日曜日, 10月 25, 2015

宮崎正弘の国際ニュース・早読み (ヒラリー最大の危機を乗り切る)

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成27年(2015)10月25日(日曜日)
         通算第4698号 
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 ヒラリー、最悪の危機を乗り切ったか?
  バイデン不出馬、ブッシュ選挙戦撤退か
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 共和党の激しい攻撃に11時間にわたった公聴会を弁舌巧みにかわし、ヒラリーは最大の危機を乗り切った模様である。
 
 論戦の焦点はリビアでおきた「ベンガジ事件」だった。
米国駐リビア大使が領事館にいたところを過激派に襲われ、四名が殺害されたが、(1)なぜ米大使はトリポリではなく、警備のお粗末なベンガジの領事館にいたのか(2)シリア反体制派への武器を、リビアで蒐集していたのではないのか(3)作戦をヒラリーは私的メールで国務省を通さずにおこなっていたのではないのか。

 しかし、22日の下院特別委員会での質問に満を持してヒラリーへの詰問を展開した共和党だったが、言葉巧みに、雄弁に乗り切られた。
 ヒラリーは予備選前の最大の危機を克服できた模様で、党内最大の脅威とされたバイデン副大統領は不出馬を宣言した。

 また共和党は、最有力とされたジェブ・ブッシュ(元フロリダ州知事)が、選挙本部を縮小し、スタッフへの給与削減に踏み切った(フィナンシャルタイムズ、10月25日、電子版)。
ということはブッシュの撤退の構えを見せたことになる。

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【知道中国 1312回】 
       ――「市店雜踏、穢臭衝鼻、覺頭痛??」(岡53)
         岡千仞『觀光紀游』(岡千仞 明治二十五年)

  ▽
李氏朝鮮第26代国王で大韓帝国初代皇帝(在位1864年~1907年)に就いた高宗(1852年~1919年)と閔妃(明成皇后/1851年~95年)の2人が、清国の朝貢体制に組み込まれ、極めて限られた国際関係のかなで、西欧列強や日本に対していた。2人は、相次ぐ宮廷内クーデターと内乱、加えるに日清・日露戦争、やがて日韓併合へと続く歴史の奔流に道化振りを発揮しながらも立ち向かうことになる――当時の朝鮮が置かれた情況を、こう簡単に振り返っておこう。

 高宗即位から10年間は大院君執政期と呼ばれ、最高権力者は高宗の父親である大院君であり、この時代、財政政策の失敗から、国防態勢は脆弱化するばかり。農村の貧窮化が急速に進み、鴨緑江近くの農民は清国やロシアへの越境・逃亡を余儀なくされた。ということは「脱北」は彼らの“民族的伝統”ということになる。

 妃より格下の貴人である張氏との間に生まれた義親王は宮廷外で育てられただけでなく、高宗お膝元である漢城府に住むことは許されず、日本やアメリカなどの海外を点々とすることを強いられた。どうやら義親王は浪費癖もあったらしく、その点からも高宗には嫌われたようだ。この義親王の境遇は海外に留め置かれた金正日の実弟を、海外留学中の浪費癖が原因で父親から快くは思われていなかった点は若将軍ドノにとっては母親違いの兄君に当る金正男を連想しないわけでもない。

 1898年、高宗は勅令で自らを「大元帥」と、皇太子を「元帥」と定め、陸海軍の一切を統率しただけでなく、非常事態や出征などの特例を除き、皇太子以外の皇子・皇孫を大将に任ずることが出来ないようにした。まさに腹違いの兄である正男に加え同じ母親から生まれた兄の正哲すら飼い殺し状態に置く北の現状は、権力維持のための伝統的手法ということだろうか。

 対外関係は、「第一に(宗主国の清国を差し置いて)、自らの密書による秘密外交で西洋列強を引き込もうとすること、そして第二に、その事が露見した場合には、それを直接の交渉に当たった臣下の責に帰すること、第三に、その場合に工作の対象となった列強には最大限配慮するというやり方である」(『高宗・閔妃』木村幹 ミネルヴァ書房 2007年)。

 金正恩権力掌握以後の対北京外交を考えれば、まさに木村の指摘のまま。加える「密書による秘密外交」は韓国の朴政権の“告げ口外交”を連想させるに十分。かくして金と朴の2人の半島指導者は、こと外交に関しては共に高宗路線の信奉者であり後継者なのか。

 改めて高宗の治世を振り返ると、やはり国内問題も対外関係も関係なかった。その“超非常識政治”の目的は、なによりも自分と家族とを守ることでしかなかったから。これをいいかえるなら朝令昼改・優柔果断・熟考短慮・終始一貫・自己保身――こう思えて仕方がない。

 さて岡の友人の見解に戻る。
 日本と提携した新党勢力に国内の支持が集まったことを「不悦」な「中人」が多くの「不逞」な輩を煽動して今回の事態を起こしたものの、「中兵は規律無く、韓人の厭(きら)う所と爲る。今、また亂黨を助け愈々韓人の望みを失う」。英米各国の公使は混乱を避けようと日本兵に同道して済物浦まで逃れた。だから「中日の曲直は各国公使の之を明らかに知る」と。以上の見解に対し、岡は反論する。

 ――「日人」は「中」の曲(まちがい)だといい、「中人」は「日」の曲だと主張するが、これが「人情」の当然の帰結だ。ただ今回は突発的事態であり、両国政府の意図は見られない。ならば必ずしも「中日交際」に影響を与えることはない。(12月16日)
《QED》

   (ひいずみかつお氏は愛知大学教授。華僑、京劇研究の第一人者)
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 読者の声  どくしゃのこえ  READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)容易ならぬ事態がアメリカで進行しています。
 慰安婦の像の設置で、反対運動の先頭に立っておられる目良浩一さんが以下のような発言をなされています。時間をかけてゆっくり読んでください。
 これを危機と感じない日本の外務省は、まさに「害務省」です。不要です。
https://gahtjp.org/?p=1107
 日本はアジアにおける共産主義の蔓延に危機感を持って、大正時代から昭和にかけて支那大陸で戦いました。
 それが結果として、成功しなかったのは、アメリカの全くの愚かさのせいです。今は資料がこれを明らかにしています。
 しかし、共産主義との戦いは今も続いているというのが目良さんの認識でしょう。
 大東亜戦争はまだ終わっていません。共産主義との100年、200年戦争はこれからも続くのです。日本国民に覚悟はあるのでしょうか!
   (HT生、大田区)

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 鍛冶俊樹の軍事ジャーナル  第210号(10月24日)
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日中歴史戦、最終ラウンド
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 昨日、「南京大虐殺」の歴史捏造を正す国民会議が国会内で記者会見を開き、安倍総理への要請状を自民党の木原稔衆議院議員に手渡した。ちなみに小生もこの国民会議の呼び掛け人の一人である。
http://www.sankei.com/politics/news/151023/plt1510230022-n1.html
 中国が9日に「南京大虐殺文書」をユネスコの世界記憶遺産に登録させたのに対して、日本政府は直ちに遺憾の意を表明した。ところが22日、ニューヨークの国連の軍縮委員会で中国の傳聰軍大使が「旧日本軍が化学兵器や人体実験で多数の中国人を殺害した」という、これまた捏造事件を持ち出して日本を非難した。
 この大使は軍服を着用していることから、中国人民解放軍の意図を体している事は明らかで、20日にも同委員会で、日本が核武装を画策していると核戦略関連で対日非難をしている。

 旧日本軍の化学兵器使用といい日本の核武装といい、これらの対日非難は如何にも唐突で取って付けたような印象は免れない。一体、何故この時期に何の脈絡もないような対日非難を狂った様に繰り返すのか?
 菅官房長官が13日に「ユネスコへの拠出金停止」を言及したのに対して、中国外務省の女性報道官はその日の内に、日本が「ユネスコを公然と脅迫する言論には驚かされた」とコメントした。
 外交的脅迫がお家芸の中国外務省がこんな弱音を吐くぐらい、中国は日本の反応に動揺した訳だ。傳大使の狂った様な対日非難もこの動揺の顕われとしか考えられない。おそらく中国内部では今回のユネスコ登録は、致命的な失敗だったと認識されている筈である。
 というのも「南京大虐殺」はもともと対日宣伝工作として捏造されたものであり、学術的に研究されれば戦時プロパガンダだと直ぐにばれてしまう。そこで学術研究の対象にしないという政治的な合意が国際的になされてきた。

 ところが今年、日本の教科書検定で南京事件を記述しない歴史教科書(自由社)が合格した。不安を感じた中国は、国連において政治的に大虐殺を認定させる意図をもって、遺産登録に踏み切ったのである。
 だが、いやしくも国連の公式機関に資料が登録された以上、当然その資料は学術研究の対象となってしまう。もともと中国には学問の自由が存在しないから、この事態に立ち至るのを予見できなかったのだ。

 日本の研究者から、今後は登録された資料を学術的に論破していくと聞かされて、中国の情報機関は初めて致命的な失敗に気付いた。習近平主席はロンドンで日本の残虐性に触れたが、遺産登録されたばかりの「南京大虐殺」には言及しなかった。論点を「南京大虐殺」から如何にそらすかに腐心しているのは明らかだ。
 日中歴史戦は最終ラウンドに入ったと言えるだろう。

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金曜日, 10月 16, 2015

宮崎正弘の国際ニュース・早読み (ヒラリー版イランコントラ事件の真相)

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成27年(2015)10月17日(土曜日)
        通算第4688号   <前日発行> 
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 ベンガジ米領事館襲撃事件の真相を隠蔽したオバマ政権
  ヒラリー最悪のピンチ。「ベンガジからシリア反政府軍への武器横流し」
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 ヒラリー・クリントン前国務長官が、次期米大統領選挙で、いまのことろ、民主党レースのトップを走っている、と考えられている。
左翼マスコミの意図的なミスリードである。

 ヒラリーが現職国務長官のとき、私的メールをふんだんに利用して機密情報のやりとりをしていたことは本人も認め謝罪し、事件の打ち消しに躍起となった。
 民主党候補のテレビ討論会では、みなが桜だから、あえてこの事件を蒸し返すことは無かった。

 ベンガジで何があったか?
 この裏には重大な機密が隠されており、オバマ政権の屋台骨を根底から揺さぶりかねないスキャンダルなのである。

 2013年9月11日、リビア東部ベンガジにある米国領事館がテロリストに襲撃され、ステーブン大使ほか大使館員、警備のCIA要員らが殺害されした。
 当時はリビアにおける「アラブの春運動はカダフィ大佐の除去により、民主化が実現し、米国の戦略であるアラブ全域の民主化は成功するだろう」などと信じられないほどの楽観論が世を覆っていた。

 筆者がニュースを聞いて最初に疑問視したのは、なぜ米国大使はトリポリではなく、ベンガジにいたのか? しかも9月11日とは、NYテロ事件の記念日ではないか。
 それらは初歩的な疑問であり、しかも現在にいたるまで満足な回答がでていない。 

 現実にはチュニジアが混乱にいたり、リビアは無政府状態となり、エジプトは軍事政権が復活した。
そしてシリアは破壊と混乱と大脱走と、そしてISISの跳梁跋扈、ロシア軍の参戦により、中東の主役はロシア、イランに移行した。米国の中東政策はことごとくが失敗に終わった。
 
 時計の針を12年3月11日にもどす。
 ベンガジの米国領事館というのは「領事館」と呼べるシロモノではなく、「駐在員事務所」のようなお粗末な建築で、しかも警備が手薄だった。CIAオフィスは、そこから離れた場所にあった。

 米国大使は、いったいぜんたい、大使館のトリポリを離れて、なぜベンガジにいたのか。
作戦司令をヒラリーは国務省を通さないで直接、私的なメールでおこなっていたのは何故か。

 ずばり、大使の任務はリビアに拡散した米国の最新鋭兵器の回収にあり、しかも、それらの武器をシリアへ輸送し、反アサド政権の武装集団へ引き渡すという危険な任務を帯びていたのだ。


 ▲オバマの中東政策はすべてが裏目にでて失敗した

 そして。
 米国の秘密通信を傍受したらしい、あるいは米国よりのポーズをとって親米派を偽装したイスラム過激派が、これらの武器の横取りを画策したからではないのか。
 武器はISISにも流れ、イラク、ヨルダンの過激派にも流れ、反アサド勢力に渡ったのは半数にも及ばなかったという情報がある。

 ベンガジの米国領事館をおそったのはISISではなくシリアの謀略機関、あるいはロシアの代理人ではなかったのか、という声もあがっている。

 レーガン政権下、イランコントラ事件では、政府高官の多くが辞任に追い込まれた。ニクソン政権弐期目の折は民主党本部のウォーターゲートに盗聴器をしかけたという「ささいな事件」を左翼ジャーナリズムが大げさに報じ、ついにはニクソン辞任へと追い込んでいった。そのときヒラリーは学生活動家としてニクソン弾劾の隊列にいた。

 ところが、このリビアゲートとも言われる最悪のスキャンダルと、ヒラリーの偽証に関して左翼ジャーナリズムは何ほども報道しない。
あたかも安部打倒を社是として、僅かな反対運動のデモ隊を十万以上と書いて作為的報道を操作した、日本の左翼ジャーナリズムと同質であり、ヒラリーに不都合なことは知っていても知らぬ半兵衛と決め込むのである。

 だが米国共和党の保守派の怒りは納まらず、来週10月22日に開催予定のヒラリーへの聴聞会に注目が集まる。ここでもし、彼女が失言したり、別の証拠を見せられたりすれば、大統領選挙に致命傷となるだろう。

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(休刊のお知らせ)10月18-19日 地方講演旅行のため休刊します
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 読者の声  どくしゃのこえ  READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)アジアの民主化を促進する東京集会のお知らせです。
中国を始め、アジアにはまだ独裁政権が存在し、国民から自由をうばって政治的独断を行っている国々があります。
 アジア諸民族からの報告と民主化を展望する重要な集会です。
http://www.asiandemocracy.jp/2015/09/13/167
     記
とき   10阿月24日 午后一時半(一時開場)
ところ  拓殖大学C館101教室
第一部講演 相馬勝(ジャーナリスト)
第二部第二部 報告集会 メッセージ藤井厳喜(政治学者)
チベット、南モンゴル、ウィグル、ベトナム、中国民主化運動
バングラデシュ、ミャンマー、印度ほか
総括と展望 ペマ・ギャルポ
入場無料
主催   アジア自由民主連帯協議会


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(読者の声2)十月の三島由紀夫研究会「公開講座」は田中英道先生(東北大学名誉教授)が講師です。
          記
とき    10月21日(水)18:30~(18:00開場)
ところ   アルカディア市ヶ谷(私学会館)
講師    田中英道(東北大学名誉教授)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E4%B8%AD%E8%8B%B1%E9%81%93
      「田中英道のホームページ」は下記サイトです
http://hidemichitanaka.net/

演題    三島由紀夫と「美」
会費    一般2千円、会員は千円
       (三島由紀夫研究会)



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(読者の声3)いつでしたか、貴誌のコラムでしたか読者欄の回答欄でしたか、宮崎先生と田村秀男さん、渡邊哲也さんの三人の鼎談で、おもいっきいり中国経済の現状と展望を論ずる本がでるというので楽しみにしているのですが、敢行は何時頃でしょうか。題名はおきまりでしょうか。
  (YK生、川崎市)


(宮崎正弘のコメント)おそらく来年一月初旬、たぶん初荷になるのではないか、と思います。
そもそも実際の鼎談はまだ半分収録した段階で、ぎりぎりの段階になって最新情報とデータをもとに、後半部の展望を語り合う予定です。そのあと速記録を加筆したりの作業がありますからどんなに早くとも来年早々ですね。
題名はまだ決まっておりません。
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宮崎正弘の国際ニュース・早読み (シリアでみせたロシア軍の実力)

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平成27年(2015)10月16日(金曜日)
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 欧米はロシアの軍事力を甘くみていた
  シリアで登場したスホイ34と巡航ミサイルの威力に専門家が瞠目
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 米国のハイテク兵器はどの国も、もはや追いつけないと考えられてきた。米軍の油断もあった。
 冷戦終結後、ソ連が崩壊し十五の共和国に分裂して、その大混乱に乗じて旧東欧の殆どがNATO、EU入りし、ロシアは孤立した。経済的困窮のなか、ロシアは軍事力の再建どころではなかった。

 ところが、9月30日から開始されたロシア空軍のシリア反体制派への空爆は、米国の専門家が驚愕・瞠目し、ロシアの軍事力の評価替えを行う結果となった。

 第一にスホイ34戦闘機の初登場と、その正確精密な打撃能力、しかも爆撃後、無人機ドローンをとばして、戦果の確認を行っていた。シリアのラトキア基地にはいつの間にかロシア海兵隊700名が上陸していた(もともと同港にはロシア軍が駐留している)。

 第二に巡航ミサイルの威力である。
 黒海にロシア艦隊は弐隻の軍艦を遊弋させているが、これはNATO海軍の監視下にある。
ところが900マイルをこえて、カスピ海から巡航ミサイルが打ち上げられ、シリアの攻撃対象を正確に撃った。
これは米軍の巡航ミサイルに勝るとも劣らないと外交筋、軍事専門家らの一致した見方である。

 第三にそのロジェスティック(兵站)の充実ぶりだという。
ロシアは戦闘の長期化にそなえ、野外キッチンのほか、ダンサー、シンガーも引き連れてきており、兵士のエンターティンメントを用意している。この点で米国は艦船の長期作戦や潜水艦の乗組員の25%が女性兵士となり、帰航すると多くの女性兵士は妊娠しているという。米海軍の士気の低下、モラルの乱れは統率が取れないレベルに墜ちているといわれる。

 クリミア戦争は隠密な軍事作戦だったし、ウクライナ東部の戦闘は傭兵だった。2008年のグルジア戦争では南オセチアにロシア軍が配備されたが、戦闘結果は芳しくなく、欧米軍事筋はロシア軍はたいしたことはない、と高をくくっていたフシがある。

 シリアにおけるロシア軍の急速な展開、その急襲ぶりとハイテク兵器の性能を西側は目の前に目撃することとなり、はからずもロシア軍の復活ぶりをしることとなった。

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 ――「市店雜踏、穢臭衝鼻、覺頭痛??」(岡49)
    岡千仞『觀光紀游』(岡千仞 明治二十五年)

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「申報」の説くところでは、要するに清仏戦争はフランスの冒険野郎が雲南からヴェトナムに広がる山塊に描いた野望が発端ということになる。

  じつはこの山塊は、ヴェトナム中央高原を東の端にして西はインド東北部まで続いていることに注意を向けてもらいたい。J・C・スコット(イェール大学教授)によって「ゾミア」(『ゾミア』みすず書房 2013年)と命名された平均標高が300メートルで250万平方キロの広さを持つこの一帯を、19世紀中葉からイギリスとフランスの両国は中国侵攻への回廊として争った。イギリスはインドから東進し植民地として押さえたビルマ東北部を経て、一方のフランスはヴェトナムからホン川を西方に遡って。共に雲南の省都である昆明を目指したのである。

 かくして岡は両国の振る舞いに対する清国の対応を評して、
――顧みれば、「流丕」は一度や二度の挫折で「大志」を枉げてしまうような人物ではない。フランスもまた彼の如き人物に振り回されるわけではない。だから安南の現況は、彼が画策した程度のことでもたらされたわけはないのだ。

  仄聞するところでは「中土」は駐英公使の曾紀澤を派遣して、安南は「藩屬地(ぞっこく)」であることを強く申し入れたとか。だがフランスは、安南に関しては「中土」は一切関係なし、と突っ撥ねた。曾には次に切る外交カードがない。フランスは軍艦を連ねて恫喝し、遂に安南国王に強要して、国家の仕組みをフランス式に変えることを誓わせた。抵抗をみせれば一族を根絶やしにし、子孫根絶を謀ったのだ。こういった行為はイギリスがインド全土を手中に収めた方法に倣ったものだ。

  じつは安南は辺縁の地に在ることに安住し国防を疎かにしてきたがゆえに、フランス人の野望に火を点けてしまったことは、もはや多言を要しないだろう。いまさら「中土」が属国であるかどうかなどという「藩屬之義」を持ち出したところで所詮は無意味だ。

  やはり「中土」は大国であったがゆえに、周囲の小国は併呑されることを恐れ、先を争って朝貢し「藩屬?名」を願い自国の「保全」を図ったわけだ。聞くところでは清国初期の朝見の儀には「安南呂宋暹邏以下二十餘國」が四方から馳せ参じたという。だが今や時勢は一変してしまった。力ずくで新疆を併呑したとしても、この有様だ。「藩屬」などを持ち出したところで意味はない。(明治18年1月6日)――

 岡は最後を「嘆息」と結ぶが、その「嘆息」は何に対して洩らされたものなのか。「今也時勢一變」したことに気づかぬ「中土」に対してか。はたまたアジア侵略の野望を恣にするイギリスやフランスの野蛮極まりない振る舞いに向けてか。それはさておき、清仏戦争の責任の一端が「時勢一變」を弁えないままに太平楽を決め込む「中土」の朝野にあることを、岡は痛感したはずだ。

 1日置いた1月8日、訪ねて来た友人が「最近、洋書に向って刻苦勉励。寝る間も惜しんで学んでいますが、どうも目が眩むし、気力が萎えて仕方がありません」と。すると岡は、

  ――洋書原典は中年には無理というもの。それより原典に立ち向かう覚悟で訳書を読めば、些かなりとも得られるところがあるはず。「中土」は古くから西洋各国と通好関係を結び、船舶や兵器を頼ってきた。人民は「敏慧」で貿易に長じているものの、士大夫はダメだ。だいいち目が腐っていて、「外事(がいこう)」に心を砕くことがない。北京では多くの外遊紀行書を求めた。そのなかで優れたものと思われる紀行文を記した人物と面談したが、「中土の舊習を泥守し、徒に浮華を尚ぶものを諷するが猶し。(1月8日)――

 「今也時勢一變」を受け入れない。いや、それを感じない鈍感さに岡は呆れる。
《QED》
     (ひいずみかつお氏は愛知大学教授。華僑、京劇研究の第一人者)
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(読者の声1)訪日した楊潔チ前外相(国務委員)に対して安倍首相は「古い話より前向きの未来を語ろう」と呼びかけ、またユネスコの世界記憶遺産への登録に嘘の固まりである「南京」を政治利用したことに強く「遺憾の意」を顕した由ですが、そもそも格下の外相経験者風情になぜ、一国の首相が面会するのか、それが疑問です。
  (UU生、滋賀県)


(宮?正弘のコメント)公明党の山口委員長が北京へ行ったら唐家旋がでてきた。もはや「過去の人」ですから、公明党は軽く見られている証拠と考えていた矢先、山口は習近平とも会見しました(単独ではありませんでしたが)。
先般、安全保障局長の谷内さんが北京へ行った折、李克強首相じきじきに面談したように、タイミングによってはランクを度外視した面談が重要になります。
オバマ特使としてライス補佐官が北京へ飛べば、習近平と面談できています。
こんかい安部さんが楊と面談したのは来月初旬に予定される日韓中の三首脳会議の地ならしでしょう。この場合、現職の王毅外相は党内でのランクが低いので用はない、ということでもありますが。。。



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(読者の声2)「韓国の米軍慰安婦はなぜ生まれたのか」(ハート出版)崔吉城(広島大学名誉教授・東亜大学教授)
(7)第六章 『朝鮮戦争と韓国社会の変化』
 朝鮮戦争が韓国の社会に様々な面で大きな変化を起こしたことが本章で語られています。
 戦争では勇士も現れるが、その一方で犠牲者もでる。そこから英雄や愛国者うまれる。韓国の場合は、女性の犠牲者が「烈女」されるケースも多い。
 日本軍に貞操を奪われることを最大の侮辱と考え、その怒りが慰安婦を愛国者へと昇華させる。最近の日韓関係において、慰安婦が愛国者として英雄視されるまでになったのも、その脈絡から理解できるだろう、といいます。
 しかし、慰安婦をこのように捉えるのは、そもそも慰安婦を日本軍が強制連行または暴行したという全くの虚構を前提にして始まったことです。慰安婦は自ら高収入を「求めて」慰安所へ働きに行ったのであり、日本軍への「抵抗」とは無関係なはずです。
 米兵の婦女暴行多発に耐えられなかった村が売春婦が現れることにより救われ、基地村=売春村となったのとことなり、日本の慰安所はこうした暴行によりやむなく設けられたものではなく、兵士の起こりうる暴行をあらかじめ防ぐために、当時合法的であった売春施設として設けられたものです。そこで働く慰安婦は、仕事として働きに行ったものです。
 このことをもっとしっかり述べて欲しかったというのが偽らざる感想です。
 第六章日本語:http://hassin.org/01/wp-content/uploads/usco7.pdf
    (「史実を世界に発信する会」茂木弘道) 



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(読者の声3)10月1日から日経新聞に連載されている葛西敬之さんの「私の履歴書」ですが、期待通りの展開ですね。
国鉄改革に携わっている時の葛西さんはまさにサムライ(ほんとはカタカナ使いたくない)です。柔和な顔をされている葛西さんですが、本当にすごい!
学生時代に内田良平の研究をやっていたというのがまたすごい! 戦争に負けても、こういう素晴らしい人を我々日本人は得たのだなとしみじみ思います。皆さんに絶対読んでほしい連載です。
  (HT生、大田区)


(宮崎正弘のコメント)労組と対決し続け、とうとう根負けした仙台の労組から「あいつを東京へ返せ」というところまで連載が来ていますが、小生も毎朝ちゃんと読んでおります。
日経読者いがいの方は、図書館で読まれるか、ま、いずれ三ヶ月くらいしてから単行本になると思います。
 小生が驚いたのは、葛西さんにしてからが、国鉄にいて、転職するべきか、どうか、大いに悩んだというあたり、普通の人間と変わらない悩みもあったんだ、という箇所でしたね。スーパーマンと思っていましたから(苦笑)。



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(読者の声4)10月14日付のロイターの記事「中国の2015年の原油輸入量は過去最高水準へ、米国に迫る勢い」に、とあります。1-8月は前年比8.8%増、9月は1.3%増で10─11月渡しの契約は堅調に回復とあります。
これは、国内産の産出量が急減しているのか、安値での備蓄のためでしょうか。
   (ST生、千葉)


(宮?正弘のコメント)同時期の輸入が全体で20%減なのに、原油だけは突出して増えているわけですか。ま、近く原油があがるという情報が飛び交っているので、安い裡に備蓄を増やそうとしているのかも知れません。もう一つは、人民元が高い裡に貯蓄を殖やそうという動機でしょう。

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『日本が在日米軍を買収し、第七艦隊を吸収・合併する日』(ビジネス社)
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水曜日, 10月 14, 2015

宮崎正弘の国際ニュース・早読み (シリア難民で次の難題を考える)

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成27年(2015)10月15日(木曜日)
       通算第4683号   <前日発行>
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 シリア難民400万人、欧米はこの難題をいかに解決するのか?
   オバマの無作為が、事態を最悪なものにしたと共和党、ペンタゴン
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 じっさいにシリアがここまでの泥沼に陥ったのはオバマの泥縄式対応という無作為が遠因の一つであろう。空爆するゾと行って空爆せず、オバマは「狼少年」といわれた。
シリア難民は国内に800万人、トルコに190万、レバノンに70万、そしてヨルダンに110万。すでに欧州へ渡ったシリア系難民は63万人ともいわれる。

 ことし既に63万人の難民が欧州へ到達したのだ。かれらは収容先で給食にありつき、難民申請の列についている。難民の半数近くが子供である。
スエーデンは申請者の75%を難民と認めるが、ドイツは25%という。
 ならばあぶれた人はどうするのか、それが問題だ。

 救命ボートにすがってギリシアの島々へ脱出し、中欧を経由してドイツなどへ向かう難民はまだ恵まれている方である。
 ISISの支配地区を通過して西へ向かう難民はISISに相当額の「通過料」(関所)を支払いながら絶望の旅を続けている。


 ▲世界的難民の元祖は華僑ではないのか?

 すでに合法難民は何をしているか。難民と移民、亡命者は峻別されるべきだが、欧米でみるとすでに出世頭は、その国に溶け込み、政治への進出も果たしているのである。
英国政界に中国系議員がひとり誕生している。米国は中国系、韓国系それぞれが議席を得た。

 華僑の合法移民はすでに5500万人。コソボ難民の200倍、シリア難民の15倍もの中国人が世界中にすでに散った計算になる。
 しかも、このうちの四千万人の華僑は移民先の市民権か国籍を取得している。

 ことしの世界華僑大会はインドネシアのバリ島で開催されたが、インドネシア政府は歓迎し、メガワティ元大統領が祝辞をのべたほど。
先にもジョコ新政権は日本の新幹線プロジェクトを蹴飛ばして中国に決めたが、ジャカルタのチャイナタウンはみごとに復活し、インドネシアの金融と流通は華僑が抑えた。

 カナダでも異変が起きている。
すでに中国系の移民は150万人で、カナダ全体の人口3500万の5・25%も占める。何が起きるかと言えば、中国によって国政が左右されかねない事態となることである。

 10月19日におこなわれるカナダ衆議院議員選挙(定員338名)に対して、中国系移民が17名、国政の議席をえるために立候補している。
 このうち三名は当選確実と言われ、トップの余昌波はすでに三回生のベテランでモントリオールから。二期目を目指すのは女性で劉叙雲、そして期待の新人は寇鴻久である。これは日本政治の明日の姿かも。
 

 ▲難民は明日の日本の問題である。
 
けっして対岸の火事ではない。すでに小誌でも半島、大陸で危機が発生した場合、悪徳業者による難民斡旋、しかも在日の業者がやくざと組んで密航船を仕立てるケースも考えておかなければならないと指摘した。

 対馬、壱岐、五島列島などは欧州のおける難民のたどりつくシチリア、サルジニア、マルタ、クレタに似ているが、いまの日本には対策どころか備えもない。
 
 すでに次のようなケースが日本ではおきている。
 不法移民の中国人が永住許可をえるケースが増えている。日本人との便宜的結婚や養子縁組、残留孤児の「育ての親」のなりすまし、偽造書類による縁戚という触れ込みの不法移民も日本当局は強制送還をためらい、しかも司法界にはびこる悪徳弁護士らの「暗躍」によって、永住権を取得するケースが激増している。
 在日中国人は、日本人との結婚をのぞきとうに百万人を越えている。
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(読者の声1)習近平が訪英すると正式な発表は13日でした。貴誌では既に数日前に習が英国を急遽訪問とでていたので、公式発表よりはやく情報をえたコツがあるのではと思っていました。ところで五全中会を前に、何を目的で習はあわただしく訪英するのでしょうか、疑問です。
  (JJセブン)


(宮?正弘のコメント)五中全会は28日から四日間で、第十三次五年計画を発表します。国家プロジェクトの数々が打ち上げられると思います。まだトラ退治の成果も報告されるでしょう。チャイナウォッチャーの間では、この五中全会でデビューする新人に注目しています。
 さて英国訪問ですが、英米分断の戦略的外項の一環であり、またTPPで封じ込められたという強迫観念を持つ中国は、シルクロード構造に「理解」のある英国、しかもIMFのADR入りにあたり中国を支援してくれる英国との協議が主目的と思われます。
 前祝いでもするかのようにロンドンのシティでは人民元建ての中国国債の取引が始まりました。

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火曜日, 10月 13, 2015

宮崎正弘の国際ニュース・早読み  (中東地政学の主役交代)

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成27年(2015)10月13日(火曜日)
         通算第4681号  
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 中東を舞台のグレートゲーム。ロシア参戦で地殻変動
  チェチェン紛争の教訓を生かし、欧米の優柔不断の隙を衝いた
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プーチンが大いに得点を稼いだ。 
シリア内戦の慢性的泥沼の下、ISISの跳梁跋扈ですっかり見通しを失っていたのは米英欧だった。空爆を続けても、ISISの力は衰えず、アラブ諸国も空爆に加わってはいるが、イラク政府軍も反アサド軍も、その戦力はあまりにも弱体だった。
ましてISISは住民を楯に、かれらの居住区に身を潜めているので空爆は限定される。

 ロシアが参戦してきたのは満を持してのことか、タイミングを巧妙に計っていたのか、たとえロシア空軍機が反アサド政府軍の拠点を空爆したにせよ、西側の抗議は弱く、かつて討議された「飛行禁止区域」のことも沙汰止みとなった。
 ここで注目するべきは、ロシアの軍事行動は西側との協議を重ねていない、単独行動が殆どであり、プーチンのウクライナ制裁への意趣返しとも取れることである。
 
 第一にロシアは、ロシア国内にいるスンニ派1400万住民の大半がプーチンのシリア空爆を支持したことである。
チェチェンの極左暴力的テロリストにおびえていたスンニ派穏健派が、露西亜国内では多数派であり、地上戦への参戦にもこれという反対は露西亜国内に起きてはいない。
 プーチンは過去の軍事作戦の失敗を教訓として、泥沼化を避けていることも明白だ。

 第二にゴラン高原のオーストリア軍撤退の折や、シリア化学兵器問題でのロシアの仲介が問題解決に手柄となったように、プーチンが狙ったのは「最小の介入で最大の政治効果」をあげることにあった。
 もともと海軍基地をのぞいて、陸上戦闘部隊に五十名規模の軍事顧問団をシリアにおいていると推測されたが、ロシア軍は想像をこえる規模でシリアに存在していたのだ。 

第三に米国の作戦のまずさと失態ぶり。せっかく育てたイラク政府軍はまったくの体たらくで、42億ドルもの予算を注ぎ込んで最新兵器をあたえたのに、それをみすみすISISにろかくされるという失態。
シリアの反政府軍の訓練もなにも効果が上がらない。オバマ政権のイラクテコ入れ失敗である。

 (ついでに言えば22日に開かれるヒラリー・クリントン前国務長官に対する議会公聴会は、この武器問題が取り上げられるという。つまりリビア大使暗殺事件で明らかになりつつあるのは、リビア反政府ゲリラに供与していた武器を米国はシリアに秘密裏に輸送していた(らしい)。これがヒラリー版「イラン・コントラ事件」に発展すれば、彼女の大統領選挙予備選は致命的になる)


 ▲アフガン惨敗の教訓からロシアは軍事戦略が賢くなった

 第四にロシアにとって、自国の安全保障に直結する問題であることだ。
 ISISの兵力は7000名とも二万人とも見積もられるが、チェチェンを筆頭に北カフカスならびに中央アジア諸国からテログループへの参加が主力であり、ロシアにとって、このISISの主力を叩くことは自国の安全保障に直結する。

 第五にロシアにとっての経済的利益とはシリアを経由してのガス輸送がレバノン、キプロス、イスラエルに向けて行われており、海軍基地を租借して戦略的拠点を確保、強化することは有益である。
 ロシア介入により石油とガスの価格は上昇するとみられる。

 むろん、ロシアは1979年のアフガニスタン介入失敗を巨大な教訓としており、ベトナム戦争で米国が泥沼に陥った愚を繰り返しはしないだろう。撤退をつねに視野に入れ、しかしシリア国内においてもスンニ派居住区を空爆目標とはせずにいるのは、スンニ派の内外の支持を得ようとしているからだ。

 こうした中東をめぐる地政学、つまり新しいパワーゲームの主役プレイヤーとしてロシアが急浮上し、最小投資で最大効果を狙っている。
 国際政治の複雑系が、このうえに被さるので俄かに次の予測はしにくいが、とりわけ産油国との関係である。

 
 ▲産油国首脳のプーチン詣では何を意味するのか?

サウジアラビアはアサド政権支援、しかしトルコはアサド反対、これらの国々が脅威視するイランがアサド体制死守を掲げて兵力を派遣しており、中東の政治地図はまさに魑魅魍魎の世界だ。

ロシアの本格的軍事介入によって、あきらかにグレートゲームの様相が変わった。サウジ皇太子が頻度激しくモスクワを往復しているのは、その表れであり、軍事戦略にまるで理解のないオバマを見限ってのことではないのか。

というのも、10月7日にソチで63歳の誕生日を迎えたプーチン大統領は、ホッケーに興じたと西側メディアも伝えたが、ひそかにサウジアラビア国防相(サルマン皇太子が兼任)がソチまで飛んでいるのだ。
前後してアブダビの皇太子もロシアを訪問し、プーチンと面談している。

 以前にも指摘したがウクライナ問題で執拗な制裁をつづける米国にほとほと嫌気をしめしているドイツ、フランス。日和見主義に陥った英国。米国外交の失敗のツケはこれから傷口の拡大となりそうである。

 またサウジとの関係を強めるロシアという異様な構図をよみとくと、原油減産にサウジが踏み切れば、原油高騰となりロシア経済の再生が日程にのぼってくる。

すでに米国ではシェールガス開発のベンチャー企業の多くが倒産となり、サウジの思惑は半分達成されている。
そのうえ、急速に問題となっているのはシェールガスの採掘には三倍の水を注入する技術的必要があるが、米国内のシェールガス鉱区の位置は海から遠く、水不足に直面し始めた。
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上海到着から数日後の朝である。今にも雪が舞い降りてきそうなどんよりと曇った空を眺めながら、岡は考えた。

――その昔、私はイギリスとフランスは同類のケダモノだと語ったことがある。イギリスがインドを侵略するや、すかさずフランス人は巨大市場が安南(ヴェトナム)が必要だと考え、機に乗じて、イギリスと同じことをしようと画策してきた。フランスは何10年もの間、策を練ったからこそ今日の事態がある。一朝一夕に安南を強奪できたわけではない。

 一方の「中土」は「藩屬義(ぞっこく)」であることを盾にしてフランスに対抗する一方で、「土人(ヴェトナム人)」を煽動して安南の再興を謀った。清仏戦争に立ち至った原因は、フランスにある――

 こう綴った後、岡は上海の新聞の「申報」に掲載されたフランスによる安南侵略の歴史を筆録している。当時の中国メディアがフランスによるヴェトナム制圧の真の狙いをどのように考えていたのか。現在の中国がみせる“東南アジアへの進軍”を反対方向から辿るうえで参考になろうかと考えるので、長い文章を適宜要約しながら読み進んでみたい。

 ――フランス人の「流丕」は幼き日に大志を抱き、イギリス人によるスエズ運河開鑿を知り、自分でも試してみようとエジプトに渡ったものの、望みを果たすことはできなかった。そこで気持ちを切り替え、この地上に「漢土(ちゅうごく)」より大きな国はない。一度足を運ぼうかと上海に向うこととなる。

  その頃、イギリスとフランスの両国は、長江沿い交易港の開放で合意する。「流丕」はイギリス人の「好公」に従って漢口を訪れ、同地が長江の上流に位置し商人の多くが集まり、人口が多いことを知る。そこで同地に留まって言葉と文学を学び、「中土」の兵力・文物・官制・民力・民度などの概略を知り、「中国に遊んだヨーロッパ人は例外なく内陸部に足を踏み入れていない。これでは『中土』の大枠を共に論ずることは出来ない」と語っている。

 折からフランスは使節を派遣して雲南と広東・広西が接する辺境一帯を探査させようとしたが、「土蕃(ばんぞく)」に阻止され目的を達することが出来ずに帰任した。「流丕」は切歯扼腕し、「雲南東部の流れが安南の紅河(ホン川)だから、船を使って川を遡れば雲南南部に達するはず」と語り、漢口を発ち、湖北から広西・貴州を経て雲南にまで進んだ。その時勃発した「土苗(びょうぞく)」の反乱を一気に鎮圧すべく、総督は立ち上がったものの、糧秣の備えがない。

そこで「流丕」は安南での糧秣調達を申し出るが、総督は「土苗」は兇暴極まり、殺人は平気だと注意する。だが「流丕」は敢えて総督の許可を引き出し進発する。総督が付けてくれた護衛兵は役に立たず、最終的には従僕を1人連れただけで山野を歩き回り、ついにホン川の流れを発見した。糧秣調達には失敗したものの、辺境各地の兵要地誌ともいえる『?南圖説』を著わし、フランスに戻った。

 帰国後、「東洋との通商を興すなら安南を侵すべきだ。雲南からヴェトナムに流れて海に注ぐホン川流域一帯は肥沃である上に鉱物資源を多く産し、「天府」とも呼ぶべき豊饒の地だ。この地を押さえ、雲南と安南の間に商人を通わせ、四方にネットワークを広げるなら、無限の利益を手にすることが出来る。
幸いなことに安南は僻遠の地である上に国王は暗愚だ。だから、今こそ大軍を動かせば、労少なくして安南を手中にできる」と訴えた。

 折から普仏戦争も終戦を迎え、フランスの国力はどん底状態であり、人心は戦争に飽いていた。そこで「流丕」は、「安南攻略は民間有志で十分」と主張し、ついには友人と船一艘を購入し、90人の義勇兵を募ってホン川に沿ってハノイ急襲に成功する――

 アンリ・リビエール(「流丕」)の冒険物語こそ、清仏戦争の発端というわけだ。
《QED》

    (ひいずみかつお氏は愛知大学教授。華僑、京劇研究の第一人者)
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 読者の声  どくしゃのこえ  READERS‘ OPINIONS 読者之声
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  ♪
(読者の声1)【ユネスコによる所謂南京事件の歴史遺産登録と我が国対応】
 10月10日に報道されたユネスコによる所謂南京事件の歴史記憶遺産登録は中国の愛国教育政策を体現させたものであることは明らかです。
!)小平が進めてきた改革開放政策が1989年の天安門事件をもたらす結果となったことに危機感を抱いた?を含む中国指導部がアヘン戦争以来の対外関係を屈辱の歴史としてそれへの復讐心を養成することによって共産党支配による国内の団結と対外政策への利用のために策定されたものがこの'愛国教育'政策です。
これは江沢民政権により開始され今日も国内統治と対外政策の有力な手段となっていることは最近翻訳された米国の中国専門家マイケル・ピルズベリー博士著書「100年マラソン」≪邦訳名:CHINA2049秘密裏に遂行される「世界覇権100年戦略」≫の通りでしょう。
 ここで所謂南京事件のユネスコ登録についてもこうした中国の長期戦略の一貫としてとらえなければなりません。そうした長期戦略の上で中国は所謂南京事件をユネスコに登録させるに至ったと考えなければ、中国を過小評価する過ちを犯すことになります。
ユネスコが誕生して半世紀以上になりますが、ユネスコの遺産登録におかしなものがでてきたことに注目すべきです。
明治の我が国近代化の遺跡である軍艦島や八幡製鉄所などが遺産登録され、我が国は歓迎ムードに包まれましたが、これに韓国が戦時中の徴用を「強制連行」として記録に入れるように主張しました。
又、ソ連による戦後のシベリア抑留が今回、所謂南京事件と同様に登録されました。
シベリア抑留は決して忘れてはならない出来事です。然し、これが所謂南京事件と同時に登録されたことは中国の長期戦略にうまくのせられているのではないか。
中国はロシアとの間に長い国境線を持つ関係上、日本国民に対ソ=対ロ悪感情が再燃することは好ましいことなのです。
そもそもこうした方向に各国が走り、ユネスコがそれを登録していけば、友好と平和は必ず脅かされます。第一次大戦中の巷間言われる「オスマントルコ帝國によるアルメニア人虐殺」、ソ連による「カチンの森の虐殺」ポルポト政権によるカンボジャの大量虐殺、そして、アメリカによる広島、長崎原爆投下をはじめとする無差別爆撃などなど絶えることがなくなります。
過去の歴史の判断を国連の一下部組織に委ね、揚句は平和を脅かす空気を醸成させることなど、本来国連にあってはならないことです。
ユネスコの歴史遺産で思い浮かぶのはエジプトの古代遺跡やインドネシアのボロブドール遺跡であり、アスワンハイダム建設でエジプトの遺跡が水没するとのことで、我が国もユネスコに多額の資金を提供し、遺産の移設を助けました。ボロブドール遺跡についてもユネスコを通じて多額の援助をしていると聞きます。
こうしたことへのユネスコの関与は肯定でき、援助の理由も分かりますが、所謂南京事件の歴史記憶遺産登録などへのユネスコの関与は平和を目的とする国連の精神に反します。
しかし、最近のユネスコの登録は国連本来の目的から乖離し、それも今回極まっています。
 所謂南京事件につきましては多くの研究者の努力によりその真実があかされてきております。こうした努力を世界への発信も始まっています。
それも大いに大切ですが、今回の登録問題は国連、そしてユネスコ自体を改革する必要を生じせしめました。
 安倍首相は「国連改革」を提唱されておられますが、それは単に日本の常任理事国への昇格だけであってはなりません。
パーキンソンの法則の通り自己肥大している国連自体の改革を実現させるものでなければ国連はユネスコに見られるように、有害無益なものになるでしょう。又今回の事態に鑑み、外務省、特に国連外交に関わる責任者の処分、ユネスコへの分担金の停止も行うべきでしょう。
(SSA生)


(宮崎正弘のコメント)ユネスコへの拠金を停止するのではなく、左翼のたまり場ですから、活動をおわらせるために、一切の拠金を中止するのが良いと思います。



   ♪
(読者の声2)ユネスコに厳重抗議 「南京大虐殺文書」記憶遺産登録決定は恥ずべき暴挙である。再審査、取り消しを勧告する(「史実を世界に発信する会」)。
 「南京大虐殺」なるものは、戦時謀略宣伝にすぎないということを当会では再三にわたって明らかにする文書を英文で発表し、ウェブサイトに掲載してきた。書籍6点、論文/主張等20点以上に昇る。
http://hassin.org
なかでも、胡錦濤主席が平成20年5月来日の折に、南京事件研究グループ「南京事件の真実を検証する会」(会長:加瀬英明)が提出した公開質問状が重要なものである。南京事件が成立するために決定的な重要ポイント5点につき、成り立ち得ないことを説明し、反論を求めたものである。
 中文の公開質問状を、駐日中国大使館に送付すると同時に、ウェブサイトに、中・英・日文の公開質問状を掲載し、またこれをNewsletter により、内外に発信した。下記のとおりである。
中文:http://www.sdh-fact.com/CL02_3/18_S1.pdf
英文:http://www.sdh-fact.com/CL02_3/17_S1.pdf
日文:http://hassin.org/01/wp-content/uploads/19_S1.pdf

 胡錦濤主席、またそれに代わった習近平主席からもこれに対する返答は来ていない。
 返答できるはずがないと我々は考えているものであるが、ユネスコは最低限、これに対する回答を中国政府に求め、その結果に基づいて登録の可否を決めるべきである。
 一方的な主張と客観性を書く証拠文書に基づいて「記憶遺産」に登録するなどということは、道義的にも学問的にも認められるものではない。再考を強く要求するものである。
平成27年10月12日 「史実を世界に発信する会」

(英文で世界の4000のアドレスに発信しました)

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月曜日, 10月 12, 2015

W650で秋のツーリング

iPhone6を購入して約1年、これといって不満はないのだが、カバーをつけているにも関わらず、何度か車から降りる際に砂利道に落下させてしまい、プラスリック部分のカバー二箇所に亀裂が走っていて、他に金属部分にも打撲傷がついてしまい、機能には問題ないのだがiPhone6sが出ると聞いて予約しておいた。

発売日数日前に電話があり、いつ受け取りに来ますかと確認電話が入った。手続きなどで、6時以前の来店が望ましいらしく、土曜日なら3時から5時ごろまでには行けると答えたら、では5時でおまちします、と切られた。

それで5時少し前に行ったら、20分以上待たされて、自分の番となって、すべて終了したのは7時半を少し回っていた。

出た時には、新型のほかに通信機能のついたiPadも持たされていた。手元にあるiPad2はWiFI専用機なので、通信機能のついたiPadも以前から欲しいと思っていて、つい買ってしまったが、家へ帰って冷静になったら、通信機能はもちろんついているが、iPad Airなどと表示されるが、J-COM回線でインターネットをしている人はJ-COMから格安でiPadが入手できます、と誘い文句につられてかったのだが、内容的にはiPad2と変わりがないようであった。通信料は毎月2000円ちょっと、分割払いが約1000円ちょっとというお手頃価格だけあって、古いiPadを抱き合わせ販売しているようなので、皆さんよくお気をつけください。


今日は、カメラ画素が800万から1200万画素に増加したと聞いたので、秋の風景でもと思ってふらりと出かけた。

この前、過熱でエンストして夜10時過ぎまで不動車を置かせてもらった家に寄ったら、たまたま家族で奥只見までキャンピングカーで出かけ昨日帰っていた知り合いが偶然休養していたので、1時間半ほど話し込んで、相手の反応が眠そうだったので、早々と別れ、撮影スポットを聞いたら、ミューズパークあたりならまだ少し早いが、幾分紅葉しているかもということだった。

そのとき、iPhone6sの新機能として、都内で仕事中に気づいたのがコンパスに高度が表示されれ、しかもそれらが、アイコンタッチで瞬時に表示されることに気づいていた。それまでは赤丸を1回転以上回るようにiPhoneを手で回す操作がひつようだったのだが。

秩父ヂ市内の国道14号沿いでは高度250メートルであり、ミューズパークでは50メートルぐらいは高そうなので、そこで見たらやはり250だった。ジオイド高が表示されるのかもしれないが、細かな高低には対応していないようだ。それで、写真も撮らず。周回道路を回っていたら、いつの間にか下におりていて、荒川左岸を通って、皆野、長瀞を経て帰ってきた。
気持ちのよい晴れ方で、何も撮らず帰るのはもったいない気がやはりずっとしてるので、寄居の分かれ道で止まり、写真を撮ってみた。

そこで、高度を見ると100メートルとあって、秩父からは150メートルほど降りてきたと概算でわかった。


新型で撮った山の景色。
旧型で撮った同じ景色。バイクにまたがって撮っているので距離はかわらない筈だが、カメラの構え方でちがうのだろう。画角の違いがあるのかどうかはこれだけではまだ不明。カメラは無音カメラを使ったが、お仕着せのカメラではない。画像をクリックで拡大!
旧型はナビ専用機として健在。Lineは履歴がそのまま継承されたが、FacwBookは
Messengerを含め履歴がどうしても移動せず、傷があったため、下取りもされなかったので、過去の履歴参照などにも活用している。後は16GBでは残り容量が少なくて普段の使用に支障を来すことが交換の最大理由だった。今は64GBなので、高画質の動画撮影にも対応できる。辞書アプリなども復元させて本体に戻した。
新型で縦位置で撮影。カメラの画質は大半は手ぶれだそうだから、軽自動車のナンバーが一番はっきりするのは旧型で撮ったものだ。

寄居から家まで(約20メートルの高さ)を戻ってきた。昔、燃費計測道路として多用した行程だが、緩い下りになっていることはわかっていたが、今回の計測で20数キロで80メートルだから、燃費にピラス効果はほとんどないであろう。

本日の燃費は、家まで4.5キロでスタンドまで153キロあまり、消費量は4.82で31.86とでたが、満タンが昨日夕方で、それより口一杯まで入れたので、多分夏に行ったリッター32キロは今回も辛うじて維持している模様。

宮崎正弘の国際ニュース・早読み  (トルコの大爆破テロに三つの疑問

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関連:http://reptilianbuster.blogspot.jp/2015/10/100.html

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成27年(2015)10月12日(月曜日)
         通算第4680号  
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 アンカラ自爆テロの犠牲は97名、トルコ史上最悪の事態
  トルコの首都の鉄道駅現場から浮上した三つの疑惑
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 アンカラ鉄道駅周辺でおきた爆発は97名の死者と数百の負傷者をうんで、トルコ史上最悪の事態となった。
ISISの自爆テロ、クルド武装勢力の報復など、様々な憶測が飛んでいるが、まだどの組織からも犯行声明が出ていない(12日900現在)。

 トルコのメディアなどによると、この爆弾テロ事件に三つの疑問が生じているという。

 第一に誰が何を目的とした犯行なのか?
 最初の爆発は1004に起き、二回目の爆発は2秒か三秒後だった。
 鉄道駅に集合していたのは地方から動員された組織メンバーが多く、KESK(トレーダー連合)、DISK(進歩労働組合)、TTB(トルコ医者医学者連合)、TMMOB(トルコ建築エンジニア連合)などが主力だった。

 第二の疑問は自爆テロと断定しかね、バッグに爆弾をしかけての遠隔装置の疑いが消えない。
というのも、爆弾はTNT火薬に金属片を無数に混在させて殺傷能力を高めており、これは7月20日のテロ事件に使われた爆弾と酷似している。
 首相は事件後直ちに「二人の実行犯」による自爆テロと表明したが、国有放送などは、バッグに仕掛けられていたと分析している。

 第三に警察の捜査が集会予定地に集中して行われ、駅周辺は二の次に捜索された。正義発展党などはこのやり方に手抜かりあるのではないかと疑問を投げかけている。
      ○□◇ ○▽◎ ◎▽□ ○◇△
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書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評
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 住宅ローンを組んだ中国人は99%破産する
  バブルの崩壊は早くから予測されていたのだが。

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石平『暴走を始めた中国2億6000万人の現代流民』(講談社)
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 大量の流民が発生すると、その王朝は末期、いずれ崩壊することは過去の漢、新、後漢、随、唐、宋、元、明、清の興亡を描くだけでもすぐに納得がいく。
 小学生でもわかる歴史の鉄則である。
1949年以来の共産党王朝とて、すでに息切れ激しく、新興宗教が陰に栄え、年間18万件もの暴動が中国全土あらゆる土地で発生している。天安門事件以来なかった暴徒への軍出動も広東省で起きた。
くわえて250万の大学新卒に職が無く、若者の閉塞感と絶望の行き着く先は、暴動、内乱になる。
また圧政に抗議する自爆テロも激増した。
 本書は最終章でざっと上記をおさらいするが、そうしてありきたりな歴史観よりも、本書ででてくる驚愕の経済数字に注目である。

 石平氏は中国の地方紙、ミニコミ誌から統計データを細かく蒐集し、経済データの盲点を鋭角的につきつめていけば、近未来の中国経済は真っ黒、先の見えない闇の中を漂っていることになると警告する。
 中国語で「商品房」というのはショッピングモール、テナントだけではなく、オフィスビル、分譲住宅を含む販売不動産の総称である。
2015年の『公式統計』で、第一四半期の『商品房』の販売面積は1億8254平方米だったが、「その三・五倍以上の在庫が山積みとなっている」(29p)
評者(宮崎)の推計では売れ残り『商品房』は1億1000万戸だが、公式統計は『軒数』であらわすことを避けて、一見するとわかりづらい面積で発表している。これも数字統計のからくりであろう。
発狂的投資により不動産投資は『十年で百倍となった』(51p)が、
 「不動産業に対する融資の総額が10年で100倍以上になった」というのも驚きである。すなわち「1998年には400億元だったものが、2007年6月には43兆元にまで膨らんだ」(54p)。
ところが、この間「10%ダウンした個人消費率」という矛盾した統計に出くわす。つまりインフレが庶民を襲い、野菜を安く買うためにチャリンコで市内を走る消費者(これを「菜奴」という)があちこちに大量に出現していたのである。
 中国は外貨準備高が猛烈に増えたが、これは相対取引で人民元となって国内へ環流する。このため中央銀行は札束を『増産』する。
 輪転機は休み無く印刷をつづけ、人民元は大量に市場にばらまかれた。
 通貨供給量は「1978年には859億4500元だったが、それから30年経って2009年はというと、じつに60兆600多く元で、なんと705倍」になったのだ(63p)
 ちなみに同期のGDPは92倍という計算になる(101p)
 本書には日本のエコノミスト等が『意図的』に『用いない』数字がずらりとならんでいるが、これらを一瞥しただけでも、中国の経済発展のいびつな成長のからくり、その果てしなき絶望の近未来を掌握できるだろう。
 中国を礼賛して止まない人たちは、本書を『悪質な宣伝文書』と非難するだろうが、真実は真実である。
真実に近い数字を前にして、中国御用学者の出る幕はなくなった。

         ▽□○□◇△
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 樋泉克夫の知道中国シリーズ
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【知道中国 1306回】   
   ――「市店雜踏、穢臭衝鼻、覺頭痛??」(岡47)
         岡千仞『觀光紀游』(岡千仞 明治二十五年)

  ▽
 相手がどう考えていたかは不明だが、「義に實(まこと)の師弟なり」と綴っていることからして、岡は李鴻章とは師と弟子の関係と見做していたということになる。さて、どちらが師で、どちらが弟子だったのか。李鴻章の生まれは岡より10年早い1823年。一方は黄昏の清朝にあって外交を担い、清朝立て直しに1人気を吐いた人物。一方は無位無官。ならば李鴻章が師匠で岡が弟子というのが常識というところか。岡は「國事は方(まさ)に急。義は之を去るべからず」と続ける。

 岡を載せた豊順号は激浪の海に激しく揺れる。船酔いを覚え、箸も動かない。船酔いの苦しみから逃れるため、やはり中国人は「洋烟(アヘン)」となる。「臭氣紛然。不可勝」というから、さぞや臭かったことだろう。そんななか、ふと知り合った広東人が「ヴェトナムでの戦は甚だ慌ただしく過ぎているが、我が海軍の操練には手頃といったところ」と。そこで岡は、「『中人』は昔から『大言(おおぼらのへらずぐち)』を好むものだ」と苦笑気味。これだから「中人」は始末に負えない、といったところだろう。イヤハヤ。

 翌(29)日の気候は寒風から些かの温風に。南下を続ける船は、どうやら南方気候圏内に入ったようだ。

 その翌(30)日、またまた例の広東人が現れ日本についてとやかく口を挟む。その内容な如何にも気に障る。ハッキリ言って、ムカつくわけだ。そこで「『中土士人(おくにのつわもの)』は従来から夜郎自大で『域外(かいがい)』に目を向けようとしないから、料簡が狭いのです。これでは『大國人』とは申せませんな」と応えた。すると「『遠游(かいがいしさつ)』は無益」と。そこで岡が混ぜっ返す。

 ――孔子の学では殊に礼と楽を重んじます。かりに孔子が異国の周に老子を訪ね学ばなかったら礼を知ることはなかったし、斉に足を運んで韶を聞くことがなかったら楽を知らなかったはず。孔子の弟子たちも故国を離れ、孔子の許に遊学しなかったら、孔子の大きな教えを聞くことはなかったでしょう。これでも「遠游は無益」とでも言われるのか――

 「坐人大笑」というから、この遣り取りを聞いていた周囲からは、さぞや爆笑が起ったことだろう。さて広東人は口を噤んでそそくさと消え去っただろうか。中国人のことである。おそらく「日本仔係蒙査査(日本のあほたれ、頭、とってもとってもコンクリートのことあるよ~)」などと憎まれ口を叩いたと思いたいのだが・・・。

  荒波も静まる頃になると、いよいよ「海水昏濁」。上海を貫く長江の流れに近づく。上海着は12月2日。5日前に香港から台湾を巡って来た日本人から、「清国軍は東海岸の?籠から3、4里のところに堡塁を築きフランス兵と対峙している。台湾海峡に臨む要衝の淡水はフランス側が完全制圧したというわけではないものの港口は押さえているから、軍艦以外は港に入っていくわけにはいかない」と、清仏戦争の現状を聞いている。

  その後、岸田吟香を訪ねると、明日は日本に立つとのこと。「方(まさ)に學校を興し、以て邦人游學する者を待つを謀らん」というのだ。この学校こそ、岸田が陸軍参謀本部の荒尾精らと共に明治23(1890)年に上海に設立し、後の東亜同文書院に発展する日清貿易研究所に当るに違いない。

  久々の上海を、「舊犬は我が歸るを喜び低徊し衣裾に入り、隣舎は我が歸るを喜び酒を沽(か)い胡盧を携え、城郭は我が歸るを喜び賓客は村墟(むら)に隘れ、大官は我が歸るを喜び騎を遣わし須(もとめ)る所を問う」との杜甫の詩を引きながら、「殆ど余の實況を詠うもの」とはいう。だが「唯、余は三たび此の地に住まうも未だ一として官に在る者の來訪に見えず」と綴っている。役人とは肌が合わないのか。役人が岡を避けたのか。《QED》

    (ひいずみかつお氏は愛知大学教授。華僑、京劇研究の第一人者)
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 読者の声  どくしゃのこえ  READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)10月11日付けの日本経済新聞と産経新聞の書評欄に三好範英・読売外信部の『ドイツ・リスク』(光文社新書)について、書評が大きくでていました。
両方を読み比べながら、さて、この本は貴誌の書評がはるか以前に真っ先に取り上げていたな、と思い出したのです。
ドイツの「夢みる体質」と「浪漫主義」が難民に寛容であるという三好氏の指摘、しかもドイツ人は独善的な思考に傾きがちで、日本には攻撃的な理由の背景に、こうした心理があることなど参考になります。
それにしても貴誌が「早読み」を謳うのは話題の書も真っ先に取り上げるという意味で真に「早読み」なのだ、と納得した次第でした。
   (HI生、横浜)


(宮崎正弘のコメント)三好さんの同書は、ドイツ問題を考える際に、これから必読文献になるかと思われます。
 なぜドイツが中国と同様な狂態で日本を批判しがちなのかも、本書を通じて、よく理解できました。



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(読者の声2)三島由紀夫研究会から「四日市における森田必勝氏追悼会」のご案内です。
「三島由紀夫『楯の会事件』から四十五年――森田必勝氏追悼の集い」
 森田必勝氏(楯の会学生長、自決)の没後45周年を記念し、追悼会が開催されます。
       記
  とき   11月7日(土)14:00~
 ところ  四日市市文化会館 第三ホール(300名定員)
     http://ticket.st/places/mie-363
 講演   宮崎正弘氏(評論家、「憂国忌」代表世話人)
演題   「三島由紀夫・森田必勝とあの時代」
入場無料  記念冊子を差し上げます。また当日森田必勝遺稿集『我が思想と行動』の
頒布が行われる予定です。
 
<参加される方へ> 三島由紀夫研究会としてはこの機会に、講演会の前に四日市にある森田必勝氏の墓所へお参りをする予定です。
また講演会終了後懇親会を行う予定です。
 つきましては参加人数を把握するため、本講演会に参加される方は、墓参と懇親会への参加希望の有無を下記事務局までお知らせください。
後日、集合時間と場所をご連絡します。
 (当日の午前十一時前後に近鉄四日市駅前集合となる見込みです。)
  三島研会員以外の方のご参加も歓迎します。
  連絡先:三島由紀夫研究会事務局
FAX: 03-5419-7670  電話: 090-1611-9839 (玉川代表幹事)
Eメール: yukokuki@mishima.xii.jp



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(読者の声3)「日本文化チャンネル桜」からお知らせです。「闘論!倒論!討論!2015 日本よ、今...」 、つぎのテーマは「中国・朝鮮からの移民・難民問題を考える」です、
 この番組の放送予定日:平成27年10月24日(土曜日)20:00-23:00
日本文化チャンネル桜(スカパー!217チャンネル)、あるいはインターネット放送So-TV(http://www.so-tv.jp/)
       記
 <パネリスト>高英起(デイリーNKジャパン編集長)、武貞秀士(拓殖大学大学院特任教授)、坂東忠信(元刑事・一般社団法人全国防犯啓蒙推進機構理事)、福島香織(ジャーナリスト)、三浦小太郎(評論家)、宮崎正弘(作家・評論家)ほか
司会:水島総(日本文化チャンネル桜代表)
        □○○◎○□◇○▽○◎○
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宮崎正弘の新刊案内  http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html
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宮崎正弘のロングセラー 
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『アジアインフラ投資銀行の凄惨な末路』(PHP研究所、999円)
『日本が在日米軍を買収し、第七艦隊を吸収・合併する日』(ビジネス社)
『中国、韓国は自滅し、アジアの時代がやってくる!』(海竜社、1080円)
『中国大破綻 ついに失われる20年に突入する』(PHP研究所、1404円)
『日本と世界を動かす悪の「孫子」』(ビジネス社。1188円)
『吉田松陰が復活する』(並木書房、定価1620円)
『中国・韓国を“本気で”見捨て始めた世界』(徳間書店 1080円)
『台湾烈々  世界一の親日国家がヤバイ』(ビジネス社、1188円)
『「中国の時代」は終わった』(海竜社、定価1080円) 
『中国共産党、三年以内に崩壊する!?』(海竜社、1080円)
『中国バブル崩壊が始まった』(海竜社、1080円)
『中国 大嘘つき国家の犯罪』(文芸社文庫、713円)

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<宮崎正弘の対談シリーズ>
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宮崎正弘 v 渡邊哲也『激動する世界経済!』(ワック、994円)
宮崎正弘  v 室谷克実『日本に惨敗し ついに終わる中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 小川榮太郎『保守の原点』(海竜社。1620円)
宮崎正弘 v 室谷克実『仲良く自滅する中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 川口マーン惠美『なぜ中国人とドイツ人は馬が合うのか?』(ワック)
宮崎正弘 v 石平『2015年 中国の真実』(ワック、シリーズ第五弾)
宮崎正弘 v 大竹慎一『中国崩壊で日本はこうなる』(1512円。徳間書店)
宮崎正弘 v 西部遭『日米安保五十年』(海竜社)  
宮崎正弘 v 黄文雄『世界が知らない中国人の野蛮』(徳間書店)
宮崎正弘 v 佐藤優『猛毒国家に囲まれた日本』(海竜社) 
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水曜日, 10月 07, 2015

宮崎正弘の国際ニュース・早読み (銀座「爆買い」ブームにも秋風)

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成27年(2015)10月7日(水曜日)
         通算第4675号  
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 銀座「爆買い」現場にも秋風。ブームが終わる兆候か
  他方、決済通貨で人民元は世界四位に躍進したが
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 10月6日、SWIFT社が発表した国際的な決済通貨のシェアは以下の通り。
 米ドル  44・82%
 ユーロ  27・2
 英ポンド  8・46
 人民元   2・79
 日本円   2・76
 僅かに0・03%だが、人民元が日本円を抜いた。

 しかし外貨流出を防ぐため、中国当局は海外旅行の持ち出し外貨交換をひとり千ドルに制限したうえ、買い物決済手段の中軸を担う「銀連カード」の外貨使用上限を年間10万元(180万円)から五万元(90万円)に唐突に縮小するとした。

 つまり買い物限度額が半分となったのである。

 それかあらぬか、銀座の現場はどうなったか。筆者はさっそく銀座へでかけた。
 相変わらず蝗の大群、観光バスがひっきりなし、集合場所で中国人を降ろし、あるいは集めているが、荷物が少ない。
「えっ?」という感じである。
 
 銀座四丁目あたりで、中国人が電話で大声をあげているので、何を喋っているか訊いていると「バスの集合場所が分からない」「いま和光の前だけど、そこまでどう行けば良いのか?」

 殆どの中国人ツアーが日本でも通話可能なスマホを持っていることには驚かされたものの、爆買いの様相からはほど遠いのだ。

 先月まで荷物を何重にも抱え込んだ中国人ツアーが目立ったが、買い物袋をたくさん抱えている中国人はきわめて少ない。

 免税店の幾つかを見学したが(見学時間は午后四時半から五時半ごろ)、ラオックスは閑古鳥、銀座通りの有名ブランド店=ルイビュトンやフローラ、ティファニーにもまばらにしか客がいない。
レストランも高級店をさけ、吉野屋とか、ラーメン屋、ファストフードに客が溢れているが、寿司屋では殆ど見かけなかった。


 ▲習近平、急遽ロンドンへとぶ可能性大

 おりしも中国の習近平主席は10月20日から23日まで、急遽、英国を訪問するという情報が流れている。

 さきの訪米で大失敗、つめたくあしらわれた中国は、米中心のTPP合意を目撃した。
 こんな筈ではなかった、というのが中国の本音だろう。なぜなら訪米にあたって、ボーイング300機という大量注文が手みやげ、しかも随行訪米団は、なんと千名。このうち800名はアリババ、テンセント、ハイエールなど中国を代表する企業経営者だったから、すごい意気込みで米国に乗り込んだのに、議会演説を拒否され、米マスコミは黙殺に近い態度だった。

 思惑の狂った中国は、西側との橋梁を演出する必要に迫られた。そこで御しやすいロンドンに小当たりしようという計算が働く。

 なにしろ英国がAIIBに先に手を挙げて呉れたお陰で、57ヶ国の参加表明の胎動を作り出したのだから、この危機に米国にあてつけるように、英国に飛んで、孤立打破の道筋を協議する目的があるのだろう。
 
 さらに二番手の投資国=ドイツがVW問題と難民60万人受け入れにより、対中投資縮小、VW新工場沙汰止みの可能性もでてきたため、中国の焦りが深刻化したのかも知れない。
     ○□◇ ○▽◎ ◎▽□ ○◇△
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 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1304回】   
  ――「市店雜踏、穢臭衝鼻、覺頭痛??」(岡45)
        岡千仞『觀光紀游』(岡千仞 明治二十五年)

   ▽
 11月も末になると、天津は「寒、甚だし」。その寒さのなかをやってきた友人が、「『衙門大官(せいふこうかん)』のなかでは1人として和平を口にする者がいませんが、どう考えられますか」と。そこで岡は、

 ――防備を固め自らの土地を死守する覚悟の民がいるならいいが、「中土」の朝野は果たしてそれだけの覚悟をお持ちかな――
すると先方は岡の質問に答えることなく、「じつは知り合いの結婚式がありまして・・・以後は他日ということで」と、そそくさと帰ってしまった。

  ――確かに「中土」では結婚と葬儀を重んじてはいる。だが国境に「強寇(しんりゃくしゃ)」が現れている非常時にまで結婚の豪華さを誇ったところで無意味だろうに――

  11月26日、李鴻章からの招請を受け総督署に向う。岡を出迎えた李鴻章は開口一番に「曲阜の孔子廟には行かれましたかな」。そこで「内陸部の人心は荒々しく、外国人の旅行には不向きでして」と。あらかじめ岡は自著の『尊攘紀事』を贈呈していたのだろうか。李鴻章は、「あなたの著書は説得力があり、説くところは雄偉なり。あなたは素晴らしい才を持ちながら『樗散(やくたたず)』に甘んじているようだが、貴国の現政府とは考えに違いはないのですか」と。そこで岡は、

 ――維新の大業は西南雄藩より起りました。「小人」は東北人でありますがゆえに、政府幹部は「小人」を用いませんし、また「小人」も彼らに諂うことを望むものではありません。わざわざ異論を口にしているわけではなく、自らの使命を全うするのみです。

 我が政府のうちでは誰を相手にすべきかとのご下問ですが、亡くなられた岩倉大臣と大久保参議に比肩するようなものはおりません。

 伊藤参議の人物像に関するお尋ねですが、「是人」は20年前に攘夷の主張に疑問を持ち、イギリスの船に乗り込み、「賤業(よごれしごと)」に従事しながら海外を見聞したほど。やはり並の人物ではありません。

 (やがて時事問題に議論が移る)現在、内外は閣下が動かれることを大いに待ち望んでおるところ。「是の機に乘じ、大策を建て、大勢を運らし、禍を轉じて福と爲し、危を變じて安と爲さん」ことを切に望む次第です――

 これに李鴻章は「我が国でも20年前の貴国と同様に攘夷論が盛んではありますが、考えますに5年を経ずして消えてしまうでしょう。恥ずかしながら『老夫(やつがれ)』は大役を仰せつかってはおりますが、責任は甚だ重いもの。暇を請いて悠々自適を望みはするものの、そうもできそうになく。『足下(きこう)』のように世間とは交渉を断ち、海外を漫遊し、大いなる志を満足させておる姿が実に羨ましいかぎりだ」と。続いて岡の従者に向って「旅行資金は充分かな」。すかさず従者は「極めて愉快な旅を続けております」と。

 夕暮れ時となり、部屋に灯がはいる。仲介した中国の友人に促され、挨拶の後、李鴻章の許を辞去し、日本公使館へ。そこで待ち構えていた榎本公使は、「李鴻章は数々の難局に当たってきましただけでなく、外国事情にも明るい。『中土』では彼以外に人物はおりません。だが訪問客は中国人はイエスマンのみで、外国人は『諛言(おべんちゃら)』が多く、却って彼の判断を誤らせてしまう。どうやら期待外れになるのでは」との考えを示す。かくて岡は、

 ――果たして斯くの如かれば、将に老いを知り、耄(ぼけ)、之に及ばんか。姑くは記して五年の後を待たん――
 冷たい北風が吹けば川は冰り船は動かない。残り少なし天津の日々。
《QED》
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 読者の声  どくしゃのこえ  READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)貴誌4674号に重大な「間違い」(?)が二ケ所あります。
まず佐藤公彦『中国の反外国主義とナショナリズム』(集広舎)の書評「『愛国無罪』という中国でしか通用しない非論理」→「『愛国無罪』という中国と韓国でしか通用しない非論理」
です。
つぎに(読者の声2)に対するコメント「『インテリが書き、ヤクザが売って、馬鹿が読む』といわれる、かの新聞」→「『嘘つきが書き、ヤクザが売って、馬鹿が読む』といわれる、かの新聞」です。
 (ST生、千葉)


(宮崎正弘のコメント)より分かりやすいですね。



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(読者の声2)今年は三島由紀夫諌死事件から四十五周年です。楯の会学生長だった森田必勝氏の追悼会が故郷の四日市で、行われます。
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四日市における「森田必勝氏追悼会」のご案内
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「三島由紀夫『楯の会事件』から四十五年――森田必勝氏追悼の集い」
 森田必勝氏(楯の会学生長、自決)の没後45周年を記念し、追悼会が開催されます。
      記
  とき   11月7日(土)14:00~
 ところ  四日市市文化会館 第三ホール(300名定員)
      http://ticket.st/places/mie-363
講演   宮崎正弘氏(評論家、「憂国忌」代表世話人)
演題   「三島由紀夫・森田必勝とあの時代」
入場無料  記念冊子を差し上げます。また当日森田必勝遺稿集『我が思想と行動』の
頒布が行われる予定です。
 どなたでもお気軽に参加出来ます。予約の必要はありません。

 <参加される方へ>三島由紀夫研究会としてはこの機会に、講演会の前に四日市にある森田必勝氏の墓所へお参りをする予定です。また講演会終了後懇親会を行う予定です。
 つきましては参加人数を把握するため、本講演会に参加される方は、墓参と懇親会への参加希望の有無を下記事務局までお知らせください。後日集合時間と場所をご連絡します。
 (大体当日の午前十一時前後に近鉄四日市駅前集合となる見込みです。)
  三島研会員以外の方のご参加も歓迎します。
  連絡先: 三島由紀夫研究会事務局
FAX:  03-5419-7670  電話: 090-1611-9839 (玉川代表幹事)
Eメール: yukokuki@mishima.xii.jp
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宮崎正弘のロングセラー 
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『中国、韓国は自滅し、アジアの時代がやってくる!』(海竜社、1080円)
『中国大破綻 ついに失われる20年に突入する』(PHP研究所、1404円)
『日本と世界を動かす悪の「孫子」』(ビジネス社。1188円)
『吉田松陰が復活する』(並木書房、定価1620円)
『中国・韓国を“本気で”見捨て始めた世界』(徳間書店 1080円)
『台湾烈々  世界一の親日国家がヤバイ』(ビジネス社、1188円)
『「中国の時代」は終わった』(海竜社、定価1080円) 
『中国共産党、三年以内に崩壊する!?』(海竜社、1080円)
『中国バブル崩壊が始まった』(海竜社、1080円)
『中国 大嘘つき国家の犯罪』(文芸社文庫、713円)

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<宮崎正弘の対談シリーズ>
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宮崎正弘 v 渡邊哲也『激動する世界経済!』(ワック、994円)
宮崎正弘  v 室谷克実『日本に惨敗し ついに終わる中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 小川榮太郎『保守の原点』(海竜社。1620円)
宮崎正弘 v 室谷克実『仲良く自滅する中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 川口マーン惠美『なぜ中国人とドイツ人は馬が合うのか?』(ワック)
宮崎正弘 v 石平『2015年 中国の真実』(ワック、シリーズ第五弾)
(石平さんとの第7弾は、十月下旬発売予定です。ご期待下さい)

宮崎正弘 v 大竹慎一『中国崩壊で日本はこうなる』(1512円。徳間書店)
宮崎正弘 v 西部遭『日米安保五十年』(海竜社)  
宮崎正弘 v 黄文雄『世界が知らない中国人の野蛮』(徳間書店)
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日曜日, 10月 04, 2015

宮崎正弘の国際ニュース・早読み  (カナダでも中国の「大躍進」の結末は?)

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成27年(2015)10月5日(月曜日)
         通算第4672号  <前日発行>
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 カナダの油田開発に中国は350億ドルを投じたが
  原油価格暴落後、すべてのプロジェクトは政治的にも経済的にも頓挫
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 中国がカナダのネクセン石油を買収したとき、西側世界は驚いた。
その買収金額ではない。国家安全保障の要にある資源鉱区や開発権を外国に売り渡す行為に、米国は信じられないという反応を示した。アラスカの原油を外国に売ることをためらった経緯からも、そう考えるのは当然だろう。

 2009年から13年にかけて、中国の鉱区買収はブームのようでもあった。
 中国の国富ファンドは15億ドルを投じてテックリソーセスに出資した。ついでペトロチャイナは合計38億ドルを投じて、アタバスカオイルサンド社に出資し、シナペックは46億ドルでシンクルード社を。
 
 ほかにも中国の三大メジャーは巨額を投じてカナダの資源ならびに資源開発会社に出資したが、100%の株式をTOBで買い付けて完全子会社としたのは二例のみ。
 第一がシノペックのディライト社(22億ドル)。
 第二がCNOOC(中国海洋石油)のネクセン(15億ドル)。

 中国のもくろみは原油価格高騰がつづいており、開発にカネがかかっても、元は取れるという判断に基づいていたし、カナダ政府は安全保障問題で野党からつつかれても、政治問題化しないと楽観視していた。
中国の投資した鉱区は殆どがサンドオイルである。

 原油価格大暴落が始まり、ついでアルバータ州でCNOOCの採掘現場から原油漏れの事故が発生した。関連する企業株はカナダと香港でおなじく暴落に見舞われた。


 もともとカナダは資源安全保障に敏感だったが、2009年に経済不況に見舞われた上、米国へのパイプライン建設が遅延し、資本流入を促進する必要があった。保守党のハーパー政権はなりふり構わず北京に近づき、最初の外遊先に中国を撰んだ。

答礼に温家宝首相もカナダを訪問し、短期間だが濃密な蜜月期間があった。中国の高度成長は永続的に持続するだろうと多くのエコノミストが謝った予測をのべていた。


▲「大躍進」は「大失敗」だったように

どっと津波のように中国からファンド、株式投資家、石油企業がカナダに押し寄せた。じつに資源企業の70%が中国によって子会社化されたか、あるいは筆頭株主となっていた。カナダのあちこちに中国工商銀行の支店が開設された。

 中国はカナダにだけ投資を集中していたのではない。ベネズエラ、南スーダン、ナイジェリア、アンゴラ、そして中東諸国へも、リスクヘッジを勘案し、バランスを調整しながら投資を展開した。
 それゆえ南スーダンの政変、リビアでの頓挫に遭遇しても、カナダがあるから大丈夫と言うわけだった。

 思惑は全部はずれた。
原油価格暴落にくわえ、カナダ国内政治は安全保障をめぐって外国企業の活動を制限する政策変更を矢継ぎ早につづけた。簡単に言えば、中国人から派遣される人間を役員だけという少数にしぼり、労働者にはヴィザを発給しなかったのだ。

 毛沢東の獅子吼した「大躍進」の実態は「凶作」と「餓死」だったように、中国の狙いは対極の結末に遭遇した。

 他方でカナダ人技術者だから高級が条件であり、必然的に労賃は上昇し、諸経費も跳ね上がり、肝心の開発工事は遅れ、気がつけばコストがあわないという悲惨な状況に陥っていたのだ。

操業を維持するか、撤退するか、いまや中国にとっての瀬戸際が近づいた。
 
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 ◆書評 ◇しょひょう ▼ブックレビュー ◎BOOKREVIEW◆ 
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 今日もまた「愛する人々が燃えていく」 
  中国の圧政に抗議し、太陽を取りもどすために

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中原一博『チベットの焼身抗議』(集広舎)
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 チベット仏教はいまの中国のチベット国内のみならず、旧吐蕃(とばん)全域と内蒙古(南モンゴル)に凄まじい影響力をもっている。具体的にいえば青海省は丸ごと、チベット仏教の土地、四川省の西半分、雲南省の北西部、甘粛省の殆どが、昔は吐蕃だった。
これらの地域がチベットの古里である。中国の侵略によってながらく奪われた土地である。(ちなみにパンダは四川省。つまり中国のものではなく、チベットの動物である)
 昨今、二百人ちかい焼身自殺がでているのは、これらの地区なのである。
 地区別の統計をみると、ラサでの焼身抗議はふたり、チベット自治区全体で八名なのに対して青海省、四川省はそれぞれが数十名単位である。これは衝撃的である。
 2009年3月から焼身抗議が始まったが、15年8月1日現在までに147名が焼身抗議を行い、そのうち123名が死亡した。

 かれらは「特別の苦しみの解放から個別の権利をもとめる動機ではなく、政治的抗議としてチベット民族全体の解放を求める民族運動である」と筆者は力調している。
凄まじくも荒々しい政治運動なのである。
 たとえば17歳で焼身抗議した尼僧サンゲ・ドルマさんの『太陽を取りもどすために』という辞世の句がある。
 「チベット人たちよ 見上げよ
  黄昏の蒼い空を 見上げよ
  白い雪山の天上の天幕のような
  私のラマがお戻りになられた」

 しかし日本のメディアは、少数をのぞいて、チベットへの理解がまるでなく、報道もゴミ記事扱いであり、全貌がまるっきり知られていない。
 本書はダライラマ法王に惹かれてチベット亡命政府のあるインド北部のダラムサラに30年を暮らす日本人の建築家が、膨大な資料と情報を集めて編んだ画期的な労作である。おそらく日本では始めての試みである。
精神的支柱として世界を行脚されるダライラマ法王に対して、北京にある独裁政権は無慈悲な政策と、国内チベット仏教徒に過酷な弾圧を行い続け、世界の顰蹙を買っているが、「これは国内問題。内政干渉をするな」と嘯き続ける。
 120万人ものチベット人虐殺を「解放」といって正当化しようとしても、その嘘は明らかであり、世界で中国の印象が最悪なのは、こうした傲岸な態度への反撥が主因である。

 筆者の中原氏はいう。
 (焼身抗議の連続は)「中国共産党のチベット統治政策がことごとく失敗したという証し」なのであり、「焼身抗議を行う人々が最後に叫ぶ言葉は『チベットに自由を!』、『ダライラマ法王のチベット帰還を!』というものである」
 それらの情報は地道に蒐集され、ダラムサラに秘密のルートで運ばれてきた夥しいメッセージや遺書によっても明らかになり、著者はブログなどで世界に発信し続けた。
本書はそうした貴重な記録である。
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 民社党のシンクタンク民社研に集まった人々
  飄々とかたる政治の季節を担った人々へ追憶

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寺井融『民社育ちで、日本が好き』(展転社)
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 題名から邪推を逞しくすると、「民社育ち」は、それじゃ日本嫌いの人が多いのかナと考えたりする。民社党は武運尽きて解党に追い込まれ、一部は民主党に合流したが、保守の一匹狼・西村真悟前衆議院議員も民社党系だった。
 春日節を唸った党首は浪花節的であり、塚本三郎は憂国の士。
 いやそもそも往時の民社党は、自民党より安全保障、防衛論では論客が豊富だった。
 そのシンクタンクを「民主研」といい、『改革者』という月刊誌をだしていた。評者の愛読書でもあった。
本書の著者、寺井氏は、その編集部にいた。したがって共通の知人が多いのも無理はない。評者は『日本学生新聞』という、もっと保守系で民族主義の色合いの強いメディアを編集していたので、民社研の論客だった吉田忠雄、武藤光郎の各氏とは自宅まで押しかけて議論した。
『改革者』には村松剛、田久保忠衛の各氏もよく書いていた。加藤寛氏とは一時期、毎月一度共同セミナーの講師だったこともある。
 編集部には荒木和博、遠藤浩一の各氏ら多士済々、民社学同の面々とも、多少の面識はあった。だから、本書でかなりの人が物故したことを知って愕然とする。昨年、急逝した遠藤浩一氏に関しては、まったく知らなかった側面を本書で教えられた。
 それにしても寺井氏の文体はほんのりと柔らかく、軽妙にして飄々とした哀切に、多くの出来事を包摂し、淡々と思い出を語る。
 学生時代は、キャンパスは荒れていた。全共闘やらノンセクト、革マルに中核派、そして最も不気味な存在は民青だった。反体制を言った過激派も、いつしか資本主義の走狗となり、ベンチャー企業を興して当てた級友もいたが、バブルで倒産したという波瀾万丈の人もいたり、まったく別世界で暮らす者もでてくる。そしていま多くが冥界に旅立った。
一方で寺井さんは孫の運動会でほほえむ一面もある。
 寺井さんの交遊は寺島実郎から北方謙三におよび、ミャンマーからベトナムに走り、かたくるしい話題は洒脱にこなされて、さて艶話はといえば、五月みどりとすれ違ったことくらい。
 そういえば評者ともミャンマーで偶会し、地下鉄の駅でもばったり邂逅したりしたので、近況は伺っていたつもりだが、最近は大学で教鞭も執っている由。寺井さんの守備範囲は果てしなく広いということが網羅された随筆集となった。

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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1302回】       
   ――「市店雜踏、穢臭衝鼻、覺頭痛??」(岡43)
       岡千仞『觀光紀游』(岡千仞 明治二十五年)

   ▽
 翌日(11月18日)、昨日の10数人のうちの1人がやって来て、「先生の教えに衝撃を受け、昨夜は一晩中、眠ることができませんでした。科挙のための学問の虚しさと共に我が愚昧を実感した次第です」といった趣旨の発言をする。そこで岡は進んで自らの考えを開陳した。岡の主張(漢文)を忠実に読み下してみると、

 ――三代においては禮・樂・射・御・書・數の六藝を以て八歳の童蒙に課し、以て其の才を達せしめ、其の俊秀を國學に登らせ、之に格致の學を授け、以て實器と成し、之に正誠の方を教え、以て其の實徳を成さしめ、其の行徳の立成するを待つ。而る後に任じて大夫と爲し、責するに家國の大用を以てす。三代の學、豈に近世學者の百事を擲って訓詁帖括の如き有らんか。

 今、歐米各國、大・中・小の學を設く。六歳で小學に入り、算數・書畫・?史・天文地理の大畧を授け、成童は中學に入らしめ淺近より而て深遠に、大綱自り而て細目に、秩然にして序有り。一に成立を期し、其れ中學教科の終るを待ち始めて大學に入らしめ、専門一科の學を講究し、其の學ぶ所を以て之を家國事業と凡そ百の工藝に施す。彼は駸駸にして日に高明に進み、遂に九萬里の波濤を踰え、巨艦大砲は東洋各國を威壓し、富強を以て雄を五洲に稱える。要は皆く格致誠正自り而て國を治め天下を平らかにするに及ぶ者なり。

 而して中人は彼の強勢の此こに源するを知らず、徒に謂うに彼の權詐は兵威を衒かし、萬國を恫喝す、と。此れ、未だ彼を知るを爲さざるや。

 我が邦先輩鹽谷宕陰先生、六藝論を著し曰く。三代聖人の學は中土に亡く而て歐米に存すは、是なり――

 漢文を日本式に読み下し、声を挙げて読むと実に小気味がいい。語感が五感のうちの殊に脳幹を刺激する。判らなくても判ったように思わせるが、先ずは読書百遍、意、自ずから通ず、といったところか。

  そこで岡の主張である。要するに「中土の儒流」が理想の社会と信じ込み讃仰して止まない三代(夏・殷・周)の学問である「六藝」は国家の命運を左右する実用の学問だ。だが時の流れの中で本来の意義は失われ、時代が下るに従って重箱の隅を詮索する「訓詁」の学か、さもなくば科挙の答案練習ともいえる「帖括」の習得に堕してしまった。一方、西洋では小・中・大と教育体系を確立させ、着実に実学を体得したからこそ、世界に覇を唱えるに至ったのだ。そこにこそ欧州強勢の源がある。軍事力で他国を恫喝しているだけではないことに真に思いを致すべきだ。現状を考えるなら、国家運営に資するための「三代聖人の學」は中国では失われ、欧米で行われている――こう言いたかったに違いない。

 岡の教えに感激した若者は、以後の手紙による教えを乞うている。もちろん岡は「大いに嘉と爲す可し」とした。

 白河を帆走して、岡の乗った船は天津に到着する。船上から川岸で行われている銃砲隊の操練が見えた。李鴻章麾下の軍隊で中国一を誇っているようだとした後、岡は綴る。

 ――欧米の兵制を採用するなら、先ずは海軍と陸軍の兵学校を創立し、西洋人を招聘し、一切の「韜畧(へいほう)」を学ぶべきだ。たんに欧米の「進退歩武(おいちに・おいちに)」を学び、国内最強を誇っても、結局は欧米と戦端を交えることなどできはしない――

 「中土」の夜郎自大振りを多面から批判する岡田だが、天津から北京・居庸関・保定を経て天津に戻る「往復七八百里」を振り返り、「土性は肥沃に而て小民は概ね皆粗笨愚魯なり。一に文字を知る者なし」と。だが「唯男女は皆盡く耕作に力め、儉陋樸素、各おの其の分を守る」と綴ることを忘れてはいない。農民は「粗笨愚魯」で「儉陋樸素」。
《QED
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(読者の声1)貴誌4668号(9月30日)に米国に於けるインド首相モディのことが出ていましたが、10月4日付けの日本経済新聞によれば、中国はインドへの投資を増やしているものの、コルコタのチャイナタウンは人口減で風前の灯火とか。
 矛盾した話ですが、宮?先生はコルコタへは行かれましたか?
   (HY生、横浜)


(宮崎正弘のコメント)コルコタへ行ったのは1972年、いまから43年前ですか。以後、再訪の機会がないのですが、近々、行こうとは考えています。
 インドはデリー、ボンベイ、チェンナイ、ハイドラバード、バンガロール、ゴア、アーメダバード、プネ、アグラ、シャイプール、ベナレスなども回りましたが、中華レストランは各地まれにしかありません。
 ムンバイにおいてさえチャイナタウンの減少もさりながら、チャンドラ・ボーズがガンディと並ぶほどに評価され、インドで復権している由で、その震源地がコルコタ(旧カルカッタ)です。
 チャイナタウンのあり方ですが、世界に共通の現象的なルールがあるようで、アジアでは舟で渡って住み着いた華僑がチャイナタウンをつくった。三代四代となると現地に溶け込み、中国語は喋らず(インドネシア、タイ、フィリピンがそうなった)そして郊外へ移住します。ミャンマーの華僑は雲南省、フィリピンの華僑は福建省です。
 シンガポールは中国語をやめて教育は英語です。「華僑の街」が「中華」から抜けでしょうとしているわけです。
 カナダ、米国も同じでクーリー貿易で住み着いたひとたちのチャイナタウン(典型はバンクーバーです)はシャッター通りとなって寂れています。
三代目、四代目は弁護士や医者、大学教授などホワイトカラーとなって郊外に住み、昨今の新移民等は金持ちですから、いきなり高級住宅地。つまり旧来のチャイナタウンは廃墟化しているのです。ニューヨークでも新移民等はあたらしいチャイナタウンをつくって既存のグループとは距離をおいています。詳しくは拙著『出身地を知らなければ、中国人は分からない』(ワック)をご参照ください。
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