月曜日, 9月 26, 2016

那須市街アカマツ林へ行って来た。

このところ台風も多く、Mathematicaのトラブルなどでバイクで出かけることもなく、気がついたら、夏も終わり今年も残り僅かとなってしまった。そして、最近そのMathrmaticaも11.0が発表になり、私には無料で供給された。

春には、那須にあるというかっての御料林を母体にしたアカマツの保存林が那須街道赤松林として那須町にあるのを見に行こうと思っていながら出かける機会に恵まれず、今日の天気しか無いとおもい、俄に出かけてきた。

春先にバッテリー交換し、続いてニュートラルスイッチの摩耗でセルが回らなくなりやっと直ったと思ったら、今度はエンジンからのオイル漏れと思われるクランクケースのエアークリーナーの下にオイルが滲みだしクランクケースのパッキンを交換しなくてはと半年ほど様子を見ていて、修理するほどは漏れてこない!?などと思い悩み遠出は控えていたことも一方にはある。いよいよ決断し、部品を発注するためにバイク屋さんに出かけ、マフラーの連結管の塗装なども併せて注文したが、状態を見たバイク屋さんは、漏れ箇所は
いざ注文の為、形式などの確認中にアレッと声を上げ、あわててエアクリーナーを外して清掃を始めた。そして、パッキンを注文しないでよかったいう。

ハーレーは国産車と違いブローバイガスを一カ所にためて下に落とすという装置が着いていないので此れがアアクリーナーを汚し、定期的に掃除しないと外に溜まってオイルが落ちてくるらしい。初耳だが、一万キロ以上掃除しないで走っていたのでタップリエアクリーナー内に溜まりそれが漏れて下に落ちて、クランクケースのつなぎ目付近に滲んでたまる、ということらしい。

スポーツスター ブローバイガス オイル漏れ
で検索するとあきれるくらいみなさんご苦労していることが伺える記事がワンサカと出てくる。

きれいに掃除してから出てこないので、余計な心配がなくなった。

https://www.youtube.com/watch?v=S1gFvngPk44

住所を指定して出かけようとしたが、国有林のため、きちんとした住所がわからず、栃木県那須郡那須町大字高久まではわかるが、その先は乙とか甲とか大まかで、さらに細かい住所を指定しないと行けないので、那須ICから三分とわかり、降りて黒磯駅方向に行けば見えてくると思いでかけたが、これが失敗で、インターを降りて最初の信号を左折してずっと行っても出てこない。途中で新幹線の高架まで行き着いても出てこないので、引き返してきて、二番目の交差点(わずか50メートルくらい先)を左折したら、すぐにわかった。

掲示板の向きからすると、黒磯駅方面からアクセスする観光客向けのようだった。ただ事前に高速道で嗅いだ例のアカマツ並木のほうがよい甘い香りがしていた。ここより10キロほど南だが。

近づくとアカマツ林の香りがしたがあまり良いにおいではなく拍子抜け。森林浴という文字が眼に入るものの、ずっとこの森にいたら少し気持ちが悪くなって来てしまった。

いちおう国有林管理下なので、隣接するほど近い福島県のアカマツ林などは大部分マツの材センチュウ被害などで民有林の優良アカマツ林の大部分は被害にあってしまっているようだが(松村氏談)、この林ではその兆候は見られなかった。しかし、林内を細かく見ると、斑点状に数本づつ伐採されている形跡が伺えるパッチ状の伐採跡がかなり見受けられる箇所があったので、東北地方のアカマツ林ということで、被害の状況は例外無くおこっているのだろうと推察する。

後、気になった点は大きな区画ごとに薬剤処理の履歴がある区とそうでない区とがはっきりしており数年おきくらいで個体毎の履歴が管理されているらしいと思えた。


胸高直径というのは、だいたい地上1,2メートルの高さの直径であるが、4cmとか5cmとあるのは意味がわからない。実際の直径はその10倍ていどはあるからだ。

ただ、注入した薬剤量は馬鹿にならない量の様で、埼玉県の国道沿いにあるアカマツ林並木でも処理の例を見た事があるので、一種の植物ホルモン剤的なたいおうかな!?とも思われる。

ここのアカマツ林は規模が比較的おおきく、保存の意味は大だと思うが、樹形をみるとかなり湾曲しており、よろしくない。以前ご紹介した高速道脇のアカマツ林のほうが樹形がよい。http://yhsvtex.blogspot.jp/2015/06/blog-post_28.html

マツヤニ成分から由来すると思われる匂いもこちらのマツ林の方が良かった。

日本最高のアカマツ林といえば、シラハタマツの美林があげられよう(山形県)が、福島県のアカマツ林も有名でツシママツ林が著名であるが、どちらも限られた地区にしか僅かに残るのみである。

シラハタマツについては、戦後孝蔵氏が『シラハタマツの造林的価値に関する研究』なる論文を発表されている。



https://yamagata.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=2093&item_no=1&page_id=13&block_id=29

日曜日, 8月 14, 2016

宮崎正弘の国際ニュース・早読み (カザフスタンで新世代の政治指導者が台頭・・・)

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成28年(2016) 8月15日(月曜日)
         通算第4994号   <前日発行>
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 カザフスタンで新世代の政治指導者が台頭
   ナゼルバエフ独裁政権の先が見えてきた
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 カザフスタンを日本は重視している。
安倍首相の2015年中央アジア歴訪の旅ではカザフスタンで演説することに重点を置いた。この安倍カザフ演説は画期的な内容を含むのだが、日本のメディアは軽視した。

 なぜカザフスタンが重要かと言えば、資源である。石油とか鉱物資源、金、銀、銅ニッケル、クロームなど基礎鉱物資源のほかに、この国はウランを産出する。レアアースもまた。人口は1760万人だが、面積は日本の七倍、世界最大の内陸国家とはいえ西端はカスビ海に面しており、またこの国を横断するパイプラインがトルクメニスタンと中国を結んでいる。

 したがって現職総理としては2006年に小泉首相が、そして2015年には安倍首相が訪問した。ナゼルバエフ大統領は94年、99年、08年の三回、公式に来日している。
 ナゼルバエフ大統領はソ連時代の共産党第一書記から独立とともに大統領に横滑りし、そのまま居座っている。
たしかにアリバイ工作のような選挙は行われているが、2015年の大統領選挙で得票率が97・7%などと信じられない票がでている。
国民は彼を「ナゼル・ハーン」と呼称している。国王である。

 カザフスタンのなかに「ロシアの飛び地」がある。
 宇宙基地バイコヌールは2050年まで、ロシアが年間1億五千万ドルで租借している。したがってバイコヌール市の行政はロシア人が治めている。だから「飛び地」なのである。ただしソ連時代の核基地は壊され、核兵器はすべてロシアが撤収した。ソ連時代の核実験場だったセミパラチンスク地区は荒れ地のまま。

 ナゼルバエフ大統領は突如、アルマトゥから首都をアスタナへと遷都した。アスタナの都市設計は黒川紀章が担当した。
 ナゼルバエフ大統領は終身大統領を自ら拒否しているため、2020年にはナゼルバエフ王朝は終わりを告げる(筈である)。先が見えた大統領は先手を打って次世代の指導者を与党内に育ててきた。
野党はふたつあって国会に七つ議席を占めるが、有力な政治家は不在(有力とされた反対派指導者はふたりが暗殺されている)。


 ▼政敵は暗殺されて、有力な野党指導者は不在のままに

 ナゼル・ハーンは多くの中央アジア国家からみれば僭称である。
「ハーン」を名乗れるのは、チンギスハーンの子孫でなければならないとする神話が存在したし、いまも残存している。だからナゼルバエフ大統領は自らハーンを名乗ったことはない。

 もともとハーンは西北アジアから中央アジアにかけて、遊牧民の王様という意味があるのだが、北東アジアでは清朝時代に初めて女真族のハーンが現れた一時期がある。
ヌルハチを嗣いだホンタイジの時代になると、蒙古を従え、ハーンを服属させてからは「遊牧民の王侯の爵位」と解釈されるようになった。
 
いずれにしても現代のハーンと呼ばれるナゼルバエフ大統領の下、緩やかながら改革がカザフスタンで進捗している。
急ぐ理由はロシア同様に石油代金の急落による国家財政の圧迫と不況、失業率の増大のため引き起こされる治安悪化である。

カザフスタン最大の都市はアルマトゥで、人口160万人、立派な近代都市、緑が豊かなオアシスで、とても砂漠の真ん中とは思い得ない涼気がただよい、市の中心部などパリのような趣がある。
筆者はこのアルマトゥに二回行ったことがあるが、鉄道駅は北京、モスクワと繋がる国際列車の乗り入れがあり、空港は中国、インド、韓国、トルコ、ドイツなどからも直行便がある。ただし東京―アルマトゥを結ぶ直行便はなく、隣のウズベキスタンのタシュケント、トルコのイスタンブール、或いはモスクワ乗り換えで行くしかない。日本人はヴィザが不要だが、あまり団体ツアーはないようである。

 ザキシィベコフ(アスタナ市長)が大統領府長官に任命され、ナイガマチュリン長官は、国会議長に転出となった。ほかに閣僚級の人事が迅速に執り行われた。あらたに権力中枢に抜擢されたのはいずれも1970年代生まれで、西側への留学経験がある。
 カリムマシュモム首相はポストに留まったが、今後はテレビ報道の大衆化に重きを置くと発言しており、国際的レベルへの向上が急がれている。

 失業率は公式に5%といわれるが、町を歩くと失業者が公園や街角に屯している。いつでも暴動を引き起こす予備軍であり、ISとはつながらないものの爆弾テロは近年頻発している。

 中国はどうか。
 まったく目立たないが、タジキスタン、キルギス同様に相当数の中国人がカザフスタンに静かに、しかし大量に入り込んでいる。
レストラン、カラオケなどの経営にも手を染めている。ロシアの顔色を窺いながらも着実に影響力を拡大している。
 
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(休刊のお知らせ)小誌は8月17日―19日が休刊となります 
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  読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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   ♪
(読者の声1)このたびの今上陛下のお言葉についてさまざまな解釈がなされていますが、
講談社系の『現代ビジネス』誌上で次のような記事がありました。
「(前略)・・・看過できないのは、当該の最終記述にある以下の件である。少し長くなるが引用する。
「これからも皇室がどのような時にも国民と共にあり、相たずさえてこの
国の未来を築いていけるよう、そして象徴天皇の務めが常に途切れること
なく、安定的に続いていくことをひとえに念じ、ここに私の気持ちをお話
しいたしました」
 このフレーズにある意図は明白だ。天皇、皇后両陛下が共に女性・女系天皇の即位容認と女性宮家創設を強く求めておられるということである。(後略)」
 http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49436

さて、これが男系皇統の断絶を志向する亡国記者ではなく、宮崎先生ともご親交のある良識派・保守派の政治ジャーナリスト歳川隆雄氏の手になる文章という点で大変驚いておりますが、我々はどのように理解すればよろしいでしょうか?
  (東京U生)


(宮崎正弘のコメント)歳川氏とはつきあいはありません。二十年以上前に一度あっただけですし、その後、かれがどのような仕事をしているのか、まったく知りません。彼が保守というのは何かの間違いではありませんか?
 皇室のことに小生が言及しないのは、そもそも国会議員ごときが皇室典範を云々すること自体が間違いであり、皇室のことは皇室がお決めになればよいと思っています。「生前退位」など言葉の濫用です。「生前」とは失礼であり「御譲位」でしょう。新聞が「天皇家」と書くのも間違いです。「皇室」です。
 現在の議論には参加する意思がありません。天壌無窮の御存在に臣民があれこれと口を挟まないのが正しいのでは?
 
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西村眞悟の時事通信
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お国のために靖国神社に参拝せよ
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 連日、リオ・オリンピックにおける 日本人選手の活躍とメダル獲得の放映がテレビ画面で続いている。
  そして、甲子園の高校野球の放映が加わる。それを見ていると、やはり思い浮かぶ。彼らリオ・オリンピックの選手たち、甲子園の球児たちと同じ肉体鍛錬をした若者たちが、  遙か東シナ海の空と海で、黙々と我が国の領土領海を守っている、と。
  彼らの顔や姿は放映されず、彼らにはメダルもない。お盆の休日もバカンスもない。
  しかし、彼らは黙々と任務を遂行している。オリンピック選手と同じく、彼らは国の宝である。
  そのようなとき、防衛大臣が、サングラスをかけてバカンスの格好でジブチに飛び立っていった。八月十五日は、日本から遠く離れたジブチで過ごすらしい。
  今まで、八月十五日には靖国神社に参拝し、国のために命を献げた英霊に敬礼していた者が、防衛大臣になったとたんに靖国参拝を回避するということは、中共に如何なるサインを送ることになるか、理解できないのか。
  そのサインとは、中共に対して日本は強硬な対応は致しませんという中共に軍事攻勢を促すサインである。
  靖国参拝回避とは安倍内閣は、また防衛大臣は、国を守ることよりも中共のご機嫌を取る方が大切だと思っているというサインなのだ。相手をして日本を見くびらせるサインなのだ。
  従って、安倍内閣が、このようなサインを中共に送ると言うことは、現場の自衛官や海上保安官にとって「馬鹿な大将、敵より恐い」ということだ。
  何故なら、この大将の対中宥和の行動によって、現場における中共の攻勢を呼び込むからである。
  従って、靖国神社参拝を回避した防衛大臣が、ジブチの自衛官を激励できるのか。東シナ海の空と海で闘っている自衛官を激励できるのか。ジブチの自衛官は、防衛大臣のお出ましに、「俺たちを、靖国参拝回避の道具に使うな」と思っているだろう。
  彼らを激励したいのなら、八月十五日に、靖国神社に参拝してから、行け。

  さて、今、「東シナ海の海と空で闘っている自衛官」と書いた。その通り、彼らは現在、海上保安官を含め、闘っている。彼らは、尖閣周辺の中共の武装民兵を乗せた三百隻近くの「漁船」と十数隻の中共の公船の領海侵犯と尖閣諸島への上陸を阻止しているのだ。
  オリンピックのメダリストと高校球児を讃えるのならば、尖閣周辺の空と海で闘っている彼らも讃えよ。
  オリンピックと高校野球の現在が、「平和」だと思ってはならない。中共が現在尖閣周辺の海と空で実施しているのは、中共得意の「戦争」である。戦争でないようで戦争である状態、戦争であるようで戦争でない状態、これを「OTHER THAN WAR」という。
  中共は、現在、しつこく、この「戦争」を実施している。気を緩めれば、中共は尖閣諸島魚釣島に上陸する。何度でも言う。 尖閣を中共に奪われてはならない。
 尖閣を奪われれば、台湾と沖縄は中共の掌中に入り東アジアに動乱が来て、我が国の存立が危機に瀕する。
  安倍内閣に申す。靖国神社参拝を、バカンス旅行で回避する根性で、この危機を克服することはできない!
  総理大臣に申す。防衛大臣をジブチに行かせたのなら、明日の八月十五日は、総理自ら靖国神社に参拝して英霊のご加護を仰ぎ、国家防衛の決意を示されたい。
         (にしむらしんご氏は前衆議院議員)
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(編集部から)小紙、今月中に通巻5000号を迎えます。増刊号を準備中です。
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   << 宮崎正弘の論文 予定ならびに既刊 >>
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(1)「グローバルに崩れゆくアメリカ」(『表現者』、68号、西部遭、富岡幸一郎、三浦小太郎氏との座談会。発売中)
(2)「中国経済の氷河期」(『月刊日本』、9月号、8月22日発売) 
(3)「世界の現場をゆく<17>モルドバ」(『エルネオス』8月号)
(4)「中国共産党独裁体制の終わり方」(『世界思想』、9月号)
(5)「世界経済は大乱へ」(『北国新聞』、北風抄コラム、8月22日号)
(6)「日本政治の劣化」(『月刊HANADA』、8月号)
(7)「中国経済はどこまで死んだか)」(『世界と日本』、7月18日号) 
(8)「言葉の戦争に負けている」(『伝統と革新』秋号、九月下旬発売予定)
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(休刊のお知らせ)小誌は8月17日―19日が休刊となります
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 宮崎正弘の新刊案内  http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html
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宮崎正弘の最新刊 予告 (8月31日発売)
『世界大乱で連鎖崩壊する中国、日米に迫る激変 』(仮題、徳間書店、予価1080円)
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宮崎正弘のロングセラー 
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『トランプ熱狂、アメリカの反知性主義』(海竜社、1404円) 
『中国大恐慌以後の世界と日本』(徳間書店、1080円)
『中国大失速、日本大激動』(文藝社、1620円)
『「中国の終わり」にいよいよ備え始めた世界』(徳間書店、1080円) 
『アジアインフラ投資銀行の凄惨な末路』(PHP研究所、999円)
『日本が在日米軍を買収し、第七艦隊を吸収・合併する日』(ビジネス社)
『日本と世界を動かす悪の「孫子」』(ビジネス社。1188円)
『吉田松陰が復活する』(並木書房、定価1620円)
『中国・韓国を“本気で”見捨て始めた世界』(徳間書店 1080円)
『台湾烈々  世界一の親日国家がヤバイ』(ビジネス社、1188円)
『中国 大嘘つき国家の犯罪』(文芸社文庫、713円)

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<宮崎正弘の対談、鼎談シリーズ> 
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宮崎正弘 v 石平、福島香織『中国バブル崩壊の全内幕』(宝島社、1296円)
宮崎正弘 v 田村秀男、渡邊哲也『中国経済はどこまで死んだか』(産経新聞出版)
宮崎正弘 v 馬渕睦夫『世界戦争をしかける市場の正体』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 室谷克実『悪あがきを繰り返し突然死の危機に陥る中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 宮脇淳子『中国壊死』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 石平『私たちの予測した通りいよいよ自壊する中国』(ワック)
宮崎正弘 v 渡邊哲也『激動する世界経済!』(ワック、994円)
宮崎正弘 v 室谷克実『日本に惨敗しついに終わる中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 小川榮太郎『保守の原点』(海竜社。1620円)
宮崎正弘 v 室谷克実『仲良く自滅する中国と韓国』(徳間書店、1080円)
宮崎正弘 v 川口マーン惠美『なぜ中国人とドイツ人は馬が合うのか?』(ワック)
宮崎正弘 v 西部 遭『日米安保五十年』(海竜社)  
宮崎正弘 v 佐藤 優『猛毒国家に囲まれた日本』(海竜社)
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  宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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金曜日, 8月 12, 2016

宮崎正弘の国際ニュース・早読み (エルドアンのトルコ、大転換を開始した)

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成28年(2016) 8月13日(土曜日)
         通算第4991号   
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 エルドアンのトルコ、大転換を開始した
  アサド政権を容認、IS空爆は黙認、そしてイスラエルと間もなく復交
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 8月9日のトルコ、ロシア首脳会談以後、トルコの変貌ぶりは驚くばかりである。
 米国駐在だったトルコのNATO代表はムハマド・ゼキ将軍。クーデタ失敗直後から姿を隠し、米国亡命を希望しているという。
 ギリシア駐在武官の軍高官ふたりは家族もろともカーフェリーでイタリアへ逃亡したことが判明した。

米国亡命中のギュラン師を送還するようトルコがオバマ政権に要求しているのに対して、米国は人道上の理由から「クーデタ首謀者という証拠が稀薄である」として送還に応じていない。
 EU諸国はトルコが死刑復活を計画していることを極度に警戒し、エルドアン批判に転じている。EU加盟国の条件のひとつは死刑廃止である。

 またトルコ議会は月末までにイスラエルとの復興を承認する手はずで、ちかくトルコ外務大臣がエルサレムへ向かう。両国は2011年、ガザ暴動で巻き添えとなったトルコ人十名の死亡事件以来、大使を召還し、外交的に絶好状態にあった。

 そしてトルコはロシアの勧告に従ってシリアのアサド政権を黙認し、ロシアのIS空爆を容認する構え、これはトルコ外交の大転換以外の何ものでもない。アサド政権打倒を叫び、多くのIS志願兵のトルコ経由シリア入りを黙認してきた基本方針ががらり変更するわけだ。
従来、トルコはISの石油密輸を手助けし、あるいはIS要員がトルコ経由でシリア領内に潜入するルートを根絶せず、西側との協調を装いながら、独自の軍事行動を取ってきたのだから。

 そして極めつけがある。
ロシアにとっては「トルコがNATOから脱退する」ことが本音の希望である、ロシアのメディアが一斉にトルコ、NATO離脱かという観測記事を連続して掲載し始めている。「NATOはトルコを失うだろう。それはひとえにNATO同盟のミステイクから起きるのだ」(英文プラウダ、8月11日)。

 非合法に政権を掌握しようとした軍事クーデタは「法治の原理に背く」として西側はトルコの民主主義を称賛したが、その後の反対派への弾圧に対しては一斉にエルドアン批判を展開してきた。
 軍人、警官、教職人、公務員およそ76000名のパージは「民主主義の手続きを踏んではいない」として非難してきた。

 すっかりつむじを曲げたエルドアンが、これみよがしにロシアとの蜜月を演出するのは、外交的牽制であり、またNATO諸国への外交カードでもある。

 だが最初は小さな歯車の狂いも、修正が遅くなればなるほどに修正不可能となる。エルドアンの暴走を西側は放置するのか。
 
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  読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)貴誌前号投書欄ですが、最近、日本共産党は「暴力革命を放棄していない」「その本質は変わらない」式の標題の批判を散見する。小生はそれらを読んでいないのだが(いずれ読むつもりではある)、日本共産党に暴力革命をやる意志も力もない、つまり、かなり的外れの批判なのではないか、と予想している。
そもそも彼らには、暴力的にせよ平和的にせよ革命的精神や気力はとっくに失せている。たんなる臆病者・反日主義もしくはそれへの追随者とみるべきなのだ。
貴誌第4990号(読者の声2)多田彰矢氏の論考は、小生の考え方を裏付けてくれるものであり、一服の清涼剤であった。多田様、ありがとう。
(等々力孝一)



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(読者の声2)評判となっている「帰ってきたヒトラー」(河出文庫、上下巻)をお読みになったのでしたら、どういう感想をお持ちでしょうか? ドイツでは130万部も売れて、映画化されたとか。
   (JK生、静岡)


(宮崎正弘のコメント)原作を読んではおりませんが、映画は見ました。或る討論番組で関岡英之氏がさかんに薦めるものですから、耳にしてから弐ヶ月、ようやく時間がでてき封切館へ足を運びました。
映画「帰ってきたヒトラー」は或る意味で画期的な傑作でした。溢れる諧謔。現代ドイツ批判の皮肉をたっぷり染みこませた政治映画、一種のコメディでもある。
 ヒトラーが自殺したことになっている地下壕跡地で70年余の眠りからさめたヒトラーは、町を歩く。少年達は「このおじさん誰」と誰も知らない。すれ違う人々はニヒルな笑い、薄気味悪い冷笑に囲まれながらスタバの画一的珈琲に文句を言わない庶民、臭うといわれた軍服を洗濯に出した先はベールを被ったイスラム女性。アーリア人の優秀さを説く者はひとりもいない。
 そっくりさんがいると知ったテレビ局のプロヂューサは、番組作りを思い浮かべ、テレビ番組のロケでドイツ全土を駆けめぐり、そしてヒトラーは文明が発達したが文化的に荒廃したドイツの現状を知るのです。ドイツはなんという国に成り下がったのか、ヒトラーは各地で演説して歩くのだが、みなはコメディ番組の隠し撮りと誤解し、記念写真をとったり。「政治を掌握するのは活発なデブ女(メルケル)」、野党(民主社会党)はてんでだらしなく、保守をなのるいくつかのミニ政党を回って議論するが、まったくヒトラーの『我が党争』も読んでおらず(そもそもドイツでは禁書だから読めないのだが)、そこに政治の偽物を嗅ぎつける。「国土と環境を守れ」と言う「緑の党」にヒトラーはむしろ親しみを感じる。
 このヒトラーを襲撃するのがネオナチの若者達というのも皮肉である。
テレビに出演し「そっくりさん」をやらされるのだが、内容は正論であり、そのスピーチは堂々としており、「民主政治のもとで、私は撰ばれた。私に責任があるというのなら、私を撰んだ人たちはどうなるのか。自分たちの責任はどうなるのか」と説くと、誰一人答えられず、口でぶつぶつと不満を吐き捨てるだけ。
「テレビは料理番組しかやっておらず、この国はいったいどうなったんだ」という主張には、多くのドイツ国民は反論できない。
なぜなら民族差別ととられる発言は出来ず、トルコ人の批判は封じ籠められ、移民の暴力に無力となった。どちらがおかしいのか。ユダヤ人問題は完全にタブーである。
 番組で人気が沸騰し、ユーチューブは数百万が見た。誰もが不快感を抱かず、コメディアンの慧眼な批判を笑い飛ばすのだが、さてヒトラーは本物と見破ったのが、テレビ局の有能な秘書の祖母であった。
これを暗示する伏線が秘書のソファ脇の書棚にハヌカの置物が置かれていたことで、筆者はこの場面をみたときに、「あ、このユダヤ人家庭が土壇場で何かやるな」と推測して後半を見ていたが、やはりそうだった。
 それにしても全体主義が民主主義の隣に横たわっているという欧州の政治、誰も北朝鮮や中国の、ベトナムやラオスの、そしてスーダンやジンバブエの毒性政治を嗤えないのではないのか、と思いました。



   ♪
(読者の声3)米国務省の「信教の自由に関する年次報告書」が出ました。
 米国務省は8月10日、信教の自由に関する報告書を発表しました。同報告書は、世界約200カ国の信教の自由について包括的に調査する年次報告書です。国ごとの報告や報告書全文は、以下のサイトからご覧になれます。 
 ブリンケン国務副長官の声明 
http://www.state.gov/s/d/2016d/260953.htm
2015年信教に関する報告書 
http://www.state.gov/j/drl/rls/irf/religiousfreedom/index.htm#wrapper
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 宮崎正弘の新刊案内  http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html
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<宮崎正弘の対談、鼎談シリーズ> 
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宮崎正弘 v 田村秀男、渡邊哲也『中国経済はどこまで死んだか』(産経新聞出版)
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宮崎正弘 v 宮脇淳子『中国壊死』(ビジネス社、1188円)
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宮崎正弘 v 渡邊哲也『激動する世界経済!』(ワック、994円)
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(休刊のお知らせ)小誌は8月17日―19日が休刊となります
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火曜日, 8月 02, 2016

海外でも読まれている!?グーグルブログ



というサイトがある。御嶽山の山頂で登山客が噴煙などに巻き込まれ死亡した事件があったが、その数日前から拝見してすぐに読者になった。今回ここで取り上げたのは都知事選開票直後の彼女のブログに小生同様、ブログ管理者しかわからない事実を公表された点で、今回が初めてではなく。過去2〜3回表示されている。

小生もこれと同じサイトで2007年に開始したので過去に何回か上と同じような情報を何度も見てきたが、この女性のように公開したことはなかった。

ただこのブログは
にあるように、日本政府による!?(らしい)検閲により、ある日突然彼女のブログが消えてしまい、たしか3日もしないうちに同じ題名(宇宙への旅立ち)で再開した。これには大変びっくりした。消される前の2年半以上およそ数百編は読んでいたが1/3位は知ってはいたが、後はどれも新知識だった。

ただ、日本の一番醜い日などはここまで天皇の事を書いてしまって大丈夫!?と思う事がしばしば。そうしたら、案の上、ある日とつぜん消されてしまった。

以下は消される前の記事の一部である。
引用始まり
http://reptillianisreal.blogspot.jp/2014./01/blog-post_4217.htmlより



『瀬島龍三と宅見勝「てんのうはん」の守り人』を推す(1/3)

「田中角栄をどうしても逮捕して欲しい。彼は私のファミリーのスキャンダルを種に脅しをかけた。私は彼を赦せないのだ。」
 
この発言は昭和天皇であった。
 
田中角栄が首相を辞任して、これからロッキード事件が本格化する前、昭和天皇は三木武夫首相を呼びつけてこう言ったのだ。


 三木武夫は「どうすればいいでしょうか」と天皇に尋ねると、天皇は「フォード大統領に私の親書を渡してほしい。そして、『よろしく頼む』と伝えてほしい」と答えた。

こうして角栄を失脚させるためにロッキード事件が起こされるのである。

 このエピソードは鬼塚英昭氏の新著『瀬島龍三と宅見勝「てんのうはん」の守り人』(成甲書房)にあったものだ。つまり、ロッキード事件はヒロヒトが角栄を追い落とすために仕掛けたのである。

  「アマゾンの内容紹介」を以下に引用して概略を示す。

    *      *

 現代史の闇―その原点は、「てんのうはん」の誕生にある。「てんのうはん」とは、長州(現・山口県)で天皇のことをいう。長州の多くの人々は「てんのうはん」が山口県熊毛郡田布施町からの出自を持つことを知っている。この秘密を守るために「田布施システム」が創り出された。瀬島龍三は、この田布施システムの秘密を守るための「守り人」としてその一生を終えたのである。また、田布施システムは明治維新以来、「てんのうはん」の守り人として、ヤクザ組織を大事に育ててきた。瀬島龍三と宅見勝が日本列島暗黒街道の中で出会い、そして交友関係を続けるのは決して偶然ではなかったのである。

 瀬島龍三と宅見勝が日本列島暗黒街道の中で出会い、そして交友関係を続けるのは決して偶然ではなかったのである。大本営元参謀と山口組若頭の黒い関係、日本最大最悪の闇田布施システムの秘密を解き明かす。

   *       *

 「てんのうはん」とは、長州の田布施部落から引っ張りだされて偽の「明治天皇」にされた大室寅之祐を指す。

 ヒロヒトが田中角栄から天皇ファミリーのスキャンダルを種に脅しをかけられたという、その中身はわからないが、おそらくはこの明治天皇のすり替え、もしくはヒロヒトが大正天皇の実子ではないことのいずれかであろう。

 万世一系はもはや破られたのであるから…。

 ヒロヒトは敗戦後国民をあざむくために、政治には直接関与せず、下々の内奏を唯々諾々と形ばかり承認するだけという「神話」を流布させた。またマッカーサーを表敬訪問して自分はどうなってもいいから国民を助けてくれと言ったとされるが、それも真っ赤な偽りである。戦前も戦後も、ヒロヒトは国家元首として、また大元帥として君臨し、権力をふるったのである。


この「田布施システム」から出てきた総理が、現在の安部首相だ!彼も山口県の田布施部落の出身だ。

「田布施システム」は「爬虫類システム」と言っていいだろう。』引用終わり

こんな事は自分で調べても多分分からなかった事だろう。今でも彼女の言説は半信半疑な部分も多い。たとえば、スキーバスツアー客が下のカーブでスピード制御ができずガードレールを突き破って、かなりの若者が死傷した事故(事件)があったが、かの女はアメリカに在住しているせいか、爬虫類人組織が捏造した嘘ニュースなどと断定する。

かってはサルーサからのテレパシーを感じたというアメリカ在住のおばさんは、元創価学会にも属した事があったそうで、3.11の大地震については、学会幹部女性から3日前までに知らされ、人工地震であったと知っていたという。

彼女は今でもオバマ大統領が光の銀河連邦の支援を受けているらしいと信じているようだが、私は最近懐疑的である。 ただ、都知事戦についおてはほぼ同意見のようなので、その点では見解は一致している。

さて、小生のブログについて見ると、

以前(一年以上前)は、読者はヨーロッパ(特にフランス)に多く、日本人読者に続いていたが、最近は読者が急にロシアに集中している。
最近はロシア関係の記事もほとんどなく、どうしてこんなにロシアの読者が多いのかは、何かのまちがいではないかとさえ思うが、理由はわからない。

これまで取り上げたのは杉原千畝、ノモンハン事件、南京事件、などにかかわる国内外の反応などであるが、自己検索で内容を見ると宮崎正弘氏の転載記事でもけっこう杉原千畝関連記事があったりする。

今、スタンフォード大教授の西鋭夫教授の最近の著作一式を改めて購入し、明治維新以降の語られなかった日本の外交史の概略を学習中である。

どこでどう調べたのか知らないが、小生宛に坂本龍馬の活動に金を出していたのはだれ!?といったジャンルメールが届くようになり、あるとき、今なら送料500円ほどで、本を送るというふれこみで、新説・明治維新なる本がダイレクト出版社から送ってきた。

それを読むと肝心の事がぼかして書いてあり、讀語録などを求められたが、今一物足りないんのでさらに知りたくなり、気がついてもつかなくても著者の現代までの全シリーズの本を定価の半額で購入した。

今はちょうど真珠湾攻撃前後のあたりで、日米の暗号戦(といえるかどうか)の暗号解読文書が国立公文書館で公開されており、米軍側は開戦の一年以上前から日本外務省の暗号(パープル)の解読に成功しており、日本側からなんとかフィリピンなり真珠湾に先制攻撃してもらわないと、アメリカ側はルーズベルトの誓約どおり、米側からイギリス援助のための参戦は公約違反となりできないので、ハル文書などで、日本側を怒らせ、先に日本からの先制攻撃をしかけてもらわなければどうにも打つ手がない状態であった。

だから、ハワイのキンメル提督にも情報を隠し、忍び寄る日本艦隊を発見しても絶対に手をださないように厳命してあったのだ。

チャーチルは真珠湾攻撃の一報を聞き、我勝てりと小踊りしたそうだ。

だから後ろから撃ったなど、だまし討ちなどの汚名は根拠がないのだが、アメリカは有頂天にズウズウシクも主張して、日本による中国参入を遅らされた鬱憤を晴らそうともしたのだが、いまや日米は同盟関係にあり、米・中は東シナ海を介して対立関係にある。

ルーズベルトの母方の父親はデラノ家といって、中国でのアヘン売買で資産をなした数少ない米国の家系。しかし、第二次大戦末には、ダラスなどの勢力によって、暗殺され、トルーマンに置き換えられた。

日本を手玉に取ったが、自己の近未来は予測もつかなかった。これは
、マッカーサーにもいえる。

ところで、知事選の時期だったので、歴史の再勉強はちょっと中断した。開票びに偶然見たふるやの森でこんな記事を見つけた。
今夜の8時には開票速報が出るはずの日だったので、この書き込みをみてビックリした。
すっかり信じていて、元外務省OBの情報力を通り越して米の情報力の凄さを感じた。

そして8時ちょうどに小池ゆり子当確が出て、事前の情報どおり事が運び、やきもきした気持ちから解放されてしばらく中断していたネット検索を始めた途端、おや!?とおもう記事に出会った。


これである。もともと孫先という方は9条の会の会員かなにかで、小生の趣味ではないし、まして恨み骨髄の外務省出である。戦後、杉原を訪ねてきたきたイスラエルの関係者に杉原なんて知らないと知ってて嘘をついた外務省である。

今日になって、ダイレクト出版から全て購入済みだったが、さらにボーナス版として、乃木将軍の記事が届いた。前出の山下将軍の画像なども随時表示されてきてサービスが続いている。


これは今日届いたボーナス版の記事の一部である。私は子供のころ、美智子妃が皇太子に嫁ぐころ家に留守番で来てもらっていたおばあさんから、乃木将軍ご夫妻が、大喪の礼のとき、静子夫人と一緒に自刃されたという話を聞いた。

おそらく少女時代に(戦前)に乃木諸軍が栃木の田舎かどこかで、農作業をしていた跡地なども見学していたのであろう、残された鎌の柄などは握る部分が磨り減って細くなっていた、などと話してくれた。


これは日露戦争の最大の激戦となった203高地攻略戦で、落とすのには西洋の歩兵の常識では3年はかかるといわれていたのを4ヶ月で落とし、降伏したステッセル将軍を水師営で乃木将軍が帯剣を許し、かっての旧友のように会食をし、互いの労を慮り対等の立場で遇し、歴史的な会見をしたのだが、そこでステッセル将軍は彼の愛馬を乃木将軍に差し出す。乃木将軍は戦場では受け取れないとし、講和後に送られた馬を受け取りそれを飼っていた厩舎をProf.Nishiが訪れた際の写真をしめしている。

この馬は贈られてから20数年以上生きたというから、大事にされて幸運だったのだろう。

いずれ、天皇がマッカーサーと戦後初めて会見した時の様子を述べる機会があるかもしれないが、天皇裕仁は、祖父(明治天皇)の遺訓を受け、学習院の校長を務めた乃木将軍を「院長閣下」と日頃よんでおり、院長閣下から、学習院まで徒歩で来い!と言われて以来ずっと徒歩通学をされたらしい。

司馬遼太郎は、乃木将軍を無能呼ばわりしたしたそうだが、西教授は決してそうではなく、3年はかかるといわれた塹壕戦を4ヶ月で平定し、戦死者数は多かったが、将兵は乃木に心酔していて皆乃木の腕に抱かれて死にたいと本気で思わせる風格があったと述べている。シベリア鉄道が完成寸前であり、それ以上ロシア軍が持ちこたえれば日本は後がなく必ず負けた戦いであったという観点からみれば、すごいことである。

なお、多くの通信社員たちのほかにマッカーサー父子も観戦武官としてこの戦いに参加していたのだが、戦後日本にきたマッカーサーはアメリカの技術をしても破れなかった日本陸軍の暗号解読ができず、フィリッピンからオーストラリアへ逃げ出したりを余儀なくさせられた日本陸軍を目の敵にしていた節がうかがえる。

ついでにいうと、日本に好意的に講和條約をまとめてくれたアメリカの




日曜日, 7月 31, 2016

宮崎正弘の国際ニュース・早読み  (アメリカ大統領選挙は大激戦、ヒラリーは意外な苦戦に戸惑っている...)

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成28年(2016)7月31日(日曜日)
          通算第4974号  <臨時増刊>
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 アメリカ大統領選挙は大激戦、ヒラリーは意外な苦戦に戸惑っている
  民主党大会で10ポイントの差を開く予定が、逆にトランプと並んだ
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 民主党大会はベラルーシのミンスクのホテルでテレビを見ていた。
 サンダース支持者がしらけきって、ヒラリーが登場すると「嘘つき」とブーイング。異様な事態となった。
 サンダースのヒラリー支持演説は、会場がざわついていた。

 通常、党大会の後の世論調査は、その党の候補者がリードする。ところが、民主党大会直後の世論調査は大激戦をつたえ、トランプとヒラリーが並んでいるではないか。
 ヒラリーはここで10ポイントほど差を開く計算だったから、「何故だ?」と思ったことだろう。

 ちなみにベラルーシの人々はトランプファンが多い。ロシアと共通して、ヒラリーは嫌いな人が多かった。

 ともかくアメリカで「トランプ熱狂」は醒めていない。
反ワシントン、反エスタブリシュメント、反ウォール街感情がこれほど強いとは、想定していなかった。
激戦のフロリダ州では、僅かながらトランプがリードしている。
この勢いでペンシルバニア、オハイオを抑えるとトランプの奇跡の勝利が射程に入ってくる。

 さてモスクワ経由で帰国したが、アエロフロート機はロシア人で満員だった。日本観光は、かれらにも人気があるのだ。

 相模原の殺人事件は、BBCが一行だけつたえたので、知っていたが、詳細は帰国して新聞を読んではじめて知った。
BBCは、世界のテロ事件の一環のように「KNIFF ATTACKER KILLED 19 AT CARECENTER IN SAGAMIHARA」だけだったから老人養護施設が襲われたのかと想像していた。

(帰国後、すぐに地方講演旅行に出かけますので、8月3日まで休刊します)。
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 書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 しょひょう BOOKREVIEW 
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 文明開化、西欧化という福沢諭吉像を根底から逆転
  福沢は武士の魂魄を最も重んじ西郷を敬愛し勝海舟と榎本武楊を侮蔑していた

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渡邉利夫『士魂 福沢諭吉の真実』(海竜社)
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 日本人の福沢諭吉像は、とくに戦後、左翼思想の蔓延によって、歴史観がたっぷりとおかされたため、福沢は歪んで評価されてきた。
 論考の一部分を突出させ、重箱の隅をつつくような論評が多く、福沢を「西欧かぶれ」、「商業主義者」と断じたわけだが、せいぜいが『学問のすすめ』と『文明論之概略』くらいしか読んでいないからだろう。
『脱亜論』と『痩我慢の記』はあまり重要視されていない。そればかりかこの二つの作品に対しては悪評が多く、ときに福沢にはウルトラ右翼のレッテル貼りもなされた。
 福沢はときの政府を筆法鋭く批判するメディアを創刊し、死の直前まで健筆をふるったが、一方で朝鮮独立分子を支援し、留学生を自宅で扶養し、あげくには独立運動の闘士だった金玉鈞を匿った。つまり「武士の魂魄」を至高の価値として重視した稀な愛国者であった。
 福沢の思想の基本は「武士は二君に仕えず」であり、そして一番重要なことはマーター(殉死、殉教)であると言っている(福沢は「マルチムドム」と書いた)。
 したがって西郷への哀惜は尋常ではなく、その反面で、武士道の風下にもおけないのが勝海舟と榎本武楊であると筆誅を加える。激しい筆法、武士の憤怒の声が聞こえるほどの文章である。
 そうか、福沢は三島由紀夫の思想的源流ではないか。
 三島は二君に仕える石原慎太郎を批判し「公開諌言状」を新聞に書いたし、マーター(殉死)という文脈で「神風連の乱」を高く評価した。三島の檄文は福沢の脱亜論に通底するものがあり、この思想のあまりの近似を考えつつ読了した。
 
 評者(宮崎)は慶應義塾のライバル校に入学したため、福沢の名前は知っていたが、青二才の頃は戦後教育通りの解釈で、福沢を重視したことはなかった。
 ところが、学生新聞の編集に携わり、林房雄氏邸に頻繁に出入りするようになると、林は福沢の中津藩のとなり竹田藩武士の末裔でもあった所為か、福沢を公平にみていた。林はライフワークとなった大河小説『西郷隆盛』全二十二巻に挑んだが、大久保利通も公平に扱っている。
 そこで評者はあるとき思い立って大分県の中津へ出かけ、福沢諭吉記念館を見学した。近くには黒田官兵衛が築城した中津城もあるが、福沢記念館の展示のほうが面白かった。数年後、ある出版社から福沢を書けといわれ、特急で福沢論を仕上げたこともあるのだが、それは三十年以上も前、その後にまた中津へ立ち寄る機会があった。福沢記念館に出かけて、新しい展示などに見入った。
 こうした私的体験からも、福沢は間違って解釈されていると考えてきた一人である。
 渡邉氏の著作は、このような誤解を爽快に吹き飛ばし、資料と著作を正確に咀嚼された結果、従来とはまったく別の、真実の福沢諭吉、その本当の業績が浮かび上がってきた。
 本書は伝記、評伝というより、福沢の思想遍歴を論じた、斬新な「福沢論」である。


 ▼天は人の上に人を作らず。。。。

 福沢が尊き価値とした一つは自立自尊、すなわち「独立」だった。
 このため外国との不平等条約の撤廃もしくは改定なくして独立などあるか、という原則がでてくる。
 これは今日に日本の状況とまるで同じで、日米安保条約という不平等条約、核拡散防止条約そのほか、こうした不条理を受け入れてテンと恥じない日本ははたして独立国家と言えるのか。
 福沢は書いた。
 「今利害を別にして、人情を異にし、言語風俗、面色骨格に至るまでも相同じからざる、この万里外の外国人に対して権力の不均衡を想わざるものはそもそも亦何の由縁なるや。突突怪事というべし」
 渡邉氏はこう捉えて補足する。
 「国権そのものが外国によって暴力的に抑圧されかねない状況に、目下の日本は直線していていないか」として、次の福沢の箴言を続ける。
 「裡話に、さざえが殻中に収縮して愉快安堵なりと思い、その安心の最中にたちまち殻外の喧嘩異常なるを聞き、窃かに頭を伸ばして四方を窺えば、あに図らんや身はすでにその殻と共に魚市の俎上にありということであり、国は人民の殻なり。その維持保護を忘却して可ならんや」
嗚呼、まさに今日の日本の危機はまさに同じではないか。アメリカの核の傘と在日米軍の存在に安心して国家安全保障を他人に依拠し安堵している間に、南シナ海、尖閣は中国軍が侵略の牙を研ぎ、アメリカは撤去をはじめようとしている。
この預言的な福沢の洞察は、おそろしいほどに正鵠を得ている。

 福沢は「忠君愛国」についてこう述べている。
 「忠君愛国の文字は哲学流に解すれば純乎たる私情なれども、今日までの世界の事情においてはこれを称して美徳と言わざるを得ず、すなわち哲学の私情は立国の公道にして、この公道公徳の公認せらるるは、ただに一国のおいて然るのみならず、その国中に幾多の小区域あるときは、毎区かならず特色の利害に制せられ、外に対するの私を以て内の為にするのを公道と認めざるはなし」
 この最後の箇所を渡邉氏は「一国が衰退の危機に陥るような時期においては、死んでも国を護る気概をもつことが公道そのものなのだ」ということである。

 これが福沢の次の文章に繋がる。
 「自国の衰退に際して、敵に対して固より勝算なき場合にても、千辛万苦、力のあらん限りを尽くし、いよいよ勝敗の極に至りて始めて和を講ずるか若しくは死を決するは立国の公道」
 まさに大東亜戦争の特攻隊、硫黄島、三島由紀夫の諌死。すべては、この発想に繋がる。
 近づく終戦記念日、靖国に詣でる前に姿勢を正して読むべし。

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 書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 しょひょう BOOKREVIEW 
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 英国の金融の輪はシテイから属領、海外領土の強い絆だった
   BREXITによって、英国の金融帝国が脅かされるだろう

藤井厳喜『国家の逆襲』(祥伝社新書)
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 副題に「グローバリズム終焉に向かう世界」とあるように、本書のエッセンスが、この語彙に象徴的に抽出されている。
 つまりナショナリズムの時代がやってくる、と予想する本である。
世界に拡がる「トランプ現象」がなによりも雄弁に、アンチ・グローバリズム、そして反エリート、反移民という世界的政治現象を捉え直している。
この趨勢はどこへ向かうのか、著者の藤井氏は独自の視点から追求する。
 国境なき世界、国境なきマーケットという「幻想」の終焉が始まり、世界はナショナリズムの時代へ突入したとするのが藤井氏の世界観である。
 移民、トランプ、南シナ海、そして「パナマ文書」は一見ばらばらにみえて、実は通底している大きな水脈がある。ナショナリズムの台頭がそれであると俯瞰する世界観は、藤井さん独自の解釈と思いきや、じつは多くの識者もそうみている。
 英国で伝統的な二大政党制が、突如あらわれた第三党「UKip」に掻き荒らされ、いや政局を席巻され、BREXITに至った。
 フランスも第三党が大躍進、そしてアメリカでは共和党がアウトサイダーに「乗っ取られた」。
 金融政策のなかで、節税と脱税監視は、アメリカでFATCAが成立し、最初にスイス銀行が手を挙げたが、じつは、この流れはタックスヘイブンへの急襲となって、ついにはパナマ文書となるわけだが、金融界における「スノーデン事件」のごとき嵐となった。
 すなわちシティからケーマン島などの「クラウン・ディペンデンシー」(王室属領)。そしてその「外側」に英国の「海外領土」(バージン諸島など)といった、英国の世界戦略である「金融環」が崩れ始めるのである。
 これは「テロリストの資金ルート」を壊滅されるという欧米の合意の基底に、アメリカが発動したFATCAがあったからだ(FATCAは本書を参照)。

 次にBREXITだ。
 メイ新政権は年内に離脱通知をしないと言明しているが、「離脱交渉で、ドイツが懲罰的な悪意を持ち、これを長引かせたり、あるいはルール至上主義、紀律至上主義を振り回して、イギリスを追い込んだりすれば、単にヨーロッパ金融危機が長びくだけではなくイタリアなど他の離脱派の影響力の強い国にも悪影響を及ぼす」
 そして津波はチャイナに及んだ。
 「資金不足から、これまで外貨準備の一環として購入してきたアメリカ国債を」チャイナは静かに売却し始めており、15年に2920億ドル、政府機関債30億ドル、ほかに米国以外の債券1700億ドルを売却した。ほかにアメリカ企業の「社債」をチャイアは4000億ドル保有しているが、これも「売却対象にのぼる見通し」にあると藤井氏は予測している。
 本書は国際金融情勢の舞台裏を独自の視点から説き起こしている。
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1445回】    
――「頑迷固陋倨傲自尊・・・耻ナキモノハ利ヲ嗜ミテ・・・」(西島7)
   西島良爾『實?清國一斑』(博文館 明治三十二年)
 
   △
 日清戦争勝利直後の明治28(1895)年6月5日の某紙に、勝海舟の、こんな談話を見ることができる。

 「世界では百戦百勝などと喜んで居れど、支那では何とも感じなはしないのだ。(中略)一つの帝室が亡んで、他の帝室が代らうが、誰が来て国を取らうが、一体の社会は、依然として旧態を存しているわけだからノー。国家の一興一亡は、象の身体を蚊か虻が刺すくらゐにしか感じないのだ。/ともあれ、日本人もあまり戦争に勝つたなどと威張って居ると、後で大変な目にあふヨ。剣や鉄砲の戦争には勝つても、経済上の戦争に負けると、国は仕方なくなるヨ。そして、この経済上の戦争にかけては、日本人は、とても支那人には及ばないだらうと思ふと、おれはひそかに心配するよ」(『氷川清話』講談社学術文庫 2003年)

  「この経済上の戦争にかけては、日本人は、とても支那人には及ばないだらうと思ふ」と、勝は「ひそかに心配」しているが、西島の記すところに従うなら、「ひそかに心配」した勝の先を見通す眼力に改めて脱帽だ。

  西島は続けて「本邦商勢ノ微弱」という現実を前にしても、我が国の「領事ハ其意見ヲ揮フコト能ハズ商賈ハ其利權ヲ擴張スルコト能ハズ徒ニ彼等ノ高樓巍峩タルヲ見衣食車馬ノ壮觀ナルヲ見テ空シク羨望スルノミ」。つまりは「本邦人ノ愛國ノ元氣ヲ皷舞作興スルノ道ヲ講ゼズシテ徒ニ目前ノ小利ニ汲々シテ共同ノ利?ヲ計リ外人ニ拮抗スルノ策ヲナサズ講サズ悠々自棄シテ敢テ進マザルモノ果シテ何ノ心ゾヤ」と。「領事ハ其意見ヲ揮フコト能ハズ」を今風にいいかえるなら、「外務省や在外公館は無為無策で無能だ。国民の血税で賄われる給料、しかもバカ高い給料を貰っていながら、全くの役立たず。なかには反日的言動を得意気に弄している犯罪者まがいもいる。外務省ではなく、害務省だ」という批判・不満につながろうか。
だとするなら日本の外交当局は西島の時代も、それから120年以上が過ぎた現在も、役立たずという点では大同小異ということ。確かに、そうだとは思う。

 だが、よくよく考えてみると、日本人は外務省(=官)に多くを期待し、完全を求め過ぎるのではなかろうか。そうではなく、官なんて一種のお飾りのようなものと軽く考えておけばいい。民が官に頼らず、独立自尊・独立不羈の気概を持てばいいだけだ。

  有体にいうなら、「領事ハ其意見ヲ揮フコト能ハズ」ではなく、制度・機構・能力からしても「領事ハ其意見ヲ揮フコト」などありえない。外務省が何とかしてくれる。「領事ハ其意見ヲ揮」ってくれるなどという甘い考えはトットと捨てるべきだろうに。

 なぜ日本人は歴史的にも地理的にも恵まれながら、上海のみならず中国全土で欧米商人の後塵を拝してしまうのか。

  「予輩ノ聞ク所」では、上海在住邦人の3分の2は女性で、しかも「彼等ハ皆身ヲ外人又ハ清人ニ托スルモノナリ彼等ハ敢テ之ヲ醜業視セザルノミナラズ却テ揚々トシテ他ニ誇示スルナリ」。「此種ノ婦人」は元来が山家育ちで教育もなく「廉耻ノ何物タルヲ解セザルノ愚物」だ。「西人社會ニ於テ決シテ醜業」がないわけではなく、むしろ繁華街で堂々と営業し、「彼等西人ノ心魂ヲ蕩盡セシメ」てはいる。「彼等ノ醜体ハ寧ロ我ヨリ甚シ」い場合もあるほど。だが「彼等ノ醜体」が「外ニ暴露」しないのは、「他ノ強盛ナル働力ノタメ」である。つまり勢いがいいから、醜態が醜態として外に現れない。それに対して日本人社会全体が情けない状態だから、「此種ノ婦人」の醜態が露わになってしまうのだ、と。

  ここで「此種ノ婦人」に対する勝の呟き――「一体醜業婦々々と言つて軽蔑するが、それを善用すればたいしたものだよ」(前掲『氷川清話』)――が思い出される。
《QED》


【知道中国 1446回】    
――「頑迷固陋倨傲自尊・・・耻ナキモノハ利ヲ嗜ミテ・・・」(西島8)
     西島良爾『實?清國一斑』(博文館 明治三十二年)
  
   △
「一体醜業婦々々と言つて軽蔑するが、それを善用すればたいしたものだよ」との勝の呟きは、『氷川清話』の「海外発展」の一項に収められている。以前にも引用したように思うが、興味深い内容なので再録しておきたい。

  「海外発展という事は、貧乏で小ポケナ島国の日本にとつては最も肝要な事サ。しかしその行く順序がまるで?倒して居るよ。/まづ一番槍が例の女だよ。次がソレを顧客とする小商人やナラズ者サ。それからその地方が有望とふ事でもつて中商人が行き領事館ができるといふ始末さ。ソコで外国では日本人といふ奴はヒドイ奴ばかりだとなつて到るところ評判が悪く、万事警戒してかゝる。これもミンナ若い男共が意気地なく睾丸がない奴ばかりだからだ。/ソコになると外国の奴らは実に見上げたもので、まづ海外不毛の地には教法師が行つて伝道もすれば、医薬慈善の事をやる一方、地方の物産や事情を本国に報告して何々の商売が有利だなどと報告する。今度は資力余りある富豪が出掛ける、小商人も行く、女も行く、領事館が行くという風である。ソレであるから外国人はみなその地方では評判もよく、たとへゴロつきでも紳士となり、淫売でも貴婦人として待遇されるわけサ。/一体醜業婦々々と言つて軽蔑するが、それを善用すればたいしたものだよ。日本のケチナ外交官などでは利用方法も知るまいよ。ツマリ女などはホツておいて構はぬに限るサ。万一事の起つた時は、ソンナ奴は日本人では御座らぬと突き放していゝ事サ。日本の役人共は馬鹿正直で公私の区別を明かにせぬから困る。個人としては日本には悪徒も大分居るやうだが、国家としてはまるで馬鹿正直サ。」(前掲『氷川清話』)

  勝は「貧乏で小ポケナ島国の日本にとつては最も肝要」と認めながら、「海外発展」の順序が間違っている。順序が違うから、日本は「評判が悪く、万事警戒」されると指摘する。

  日本の場合は「一番槍が例の女」で、次が「ソレを顧客とする小商人やナラズ者」。やがて「中商人が行き領事館」になるが、その順番が結果として「日本人といふ奴はヒドイ奴ばかりだとな」り、「評判が悪く、万事警戒」されてしまう。それというのも「ミンナ若い男共が意気地なく睾丸がない奴ばかりだからだ」。どうやら、当時すでに「若い男共が意気地なく睾丸がない奴ばかり」だったことになる。勝からすれば、歯がゆかっただろう。

 一方、「外国の奴ら」による「実に見上げた」ところの海外発展は、「まづ海外不毛の地」に宣教師を送り込み布教という名の洗脳・宣撫、時に医薬をエサにしての人心収攬工作、次いで現地事情の徹底調査、商売の可能性が判明すると大中小商人(海外の富に群がるハイエナたち)が大挙して進出、かくして「女も行く、領事館が行く」。驚くほどに順序だっているわけだ。だからこそ勝は「外国人はみなその地方では評判もよく、たとへゴロつきでも紳士となり、淫売でも貴婦人として待遇されるわけサ」と、その手際よさを誉める。

 やはり海外発展の順序が、日本と「外国の奴ら」では反対らしい。海外発展において、「此種ノ婦人」が先陣を切るのか。それとも殿軍を務めるのか。それはともかくとして、勝の時代にも、「馬鹿正直で公私の区別を明かに」分けることが出来ない「日本のケチナ外交官」が、海外進出を目指す国家と国民の足を引っ張っていたことになる。かくして日本は「国家としてはまるで馬鹿正直」であるかどうかという問題に行き着くが、今もなおマッカーサー憲法を押し戴いているわけだから、日本は確かに「国家としてはまるで馬鹿正直」なのだろう。だから周辺の性悪な国々に、いつまでも言い掛かりをつけられるのだ。

 だが、「ツマリ女などはホツておいて構はぬに限るサ。万一事の起つた時は、ソンナ奴は日本人では御座らぬと突き放していゝ事サ」などと、「国家としてはまるで馬鹿正直」な日本やら「日本のケチナ外交官」が柳に風と受け流すことは・・・どだい無理な相談だ。
《QED》
        △◎◎ヒ□◇▽イ□◎○ズ◎□○ミ○□◇ 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
   ♪
(読者の声1)貴誌7月22日付けに中国によるギリシアのピレウス港買収に絡んで言及された名古屋、新潟などでの土地の買い漁りについては、私もブログ『尖閣購入』
http://sns.orahonet.jp/blog/blog.php?key=11706
に書きました。御参考までに。
 (唯臥独村)



  ♪
(読者の声2)7月中旬、中国河北省での洪水で花園口 (Huayuankou) の戦いを思い出しました。
 昭和13年に黄河に沿った花園口というところに日本軍と国民党軍が対峙していました。
そこで、国民党軍が立てた作戦は、黄河の堤防を破壊して、日本軍を水攻めにするというものでした。
 もし水が日本軍の駐留地の方ではなく民家の方に流れたときは、日本軍がやったとデマ宣伝をする計画でした。これが、「Plan B」です。
水は民間の方に流れ、約百万人が溺れました。
国民党軍は、その場から逃げ、「Plan B」を実行しようとしたところ、日本軍が追いかけてきません。日本軍は破壊された堤防を修理し、民間人が住んでいるところから、水をポンプで川に戻し、おぼれていた百万人の内約十万人を救助しました。
 それを観て、国民党軍は、「Plan B」を実施することをあきらめました。その前年に起きた南京城陥落の場合は、「Plan B」を実行しました。
以前南京攻略に参加した日本兵二人から聞きましたが、南京郊外の村々で村民たちが国民党軍にあまりにひどく略奪されていたのを見てかわいそうになったそうです。トーチカの中で国民党軍に拉致された農民が銃に鎖でしばりつけられて逃げないようにしてあったのには、あまりにかわいそうでショックを受けたそうです。
ただし、この戦いでは、国民党軍は、「Plan B」を実施いたしました。
   (ST生、千葉)



  ♪
(読者の声3)フィリピン・ミンダナオ・ダバオ市在住です。水力発電調査・設計・施工管理コンサルタント会社経営をしています。
 ダバオ市では、ドゥテルテ大統領がマラカニアン宮殿・マニラ、に転居せず、ダバオで執務しています。
ダバオ市はたった150万人しか居ない、インフラ規模で、通信施設の規模・空港規模・道路交通許容量、水道・電気の許容量が小さく、特に水道・電気は3年ぐらい前から計画的に止められています。

 ドゥテルテ大統領tが就任してから、世界中の電話がダバオに集中し、特に南シナ海国際仲裁判定が出たあとは、ダバオでは国際電話のみならず国内携帯電話も繋がり難くなっています。私も先週は日本の銀行とのクレジットカード確認電話が、一週間繋がりませんでした。
きのう、やっと銀行につながり、日本からの目薬の発送代金が承認されました。
 航空券も、世界中から、マニラに居る外国大使も、皆さんがダバオに飛んで来るために、2週間以内は予約困難になっています。
 水道も頻繁に断水が増加しました。
恐らくは、大統領に面会するためダバオに来る政治家・経済人、及び観光客の増加に対し、ホテル優先にしていると勝手に解釈しています。留守宅の妻によれば、日本ではダバオ観光ツァーが出来たとのことです。
 計画停電は増加しておらず、今までどうりに、1時間停電週2です。
   (TF生)

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火曜日, 7月 26, 2016

Appleも薦めないOSXのダウングレード

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10145758035
にMacのバージョン10.8.5から10.9.xへ移行するには?という質問に対するベストアンサーを見たらこれだった。

 さらに
などとなっていた。Mathematicaが2台のコンピュータ上で動かせないことは知っているが、いまは時代がすすみ、CDFPlayerなどがMathematicaでも出ているが、8.5では動作しない。どうしても9.5あたりから上が欲しくなる。

0120 277 555へ電話してAppleに聞いてみたが、過去に例えば9.5などをダウンロードした経験があれば、そのApple IDで再ダウンロードする以外に方法は」なく、一般論としてアップグレードはできないそうだ。ただし、10.11ダウングレードならという話は出たが、それについては念頭になく聞き漏らした。

他のサイトでも上の代替策のれいのようにMaberiksへの接続サイトはあるのだから、そこに接続すればそういう人はアップグレードできるようなことが書いてあったので、それをねらった。

そして、Sheep Shaverがうごかなくなる境界をネットで探すと、なんと10.9.5の先の10.10.5のYosemiteまでは動くと開発者自身が答えていることから、それでもいいということはわかった。ただし、Yosemiteでは32ビットモードでないと動作しないという。

いろいろやってみてダメだったので、あちらが言うダウングレード方法って!?と思い、再度電話してお聞きした。今度は女性の方で、Appleとしてはあまりお勧めはしていないのですが、どうしてもと仰るならと電話で応じてくれた。

メモを用意し緊張していると、何のことはない、Timemachineを使って、11にする直前の状態に戻すだけ!!とわかった。そーだよね、なんのためにわざわざTimemachineをつけているかといえば、こういう時のためにも使えるなら使ったらいいじゃないかと思った。

再起動する際にoptionキーとRキーを同時に押してしばらく待つ。プログレスバーが表示され出したら手を離してもよいそうだ。

するとタイムマシンから復元するか、最新バージョンから新気にインストールするか聞いてくるので、タイムマシンを選ぶ。

11.5にしてしまってSheep Shaverが動かなく最初のiMacはたしか11月の半ばごろだったので、日付をたよりに探すと、ありました。その直前のバージョンを選び指定してあとは自動運転に切り替え。
随分時間がかかると思ったが、実際は大体毎回1時間ちょっとで、再起動となり今回はダウングレードが出来上がっていた。
早速、Sheep Shaverを起動させてみるとなんの操作もいらず、起動した。Windowsでは右クリックで32ビットモードを選択してから起動らしいが。たしかにYosemite版になっている。もう忘れていたが、Mabericksのあとにもう一回アップデートしてしまったらしい。ただしこの頃全然Sheep Shaverは使った記憶がなく、年末になってそろそろ勉強しないという時になって、初めて頼りにしていたMacOSが動かないことに気づいた。

それからこのままでは発売MacがすべてでMacOSが動かななくなると破滅だと思い込み、近くのPC販売店へ走った。

そこで店員さんに置いてあるMacのOSXのバージョンを聞いたら、ちょっとわからないといい、売約済みでないMacの電源をいれて、10.9なんだ!なんていっていたので、今から予約しますと言い購入意思を伝えた。納入までは一週間位時間を見てくださいといわれた。

しかし来たのは10.8.5であったがMacOSが動くだけで満足だった。10.8.5は起動時間が信じられないくらい早くて倍くらい違う感じがした。それで、Sheep Shaverとして動かすためにAppleのROMや仮想的HDイメージファイルなどと設定情報などを親機から移しなんとかMacOSが動くようになった。

あれから8ヶ月近くなった現在、軽くていいのだが、Mathematicaを使う頻度が最近高くなり、関連ファイルを見たり情報を収集する過程で、10.9以上のバージョンが要求されるようになり、もう一段のバージョンアップが欲しいという機会が増えてきた。

最初にご紹介したサイトなどは春から何回みたことか。そして、Appleへ電話することに。

そこで初めて、WindowsではないがOSXのバージョンダウンの話をきいたのだ。会社のボスのPCも6月末にかってにWindows7から10環境へのアップグレードが始まってしまいひと月近く使用したが、電子決済の伝票が先方が対応しておらず、送れなくなり旧XPを起動して送ったりしていたが、たまたま訪れた業者がまだ戻せますよということで、現在は7に戻して貰っている。

OSの変更は単なるアップデートではなく、デスクトップ周りやメールなども皆飛んでしまい、R環境やMacOSなども初期状態に戻ってしまい、使い慣れた環境を新たに構築しなければならず大変である。

今回は入力したデータを含むMathematicaの3.0を少々いじった結果を報告する。



これは10.8.5環境のときの3.0での結果であったが、やはりデータから新規に入力しないといけないので朝から入力した。最初はあっさり結果が出たのであるがどこかおかしい。

そこで、入力データを印刷し、メガネをかけてひとつひとつ検討した。じつは10.8.5では以前完全動作していたと思われる3.0用の例題が十分に動かず少しおかしいと思っていた。

それで、やはりダウングレードした親機でためしたら、そんなことはなく完動するようなので、いままでの3.0での回帰計算も怪しいと睨んでいた。
一回結果が出たので確認のためにもう一度実行するとbeep音(なんといたらよいか不明なので)何度もして、動いたけれどおかしいよ!?といっているらしい。
これである。しばらく放置していたら、勝手にこんな画面になった。これは何かがおかしいと悟り、入力データのハードコピーを取り丁寧にチェック.。MatrixFormまでちゃんとでているのにと思いつつ半日近くかけてデータを点検していくとやはりあった〜!!。
これは実画面で確認したのだがプリントアウトでは正確には1.06であるべきが1.6となっているので実際に入力画面をみると(Mathematicaのカーソルの前後)1,06となっていて項目が4つはいってしまっている。data文では苦情をいわなかったので大丈夫と感ちがいしていた。

これで出力結果をみるとかなりまともそうな結果となっているようだ。以前の値は入力データ自体に一部誤入力もあり、動いても、データが一個でも違えば結果がことなってしまう、という当たり前の事に気がついた。

しかし終わった後、フリーズして固まってしまった。さらにこんな画面も。

カーッソルが反応しなくなり、強制終了を余儀なくされた。インテルマックで昔のパワーPCモードで起動しているからなのかどうかわからないが、CPUを何度も変えた経歴がMac陣営にはあるからこれは負の遺産かもしれない。

たしかに同じCPUでUSBHDから違うバージョンのOSを起動できるなどの利点は初期から備えていて、梶原教授の本などには、キャノン販売が開発したしステムスイッチャーなどの記述があったが、初期には小生も愛用したことがある。一台のクラシック系マックで英語システムと日本語システムと切り変えて使えて便利だったがシステム7以降、消えてしまった。

春からの半年間のデスクトップ環境にあったものは皆消えた。しかたなくRも新規にダウンロードした。10.10.5では最新バージョンの3.3.1(2016-06-21)が入った。RやOctave関連のマニュアル類なども全部消え、数式処理システムもやエクセルMacで使うアドインの製品版も消えてしまった。これらの回復がかのうなのかどうか
などは全部自己負担でトライしなくてはならない。

新規のマックに古いデータやシステムを移すなどの場合にはいいかのしれないが、今回のように半年間の蓄積がすべて飛んでしまい、というのには少々どころかかなり戸惑う。

バックアップはあるのだが、望みのファイルだけ移すなどの処理が移行アシスタント機能を使えばできるが、失敗したらアウトである。

https://ideacloud.co.jp/dev/ikou_assistant.html


には移行アシスタントの機能などが書かれているが、WiFi機能だけではマズイ事もあるらしい。
実はこの記事をよく読まないで移行に失敗して、いつまでたっても作業が終わらず、強制再起動したら、ゲストモードでしか起動せず、画面はアップル画面ではあるが、見た事もない背景で、結局、もう一度OSXをTime Machineからインストールした過去から、かなり慎重になってしまっている。
タイムマシンを使えということなのかもしれないが、マイクロソフト同様、つい最近のOS
へのアップグレード用サイトを閉じているのはいただけない。



土曜日, 7月 23, 2016

宮崎正弘の国際ニュース・早読み (中国国富ファンド、初の赤字を公表。ゾンビ経済が失速の始まり)

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◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成28年(2016)7月23日(土曜日)弐
          通算第4973号  
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(休刊予告)小誌は明日7月24日から8月3日まで休刊となります。 
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 中国国富ファンド、初の赤字を公表。ゾンビ経済が失速の始まり
 中央銀行は「利下げより減税のほうが効果的だ」と責任回避
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 米国では共和党大会が終幕し、ドナルド・トランプが正式に党候補に撰ばれた。
 オハイオ州クリーブランドで開催されていた共和党大会に主流派の有力者が欠席したため、「挙党態勢くめず、トランプ苦戦」と大手メディアが書いた。
 左翼ジャーナリストらはトランプが嫌いなのである。

 ところが会場では「アメリカをふたたび偉大な国に」と呼びかける横断幕、「USA」の大きな掛け声で、トランプ演説に参加者は熱狂した。保守本流の欠席など問題ではないという雰囲気だった。指名受諾演説はとうとう75分にもおよび、なんども拍手と歓声で中断。「長すぎる」と一部からは批判されたが、重要な内容を含んでいる。

 トランプは「アメリカン・ファースト」を強調し、グローバリズムを否定し、これに恩恵を受けている富裕層、大企業、大手マスコミがクリントンを後景から操っているのだとした。
 「クリントンは彼らの操り人形でしかない」と。

彼の指名受託演説はTPP反対、同盟国への防衛負担金要求。メキシコ国境の壁を築け、イスラム教徒の入国の厳格化、そして大幅減税、オバマケアの否定と、予想された通りの内容が並んだが、暴言は控えられ、幾分穏やかな表現となった。
TPP反対は、日本に不安感をあたえるため、日本のメディアの社説も批判的だった。

トランプ演説では、とりわけ政敵ヒラリー・クリントン女史への攻撃が凄まじく、彼女の国務長官時代から「死、破壊、テロリズム、衰弱」が始まったのだと総括し、ニクソンのような「法と秩序」の恢復を力説した。
 
日本のメディアがあまり書いていないが、もう二点、トランプは重要なことを言っている。
ひとつは中国である。知的財産権の侵害、模造品、為替操作など、名指しで中国を批判している。

もうひとつは金融政策で、「グラス・スティーガル法」の復活を主張していることだ。
メキシコの国境の壁ばかりか、銀行と証券にも「壁」を作る。これぞ「壁の街」(ウォール街)にふさわしい。
しかし、これで真っ向からトランプはウォール街を敵にまわしたのである。戦術としては中間層、貧困層、そして民主党支持者から、サンダース票をごっそりといただこうとするしたたかな選挙戦術である。だからLGBTを批判しなかった。現にクリントンとの差を10%から2・9%にまで縮めている。


 ▼中国でなにが起きたか

 さてトランプ報道に隠れてしまったが、中国では同日に、いくつもの重大ニュースがあった。

 第一に中国で開催されたIMF、世銀、WTOなど「六国際機関」トップとの会談におけるラガルド発言である。
このIMF専務理事は先週ワシントンで記者会見し、中国のGDP成長は「6・5%から6・6%に0・1%上昇するだろう」と述べたばかりだった。
そのうえでラガルドは訪中し、四川省での会議に臨み、李克強首相等と面談したあと、「中国経済は上向き出した。改革は軌道に乗っていることが確認できた」と記者会見した。

「えっ?」。いったい彼女は中国に蜃気楼でも見たのか?
 もっともラガルド自身、フランスで数々の疑惑の裁判が開始され、気もそぞろ、最後のリップサービスというわけだろうか。

 第二は中国が鳴り物入りで発足させた国富ファンドCICが、始めて赤字になったと報告されたことである。
 CICは当時豊富にあった外貨準備高から資本金3000億ドルを得て設立され、おもに海外企業の株式などに投資して配当を得てきた。2016年現在、CICは8138億ドルのファンドにまで成長した。

CICは、2015年決算で、海外投資からの利息、配当収入がネガティブに転落した。主因は原油、鉱物資源の下落と為替差益だと報告された。
他方、北米、欧州に多額の不動産投資を展開しており、今後の不動産不況でさらに損失がでると予測される。


 ▼ゾンビが死ぬことはあり得ないのか

第三は中央銀行「中国人民銀行」が路線転換を窺わせるような発言を繰り出したことだ。
すなわち「利下げより、減税のほうが景気浮揚に効果的だ」。

この発言は同行の統計部主任、シェンソンチェン(音訳不明)で、「設備投資など企業の投資マインドが減速しており、これ以上の通貨供給をつづけるより、減税による景気刺激のほうが効果的である」としたもの。周小川総裁が公言できない政策提言だが、人民銀行高層部の意見を代弁している。

中国経済はいうまでもなく、とうにゾンビ状態で過剰在庫はダンピング輸出、有り余る労働者は「一帯一路」(海と陸のシルクロード)プロジェクトで海外へ押しだそうとしており、国内的には株式と不動産相場を安定させるために「ヘリコプター・マネー」を撒き散らしてきた。
2016年上半期だけで7兆元(105兆円)、このペースだと年内に200兆円を突破する。

経済の原理からいえば人民元暴落が発生するが、ゾンビゆえに、それもない。
ということは、米国と欧州ならびに英国が、中国経済を破滅させないために舞台裏で手を組んでいるとして考えられないのである。

 しかしゾンビを延命させればさせるほどに、バブル破裂となると、未曾有の災禍が国際的にふりかかることになるだろう。おそらく2008年のリーマンショックを超える、空前の市場崩落となる。
 日本に備えはあるのか?  
      ○○○み○▽○や○□▽ざ○○○き○□▽ 
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 書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 しょひょう BOOKREVIEW 
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 金正恩は馬鹿でも狂信者でもない。宿命の派閥闘争に打ち勝ち、
  党大会を36年ぶりに開催にこぎ着け「勝利者の大会」と位置づけた

  ♪
菅沼光弘、(構成 但馬オサム)『北朝鮮発 世界核戦争の危機』(ビジネス社)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

 日本人の安全保障感覚は、ひとことでいうと鈍感そのもの。目の前の核兵器に深刻な脅威を感じないうえ、平和とはヘイワヘイワヘイワと念仏を唱えていさえすれば達成できると信じ込んでいるのが大多数。さきの参院選挙でも驚ろくべきことに国防議論を提議したのは西村真悟氏いがい、ほとんどいなかった。しかも西村氏は落選した。

 北朝鮮は死にものぐるいで核兵器を開発し、それを搭載するミサイルを何回か発射実権を繰り返し成功させた。
 とくに「ムスタン」の標的は日本とグアムだ。これこそが金正恩が世界を愚弄し、生き残りを賭けた決死の戦術であると菅沼氏は言う。
 日本の対北朝鮮観といえば貧しい国、おかしな指導者がいて、人民は飢えているが、核開発に血眼。そして日本人の感覚では拉致問題が、核問題の前にある。この構造が北朝鮮の戦略を誤解する。

基本的に北の奧の御殿で何がおきているのか。正確な情報がなにもない国のことを斜めから読んだり、北の新聞だけをたよりに雑音のような解説記事がめにつく。
 これでは何も分からない。

 フルシチョフのスターリン批判は極秘のなかで進行したが、ドイツの諜報機関がいちはやく嗅ぎつけた。重要な路線転換だった。
 中ソ対立は長く西側に伏せられていたが、最初にふたつの共産主義国家の友誼関係が破綻していることを西側の諜報機関が見抜いた。キッシンジャーはポーランドで北京の代理人との秘密交渉をはじめ、パキスタンを活用してひそかに北京へ渡った。
 金正恩の戦略戦術は、日本の「専門家」らの分析では頼りない上、見当外れが多い。 
ならば、いかにして把握するべきか。

韓国の情報機関は頼りなく、米国は偵察衛星で核兵器実験の事前予測はできるが、平壌の奧で密かに立案されている金正恩の思考、秘密文書はわからない。
機密の一部を中国が把握していると考えられるが、それを中国はアメリカに提供することはない。
したがって諜報機関も情報組織もない日本は、国際的諜報線の蚊帳の外、そもそも隣国が核兵器を開発し、日本に照準をあわせているというのに、鈍感な国民は「安保法制は戦争に繋がる」などと、北朝鮮や中国が聞いたら小躍りするようなプロパガンダを信仰しているのだから、「○○につけるクスリはない」のである。

 菅沼氏は36年ぶりに開催された党大会の意味を考える。
 本当に何が決められ、いかなる人脈が失脚し、どういう派閥が権力を固めたのか、また長老が生き残ったものの、じつは中央委員の54%が若返っている新事態に注目し、金正恩は瞠目に値する指導者ではないのか、と言う。 
 キイワードは「勝利者」である。
党大会ならびにその前後の報告書、発言にでてくる語彙のなかに、見逃せない言葉を菅沼氏のするどい眼光は見つけだした。

 つまり、スターリンが激烈なトロッキスト追い落としの後の党大会で「勝利者の大会」と言ったように、独裁体制が固まった事実を示唆するキイワードはここにある。
 このたびの第七回党大会は、前回との比較や中国共産党の比較を論じる人が多いが、そうではなく、第四回大会との比較が必要だと言う。
 理由は「ソ連から帰国したまだ若い金正日は、いかにソ連の後ろ盾があったとはいえ、自分よりも革命の経歴も段違いな『国内派』の有力者たちと戦わなければならなかった。また、国内派を倒した後も『ソ連派』との権力闘争は続き、それに勝利し、『満州派』と『甲山派』による権力の獲得に成功した暁に開催されたのが第四回労働党大会だった」からである。
 すなわち金正恩は「先軍政治」を主導した長老達、ついで中国派との党内権力闘争に勝利した。多くの側近らの失脚は、こうした文脈でよみとくと謎だった奧の闇が浮かび上がっている。
 独自な視点からの北朝鮮論である。
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  読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)トルコの軍事クーデターの失敗ですが、アメリカがクーデター側の背後にいたとは考えられませんか?
  (GH生、茨城)


(宮崎正弘のコメント)あのクーデターの失敗によって、逆に最大の受益者はエルドアン大統領だった。
反対派をほぼ根こそぎ、失脚へ追い込み、数千人を拘束したわけですから。しかしエルドアンは危機を予知していた。その情報は誰がもたらしたか謎です。反対派というのは、不思議なことに親米派でもあり、イスラム世俗化路線ですから、エルドアンの急進的なイスラム化路線にはアメリカは反対の立場でしょう。
トルコのイスラム路線は、従来のケマル・アタチュルク以来の近代化路線否定につながりかねず欧米が警戒します。
とくにNATOのメンバーであるトルコの地政学的重要性から言っても、このままずるずるとトルコが欧米から遠ざかることは歓迎できないでしょう。
とは言っても、クーデター側の背後でアメリカが画策したというのは、いまのオバマ政権の軟弱で優柔不断の性格からして、考えにくいのでは。CIAは弱体化してますし。
 そのような陰謀説はイスラエルのメディアにもまだでていません。ロシアのメディアの一部に陰謀説を示唆する報道はありますが。。。。

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(休刊予告)海外と地方講演旅行のため明日7月24日から8月3日まで休刊です。
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金曜日, 7月 22, 2016

やっと昔のMathematicaの時代の感覚が復元中

data文で、データ入力が可能な筈だったと思っていたがわずかなミスに気づかず、動かない!?おかしい??という思いが先行して、8.0や9.0の時代から例題やファイル内の時系列データの処理などでは使用していたが、肝心の自分のデータ解析では今年になってから取り組み始めた。亘香通商さまのヘルプ担当諸氏のサジェストにより、ようやく正常動作が確認できてたいへん嬉しいのだが、二十年近い空白は心理的に大きなギャップが出来ていた。



 これは小林教授の例題をVer.2.xのとき追試したファイルの名残だ。おなじVer.だから問題なく動いた。これは8.0でうごかしたバイクの燃費データの時系列分析だ。およそ5年前。
8.0にバージョンアップしたときに、TimeSeriesもバージョンアップしたが、今度は最初になかったカルマンフィルタもついたのでいろいろ追試してみた。
この時はそれらしく動くことを確認しただけでそれ以上の利用はまだ荷が重すぎた。カルマンフィルタを使った我々の分野の論文は一編だけ連名で掲載された事がある。

いろいろ梅雨らしく適当に雨が降るので、毎週3日以上は休みになりようやく自分のデータを見直す余裕ができたので、エクセルやMathematicaの各ファイルのデータの数値をチェックし直した。やはりけっこう時間がかかった。

それが済んでからそれぞれ演算を実行して出力結果を見比べた。

Mathematicaの演算結果から。

この重回帰モデルでは幹の場合と違い、定数項の値が小さく、林全体の枝の呼吸量推定では枝の本数が莫大でいちいち定数項を加算するのは出来なくはないが試験地の小プロットだけで(5メートル4方)でおよそ一万本近く(15年生、立木本数3600本ぐらい、ヘクタール換算)で定数項を0とするとその後の取り扱いが、ここだけではなく、他人様のデー他と比較したりする際に何かと便利である。そこで定数項をゼロと仮定したモデル式の値もはしいが、式のモデルが{1,x,y}としても{x,y}としても自動的に定数項付きの回帰式が出てしまう。

そこでネットで調べたら、Rrgressの項目で, IncludeConstant->Falseと指定すれば良いらしいが、RegressはVer.6.xまでで、7.0以降はFitやLinearModelFitを使えとなっているが、定数項0の指定方法が出ていない。

試しにVer.3.0で実行してみたが、内部演算方式の改良その他で、思わしい結果は得られない。
そこで、さらに検索して
に行き当たり、さらに
IncludeConstant->Falseとすると10.4でも赤字で表示され意味不明と出る。
勿論動作しない。そこで、もう少し一般的な説明を検索してで検索し、初めて定数項=0の指定方法を見つけた。(Upする過程で誤変換が生じ、あくまでMathematicaの表示例がただしいです。ご了承ください。
図の最下段に表示されている。これを実行したら、スッと結果が出た。

これも昔はIncludeConstant-0としていた昔の感覚を何となく思い出したからだ。必ず似たおまじないがあるはずだと思いいろいろ探した。

本日最後にやっと望んだ結果がえられた。これをエクセルのアドインで、定数=0として出力した結果と早速比較した。
結果はMathematicaの出力、
resp,=0.358486x+0.305327yに対してエクセルのアドインでは
resp.=0.358538x+0.305319yとなり、どちらの偏回帰係数も上位3桁は皆一致している。

今、Mathematicaで求めるとこの出力の["SdjustedRSquared"]は0.984974を示し、”AIC"は42.8989と定数項もでるよりちいさくなった。ダービンワトソン比は3.0437。
["SdjustedRSquared"]は、定数項モデルの0.978192よりも僅差だが大きめに出ている。
ただし、エクセルの結果とはこの点で異なる。


このデータは指導教官が学位取得後、私が学生だった頃、宿泊設備のある都内近郊の大学付属実験林で週に数回の寝泊まりをして赤外線ガス分析計(ロックフェラー財団からの補助で購入)で1968年の5月から6月にかけて得たのもので、他に幹でほぼ通年にわたって呼吸測定を実施した。幹データは1967年分もあるが、枝データはこの時期にしかなく、幹、枝ともに英文誌として出版されている。

個々の試料データから得られた情報をその試験林分の1ヘクタールのあたりの値に変換して推定するには、幹や枝の直径階分布や成長量分布などの試料から積み上げて行く方法が基本であり推定者の各人各様の推定方式が採用されている。

スギ、ヒノキや他の広葉樹とことなり、若いアカマツは枝や幹で年齢の識別が容易であるのでその特徴を生かした推定法として、年齢区分を指導教官は提唱した。

しかし、この細かい区分分けによる方法はまだ、林分あたりの推定法として確立しておらず、他樹種との比較に置いても年輪幅などの比較等を含めて共通部分を抽出する必要がある。
これは初めてマルチ回帰中の重回帰分析をした結果の出力であるが(既報)、今回あらためて入力データをチェック後再計算したら、微妙に違う結果が出力された。
これである。

赤池の情報量基準値が前回の44.043から44.061へ微妙に変化している。そして分散精度は赤池情報量基準のみだが、分散分析表内の不偏分散が、138.589から138.588へ変わり編回帰係数や定数項なども変化している。これはなぜだろう!?。MathematicaはMacだからWindowsのように、途中で修正コードの自動ダウンロードが起きて再起動したなんて事はない。しかし、エクセルではその後計算させたら、結果が微妙に違う。その後何回か再計算させたが、以後みなこの後者の結果である。
組み込み関数が持っている豊富なオプションの一部を上げたが、その都度呼びださないと出てこない。