木曜日, 6月 30, 2016

Rの本が届いた。


昔からエクセルの回帰分析などは便利な小道具として常用してきたが、上の文にあるようにMicrosoft Rxcelを本格的なデータ管理や統計分析に使うことはできません。
ということは、Microsoft嫌いの小生にはどういうわけか半ば常識というか一応の目安としての小道具以上ではなかった。
例えば線形および非線形の回帰分析用パッケージはRの場合nlmeと呼ばれるパッケージの中身をみると、上のようであり、とても使い切れない感じがする。中身はこの数頁分はつづくのであり、中身がなんだか深そう!?。MathematicaとMacの購入に小遣いの大部分を使い切ってしまい、SPSSとかSASやその他もろもろの統計解析専門ソフトMatLab並みの値段で手が出なかった。しかし今や無料で、RやOctaveなどのツールが出回るようになった。

今日届いた『みんなのR』という本はJared P. Landerという人の書いた本を三名の訳者が共同で翻訳したもので、初版は2015年6月22日、すでに第4冊(2016年2月1日)。
高柳慎一、牧山幸史、箕田高志。 株式会社マイナビ出版。「データ分析と統計解析の新しい教科書」という副題がついている。全部で24章であり、CSVの読み込みが第6章、第16章が線形モデル、第17章が一般化線形モデル、その次がモデル評価となっている。終わりののほうに時系列と自己相関なども含まれている。ページ数は445頁にもおよび、税込み価格に代金引き換え手数料を含むとほぼ1頁あたり10円の計算となり、お買い得といえるだろう。

著者の前書きの中には、大学院でRを学習するとしたら、という前提で著者が希望する情報で配置されていますとことわり書きが挿入されている。コロンビア大学で教えるデータサイエンスコースと同時に開発された、という。

水曜日, 6月 29, 2016

Rで回帰分析へ

今日になって、亘香通商から10.4の納品書とライセンス番号の通知が届いた。しかし、昨夜までの奮闘で、今はMathematica10.4でのプログラミングは、原因不明のエラーが出て使い物にならない。それで、一時かそれいじょうかは不明だが、しばらく遠ざかることに。
小林夫妻の本の例題の8データだけは、data文で入力を受付、正解とは異なる値を出力して動くようにみえるが、同じデータ構造で20組とか36組のデータになると拒否してしまう。どうなっているんでしょうね。9.0に対してプログラムサイズが1.85倍近くおおきくなって、使い易くなったということもあり、相応の期待をしたのだが、これでは話にはならない。すでに10.4.1が発表されたということは、10.0から2年ほどで数回のマイナーチェンジをしているわけで、相対的に細かなバグも多いのかもしれない。いずれ、小生も報告するつもりだ。

で以前からやろう、やろうとしてできなかったRを少しまともにやることに。しかし、初めてのことであり、関門が控えている事ははじめから予想がついていた。すでに、昨日本屋さんに本格的なRの解説書を発注済み。


以前から集めていた解説`PDFを数本見てみるとどうもしっくりこない。それで新たにさがしていると、適当そう!?と思える解説に遭遇。

まず、外部データは適当な表計算データを用意し、しかるべき場所に保存するのは誰でも見当がつくことだが、デフォルトの場所や指定した場所がどこなのか、最初はまるきりわからない。Rの基本的なマニュアルには
2.1.9 作業ディレクトリの変更
ファイルからデータやプログラムを読み込んだり,ファイルにデータを書き出したりする場所を作業ディレクト リという.起動時はホームディレクトリ ( R の実行ファイルがある場所) が作業ディレクトリとなっているが,変
更する場合はメニューの [File] > [Change dir...] で指定するか,以下のような命令を与える. 􏰃􏰀
> setwd("c:\usr") # Windows では \ を指定しては駄目 Error in setwd(dir) : cannot change working directory > setwd("c:/usr") # 作業ディレクトリを指定
> getwd() # 現在の作業ディレクトリを表示
[1] "c:/usr"
􏰂􏰁
これ以後,指定した作業ディレクトリにデータがセーブされたり,プロットした図が保存される.』

とあるが、この解説では具体的にどうするかわからなかった。Mac版のファイルメニューには解説にあるような[File] − [Change dir...] などは見当たらない。

検索に次ぐ検索をくり返して、ようやくディレクトリ変更の手口がわかるのに、半日を要してしまった。

最初のcsvデータの読み込みも簡単に解説しているが、<- header="T)</span" read.csv="" taikei.csv="">
 とタイプしてもエラーが出て、その意味が分からない。

これが分かるようになったのはRStudioというアドインソフトをインストールしてからだった。
左のほうがそれであり、Rとは別にエディタやその他の補助をおこなってくれる。
Imported Datasetという項目で、あらかじめ読み込むデータの中身を参照できる。この機能のおかげで、それまで<91>などという2バイト文字がある、という意味が一目でわかり助かった。ただし、今日参照したcsv形式の解説は、項目に体重、身長などの漢字が使ってあり、日本語化したRならば問題がなかったであろうが、最新版を使ったせいか、日本語化もしていなくてそれで、読み込みでエラーが出てどうしようもなかった。

RStudioのツールメニューでImport Datasetを開きFrom Locale filewp選ぶと、自動的に読み込みたいデータを置いておきフォルダを開いて示してくれる。

この機能のおかげで、Rを開いたとき、最後の行に表示される
[履歴が次のファイルから読み込まれました /Users/macuser/.Rapp.history]の意味がよくわかった。/Users/macuser/の次は?
> getwd()
[1] "/Users/macuser/Documents"と出て、ここで初めて作業用ディレクトリは日本語でユーザの書類フォルダとわかるが、そういう対応関係だということは経験しないとわからない。


本日最初に注目したデータフォルダにいれるファイル形式でcsv形式に注目してしまったが、昔タブ分離とコンマセパレーテッドバリューを初めて知って以来妙に記憶に残り選んでしまったが、読み込みに何度も失敗する原因になってしまった。

原因を探っているとどうやら.txt形式が一番素直で、Rとは相性がいいらしい。

> data=read.table(“demodata.txt”, header=TRUE, sep=”\t”)

などと書いて読み込むらしいが、最初のcsvデータの解説では、ヘッダー
のT(uru)の事など上級向けらしく何もふれられていないので、戸惑ったし、手間がかかった。しかし、書き手を攻める訳にも行かず、あとは分析だけなのだが、ここで飽きてしまい、以前から気になっていたもう一つのエクセルのアドインを思い出し、そちらも手をつけてしまった。


この春、以前のようにエクセルMacで回帰分析をしようとiMac用にわざわざ買ったエクセルでデータ分析をしようとおもったら無かったので慌てた。以前は97ぐらいまでは着いていたように思ったが、現在はついていない。2016にはまた附いているようではある。

しかたなく、薦められるままに
を買っていた(といっても無料)で有料でアップグレードがついていたが、しないで放り投げていた。しかし、今日、気が変わってアップグレードしてしまった。Rの解説書3冊分くらいで一年ごとの更新のようである。カナダの会社である。




宮崎正弘の国際ニュース・早読み (トランプが劣勢に転落した七つの理由)

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成28年(2016)6月30日(木曜日)
          通算第4948号 <前日発行>
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 トランプが劣勢に転落した七つの理由
  共和党大会を前に党の結束が覚束ない状態から抜け出せない
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 米国大統領選挙で、これまで比較優位に立っているとされたドナルド・トランプが、[BREXIT](英国のEU離脱)ショックという絶好のチャンスを活かしきれず、むしろ逆風に晒され、決定的な劣勢に陥ったと見られる。
 このままでは7月18日にひかえた共和党全国大会での党の結束は覚束ない状態となった。

 第一にオーランド乱射事件で、史上最悪49名の犠牲がでるというイスラムテロ事件で、トランプは銃規制反対、「イスラム過激派を取り締まれ」と従来の主張を獅子吼し、世論調査で優位に立てると思いきや、銃規制強化、同性愛結婚推進をいうヒラリー・クリントンのほうへ風が吹いた。
 クリントンはこの世論を追い風にLGBT(性少数者)デモに飛び入り参加するほどの興奮ぶりだった。

 第二トランプ陣営内の内ゲバが納まるどころか、深化し、結局、ワシントンの政界に明るいフィクサーのポール・マニフォートの主導権が陣営内で確立、これまでの主任スタッフのルワンドウスキが解任されるという事態が出来した。
マニフォードが共和党のささくれだった反トランプ感情を宥和させ、共和党有力者の支持を拡大してくれるという思惑の元、トランプは苦労してきた有力スタッフを「解雇」(おまえは首だ)した。士気は下がる一方である。

 第三に想定外のことだが、大富豪トランプ選対本部は資金不足なのである。
 ヒラリーは潤沢な資金をテレビコマーシャルに投入し、宣伝戦争を優位に展開しているが、トランプはこれまでの派手は記者会見だけでテレビCM分を補ってきただけで、ここへきて資金枯渇、コマーシャルも打てないという閉塞状況にあることが分かった。
各地で資金集めのパーティを開催しているが、IT産業も、ウォール街もそっぽを向いたまま。富豪の個人献金もはかどっていない。
つまり共和党のメインストリート、ウォールストリートが依然として協力的ではないのである。

 第四に「追い風」になるはずだったBREXIT(英国のEU離脱)が、なぜか逆風となった。
というのも、EUを襲った不安感、市場の大混乱とポンド安、EU諸国の株安を受けて、先に「トランプ化」を果たした英国の様を目撃したアメリカ人は、その結果を連想する。すなわち、「トランプ政権が実現したら、株安、ドル安の恐慌になるかも知れない」と恐れ始めたからだ。


 ▼トランプ陣営に逆転のシナリオがあるのか

 第五にトランプの金銭スキャンダルが、マスコミで一斉に報じられたことである。
これまでにもアトランティックシティのカジノや、トランプシャトルの失敗など、倒産を繰り返しながら本人は債権者の貧困をよそに、肥ってきた有り様はさんざん書かれたが、
トランプ大学の裁判でメキシコ系裁判官を人種差別ととられるように失言したことが響いた。
また過去の無数のチャリティで「寄付」を申し出た履歴と、実際に実行された金額の落差(たとえばワシントンポストは、「百万ドルの寄付を約束したのに実行されたのは一万ドル」、6月28日)などがすっぱ抜かれ、その信頼度が揺らいだ。

 第六にNATO諸国のトランプの安全保障官への疑問の噴出である。
「米軍の関与を後退させる。費用負担をNATO諸国に求める」というトランプの主張に不安を抱く世論調査で英国は49%、フランス47%、イタリア40%、ドイツ38%、肝心の米国ではじつに56%が、NATO重視の変更を訝しんでいることが分かる。
これは日米安保条約の日本に対してもトランプが負担増を力調していることに、日本の不安と軌を一にしている。

 第七に共和党がヒラリー批判の決定打に使おうとしていたベンガジ調査報告書が不発に終わりつつあることである。
 保守系のワシントンタイムズ(6月28日)が奉じるところでは、ベンガジ事件調査委員会は107名の目撃者にインタビューし、超党派の議員で組織され、じつに75000ページの報告書を纏めたが、「何一つ新しい証拠は見つからなかった。とくにヒラリーがテロリストの襲撃を容易にさせる危険状況を作り出したか、どうかという疑問点でヒラリー関与の確実な証拠はなかった」
またリビア政府の関与の度合いなども事件とは関係なしとされ、選挙戦本番でヒラリー攻撃に使えるはずだった決定打は希釈となってしまった。

 このまま劣性がつづくのか、はたして土壇場で逆転するシナリオはあるのか?

       ◎○◎み○○○や△○○ざ○○○き▽○○
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)貴誌前号の書評、秀逸の極みでした。とくに阿比留さんの書評のなか、本当に、「市民」を「左翼団体」と書くのは悪イメージを受け付けようとする左翼メディアの常套手段、「右翼団体」は「国民」と書くのが憚られるという不思議な自己規制とレッテル貼りはメディア業界には深くあるようでおかしな話ですね。
 西尾先生のご著書の書評、台湾の六士先生の慰霊祭や、沿革も興味深く拝読しました。ありがとうございました。
  (TS子、千代田区)



  ♪
(読者の声2)参院選の関係で在所の選挙事務所によく出向きますが、雑談が国防の事な どの話題になると実に目を剥くような、とんでも八分の、高齢の歴史認識者がいて実に驚かされます。 
 日本軍が南京で支那人を虐殺したと認識している者や、朝鮮戦争で、日本人も多くの朝鮮人を殺害していると認識している者。又、従軍慰安婦には償いをしなくてはいけないと思っている者。いやはや実に驚かされます。
 裏付けを示し、全てが捏造である事一つ一つを丁寧に説明しても、本当ですか、となかなか信じてくれない者もいます。これらの誤った認識には大きな原因があります。野中広務です。在所で同和人権問題の講演を行った折、これらの事は全て日本軍が関与したような説明をし、日本は人権侵害の国であるみたいな講演をしたことに起因しています。
 何でこの様なお墨付きの「反日家」を自民党に復党させてのですかね。
 自民党も信頼できなくなって来ていますね。早く中西氏に頑張ってもらいたいものです。
 償い金の請求をしている現在の慰安婦と称されている者たちは、朝鮮戦争の折、公的に拉致された者たちでしょう。
韓国政府に補償金を掛け合っても無駄なので、腰抜けの日本政府からなら取れるだろうと騒いでいるだけです、騙されてはいけませんと説明すると、何でそんな大事をNHKもマスコミも教えないのですかね。でした。
 心理戦に頭が侵されているのか、相当に洗脳されています。
 一日でも早く覚醒させたいものです。至る所に反日工作者がいるようですね、政権の中にも。「政権に深く潜り込め」ですか。
    (TK生、佐賀)



   ♪
(読者の声3)参議員選挙の記事を読んで。引退する参議員議員の中で、江田五月が「立派な政治哲学を持った政治家の登場を待ちたい」なんて、能天気なことを言っていました。
 自分は、あの戦後初めての、反自民政権ができた時に、科学技術庁長官委に就任。その時、大臣になりたくて、「30分で、反原発から、推進派に変身した」過去を忘れ去ったような言いぐさ。政治家は、哲学よりも、面の皮の厚さのほうが必要なのでは。
 今回の舛添の酷さも!
 あんなゴミばかりを選ばされる国民も、本当に行く先を考えないといけないです。今後、毎年2%増加してくる18歳世代の、投票行動が、正しく日本を守るように行って欲しいものだと思います。
「若肉老食」とか言われている今、医療費・年金をはじめとする増大しつ続ける負担に関しては、世代間戦争が起きてもしょうがないと思います。
   (宮田生)
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宮崎正弘 v 宮脇淳子 『中国壊死』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 石 平『私たちの予測した通りいよいよ自壊する中国』(ワック)
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宮崎正弘 v 室谷克実『日本に惨敗しついに終わる中国と韓国』(徳間書店)
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宮崎正弘 v 室谷克実『仲良く自滅する中国と韓国』(徳間書店、1080円)
宮崎正弘 v 川口マーン惠美『なぜ中国人とドイツ人は馬が合うのか?』(ワック)
宮崎正弘 v 西部 遭『日米安保五十年』(海竜社)  
宮崎正弘 v 佐藤 優『猛毒国家に囲まれた日本』(海竜社)
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宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2016 ◎転送自由。転載の場合、出典を明示
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宮崎正弘の国際ニュース・早読み ( ジョージ・ソロス、英国EU離脱のつぎは「ドイツ銀行」株暴落に賭ける)

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成28年(2016)6月29日(水曜日)弐
          通算第4947号 
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 ジョージ・ソロス、英国EU離脱のつぎは「ドイツ銀行」株暴落に賭ける
   EU主要国サミット、キャメロンを迎える冷たい風
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 英国キャメロン政権の「EU残留」路線の敗北は次に何をもたらすか。
 独仏伊の三国首脳会談が、急遽開かれたが、結論はなく、英国の出方を待つこととなり、キャメロンがEU首脳会議に臨む。かれを迎えるEUの空気は冷たい。

 さて世界一の投機家として名を馳せるジョージ・ソロスがまた動き出した。
 英ファイナンシャルタイムズ(6月28日電子版)によれば、次の投機対象はドイツ銀行株の空売り、VWの不正で経営がふらつくドイツ経済だが、その動脈の中枢にあるドイツ銀行の株式の暴落をねらって賭けにでる。
 
 米国の論調はところで、EU諸国のメディアとかなりニュアンスに乖離がある。
 EUの分裂は避けられないにせよ、米国の関心はNATOの亀裂が生まれるのか、深刻化するのか、安全保障方面で、EU離脱問題がどのような影響があるかを探る記事が目立つようである。

      ◎◎◎ミ◎◎◎ヤ◎◎◎ザ◎◎◎キ◎◎◎ 
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 書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 しょひょう BOOKREVIEW 
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 なぜ日本は占領が終わってもまだ「言葉の戦争」に連敗続きか
  いつまで他国(とくに中国、韓国)の言動に翻弄され続けるのか

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西尾幹二『日本、この決然たる孤独』(徳間書店)
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 一見あまりにも文語的な比喩的な表題なので、何のことかわからない読者が多いのではないか、と西尾氏は副題に「国際社会を動かす『平和』という名の脅迫」と分かりやすいサブタイトルを用意された。これならすっきりとして、難解な評論にも入って行けそうである。
 中国、韓国のでたらめな歴史観に基づく強制連行、慰安婦=性奴隷、大虐殺など、日本はまさかとは思いながらも誠実に弁明し、釈明し、事実を認めたかのような謝罪を繰り返して、世界の笑いものとなった。
 謝罪とは日本以外の国では「金銭の補償」とい意味である。
 あげくには、この日本批判の合唱に巧妙に便乗してドイツ、英国、そして米国が日本を貶めるキャンペーンにしゃあしゃあと加わっている。自らの残虐さ、戦争犯罪を隠蔽するのに、中国、韓国の日本批判は格好の隠れ蓑というわけだ。
 日本の目の前の脅威は指摘するまでもない。
北朝鮮の核爆弾と、中国の軍拡である。ところが日本のメディアは『平和』という魔法の妖術を用いて、日本の大衆をたぶらかし、中国と北朝鮮の軍事力は『脅威』ではないような書き方をし、防衛を強化することに反対してきた。
日本の防衛費は世界の常識である2-3%の半分以下、それで独立国家とはいえないではないのか。
 西尾氏はまずこういう。
 北の核に対して、「アメリカの約束(核の傘)の空しさと日本の無策ぶりへの哀れみを口々に語るばかりで」、しょせん、日本政府は何もしない。
 目前の侵略者の脅威を日本は脅威とも感じないほどに軍事的不感症に陥ったのだ。
 だから「あまり理性的とは思えない怪しげな指導者を戴く独裁国家(北朝鮮)の核開発を見て、生き物としての私の嗅覚がうごめく、大丈夫なのか?と。(中略)我が身の安全を護るためには先手を打つ必要があるのではないのか、やられる前に叩く、は、古今東西において変わらぬ自己保存の鉄則ではないか。ぐずぐずしていては間に合わない」、防衛論の基本に戻れと呼びかけるのである。
 日本の隣には、もうひとつの独裁国家がある。
もっと醜悪な独裁体制で、情報をすべて統制し、国民を洗脳し、戦力を日々強め、日本に侵略を準備している国がある。
 『日本の国家予算規模の巨額を海外に持ち逃げする党幹部の個人犯罪とその犯罪を罰すると称して政権の権力闘争にこれを利用する二重の犯罪。そこに法治主義のかけらもない。水、空気、土の汚染を急速に拡がる砂漠化によって人間の住めない国土になりつつある理由も環境保護を法で守るという最低限の自省が行われないためだ。格差の拡大などという生やさしい話ではない。富の配分のデタラメさ、臓器移植手術にみるナチス顔負けの人間性破壊。チベット、ウイグル、内モンゴルでの終わりのない残虐行為と南シナ海、東シナ海への白昼堂々たる領土侵略。しかもこれらの情報のいっさいから国民は疎外されている言論統制の実態こそがスターリン型国家がすでに再来している』。
目の前に不気味な軍事力威嚇を続ける中国の現実である。
 中国は問題をすり替えるために南京大虐殺という嘘放送を声高に繰り返し、不都合な真実を葬る。

 だが、ドイツも米国も黙っている。
 米国は広島・長崎、東京大空襲における大虐殺をほおかむりし、日本が残虐であったことに歴史を改竄した。
 ドイツはユダヤ大量虐殺ばかりか、ポーランドの知識人、軍人、ロシア人の虐殺に加えてジプシー50万人虐殺、大量に人体実験の加え、「障害者や病人の安楽死政策、外国からの約二十万人の美少年美少女の拉致とドイツ民族化、という鳥肌立つ一連の『ナチ犯罪』の巨悪の前には、それ以外の大抵の問題は影が薄くな」るのである。
 ドイツの犯罪を徹底的に西欧、東欧が問題視しないのは、自らも同様な戦争犯罪を規模の大小は別におこなっているからで、ドイツが謝罪を澄ませたなどという偽善的な自己宣伝は噴飯者である。
 じつにこれほど悲惨で、日本の惨状という戦後の言語環境が、GHQの占領がとうにおわった現在日本で、いまも続くということは、いったい何が原因あのか、西尾氏の追求が随所に鋭く展開されている。

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 「偽善な律法学者、パリサイ人たちよ、あなた方は災いである」(キリスト)
「占領軍が被占領国民の歴史を検閲すること」は民主的か(ヘレン・ミアーズ)

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阿比留瑠比『偏向ざんまい  GHQの魔法が解けない人たち』(産経新聞出版)
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 日本のメディアはまだ左翼偏向、というよりGHQの洗脳から逃れきれない人たちが暴論を繰り返している。事実に基づかない暴言がラウドスピーカーのごとく左翼の大手新聞やテレビに登場してくるため、一般読者を迷わす。ジャーナリスト自らが左翼のプロパガンダを拡大するという売国奴の役目を担わされていても、それを自覚しない。
自覚がないのに、ある程度の影響力行使ができる人を「無自覚のエージェント」という。
このクラシファイ(区分け)はスタニスラフ・レフチェンコ証言でも頻繁にでてくる。レフチェンコは在日KGB工作員で、主として日本のメディア工作に当たった。80年代初頭にアメリカに亡命し、議会証言をしているが、そのとき日本のメディアのなかにうごめいた「代理人」を具体例とともに挙げていた。議会証言録は評者が翻訳した。
 
さて本書は産経の花形記者・阿比留瑠比氏が最近書かれたコラムを体系的にまとめたもんで、結論的には「日本の的は日本人だ」ということになる。
メディアはなぜ真実に蓋をし、嘘と明らかなことを書き連ねるのか。なぜ戦後のメディアは真実を隠し、自己規制をかけてきたのか。不都合な真実には目をつむり、一方では保守系を「極右」とののしり、レイシストとか差別主義とかのレッテルを貼り、極右思想と決めつけ、大事なことはひとつも報道しなかった。つまり根底にあるのは根の深い、日本への憎しみなのである。
暴力をふるう左翼運動は「市民運動」となり、「左翼暴力団」という本質は絶対に書かない。保守系の団体は「右翼団体」と書く。言葉のイメージ操作である。
戦後の日本の言論空間は、怪しげな雲に覆われ、人々は口を閉ざし、真実は葬られ、嘘だけが拡大してまかり通った。
 阿比留氏はこう書く。
 ようやく近年「戦後のタブーは破れ、確実に社会は正常化しており、以前はうかつには口に出来なかった『本当のこと』を堂々と語れるようになってきている。戦後の占領期、GHQは新聞、ラジオなどメディアに?東京裁判?GHQが憲法を起草したこと?中国――等への批判や、『占領軍兵士と日本女性との交渉』などへの言及を禁じ、厳しく検閲してきた」
これらの自己規制から徐々に解放され、多くの真実が語られるとはいえ、まだまだ世の中は誤解、曲解がまかり通り、その日本マスコミに巣くう左翼ジャーナリストらの面妖なる記事や論調がたちまち英訳され世界にばらまかれているから、日本に「軍国主義の復活が見られ」「戦争犯罪を隠蔽する動きがある」とか、トンデモナイ記事が散見されるようである。
 ヘレン・ミアーズの『アメリカの鏡 日本』には、次の記述がある。
「占領軍が被占領国民の歴史を検閲することが、本当に民主的であるかどうか。アメリカ人はもっと議論する必要がある。私たち自身が日本の歴史を著しく歪曲してきた」と実直に語っているように、世界の本物の知識人は知っているのである。
阿比留氏は最後に次の言葉で締めくくっている。
「一口で『護憲派』といっても、当然のことながらいろいろな人がいる。その中でも現行憲法を絶対視、神聖視し、さらに内閣法制局の官僚がその時々の社会、政治情勢に応じてひねり出したに過ぎない憲法解釈を聖典のようにあがめ奉る学者や、メディア、政治家を見ると、イエスキリストの次の言葉を思い出す
『偽善な律法学者、パリサイ人たちよ、あなた方は災いである』」
いろいろなことを考えさせられた書である。
  ◎○◎
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)イギリスのEU離脱についてこんな記事がありました。
「マックシェーン元欧州担当相は「ロンドンのビジネスエリートは英国を代表しない。庶民は頭(理屈)でなく腹(感情)で判断する」と
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016062400081&g=int,

イギリスではないんですが、台湾では「(台湾の)お役人はお尻で判断する」と言われます。お尻つまり座る椅子、お役所の役職がすべてを決めるのです。ある案に昨日までは反対だった人が、今日からはお尻の置き場所が換わって賛成に回るわけです。
ところで、台北の郊外に芝山巌という小高い丘があります。20年ほど前にこの丘を歩いた時、小さな石材が転がっているのを目にとめました。よく見ると石には「六士先生云々…伊藤博文」と書かれていました。そうです。あの「六士先生」の記念碑でした。ひょっとしたら、散歩の途中でこの石に座って休むひともいたかもしれません。
欧米の植民地主義のように徹底しなかった日本の植民地経営。これを「お尻の下の帝国主義」と呼んでみます。
台湾に文明の制度をもたらし、インフラを整え、その後の台湾の発展に少しは協力できたという意味で。もちろんこれは日本人であるわたしの一方的な見方です。
  (波子)


(宮崎正弘のコメント)六氏先生のお墓は建て替えられ、参道も立派に整備されて、陳水扁時代にあらためて顕彰されていたのですが、馬政権下では、目立たないように工夫されたり、しました。伊藤博文の顕彰碑は八尺ほどの高さ、国民党の跳ね上がり過激分子によって横倒しされペンキを掛けられたり、これも蘇生されたのですが、いまはどうなっているか現地で確かめないと分かりません。
 小生も参加しましたが、じつは先週日曜日の26日に、靖国神社で120年祭が営まれ、小田村四郎元拓殖大学総長ら遺族全員の代表が参集しました。
この模様を「李登輝友の会」のメルマガ(6月28日)から下記に転載しておきます。

「それぞれの祖先に尊敬と敬意を抱くご遺族を迎え「六士先生・慰霊顕彰の集い」を開催」―― 芝山巌事件から120年を迎え、六士先生のご遺族9名をはじめ、遠く福岡、山口、大阪、愛知などからも駆けつけ、約70名が参列して本会主催による「六士先生・慰霊顕彰の集い」が6月26日に靖國神社で執り行われた。
 11時半過ぎ、渡辺利夫・本会会長を代表として靖國神社の本殿において慰霊祭が行われた。靖國神社には2万7,864柱の台湾出身戦歿者も祀られているが、六士先生は芝山巌事件から2年後の明治31年秋の例大祭でご祭神として祀られている。
 慰霊祭の祭主による祝詞奏上では、楫取道明、関口長太郎、桂金太郎、中島長吉、井原順之助、平井数馬のそれぞれの御霊のお名前が読み上げられ、続いて、柚原正敬・本会事務局長がその偉業をたたえて感謝の念を表す祭文を奉った。その後、渡辺会長による玉串奉奠に合わせ、一同うちそろって拝礼、厳かに慰霊祭を終えた。
 その後、靖國会館に移動して講演会と清宴が行われた。
 開会の挨拶は渡辺会長。筑波大学教授時代の教え子の招きにより今年3月に訪台したとき、篠原正巳先生の大著『芝山巌事件の真相』を含む本をいただき、訪台中や帰国便の中で読み終えたことを披露、芝山巌事件については知っているつもりだったが、初めてその全貌を知り、六士先生に改めて畏敬の念を抱いた旨を開会の挨拶として述べた。
 続いて、司会の柚原事務局長から、和田政宗・参議院議員、松浦正人・防府市長、稲垣寿・西尾市小学校校長からのメッセージを披露。
 続いて行われた、六士先生のお一人の楫取道明命の令孫でもある小田村四郎・本会名誉会長による講演では、祖父楫取道明の事績とともに、明治28年6月に船で台湾に渡る折に作った歌なども披露され「台湾の教育に一生を捧げようとした気持ちがよく現れている」と述べるとともに、六士先生の遭難が台湾の人々に感銘を与え、台湾教育の礎をつくり、台湾の人々の強い親日感情の源になっているのではないかと指摘された。

 その後の清宴では、楫取道明命の孫の小田村四郎(おだむら・しろう)本会名誉会長をはじめ参列された8名のご遺族が紹介された。・九段高校同窓会「菊友会」理事長をつとめられる現在の楫取家当主で曾孫の楫取能彦(かとり・ よしひこ)様。・小田村四郎・本会名誉会長の兄の故小田村寅二郎氏(国民文化研究会創立者、亜細亜大学教授) ご長女で曾孫の公文静代(くもん・しずよ)様。・桂金太郎命の弟の孫で、彫金の人間国宝(重要無形文化財の保持者)の東京都在住の桂盛仁(かつら・もりひと)様。・井原順之助命の系列につながる、岩国市在住の会社経営者で郷土史家での上田良成(うえだ・よしなる)様。
・昨年2月に平井数馬先生顕彰会が熊本市内で開催した平井数馬先生顕彰祭でご講話いただいた平 井命の兄の孫に当たる、福岡市在住の平井幸治(ひらい・ゆきはる)様。
・2009年に李登輝元総統が熊本にある平井命のお墓と顕彰碑を訪ねられた際に案内された平井命の 兄の孫に当たる、福岡市在住の平井眞理子(ひらい・まりこ)様。
・平井眞理子様ご長女の子息で、玄孫に当たる上迫大志(うえさこ・たいし)様。
 一言ずつお言葉をいただいたが、短いながらも、六士先生というそれぞれの祖先に胸深く尊敬と敬意を抱き、誇りに思っていることがよくよく伝わってきて、深い感銘が会場を満たしたようだ。
 中島長吉命の血筋に連なる現在のご当主の中島力(なかじま・つとむ)様には、よんどころない用事のためご参列いただけなかったのが残念だ。
 その後、湾生で最高裁判事をつとめられた園部逸夫氏による献杯の発声があり、園部氏は戦前から六士先生のお墓を参拝してきた思い出などを合わせて披露いただいた。
 清宴ではご遺族を囲んでの話も弾んだようで、心温まる光景がそこかしこに見られた。この清宴の途中で平井命のご遺族がもうお一人参加されていることが判明、司会から急遽、平井金吾様ご夫妻を紹介する場面もあった。
 平井金吾様は平井幸治様や平井眞理子様とはいとこ同士に当たり、台湾に長く住んでいて、現在は英語と中国語の翻訳や通訳の会社を経営されているとのことだった。
 清宴もいよいよ終わりに近づき、参列していたノンフィクション作家の門田隆将氏に、今秋、日台同時発売を予定している、228事件で犠牲となった台南の弁護士の湯徳章氏(日本名:坂井徳章)を描く『汝、ふたつの祖国に殉ず』について話していただいた。また、愛知県西尾市で5年前から関口長太郎命の慰霊祭を行っている杉田謙一氏にも、その様子を話していただいた。最後に、本会の林建良・常務理事が、台湾に残る「日本精神」の原点が芝山巌にあり、台湾人は台湾を知れば知るほど日本を知ることになるなどと力強く閉会の挨拶を述べ、盛会裡に六士先生・慰霊顕彰の集いを終えた。
 今回の開催においては、熊本で平井数馬命の慰霊祭を行っている「平井数馬先生顕彰会」の白濱裕氏をはじめ、公益社団法人国民文化研究会など多くの方にお世話になりました。この場をお借りして御礼申し上げます。

<資料>六士先生・慰霊顕彰の集い 祭文
*掲載に当たっては、漢数字を算用数字に改めています。

 明治28年に日本が日清戦争に勝利し、4月17日に締結された日清講和条約によって清国から台湾を割譲され、日本の台湾統治と同時に、台湾の近代教育も始まりました。
 東京師範学校校長をつとめ、音楽教育の先駆者でもあった伊澤修二は、日本全国から優秀な志ある教師を募集し、講和条約締結から2カ月後の6月14日、文部省学務部長心得として樺山資紀・総督や水野遵・民政局長とともに台北に着任しています。
 伊澤の教化方針は、台湾人は人種的に日本人に近く、知徳量や推理力、観察力などにも優れ、日本人に気風が似ているなどの観点に鑑み、徐々に同化してゆく混和主義で臨んだと言われています。
 6月17日の総督府始政式の翌日には大稲?で学務部事務を開始し、26日に台北郊外の士林に芝山巌学堂という最初の学校を開きました。早くも7月16日には学堂において7人の台湾人伝習生に国語の伝習を開始しました。まさに台湾で近代教育が始まったのがこの日であり、教師たちは身魂をなげうって台湾人子弟の教育に当たっていました。3ヶ月後の10月17日には甲組六名に修業証書を授与し、初めての卒業生を出しています。
 しかし、統治間もない台湾はまだ政情不安の最中にあり、日本人を敵視する匪賊も少なくなく、周辺住民は再三退避を勧めたものの、教師たちは「身に寸鉄を帯びずして群中に入らねば、教育の仕事はできない。もし我々が国難に殉ずることがあれば、台湾子弟に日本国民としての精神を具体的に宣示できる」と、死を覚悟して学堂を離れませんでした。
 翌明治29年1月1日、台湾総督府における新年拝賀式に出席するため、6人の教師が芝山巌を下山しようとしたとき、100人ほどの匪賊に取り囲まれてしまいました。教師たちは教育者として諄々と道理を説きますが、匪賊は槍などで襲いかかり、衆寡敵せず全員が惨殺されてしまいました。この非命に斃れた6人の教師は、楫取道明、関口長太郎、桂金太郎、中島長吉、井原順之助、平井数馬であり、後に「六士先生」と尊称され、明治31年秋の例大祭のときに靖國神社に合祀されています。
 伊澤は、日本帰国中に起こったこの芝山巌事件の悲報を聞いてただちに台湾に戻りました。半年後の7月1日には遺灰を芝山巌に合葬し、来台していた伊藤博文総理に揮毫を依頼して「学務官僚遭難之碑」を建て、六士先生の遺徳を偲ぶ慰霊祭を催しました。昭和5年には芝山巌神社も建立されています。
 台湾における入学児童の就学率は、統治初期の明治32年には2・04パーセントだったにもかかわらず、統治終了を翌年に控えた昭和19年には92・5パーセントにまで伸びました。台湾の人々は今でも芝山巌を「台湾教育の聖地」とし、教師としての使命を自覚して教えの道に徹し、名利や見返りを求めぬこの無私の精神を「芝山巌精神」として讃えています。
 近年になって日本でも、関係者のご尽力により、愛知県西尾市では関口長太郎命の慰霊祭が行われ、熊本市でも平井数馬先生顕彰会が発足して平井数馬命の慰霊祭が行われるようになっています。
 今年は芝山巌事件から120年の節目の年に当たります。顧みますれば、現在の日本と台湾の深い絆の淵源は、ここ靖国神社ご祭神の六士先生が一死を以て遺された芝山巌精神にあることに思い至ります。我ら一同、ここに深甚なる感謝の誠を捧げるとともに、そのご恩に報いるため、偉業を語り継ぎ、日台共栄に尽力することをお誓い申し上げます。
 平成28年6月26日
      日本李登輝友の会 事務局長 柚原正敬&参列者一同)



  ♪
(読者の声2) 北京経由で満州に行って、27日に帰国しました。行き帰りも、羽田から北京までは China Air でしたが、同じ便に鳩山氏が付き人を従えて乗っていたのにはびっくりしました。
 さて英国のEU離脱可否の投票後、英国で金利が急上昇しています。自動車ローンも住宅ローンも急上昇です。若者から老人がお金を吸い上げるという構図です。投票傾向とも一致します。
 27日の朝には350万もの再投票の請願が送られています。まだまだどうなるかわかりません。
  (ST生、千葉)


(宮崎正弘のコメント)ルーピーは北京にいってAIIBの顧問になりました。どこまで売国行為を繰り返すのでしょうか、この平和鳩という偽物は。。
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火曜日, 6月 28, 2016

宮崎正弘の国際ニュース・早読み (BREXIT(英国のEU離脱)に続くは、Frexit,Itexit,Nexitだ)

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◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成28年(2016)6月29日(水曜日)
          通算第4946号 <前日発行>
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BREXIT(英国のEU離脱)に続くは、Frexit,Itexit,Nexitだ
  仏蘭伊に拡がるナショナリズムの嵐とEU離脱の国民投票の声
***************************************

 英国のEU離脱を「ショック」とか「時代錯誤」とか書いている新聞がある。離脱は予測された通りの事態ではないのか。
 僅差で否決されたもののスコットランド独立の動きは沈静化していないし、移民への反感が強まってきた英国社会が、これ以上のEU残留を望むというのは考えにくいことだった。

 英国離脱ショックという論調の策源地は英国のファイナンシャルタイムズと週刊『エコノミスト』誌である。
 両誌ともにグローバリズムの最前線を走るメディアで、その基調に便乗した欧州の左翼メディア、日本のリベラルなマスコミ、とどのつまりグローバリズムを獅子吼する国際左派がその思想的退潮を嘆いているのである。

 「ひどい結末だ」と、グリンスパン元FRB議長が発言したように、これはミルトン・フリードマン以来の市場自由主義時代の「終わり」の始まりなのである。またEU本部のあるブラッセル官僚主義政治の敗北でもある。

 ところが日本の論調を読んでいると、独自の国益の視点から論じたものはなく、英国進出日本企業が困惑しているとか、ナショナリズムは危険だとか、国際協調に背を向けた反動的な流れだとか、偏見にみちた『解説』が目立つ。

 英国を襲ったのは「英国のトランプ」こと、ボール・ジョンソン前倫敦市長(次期英国首相に最有力)が、グローバリズムに反対して、国民に強く呼びかけ、国民投票をリードしたからである。
これで英国は国内的にはスコットランド独立、アイルランドと北アイルランドとの統合など、ナショナリズムの動きも活発化することになる。同時に不法移民への不満をかれらが吸収することに成功した。

 政権内部事情からいえば、キャメロン辞意を受けて次期首相をめぐる党内闘争が激化するだろうが、次期確実といわれた親中派オズボーン財務相の政治的影響力が著しく後退したとみても良いだろう。

 グローバリズムに立脚するのが国際市場だから、世界では、肝心の英国より、ほかの国々の株価が悪影響を受けた。
NY、日本はむろんだが、ドイツで6・8%下落、フランスで8%、スペイン12・4%、イタリア12・5%と惨憺たる株価暴落が起きた。英国は3%の下落だったから、欧州全体のほうが衝撃が大きかったことを物語る。


▼これでTPPの成立は展望できなくなった

 欧州では「独仏蜜月」によるEU、通貨統合『ユーロ』という従来のグローバリズムの基本姿勢が真っ正面から朝鮮を受けたかたちとなり、エリートの政策決定機関をいわゆる『ブラッセル』というが、方々で潜在的マグマとなっていた『反ブラッセル感情』の爆発が今後も継続されるだろう。

 げんに「BREXIT」につづいて「FREXIT」(フランスの離脱),「ITEXIT」(イタリア同),「NEXIT」(オランド同)の動きが顕在化したと『ワシントンポスト』が伝えた(5月27日付け)。
オバマはTPPが、これで絶望的になったことを嘆きつつ、キャメロン英首相に電話して慰めたそうな。

しかしヒラリークリントンは「TPPに反対し、みなさんの雇用を守り、米国を守る」と発言しており、トランプ、サンダースもTPPに反対しているから、米国議会での批准は望めない展望となった。つまりTPPは空中分解へ至る。

 フランスでは2017年5月に予定さる大統領選挙でルペン率いる国民戦線が勝利しそうな勢いであり、すでにハンガリーは保守政権。ハイダル党首はオーストリア首相の一歩手前まで躍進している。

 今後、何が起きるか。
 英国は経済が沈み、景気は沈滞するという説がある。EUとの離脱交渉は、英国の新政権が交渉を開始し、最短でも二年、最長で七年が予測され、明日、何かが変わるということはない
 過剰反応と市場の狼狽は、投資家のパニック心理を表すものでしかない。

 長い目で見れば、欧州結束、政治同一化という長年のブラッセルのエリートが夢想した政治統合が幻想となっておわり、EUはやがて分裂を繰り返し、ユーロからギリシア、スペイン、ポルトガルの離脱が予定され、欧州の弱体化がおきるだろう。

      ◎◎◎ミ◎◎◎ヤ◎◎◎ザ◎◎◎キ◎◎◎ 
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西村眞悟の時事通信 西村眞悟の時事通信 西村眞悟の時事通信
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イギリスのEU離脱決定は、我が国の移民問題・TPPへの解答モデルである
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  イギリスの国民投票によるEUからの離脱決定に関して、我が国内での議論に危うさを感じるので申しておきたい。 
 何故、危ういのか。それはこの度の決定が、EUに留まるのがイギリス国民の「理性」であるべきところ、その「理性」が、EUから離脱しようとする「感情」を抑えることができなかった結果である、との解説が大勢を占めているからである。
 即ち、離脱賛成が過半数を占めるということは、英国有権者が抱く反EUの「民族的感性」が、加盟維持という「国際主義的理性」を凌駕したということ。
 従って、あの英国でも、大衆迎合的ナショナリズムが本格的に始まったことを意味する。
 という解釈が大勢となっている(産経新聞「正論」平成28年6月27日)。さらに、この産経「正論」では、離脱の「民族的感性」は「ダークサイドの覚醒」であり、それは、「現在世界中で醜く、不健全で無責任な、大衆迎合的ナショナリズムが闊歩している」、その一環なのである。
 このようにこの度のイギリスのEUからの離脱決定を理解してしまうと、我が国においては、イギリスの離脱を、我が国とは無関係な別世界のイギリス国民がとうとう呆けて理性がなくなり、感情に走った結果だと言うことになる。
 
 しかし、違う。
 イギリス国民のEU離脱決定は、別世界のことではなく、実は我が国も突き付けられている同じ問題へのイギリス国民の解答なのである。それは、グローバリゼイションへのイギリスナショナリズムの解答である。つまり移民問題へのイギリスの解答なのだ。
 そもそも、「民族的感性」は「国際主義的理性」によって抑止すべき「醜い不健全で無責任なダークサイド」なのであろうか。
そうではない、
 「民族的感性」こそは国民国家を成り立たせる大切な精神的要点であり、「国際主義的理性」こそ民族的感性を崩壊させて国民から拠り所を奪い国民国家を解体させる「醜い不健全で無責任なダークサイド」なのだ。この「国際主義的理性」つまり「グローバリゼイション」によって、「21世紀に入り世界各地で貧富の差が一層拡大した」(産経「正論」)
 健全な国民国家こそ、人類の幸せを確保する要である。

 健全な国民国家の崩壊は、グローバリゼイションという弱肉強食の暴力と無秩序をもたらす温床であり、それは、何れ世界を一人の絶対的独裁者に支配させる道である。
 そもそも、20世紀までのヨーロッパにおいて、「理性」と「感性」のどちらが人類に惨害をもたらしてきたのか。キリスト教の原理主義即ち「理性(偽善)」がもたらした惨害、 マルクスの「理性」つまり「インターナショナリズム」がもたらした惨害、ロベスピエールやヒトラーの「理性」がもたらした惨害を思い起こすべきだ。狂気と偽善は、いつも「理性」の姿をして顕れていたのだ。そして、大惨害をもたらしてきた。
 これに対して、「民族的感性」は豊かで多様なヨーロッパの文明を生み出してきたではないか。
 以上で明らかであろう。イギリスのEU離脱決定は、実は我々日本国民が直面している同じ問題に対するイギリス国民の「民族的感性」に基づく解答であった。その直面している問題とは、「移民問題」そして「TPP」である。
 イギリス国民は、民族的感性によって、移民を拒否する回答を出したのである。我々日本国民も、民族的感性によって、同じ回答を出すべきである。
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 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1432回】  
――「生蕃ノ支那人ヲ見ルコト仇讐モ啻ナラス」(長谷川2)
長谷川鏡次『台灣視察報告書』(明昇舎 明治廿九年)
 
   △
 元来の台湾住民は「現今ノ蕃人」であり、「支那人ハ近時移住シタルモノ」である。だが、大陸からの移住者の方が圧倒的に多数派で、やがて「蕃人ハ漸次山間ニ蹙メラレ」た。「化熟」、つまり文明化された「蕃人」は極めて少ない。これに対し「支那人ハ後年移住シ來リシモノト雖モ其數蕃人ニ二十陪シ今ハ客ヲ以テ主ニ代ユルニ至」っている。主従逆転し、大陸からの移住者が台湾住民のうちの多くを占めるようになった。
 
住人を大別すれば「蕃人」と「支那人」となり、「蕃人中更ニ二種アリ即チ純粋ノ生蕃ト半化セル熟蕃ナリ」。一方、「支那人中ニモ廣東、福州、厦門、泉州等ノ數小別アリ」。この他、「生蕃界ト熟蕃界」との間に挟まるようにして客家人部落が認められる。
 
 以上の長谷川の見解を言い換えるなら、元来から台湾には文明化されていない「生蕃」と文明化された「熟蕃」の2種の原住民が住んでいた。そこに主に福建省南部(=?南)や広東出身の大量の漢族が新天地を求めた移住してきて肥沃な平地を奪い取り、「生蕃」と「熟蕃」を山岳高地に追いやってしまった。これが高砂族ということになる。
 
 やがて広東、福建、江西の山岳地帯に住んでいた客家もやって来たが、肥沃な平地は先住漢族の主流である?南出身者が押さえている。そこで誰も住んでいない「生蕃界ト熟蕃界」の間の未開地に入植して生きるしかなかった、というわけだ。
 
 大陸からの漢族の中では広東人が特異な存在で、「他移住民ノ嫌惡ヲ受クル」ものの、だからといって他の移住者に負けているわけではない。彼らは「徃々爭闘ヲ起シテ戰血ヲ各部落間ニ流スコトアリ」。出身地別、ということは方言の違いによる争いは激しかったが、「一般共有ノ精神トモ稱スベキハ勤儉貯蓄ノ美風ニシテ家ニ數千圓ノ貯財アルモ尚且身ニ襤褸ヲ纏ヒ一日十餘錢ノ賃金ヲ得ントスルモノ多々アリ(但シ亞片吸引者ハ此限リニアラズ)」と。海峡を東に渡った台湾でも、先祖伝来の「勤儉貯蓄ノ美風」をシッカリと守り、「襤褸ヲ纏ヒ」、爪に火を点すようにして貯蓄に励むのであった。
 
 台湾の「陋習」として、長谷川は「鴉片ノ流行」と「婦人ヲ賣買スル」ことを挙げる。
 
 「第貳章 商業ニ關する事項」に移ると、台湾の商業は「外國トノ貿易」「支那大陸トノ貿易」「内地間ノ商業」「蕃人トノ交易」に分けられる。日本からの輸入品は好評ではあるが、「皆外國人ノ手ニ依リ輸入セラレ邦人ハ與カラズ實ニ遺憾ト云フベシ」。「現今商權ハ全ク洋人ノ掌握スル所ナリ」というから、やはり「實ニ遺憾ト云フベシ」である。
 
 「支那商人ノ一致力ニ富メルハ天性」であり、その「天性」は台湾でも発揮されていて、「臺北臺南ノ如キ商業繁盛ノ都會ハ兎モ角鳳山以南ノ辟邑ニ於テスラ尚且協同組合ノ法ヲ採」り、大資本家は当然のこと、「微々タル商人ト雖モ僅々數十圓ノ據金ヲ以テ一組合ヲ組織シ利益アレバ重ニ其元資本ニ組入ルヽヲ通常ト」し、仲間内から金銭管理者が選ばれて差配することになる。
 
「東洋ノ猶太人」と呼ばれる彼らだが、不思議なことに一旦組合に参加したうえは「互ニ其人ヲ信用シ規律嚴正秩序整然シテ乱レズ我合資會社組織ニ勝ルアルモ劣ルナキノ感アリ」。かくして「商業上信用ヲ重ズル風習ハ彼ノ變幻詐僞極ナキ支那民族中ニ之アラントハ實ニ意想外ナリ」と。
 
たとえば複雑極まりない交換レートによって行われる両替に際しても、後で「?査スルニ毫末ノ差異ナク商業上ニハ例ノ『チヤン』根性モアラザルガ如シ」である。それしても「チヤン」の3文字だが、振り返ってみれば文久2(1862)年の千歳丸以来、長谷川にして初めての登場ではなかったか。どうやら、この時代になって「變幻詐僞極ナキ支那民族」を初めて「チヤン」と呼ぶようになったと考えて強ち間違いはなさそうだ。
《QED》

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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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  ♪
(読者の声1)イギリスのEUからの離脱、宮崎先生が予測されていた通りに成りましたですね。これでトランプ陣営が勢いづくかもしれませんね。
 難民の問題は日本国政府も、国民も真剣に考えてもらいたいものです。
 難民受け入れ拒否は人権侵害だ、人種差別だと頓珍漢な連中が声高に騒ぎますが、内乱による難民の問題は、難民を生じないように内乱を終息させてやるのが正しい国連の役割だと思っています。
 内戦を激化させても終息の手立ては何も取らないで、難民を受け入れよ、の一
辺倒では話に成りません。難民となる人たちも、生まれ故郷を捨てて言葉も習慣も違う国へ往ったところで必ずしも幸せが待っているとは限りません。自国が安定すればそれに越したことはない筈です。(尤も、内乱などがなくても故郷を捨てたがっている厄介な民族も近くにいるようですが)
  難民として移民しても、其の国が難民に対して最低限でも生活できる様な特権でも与えないかぎり、真正面な生活はできないと思います。
 時が経つにつれ高度の補償を要求し、人権侵害だ、人種差別だなどと喚き法外な保障を要求する集団と化するでしょう。必要もない特権を迂闊にも与えてしまったがため、図に乗って、郷に入っては郷に従わぬ不埒な連中が肩で風をきって、堂々と闊歩するようになった。
  ヘイトスピ-チが起こるのも当然の成り行きだと思っています。
  民族破滅の元凶に繋がる○○トンネルの促進や、外国人地方参政権の付与など断固許してはならない。国体の乱れの本です。尊王の下、2676年の長きに亘って英英と引く次がれてきた、他国に例を見ない高度な文化を有する日本国を、無分別な難民・帰化人等々によって努努壊されてはならないと思っています。
  経済問題が重要であることは百も承知ですが、今の金融界が遣っている事は「鹿を追う者山を見ず」と同じで、「金を追うもの人心を見ず」、ではないでしょうか。
 これでは国民が憤慨するのも当然ではないかと私は思っています。
  民族が殆んど入れ替わってしまっている、何処かの国の様になってしまっては話に成りません。
   (北九州素浪人)
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Mathematicaで回帰分析!?


Mathematicaでは、Regressというコマンドも使えなくなり、やはりRなどの専門パッケージに頼ることになるか?と少々あきらめムードになっていた。ただ、まとまった事例や傾向は断片情報だけで、身近に学友もいないし、判断が下せない状態だった。

今日は梅雨の雨で今日から二三日会社は休みで、じっくり新しいMathematicaにも触れられるると期待していたが、なかなか思うようには行かない。梶原教授の線形代数の問題などを教材に対称行列の対角化などの例題を行ってみると、最初の数行ですでにつまずき、投げ出してしまった。
これは、Theoristと違って教育的ではないので、一般の場合に通用するように冗長にプログラミングしてあるとのことだが、何しろVer.2.xの時代のものだけに簡単な結果さえ望むことはできなかった。

いろいろとやってみて、あれこれ調べて調べ疲れ、ふと思い立ってRegressというコマンドが使えなくなった背景を調べようと検索した結果が最初の図である。

これを見るとVer.7.0からLinearModelFitというコマンドに置き換えられたようである。2009年以降のことらしい。ちなみに小林教授や梶原教授の時代のバージョンは2.2か2.1で2.2としても1993年6月以降のことである。

この図を見るとVer.3.0のハンドブックと同じスタイルが使われている。そこで、昨日値が違った唯一動いたかに見えた小林夫妻のプログラム、regressionのページで、LinearModelFit
[data, {1,x,y},{x,y}]とタイプして、事前に例題の8データをランさせてから行ったら、値は違うがちゃんと答えが出た。それで、本体のMacのVer.9.0でもただ打ち込むだけなので試したら同じ答えが出るではないか!?。

この小林夫妻のデータは、結果が、項目順の偏回帰係数が{0.508316},{0.77525},{0.55167}などとなっている。

データ文でdataが与えられるならこれは楽であるが、まだ色々と試すことがある。





日曜日, 6月 26, 2016

Mathematica 10.4へ

MatLabの使用期限がいつの間にか切れていた。仕方がない。実は先日以下のメールが舞い込み、悩んでいた。

平素は弊社代理店商品Mathematicaをご愛用頂き誠にありがとうございます。
早速ではございますが、Mathematica最新バージョン10.4(2016年6月12日現在)へ
のアップグレードをご案内申しあげます。

現在、お客様にご登録頂いておりますライセンス番号3517-✖︎✖︎✖︎✖︎はバージョン 9.0
です。
最新バージョン10.4は多くの新機能が追加され、いままで以上にパワフルなアプリ
ケーションソフトウェアになっています。
ぜひこの機会にアップグレードをご検討頂ければ幸いです。


新機能につきましては、下記URL (バージョン10.4の新機能のまとめ) をご参照く
ださい。
 
http://reference.wolfram.com/language/guide/SummaryOfNewFeaturesIn104.html


動作環境につきましては、下記URLをご参照ください。

http://www.wolfram.com/mathematica/system-requirements.html


今までこんな事はなかったように思う。

私費でのご注文の際は、ご入金確認後の手配となります。

電子メール(upgrade@senko-corp.co.jp)またはFAX (045-320-9342)にてご注
文の上、下記郵便振替口座の方に料金をご入金ください。
振込手数料はお客様ご負担でお願い致します。
米国Wolfram Research社更新手続き完了後、納品書を郵送致します。

通信欄にライセンス番号を必ずご記入ください。

郵便振替口座  00250-3-62713
  口座名義  亘香通商 (せんこうつうしょう) 株式会社

この会社は当時から名前は知っていたが具体的な行動はとってこなかった。
それが最近、別の組織から、小生のライセンス情報や研修会などの参加を呼びかける情報が増えてきているな!?と思っていたが、バージョン8や9を購入した価格に近い額で提示されてしまったので、なんとなく、追加料金を払い込んでしまった。

すると払い込み確認1日後にはアメリカからダウンロードの通知が来て三日前から使用を始めた。9.0のデスク上のサイズが5.29GBに対して、ダウンロードする際のザイズは1.85 倍もあることから期待してしまった。

結論から言うと、現代数学社から出されている「Mathrmaricaによる多変量解析」なる本は今ではすっかり掲載されているプログラム例が、重回帰分析については、バージョン2.xが動く環境でない限り、理論の勉強や手計算で試してみようという方以外にはお金の無駄だと思わざるをえない。

Regressというコマンドが使えなくなっている現在、ネットでMathematica 多変量解析 と検索するとトップに出てくる書籍だが、昔の時代を知る者にとっては、別のシステムに移らざるをえない心境だ。

「MathematicaとTheoristでの大学院入試への挑戦」(Macintoshなどによるパソコン入門)という梶原譲二氏の本は今や貴重で、多くの例題を示しているので、そのテストには今回の10.4はなるかもしれないが、Theoristが一応完全に動作しているので、悩ましい。

無限大に突貫するMacが大好きと梶原教授は宣うが、さもありなん。

一応、前回機能しなかった小林教授夫妻の例題を試したが、少しはマシになっているようだが、やはり完動しない。

一部動作するプログラムもあったが、これは9.0でもおなじだったが、値が違う。内部動作がおそらく異なるためだろう。


これは前出の小林夫妻の共著の25ページに会えう、偏差平方和を用いて重回帰分析を行うプログラムで、今度の10.4で初めて雨エラーが出ず動いたし、9.0でも同様に動いたが、値が異なる。正しい値は、{0.508216},{0.775925}.{0.55167}となっている。10,4でも9.0でも同一の値が出るのは2.x時と内部あるゴイズムが異なっているからと思う。試しに3.0ではエラーは出ないが、動かなかった。

しかも、同じプログラムがある操作をしてから動かなくなってしまった。例を示すとこんな感じである。
ノートパソコンのMacBookProにインストールしたのであるが、Sheep Shaverのある新品に近いiMacはOSがマウンテンライオンのままであるので、今度の10.4
の動作環境は9以上らしく動かないので、仕方なく9.5のノートにインストールした。

これは内部l構造が相当旧いバージョンとは違うことを意味するようである。動くと思っていたのは、インストールがテゲテゲでとりあえず動いていたからであり、9では一応動く。しかし、値は正しい値を返さない。このプログラムはデータ文が変わるだけで、どのデータにも対応するらしいが、厳密にインストールしなおしたらどっさり警告が出て動かない。

要するに使えない、旧いプログラムに準拠したものはダメだということである。

宮崎正弘の国際ニュース・早読み (砂漠の蜃気楼がまた...)

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成28年(2016)6月27日(月曜日)
          通算第4943号 
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  砂漠の蜃気楼がまた
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 習近平は再度吠えた。「シルクロード」(一帯一路)の建設を急げ、と。
 現地入りしたワシントンポスト記者が書いた。「当該地方政府は2030年までに人口は百万となる。空港も拡張した。いまでも15万人が居住し、4万の建設労働者が働いています」と豪語したが、「町はみごとに空虚、クレーンもとまったまま、道路は砂で埋もれつつある」(同紙、5月30日)。

 現場は蘭州である。
 甘粛省の省都でもある蘭州は、かの『西遊記』で、三蔵法師が西安からこの地を拠点に西へ西へと旅をつづけた拠点である。
 蘭州の川沿いの公園には玄奨こと、三蔵法師がラクダに乗って周りを孫悟空、猪八戒らがしたがう金ぴかの像が建っている。
 蘭州から武威、酒泉、そして万里の長城の最西端へと砂漠、台地、荒れ地を辿ってトルファンを経由しインドへ向かった。ところどころ激流があって蘭州も武威も酒泉もオアシスとして栄えた。

 蘭州はまたガンの特効薬として中国人が信じる冬虫夏草の産地でもあり、目抜き通りには二十数軒の冬虫夏草屋の老舗、有名店が並ぶ。これをめがけて中国全土から買い付けに来るので、業者は最近、ブータンにも不法入国し盗採取していると聞く。
 武威にはマルコポーロが一年以上滞在した記録があり、町のど真ん中に彼の白亜の像が聳えている。

 六年ほど前、この河西回廊を鉄道とバスで旅をしたことがある。
 蘭州の郊外からボートをぶっ飛ばして二時間の箇所に石門峡があり、岩肌に仏像が彫られていて観光客がかなり来ていた。
 この石門峡がダムとなって、付近の流れがかわった。胡錦涛は無名時代、この発電所に勤務していた。その有能ぶりを見いだしたのが周恩来の秘書だった宋平である。
 文革時代、不遇をかこつた習近平は隣の陝西省にいた。
 習近平の「シルクロード構想」は、この蘭州が西安につぐ拠点となる。だから新都心を建設したわけだ。

 砂漠に摩天楼を建てて、案の定、廃墟と化けた。ゴーストタウンがまた一つ、砂漠に蜃気楼の如く現れ、やがて。。。。
 地元政府は「蘭州は西方のダイアモンドとなる」といって騒いだ。貧困な農村部から都市へ移動させ、そこに雇用があり、企業が誘致され、大学もできて繁栄するという夢をなぜ描いたのか。

 そうだ。深センと上海浦東がモデルだった。「中国の夢」は、このふたつの新興都市の繁栄ぶりだった。
 深センは香港に隣接する漁村だった。人口僅か八千人の寒村が、またたくまに一千万都市に急膨張したのも、トウ小平の南巡講話の発祥の場所でもあり、香港を中心として華僑がどっと進出したからだった。

 上海はもとより旧市内が膨張したうえ、飛行場が整備され、リニアカーが敷かれ、大学も多く、労働力が幾らでも全土から押し寄せたから新都心として容易に発展できた。摩天楼、上海の金融街の魅力は世界の投資家、起業家を惹きつけた。
 この深センと上海の浦東は中国に於ける例外でしかない。しkし多くの地方政府幹部は、自分たちの夢のモデルになるという、中国人特有の「拝金教」に取り憑かれた。
 蘭州も「第二の浦東」になって成功できる、いや九江も、オルダスも、フフホトも延安も、みなが「中国の夢」とは「第二の浦東」を目標に、商業的採算を度外視しての突貫工事。ビルは建ち、道路は整備され、工業団地は造られ、そして誰もこなかった。
 住宅街はからっぽ、道路は早くも砂漠化しており、そして建設費用の借り入れには償還と利息があることを誰も留意しなかった。上の号令一下、ただひたすらハコモノをつくっただけだった。

 「利益をまったく生まない投資」、そして償還時期に直面し、通貨を増発し、利息を支払うためだけの回転資金の確保のために地方政府は債券を発行し、シャドーバンキングを利用し、闇金にも手を出し、ついにデベロッパーの多くが倒産した。経営者は自殺するか夜逃げするか、海外逃亡となった。
 整合性のある戦略はなにもなかった。全体主義国家の計画経済のなれの果てはいつの世にもこのような凄惨な結末となるのである。 
           (この稿は『月刊日本』7月号からの再録です)
     ◎◎◎◎み◎◎◎◎や◎◎◎◎ざ◎◎◎◎き◎◎◎◎ 
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 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1428回】    
――「今や紀綱衰頽し萬國の嘲侮する所たり」(宮内3)
   宮内猪三郎『改正清國事情探檢?』(清國事情編輯局 明治廿八年)

   △
 以下、百科事典風に「刑罰」「船舶」「新聞」「頭髪」「衣服」「爆竹」「阿片烟」「纏足」「婚姻」「葬喪」「物價」など多くの項目を立て、自らの見聞を記している。たとえば「農商」の項で「巨萬の財産を有」する大商人は「信實にして、價を貳にする如きと、偽物を販賣すると、約束に背き信義を失ふなとの事は、或は少なしとす」。小商人をみると「行商の如きも、外國人を侮り物品を高賣することなとは、多く見せさる所」としているように、宮内の記述は同時期の他の旅行者に較べて概ね清国と清国人に対し好意的だ。

 

 だが末尾に置かれた「作者曰」で書き出され420文字ほどの漢文は色合いを異にする。それを読んでみると、

 ――我が国と「漢土」の間には2000年の交流の歴史があり、地理的・文化的側面からいっても他の諸国との関係とは違っている。だが今や彼の国は「紀綱は衰廢し、徒に中華を自尊し、驕傲無禮にも我と兵を交える」。だから、すでに昔からの隣邦ではないとすべきだ。本務を怠り私利私欲に奔る官吏は少なくなく、それがために諸外国から「蔑視」されるばかり。いいことはなに一つしないが、いずれ我が国を窺おうとしている。だから「苟も今日に之を懲らさざれば、異日の患は測る可からず。又、宜しく警戒、怠らざる可し」

  考えてみれば領土は広く人口の多さからして、「眞に我が一大敵國たり」。だが国土の豊かさと物産の夥しさからすれば、「是れ我が一大富源なり」。だから世の中の「有志の士」は宜しく「彼の地」に立ち、「一業を企圖」すべきだ。「紅毛の徒」が先鞭をつけていようと、日本からすれば隣国なのだから、彼らの後塵を拝するようなことはあってはならない。加えて「今や東洋の大權、既に我が邦に歸す。復た他邦人の手に移す可からざるなり」

 ともかくも国土は広大で土地は豊沃であり、未開の地は果てしなく続く。農業と工業は未発達で、良質な鉱山は未開拓であり、道路・橋梁などの土木工事は手付かずのまま。さらに宗教は振わず、教育は遅れたままだ。

  「嗚呼、夫れ誰が能く其の業を興し、其の功を立てんか。蓋し我が邦人、既に眼を此に注がんとする者の多し」。彼の国は今に至る「三百年」の間、「滿人に制を受く」。ならば「同じく是れ同文の國、今後、千万年、我が邦に制を受くるも亦、非と爲さず。側聞せば、紅毛碧眼の士、動もすれば五洲坤輿を併呑せんと欲す。我が邦人士、亦、宜しく豪氣を彼の輩の上に在らしめ、勲業、遂に彼の輩の傲を壓っせん」――

  これを要するに、清国はダメなくせに我が国と一戦を交えようなどと無礼千万。やはり今のうちに膺懲しておく必要がある。広大な国土と膨大な人口と無限の資源を秘めているということは、我が国にとって「一大敵國」であると同時に「一大富源」でもある。西洋人が清国を狙って跳梁跋扈しているが、「東洋の大權、既に我が邦に歸」したのだから何の遠慮がいるものか。これから「千万年」の後までも「我が邦」が治めて「非と爲」すことはない。いまや「五洲坤輿を併呑せんと欲す」るような地球規模での大競争時代である。この弱肉強食の時代の潮流に遅れを取るな。「紅毛碧眼の士」の後塵を拝するようなことがあってはならない。「彼の輩の傲を壓」倒せよ――との主張だろう。

 なにやら宮内の姿勢は急に過激になったようだが、この先に待っていたのが、あるいは「俺も行くから君も行け・・・狭い日本にゃ住み飽きた。波の彼方にゃ支那がある、支那にゃ四億の民が待つ」といった心情の世界だったようにも思える。それにしても「今後、千万年、我が邦に制を受くるも亦、非と爲さず」とは稀有壮大で豪気千万なことだ。

 ところで習近平政権も「紀綱は衰廢し」ようが「徒に中華を自尊」する。この“中華自尊毒”は、いつまで続くのか。ほどなく自家中毒を発症しそうではある・・・が。
《QED》
~~~~~~~~~~~~~~~~
【知道中国 1429回】          
~~~~~~~~~~~~~~~
   ――「鍋の中の煮物は、なぜこんないい匂いなんだ?」
      『毛澤東的人肉政權』(杜斌 明鏡出版社 2013年)

   △
 1949年10月1日の建国直後、毛沢東はごく少数の随員を伴い、シベリア鉄道でモスクワへ向かった。彼にとって最初の外国旅行であり、スターリンとの最初の出会いであり、誕生間もない中華人民共和国とソ連との外交関係を定めるための旅でもあった。

  勇躍としてモスクワに乗り込んだはずの毛沢東に対するソ連側の対応は、木で鼻を括ったように簡素極まりないものだったという。手練手管に長けたスターリンは、毛沢東がモスクワの地に足を印した瞬間から翻弄し、幻惑し、その動揺を狙ったに違いない。

  クレムリンでの最初の会談を終えるや、スターリンは毛沢東を全く無視するかのように別荘に引きこもってしまう。手持無沙汰の毛沢東は、「メシを喰い、クソを垂れ、寝るためにモスクワくんだりまで来たわけじゃない」と不満たらたら。そこを突いたイギリスの通信社が「中ソ交渉、暗礁に乗り上げか。毛沢東、モスクワで軟禁か」と報ずる。慌てた中ソ両政府当局は、?介石政権が日本敗戦前日(!)の45年8月14日にソ連との間で結んだ中国側に著しく不利な中ソ友好条約の改定にありと、毛沢東の訪ソ目的を明らかにした。まさに通信社を巻き込んだ、国際情報戦争・謀略合戦の息詰まる一瞬である。

  中ソ一枚岩の団結を西側に見せつける絶好の機会だ。これ以上、毛沢東を冷遇することは得策ではない、というわけだろう。スターリンが折れる。そこで毛沢東は北京から周恩来を呼び寄せ、ソ連側と実質交渉に入らせた。かくて50年2月14日、満州と新疆をソ連の準殖民地と認めた秘密協定を含む中ソ友好同盟条約が結ばれている。ソ連の援助を求めるためには、スターリンの要求を呑むしかない。この時点で、毛沢東はスターリンの軍門に下ったということだ。

  この秘密協定に、「目前の資源欠乏情況に鑑み、中華人民共和国は少なくとも1億人を減少させねば維持不可能である。その詳細な方法については、中華人民共和国自らが定める」との一項があったと、著者は記している。

  建国当初の人口は5億4167万人。1家を5人前後と数え、この秘密協定に從うなら、1家庭当たり1人強の「減少」をスターリンが求め、毛沢東が応じたということになる。人道無視・軽視などといったことばでは形容できないほどの冷酷非情で残酷卑劣な話だ。

  「過ぎ去った中国の5千年が人が人を食う歴史であったことを、心の底から怨み詫びる。歴代の王朝が記した全ての文献には、人が人を食う記録が数限りなく書き留められている。毛沢東が政柄を執っていた時代も、例外でありえるはずもなかった。毛沢東による共産主義の恐怖時代(1921年~76年)、人の生命は最も安価な品物でしかなかった。政権を奪い取るための戦争の時代、毛沢東は階級による復仇を煽り、人を喰らうことを唆した。政権を手にした平和な時代、毛沢東は意図的に飢餓地獄を造りだし、優生学的選別を試み、飢餓によって人に人を食らわせた」と冒頭に綴る本書は、共産党の秘密文書、幹部自らの体験談、地方当局の秘蔵資料、専門家による数十年の研究成果、人食体験者の証言、目撃者などの追憶に基づいて構成されている。

  「鉄砲から政権が生まれる」との毛沢東の革命哲学をモジった「人肉から政権が生まれる」の第一章で政権奪取までの時代を、第二章の「躍進は食人に弾みをつけた」で50年代末から60年代初期の大飢饉を招いた大躍進の時代を、第三章の「毛主席は人を食べることを大いに指示した」で文革時代を取り扱う。

  全315頁の行間から浮かびあがってくるのは、死屍累々で阿鼻叫喚の地獄絵図。
毛沢東の死から40年。経済最優先社会を驀進する社会が生み出す夥しい数の負け組を、共産党政権は救済しない。勝ち組に食われる負け組・・・食人社会は永遠だ。
《QED》 
      ◎◎◎ヒ◎◎◎イ◎◎◎ズ◎◎◎ミ◎◎◎ 
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(読者の声1)グローバル・イッシューズ総合研究所公開講座は、平成28年度第四回として産経新聞編集委員室長五嶋清氏を講師としてお迎えし参議院選挙の結果を踏まえ、これからの政局を展望して頂きます。
参議院選挙後には、安倍晋三首相の悲願でもある憲法改正論議が本格化するとみられるのですがが、さまざまな困難も伴うと思われます。
選挙結果は勿論のこと、憲法改正に取り組む自民、公明、おおさか維新各党のほか、3月に発足した民進党の動きも無視できません。選挙結果をもとに世論の動向を分析しつつ、安倍政権を取り巻く政治環境を見据えて今後の政界を展望して頂きます。
 また7月31日に予定されている東京都知事選挙に関しましても、コメントを賜りたく考えております。
 貴重な機会ですので、多くの方々の御参加を待ち申し上げております。
【共 催】一般財団法人尾崎行雄記念財団共催
【講 師】五嶋清編集委員室長
昭和38年、埼玉県生まれ。62年、慶應義塾大学卒業、産経新聞社入社。平成2年から政治部。その後、首相官邸、労働省、防衛庁、外務省、自民党、社会党、民社党、公明党、民主党などを担当、政治部次長、副編集長などを歴任し、22年に論説委員。23年に政治部長、25年7月に編集局次長、同年10月に編集局総務。現在、編集局総務と編集委員室長を兼任。昨年12月に無罪判決が出た前ソウル支局長裁判では1年4カ月間、現地で訴訟対応の指揮をとった。
          記
【日 時】 平成28年7月25日(月)午後6時?8時 (受付5時30分)
【会 場】 憲政記念館・第2会議室 (千代田区永田町1-1-1/国会正面向側)
【参加費】 2000円
【要申込】以下の登録フォームから事前にお申し込み頂ければ幸いと存じます。
     http://www.ozakiyukio.jp/information/2016.html#0622



  ♪
(読者の声2) 「国防を語らずして、日本を語るなかれ! 第31回 軍事評論家・佐藤守の国防講座のお知らせです。
 軍事評論家としてブログなどで活躍中の当会顧問・佐藤守が「国防」を熱く語る連続シリーズの第三十一回目です。
 アメリカ大統領選の共和党有力候補である不動産王ドナルド・トランプ氏は、日本が在日米軍の駐留費を全額払わなければ、在日米軍を撤退させると主張し、また本年3月のニューヨーク・タイムズによるインタビューでは、日本と韓国の核武装を容認するということまで述べました。
一方で、オバマ大統領は、伊勢志摩サミットに合わせてアメリカの歴代大統領で初めて被爆地・広島を訪問し、核兵器廃絶を訴えました。このように、戦後70年間の日米関係では全く予想すらできなかったこと、タブーとされてきたことが現実に起こりつつある今日、日本を取り巻く東アジアの安全保障環境は大変動を迫られることになるかもしれません。
 そこで、今回の国防講座では、これまでの日本の防衛力整備・日米同盟関係や、今後予想される国際情勢の変化を踏まえながら、日本のあるべき軍事・国防政策について分かりやすく解説いたします。
脱線転覆を交え、大人気の佐藤節が唸ります。どうぞご期待下さい。
         記
日 時:平成28年7月23日(土)
    12:30開場、13:00開演(15:30終了予定)
場 所:靖国会館 2階 偕行の間
講 師:佐藤 守(軍事評論家、日本兵法研究会顧問、元南西航空混成団司令・空将)
演 題:日本の自主防衛・核武装を論ず~トランプ大統領と日本の国防体制
参加費:1,000円(会員は500円、高校生以下無料)
お申込:MAIL info@heiho-ken.sakura.ne.jp
 FAX 03-3389-6278(件名「国防講座」にてご連絡ください。事前申込みがなくても当日受付けます)。
    (日本兵法研究会 会長 家村和幸)

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(休刊のお知らせ)小誌は海外取材のため6月19日から27日まで休刊になります。  
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土曜日, 6月 11, 2016

宮崎正弘の国際ニュース・早読み (もしサンダースがクリントンとチケットを組めば。。。。)

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成28年(2016)6月10日(金曜日)
          通算第4931号 
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 もしサンダースがクリントンとチケットを組めば。。。。
  トランプの当選は覚束なくなる
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 オバマ大統領の秘策は、民主党予備選で最後までクリントンを猛追したバーニー・サンダースを説得し、「副大統領」のチケットを組ませることになる。そのために、オバマはサンダースをホワイトハウスに招く。

 民主党がふたつに分裂するほどの戦果をあげたサンダースが、もし、この仲介案を受けると民主党は一気に団結するため、トランプの当選の可能性は稀薄となる秘策である。
 予備選の結末はでた。残る問題は党大会での正副大統領チケットが、どのようなコンビとなるか、其れが次の見所だろう。

△○○み○○○や○○○ざ○○○き□▽◇   
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 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1425回】    
    ――「土民生計ノ貧窶想見スルヘシ」(大鳥5)
      大鳥圭介『長城游記』(丸善 明治二十七年)

   △
やはり中国を知るには自ら「魔界」に飛び込む覚悟が必要らしい。「魔界」には「魔界」なりの一定の規則があるだろうし、それを知れば「規模ノ洪大」も「意匠ノ珍奇」も気にならない。ましてや「忽然來テ之ヲ觀バ魔界ニ陷ルノ感」など起るはずもない。結局、「魔界」そのものについて知らないがゆえに、誰もが「魔界」についてあれやこれや詮索し口を挟むことになる。だが、「魔界」は一向に「魔界」のまま。

  たとえば半世紀昔に勃発した文革という「魔界」。当時の日本左派勢力、加えるに進歩的文化人、リベラル心情サヨク、岩波・朝日ブンカ信奉者たちは、毛沢東が「魔界」の“最兇司祭”であることに思いを及ばすことはなかった。かくして彼らは毛沢東が口にする「文革は人類史上空前の『魂の革命』だ」という呪文を、そのまま日本で垂れ流す。文革が終わるや、政治運動として「規模ノ洪大」で、思想運動として「意匠ノ珍奇」で、権力闘争として「人ヲシテ驚嘆」させる文革の実態が次第に明らかにされるが、やはり「魔界ニ陷ルノ感」は増すばかり。いや「魔界ニ陷」るばかり。文革勃発から半世紀に当たる今年、当時の日本で文革という「魔界」を――知っていたか知らなかったか。それを今は問わないが――賞揚した人々が、口を噤んでいることの不誠実な姿に改めて呆れ果てる。

 四害撲滅運動、粗鋼大増産、文革、改革・開放と次々に千変万化する「魔界」に、日本と日本人は翻弄されるばかりだ。こんな悪循環は早く断ち切らねばならない・・・のだが。

 京都帝大出身の支那学者のなかで唯一まともと思える青木正児は、中国共産党が上海で設立された1921年の翌年に当たる大正11年に長江下流辺りの江南を気ままに旅している。その旅を綴った『江南春』(平凡社東洋文庫 昭和47年)に、「韮菜と蒜とは、利己主義にして楽天的な中国人の国民性を最もよく表わせる食物」であり、そこで「己れこれを食えば香ばしくて旨くてたまらず、己れ食わずして人の食いたる側に居れば鼻もちならず。しかれども人の迷惑を気にしていてはこの美味は享楽し得られず。人より臭い息を吹きかけられても『没法子』(仕方がない)なり。されば人も食い我も食えば『彼此彼此』(お互い様)何の事もなくて済む、これこれを利己的妥協主義とは謂うなり」と綴り、中国芸術を指して「まさに韮のようなものだ。一たびその味わいを滄服したならば何とも云い知らぬ妙味を覚える」とも説いている。

 大鳥の説く「魔界」と、青木が「利己主義にして楽天的な中国人の国民性」の例に挙げる「韮菜と蒜」を一緒にはできないだろうが、ある種の共通項のようなものが感じられるから不思議だ。「魔界」も「一たびその味わいを滄服したならば何とも云い知らぬ妙味を覚える」に違いないし、「己れこれを食えば香ばしくて旨くてたまら」ないものだろう。ならば「魔界」を知るには、やはり「魔界」に飛び込むしかなさそうだが・・・ヤレヤレ。
 
 この旅で「其性強健能ク困苦ニ耐へ」る騾と「支那北方ニテ多ク車ヲ牽キ又農事ニ使役ス驢」の働きに注目した大鳥は、これらを「田舎山村ニ於テ之ヲ養フトキハ利殊ニ大ナラン」とし、「今我農商務省又ハ宮内省或ハ陸軍省ニ於テ試ニ此二獸ヲ支那地方ヨリ購入シ逐次ニ其蕃殖ヲ計リ以テ交?ヲ誘導スル?ヲ翹望ニ勝へス」とする。さて大鳥の建言は、「我農商務省又ハ宮内省或ハ陸軍省」の採用するところとなったのか。

 『長城游記』の最後に、「かりそめの宿にはあれと住なれて/かへる心のいそかるゝかな」との自作の和歌を記した後、「往返行程大約六十里日數僅ニ九日道遠カラス日長カラスト雖モ」、北京北方の「山川名勝ヲ踐ミ人情風俗ヲ察シ予ニ於テ得ル所淺少ニアラス亦異邦風土ノ一斑ヲ觀ルニ足ラン」と結んだ。「得ル所淺少ニアラ」ざる知見を以て、日清外交交渉において大鳥が実際にどのような役割を演じたのか。稿を改めて論じてみたいものだ。
《QED》
  △○○ヒ○○○イ○○○ズ○○○ミ□▽◇   
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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  ♪
(読者の声1)「言論テレビ」の花田編集長の番組からお知らせです。
           記
◎番組名 『花田編集長の右向け右!「月刊HANADA」場外論戦』
(「言論テレビ」プレゼンツのインターネットの番組です)
 ゲスト 宮崎正弘氏
◎放映日時 今晩、6月10日(金)22時から
以下のサイトで上記時間は誰でも無料で見られます
http://www.genron.tv/ch/hanada/
(上記時間以外は、会員限定となります)
 話題は「アメリカで見たトランプ熱風」です。



   ♪
(読者の声2)明日、6月11日(土曜)に「千田会」主催で、宮崎正弘氏の独演会があります。
演題はいま最もホットな論議、「米国大統領選挙と反知性主義、そして中国」です。
記
とき 6月11日(土曜)午後二時(1330開場)
ところ 文京区民センター二階 2A会議室
http://www.yu-cho-f.jp/seminar/kumin_map.pdf
参加費 事前申し込みの方は1500円(当日2000円)
主催 千田会 https://www.facebook.com/masahiro.senda.50
メール morale_meeting@yahoo.co.jp
FAX(0866)92-3551
予約なしでも当日受け付けます(ただし入場は10分前からとなります)
(千田会)
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月曜日, 6月 06, 2016

宮崎正弘の国際ニュース・早読み (アメリカ政治の暗い側面にスポットをあてる)

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成28年(2016)6月7日(火曜日)
          通算第4925号 <前日発行> 
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 アメリカ政治の暗い側面にスポットをあてるト
  もっとも怪しげなクリントン陣営の資金 中国からも間接的に
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 アメリカの選挙は、日本とやや異なってPAC(政治資金集金委員会)が集め、個人の上限が4600ドルとか、企業献金は州によって法令がまちまちだが、原則的には禁止されている。
 さらに業界の圧力団体、ロビィストが絡み合い、複雑な政治資金コネクションが構築されてきた。あまりに細かい規則なので最近はスーパーPACが許可された。 

 ▼外国からの献金は違法になる。


 現在、FBIと司法省が捜査を進めているのはバージニア州知事のマクオライフだ。
彼は中国の丹東港湾集団の王文良から、非合法と判断されかねない献金を受け取っていたためアメリカのジャーナリズムでは大問題となっている。
 丹東港湾集団は、中国遼寧省と北朝鮮との国境の町に拠点をおき、主に米国からの穀物輸入で躍進してきた企業だ。
米国内はアーカンソー州、ノウスカロライナ州、そしてバージニア州にビジネス拠点があり、ミシシッピー河の輸出拠点として港湾の買収にも動いた。

 この集団を率いる王文良は米カロライナ大学で博士号。2013年から全人代のメンバーでもあり、海外の中国大使館建設でも多くの工事を請け負い、米国ではロビィストのマクガイア・コンサルティングに150万ドルを支払って従業員のヴィザ供与へ圧力をくわえて貰ったりしている。
 とくに民主党への献金が顕著で、取引条件は労働者へのヴィザ発給のスピーとアップとグループヴィザ発行への便宜供与だ(ニューヨークタイムズ、5月25日)。
 
 マクオライフ知事は2013年の選挙キャンペーンで12万ドルの献金を同社から受け取ったが、同社社長の王文良が「歴とした中国人」であるため、法律違反の疑いがもたれた(バージニア州では企業献金は合法)。

このマクオライフ知事はクリントンへの最大の献金をした実績を誇り、また5月20日にはバージニア州にで「ひとり5000ドル」の献金パーティをクリントン候補のために開催したほどの熱の入れようだ。
もしクリントン政権誕生となれば閣僚入りするのか、と噂された。


 ▼選挙資金は借金として残る

 ヒラリーは2008年の大統領選挙で多大な借金を残し、国務長官をやめる2012年にようやく残額の支払いを終えた。
 2016年五月末で、共和、民主を問わず、候補に名乗り出て、予備選レースにでた人々の選挙管理委員会への届け出に拠れば、合計540万ドルの借財が記載されているという。

 まっさきに予備選を離脱し、すぐにトランプ支持にまわったのはクリス・クリスティ(ニュージャージー州知事)だった。彼は選挙運動の借金が38万ドル余あった。トランプは彼のPACに献金した。
 トランプが鳴り物入りで開業した「トランプ・タジマハール・カジノ」は改修費だけでも10億ドル、アトランティックシティはニュージャージー州にあり、今「アメリカの夕張市」として破産が秒読みとなっている貧困都市。トランプのカジノはとうに会社更生法を申請し、ホテルは閉鎖されたままである。

 トランプ政権誕生の折はひょっとして副大統領ともいわれるニュート・キングリッチは460万ドルの借財を抱えている。2012年大統領選挙予備選での政治資金の未払い金である。

 スコット・ウォーカー(ウィスコンシン州知事)は、予備選から早々と撤退したが90万ドル弱の借金が残り、いま10ドル、20ドルの個人献金を支持者に呼びかけている。

 保守本流のマルコ・ルビオは3月15日に予備選から撤退したが、当時200万ドルの資金不足だったと言われる。予備選の最後まで闘ったテッド・クル-ズとケーッシク知事は借金ゼロと報告された。

 ところがビリオネアのトランプは六月になって初めて資金集めキャンペーンを開始するほどの余裕だった。個人資産を100万ドル程度投入しただけで済んだのは、第一にテレビのニュース種を自らが作り出すという天才的タレント性にある。

 ほどんと毎日のテレビニュースにトランプは記者の質問をまともに答えず、するどく違う話題を衝いてみせるのだ。
たとえば「ヒラリーの親友だったバンスはどうなったか、覚えているかい?」とか、即妙の攻撃性をみせ、ヒラリーを日々守勢に回らせる技術!

 記者会見が派手であればあるほどに、かれはテレビコマーシャルを打つ必要がなく、その上、最初17名の共和党候補が出そろったときに、トランプがもっとも「有名人」だった。
テレビ番組を通じてかれはポピュリズムを自ら演出するコツを知っていた。

 ついでトランプの才能はエバンジュルカル最大のファルウェル師から一月にはやばやと支持を取り付けていたことである。
 ファルウェルは先代の父親がテレビ伝道師のトップだったあとを引き継ぎ、その拠点であるリバティ大学にトランプを呼んで、アレーナを埋めた二万の群衆を前にスピーチをさせている。
同性愛、離婚、モラルの問題でエバンジュリカルとは意見を異にするトランプをなぜファルウェルが早々とエンドースしたのか。それは個人的な彼がトランプと馬が合うからだった。

 その結果、トランプは陣営に多くのボランティアをかき集めることができた。全米いたるところに末端組織がないと、地域集会の動員、後方支援、広報、舞台裏の運営、演出、前座などの段取りが出来るわけではない。
 各地の組織は、トランプがエバンジュリカルの組織に便乗できたから可能だったのである。

 
 ▼クリントンのもう一つの暗い影

 ヒラリー・クリントンは高飛車な、上からの目線がよく批判されるが、これは彼女生来のもので、生意気という印象が強い。そのうえ、FBIのベンガジゲート事件に関しての事情聴衆が予定されており、選挙戦に不利な要素が次々とでてくる。
そのうえサンダースには日々追い上げられ、予備選での勝利はプエルトリコ、グアム、そしてバージン諸島というったミニ選挙区だけという寂しさ!

 事件は1993年のことだった。
 夫のビルの当選、ホワイトハウス入りで、ファーストレディでしかない彼女は、政治に口を挟みヘルスケアで委員会をつくるなど、則(のり)を超えた活動を始めた。

 1993年一月の政権が発足すると、ビル・クリントン大統領が任命したホワイトハスの副顧問がバンス・フォスターだった。
ところがフォスターは謎のピストル自殺をとげ、当時マスコミを賑わせたが、いまは忘れられた事件である。1993年7月20日のことだった。トランプが虚を突いて、このことを言い出したのだ。

 ワシントンタイムズ(6月1日)によれば、ホワイトハウスでのミーティングでヒラリーの政策提言に反対したフォスターを面罵し、口汚く罵り、人格さえ否定するような、喧しい罵倒に、すっかりと意気消沈したフォスターは二日後に、妻とメリーランドの友人を訪ねた。

 テニスが大好きなフォスターは、しかしそこでも座り込んだままで完全な別人のように沈み込んでいた。
社交好きな彼が口もきかず、そして二日後、ポトマック河の傍でフォスターの自殺死体が発見された。
暫しFBIはヒラリーの罵倒が原因ではなかったのかと調べていたことがある。

 これは表面化した事件だが、事情通に拠れば、かのモニカ・ルインスキー、ポーラ・ジョンソン以外の女性問題で、夫のスキャンダルのもみ消しにもヒラリーは「辣腕」を発揮した。こうした経過から女性がヒラリーを嫌う率の方が男性のそれよりも高いことも分かっている。
 選挙本番までにこれほどダークな側面が表面化したのも、アメリカならではの現象といえるだろう。

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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)最近の貴誌によれば米国大統領選挙でトランプが優勢とのことです。日本の新聞もようやく最近、トランプを本命視しはじめていますが、まだまだ日本の外務省が判断しているようにヒラリー・クリントンが強いのではありませんか?
   (JU生、神奈川)


(宮崎正弘のコメント)マサチューセッツ、ワシントンDC、イリノイ、カリフォルニアなど、1992年以来、18の州で民主党が負けたことがありません。ですから接戦になることは予測されます。ニューヨークはトランプが優勢ですね。
 票読みをするには、しかしながら時期尚早です。

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(休刊のお知らせ)小誌は海外取材のため6月19日から27日まで休刊になります。
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土曜日, 6月 04, 2016

宮崎正弘の国際ニュース・早読み (トランプの対ロシア戦略がみえてきた)

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成28年(2016)6月4日(土曜日)参
          通算第4922号   
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 トランプの対ロシア戦略がみえてきた
  モスクワとウクライナにも「トランプタワー」を計画する一方で
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 日本のメディアはトランプが「日本の核武装」を容認する発言をしたとか、修正したとか、撤回したとかばかりに焦点を当てている。
「発言がくるくる変わり一貫性がない」(クリントン)。
一連のトランプ発言で判然としてきたことは、アメリカ人にとって日本の核武装は潜在的心理的に大きな「脅威」なのである。日本がもし核武装すれば、かならず広島・長崎の報復をされると怯えている心理があるからだろう。

 しかし、トランプの対ロシア観の変遷に関して、日本のメディアはおそろしいほどに関心の埒外にある。
 トランプはマフィアの一員だったという実業家のセイター氏と組んで、モスクワとウクライナの首都キエフに「トランプタワー」の建設構想の実現化をすすめており、長女イバンかを伴ってモスクワを訪問したことがある。

 だが、国家安全保障、とりわけトランプが関心を持つのは資源である。
 予備選でトランプが失ったテキサスは資源大国、ブッシュ一家はテキサスの油田で当てた財閥だし、現知事のペリーも、前回の予備選ではかなり善戦した。今回は緒線ですぐに撤退したとはいえ、テキサツは大票田。この州をテコ入れする必要もある。

 先週、アメリカに滞在中、メディアの多くが大きく報じていたのはトランプの「資源戦略」だった。どこをどう読んでも全体のトーンは「オバマ政策」への正反対の議論、オバマの資源戦略の失態がサウジなど「同盟国」の離反をまねき、他方、イランとの合意は「失敗」であると言い、そのうえで「2020年以後の環境規制を取り決めた『パリ協定』からは離脱する」と言ってのけたのだ。 

 ▼トランプは『パリ協定』からの離脱を唱えている


 トランプの資源戦略の骨格を発表したのは5月26日、ノウスダゴダ州における石油業界団体の会合に招かれてのスピーチで、会場を埋めた人たちはトランプのスピーチに拍手を送るほどの騒ぎとなった。
なにしろオバマの資源戦略を激しく攻撃してきたのは共和党であり、トランプの資源戦略の見直しは、共和党への歩み寄りでもあり、またブッシュ・ジュニア大統領時代にはクリントン前政権が深い考えもなく署名した「京都議定書」から離脱したように画期的な内容だったからだ。
 
 トランプは念を押した。
「わたしがホワイトハウスに入ったら百日以内に『パリ協定』からの離脱を宣言する」と。
こうした反グローバリズムを貴重とするトランプの考え方をたどれば、トランプ政権が出現すればTPPは空文となり、空中分解するだろう。
 日本はTPP推進をしてきたが、その努力も水泡に帰する可能性が高くなった。

 こうした問題を理解するには、ロシアとサウジアラビアなど産油国の動向を複眼的にみておく必要がある。

 プーチンは何故、シリアに電撃介入したのか?
 オバマの優柔不断をついて、電光石火、ロシア空軍はシリアの駐屯基地から戦闘機を投入し、反アサド政権のテロリスト拠点を空爆、破壊した。
プーチンが強い意思でアサド政権を守ろうとするのは、彼が好きだからではなく、シリアをロシアから西側へ向かうパイプラインが通過しているからだ。すなわちロシアの資源輸出の貴重な中継拠点なのである。

 トルコ空軍に撃墜されたロシア機。
 なぜプーチンはトルコに報復しなかったのか?
 ロシアから南欧に向けてのパイプラインは「ブルガリア・ルート」が破談となっていまった。
このパイプラインの代替に、プーチンは一昨年、トルコ経由を選択し、ガスプロム社長をイスタンブールに派遣している。
上空を飛んで、フィージビリティスタディを開始している。つまりトルコはロシアの資源輸出の生命線になろうとしているからだ。

 アゼルバイジャンのカスビ海の東対岸は謎の国トルクメニスタン。カスビ海の海底パイプライン経由、アゼルバイジャンからアルメニア、ジョージアを通過して黒海から西側へ向かうパイプラインは、一つはトルコ経由で実現している(セイハンルート)。

もう一本を黒海の西の対岸、ブルガリアへ設置する予定だった。ところが、このルートをEU諸国が束になって潰した。

ブルガリアはいまや反共、反ロシアを外交路線の基軸として、NATOのミサイルを設置し、多国籍軍のために軍隊を派遣しているほど親欧米路線を突っ走っており、逆にプーチンにとっては政治的にきつい痛手となった。
むろん、プーチンはソフィア政府にむけて再交渉を促しており、ブルガリアも経済的な苦境から、ロシアからの投資も歓迎する筈だとの計算が働く。

 一方で、プーチンは、この代替ルートに西側陣営にありながら反西側の政治路線を歩むギリシアに目を付けた。
 5月27日、プーチンはアテネを訪問し、極左政権チプラス大統領と会談した。開口一番、プーチンは「ギリシアはロシアにとって重要なパートナーだ」と言った。
ギリシアはEU、ユーロの加盟国でありながら、ドイツからの冷たい仕打ち、IMF管理のもとに経済の再浮上はもたつき、海外からの投資を歓迎する。ピレネー港の管理権を中国に売却したばかりで、中国は地中海ルートの要衝を手に入れた。
 ロシアはガス輸出の拠点としてギリシアを狙うのは当然のことである。

 プーチンの焦りは西側のウクライナをめぐる対ロ制裁が直接の動機である。
 そこでウクライナを経由しないで黒海をくぐりぬける海底パイプラインを、ギリシアからイタリアを経由させて西側へ輸出するルートの開拓に余念がなく、プーチンのギリシア訪問団はガスプラムなど国営企業のほかに資源企業幹部多数を同行し、いくつかの経済協力協定に署名するという電光石火の『経済外交』を展開した。

 ▼慌てるEU諸国は他方で英国の離脱が目前の脅威


 トランプは6月22日から英国を訪問する。
 EU離脱を狙う野党、親中派のキャメロン政権との対決姿勢ははやくも鮮明である。

 さて、トランプが発表した、「資源戦略」は、いかなる内容なのか?
 第一に2020年からの地球温暖化対策『パリ協定』から離脱する
 第二に国連の温暖化対策への資金拠出を停止する
 第三に石油採掘の諸規制を撤廃する
 第四にカナダとテキサス州をむすぶパイプラインの建設推進
 第五に中東の同盟国(サウジ、UEAなど)との関係改善
 第六に火力発電のCO排出規制の撤廃

 これらの骨子をみれば一目瞭然、すべてがオバマの進めた環境政策へ真っ向からの反対に回っていることで、まさに共和党の資源政策の復活である。
 トランプの打算は不動産、ホテル、カジノ、ゴルフ場経営に大学、ウォッカ、ビーフ販売など、かれのビジネスは資源関連がひとつもなく、道の分野ゆえに利害関係も希薄なのである。
だからこそ、こうした大胆な政策変更を言ってのけるのだ。しかも議会で共和党が与党に返り咲けば、トランプの資源戦略は、実現へ向かって走り出すだろう。

     ○○み○△◎や□◇ざ○○き○◎
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 書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 しょひょう BOOKREVIEW 
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 1964年の東京五輪は自衛隊の協力なくしては成功しなかった
  軍が五輪に協力することさえ「法律改正」が必要だった

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渡邉陽子『オリンピックと自衛隊 1964-2020』(並木書房)
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 2020年の東京五輪を前にして、貴重な一冊が上梓された。五輪と自衛隊の関係を本格的に論じた初めての試みであるとも言える。
 なにがどう貴重であるかと言えば、東京五輪をささえたのは自衛隊だったという、誰もが忘れている事実である。
 開会式の演奏、上空を飛んだアクロバット飛行の見事さ。そして自衛官のアスリートの大活躍。三宅選手はウェイトリフティングで金メダル。円谷選手はマラソンで銅メダルに輝いた。
 じつは軍隊が五輪に協力することはヒトラー・ドイツのベルリン五輪の忌まわしき印象が残っており、日本ではタブー視されていたことを現代人はすっぽりと忘れている。
 自衛隊が1964年の東京五輪に協力するためには、法律の改正が必要だった。
 これは日本だけの現象といえるかもしれない。
じっさいに西側諸国は、軍隊が五輪に参加し協力することは「法律以前」、つまりあたり前のことであり、日本で何故法律改正が必要なのか首を傾げられたとも伝えられた。
 防衛関係者と国会議員、そして行政が一緒になって協力し合い、「自衛隊法」は以下のように改正された。

 「防衛庁長官は、関係機関から依頼があった場合には、自衛隊の任務に支障を生じない限度において、国際的若しくは全国的規模またはこれらに準ずる規模で開催される政令で定める運動競技の運営につき、政令で定めるところにより、役務の提供その他必要な協力を行うことが出来る」
 
 かくして著者の渡邉陽子氏が言う。
 「自衛隊の支援がなければ(五輪は)成功しなかった。開会式でブルーインパルスが五輪マークを大空に描き、陸海空音楽隊が行進曲を演奏し、防大生が各国選手団を先導した。大会を通じて約7000名の自衛官が馬術、射撃、ヨットなど9つの競技を支援し、自衛隊体育学校の三宅選手、円谷選手がメダルを獲得した。」

 こうした経過を、2020年の東京五輪を前にして教訓化しておくことは重要であり、本書刊行の意義がある。まことに時宜を得た企劃である。 
    ◇○□○□◇
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 読者の声 どくしゃのこえ ERADERS‘ OPINIONS 読者之声
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  ♪
(読者の声1)貴誌の前号、書評の広瀬陽子「アゼルバイジャン」のなかで、三行目「アゼルバイジャンの西隣がアゼルバイジャン」とありますが、これは、アルメニアですね。
 (HI生、京都)


(宮崎正弘のコメント)はい、ご指摘の通りです。アルメニアです。推敲ミスでした。ご指摘ありがとうございます。
 アルメニア正教の本場エレバンには伝統的なアルメニア正教会の古めかしい建物があり、同国はトルコともアゼルバイジャンとも仲が悪く、したがってロシア寄りの外交を展開します。
     ○△◎ま□◎◇さ○○○ひ○△◎ろ◎◇○ 
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  宮崎正弘の最新刊『トランプ熱狂、アメリカの反知性主義』
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水曜日, 6月 01, 2016

宮崎正弘の国際ニュース・早読み (トランプ陣営、はやくも組織内部が雑然・騒然、統制がとれていない    ファンドマネジャー不足、選挙の軍師同士の対立)

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◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成28年(2016)6月1日(水曜日)
          通算第4915号 
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 トランプ陣営、はやくも組織内部が雑然・騒然、統制がとれていない
   ファンドマネジャー不足、選挙の軍師同士の対立
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 アメリカ大統領選挙予備選はいよいよ終盤にさしかかり、党大会を前にして状況は刻一刻と変化している。
すでにドナルド・トランプ候補が必要な代議員の過半数を獲得しており、党大会は彼の指名追認の場となるだろう。

 トランプ陣営の集金マシーンが動き出した。ビリオネアだけに、これまでは自己資金100万ドルを投じて全米を自家用飛行機トランプフォースワンで疾駆してきたが、いくら派手な記者会見で宣伝費を浮かせても限界がある。
 レースから撤退した候補者の膨大な借金の一部を肩代わりしたりして支持者に引き込んだりしているため、予想以上の出費が必要となった。

 ラスベガスのイスラエル・ロビィで「カジノ王」といわれるアーデルマンがトランプ陣営についたことは大きいが、かと言って、ウォール街はまだ誰もトランプ支持を鮮明にしておらず、ましてや献金した有名バンカーもヘッジファンドもいない。

 共和党主流派、穏健派は依然としてトランプに距離をおいて、ひややかにトランプのポピュリズムの怪しさを眺めているというのが実情である。
冷淡な空気が支配しており、党内でも、彼の支持を表明した議員は上院議員がふたり、下院議員が三名という寂しさだ。

 なぜ、こうまでトランプは共和党から嫌われているのか?

 第一に彼の政治家としての資質に疑わしきことが多く、その打算的な処世にも、多くの人々が納得できない。
日本にたとえて言えば「そのまんま東」とか「横山ノック」が立候補し、ポピュリズムという嵐によって当選する可能性が高いのだが、果たして「大統領」がそれで良いのかというモラルの問題が付随する。

 第二に彼はビリオネアではあっても、同時に「借金王」であり、借り入れ総額は450億ドルと見積もられている。彼の個人資産は本人の自慢では150億ドル、実際は86億ドル前後と見られるのだが、トランプは借金を膨らませつつ、不動産王に成り上がったことを寧ろ自慢し、こうした誇大宣伝のはったり屋的な性格に多くが疑問視していること。
 まっとうな銀行は彼の「トランプ・タジマハール・カジノ」(アトランティックシティ)など、怪しげなホテルへの貸し付けを断っている。つまり、かれの胴元はマフィア絡み、「闇の世界」との関連が云々されている。

 ちなみにアトランティックシティは「米国の夕張」といわれるほどに市財政が逼迫し、倒産の危機に直面している。ニュージャージー知事がはやくからトランプ支援に回っているのも、この問題が絡む。(同ホテルを撮影に行ったが、アトランティックシティはゴーストタウン化していたことに衝撃を受けた)。


 ▼トランプ帝国の闇

 第三に不動産王の内実の怪しさである。世界中に建てているトランプタワー、トランプホテルの多くは、じつはフランチャイズで、かれは「トランプ」という商標のロイヤリティを受け取り、運営はまったく違う会社、デベロッパーも異なる。
 ということは契約上のトラブル、金銭的ないざこざ、係争ごとは常におこり、たとえばアゼルバイジャンに建設中だったトランプタワーは90%工事が進捗した段階で「中断」されている。
 パートナーは独裁者アリエフ大統領の側近で、原油代金の相場が崩れたため、工事費の調達が難しくなったからだ。
 同様なことはシカゴなどでも起きている。

 第四にマフィアとの面妖な関係である。
 第二にも述べたように、借金の借入先、あるいは海外プロジェクトのパートナーには、マフィアに関係する怪しげな人物が多数出入りしていることだ。
 しかしアメリカの大衆は気にしない。ポピュリズムとはそうしたものである。

 さて選挙本番をひかえて、選対本部の陣容を見ても寄せ集め集団ゆえにいざこざ、グループ対立があとを立たず、トランプの方針と対立する幹部は「おまえはクビだ」といわれてかなりの幹部がすでに解雇された。

 選対本部を仕切るのはポーランド系ユダヤ人と言われるが、組織に整合性がなく、統率できる選挙プロがほとんど見あたらない。共和党のプロが合流に二の足を踏むのも、このポイントにあると言われる。
 
 本番をひかえて、トランプ陣営内の異様性、その選挙プロ不在の脆弱性が突出してめだつようになった。
 
      ◇○○み○○○や△○○ざ○○▽き□▽◇   
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◆ 書評 ◎ しょひょう ▼ BOOKREVIEW ▽書評
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中国と韓国のジャパン・パッシングの実態と反論のテキスト
質疑応答形式で、日本を貶める彼らの戦術を網羅し、英語で反撃
 
  ♪
古屋武夫『ジャパン・パッシング』(キンドル版、英語)
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http://www.amazon.co.jp/s/ref=a9_sc_1?rh=i%3Aaps%2Ck%3Ajapan+bashing+takeo+furuya&keywords=japan+bashing+takeo+furuya&ie=UTF8&qid=1464641564

 たいへんな労作がでた。しかもキンドル版なので、英語圏への発信に最適である。表紙のイラストにも力が籠もっている。これは英語版である。
 日本人はこれ以上、祖国が貶められ、名誉が傷つけられている現実の悲惨な実態に目をつむり続け、放置してはおけない断崖絶壁に立たされている。
 言われなき中傷で日本を国際社会で貶め、孤立させる謀略を中国と韓国が繰り返している。
 かれらの歴史観の浅薄さをいまさら指摘するまでのないが、それより、歴史ではなくプロパガンダ、もしくはフィクションを用い、中国と韓国が米国議会、国連そして欧米の主要なマスコミに宣伝戦を挑むという実態を目の前に見ながら、拱手傍観をつづけた日本政府、外務省はいったい何をやっているのか。
 日本の主要マスコミとて、国益を妨害する中国と韓国の味方のような論説を張るのだから始末に負えない。
 英語で反撃する作戦に日本はものの見事に立ち後れた。日本政府、外務省の沈黙こそ、国際社会への誤解を拡げる不作為的誤謬である。
 たとえば、『月刊HANADA』(16年7月号)にでた出色の論文、山岡鉄舟氏の「ひどすぎる外務省の英語発進力」を読むと、恐るべきことが判明する。
 この力作論文は読み応えがあり、朝日新聞は吉田証言の嘘を認めたにもかかわらず英語版では一切報じていないばかりか、強制連行、従軍慰安婦の大嘘を、いまも、巧妙な英語表現にまぜて繰り返しており、一切の反省の色がない。山岡氏はそれを和訳対照のうえ、英語をさらに日本語に訳し直して、いかに作為的で巧妙な宣伝戦争が仕掛けられているかを徹底的に分析し問題視している。

 さて、本書は古屋氏が英語で挑んだ作品で、キンドル版であり、英語圏への発信材料として最適である。強力な反撃の武器でもある。
 内容は質疑応答的な要約テキストとなっており、中国の反日運動、南京大虐殺、竹島問題、従軍慰安婦問題、靖国神社、そして歴史教科書などの嘘を明記し、何も知らないでメディアと反日団体の嘘に『洗脳された外国人』に目を開かせる目的がある。
 英語圏に友人がいる読者は、これを用いて発信してほしいと思う。また海外に住まわれる読者は、付近の人々にも説得の材料として使われたい。
         ○●○●○●○
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 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1421回】     
  ――「土民生計ノ貧窶想見スルヘシ」(大鳥1)
   大鳥圭介『長城游記』(丸善 明治二十七年)

   △
 大鳥圭介(天保四=1833年~明治四十四=1911年)は緒方洪庵の適塾で蘭学を学び、勝海舟の知遇を受け、ジョン万次郎に英語を学び、やがて伝習隊を率いて函館の五稜郭に立てこもり敗北。賊軍として虜囚となるが、特赦を受け維新政府で陸軍に。技術官僚として殖産興業策に参画。学習院院長兼華族女学校校長を務めた後、明治22(1889)年に清国駐箚特命全権公使。4年後の明治26(1893)年からは朝鮮公使を兼任。朝鮮の近代化を打ち出し、反日派から発砲されたこともある。日清戦争開戦直前、外交交渉の最前線に立つ。

  本書の冒頭には「此小冊子ハ明治二十二年余カ北京駐箚ノ頃旅行ノ途上怱々手記スル所ニテ僅ニ北京城北附近ノ風俗景勝ヲ見聞ノ儘略舉シ」と記されているが、本文には公事多忙のため、「世界ノ一大奇工ナル萬里長城ヲ一見セント」の「宿志」が達せられたのは北京着任から時を経た明治24年4月。日清戦争開戦が明治27(1894)年7月であることを考えると、極めて微妙な時期の旅行といえる。であればこそ「手記」とはいうものの、そこから当時の日本政府の対清外交の最前線に立つ清国駐箚特命全権公使としての大鳥の“清国観”を窺うことができるのではなかろうか。

  さて大鳥は「數日ノ閑ヲ偸ミ北游」に出発するが、先ず閉口したのが馬車にスプリングがないこと。これでは「街路凹凸甚シキヲ以テ身體左右ニ動揺シ腰骨ヲ激衝シ安坐スル能ハス」。加えて旅館の設備が貧弱であり旅行者自ら「布團毛布枕傘衣箱旅具」のみならず「鹽米醤油炭各種ノ罐詰及ヒ器皿」まで携行しなければならない。旅行の困難さは、日本人の想像の及ぶところではない。かくして「支那人ノ衣食住共ニ千古ノ積習ニ安シ營生交通ノ便利ニ昧キ一斑ヲ見ルヘシ」と。伝統といえば聞こえはいいが、率直にいうならば牢固とした旧弊墨守ということ。漢族文化は進歩を憎むのか、それとも快適さを嫌うのか。

 北京北郊を行く。「全域平原渺茫一目無際隴圃相連リ禾麥未タ長セス別ニ風光ノ觀ルヘキ」ものはない。「隴圃」に累々と連なる土饅頭は「貧家ノ墓地」であり、「周邊ハ都テ耕耘ニ供シ墓地ト耕地ノ別ナク且絶エテ之ヲ保護スルノ形ナシ」。ということは、いずれ時が過ぎると土饅頭も平になり、やがては耕地に還る。つまりは墓地と耕地を行ったり来たり。 

 故郷の土に還ってこそ穏やかに成仏できるという意味合いから、彼らは「入土為安」を畢生の願いしてきた。だが耕地に還ってしまったら、さて墓に眠るゴ人の魂と朽ちた肉体はどうなるのか。魂はさておき、朽ちた肉体(とそのつまりは骨だが)は土塊と一緒になって肥料になるのか。「貴族大家ノ墳塋」は「周囲ニ松柏檜杉ヲ環栽シテ叢林ヲ成ス」から、いずれ時が過ぎれば土に還る。墓石に「何某家之墓」と刻まれているように、日本の墓は先祖伝来のもの。対照的に中国のそれは、飽くまでも個人を葬るもの。その結果、「貧家」ならば土饅頭1個が、「貴族大家」なら1つの叢林が個々人の?生きた証”となる。淡泊といえば淡泊だ。だが、彼らに取ってはこの世が地獄。ならば未練はないはずだ。

  さらに進む。「路傍民家三五處々ニ散布ス」るが、我が国の「郷村ノ如ク數十家又ハ百餘戸相聚リ里落ヲ成スナモノヲ見ズ又地方ノ富豪ナルヘシと認ムヘキ大廈一モアルナシ」。かくて「土民生計ノ貧窶想見スルヘシ」ということになる。嗚呼、貧しい限りだ。

  車は橋に差し掛かる。「其構造頗ル堅固」だが、「久シク修理ヲ怠ルモノト見エテ各處缺損アリ」だ。ここで疑問を持つ。なぜ「久シク修理ヲ怠ル」のか。「修理ヲ怠」たったままに過ごすのか。これまで読んで来た旅行記でも、道路、橋梁、城壁、寺廟などの公共・公有の施設に「各處缺損」がありながら「久シク修理ヲ怠」っている点が屡々指摘されている。その原因をアヘン戦争敗北以来の列強による侵略と太平天国の乱を筆頭とする社会の大混乱、それらに起因する国家財政の破綻に求めることが一般的・・・ではあるが。
《QED》
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 読者の声 どくしゃのこえ ERADERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)宮崎先生の予測がよく当たることは周知の事実ですが、こんどは2月ごろからの貴誌でたびたび、泡沫段階だったドナルド・トランプに注目され、あらゆるアメリカウォッチャーよりも正確な事態の推移をこまかく分析されてきました。
 そして3月のスーパーチューズディ以後、日本のメディアがようやくトランプに注目し始めることには「当選確実47%」といわれだし、5月初旬にははやくも、『トランプ熱狂、アメリカの反知性主義』(海竜社)を上梓されるという早業。
 書店にはトランプを揶揄する本ばかりでしたが、宮崎先生の著作はどれよりも目立ち、また内容が極めて冷静かつ客観的です。
いま、小生の周りにも、この本を読んで、ヒラリーの芽がないことを話したりしています。次の先生の講演会には馳せ参じたいと思っています。
   (TK生、中野)


(宮崎正弘のコメント)日本のメディアが伝えているか、どうか知りませんが、大富豪アーデルマンがトランプ支援にまわり、政治資金調達も買ってでています。フィクサーのポール・マニフォールもトランプ陣営の帷幄で動き出しました。
 党の実力者ライアンは、まだ態度未決定ですが、これは単に党内の動きを見ているだけで、自民党が消費税見送りを根回しして合意を得たように、共和党の一本化も、まもなく現実となるでしょう。
 なぜならアメリカの主要メディアが、すでにトランプ政権の誕生を現実的な視野に入れての報道、分析、解説を始めているからです。日本の新聞を読んでいると、このあたりのニュアンスがまったく伝わりませんね。



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(読者の声2)貴誌前号、英国の人民元建て債券引き受けのニュースですが、暴落必至のチャイナ国債を買えば、年利10パーセントでも損をする事また必至と思いますが。
 イギリスは本当に弱くなりましたね。EUから離脱しようと、しまいと、もはや世界情勢の従属変数でしかない。
 英国ポンドも同じくらい弱くなると思っているのかもしれません。それでも米国と、日本にとっては、西洋における最大の理解しあえる「同盟国」であり、友人であり、また敬愛すべき王室を持つ、絶対に守らねばならない国ではありますが。
 現在世界の趨勢は、日、米、ロシア、チャイナ、そしてドイツが独立変数。これにイラン、サウジ、トルコ、イスラエル、ISを含む中東紛争の全体が限定的な独立変数。それ以外の全ては従属変数です。
 そんな風に見えます。北朝鮮は言うまでもなく、チャイナ、日本、アメリカ、ロシアの従属変数です。
 我が国は既に世界史の大激変の表舞台に登場していると思います。一番それが見えずに、内向きのことばかり考えているのは我が国民ですが。
  (南木生)



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(読者の声3)老生の記憶では貴誌で「パナマ文書」のことは最初の段階で詳しく解説されておられましたが、最近、音沙汰がないですね。
 パナマ文書関連の本も日本で出始めていますが、「早読み」の宮崎さんはパナマ文書を書かれないのでしょうか? なぜか、アメリカ人富豪が少なく、30%が中国人だというではないですか。
  (GH生、茨城)


(宮崎正弘のコメント)パナマ文書は、第一に資料が古すぎること。第二にアメリカは、すでにデラウェア州をタックスヘブンとし、スイスに圧力を駆けて秘密口座の機能を奪い、第三にEUの金融力を減殺させるために、ルクセンブルグなどにも政治的プレッシャーを用いています。
 そこまで措置をしてから、ふるい証文を政治的に利用して敵対するロシアと中国を牽制している構図。つまり、パナマ文書は時間切れ、です。隠された意図は、英国と中国の金銭上の癒着、密着状態を暴露することにあった、と言えます。



   ♪
(読者の声4)自由のために!私たちは抗議のハンストに突入します
 私たちは中共の圧政から逃れてタイで拘束されたウイグル人難民です、我々がタイで拘束されてから3年目になりました。
この3年の間、2015年7月8日には、140人以上のウイグル人難民が中国に強制送還されました、タイ政府は彼らに自由を与えてくれず、他の自由民主主義を最高の国是としている諸国も、また国連も私たちを助けてはくれませんでした。
 その悲惨な事件の後も、まだ、タイには私たち70名のウイグル難民が収容されたままです。
あれから1年経ってもタイ政府は我々を拘束したまま、釈放してくれません。今私たちは去年の強制送還が起きた時期と同じ、イスラム教徒のラマダン(断食)月が近づいています。そして、2週間ほど前から拘留所の看守らの態度も酷くなっています。
 タイ政府は我々をトルコ政府に渡そうとしませんし、他の自由、民主化の国々にも渡さず、拘留所で私たちウイグル難民はひどい差別を受け、人間以下に対応され、他の難民よりひどい目に遭いました、私たちと私たちの家族を切り離されました。
 ここタイでは、他の民主化の国々と国連が連携して、私たちウイグル人以外の難民は助け出されていますが、どの国も、国連難民高等弁務官事務所も、私たちを訪問さえしていません。
また国際的な救援諸団体も、他の難民は助けても私たちを救い出してはくれません。
自由な世界で生きているすべての皆さん、これはいったいなぜなのでしょう。我々ウイグル人難民は人間ではないのでしょうか?
なぜ世の中の全ての国々、国連また人権、人道を守ることを自分の最高責務として活躍する国際的な人権団体も、中国を恐れて声を挙げないのですが。彼らが、中国政府のウイグル抹殺政策を取っていることをよく知っているはずです。
 我々は、自分の尊厳を守るために、家族と自由に過ごす権利を取り戻すために、また世の中の皆さんと同じく私たちも自由を手にいるために、世の中の人々らに我々の現状を伝えるために、今日から全ての食事を拒否して、タイ政府に抗議すると同時に、国連人権委員会の我々の問題を解決するために努力していただくことを訴えます。

  もしも我々が中国に強制送還された場合、ひどい目に遭うことだけではなく、無期懲役刑を受けるか命まで落とされる可能性は十分あります、ですから我々は自由に得る、世の中に我々の現状を知らせる最後の手段としてハンスト抗議をする道を選びました、どうか我々を助けてください、我々ウイグル人難民も皆さんと同じく自由に生きって行きたいです、我々を見捨てないでください、我々は自由を手に入るまだこの抗議を続けます、我々を助けてください、よろしくお願いいたします。
  (タイ入国管理局拘留所で拘束されている70名のウイグル人難民全員より)




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(読者の声5)鎌倉の教育を良くする会 第51回講演会のお知らせです。6月5日(日) 酒井信彦先生「歴史問題の本質」を御案内申上げます。
記
とき   6月5日(日)13:10開場 13:30~16:00
ところ  鎌倉生涯学習センターホール(JR鎌倉駅東口徒歩3分、鎌倉郵便局隣)
資料代  1000円 予約不要
<酒井信彦先生(元東京大学教授)>昭和18年生れ 東京大学文学部卒業、同大学大学院人文科学研究科修士課程修了同大学史料編纂所入所、『大日本史料』の編纂に従事、平成18年退官。専攻は日本の中・近世における朝廷儀礼、特に年中行事。現実の世界の動向や日本の歴史問題、マスコミの在り方などにも発言している。近著『虐日偽善に狂う朝日新聞』(2013日新報道)
概要  「歴史問題の本質 精神侵略とドメスティック・バイオレンス」戦勝国による日本罪悪史観すなわち東京裁判史観は、戦後一時かなり風化していたが、1980年代より、中共・韓国両国によって再建された。歴史問題は慰安婦問題に見るように現在に至っても日本人への精神的な偏見・差別・迫害として強力に機能しており、それは精神侵略だと断言できる。但しこの精神侵略において日本人自身が口火を切って、それを招き入れた事実を見逃してはならない。すなわち日本人による日本人虐待、ドメスティック・バイオレンスである。
連絡先 080-6603-5335山内 
皆様お誘い合せて御参加くださいませ。
   (鎌倉の教育を良くする会 山内裕子)



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(読者の声6)来る来週の土曜日、6月11日に宮崎正弘氏の独演会があります。演題はホットな論議、「米国大統領選挙と反知性主義、そして中国」です。
        記
とき   6月11日(土曜)午後二時(1330開場)
ところ  文京区民センター二階 2A会議室
     http://www.yu-cho-f.jp/seminar/kumin_map.pdf
参加費   事前申し込みの方は1500円(当日2000円)
        (事前申し込みの学生500円。高校生以下は無料)
申込先   6月10日午 後2300までにメール、またはFAXにて
主催    千田会 https://www.facebook.com/masahiro.senda.50
       メール morale_meeting@yahoo.co.jp
       FAX(0866)92-3551
       なお予約なしでも当日受け付けます(ただし入場は10分前からとなります)
特記    終了後、講師を囲んで懇親会(事前申し込みのみ。締め切りは6月9日まで) 
          (千田会)
 
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  宮崎正弘の最新刊『トランプ熱狂、アメリカの反知性主義』
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重版出来!! 
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宮崎正弘の新刊『トランプ熱狂、アメリカの反知性主義』(海竜社、1404円)
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  ――「トランプ現象」は一時的な熱狂なのか、それともアメリカの地下水脈がかかえる地殻変動の予兆か。予期せぬ「トランプ政権」誕生で、アメリカは孤立主義へ向かって突っ走るのだろうか?
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 宮崎正弘の新刊案内  http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html
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宮崎正弘のロングセラー 
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『中国大恐慌以後の世界と日本』(徳間書店、1080円)
『中国大失速、日本大激動』(文藝社、1620円)
『「中国の終わり」にいよいよ備え始めた世界』(徳間書店、1080円) 
『アジアインフラ投資銀行の凄惨な末路』(PHP研究所、999円)
『日本が在日米軍を買収し、第七艦隊を吸収・合併する日』(ビジネス社)
『日本と世界を動かす悪の「孫子」』(ビジネス社。1188円)
『吉田松陰が復活する』(並木書房、定価1620円)
『中国・韓国を“本気で”見捨て始めた世界』(徳間書店 1080円)
『台湾烈々  世界一の親日国家がヤバイ』(ビジネス社、1188円)
『中国 大嘘つき国家の犯罪』(文芸社文庫、713円)

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<宮崎正弘の対談シリーズ> 
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宮崎正弘 v 田村秀男、渡邊哲也『中国経済はどこまで死んだか』(産経新聞出版)
宮崎正弘 v 馬渕睦夫『世界戦争をしかける市場の正体』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 室谷克実『悪あがきを繰り返し突然死の危機に陥る中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 宮脇淳子 『中国壊死』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 石 平『私たちの予測した通りいよいよ自壊する中国』(ワック)
宮崎正弘 v 渡邊哲也『激動する世界経済!』(ワック、994円)
宮崎正弘 v 室谷克実『日本に惨敗しついに終わる中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 小川榮太郎『保守の原点』(海竜社。1620円)
宮崎正弘 v 室谷克実『仲良く自滅する中国と韓国』(徳間書店、1080円)
宮崎正弘 v 川口マーン惠美『なぜ中国人とドイツ人は馬が合うのか?』(ワック)
宮崎正弘 v 西部 遭『日米安保五十年』(海竜社)  
宮崎正弘 v 佐藤 優『猛毒国家に囲まれた日本』(海竜社)
       ◎み□◇▽や□○ざ◎□○き○ 
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宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2016 ◎転送自由。転載の場合、出典を明示
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