日曜日, 8月 14, 2016

宮崎正弘の国際ニュース・早読み (カザフスタンで新世代の政治指導者が台頭・・・)

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成28年(2016) 8月15日(月曜日)
         通算第4994号   <前日発行>
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 カザフスタンで新世代の政治指導者が台頭
   ナゼルバエフ独裁政権の先が見えてきた
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 カザフスタンを日本は重視している。
安倍首相の2015年中央アジア歴訪の旅ではカザフスタンで演説することに重点を置いた。この安倍カザフ演説は画期的な内容を含むのだが、日本のメディアは軽視した。

 なぜカザフスタンが重要かと言えば、資源である。石油とか鉱物資源、金、銀、銅ニッケル、クロームなど基礎鉱物資源のほかに、この国はウランを産出する。レアアースもまた。人口は1760万人だが、面積は日本の七倍、世界最大の内陸国家とはいえ西端はカスビ海に面しており、またこの国を横断するパイプラインがトルクメニスタンと中国を結んでいる。

 したがって現職総理としては2006年に小泉首相が、そして2015年には安倍首相が訪問した。ナゼルバエフ大統領は94年、99年、08年の三回、公式に来日している。
 ナゼルバエフ大統領はソ連時代の共産党第一書記から独立とともに大統領に横滑りし、そのまま居座っている。
たしかにアリバイ工作のような選挙は行われているが、2015年の大統領選挙で得票率が97・7%などと信じられない票がでている。
国民は彼を「ナゼル・ハーン」と呼称している。国王である。

 カザフスタンのなかに「ロシアの飛び地」がある。
 宇宙基地バイコヌールは2050年まで、ロシアが年間1億五千万ドルで租借している。したがってバイコヌール市の行政はロシア人が治めている。だから「飛び地」なのである。ただしソ連時代の核基地は壊され、核兵器はすべてロシアが撤収した。ソ連時代の核実験場だったセミパラチンスク地区は荒れ地のまま。

 ナゼルバエフ大統領は突如、アルマトゥから首都をアスタナへと遷都した。アスタナの都市設計は黒川紀章が担当した。
 ナゼルバエフ大統領は終身大統領を自ら拒否しているため、2020年にはナゼルバエフ王朝は終わりを告げる(筈である)。先が見えた大統領は先手を打って次世代の指導者を与党内に育ててきた。
野党はふたつあって国会に七つ議席を占めるが、有力な政治家は不在(有力とされた反対派指導者はふたりが暗殺されている)。


 ▼政敵は暗殺されて、有力な野党指導者は不在のままに

 ナゼル・ハーンは多くの中央アジア国家からみれば僭称である。
「ハーン」を名乗れるのは、チンギスハーンの子孫でなければならないとする神話が存在したし、いまも残存している。だからナゼルバエフ大統領は自らハーンを名乗ったことはない。

 もともとハーンは西北アジアから中央アジアにかけて、遊牧民の王様という意味があるのだが、北東アジアでは清朝時代に初めて女真族のハーンが現れた一時期がある。
ヌルハチを嗣いだホンタイジの時代になると、蒙古を従え、ハーンを服属させてからは「遊牧民の王侯の爵位」と解釈されるようになった。
 
いずれにしても現代のハーンと呼ばれるナゼルバエフ大統領の下、緩やかながら改革がカザフスタンで進捗している。
急ぐ理由はロシア同様に石油代金の急落による国家財政の圧迫と不況、失業率の増大のため引き起こされる治安悪化である。

カザフスタン最大の都市はアルマトゥで、人口160万人、立派な近代都市、緑が豊かなオアシスで、とても砂漠の真ん中とは思い得ない涼気がただよい、市の中心部などパリのような趣がある。
筆者はこのアルマトゥに二回行ったことがあるが、鉄道駅は北京、モスクワと繋がる国際列車の乗り入れがあり、空港は中国、インド、韓国、トルコ、ドイツなどからも直行便がある。ただし東京―アルマトゥを結ぶ直行便はなく、隣のウズベキスタンのタシュケント、トルコのイスタンブール、或いはモスクワ乗り換えで行くしかない。日本人はヴィザが不要だが、あまり団体ツアーはないようである。

 ザキシィベコフ(アスタナ市長)が大統領府長官に任命され、ナイガマチュリン長官は、国会議長に転出となった。ほかに閣僚級の人事が迅速に執り行われた。あらたに権力中枢に抜擢されたのはいずれも1970年代生まれで、西側への留学経験がある。
 カリムマシュモム首相はポストに留まったが、今後はテレビ報道の大衆化に重きを置くと発言しており、国際的レベルへの向上が急がれている。

 失業率は公式に5%といわれるが、町を歩くと失業者が公園や街角に屯している。いつでも暴動を引き起こす予備軍であり、ISとはつながらないものの爆弾テロは近年頻発している。

 中国はどうか。
 まったく目立たないが、タジキスタン、キルギス同様に相当数の中国人がカザフスタンに静かに、しかし大量に入り込んでいる。
レストラン、カラオケなどの経営にも手を染めている。ロシアの顔色を窺いながらも着実に影響力を拡大している。
 
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(休刊のお知らせ)小誌は8月17日―19日が休刊となります 
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  読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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   ♪
(読者の声1)このたびの今上陛下のお言葉についてさまざまな解釈がなされていますが、
講談社系の『現代ビジネス』誌上で次のような記事がありました。
「(前略)・・・看過できないのは、当該の最終記述にある以下の件である。少し長くなるが引用する。
「これからも皇室がどのような時にも国民と共にあり、相たずさえてこの
国の未来を築いていけるよう、そして象徴天皇の務めが常に途切れること
なく、安定的に続いていくことをひとえに念じ、ここに私の気持ちをお話
しいたしました」
 このフレーズにある意図は明白だ。天皇、皇后両陛下が共に女性・女系天皇の即位容認と女性宮家創設を強く求めておられるということである。(後略)」
 http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49436

さて、これが男系皇統の断絶を志向する亡国記者ではなく、宮崎先生ともご親交のある良識派・保守派の政治ジャーナリスト歳川隆雄氏の手になる文章という点で大変驚いておりますが、我々はどのように理解すればよろしいでしょうか?
  (東京U生)


(宮崎正弘のコメント)歳川氏とはつきあいはありません。二十年以上前に一度あっただけですし、その後、かれがどのような仕事をしているのか、まったく知りません。彼が保守というのは何かの間違いではありませんか?
 皇室のことに小生が言及しないのは、そもそも国会議員ごときが皇室典範を云々すること自体が間違いであり、皇室のことは皇室がお決めになればよいと思っています。「生前退位」など言葉の濫用です。「生前」とは失礼であり「御譲位」でしょう。新聞が「天皇家」と書くのも間違いです。「皇室」です。
 現在の議論には参加する意思がありません。天壌無窮の御存在に臣民があれこれと口を挟まないのが正しいのでは?
 
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西村眞悟の時事通信
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お国のために靖国神社に参拝せよ
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 連日、リオ・オリンピックにおける 日本人選手の活躍とメダル獲得の放映がテレビ画面で続いている。
  そして、甲子園の高校野球の放映が加わる。それを見ていると、やはり思い浮かぶ。彼らリオ・オリンピックの選手たち、甲子園の球児たちと同じ肉体鍛錬をした若者たちが、  遙か東シナ海の空と海で、黙々と我が国の領土領海を守っている、と。
  彼らの顔や姿は放映されず、彼らにはメダルもない。お盆の休日もバカンスもない。
  しかし、彼らは黙々と任務を遂行している。オリンピック選手と同じく、彼らは国の宝である。
  そのようなとき、防衛大臣が、サングラスをかけてバカンスの格好でジブチに飛び立っていった。八月十五日は、日本から遠く離れたジブチで過ごすらしい。
  今まで、八月十五日には靖国神社に参拝し、国のために命を献げた英霊に敬礼していた者が、防衛大臣になったとたんに靖国参拝を回避するということは、中共に如何なるサインを送ることになるか、理解できないのか。
  そのサインとは、中共に対して日本は強硬な対応は致しませんという中共に軍事攻勢を促すサインである。
  靖国参拝回避とは安倍内閣は、また防衛大臣は、国を守ることよりも中共のご機嫌を取る方が大切だと思っているというサインなのだ。相手をして日本を見くびらせるサインなのだ。
  従って、安倍内閣が、このようなサインを中共に送ると言うことは、現場の自衛官や海上保安官にとって「馬鹿な大将、敵より恐い」ということだ。
  何故なら、この大将の対中宥和の行動によって、現場における中共の攻勢を呼び込むからである。
  従って、靖国神社参拝を回避した防衛大臣が、ジブチの自衛官を激励できるのか。東シナ海の空と海で闘っている自衛官を激励できるのか。ジブチの自衛官は、防衛大臣のお出ましに、「俺たちを、靖国参拝回避の道具に使うな」と思っているだろう。
  彼らを激励したいのなら、八月十五日に、靖国神社に参拝してから、行け。

  さて、今、「東シナ海の海と空で闘っている自衛官」と書いた。その通り、彼らは現在、海上保安官を含め、闘っている。彼らは、尖閣周辺の中共の武装民兵を乗せた三百隻近くの「漁船」と十数隻の中共の公船の領海侵犯と尖閣諸島への上陸を阻止しているのだ。
  オリンピックのメダリストと高校球児を讃えるのならば、尖閣周辺の空と海で闘っている彼らも讃えよ。
  オリンピックと高校野球の現在が、「平和」だと思ってはならない。中共が現在尖閣周辺の海と空で実施しているのは、中共得意の「戦争」である。戦争でないようで戦争である状態、戦争であるようで戦争でない状態、これを「OTHER THAN WAR」という。
  中共は、現在、しつこく、この「戦争」を実施している。気を緩めれば、中共は尖閣諸島魚釣島に上陸する。何度でも言う。 尖閣を中共に奪われてはならない。
 尖閣を奪われれば、台湾と沖縄は中共の掌中に入り東アジアに動乱が来て、我が国の存立が危機に瀕する。
  安倍内閣に申す。靖国神社参拝を、バカンス旅行で回避する根性で、この危機を克服することはできない!
  総理大臣に申す。防衛大臣をジブチに行かせたのなら、明日の八月十五日は、総理自ら靖国神社に参拝して英霊のご加護を仰ぎ、国家防衛の決意を示されたい。
         (にしむらしんご氏は前衆議院議員)
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(編集部から)小紙、今月中に通巻5000号を迎えます。増刊号を準備中です。
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金曜日, 8月 12, 2016

宮崎正弘の国際ニュース・早読み (エルドアンのトルコ、大転換を開始した)

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成28年(2016) 8月13日(土曜日)
         通算第4991号   
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 エルドアンのトルコ、大転換を開始した
  アサド政権を容認、IS空爆は黙認、そしてイスラエルと間もなく復交
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 8月9日のトルコ、ロシア首脳会談以後、トルコの変貌ぶりは驚くばかりである。
 米国駐在だったトルコのNATO代表はムハマド・ゼキ将軍。クーデタ失敗直後から姿を隠し、米国亡命を希望しているという。
 ギリシア駐在武官の軍高官ふたりは家族もろともカーフェリーでイタリアへ逃亡したことが判明した。

米国亡命中のギュラン師を送還するようトルコがオバマ政権に要求しているのに対して、米国は人道上の理由から「クーデタ首謀者という証拠が稀薄である」として送還に応じていない。
 EU諸国はトルコが死刑復活を計画していることを極度に警戒し、エルドアン批判に転じている。EU加盟国の条件のひとつは死刑廃止である。

 またトルコ議会は月末までにイスラエルとの復興を承認する手はずで、ちかくトルコ外務大臣がエルサレムへ向かう。両国は2011年、ガザ暴動で巻き添えとなったトルコ人十名の死亡事件以来、大使を召還し、外交的に絶好状態にあった。

 そしてトルコはロシアの勧告に従ってシリアのアサド政権を黙認し、ロシアのIS空爆を容認する構え、これはトルコ外交の大転換以外の何ものでもない。アサド政権打倒を叫び、多くのIS志願兵のトルコ経由シリア入りを黙認してきた基本方針ががらり変更するわけだ。
従来、トルコはISの石油密輸を手助けし、あるいはIS要員がトルコ経由でシリア領内に潜入するルートを根絶せず、西側との協調を装いながら、独自の軍事行動を取ってきたのだから。

 そして極めつけがある。
ロシアにとっては「トルコがNATOから脱退する」ことが本音の希望である、ロシアのメディアが一斉にトルコ、NATO離脱かという観測記事を連続して掲載し始めている。「NATOはトルコを失うだろう。それはひとえにNATO同盟のミステイクから起きるのだ」(英文プラウダ、8月11日)。

 非合法に政権を掌握しようとした軍事クーデタは「法治の原理に背く」として西側はトルコの民主主義を称賛したが、その後の反対派への弾圧に対しては一斉にエルドアン批判を展開してきた。
 軍人、警官、教職人、公務員およそ76000名のパージは「民主主義の手続きを踏んではいない」として非難してきた。

 すっかりつむじを曲げたエルドアンが、これみよがしにロシアとの蜜月を演出するのは、外交的牽制であり、またNATO諸国への外交カードでもある。

 だが最初は小さな歯車の狂いも、修正が遅くなればなるほどに修正不可能となる。エルドアンの暴走を西側は放置するのか。
 
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  読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)貴誌前号投書欄ですが、最近、日本共産党は「暴力革命を放棄していない」「その本質は変わらない」式の標題の批判を散見する。小生はそれらを読んでいないのだが(いずれ読むつもりではある)、日本共産党に暴力革命をやる意志も力もない、つまり、かなり的外れの批判なのではないか、と予想している。
そもそも彼らには、暴力的にせよ平和的にせよ革命的精神や気力はとっくに失せている。たんなる臆病者・反日主義もしくはそれへの追随者とみるべきなのだ。
貴誌第4990号(読者の声2)多田彰矢氏の論考は、小生の考え方を裏付けてくれるものであり、一服の清涼剤であった。多田様、ありがとう。
(等々力孝一)



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(読者の声2)評判となっている「帰ってきたヒトラー」(河出文庫、上下巻)をお読みになったのでしたら、どういう感想をお持ちでしょうか? ドイツでは130万部も売れて、映画化されたとか。
   (JK生、静岡)


(宮崎正弘のコメント)原作を読んではおりませんが、映画は見ました。或る討論番組で関岡英之氏がさかんに薦めるものですから、耳にしてから弐ヶ月、ようやく時間がでてき封切館へ足を運びました。
映画「帰ってきたヒトラー」は或る意味で画期的な傑作でした。溢れる諧謔。現代ドイツ批判の皮肉をたっぷり染みこませた政治映画、一種のコメディでもある。
 ヒトラーが自殺したことになっている地下壕跡地で70年余の眠りからさめたヒトラーは、町を歩く。少年達は「このおじさん誰」と誰も知らない。すれ違う人々はニヒルな笑い、薄気味悪い冷笑に囲まれながらスタバの画一的珈琲に文句を言わない庶民、臭うといわれた軍服を洗濯に出した先はベールを被ったイスラム女性。アーリア人の優秀さを説く者はひとりもいない。
 そっくりさんがいると知ったテレビ局のプロヂューサは、番組作りを思い浮かべ、テレビ番組のロケでドイツ全土を駆けめぐり、そしてヒトラーは文明が発達したが文化的に荒廃したドイツの現状を知るのです。ドイツはなんという国に成り下がったのか、ヒトラーは各地で演説して歩くのだが、みなはコメディ番組の隠し撮りと誤解し、記念写真をとったり。「政治を掌握するのは活発なデブ女(メルケル)」、野党(民主社会党)はてんでだらしなく、保守をなのるいくつかのミニ政党を回って議論するが、まったくヒトラーの『我が党争』も読んでおらず(そもそもドイツでは禁書だから読めないのだが)、そこに政治の偽物を嗅ぎつける。「国土と環境を守れ」と言う「緑の党」にヒトラーはむしろ親しみを感じる。
 このヒトラーを襲撃するのがネオナチの若者達というのも皮肉である。
テレビに出演し「そっくりさん」をやらされるのだが、内容は正論であり、そのスピーチは堂々としており、「民主政治のもとで、私は撰ばれた。私に責任があるというのなら、私を撰んだ人たちはどうなるのか。自分たちの責任はどうなるのか」と説くと、誰一人答えられず、口でぶつぶつと不満を吐き捨てるだけ。
「テレビは料理番組しかやっておらず、この国はいったいどうなったんだ」という主張には、多くのドイツ国民は反論できない。
なぜなら民族差別ととられる発言は出来ず、トルコ人の批判は封じ籠められ、移民の暴力に無力となった。どちらがおかしいのか。ユダヤ人問題は完全にタブーである。
 番組で人気が沸騰し、ユーチューブは数百万が見た。誰もが不快感を抱かず、コメディアンの慧眼な批判を笑い飛ばすのだが、さてヒトラーは本物と見破ったのが、テレビ局の有能な秘書の祖母であった。
これを暗示する伏線が秘書のソファ脇の書棚にハヌカの置物が置かれていたことで、筆者はこの場面をみたときに、「あ、このユダヤ人家庭が土壇場で何かやるな」と推測して後半を見ていたが、やはりそうだった。
 それにしても全体主義が民主主義の隣に横たわっているという欧州の政治、誰も北朝鮮や中国の、ベトナムやラオスの、そしてスーダンやジンバブエの毒性政治を嗤えないのではないのか、と思いました。



   ♪
(読者の声3)米国務省の「信教の自由に関する年次報告書」が出ました。
 米国務省は8月10日、信教の自由に関する報告書を発表しました。同報告書は、世界約200カ国の信教の自由について包括的に調査する年次報告書です。国ごとの報告や報告書全文は、以下のサイトからご覧になれます。 
 ブリンケン国務副長官の声明 
http://www.state.gov/s/d/2016d/260953.htm
2015年信教に関する報告書 
http://www.state.gov/j/drl/rls/irf/religiousfreedom/index.htm#wrapper
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火曜日, 8月 02, 2016

海外でも読まれている!?グーグルブログ



というサイトがある。御嶽山の山頂で登山客が噴煙などに巻き込まれ死亡した事件があったが、その数日前から拝見してすぐに読者になった。今回ここで取り上げたのは都知事選開票直後の彼女のブログに小生同様、ブログ管理者しかわからない事実を公表された点で、今回が初めてではなく。過去2〜3回表示されている。

小生もこれと同じサイトで2007年に開始したので過去に何回か上と同じような情報を何度も見てきたが、この女性のように公開したことはなかった。

ただこのブログは
にあるように、日本政府による!?(らしい)検閲により、ある日突然彼女のブログが消えてしまい、たしか3日もしないうちに同じ題名(宇宙への旅立ち)で再開した。これには大変びっくりした。消される前の2年半以上およそ数百編は読んでいたが1/3位は知ってはいたが、後はどれも新知識だった。

ただ、日本の一番醜い日などはここまで天皇の事を書いてしまって大丈夫!?と思う事がしばしば。そうしたら、案の上、ある日とつぜん消されてしまった。

以下は消される前の記事の一部である。
引用始まり
http://reptillianisreal.blogspot.jp/2014./01/blog-post_4217.htmlより



『瀬島龍三と宅見勝「てんのうはん」の守り人』を推す(1/3)

「田中角栄をどうしても逮捕して欲しい。彼は私のファミリーのスキャンダルを種に脅しをかけた。私は彼を赦せないのだ。」
 
この発言は昭和天皇であった。
 
田中角栄が首相を辞任して、これからロッキード事件が本格化する前、昭和天皇は三木武夫首相を呼びつけてこう言ったのだ。


 三木武夫は「どうすればいいでしょうか」と天皇に尋ねると、天皇は「フォード大統領に私の親書を渡してほしい。そして、『よろしく頼む』と伝えてほしい」と答えた。

こうして角栄を失脚させるためにロッキード事件が起こされるのである。

 このエピソードは鬼塚英昭氏の新著『瀬島龍三と宅見勝「てんのうはん」の守り人』(成甲書房)にあったものだ。つまり、ロッキード事件はヒロヒトが角栄を追い落とすために仕掛けたのである。

  「アマゾンの内容紹介」を以下に引用して概略を示す。

    *      *

 現代史の闇―その原点は、「てんのうはん」の誕生にある。「てんのうはん」とは、長州(現・山口県)で天皇のことをいう。長州の多くの人々は「てんのうはん」が山口県熊毛郡田布施町からの出自を持つことを知っている。この秘密を守るために「田布施システム」が創り出された。瀬島龍三は、この田布施システムの秘密を守るための「守り人」としてその一生を終えたのである。また、田布施システムは明治維新以来、「てんのうはん」の守り人として、ヤクザ組織を大事に育ててきた。瀬島龍三と宅見勝が日本列島暗黒街道の中で出会い、そして交友関係を続けるのは決して偶然ではなかったのである。

 瀬島龍三と宅見勝が日本列島暗黒街道の中で出会い、そして交友関係を続けるのは決して偶然ではなかったのである。大本営元参謀と山口組若頭の黒い関係、日本最大最悪の闇田布施システムの秘密を解き明かす。

   *       *

 「てんのうはん」とは、長州の田布施部落から引っ張りだされて偽の「明治天皇」にされた大室寅之祐を指す。

 ヒロヒトが田中角栄から天皇ファミリーのスキャンダルを種に脅しをかけられたという、その中身はわからないが、おそらくはこの明治天皇のすり替え、もしくはヒロヒトが大正天皇の実子ではないことのいずれかであろう。

 万世一系はもはや破られたのであるから…。

 ヒロヒトは敗戦後国民をあざむくために、政治には直接関与せず、下々の内奏を唯々諾々と形ばかり承認するだけという「神話」を流布させた。またマッカーサーを表敬訪問して自分はどうなってもいいから国民を助けてくれと言ったとされるが、それも真っ赤な偽りである。戦前も戦後も、ヒロヒトは国家元首として、また大元帥として君臨し、権力をふるったのである。


この「田布施システム」から出てきた総理が、現在の安部首相だ!彼も山口県の田布施部落の出身だ。

「田布施システム」は「爬虫類システム」と言っていいだろう。』引用終わり

こんな事は自分で調べても多分分からなかった事だろう。今でも彼女の言説は半信半疑な部分も多い。たとえば、スキーバスツアー客が下のカーブでスピード制御ができずガードレールを突き破って、かなりの若者が死傷した事故(事件)があったが、かの女はアメリカに在住しているせいか、爬虫類人組織が捏造した嘘ニュースなどと断定する。

かってはサルーサからのテレパシーを感じたというアメリカ在住のおばさんは、元創価学会にも属した事があったそうで、3.11の大地震については、学会幹部女性から3日前までに知らされ、人工地震であったと知っていたという。

彼女は今でもオバマ大統領が光の銀河連邦の支援を受けているらしいと信じているようだが、私は最近懐疑的である。 ただ、都知事戦についおてはほぼ同意見のようなので、その点では見解は一致している。

さて、小生のブログについて見ると、

以前(一年以上前)は、読者はヨーロッパ(特にフランス)に多く、日本人読者に続いていたが、最近は読者が急にロシアに集中している。
最近はロシア関係の記事もほとんどなく、どうしてこんなにロシアの読者が多いのかは、何かのまちがいではないかとさえ思うが、理由はわからない。

これまで取り上げたのは杉原千畝、ノモンハン事件、南京事件、などにかかわる国内外の反応などであるが、自己検索で内容を見ると宮崎正弘氏の転載記事でもけっこう杉原千畝関連記事があったりする。

今、スタンフォード大教授の西鋭夫教授の最近の著作一式を改めて購入し、明治維新以降の語られなかった日本の外交史の概略を学習中である。

どこでどう調べたのか知らないが、小生宛に坂本龍馬の活動に金を出していたのはだれ!?といったジャンルメールが届くようになり、あるとき、今なら送料500円ほどで、本を送るというふれこみで、新説・明治維新なる本がダイレクト出版社から送ってきた。

それを読むと肝心の事がぼかして書いてあり、讀語録などを求められたが、今一物足りないんのでさらに知りたくなり、気がついてもつかなくても著者の現代までの全シリーズの本を定価の半額で購入した。

今はちょうど真珠湾攻撃前後のあたりで、日米の暗号戦(といえるかどうか)の暗号解読文書が国立公文書館で公開されており、米軍側は開戦の一年以上前から日本外務省の暗号(パープル)の解読に成功しており、日本側からなんとかフィリピンなり真珠湾に先制攻撃してもらわないと、アメリカ側はルーズベルトの誓約どおり、米側からイギリス援助のための参戦は公約違反となりできないので、ハル文書などで、日本側を怒らせ、先に日本からの先制攻撃をしかけてもらわなければどうにも打つ手がない状態であった。

だから、ハワイのキンメル提督にも情報を隠し、忍び寄る日本艦隊を発見しても絶対に手をださないように厳命してあったのだ。

チャーチルは真珠湾攻撃の一報を聞き、我勝てりと小踊りしたそうだ。

だから後ろから撃ったなど、だまし討ちなどの汚名は根拠がないのだが、アメリカは有頂天にズウズウシクも主張して、日本による中国参入を遅らされた鬱憤を晴らそうともしたのだが、いまや日米は同盟関係にあり、米・中は東シナ海を介して対立関係にある。

ルーズベルトの母方の父親はデラノ家といって、中国でのアヘン売買で資産をなした数少ない米国の家系。しかし、第二次大戦末には、ダラスなどの勢力によって、暗殺され、トルーマンに置き換えられた。

日本を手玉に取ったが、自己の近未来は予測もつかなかった。これは
、マッカーサーにもいえる。

ところで、知事選の時期だったので、歴史の再勉強はちょっと中断した。開票びに偶然見たふるやの森でこんな記事を見つけた。
今夜の8時には開票速報が出るはずの日だったので、この書き込みをみてビックリした。
すっかり信じていて、元外務省OBの情報力を通り越して米の情報力の凄さを感じた。

そして8時ちょうどに小池ゆり子当確が出て、事前の情報どおり事が運び、やきもきした気持ちから解放されてしばらく中断していたネット検索を始めた途端、おや!?とおもう記事に出会った。


これである。もともと孫先という方は9条の会の会員かなにかで、小生の趣味ではないし、まして恨み骨髄の外務省出である。戦後、杉原を訪ねてきたきたイスラエルの関係者に杉原なんて知らないと知ってて嘘をついた外務省である。

今日になって、ダイレクト出版から全て購入済みだったが、さらにボーナス版として、乃木将軍の記事が届いた。前出の山下将軍の画像なども随時表示されてきてサービスが続いている。


これは今日届いたボーナス版の記事の一部である。私は子供のころ、美智子妃が皇太子に嫁ぐころ家に留守番で来てもらっていたおばあさんから、乃木将軍ご夫妻が、大喪の礼のとき、静子夫人と一緒に自刃されたという話を聞いた。

おそらく少女時代に(戦前)に乃木諸軍が栃木の田舎かどこかで、農作業をしていた跡地なども見学していたのであろう、残された鎌の柄などは握る部分が磨り減って細くなっていた、などと話してくれた。


これは日露戦争の最大の激戦となった203高地攻略戦で、落とすのには西洋の歩兵の常識では3年はかかるといわれていたのを4ヶ月で落とし、降伏したステッセル将軍を水師営で乃木将軍が帯剣を許し、かっての旧友のように会食をし、互いの労を慮り対等の立場で遇し、歴史的な会見をしたのだが、そこでステッセル将軍は彼の愛馬を乃木将軍に差し出す。乃木将軍は戦場では受け取れないとし、講和後に送られた馬を受け取りそれを飼っていた厩舎をProf.Nishiが訪れた際の写真をしめしている。

この馬は贈られてから20数年以上生きたというから、大事にされて幸運だったのだろう。

いずれ、天皇がマッカーサーと戦後初めて会見した時の様子を述べる機会があるかもしれないが、天皇裕仁は、祖父(明治天皇)の遺訓を受け、学習院の校長を務めた乃木将軍を「院長閣下」と日頃よんでおり、院長閣下から、学習院まで徒歩で来い!と言われて以来ずっと徒歩通学をされたらしい。

司馬遼太郎は、乃木将軍を無能呼ばわりしたしたそうだが、西教授は決してそうではなく、3年はかかるといわれた塹壕戦を4ヶ月で平定し、戦死者数は多かったが、将兵は乃木に心酔していて皆乃木の腕に抱かれて死にたいと本気で思わせる風格があったと述べている。シベリア鉄道が完成寸前であり、それ以上ロシア軍が持ちこたえれば日本は後がなく必ず負けた戦いであったという観点からみれば、すごいことである。

なお、多くの通信社員たちのほかにマッカーサー父子も観戦武官としてこの戦いに参加していたのだが、戦後日本にきたマッカーサーはアメリカの技術をしても破れなかった日本陸軍の暗号解読ができず、フィリッピンからオーストラリアへ逃げ出したりを余儀なくさせられた日本陸軍を目の敵にしていた節がうかがえる。

ついでにいうと、日本に好意的に講和條約をまとめてくれたアメリカの