)
宮崎正弘 v 石平、福島香織『中国バブル崩壊の全内幕』(宝島社、1296円)
宮崎正弘 v 田村秀男、渡邊哲也『中国経済はどこまで死んだか』(産経新聞出版) 
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───────────────────────────────────宮崎正弘の国際ニュース・早読み  <「中国金融界 の核弾頭」。どこへ消えたのか320兆円(20兆元)

月曜日, 5月 22, 2017

宮崎正弘の国際ニュース・早読み <中国で18~ 20名以上のCIAスパイが殺害、拘束されていた

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017) 5月22日(月曜日)
   通算第5300号 <5300号記念特大号>
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 中国で18~20名以上のCIAスパイが殺害、拘束されていた
  オバマ政権下で、CIAの不手際がつづき、米国に「もぐら」がいた
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 CIAの士気の低下はオバマ政権下で顕著だった。
 殆ど機密情報が取れず、また重要な亡命希望者(王立軍)らをオバマは放置した。
 2010年から2012年にかけて、18名から20名のCIA協力者(中国人)が逮捕され、殺害もしくは刑務所に送られていた。

 かつてCIA、FBIの内部にロシアのスパイが紛れ込んでいた。オルドリッチ・アーメス(CIA)とロバート・ハンセンン(FBI)事件は米国のインテリジェンス機能に大きなマイナスとなった

 CIAが、米国の情報漏洩と中国の工作員ネットワークの消滅に気付いたのは、協力者の北京における中枢からの情報が途絶え、工作員らが消えてしまったことだった。そのうえ、類似の機密が中国のハッカーと推定できるルートからウィキリークスに漏洩していた。

 CIAの高層部の内部にモグラが潜んでいたのだ。
「その男」(The man)は永年にわたってトップの機密、暗合のマトリックス、スパイの落ち合う場所や方法などCIAテクニックを、中国に漏らしていた。CIAが、その男を疑い始めたことに気付くと、かれはさっとCIAを退職し、アジアに移住して企業経営を始めた。その資金はおそらく中国が用意したのだろう。

 以上の衝撃的なニュースは『ニューヨークタイムズ』(電子版、5月21日)のトップ記事。BBCなどが後追いで報道し始めており、在米中国語新聞も大きく採り上げている。「中国逮捕殺害20名美国間諜」(博訊新聞網、5月21日)。

 CIA、FBIはともに、この情報に関して一切のコメントを出していない。中国もこのニュースをまったく伝えていない。

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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1573回】       
――「正邪の標準なくして、利害の打算あり」――(?富12)
   ?富猪一郎『七十八日遊記』(民友社 明治39年)

   ▽
 さて「觸目偶感」の冒頭を「清國の将來抔と申す問題は、餘りに面倒にして、且つ重大なれは、氣輕く思ひ切りて、愚存開陳致す程の勇氣も、出兼申候」と切り出したうえで、「通り掛かに觀察し、若しくは感得したる一二を、略述可致候」と執筆の意図を記す。但し、通りすがりの観察にすぎないゆえに「自から慚認する所に候」とも。

  やはり外国を理解するのは「其の國民に化する位に深入り」すべきだが、そうできない以上は「寧ろ其の觸目したる一刹那の印象と感興とを、其儘に複生せしむるを以て、却て其眞實を得るに庶幾かる可しと存候」。だから以下の記述は「皮相は則ち皮相に候得共、皮相の見、亦た取るべきものなきにあらす」とする。

  自分は清国の「國民に化する位に深入り」しているわけではないから、これから開陳する意見は「皮相の見」に過ぎないかもしれない。だが、「却て其眞實」を抉っているに違いない――こんな徳富一流の“自負の念”が行間に垣間見える。そこで、以下、記述順に従って徳富の「皮相の見」を考えてみたい。なお、表題は【 】で示し、番号を付しておく。

  (01)【支那に國家なし】=「支那には家ありて、國なく、支那人には、孝ありて忠なし」。過去を振り返っても現在をみても、「國家的觀念らしきものは、殆と見出兼候」。その背景を探れば、「幾多の獨立國を爲すには地理的に、餘りに便宜多く。統一の國家を爲すには、地理的に餘りに廣大なりしか爲めには非さりし乎」。つまり地理的条件からして、近代的な国家の枠組みでは捉えきれない、ということだろう。

 (02)【寂寞たる除外例】=「支那人とても、絶對に愛國心か、無き筈も無之候」。古来、史書や文学には復仇やら「故土の恢復を絶叫」する文字が残されてはいるが、「別段何等の反響を見出し不申候」。彼らの意識は一族内の外に出るものではなく、であればこそ抽象的な国家を想定することはできそうにない。

(03)【共通性】=「一言に支那人と云ふ」が、「其の四億の人種は、必すしも同一模型より、打ち出たるものにはあらす」。人種にも異同があり、「或は滿洲國、或は北支那國、或は長江國、或は廣東國」といえるほどに、「幾多の地理的分野」もある。
だが「此の多き人と、廣き土地とを、通して、其の一貫したる特色も、多少可有之候」。そこで、これから説くところは、彼らの「共通性に候。共通性らしく見ゆる點」である。

 (04)【文弱】=「支那の古今を通して、最も著明なるは文弱の一事に候」。「支那の通患」は「積弱不振」である。

 (05)【文弱的國民】=「支那人は、平和的人民なりと申せとも、如何に平和的なれはとも、力を以て防禦する位の事は、做しても差支え」ないだろう。
だが、彼らはそうしない。「議論は、立派に聞へ」はすうるが、とどのつまりは「平和さへ購ひ得れは、足れりとの了見に外なら」ない。彼らは決して「平和的人民」ではなく、「寧ろ文弱的人民と云ふを、精當となす所以に候」。

 (06)【女らしき男の國民】=古来、英雄豪傑の類には事欠かないが、「其の國柄か、元來文弱國に候、其の人柄か、元來文弱人に候」。だから「今日に於ても、其の容貌、風采」において男らしい男を見い出すことはできそうにない。「個人にも此の如く候。國家にも此の如く候」。

 (07)【附景氣の戰爭】=「支那流の戰爭は、唯た景氣を附けて、人を畏すのみに候」。「支那の戰爭は、支那の芝居」と同じで、「唯た騒騒敷迄に候」。個人の喧嘩も同じで、騒ぐだけ。
「彼は容易に劍を抜かす、然も一たひ抜けは、打たすんは已ますとの要語は、到底個人にも、國家にも、支那には實踐覺束なく候」。

とどのつまりは見掛け倒し…ヤレヤレ。
《QED》

    ◇○▽ヒ□◎◎イ○◎○ズ○○□ミ□◇◇  
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 ★グローバル・イッシュー・フォーラムから宮崎正弘先生の特別講演会のお知らせ
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ペマ・ギャルポ先生が主催のフォーラムです。5月26日に宮崎正弘先生をお招きしての特別講演会があります。
定員になり次第、締め切りますので、お早めに御予約下さい。あと少し余席があります。
記
とき    5月26日(金曜) 1830-2030
ところ   市ヶ谷「アルカディア市ヶ谷」
講師    宮崎正弘先生
演題    「国際情勢の読み方」(北朝鮮問題と米中の角逐、ロシアの介入。韓国の赤化)
討議    講演終了後、ペマ先生がコーディネータとなって質疑応答、意見交換。
会費    一般3000円(学生2000円)
申し込み  FAX(042)679-3636
      メール globalissues_gift@yahoo.co.jp
定員になり次第、申し込みを締め切ります
◎お申し込みの方は(1)お名前(2)御住所(3)電話番号(4)メールアドレス(5)「宮崎メルマガで知った」(6)懇親会(下記)の出欠。などを書かれて申し込んで下さい。
◎終了後、同会館二階のラウンジで、講師を囲んでの懇親会があります。これは、別途会費3千円です。
             以上
          ◎□▽  ▽◎◇  ○▽◇
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 ▼読者の声 ▼どくしゃのこえ ■READERS‘ OPINIONS ●読者之声
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(読者の声1)5月開催の「国防講座」の講師に番匠幸一郎退役陸将(元陸自西部方面総監)をお招きします。
     記
日時  5月24日(水)18時半開会(18時開場)
場所  アルカディア市ヶ谷(私学会館)
    http://www.science-forum.co.jp/img/maps/arcadia.htm
講師  番匠幸一郎(退役陸将、元西部方面総監)
演題  昨今の戦略環境と日本の安全保障
主催  国防問題研究会 (共催 三島由紀夫研究会)
会費  2千円(会員・学生は1千円)
    公開講座ですので、どなたでも予約なしでご参加いただけます。



  ♪
(読者の声2)貴誌前々号の「ワナクライ」(ハッカー集団の世界同時襲撃)、中国の被害も甚大だった」とのことですが、私は他人や他国の不孝を喜ぶことを潔しとしません。
しかし今度のケースではよい面もあります。
ご存知のようにワナクライ型のコンピュータウイルス攻撃のハッカー集団には北朝鮮が犯人のものがある、あるいは多いとのことです。北朝鮮のインターネット通信のデータパスは狭いので、北朝鮮から大規模な攻撃を仕掛けるのは困難です。
かれらは、通常、旧満州のホテルに立てこもり、中国のインターネット回線を使って攻撃しているようです。
つまり、中国は、彼らからホテル代、インターネット接続料で儲けています。その中国が攻撃対象となれば、摘発に向かう可能性があります。
今後の展開を見守りましょう。
   (ST生、千葉)



  ♪
(読者の声3)トランプ大統領の所謂「ロシアゲート事件」ですが、特別検察官を任命し、民主党陣営とリベラルな米国のメディアはなんとしても大統領弾劾へ持ち込みたいようです。
 しかし些末な情報の齟齬、証拠のないフェイクニュースに溢れていて、ヒラリーのような明らかな犯罪の痕跡はない。かれらは何が何でもトランプのやることなすことにけちをつけるだけの目的しか感じられない。
 そこで昨年春頃から、トランプ当選を示唆し続けてこられた宮崎さんのトランプ本二部作『トランプ熱狂、アメリカの反知性主義』と『トランプノミクス』(いずれも海竜社)を再読してみて、あらためて発見したことがいくつかあります。
 トランプはアンドリュー・ジャクソン(第七代大統領)を尊敬しているとしていますが、彼の政治をみていると、どうやらリンカーン政治の再来を狙っているのではないでしょうか?
 NAFTAの見直し、TPP離脱、パリ協定の見直しなど、アメリカンファーストの目的は保護貿易主義による、グローバリズムとの対決であり、これを草の根のアメリカ人が強く支持している。
トランプ弾劾を叫んでいるのは、極端に言えば、選挙の票わけと同様に東海岸の進歩派とカリフォルニアだけ。中西部から南部諸州のキリスト教徒らは、いまも熱狂的にトランプ支持です。アメリカは分裂しています。
 さてアメリカの政治はプーチンによれば『精神分裂症』という状況ですが、弾劾にまで発展するでしょうか?
  (NN生、京都)


(宮崎正弘のコメント)左翼が血道を上げて、フェイク情報を流し続けて、いつしか議会がその影響を受けるようになる。
 だから米国政治はプーチンの言うように「精神分裂症」的です。メディアの左翼的プリズムがあまりにも強く、「自ら酔っぱらっているゾ」とウォーターゲート事件のジャーナリストの立役者となったボブ・ウッドワースも警告しているほど。
 小生は弾劾には至らないと予測しています。
 第一にNSA、CIAの機密情報なら、大統領の権限で活用できますから、問題がない
 第二に「同盟国」の機密情報であり、その当該国の同意を得ていないとなると、それが立証されれば、弾劾対象ですが、マクマスター補佐官らは「大統領は情報源を知らなかった」と言い切り、ロシアは「機密情報などなかった。なんなら翻訳報告書を米議会にだしてもいい」と言っている。
 となれば、「機密」を提供したイスラエルが問題ですが、イスラエルが「提供した」などと肯定する筈がありません。
 したがって「明確な証拠」の提示が無い限り、推定有罪ではあっても、立件は無理でしょう。
 米国の専門家の多くも「捜査は三ヶ月から半年かかるが、明確な証拠もなく、弾劾は成立しない」と見ています。
 ですから弾劾の可能性は稀薄ですが、議会において弾劾の検討があるかも知れません。ただし、そのときこそトランプは乾坤一擲の勝負にでる可能性が高まります。すなわち、北朝鮮のミサイル基地、核施設への攻撃です。



  ♪
(読者の声4)5月19日弐、通算第5298号で、北九州巣浪人さんの問いに対して先生は「(中国経済は)とうに崩壊していますよ、民間企業は倒産し、地方政府は債務超過。
 株と為替は強圧的操作でもっているように演出されており、不動産バブルも、共産党の司令による演出です。」と常々答えておられるとのことでした。
これに対して、CAMさんは翌20日の5299号で、「私はこれを読んで日本財政についてのことかと思いましたね。日本財政、日本国債もとうに破綻しているものを、日銀の国債買い入れによって保たせているだけでしょう。。」
とおっしゃられています。
 
しかし、中国のような共産主義独裁の経済と日本のような資本主義経済とではその
在り様が全く違っています。
資本主義経済の社会では個人の借金は必ず返さなければなりませんし、それが常識となっています(何故なら個人には寿命があり、その寿命の内に返さなければならない)が、国には寿命というものがありませんので、借金は新たに借金することによって返還できるわけで、これを永遠に繰り返すことが可能です。つまり、国の借金(財政赤字)がいくらになろうと、国が続く限りはいずれ返済可能なのです。
 中国の社会主義独裁に対する先生のご見解は全くそのとおりですが、それと日本のような資本主義を同一視することには大きな間違いがあると存じます。詳しくは、上念司氏の『財務省と大新聞が隠す本当は世界一の日本経済』(講談社α新書)をお読みください。 
 また、『財務省積年の夢「消費増税」と財務官僚の手管』
(http://sns.orahonet.jp/blog/blog.php?key=14824 )も参考までに読みいただけれ
ば幸甚に存じます。
   (唯臥独村)
    ◎○
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 サロン劇場、六月公演は「驟雨」と「記念」
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  サロン劇場、六月公演は「驟雨」と「記念」(原作 岸田国士 x 森本薫)です。
       *
主演 村松えり
共演 坂本岳太、中丸シオン
各回ゲスト 北村有起哉、綱島郷太郎、桜井章喜、井上裕朗
    村松英子

<公演スケジュール>
6月8日           1900
  9日    1400   1900
 10日    1400   1900
 11日    1400

入場料  3500円
前売り中 予約 サロン劇場
     (03)3945-5384
於    和敬塾(112-0015 文京区目白台1-21-2
     (「憂国忌代表発起人の村松英子さん主宰劇団。長女のえりさんが主演です」
           ◎□▽◎◇○▽◇◎
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西村眞悟の時事通信  西村眞悟の時事通信   西村眞悟の時事通信
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ハリー・ハリスアメリカ太平洋軍司令官に深謝す
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                          平成29年5月19日(金)

先月、アメリカ太平洋軍司令官に就任したハリー・ハリス海軍大将が我が国を訪問し、五月十七日に都内で講演した。
同司令官が、その講演を締めくくるに当たって述べた言葉に感銘を受けるとともに、あらためて、昨年末の我が国の対応を振り返り、恥じた。
ハリス司令官は、五月十五日午前11時23分に、緊急搬送が必要な患者を救うために陸上自衛隊北部方面航空隊のLR連絡偵察機に搭乗して札幌を飛び立ち函館に向かう途中で山に激突して墜落し、殉職した機長の高宮城効大尉(一等陸尉、53歳)、副操縦士の柳田智徳少佐(三等陸佐、41歳)、整備士の岡谷隆正二等陸曹(42歳)整備士の玉木宏伸三等陸曹(28歳)ら四名のことに触れ、講演の最後に、次のように言ったのだ(産経新聞五月十八日朝刊)。

15日に陸上自衛隊の航空機が墜落し隊員が犠牲になった。この事故で思い起こさなければならないのは、若い隊員がわれわれのために日々命をかけてくれていることだ。
日本を守るために落とした命であったことを、みなさん、覚えておいてほしい。

昨年十二月十三日、沖縄の洋上で空中給油の訓練をしていたアメリカ海兵隊のオスプレイの回転翼が給油パイプに接触した。
この事故に遭遇したオスプレイの五人の搭乗員達は普天間基地に向かえば市街地上空を飛ぶことになるので機体の状況から危険と判断し、洋上を飛んでキャンプシュワブのある名護市を目指した。しかし名護市の東一キロの海上にオスプレイは着水墜落した。幸い、五人の搭乗員は全員救助された。

このオスプレイの事故に関し、我が国のマスコミは、オスプレイの危険性を煽り、沖縄の知事は、用事もないのに上京してオスプレイの危険性を訴え、副知事は、沖縄のアメリカ軍の司令官であるニコルソン中将に面会を求め抗議した。
そして司令官からは一言の謝罪もない、とマスコミに吹聴した。我が国政府も、市街地を避けて洋上を飛行した搭乗員の行動には何の関心も示さず、防衛大臣がアメリカ軍に「原因究明と情報提供、そして安全が確認されるまでのオスプレイの飛行停止」を要請した。
 つまり、我が国は官も民も、そしてマスコミ挙げて、オスプレイを市街地に近づけずに、人のいない海上にもっていった、アメリカ海兵隊員らの配慮に対しては、これっぽっちも評価せず、ねぎらいの言葉もかけなかったのだ。
 しかし、彼ら五人の海兵隊員は、平成十一年十一月、入間基地からT33ジェット練習機に搭乗して飛び立ち、エンジン不調で墜落する同練習機から脱出せず、民家のない入間川河川敷までもっていって墜死した航空自衛隊の中川尋史中佐と門屋義廣少佐と同じ、賞賛に値する勇気ある行動をしたのだった。
 それ故、ニコルソン中将は、次のように語っていたのだが、マスコミは、抗議に行った副知事の、「謝罪がない」という発言だけを報道した。

よく訓練されたパイロット達の素晴らしい判断で、最悪の事態を避けることができた。
若いパイロット達は入院中です。私は、彼らを誇りに思います。航空自衛隊、海上保安庁をはじめ日本や沖縄の関係各所の迅速な対応に感謝します。

私は、ハリス司令官の、十五日に殉職した我が国の四人の自衛官に対する言葉に、深い感銘を受け、同時に、我が国の、昨年十二月の、身に危険が及ぶ緊急事態のなかで、沖縄の市街地を避けて洋上を飛行して帰投しようとしたアメリカ軍の五人のオスプレイ搭乗員に対する対応を思い起こし、恥ずかしく思った。

なお、この度のLR2連絡偵察機の墜落も濃霧のなかの飛行だった。
平成十九年三月に、今回と同じく急患を搬送するために、CH47を操縦して沖縄から徳之島に飛んで徳之島の山に激突して殉職した建村善知少佐の場合も濃霧のなかの飛行だった。LR2連絡偵察機の高宮城効大尉もCH47の建村善知少佐も、ベテランパイロットだった。
高宮城さんはあと二年で定年を迎え、建村さんはあと二回の飛行で定年を迎えることになっていた。二人は、ベテランパイロットだったが故に、「患者の命を助けるためだ、この濃霧でもいける」と判断して飛び立ったのだろうと思う。

昭和十二年、イギリスのジョージ六世の戴冠式を記念して陸軍の遠距離偵察機「神風号」に乗って東京からロンドンまで一挙に飛行して長距離飛行の国際記録を打ち立てたのが飯沼飛行士と塚越機関士だ。
その名コンビの操縦する飛行機に乗って、上海から羽田に帰った作家の石川達三が、その時の飛行に関して次のように書いている(人物点描「空に消えた面影」)。

  東シナ海から東方、羽田に至るまで、梅雨期の雲が満々と地上を掩うていて、ずっと低空で飛んで来たが、沼津から箱根にさしかかって、どうしても箱根が越えられない。雲一杯で山の姿が見えないのだ。深い谷の上で三度も旋回してやり直したが、杉の梢が翼に触れそうに見えて、なるほど飛行機とはこのようにして遭難するものかと思った。
 あの時の飯沼飛行士はプノンペンで戦死。塚越機関士は十八年ごろ、日本独特の長距離機で、シンガポールから戦乱のアジアとヨーロッパとをひとっ飛びに、ナチス・ドイツとの連絡の使命をおびて飛び立ったまま、消息を絶った・・・船乗りは海で死ぬ。飛行機乗りは空で死ぬ。宿命であるかも知れない。

その後、石川達三さんは、私の叔父で飯沼飛行士の後輩であった東儀正博の操縦する双発の飛行機に度々搭乗し、後に、東儀正博墜落の報に接し、次のように書いてくれた。

 飯沼はプノンペンで戦死し、塚越も空の何処かに消えていった。そして彼らの後輩の東儀君も、彼らの後を追うた。
男の職場は、すなわち男の死に場所でもある。男が生涯を賭けた仕事はまた、男の命を奪う仕事でもある。船乗りは海で死ぬ。飛行士は空で死ぬ。東儀君にとっては本望であったかも知れない。

嗚呼、またこの度、五月十五日、空を職場にした男たちが、北海道北斗市の空で死んだ。
故 高宮城効大尉
故 柳田智徳少佐
故 岡谷隆正二等陸曹
故 玉木宏伸三等陸曹

そして、彼らの職責に敬意を表し、若い隊員がわれわれのために日々命をかけていることを、思い起こし、彼らが何のために命を落としたのか、それは、日本を守るために落とした命であったことを、覚えておいてほしい、と呼びかけたのは、我が国の大臣や司令官ではなく、異国の誇りある軍司令官だった。
 アメリカ太平洋軍司令官ハリー・ハリス海軍大将に、敬意を表して、心より、お礼を申し上げ、謹んで、亡くなった四人のご冥福を祈り申し上げ、残されたご家族に心からお見舞い申し上げます。 
            (にしむらしんご氏は元衆議院議員)
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金曜日, 5月 19, 2017

宮崎正弘の国際ニュース・早読み <ワナクライ(ハ ッカー集団の世界同時襲撃)、中国の被害も甚大だった

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)5月19日(金曜日)弐
         通算第5298号 
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 ワナクライ(ハッカー集団の世界同時襲撃)、中国の被害も甚大だった
  大学、ガソリンスタンドなど被害は30000件
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 ワナクライの被害実態は中国でも甚大だったことが判明した。
 政府機関、企業、大学など30000件の被害が報告され、とくに430の教育機関にPCにランサムウエア感染が確認された。政府の情報機関関連、行政府、鉄道駅などでも760台のPCが被害を受けていた。

 CNPC(チャイナペトロ)本社が被害にあったため、全土2万のガソリンスタンドもガソリン供給に支障が生じた。

 香港でも行政府の機関、システムのPCにランサムウエア感染が確認され、被害は1700台だった模様。
 世界同時奇襲というハッカーの犯罪は、これから凄まじいほど深刻は危機をもたらすと欧米のインテリジェンス機関は警告している。

       △○▽ミ□△◎ヤ○◇○ザ○◇□キ◎□◇ 
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 ▼読者の声 ▼どくしゃのこえ ■READERS‘ OPINIONS ●読者之声
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(読者の声1)経済がパンク寸前の支那が「中国、『一帯一路』に17兆円投資へ 参加国に5年間で」とはいったいどう云う事でしょうかね。最終的には「逃げるが勝ち」の戦略を持つ民族。早くパンクしてもらいたいものです。
    (北九州巣浪人)


(宮崎正弘のコメント)よく「宮崎さんたちは中国経済の崩壊を言いつのってきたけど、中国経済は崩壊しないじゃないですか」と質問されますが、「とうに崩壊していますよ、民間企業は倒産し、地方政府は債務超過。株と為替は強圧的操作でもっているように演出されており、不動産バブルも、共産党の司令による演出です」
と答えています。
 つまり市場経済ならとうに倒産している状況を糊塗する全体主義独裁の権力が、まだ取り繕っているだけ、不良債権の爆発を力で抑えれば、将来の破産は米国のサブプライムどころの騒ぎではなくなるでしょう。



  ♪
(読者の声2)貴誌にあったプーチンの応援歌のなかで、ロシアは「トランプ大統領とラブロフ外相との会談の内容に機密はなかった。米議会が必要なら、この翻訳文書を提供する用意がある」と発言したことを分析されていました。
ところが、アメリカの政治は「精神分裂」という譬喩をプーチンが言っているのに、NHKニュースは、この箇所をカットし、外交的に機密文書会話記録を外国に提示することは異例だとか、つまりロシアの対応がトランプに裨益することになるから異様だというニュアンスで報じていました。
やっぱり、日本の主流メディアの価値観の倒錯ぶりも、ひどいものがあります。
  (TK生、杉並区)


(宮崎正弘のコメント)トランプ当選を予測できなかったリベラルな米国のメディアの報道にいまも準拠して分析、解説、報道を続けている日本のメディアや外交評論家や学者は、いずれまた恥をかくことになるでしょう。
          ◎□▽◎◇○▽◇◎
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木曜日, 5月 18, 2017

宮崎正弘の国際ニュース・早読み <トラ ンプ大統領がロシアの機密情報を漏洩した?

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)5月17日(水曜日)弐
         通算第5294号
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 トランプ大統領がロシアの機密情報を漏洩した?
  政権内の機密をメディアに漏らした「内部の敵」がいることが、もっと深刻では?
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 左翼メディアの暴走ぶりは相も変わらずだが、いま議論の焦点は、5月10日にトランプがロシア大使ならびにロシアの外務大臣と会談したおりに、ISに関しての情報を与えことに絞られている。
実際には、IS撲滅の共同作戦に情報の共有を企図したからで、むろん、大統領にその権限はある。
メディアの過剰な批判はあたらない。

 情報を供与した「同盟国」に失礼という解説も、国名を上げての証拠がなく、たぶんイスラエルだろうが、それならイスラエルから抗議があがっているかといえば、それもない。それより問題はトランプ政権の内部に「敵」が潜んでいることである。

 そのほうが国家安全保障問題の文脈では、もっと深刻な問題である。
トランプ大統領が国務省、国防相の副長官クラスの人事を遅らせている最大の要素は、まず「内部の敵」を炙り出すことに置かれているからだ。

 そもそも米国のリベラルなメディアは大統領と一緒に国家の命運を真剣に考え、ともに国益のために共同歩調をとって歩むという気持はさらさらない。トランプを追い詰め、可能なら大統領弾劾に持って行きたい。気に入らない人物だから、国家の命運より、かれらが気に入らない指導者の排斥が最大の目的となっているのである。

 この点は、日本の大手メディアとまったく同じである。
安部首相の些細な問題を、針小棒大にスキャンダラスに報道し、なんとしてでも安部首相の足を引っ張りたい某新聞、某テレビの論調を見よ。

 大統領弾劾に関して言えば、ニクソンのウォーターゲートと完全に異なり、証拠がないうえ、上院は共和党が多数派、最高裁判所判事も保守派が多数派である。
弾劾を報じているメディアやジャーナリズムは、かれらの希望を一方的にがなり立てているだけである。

 安全保障上、北朝鮮の核ミサイルと同様な危機が迫った。
 5月12日に起きた「ワナクライ」事件は、ロシアへの機密情報云々より、遙かに危険な事態の出来と言える。
 北朝鮮にもハッカーの天才がいるという恐るべき現実が浮上したからだ。

 これまでにもハリウッド映画製作会社にハッカー攻撃を仕掛け、あるいはバングラデシュの中央銀行から91億円を不正に送金させたりの「実績」がある。
 従来、北朝鮮はインターネットに遅れ、コンピュータ技術は後進国とされたが、猛烈なシステムの改革によってコンピュータ教育を拡充し、学校でもデルのコンピュータで授業をしている。


 ▼北朝鮮のハッカー部隊は先進国レベルに達している

 なにしろ核開発、大陸間弾道弾をつくってのけた独裁体制。アメリカ本土をねらうICBMの完成は秒読みに入った。付随するコンピュータ技術、エンジンや合金技術が躍進した背景がなければ出来ないことである。

 北のハッカー部隊はいまや7000名規模に膨れあがり、しかも、この部隊は通信事情の悪い北朝鮮からではなく、中国遼寧省の丹東や瀋陽のホテルに陣取って、世界にウィルスをばらまく作戦を展開している。

 「ワナクライ」では英国の医療機関やロシア内務省、フランスのルノー、在英日産などに被害がでた。時差で遅れたが、日本でもJR東日本、東急電鉄、川崎市水道局、そして日立製作所に被害が出た。

 ところが金融機関が被害を免れている。これはバングラデシュの中央銀行事件以後、北朝鮮制裁で、世界の銀行のシステムから排斥したこと。銀行など金融機関がセキュリティ強化を行ったことなどにより、また被害が多かった国々はマイクロソフトの最新バージョンを使っていなかったことが主因とされる。

 だが、ワナクライ事件など、これから起こるであろう大規模なハッカー犯罪の嚆矢でしかなく、世界同時に金融システムが奇襲され、あるいは原発が襲われるなどコンピュータのテロが惹起される可能性が日々高くなっている。

 こんなおりに内政的危機を回避し、世界のリーダーと連続的に面会して大胆なメッセージを用意しているのがトランプの戦略である。

 トランプは就任後初の外遊に出発する。それも九日間である。
 サウジアラビア、イスラエル、バチカン、そしてブラッセルとイタリアである。
 サウジとはオバマ前政権が冷却化させた2国間関係の劇的な改善をなし、イスラエルとは、パレスチナ問題でおそらく大胆な提案をするだろう。

 ブラッセルはNATO首脳会議であり、従来の米欧関係の要であり、同盟関係の再確認と強化が唱われるだろう。
そして、バチカンとの関係修繕のあと、トランプはイタリアでG7に望む。
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(読者の声1)文在寅・韓国新大統領が、北京より先にワシントンに行くそうです。はやくも公約違反。かれは選挙中、米国より先に北京へ行くと行っていましたから。
 で、トランプは文をどのように扱うと思われますか?
    (YU生、板橋区)


(宮崎正弘のコメント)予測不能なふたりが対面するのですから、予測不能ですね。トランプは在韓米軍の撤退を究極的に狙う文の底意を確かめようとするでしょう。
 本気で「赤い韓国」に使用としているのなら、米国は韓国を見限りかねません。日本の安全保障にとって大問題ですから、注視が必要です。

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宮崎正弘 v 渡邉哲也『世界大地殻変動で、どうなる日本経済』(ビジネス社、1404円)
宮崎正弘 v 福島香織『暴走する中国が世界を終わらせる』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 高山正之『日本に外交はなかった』(自由社、1080円)
宮崎正弘 v 馬渕睦夫『世界戦争をしかける市場の正体』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 室谷克実『悪あがきを繰り返し突然死の危機に陥る中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 室谷克実『日本に惨敗しついに終わる中国と韓国』(徳間書店) 
宮崎正弘 v 室谷克実『仲良く自滅する中国と韓国』(徳間書店、以上三つは1080円)
宮崎正弘 v 宮脇淳子『中国壊死』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 石平『私たちの予測した通りいよいよ自壊する中国』(ワック、994円)
宮崎正弘 v 渡邊哲也『激動する世界経済!』(ワック、994円)
宮崎正弘 v 小川榮太郎『保守の原点』(海竜社。1620円)
宮崎正弘 v 川口マーン惠美『なぜ中国人とドイツ人は馬が合うのか?』(ワック)

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宮崎正弘 v 石平、福島香織『日本は再びアジアの盟主となる』(宝島社、1296円)
宮崎正弘 v 石平、福島香織『中国バブル崩壊の全内幕』(宝島社、1296円)
宮崎正弘 v 田村秀男、渡邊哲也『中国経済はどこまで死んだか』(産経新聞出版) 
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  宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2017 ◎転送自由。転載の場合、出典を明示
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水曜日, 5月 17, 2017

軍事ジャーナル【5月17日号】戦争の常識

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鍛冶俊樹の軍事ジャーナル
第280号(5月17日)
*戦争の常識

 産経のオピニオン・サイトiRONNAに拙稿「金正恩がひた隠しにする朝鮮人民軍の致命的弱点」が掲載された。内容は米軍と北朝鮮軍の戦争シミュレーションである。是非ご一読いただきたい。
http://ironna.jp/article/6583

 国防防人チャンネルで新番組「戦争の常識」の配信が始まった。この番組は2005年に第1刷りが刊行され、昨年までに9刷りを数えた拙著「戦争の常識」(文春新書)をテキストに、週に1回、10分間、全51回、約1年間、配信される。
 スタッフの提案を活かしてシャーロック・ホームズ風の演出にしてあるので、見て楽しめる番組に仕上がっている。
 第1回は序論につき無料なので、是非ご視聴されたい。

◆ 国防・防人チャンネル(月額540円)

【無料】戦争の常識 第1回:序論
http://www.nicovideo.jp/watch/1494517092

※ 毎週金曜日配信
※ 初回限定で特別無料配信いたします。


◆ 初回に限り、YouTube、ニコニコでも特別無料配信

【鍛冶俊樹】戦争の常識 第1回:序論 ◆ 特別無料配信[H29/5/12]
https://youtu.be/hEQXPZK3emA
http://www.nicovideo.jp/watch/1494519616

※ YouTube、ニコニコでも初回限定で特別無料配信いたします。 第2回(5月19日配信予定)以降は「国防・防人チャンネル」(月額540円)にて、ぜひご覧ください!(毎 週金曜日配信)
http://ch.nicovideo.jp/kokubo-sakimori

軍事ジャーナリスト 鍛冶俊樹(かじとしき)
1957年広島県生まれ、1983年埼玉大学教養学部卒業後、航空自衛隊に幹部候補生として入隊、主に情報通信関係の将校として11年間勤務。1994年文筆活動に転換、翌年、第1回読売論壇新人賞受賞。2011年、メルマ!ガ オブ ザイヤー受賞。2012年、著書「国防の常識」第7章を抜粋した論文「文化防衛と文明の衝突」が第5回「真の近現代史観」懸賞論文に入賞。
動画配信中:「地政学入門」第1回無料
http://www.nicovideo.jp/watch/1475838508
上記動画のテキスト本
「領土の常識」(角川新書)
http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=321212000089

動画配信中:「地図で見る第二次世界大戦」第1回無料
http://www.nicovideo.jp/watch/1441391428
上記動画のテキスト本
文庫「図解大づかみ第二次世界大戦」
http://www.kadokawa.co.jp/product/321502000376/

動画配信中:「現代戦闘機ファイル」第1回無料
http://www.nicovideo.jp/watch/1411697197
上記動画のテキスト本「イラスト図解 戦闘機」
http://www.tg-net.co.jp/item/4528019388.html

動画配信中「よくわかる!ミサイル白書」第1回無料
http://www.nicovideo.jp/watch/1383640409
上記動画のテキスト本「超図解でよくわかる!現代のミサイル」
http://www.tg-net.co.jp/item/486298102X.html?isAZ=true

その他の著書:
「国防の常識」(角川新書)
http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=201203000167
「戦争の常識」(文春新書)
http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784166604265
「エシュロンと情報戦争」(文春新書、絶版)


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宮崎正弘の国際ニュース・早読み <インドは中 国の「一帯一路」フォーラムを事実上ボイコット

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)5月17日(水曜日)
         通算第5293号 <前日発行>
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 インドは中国の「一帯一路」フォーラムを事実上ボイコット
  中国はパキスタンを経済植民地にしようとしてCPECを建設
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 中国が「一帯一路(シルクロード)」構想の重要なプロジェクトとして位置づけているのがパキスタンのグアダール港から新彊ウィグル自治区のカシュガルまでの「中国、パキスタン経済回廊」(CPEC)である。

 インドはこれを「パキスタンを植民地化しようとしている」と中国を激しく批判してきた。グアダールからハイウェイ、鉄道、光ファイバー網を建設すれば、まさにインドへの軍事的脅威となるからだ。

 ところが、現場のパロチスタン州の住民の大半も、このシルクロード建設に反対している。バロチスタン地方の人口は800万だが種族的には数種の部族が分散盤踞し、言葉と言えばバローチ語、パシュトーン語、ブラーフィ語、ペルシア語である。

 警備のパキスタン軍へのテロが繰り返され、北京の「一帯一路」フォーラム開催中にも、九名が殺害された。すでに中国人労働者への誘拐、殺人も数知れず、中国人は囲みで隔離された空間に暮らしている。
 工事現場を守備しているのはパキスタン軍15000名である。

 なぜ、こういう事態となっているか。それはバロチスタンがパキスタンに所属している歴史的背景に不満であり、いつでも分離独立のチャンスを窺っているからだ。
古代からみれば、この地方がパキスタンに編入されていること自体がおかしい。大英帝国がサイクスピコ条約のように、双方に独立を保証するという二枚舌外交の結果とも言われるが、人種も言語も違えば、風習もまったくことなり、パロチスタンの民は、パキスタンという人口国家を認めない立場の武装ゲリラが活躍している。
 
 隣のアフガニスタンに盤踞する武装ゲリラのヘクマチアル元首相も、この地を経てイランに潜伏したり、またパキスタンは、この人口過疎地で核実験を繰り返したため、地元民の恨みが強い。

 州都のクエッタは港ではなく山岳地帯、むしろアフガニスタンに近いため、ゲリラが頻繁に出入りしている。
 しかも、この地方の武装ゲリラに武器を支援してきたのが旧ソ連、じつに複雑に入り組んだ場所に中国は軍港を建設しているのだ。
 
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宮崎正弘『金正恩の核ミサイル 暴発する北朝鮮に日本は必ず巻き込まれる』(育鵬社)
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 ――6月2日発売決定。予約受付中です!(1512円) 
    北朝鮮の崩壊は近いか、トランプは防御的先制攻撃に打って出るか?
     韓国大統領が替わって朝鮮半島は泥沼になるか?
 ――六回目の核実験が行われると米国は「レッドラインを越えた」と判断
    韓国は壊滅するか、新大統領はどうでるか?
 
●本書の特色は米国(「+韓国、日本」vs北朝鮮(+中国、露西亜)という構造的対決図式から離れて、北の思惑、韓国の特異な動き、トランプ政権の対応、中国の路線変更、そしてロシアの積極的介入と六つの章に分け、それぞれの政治的思惑、情勢、背景を、別立ての章で論じながら、総合的判断の材料を提供する。 
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 ▼読者の声 ▼どくしゃのこえ ■READERS‘ OPINIONS ●読者之声
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(読者の声1)5月開催の「国防講座」の講師に番匠幸一郎退役陸将(元陸自西部方面総監)をお招きします。
     記
日時  5月24日(水)18時半開会(18時開場)
場所  アルカディア市ヶ谷(私学会館)
    http://www.science-forum.co.jp/img/maps/arcadia.htm
講師  番匠幸一郎(退役陸将、元西部方面総監)
演題  昨今の戦略環境と日本の安全保障
主催  国防問題研究会 (共催 三島由紀夫研究会)
会費  2千円(会員・学生は1千円)
    公開講座ですので、どなたでも予約なしでご参加いただけます。



   ♪
(読者の声2)危機到来です。若い世代の方が危機感が高いのは、ネットのせいでしょうか。以下は「頑張れ産経新聞 皇紀2677年 平成29年5月16日」から抜粋です。
***********************
 日本には国防問題と憲法問題の2つの大きな危機がある。
「大衆が騒ぎ出した時は手遅れ」という。また「指導者無き群衆は無力」ともいう。安倍首相の強力な国民指導が求められる。
 ●北朝鮮の新型ロケットが二千キロもの高空から日本海にマッハ10で落下した。日本海に展開した米国の大型空母も一撃で撃沈されるだろう。まさに北朝鮮によるダモクレスの剣だ。金正恩のトランプに対する強力な威嚇だ。
●では何故北朝鮮が核ミサイルを進めるのか。米国に存在を認めさせるというが、すでに米国は認めているからウソだ。そうではなく日本占領を狙っているのだろう。米国を撤退させ日本政府と国民を核の威嚇で降服させる。後は日本の併合だ。小よく大を呑むという。
●北はいつも米韓を非難するが日本を非難しない。これは日本人が自分の危機に気づかないようにしているのだ。肉食獣が獲物に近づく行動を想起して欲しい。ふらふら寄ってきて突然攻撃する。オコジョが野兎を補食する時接近し飛び跳ねる。兎が気を取られていると突然襲いかかり食い殺す。獲物を油断させるのが猛獣の基本戦術だ。日本人は騙されてきた。
●日本の生存対応は、米国が身替わり核被爆をしない以上、日本が核報復力を持ち北
の攻撃力を相殺するしかない。日本列島は守り切れないので、大洋に展開する潜水艦の報復力を使って、北の攻撃を防止する。まさに専守防衛だ。日米安保は維持し米国のアジア政策に協力するが、米国に迷惑をかけないようにする。これは日米協力の新しい発想だ。
●憲法改正問題は、自衛隊を現憲法に加えるというが、それよりも日本の自衛権の確
認が先だ。自衛隊は自衛の道具に過ぎないからだ。
●現在の自衛隊は幾ら兵器を持っていても、制度的に警察予備隊であり軍隊ではない
から違憲ではない。
●軍隊には国際的な制度の定義がある。それは軍法、軍法会議、憲兵隊を持つことである。
自衛隊に軍法を与えれば軍隊になる。なければいくら憲法に規定しても軍隊ではない。戦時には機能しない。
●現憲法は国防だけで無く、リベラル憲法であることが問題だ。憲法の目的は本来生存だ。民主主義など特定の思想運動ではないのだ。
●占領憲法の前文は偽善的な主張であるが、想定する国際環境は世界平和状況だ。現在の危険な国際状況とは違っている。だとしたら、それまでは棚上げしてよい。フランス革命でも革命派は理想的な憲法を作ったが、適用は時期尚早として見合わせている。
●そこで日本も時期尚早として、占領憲法を棚上げする。そして自衛権を確認し、国防軍を持つ。これが日本国民の思考を現実化し、芋づる式に他の分野のリベラル条項を修正して行くだろう。憲法はあくまでも生存に仕える基本法でありリベラル運動ではないことを確認したい。
    (東海子)



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(読者の声3)天安門事件28周年記念集会のお知らせです
 6月2日、東京、文京区民センターで夜6時半から。民主運動家で天安門事件の際、戦車にひかれて足を失った方政氏が来日公演を行います
 ぜひご参加ください
 http://myxth.top/archives/8936
   (三浦生)
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宮崎正弘 新刊ラインアップ
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『米国混迷の隙に覇権を狙う中国は必ず滅ぼされる』(徳間書店。1080円)
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『トランプノミクス』(海竜社、1080円)
『日本が全体主義に陥る日―旧ソ連邦・衛星国30ヵ国の真実』(ビジネス社、1728円)
『世界大乱で連鎖崩壊する中国、日米に迫る激変 』(徳間書店、1080円) 
『トランプ熱狂、アメリカの反知性主義』(海竜社、1404円) 
『中国大恐慌以後の世界と日本』(徳間書店、1080円)
『アジアインフラ投資銀行の凄惨な末路』(PHP研究所、999円)
『日本が在日米軍を買収し、第七艦隊を吸収・合併する日』(ビジネス社、1512円)
『日本と世界を動かす悪の「孫子」』(ビジネス社。1188円)
『吉田松陰が復活する』(並木書房、定価1620円)
『中国 大嘘つき国家の犯罪』(文芸社文庫、713円)

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<宮崎正弘の対談・鼎談シリーズ> 
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宮崎正弘 v 室谷克実『仲良く自滅する中国と韓国』(徳間書店、以上三つは1080円)
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金曜日, 5月 12, 2017

韓国、最悪のシナリオに急傾斜しつつあるのではないのか    米朝交渉、非公開で開始。米国はロシアに仲介を求めた形跡あり

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)5月12日(金曜日)
        通算第5289号  
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(休刊のお知らせ)小誌、5月13日―15日 地方講演のため休刊になります  
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  韓国、最悪のシナリオに急傾斜しつつあるのではないのか
   米朝交渉、非公開で開始。米国はロシアに仲介を求めた形跡あり
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 韓国に親北大統領が誕生したことにより、北朝鮮は熟柿が落ちるのを待てば良いと考えているようだ。
  韓国の未来は「最悪のシナリオ」に急傾斜しつつあるのではないか。

「一国家、一言語、両制度」という南北朝鮮の統一構想はもともと金日成が言い出した二段階革命論に則っており、韓国は戦後冷戦期の「反共」の国是を既に捨て去り、北が呼びかける「民族主義」のもと、反米に急傾斜している。

 なにしろ在韓米軍はもはや邪魔であり、THAAD配備で中国を怒らせたのは、米国が悪いからだという北朝鮮の洗脳、情宣工作に引っかかって、従北派の大統領を選んでしまった。
いまは「皆の大統領になる」などと、ありきたりのことしか発言していないが、統一へ向けて文政権は暴走を始めるだろう。

 しかもやっかいなことに米国は韓国を見限りつつあり、空母を派遣しているのは非公開交渉をにらんでの武力威嚇戦術と北朝鮮は捉えている。
 
 盧武鉉の亡霊が復活した韓国は、まず中国へのご機嫌取りをはじめ、米国とは相当投げやりな外交関係に移行するだろう。
 日本にとっては極左の反日、反米、親中、従北政権がとなりに誕生したわけで、未曾有の軍事的危機にいずれ直面することになる。

 米国は日本の安全保障より自国に届かないミサイル開発を凍結させれば、そのまま北と妥協する可能性が日々濃くなってきたように見える。

       △○▽ミ□△◎ヤ○◇○ザ○◇□キ◎□◇ 
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(休刊のお知らせ)小誌、5月13日―15日 地方講演のため休刊になります  
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1569回】     
――「正邪の標準なくして、利害の打算あり」――(?富8)
  ?富猪一郎『七十八日遊記』(民友社 明治39年)

    ▽
 徳富は「国民捐」を「先つ以て殊勝と可申歟」と好意的に捉える一方で、「排外熱」を「一面清國人の側より見れば、斯る運動に出つるも、決して理由なきにあらさる可し。但た之を達し得るの實力を養はすして、實力を有せすして、直ちに其の目的を達せんとするは、大早計にあらさるなき乎」と疑問を呈した。そう急いでは、できることもできないではないか。急いては事を仕損じるというもの。それも「實力を有せすして」では、である。

  次いで軽挙妄動気味の社会の指導者を「清國の高襟先生達」と皮肉りながら、「予は清國の高襟先生達か、餘りに天下の事を、輕易に考へ居ることを遺憾とするものに候。彼等は世の中の事は、理屈の一天張りにて、立て通すと申す事を知りて、之を達するには、其の順序、方法、實力、熟練を要することに氣附かさるか如し」と批判し、「過日面會の折に、サー、ロバート、ハート氏は、如何に支那か急遽に恢復せんとするも、當分は、其の境遇、現状を維持するの外、致し方なかる可しと申し居り候」と。当面は現状維持が最善策か。

  ここに登場した「サー、ロバート、ハート氏」は1835年にアイルランドで生まれた初代准男爵。1854年に渡った香港で中国語を学び、広州で連合軍軍政庁書記官(1858年)、広東海関副税務司(1859年)を経て1863年に総税務司に就任し、清国関税業務を司った。1900年の義和団の乱に際しては外交交渉に動いている。1908年に清朝皇帝から賜暇を許され帰国し、総政務司在職のまま1911年に死去。前後40年ほどに亘って関税業務の元締めとして、危機的状況を続けるばかりの清国財政に多大な影響を与えた。ここにも支那通がいた。やはり支那通は日本だけの専売特許ではないことを牢記しておきたい。

 どうやら「ドクトル、モリソン氏」と「サー、ロバート、ハート氏」の両人の見解は、「順序、方法、實力、熟練」を欠いたままの「排外熱」は清国にとっては百害あって一利なし。当分は現状維持の外に良策なし――この考えで共通していたようだ。

  この考えに同意する徳富は、さらに一歩を進めて「此の利權恢復運動か、何處迄に底止す可き乎。此れか若し下流社會の排外運動を、合體する場合には如何なる情態を來たす可き乎。果してさる心配は、杞憂なる乎。吾人は杞憂たらんことを祈る者に候」と、運動の将来に思いを馳せた。

  「此の利權恢復運動」が「清國の高襟先生達」の自己満足、あるいは高踏なる政治遊戯に終始しているうちはまだしも、これが「下流社會の排外運動と、合體する場合には如何なる情態を來たす可」とは、確かに卓見、いや不気味なる予言だ。時の流れを辿ってみれば、たしかに「此の利權恢復運動」は徐々ながら「下流社會の排外運動と、合體」し、やがては辛亥革命、孫文による国民党結党、北伐、共産党結党、国共合作等を経て毛沢東による1949年の共産党政権成立に繋がったように思える。

  徳富が毛沢東のような指導者の出現まで見通していたとは思えないが、「其の順序、方法、實力、熟練」を欠いた「清國の高襟先生達」の運動ではなく、逸早く「下流社會の排外運動」に着目した徳富の眼力には、やはり注目しておきたい。

  徳富は、北京の姿が良くも悪くも清国の現状を象徴していると見做す。「要するに清國は、目下、過渡の期にあり。其の靜的情態にあらすして、動的情態にあることは、斷々乎として、疑ふべからす」。全土を挙げて「國民的統一をなし、國民的精神の發揮と與に、文明諸國共通の生活思想に加入し。茲に一大強國となるを得可き乎、否乎」と問い、「そは多くの疑問中にて、最も大なる疑問ならむ。之を解釋するの責任は、固より清國人士の上に在る也」と結んでいる。

 社会の動きを追った徳富の考察の目は、転じて「荒廢せる古蹟」に向った。
《QED》
    ◇○▽ヒ□◎◎イ○◎○ズ○○□ミ□◇◇  
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宮崎正弘『金正恩の核ミサイル 暴発する北朝鮮に日本は必ず巻き込まれる』(育鵬社)
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    韓国は壊滅するか、新大統領はどうでるか?
 
●本書の特色は米国(「+韓国、日本」vs北朝鮮(+中国、露西亜)という構造的対決図式から離れて、北の思惑、韓国の特異な動き、トランプ政権の対応、中国の路線変更、そしてロシアの積極的介入と六つの章に分け、それぞれの政治的思惑、情勢、背景を、別立ての章で論じながら、総合的判断の材料を提供する。 
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 ▼読者の声 ▼どくしゃのこえ ■READERS‘ OPINIONS ●読者之声
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(読者の声1)貴誌前号で、「トランプ政権のNSCは共和党主流派の反中・反露のスタッフによって占められつつある」とおっしゃっています。
「反中」はともかく「反露」となると、ロシアとの協調で中東や東アジアの情勢を安定させようと考えていたトランプさんの路線とは、離れて来てしまうのではないでしょうか?
この問題に関し宮崎先生の教えを請うことが出来れば無上の光栄に存じます。よろしくお願い申し上げます。
   (KY生、品川)


(宮崎正弘のコメント)トランプ大統領は、前号かその前にも書いたように、いまやっていることは「内部の敵をあぶりだすこと」です。
ようやくコメィFBI長官を馘首しました。CIAとFBIが、じつは米国政治のネックとなってきた事態は、米国の皮肉とも言うべきで、オバマ、ヒラリーは、トランプ陣営を盗聴していた。
 いまリベラルなメディアが、この問題をすり替えるためにコメィ解任は、トランプ陣営のロシアとの接触がばれるのを防ぐためだった等とあべこべのすり替えをしています。「解任は妥当」と社説に書いたのはウォールストリートジャーナルだけです。
 国務、国防、司法、財務など枢要な行政の幹部人事は、さんざん焦らせてから、本当にトランプ政権に忠実なひとびとを撰んでゆくことになるでしょう。

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木曜日, 5月 11, 2017

軍事ジャーナル【5月11日号】空母3隻態勢

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鍛冶俊樹の軍事ジャーナル
第279号(5月11日)
*空母3隻態勢

 7日、横須賀に停泊していた米空母レーガンが約半年間の定期整備を終え、出港した。既に空母カールビンソンは北朝鮮近海を遊弋しており、これで北朝鮮を攻撃できる空母2隻態勢が完成した。
 だがここにロシアから連絡が入った。北朝鮮が交渉に応ずるという。実は1日、電話会談でトランプはプーチンに北朝鮮に圧力を掛けるように依頼しており、ロシアは北朝鮮との定期航路開設を延期した。
 中国からの制裁が強まりつつある中、もはや北朝鮮にしてみればロシアだけが頼みの綱であって、ロシアの意向は無視できない。かくて8日と9日のノルウェーでの米朝非公式交渉が決まった訳だ。

 ロシアが北朝鮮との仲介で何故一肌脱いだかと言えば、この見返りに米露外相会談を実現させ、米露首脳会談につなげて、ウクライナ問題で米国がロシアに科している経済制裁を解除させようとの思惑からである。
 9日は言うまでもなく韓国大統領選であり、親北派の文在寅が選ばれるであろうことは事前の世論調査で明らかだった。親北派の大統領が対北攻撃を支持する筈はないから9日が攻撃のリミットだったが、8日交渉開始が7日に確定したことにより、米国の対北攻撃は当面不可能となった。

 だが当面と言ってもその期間は今後1~2か月だろうと推測される。というのも空母2隻態勢による対北攻撃は在韓米軍の参加なしには完全勝利が望めない。在韓米軍は韓国大統領の同意なくしては参戦できないので、文在寅政権下での参戦は不可能なのである。
 ところが米国で新たに建造された空母フォードが海上試験中であり実戦配備が時間の問題になっている。空母3隻態勢であれば、在韓米軍と韓国軍なしでも在日米軍の参加と自衛隊の支援により、完全勝利が可能となる。
 北朝鮮が今回の非公式交渉でどんな提案をしたのかは分からない。しかし交渉の意思を示したのは疑いがなく、今後も交渉は水面下で続くであろうが、この交渉には決裂も引き延ばしも、もはやあり得ないのである。

軍事ジャーナリスト 鍛冶俊樹(かじとしき)
1957年広島県生まれ、1983年埼玉大学教養学部卒業後、航空自衛隊に幹部候補生として入隊、主に情報通信関係の将校として11年間勤務。1994年文筆活動に転換、翌年、第1回読売論壇新人賞受賞。2011年、メルマ!ガ オブ ザイヤー受賞。2012年、著書「国防の常識」第7章を抜粋した論文「文化防衛と文明の衝突」が第5回「真の近現代史観」懸賞論文に入賞。
動画配信中:「地政学入門」第1回無料
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上記動画のテキスト本
「領土の常識」(角川新書)
http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=321212000089

動画配信中:「地図で見る第二次世界大戦」第1回無料
http://www.nicovideo.jp/watch/1441391428
上記動画のテキスト本
文庫「図解大づかみ第二次世界大戦」
http://www.kadokawa.co.jp/product/321502000376/

動画配信中:「現代戦闘機ファイル」第1回無料
http://www.nicovideo.jp/watch/1411697197
上記動画のテキスト本「イラスト図解 戦闘機」
http://www.tg-net.co.jp/item/4528019388.html

動画配信中「よくわかる!ミサイル白書」第1回無料
http://www.nicovideo.jp/watch/1383640409
上記動画のテキスト本「超図解でよくわかる!現代のミサイル」
http://www.tg-net.co.jp/item/486298102X.html?isAZ=true

その他の著書:
「国防の常識」(角川新書)
http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=201203000167
「戦争の常識」(文春新書)
http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784166604265
「エシュロンと情報戦争」(文春新書、絶版)


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宮崎正弘の国際ニュース・早読み <トランプ大 統領、ヒラリーを庇ったコメイFBI長官を解任

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)5月11日(木曜日)
        通算第5287号  <前日発行>
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 トランプ大統領、ヒラリーを庇ったコメイFBI長官を解任
  政権内部の敵を炙り出し、陣営を引き締める人事戦略の一環
****************************************

 5月9日、ジェイムズ・コメイFBI長官の解任が発表された。
 FBIはヒラリーの偽証をかばい、トランプ大統領の真相調査の要請には中途藩場な態度で臨んできた。
とくに犯罪者と言っても良いヒラリーへの肩入れは、トランプ政権にとって、国家の中枢であるインテリジェンス機関が機能不全に近いことをあらわす。

 上院司法委員会のグラスレイ委員長は同日、声明を発表し、「過去七ヶ月のコメィFBI長官
の言動たるや国民のFBIの有効性に対しての不信を拡大させ、信任を失わせてきた」
と手厳しく批判した。

 ヒラリーが国務長官時代に、私的メールでベンガジゲート事件に重大に関与したが、
そのメールの公開にFBIは非協力的だった。
 アメリカのメディアは韓国大統領のことより、このコメィ解任劇を一面トップで報じている。

 さて、このFBI長官解任はドミノのように次の人事を形成していくだろうか。

 外交を司る国務省人事を例にとっても、ティラーソン国務長官は指名されたが、副長官、次官、次官補クラスの人事は依然、
発表されないまま、世界一の大国アメリカの外交が進められている。
「ハト派の巣窟」といわれ、親中派が多い国務省が外交を主導することを
警戒するトランプ大統領は、じつに巧妙な人事作戦で、その影響力を低下させているとみると、この人事の意図的な停滞は、むしろ納得がいく。

 事実、トランプ政権発足から百日余。米国外交は「力の平和」を実践するペンタゴンに
重心が移行している。ペンタゴンで副長官以下の人事はまもなく発表されるだろうと観測されている。

 ▼最初に人事を全うしたのは国家安全保障会議メンバーだ

 またマクマスター補佐官が率いる国家安全保障会議には反露、反中のタカ派が揃いつつある。
マクマスターは先月に副補佐官のマクファーランドをシンガポール大使として、追い出した。

 そのうえで、トランプはマクマスターの推薦に従い、国家安全保障会議
(NSC)の枢要ポストに共和党系保守主流の専門家3人を新たに加えた。
 三人ともブッシュ政権の安全保障部門で活躍した女性であり、
トランプ政権の対外戦略が保守本流路線に復帰することを意味する。

 ブルッキングス研究所上級研究員のフィオナ・ヒル女史はロシア・欧州部長に、ヘリテージ財団上級研究員のリサ・カーティス女史を南アジア・中央アジア部長に、スミスリチャードソン財団上級研究部長のナディア・シャドロウ女史を戦略研究部長に任命した。
これらの人々は共和党保守本流に属し、リアル・ポリティックスの信奉者でもあり、とくにヒル女史は、『策謀家プーチン』という著作でも知られる対ロシアタカ派。

 カーティス女史はオバマ前政権のアフガニスタン政策を批判してきたし、シャドロウ女史はかつてペンタゴンの国防政策会議委員だった。氏には『戦争と統治の技巧』という著書がある。

 コメィFBI長官更迭の後任人事はまだ発表されていないが、注目を集めている。

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(読者の声1)「グレンデール慰安婦像撤去訴訟 ― 裁判での闘いに一区切りつけて 次の闘いにいざ行かん! ~ 裁判の報告と今後の運動について。
記
とき    5月15日(月) 14時00分 (13時30分開場)
場所    参議院議員会館 1階 101会議室
 http://www.sangiin.go.jp/japanese/taiken/shuhen/shuhen.html
報告者   目良浩一(GAHT代表)
参加費   無料
主催    歴史の真実を求める世界連合会(GAHT)
 http://gahtjp.org/
お申込   不要(当日、直接 議員会館受付にお越しください。
お問合せ  歴史の真実を求める世界連合会(GAHT)
 TEL 03-5403-3512  MAIL info@gahtusa.org
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水曜日, 5月 10, 2017

宮崎正弘の国際ニュース・早読み <文在 寅大統領が韓国に誕生したが、米国は冷ややか

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)5月10日(水曜日)
        通算第5286号  
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 文在寅大統領が韓国に誕生したが、米国は冷ややか
   結果も過半数に達せず、反対派の総得票数は文氏を越えている
****************************************

 5月9日に行われた韓国大統領選挙の結果は、投票率が77%を超えた。
9日午後八時時点での出口調査速報では、文在寅候補が41・4%で、対立候補をおさえて当選確実となった。
しかし第二位の安哲秀は23・3%、第三位に追い上げた保守系の洪準均は21・8%となり、後者二人の票と、あと二人の有力候補の分をあわせると文在寅の得票より多い。
つまり「圧勝」とは言えない。中道左派と保守の連携が実現しなかったために、反文票がわれた結果である。

 朴権惠前大統領が弾劾で起訴されているため、大統領が不在。このため、文在寅は10日午前に大統領職について青瓦台のあるじとなるが、反米・反日・親北大統領の誕生に、ワシントンは戸惑いの色を隠さない。
 「アメリカにNOと言おう、THAAD配備は見直す。北への制裁は問題解決にはならず、開城工業団地を再開し、拡大し、北朝鮮との交流を拡大させ、金正恩との対話に道をつける。いろいろな批判が金正恩に対してなされているが、対話の相手は彼しかいない」と文在寅は選挙中に訴えていた。

 選挙終盤で米国メディアのインタビューに応じると、過去の発言を部分修正し、「米国は韓国民主化の恩人であり、米韓同盟は友情で成り立っており、大切な友人であることには変わりない」と発言して、ワシントンへ安心感を与えようと躍起になる一方で、「中国との関係改善を急ぎたい」とも発言した。
 日本との最終合意については「見直し」を主張しており、日本との関係をどうするかという態度表明はいまのところない。
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1568回】     
――「正邪の標準なくして、利害の打算あり」――(?富7)
   ?富猪一郎『七十八日遊記』(民友社 明治39年)

    ▽
 明治39(1906)年6月19日に徳富を迎えた北京の街は、「利權恢復熱か、四十度以上に達し居るかの如く思はれ」るほどの高まりをみせていた。

 清末、列強諸国は雪崩を打って中国に進出する。鉄道敷設権や鉱山採掘権などをテコにして、富を吸い上げるためだ。20世紀当初になると、それら権利は本来は国家・民族のものであるゆえに取り戻すべきだという声が、在米華僑からの支援を後ろ盾に、民族資本家などの間から挙がりはじめた。これが徳富の記した「利權恢復」と考えられる。アメリカ製品を中心とする外国製品排斥運動をテコにしたナショナリズムの勃興である。代表的成功例として挙げられるのは、1904年にアメリカからベルギーに転売された粤漢線(広州=漢口)の敷設権問題だろう。地方のエリートが当該地域を管轄する湖広総督で開明派実力官僚として知られた張之洞からの協力を得て、翌(1905)年に買い戻したのだ。

  「利權恢復熱」の高まりは、一方では清朝(満州族=異民族)支配に対する違和感を醸成させ漢族意識(=反満意識)を呼び覚ますことに繋がり、他方では当然のように排外意識を高揚させながら、眠り呆けていた漢族ナショナリズムに火を点けることとなる。

 徳富は北京で高まる「利權恢復熱」の姿を、「隨處に『國民捐』なる大字の廣告貼附せられ候、或は婦人国民捐も有之候由候。此れは國民の義捐金にて、速かに義和團事變の賠償金を、皆濟せんとする企てと承り候。支那人としては、先つ以て殊勝と可申歟」と綴った。

  義和団事件の結果、清朝は関係各国に庚子賠款と呼ばれる莫大な賠償金を支払うこととなった。財政逼迫の清朝に過重な負担を強いたことはもちろんだ。そこで北京で発行されていた『京話日報』が音頭を取って、徳富の北京入り直前から義援金募集を始めた。これが大反響を呼び、官僚、地主、一般民衆、囚人、老人、子供、はては社会で最下層と見做されていた戯子(芸人)までが、この呼びかけに馳せ参じたと、『京話日報』は報じている。

  長かった清朝(=異民族)支配も黄昏を迎え、新しい時代の予兆を感じさせる社会の動きは、当然のように新しい人材を求める。「日本留學生は、大持てに持て居り候。日本にて漸く大尉になるかならぬかの同期生か清國に歸れは、少将、少なくとも大佐は、當然の由に候。武官此の如し、文官固より然らさるを得す」。利権回復運動の先頭に立つことになる彼らは些末な事にも言い掛かりをつけるようになり、纏まるものも纏まらず、事がいよいよ面倒になってしまう。排外気運のマイナス効果といえるものだ。

  やはり「利權恢復熱と排外熱とか、表裏一體に看あるは、苟も清國の爲を思ふ者、憂慮措く能はさる所なる可く候」。このまま排外熱の過激化を放置してしまうことは諸外国を徒に刺激することに繋がり、清国にとっては得策ではない、というわけだ。排外意識と愛国感情、それに他国からの反発という3者による相克という問題は、現在にも通じる。

  続けて徳富は「ドクトル、モリソン氏」が「清國か排外熱の爲めに、文明列強の反感情を挑發するの非計なることを、痛説致し居り候」と記し、「此れは何人も異存なき事に候」としている。つまり往々にして排外熱の過激化は「文明列強の反感情を挑發する」ことになるので、清朝にとっては決して良いことではない。だから要注意なのだ。

  「ドクトル、モリソン氏」は、オーストラリア出身の旅行家・冒険家で図書収集家のG・E・モリソン(1862年~1920年)だろう。1893年の中国入り以後、中国とその周辺を縦横に歩いている。
1895年に『タイムズ』の特派員となり、96年から北京在住。この間、義和団の乱に遭遇。乃木将軍の旅順入城、ポーツマス会議も現地から報じている。
彼の膨大な蔵書を買い取ったのが岩崎財閥の岩崎久彌で、我が国が世界に誇るアジア関連研究図書館の東洋文庫の礎となった。つまり支那通は日本陸軍の専売特許というわけではない。
《QED》
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  加瀬英明のコラム 加瀬英明のコラム 加瀬英明のコラム 
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「平和憲法」では守れない 北朝鮮のミサイル攻撃
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 今年は、明治元年から数えて150年、日清、日露戦争の開戦から、それぞれ123年と113年になる。
 明治維新はアジアを侵略していた西洋の脅威に対して、日本が結束して立ち上った偉業だった。また、日清、日露戦争の前夜には、全国民の眼が、朝鮮半島において刻々と募る危機に集まった。

 3月6日に、北朝鮮が4発のミサイルを同時に発射した。その直後に北朝鮮当局が、「在日米軍基地を標的とした演習だった」と、声明した。そのうち3発が、秋田県の沖合に落下した。
 おそらく4発とも、日本のすぐわきに撃ち込むことを、狙ったと思われる。
 トランプ政権は「北朝鮮に限定的な軍事攻撃を加えることも、検討している」と、言明している。いま、日本は戦後かつて体験したことがない重大な危機に、直面している。
 朝鮮半島において、軍事衝突が起る可能性がたかまっていると、考えねばならない。
 それにもかかわらず、国会は与野党がもう50日以上も、連日、森友学園問題に没頭している。どのようにして北朝鮮の脅威に備えるべきなのか、まったく論じられない。
 民進党も、共産党も、社民党も、マスコミも、日本国民の生命と安全は、すべてアメリカに任せておけばよいという、属国根性丸出しだ。
 いつ、日本国民は独立国としての気概を失ってしまったのだろうか。
 アメリカが痺(しび)れを切らして、北朝鮮に対して軍事力を用いることになれば、北朝鮮の核施設とミサイルを摘出する、限定的な攻撃を加えよう。

 金正恩政権はアメリカから攻撃を蒙った場合に、全面戦争に発展することは望まないが、中国や、国連が介入して停戦が成立する前に、体制の威信を賭けてソウルを砲撃し、韓国にミサイルを撃ち込むかたわら、日本へ向けてもミサイルを発射しよう。
 その場合に、韓国の原子力発電所が破壊されれば、放射能が偏西風に乗って、日本全国を覆うこととなろう。
 日本は北朝鮮から同時に多数のミサイルが飛来する時には、迎撃して破壊する能力を持っていない。

 1991年の湾岸戦争の時に、イラクのサダム・フセイン政権がイスラエルへ向けて、38発のミサイルを発射した。イスラエルは最先端のミサイル迎撃システムによって迎撃したが、撃ち洩らしたミサイルによって、多くの死傷者がでた。
 この5月に、私たちは憲法記念日の70周年を迎える。護憲派が全国にわたって、憲法記念日を祝う集会を開くことになるだろう。だが、私たちはこの「平和無抵抗憲法」によって、アメリカに国防を丸投げして、自ら両腕を固く縛ってきたために、北朝鮮のミサイル基地を攻撃する手段を、何一つ持っていない。
 迎撃するだけではなく、敵基地を攻撃する能力を合わせて保有することが、どうしても必要だ。それでも万全だといえないが、被害を少なくすることができる。
 マスコミも、国民も、毎日のように“森友劇場”と、東京の豊洲市場移転をめぐる“小池劇場”に、熱中している。そのわきで“金正恩劇場”――クアラルンプール空港における異母兄暗殺事件が、テレビを賑わしている。ところが、国民は北朝鮮の核やミサイルになると、関心がない。
 「“平和”憲法」というのは、前後2つの言葉が一致しない、矛盾した撞着(どうちゃく)語だ。
 どの国の憲法も国民の安全と生命を守るために、戦うことを規定している。
 それとも、「平和無抵抗憲法」の妖夢をみつづけるのだろうか。国民の安全と生命を守るために、1日も早く属国幻想を捨てなければならない。
                (かせひであき氏は外交評論家)
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 ▼読者の声 ▼どくしゃのこえ ■READERS‘ OPINIONS ●読者之声
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(読者の声1)朝日新聞「声」欄へ投稿したのですが、朝日は没にしました。
朝日の日本国憲法に関する記事の有り様から、9条の一部改正は容認するが、憲法全体の否定は容認せず、そういう投稿は没にするようです。
[朝日新聞への投稿]は以下の通りです。
「憲法特集」私の投稿は、日本国憲法非合法論の立場から行う、憲法擁護論者に対する質問です。
 日本国憲法擁護論者の方、次の質問に答えて下さい。
1.ハーグ陸戦条約43条を知っていますか。これは、どこかの国が他国を占領した場合、万やむを得ない場合以外、被占領地の法律を変えてはいけないという規定です。ハーグ陸戦条約は、国際法です。普通、国際法は国内法に優先します。占領軍の誰も、憲法の変更が、万やむを得ないものだとは言っていません。
2.日本の敗戦後、GHQが出した「報道規制30項目」を知っていますか。この第3項に「GHQが日本国憲法を起草したことに対する批判」を禁じたことをご存じですか。
厳重な言論統制があったことを知っていますか。
バイデン前副大統領は、「日本の憲法は我々(アメリカ)が書いた」と言いました。アメリカの副大統領自身が、陸戦条約違反を自白しているのです。
3.「日本国憲法」を採択した国会議員、その国会議員を選んだ日本人、いずれも独立国民としての主権を持っていましたか。主権は持っていなかったでしょう。その人達が、何故、独立国の憲法を決めることができるのですか。
日本国憲法は、解釈改憲を重ね、日本は、すでに不文法憲法のような国になっています。
成立時の非合法的状況が尾を引いていると考えられます。
   (関野通夫)



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(読者の声2)テレビを見ない宮崎さんに代わってNHKのニュースなど見ておりますが、昨晩などは韓国に親北・反日大統領が生まれそうなのでたいそう喜んでいる様子でした。
 討論会で他候補から親北で非難されている様子を写した後、「文在寅氏は北と対話しようとしている」と持ち上げ? 「ケソン工業団地」再開も、閉鎖によって損害を出した工場経営者を取材して、「再開を待ち望んでいる」人がいるというような情報を出し、ブレインのどっかの韓国の教授にインタビューし、「文在寅は反日じゃない」とかいうコメントを批判もせずに報道しています。
 もちろん、文在寅に対してだけです。慰安婦像容認をわざわざ公約に上げていることなどはどこ吹く風です。
 さすが、「政治家と癒着し、世論操作をするのが常識」なNHKですね。有言実行ぶりには頭が下がります。
 反日仲間同士、仲良くされるのはご勝手ですが、それでだまされるほど、国民のレベルは低くないと思いますが。
    (NS生、千葉)



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(読者の声3)『新しい歴史教科書』(新版・中学社会)(自由社)
英訳シリーズ その1-序章「歴史のとらえ方」
 <修正版 再送>
 5月1日付で下記のご案内をしましたが、表紙の次のページ「日本の歴史の舞台」の日本語訳がついていませんでした。見開きのスペースがなかったためでしたが、英文をそのまま日本語のところに埋めたものが、今回の修正版です。
 http://www.sdh-fact.com/CL02_2/Introduction%20E%20version1.pdf

 「新しい歴史教科書をつくる会」が製作し「自由社」から出版した中学校向け歴史教科書は、一昨年の採択においては、いろいろ事情があり、極めて限られた学校での採択でした。
しかしこれは一般国民に支持されなかったということを意味しているわけではありません。
これまでの慣行、日教組の影響力、ことなかれになりがちな教育委員会が採択しなかったわけですが、市販本は非常に反響が良く、すでに1万部以上を販売しているということです。言ってみれば、「国民」による採択はきわめて順調といってよいかと思います。
 この教科書が、決して一部の人たちが言うような偏向したものではなく、世界に向けて堂々と紹介できるものであることを示す意味でも、英訳版を出そうということになりました。つくる会・自由社のご了解をいただきまして、「史実を世界に発信する会」 より、英文発信していくことになりました。
 ご覧いただきますように、各ページ対訳方式を取っております。図表・それに準ずるものは英訳をしておりません。コラムは訳しております。
 対訳方式ですので、英語に関心のある日本人向けにもお使いいただけるかと思います。原則として一章ごとに掲載していく予定ですが、量的に多くなる場合には、二回に分けて掲載することもあるかと思います。
 対訳版:http://www.sdh-fact.com/CL02_2/Introduction%20E%20version1.pdf
     (「史実を世界に発信する会」茂木弘道)

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  宮崎正弘の新刊案内 http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html
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宮崎正弘 新刊ラインアップ
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『米国混迷の隙に覇権を狙う中国は必ず滅ぼされる』(徳間書店。1080円)
https://www.amazon.co.jp/dp/4198643660/
『トランプノミクス』(海竜社、1080円)
『日本が全体主義に陥る日―旧ソ連邦・衛星国30ヵ国の真実』(ビジネス社、1728円)
『世界大乱で連鎖崩壊する中国、日米に迫る激変 』(徳間書店、1080円) 
『トランプ熱狂、アメリカの反知性主義』(海竜社、1404円) 
『中国大恐慌以後の世界と日本』(徳間書店、1080円)
『アジアインフラ投資銀行の凄惨な末路』(PHP研究所、999円)
『日本が在日米軍を買収し、第七艦隊を吸収・合併する日』(ビジネス社、1512円)
『日本と世界を動かす悪の「孫子」』(ビジネス社。1188円)
『吉田松陰が復活する』(並木書房、定価1620円)
『中国 大嘘つき国家の犯罪』(文芸社文庫、713円)

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<宮崎正弘の対談・鼎談シリーズ> 
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宮崎正弘 v 石平 『いよいよ、トランプが習近平を退治する!』(ワック、994円)
宮崎正弘 v 渡邉哲也『世界大地殻変動で、どうなる日本経済』(ビジネス社、1404円)
宮崎正弘 v 福島香織『暴走する中国が世界を終わらせる』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 高山正之『日本に外交はなかった』(自由社、1080円)
宮崎正弘 v 馬渕睦夫『世界戦争をしかける市場の正体』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 室谷克実『悪あがきを繰り返し突然死の危機に陥る中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 室谷克実『日本に惨敗しついに終わる中国と韓国』(徳間書店) 
宮崎正弘 v 室谷克実『仲良く自滅する中国と韓国』(徳間書店、以上三つは1080円)
宮崎正弘 v 宮脇淳子『中国壊死』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 石平『私たちの予測した通りいよいよ自壊する中国』(ワック、994円)
宮崎正弘 v 渡邊哲也『激動する世界経済!』(ワック、994円)
宮崎正弘 v 小川榮太郎『保守の原点』(海竜社。1620円)
宮崎正弘 v 川口マーン惠美『なぜ中国人とドイツ人は馬が合うのか?』(ワック)

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宮崎正弘 v 石平、福島香織『日本は再びアジアの盟主となる』(宝島社、1296円)
宮崎正弘 v 石平、福島香織『中国バブル崩壊の全内幕』(宝島社、1296円)
宮崎正弘 v 田村秀男、渡邊哲也『中国経済はどこまで死んだか』(産経新聞出版) 

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(休刊のお知らせ)小誌、5月13日―15日地方講演のため休刊です
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  宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2017 ◎転送自由。転載の場合、出典を明示
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