火曜日, 5月 31, 2011



Mathematica8.0で、以前から問題にしている不定積分を実行してみた。上の結果がそれであり、これはWolfram Alphaで行っても同様である。むしろ、Alphaのほうが無料だし、結果は製品版より親切であり、いろいろと学ぶ事も少なくない。


しかし、結果は以前のバージョンでの出力と異なっている。数値計算したら値は違わないのであればいいのだが、その原因は!?というと今のところ不明であり、目下いろいろと試行錯誤中である。

Integrate[Sqrt[x]/(0.0042 x^2 + 0.00042),{x,0.2,3}]という定積分の計算は、結果をみれば
一目瞭然で、何らかの理由で解答を事前に知っていれば、すぐにわかる。

しかし、不定積分で、文字係数aとかbに置き換えて処理をさせると、時としていろいろな結果を返す。数値的に答えを出す方が楽である。

これは、昔のTheoristで解析的解を求め、x、a、bに実際の実験データから得た係数と、xの変域を代入して、計算したものであり、そのファイルをOSX上のエミュレータSheepShaverで、OS9環境として再現し、Theoristで開いたものである。実は、Mac OSX10.6.7では、代入数値を選択して、予式にドラグして代入する、Theorist本来の機能が失われていることに気がつき、もしかして!?と今夜ふと気づき、外付けHDに、インストールしてあるOSX10.6.4の旧バージョンで起動させ、Theoristを実行させたところ、ちゃんと動くことを確認した。このことをもっと早く知っていれば、Live Mathを買わなかったかも知れない。

数値計算結果は、概算で543.8と出ているが、元のファイルをの計算結果を見ると666.237-122.445=543.792であり、Mathematicaでの数値と一致している。


この計算はMathematicaの2.2、3.0、8.0及びLiveMathでも全く同じ543.792を返す。

つまり、昔のMathematica2.2で不定積分として出力した結果と同一の式で、数値積分のMathematica8やAlphaでの結果と同じ値を返すことが分かった。それを確認する意味で、自己教育的なTheoristやLiveMathで実行してみた。今やTheoristは、OSXの最新バージョンではファイルを開く事しかできず、以前のOSXでしか計算のチェックはできないが、LiveMathなら、現行最新バージョンで同様の計算ができることがわかった。入力は面倒だが、開くことしかできないTheoristから、コピーすればLiveMathのノートにペーストして使えることも分かった。

次回は、最新Mathematicaの出力で同様な数値となるかを確かめる予定である。


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日曜日, 5月 29, 2011




数式処理ソフトも、いまやインターネットでダウンロード販売の時代。簡便で手軽で早くてたいへんいいのだが、昔のソフトのように、全貌の把握が難しい。この機能でどの辺あたりまでカバーしているのか!?の見極めがたいへんつけにくい。したがって、いきおいネットであれこれ探して情報を集める、ということになりがちである。そんな場合、ブラウザにEvernoteが組み込まれているので、マメにアップしていれば、後でどこだっけ!?と悩む必要はない。まさに時代は変わり、クラウドコンピュータなる言葉が当然となってきた。

Live Mathでベッセル関数などはどう扱っているかヒントを得ようとしたら
『Theorist(現Livemath)の概要』 なる項目が見つかった。
http://blogs.dion.ne.jp/math/archives/570554.html
『浅やんの...数学ソフト徒然なるままに』(数学ソフトの使い方の発見)なる副題がある。徒然なる、という便利な言葉は平安時代から日本人に好まれたようで、今でもあちこちのブログのタイトルでよく見かける。
http://erat2m2.blog17.fc2.com/blog-entry-264.html

http://attou.exblog.jp/13096441
http://boujyakubujin.blogspot.com/

http://reuler.blog108.fc2.com/blog-category-2.html
http://blog.goo.ne.jp/heiun/
http://banmakoto.air-nifty.com/
まあ、私のブログ名も、徒然なるままに話題を選ぶというその日暮らしであるので、これらのタイトル諸子に連帯意識を持ってしまう。

で、目下注目の浅やんなる方は、Maple12のオーナーで、他にもいくつか理工系のソフト愛好家らしく、大学の専攻は数学ではなく、物理系とのことである。中味にいくつか数式処理の結果が出ているので、すかさず最近忘れていたMaple9.5をWinで起動し、追試してみた。

フレッドホルムの積分方程式などという言葉を知っていたし(もう10年以上前)、応用積分方程式論(日高孝次著、現代工学社、昭和18年の復刻版)も取り寄せたりしていた経緯があるものの、大半は忘却の彼方である。

しかし、自分の専門と幾分関係している森林などからの降雨後の河川の水量の変化などを求めるような積分方程式が第一章にあったことは忘れる事ができない。

くわしい具体数式は、ブログの性格上省く。

で、Maple9.5はアップグレードをしそこなって、あまり使わないし、当然バグもあるらしいことが上位バージョンのMapleやMathematicaとの比較で分かっている。それで、積分方程式の演算を比較して、少し浅やん氏の結果はもう少し上のバージョンのMapleであろうと推測した。

これが終わってさらにみていたら、Maple12が無料で届いた、などという記事があったので、多分それを使用したのだろうと推測した。


  『数学フォルダの中身

・数列、級数(有限、無限、テイラー、二項定理)

・ラプラス変換、逆ラプラス変換

・数論

・複素数

・統計解析

・特殊関数(ベッセル(第一種、第二種、第一種変形、第二種変形)、ガンマ、ベータ、エラー、球ベッセル、球面調和、リーマンゼータ)

・直交多項式(ルジャンドル、チェビシェフ、ラゲール、エルミート)

・超越関数(双曲、逆双曲、対数、指数、三角)

・ベクトル解析(公式、内積、外積、微分、発散、勾配、座標変換)

・各種の積分公式

・単位換算 』
とあるので、これが最終版Theoristの内容だろうと思った。

で、2009年4月19日の記事にこの積分方程式の件が掲載されている。『やっぱりMAPLEを使っていて良かったー、こんなソフトにはそう簡単に出会えないよ。』などとあるから、数式処理や数値解析ソフトがお好きなのだろうなと思った。

今度はPDFではなく、ワードに貼付けた事例が出ていたので、こちらも参考に入力してみた。
他の事例もそうだったが、後半に大抵止まってしまうケースがMaple9.5にはあるようだ。

もちろん高校から大学初級位まではまず大丈夫だろうが、その境界が定かではない。
梶原教授のMathematicaの例題も、バージョン3とバージョン8とでは差がないが、先生が主に使用されたと推量されるバージョン2.0と起動画面にあるので、後半数学的には間違っていなくとも、現行バージョンでは内部的に処理方法が異なるらしく、違う結果を出力するようである。
先生もどこかで気づかれたかどうか、ソフトが重くなりメモリを食うバージョンアップは大嫌い!と述懐されている部分がある。後に、教え子の卒業生たちからWinPCを贈られたりして、私が見たときは退職後はウィン版Mathematicaであったようである。今となっては、古き良き時代であったろうと思うことしきりである。

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さて、二日目の朝となった。現行Theoristの能力について触れるためMthematicaで演算中のファイルの入力ミスのバグ取りが終わってから何か例題を選んで処理能力を試してみよう思った。

以前なら、こういう式はこう変換する、というような事前の約束事を自分で探してその式の変換ルールを呼び出し、宣言文として冒頭に挿入する形式であったと思う。

ところが、現代版Theoristにはそんなファイルは見当たらず、37.5MBの実行ファイル一個のみである。昔は本体はフロッピー一枚におさまり、他の一枚にサンプルファイルやら、今言った変換ルールを定めたファイル群などを納めていた。実は製品版は3枚構成で、もう一枚はCPUのコプロをもつMac用のための別体の実行ファイルが入っていた。SE/30ならば、コプロ付き、LC630ならばコプロ無しといった案配で使い分けるようになっていた。今では、PowerPC用のエミュレータで、コプロ無しの本体でも動いている。実は今朝もエミュレータ上でMathematica3.0を動かしていたのだが、;と:の区別すら実際には重要なのに、エミュレータ上では、:を間違いなく打っても;としてしか認識されていないことがわかり、かなり慌てた。仕方なく、キーボードパレットを呼び出し、フォントをクーリエに指定し、図上にあらわれるキーボードから:表示を選んで打ち、その文字をコピーしてMathematicaに貼付けるなどの迂回策が必要な事に気づいた。
同じMacでさえこの有様だから、WIN用のBasiliskiiなどでは、キーボードのアルファベットはまともに入力できても、制御記号などは一文字ずれていたり、まるっきりずれていたりで大変だった。

それで、そんな変換ルールを呼び出すにはどうするのかと思いメニューを探すと、ファイルメニューの最上段にスタータライブラリという項目があり開いてみると、これから行う予定の演算に合わせて組み込まれたノートブックを開く事が出来るようだった。

うまく選んだノートブックが出てくれば、例題の文字変数や数値を打ち変えるだけで、ほぼ自動的に演算してくれて、おまけにグラフまで自動的に描いてくれるように出来ている。

しかし、今回選んだ微分方程式は、最初に選んだジャンルとは違うようなので、一般のノートブックを開いて自力で始めた。



例題は、オリジナルのTHeoristに含まれていたハイパーカードで作ったスタックに取り上げられていたものを選んだ。Youtubeなどの無い時代に、それに近い機能が備わったハイパーカードは、もうおそらくほとんどの方が忘れ去ってしまっているだろうが、当時のMacをMacづける記念碑的アプリであった。買えば10万はするだろうというソフトが無料でついて来る、といった評価を目にしたこともある。しかし、私がMacに関わり出した1990〜91年頃にはその勢いはすでに傾きかえていたように思う。職場や技術現場などで、ハイパーカードスタックの出来のいいものを見ると、確かに出現当時はインパクトが大きかったろうと思われた。

通常のノートブックであっても、旧Theoristの操作がほぼ同一に実行できるように感じた。
すっかり忘れてしまった、Theorist独自の演算処理の過程を再確認するのに、このスタックは貴重であった。このスタックには見ただけでは絶対に想像出来そうにない微妙なセンスまで嗅ぎ取ることができる気がした。


式の全体や一部の変数などを選択し、❦マークを押すと最後の図にあるような指先のマークが出て来て、マウスで動かして移項や代入などが出来る。


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土曜日, 5月 28, 2011


旧OS9上でしか動かないTheoristという数式処理ソフトは、やはり梶原教授の著作でもさかんに登場し、その利用事例は多い。しかも、Mathematicaは答え一発で途中の経過は出てこないので学者が使うものとし、Theoristのほうは、学生や教育者向きで自分で操作して回答を導き出す点で
教育的である、と指摘されている。
http://www.fujimoriworld.com/zakki/contents/2003/zakki20030220.html
では、
『 数学ソフトの「Theorist」(Prescience社)も興味を持ったソフトの一つで、当時輸入版で購入しました。Excelはセルに数字を入れると集計してくれるのですが、こちらは数式そのもので処理してくれるというとてもありがたいソフトでした。例えば y = ax + cと書いて、xを式の左辺にドラッグするだけで x = (y - c) / a と答えを出してくれるもので、もちろんもっと複雑な2次3次方程式から偏微分、行列演算まで対応してくれました。そしてその式から3次元のグラフまで書いてくれて、とにかく操作が非常に簡単でしたので、純粋に数学的興味としていじっていて楽しかったです。
 機能的にちょっと中途半端だったため、実際の業務での本格的な技術計算にはあまり向きませんでしたが、でも数学を楽しむという観点からは十分に良くできたソフトだと思いますし、そういう意味では教育分野向けには良いのかもしれません。
 現在ですが、Theoristは「MathView」に名前を変えています。』
と指摘されている。それでMathViewという商品でちゃんと続いているのだとわかった。しかい、今はさらに名前を変えて、LiveMath Makerとなっているらしい。

それで、30日間の無料トライアル版をダウンロードしたものの、基本は同じでも勝手がちがい、又Theoristに戻って、昔はけっこう楽々と操作でき、数学的にも勉強になったことを思い出そうとそちらにしばらく集中することにした。

昔のTheoristで作ったファイルと、梶原先生よりディスクコピーサービスで送って頂いたかなりの数のファイルを見直そうとしていたら、ハイパーカードで作ったTheoristのデモスタックを見いだした。開いてみると、操作方法の図解が沢山出ている。それで、ついつい大半の操作を忘れていたりしていたので、注意深く見たら、あっと驚く事態となった。


上の右の図のほうが、何もないとところから積分する式を入力していく過程を説明しているのだが、私のTheoristでは、パレットの三角関数の下にあるはずのλ(x)という項目がないことに初めて気づいた。ギリシア文字のλはすぐ記入できても次の(X)の括弧を打ち込むと?マークに変わってしまい、入力できない。う〜む、いままで気がつかなかった。これは困った、と思った。梶原先生にコピーでいただいた例題に入力した例を探したりしたが、どこかで見たような記憶もあるが、探しきれなかった。さらに、特殊関数や三角関数などの積分形式一覧などをおさめたフォルダなども見つからないようだ。

大抵の場合、問題はないようであるが、いざという時完全動作しないとなれば、やはり欠陥ということになる。それで、ようやく心を決めて現行のTheorist、すなわちLiveMath Makerの購入手続きに入る事にした。


Windows版やLinux版もちゃんとそろっている。しかし、さすがにMac版が先頭にある。昔はMac用しかなかったはずである。Prescience社は、Expressionistというワープロなどで、数式を挿入するソフトもあったが、今はそれはMathEQと名が変わりVer.4.0となっていた。

両方とも
MathMonkeys, LLC
P.O. Box 390833
Central Square
Cambridge, Massachusetts USA 02139
PH: USA 617.497.2096
FX: USA 617.497.2116
Em: sales@livemath.com
WW: www.livemath.com
AIM: LiveMathDiane
からネット購入できる。私の場合は、ライセンスが2本ついて、永久ライセンスで150US$弱であり、Theorist時代に比べれば格安であった。





初めてライセンス後、ネットでのサンプルを参考に操作してみたが、旧Theoristと方法の基本は全く同一であった。ただ、英語版(日本語版も売っている!)を買った筈なのに、注釈文は日本語であった。購入時に、住んでいる国籍の入力を求められるステップがあり、Jamaicaの後にJapanが無かった。しかも、手入力はできず、あくまでリストからの選択方式だったので、もう一度リストの最初の方を丁寧に探したら、独立した地域区分としてJapanがあったので、それを選んだが、そういう区分があるということは、国別のローカライズ化の部分が一部あるのかな?と思った。

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木曜日, 5月 26, 2011


新聞でこの春班目春樹氏のことが報じられたとき、アッと驚いた。そうか、もう東大定年の時期となったのかと、思った。若い頃(私の場合、通常よりは若くはないのだが、遅れて来たため、病むをえない。)氏の著作に啓発され、自分の専門分野に多いに役立ったからである。
http://ja.wikipedia.org/wiki/班目春樹

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110526/dst11052618550027-n1.htm

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110526/k10013131831000.html

国民新党の亀井議員のように、デタラメ〜などと罷免要求などを出された方も一部にはいたが、誤解に基づくものと私は一蹴に付していた。そしたら、今日の報道である。国民に不信を抱かせる今回の原発事故の各当事者たちの一連の右往左往ぶりではあるが、東大の定年が60歳
(一部教授は65歳)で辞めていなかったら、このように振り回されることもなかったろうに、と思う。

パソコンが普及し出し、複雑な計算なども自宅で可能となる時代が到来し始めた頃、班目博士によって出された書物で、当時2000円だった。(コロナ社、初版は1979年、私が求めたものは1984年で4刷版)購入は1986年2月7日となっている。

この時期にはすでにパソコンを購入しており、いよいよデータ解析に進もうと思っていた頃であり、まだ未就職だったので、時間はたっぷりあった。それで、まだパソコン用ソフトなどはほとんどなく、パソコン雑誌などの付録などのBASICプログラムなどを参考に、データ処理やグラフ表示などもすべて自分で打ち込んで動かしてみる、というところから始めざるを得なかった。それから、ロータスや今はないアシストカルクなどが普及し出しようやく弾みがつきだしたが、パソコンの性能が低くて10000行(千ではない)ほどデータを入れると重くて満足に動かなかった。こういう時代だったので、32ビットパソコンのMacで、唯一Mathematicaが動くというアドバンテージは、高価なことを考慮にいれても大変な驚きだった。当時の最高値のMacは
本体だけで130万円ほどもしていた。それでも欲しかった。

http://www.fujimoriworld.com/zakki/contents/2003/zakki20030220.html
今日みつけた上記サイトには、 『 次の思い出のソフトは「Excel(エクセル)」です。今でこそWindowsビジネス市場で圧倒的人気を誇っているマイクロソフトのExcelですが、多分知らない人が多いと思いますがExcelはもともとMac用に開発されたソフトでもあったのです。
 当時9万8千円もしたのを良く覚えています。まだバージョンが2.2の頃で、プログラムもフロッピーに1枚か2枚のシンプルなものでした。』
などという一節があった。私がMacのSE/30を買ったときより一年後にユーザとなられた方らしいけれど、当時のエクセルは高くて買えず、別の安い表計算ソフトを使ったりしていたが、行に制限があって、何個かにファイルを分割して使用したりしていた。

私がいろいろ本を探している事を知った上司が紹介してくれた書店で、売れずに残っていた一冊。25/Oct./’91と記録がある。発行が広川書店で、この本屋は某医大からそう遠くないことから、医学書、化学書も多くそのせいで一冊まぎれこんだのだと思う。

班目教科書で学んだ方法と.その後の関連書籍および梶原教授による数学的素養をその最低レベルながら体験し、自前のデータ解析のごく一部を教授のはからいで海外発表へなんとかこぎ着けた。この頃は何もわからない素人の独学の域をようやく脱し、数式処理ソフトという強い味方もあって、楽しい勉強時期となった。最初の学会論文発表(英文)も、その直後の事だった。伝熱学と電気回路とは直接関係ないようであるが、柱体の熱伝導もケーブルの電気伝導も
どちらもベッセル関数が関係し、その方程式の解にはどちらも温度の周期的変化や、交流の周期変化と共通し、振動現象は複素数が出て来ることでほとんど解析面では共通である。


海外発表前に要点整理のために読んだ書物。発表原稿は数学関連なのでLatex原稿が前提とされていたが、この書物も活字を見るとあきらかにTEXによる原稿だった。

各章の始めの扉にこのような研究者たちの紹介があって、新鮮に感じられた。1995年初版。

第二章以降、フーリエ、ビオ、ラプラス、ヤコブ、ガウス、レイノルズ、プラントルとヌッセルト、レイリーとグラスホフ、ボルツマン(自殺)最後にステファンとオーストリー勢二名で終わっている。班目教科書の後釜版だけに内容は豊富で改めて今回手にしてみて新発見におどろいた。税無し価格は3200円。著者は、班目氏より5歳上の世代の方である。当時は班目氏より若いと誤解していた。

冒頭の章を飾るのは、イタリアの神学者、哲学者トーマス•アキーナス(1225-1274)の言葉として、勉学するときの態度として参考になる、と添え書きがある。

そういえば、ラッセル教授の西洋哲学史でもトーマス•アキーナスが第一章に登場する。


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以前から、Mathematicaもバージョンによって結果が違う例を何度となく体験して来ているので、
今回もまず以前の例題チェックから始めた。

すると、例題の結果とかなり違う例が出て来て
大変当惑した。プログラミングを少しでも経験すると、動く筈のプログラムが動かない場合、大抵はタイピングミスである場合が圧倒的に多い。

コロンとセミコロン、カンマとピリオドなど、たった一文字でも違うと致命的である。
Mathematicaの場合も、特に線形代数関係は、似た記号を多用するのでそれらのタイプミスが結果を大きく作用する。

いつものように例題は、例によって『Macintoshなどによるパソコン入門』という副題のある
『MathematicaとTheoristでの大学院入試への挑戦』(梶原譲二著、現代数学社、1994)から選んだ。同じく現代数学社から刊行されていた『BASIC数学』の’93年1月号に載った記事そのものである。
ジョルダンの標準形 =非対称対角化不能行列の数式処理ー
というテーマで平成二年に国際基督教大学大学院工学系研究科での入試問題を扱っている。

行列はバージョン8ともなれば、まずバグ等考えずらいことから、入力を疑った。夜間疲れた目で文面を追って入力した場合などはタイプミスが例えなくとも、読み取りミスが疑われる。

すでにこの例題は昔のバージョン3で一度ならず実行済みであった。しかし、HDが突如壊れて保存してあった大半が今や手元にはない。それ以後、外付けHDを数台用意し、バックアップを取ったりしているが、Macの場合OS自体にも互換性が無くなり結局UNIX系となって、以前のシステムで作成された文書等を見る場合には、エミュレーターなどの利用か古いシステム機種を残して置く手段位しかなく手がかかる。

今回たまたま今日も私だけ臨時に休みが取れたので、懸案だった入力問題を再検討した。時間に余裕があり体力的にも精神的にも余裕がないと、なかなかチャレンジできない面もある。


すると、思いがけなく実行前に入力ミスを発見できて、修正したら教授の示した結果どおりとなってホッとした。改めて、アミダくじ並みの一文字あるいは1本の線の区切り違いで結果が大きく変わる一筋縄の世界をかいま見た思いがする。

最初、入力番号[16]と[17] では
u[1]:=Table[c[{i,1}],{i,a}]としていて、17も同様であった。

それを
u[1]:=Table[c[[i,1]],{i,a}]
と ダブルの括弧に直したら、うまく動いてくれた。

今回かなりの時間を費やして、忘れてしまっていた
線形代数関連や、Mathematicaの特徴なども思い出したが、まだほんの一部。ただ、一文字打ち間違っても動くように柔軟に設計
変更(取りあえず、エラーメッセージが出ない)や、文字変数がイタリックに変わったりと
ワークシート(ノートブック)全体の見通しが良くなった。
梶原先生の記事発表当時はもっと古い版のMathematicaだったと思うが、私が検算で使った2.2はバグが残り、3.0では8.0と取り合えず一致した。




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先週の金曜日の晩か土曜日の早朝にようやく、数式処理ソフトMathematica8.0のHE版をダウンロードしつづけてインストールした。

その後、すぐにiPhoneのフランス語学習アプリをインストールしたがほとんど聞く暇もなく寝た。翌日、現場でバイト氏にも聞いてもらったりしたが、仏語というだけあって、聞いているだけでなんとなく楽しい。あらためて、仏語のしゃべりができないものの、生来嫌いではないということがわかった。

会社では昼間も聞いているが、この時間帯、何日かずっとFrance Culture、et tout s'éclaireという紫色のアイコン番組で、原爆被害者たちに登場してもらい彼らの肉声と同時通訳をかねて放送する番組が組まれている。初めて聞いたときは、日本では聞いた事のないような恐ろしい内容を、女性が喋っていたし、たまたまこれを書きかけたところで聞いたらピカドンという言葉をなぜ自分は使わなくなったか、というようなことを喋っていた。途中で英語でも応えたりしていたが、フラッシュを焚くのとはちがうんですというようなことだった。最初
ピカッと光り、暫くしてドーンと音が響くという事でピカドンと思っていたが、被爆者たちはピカッと光った途端に即死したり、失神したり‥というような事実を知ってから、その言葉をとても使えなくなってしまった、というようなことを言っていた。そしてまもなく番組は終了。この番組では、終了前に登場人物名を羅列することをすでに知っていたので、この男性は
どんな人かと注意していたら、東松照明氏(とうまつしょうめい)と聞こえた。写真雑誌などで、プロカメラマンとしてはかねてより存じ上げていたが、ひがしまつだと思っていたので、確認したらやはり「とうまつ」だった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/東松照明
その中に
『1961年 - 土門拳らと広島、長崎の被爆者、被爆遺構などを取材、『hiroshima-nagasaki document 1961』(第5回日本写真批評家協会作家賞)を刊行』などという項目もあったから、まず間違いない、と思われる。

おそろしい内容の話しというのは、たまたま同僚とすき屋へ誘われて行った帰りに席で続きを聞こうとスイッチをいれたら、日本語と仏語がだぶって流れていて、故障!?混信かなどと思って一旦切ってしまい、もういちどど選んだら、日本人の喋りを仏語訳で流していると知り
聞いてしまった。被爆者の妹さんの思い出を語っているところで、お姉さんが被爆して上半身火傷で、痛い、痛いと泣いている。そこは一時的な避難所となった場所らしく、着のみ着のままなので、家へ身の回りのものを取りに、そのお姉さんか母親とその妹さんが家まで荷物を取りに戻った。道には黒くなった遺体がいくつもあった、という。ところが途中、顔も真っ黒になった人がひとり道の外れにたっていて、通り過ぎる時だれかも識別不能だし、怖いので、遠巻きにして通り過ぎようとしたら、真っ黒なだれかわからない人が、〜さん、と自分らの名前を呼んだという。しかし、とにかく怖いので逃げるようにして家へ帰り、荷物を持ってまた元来た道を通った。しかし、その立っていた黒い顔の人はすでになく、近くの学校の校庭で黒い遺体を集めて燃やしていたというもので、後でせめてだれか名前だけでも、あるいは最後の言葉だけでも聞いておけば良かったのにと大変後悔した、というような内容だった。 合掌。
原爆投下を決定したのはトルーマン大統領だったが、彼は闇の勢力だと書かれている。
http://www।atlanteanconspiracy.com/

さて、途中で意図せざる方向へと流れてしまった。

日本が戦争に負けた時、志賀直哉氏かだれかが、日本語をフランス語にしたら、という意見があった、という。

念のため、探したら、
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/3185465.html
に、
『志賀直哉が論文「国語問題」(日本語は乱れている、フランス語に直した方がいいという内容)をどうして書いたのか、志賀直哉の作品(特に『和解』)での敬語表現の使い方を見ながら考えていますが、日本語のどういうところを乱れていると感じたのか、ピンときません。

志賀直哉は、上下関係も抑えた完璧な敬語を登場人物に話させています。敬語に気を使っていたからこそ、その不安定さと、フランス語の安定を感じたと思うのですが・・・。

意見を聞かせていただけると、とても助かります。

質問番号:3185465』
という質問があって、それに対してのベストアンサー20ptという回答例が載っている。

また、
http://ja.wikipedia.org/wiki/志賀直哉
には、
『戦後間もなくの時期、公用語を「論理的な言語」としてフランス語にすべきとの主張をしたことがある。しかし志賀自身はフランス語はまったく解することが出来なかった。』とある。

それで、ベストアンサー氏の立場が、さらに後の梅棹忠夫氏の主張とも一致してくるが案外正解なのでは、と思われる。しかし、日本語も本来非論理的な言葉ではなく、日本人が論理的に使用しようとしないのである、という意見もあり神奈川大学長である(った!?)桜井邦朋博士は、『科学英語論文を書く前に』という著作の中で、一生英語を勉強しようと呼びかけている。

久しぶりにMathematicaを使い始めて、改めてこんな記号だけで、世の中の一部が表現されうるプログラミング言語の構造にある種の畏敬の念を覚えたことは確かである。

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水曜日, 5月 25, 2011


BIG1からBIG1へ乗り換えて、初代と3代目との違いがだんだんわかってきた。

先日、初代の印象が薄れかけた時、机の中からその初代の写真を表紙に使った雑誌が出て来た。
これはsho様からいただいたもので、大事に取っておいた。発売は1993年2月発行となっている。現行SC54型発売のちょうど10年前ということになる。

この写真を目にした時、あらためて基本はほとんど変化がない、と感じた。
しかし、乗り出したとき、18インチから17インチへ変わったタイヤの違いはすぐに感じた。スタートはおそるおそるだし、キャブ方式からインジェクション方式へと変化があるので、クラッチミートは、かなり慎重だったしパワーの増大についてはほとんどわからなかった。

路上のマンホールなどの沈みこみや突出部を避ける回避操作はヒラリ、ヒラリとたいへん回避動作がしやすいし、取り回しも大分軽くなった感じがした。バッテリー位置も大分低い位置におかれ、シート下の収納スペース容量確保に貢献しているが重心の位置も少し低くなったような気がする。17インチホイールの操縦性と相まってときおり400ccと変わらないような気もする。初代はどっしりとした安定感があり、スルスルと直進するイメージだったが、三代目はヒラヒラと気ぜわしい感じもするし、フレームがしなるような、コーナーでの挙動を感じたりもする。この手のバイクで総重を10キロ以上も落とすという事は、どこかに無理があってもおかしくない。乾燥で226Kgとか装備で254kgとか言われている。数キロ軽くなっただけで、自分の身体でもそうだが、まるで別物のような気がするものである。(初代は乾燥235kg、装備260kgなどとなっている。また、回転半径もあきらかに小さくなったと感じたが、1.9メートルから1.8メートルと小回りが効くようになった。


初代とまったくちがう所は、排気量でパワーは93から100馬力へアップと目立たないが、トルクは8.6から11.9と38%も向上し、排気量増加に見合う値に改善された。このトルクアップが燃費向上の切り札となっている感じがする。

しかも、トルクが増えたのでアクセルを開けずにかなり気楽に走れるので、それが好燃費へと繋がっていると思う。初代は20.6〜21、三代目は25.0〜25.5(60km/h)などとなっている。

前回の大洗ツーリングで21.4l/kmとなり、メーカー発表の数値−3.6となった。初代の最良値は
実測16.6km/h(積算距離補正、しないと17.0あたり)で、こちらもメーカー発表値−3.6〜4程度であった。

この後、満タンにして走ってみて、以前より走りがいいことに気づいた。長距離ツーリングをしたあとは、どのバイクも(ヤマハGX−750など)その後しばらくは快調なのだが、通勤を繰り返して短距離の連続となるとそれが感じられなくなってしまう。ところが、今回は通勤を繰り返しても、快調さが持続している感じがする。それで、ようやく、各種添加剤の効き目が現れ出したか!?と思った。


それで、途中から通勤燃費18.3〜18.4をもう少し向上させられるか、欲が出た。
先のツーリングでは、大洗に着いたとき、走行214キロで、燃料計がほぼ半分となった。

今回は通勤なので、ちょうど半分に減るまでに何キロ走れるかが焦点であり見守っていたが、
さすがにツーリング時よりは悪く、180キロ走行過ぎに早くも半減表示。それを写真に撮ろうとし、撮り終わってみると、メーターはまだ半分ではない。写真を撮ろうと止まって両足をついてほぼ垂直に保って焦点をあわせているうちに、一メモリ戻ってしまう。そういうことを三回繰り返したら、ようやく190キロあたりでほぼ半分となった。

それからもずっと前回とおなじ燃料計表示まで何キロはしるか、続けていたらまだ走るとおもっていたのに、気がついたら1メモリになっていた。これだと、前回の経験から、ガソリン残量は5.xlぐらい。まもなくスタンドなので、そのまま走って満タンにした。消費燃料は、さすがに前回より多い、15.52lだった。スタンドまでの走行距離は291.2キロ。したがって、新しい通勤燃費は18.76l/kmとなった。

今回、突然それまでの値から増えた理由を考察した。

ガソリンスタンドに行列が出来た頃、最悪の燃費だった。16キロ代だった。それから少しづつよくなり、最近まで18キロ代に回復した。

実は購入後、2~300キロ走行ぐらいで、思い切って鋳なおしたスズロイを一個にまとめて整形し、コロンとタンクに入れておいた。一回目のオイル交換時に2300キロぐらいはしり、そろそろ効き目が出て来た。それからだんだん良くなってきていた。それで、最初はダメかと半信半疑だったが、確信めいた感じに変った。

前回のツーリングで初めて300キロ以上連続走行して、180キロぐらいからスズロイの効き目を実感し、されに250キロを超えるといっそうバイクが軽く走ることがはっきりした。

いままで、初代の習慣から、走行200~240キロ程度で満タンにしていたが、せっかくスズロイを入れているのにもったいないことをした、と気づいたのが前回のツーリング。それで、これからは、必ず残量が1メモリか300キロほど連続通勤で使用してみて、燃費を見てみようと思った。

確かに通勤での使用は冷えたエンジンを温める分として、連続走行よりも燃費は落ちるし、通勤回数が多くなるほど、暖機のロスが増える。それで、初代の時と同じぐらいでスタンドに寄っていた。今回は燃費と残量の関係の把握ができたので、安心してギリギリまで、スズロイの促進効果をエンジンに記憶させ、促進効果の持続を長引かせようとしたその一回目出あった。

オイル交換前は、エンジンオイルが真っ黒になったが、二回目はまだオイルは黒くならず飴色
を保っている。以前、ボルボに乗っている人が5000キロぐらいではオイルが黒くならない、とスウェーデン鋼製品の優秀さを吹聴していたが、シリンダー・ピストン間に保護膜が出来れば同様の効果を得ることができるのだろうと、思っているところ。

さて、次回はどんな結果が出るのだろう。


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月曜日, 5月 23, 2011

昨日は一日中、フランス語放送を聞いていた。もちろん分からないが、こんなときこういうんだ!?ぐらいならわかる。英語は昔から嫌々やっていたようなものだし、自発的にやろうとしたのは、その成果はともかく、やはりフランス語。

大学一年から自主的に始めた。
もちろん、第二外国語はドイツ語が必修となっていた。したがって、教養学部時代は三か国語、試験前などどうしてもフランス語をやる余裕など無くなり、途中から途切れた。
専門過程になると、ますますフランス語に振り向ける時間が減って行き、どうしても英米系の専門文書を読む必要から、ほとんど英語だけとなってしまった。

卒業が近くなると、今度は研究生や院生へと目を向けると、英語のほかにもう一カ国語のテストも課せられる。フランス語は期末テストなどで強制的に勉強したわけではないので、やはりもう一カ国語というと、ドイツ語になってしまう。
それで、ドイツ語の勉強も少し身を入れた。

そんな過去を持つので、耳だけではもったいなくなり、仏文も目にしたいなと思って探したら
ル•モンドを読むことができるiPhoneアプリがあることがわかった。こちらも無料と有料と両バージョンがある。




それで、さっそくダウンロードした。あまり手を広げると収集がつかなくなるなという思いもあるが、単一ソーズだけよりも複眼的視座を持った方が、私には楽しい。

それで、無料バージョンを動かしてみて、しばらくしてから有料(といっても150円)のバージョンも購入した。どうやらこちらがル•モンド紙を直接見られるらしい。産經新聞だと無料だが、朝日だとばか高い。どちらに読者がついて行くか!?国民性もあるかもしれないが、多様な価値観こそが自由社会の原点だろう。
















無料版だけでもけっこう深くいろいろと訪ねることができるようである。では、新聞報道での一面はどうだろうかと、購入版を開いてみる。最新版がアップされるのが待ちきれずに、
すでにレディとなっている前日版を取りあえず開いてみる。

アイコン状に表示されているときからオバマ大統領が一面に
出ているらしい。

そこで開いてみると、なにやらDSK云々という事がトップ記事らしい。む、無料版でもDSKなんたらかんたらという記事があったような気がする。単語の意味も何もDSKって、何の略語!?かと訝しく思った。JFKだと、故ケネディ大統領だし、TPPだとつぶれかかったアメリカ経済の
日本を生け贄にしようとする陰謀らしいし。

仏語辞書を手に取る前にDSKが何を表しているか分からないと、中味の類推すらおぼつかない事になる。それで、まずGoogleで検索。





すると、最近セクハラ疑惑で拘束された、フランス大統領候補の一方の代表と目されていた元IMFトップのことをさすらしいとわかった。どうりで、会社で聞き流していたら、ドミニック、ドミニックと何度も出て来た理由がようやく了解できた。
http://www.google.co.jp/#hl=ja&biw=1540&bih=916&q=DSK%E3%80%80Dominique&oq=DSK%E3%80%80Dominique&aq=f&aqi=&aql=&gs_sm=e&gs_upl=16546l23128l0l11l11l0l5l0l0l164l316l0.2&bav=on.2,or.r_gc.r_pw.&fp=6155687730ccd193
        『東京円、ユーロ安 IMFトップ逮捕でギリシャ支援懸念 (05/16)【 キニナル】DSK(Dominique Strauss-Kahn)事件 (05/16)【キニナル】DSK(Dominique Strauss-Kahn)事件で揺れ動くフランス政界』





一部国内報道でも、大物とされた人物のスキャンダルで、陰謀説もささやかれていたが、英文記事にもConspiracyの文字が見えたりしている。ロイターによるとRaw Sourceだとしている。

しかし、このDSKなるお方、女性問題では、急にクローズされたという人ではないらしく、一部では‥‥とも思われたりしていたようである。この検証も実はあまり興味はないのだが、乗りかかった記事なので触れる事に。

長谷川たかこさんのブログでは
http://frenchcodeblog01.blog107.fc2.com/blog-entry-516.html


http://yoshidatoru.blog22.fc2.com/blog-date-200709.html


http://www.straitstimes.com/BreakingNews/Singapore/Story/STIStory_671762.html

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