日曜日, 4月 27, 2008



シリンダヘッドからのアースケーブル増設により、また走行フィーリングが変わったが、これが購入直後のものに近いもののような気がした。不用意にアクセルを開けたときの、マフラー後端からもれるサウンドが、購入直後の音に変わっているのである。そして、不完全燃焼っぽい匂いもほとんど消えている。

この匂いを意識してブログに書いたのは昨年2月。それより一月前に、ETC装置を付けたのだが、購入直後には、そんな匂いを意識したのかどうか記憶がないことから、どうも、ETC装置で電気が食われ、スパーク特性が変わって、匂いが鼻につき出したのではないかとさえ思った。この装置は、鉄のボディにアースされていた。

今日、着けてからはじめて通勤以上の距離をまとめて走ってみて、少々オーバーヒート気味の感じがした。そう、ミラクルパワーを併用した時のような感じなのである。通勤距離は20キロに満たないので、あまり気付かずに来たが、25キロほども走るとあらわれてくる。とはいえ、その程度はミラクルパワー装着時より軽く、体感した感じでいうと、1/3程度か。走行状態によっては気付かずにさえ過ごしてしまう位であるが、渋滞などの遭遇すると、アクセルを気持ち余分に開けないと、以前のようには軽く走れないのである。

試しにホットスタートで測定した燃費は15.2で、ミラクルパワー装着後のオーバーヒート状態の14キロよりは良いのだが、16かそれ以上は期待したいコースだったので、やはり気持ち余分に開けているのだろう。

つまり、ヘッドからのアースは、思ったより効果があるのではないかとおもった。にんじん君を外して走行したら、装着以前より5%くらいはよい燃費がでるのではないかとさえ思った。なお、走り出した直後のホーン音は、普通だが、走行距離がある程度以上になれば大きめに鳴ることも分かった。なお、この走行は、オイルを交換したばかりでの結果であり、オーバーヒート気味の結果が、新しいオイルとの親和性の問題も含んでいるかもしれない。

新しいオイルに変えると、古いオイルで走っていた感じと変わることはよくあることで、オイルを変えると、走りがよくなるというか蘇るという例は良く聞くところではある。この2輪の場合、ホンダ車には効かないというマイクロロン処理してあり、乗り込むほどに馴染む性質があって、余程古いオイルでない限り、新品タイヤの例ではないが、200〜300キロかそれ以上走らないと、いつもの調子がでない傾向にあることも、書いていて思い出した。そのせいかエンブレもよく効く感じだった。熱に依るピストン膨張が気密性を向上させていると想像させる効き具合かもしれない、と思った。

最良の燃費が出た時のことを考えると、アクセルを開けなくてもただただ走ってくれる感じがしたものだ。このときは、ミラクルパワーを撤去した直後で、それまでオーバーヒートして走っていたのが、直ったのでなおさらスムーズに回ったのだと思う。

今回は、シリンダヘッドからのアースで、効き過ぎて(にんじん君を併用しているので)やはり多少ヒート気味なので、朝起きたとき、頭の中では、アース線を少なくして2本の並列から、本来の1本に戻したら、オーバーヒート気味はなくなるのではないか、という思いがよぎった。それで、夜明けととともに作業し、シリンダーヘッドからのアース線は、本来のアースとセルモーター台座ボルトで直結、もう一方の台座から取っていた増設アースは撤去した。

こうすると、バッテリーのマイナス端子は、本来のアースと、にんじん君からの端子だけとなり、一本余計なアース端子もなくなり、ボルトの締めも良く効くようになった。それで、期待通りの結果が得られるか、往復を走ってみて調子を見たが、行きも帰りも、エンジン温度は違うのだが、走行フィーリングに特に差は感じられず、気持ちよく走る。こんなちょっとしたことで、走行感覚が変わるとは、電気とは不思議なものだという思いがつのる。後は、調子の持続がどうなるかだが、今のところ、ランプは明るく、排気の匂いもなく、音は程々で、結果は上々。もう、燃費テストをする気にもならない。乗って疲れず楽しい気にさせてくれる走行感覚が戻れば、それ以上のことは求めなくなる。平坦路でも、軽い下りを走っているようにエンジンが回ってくれるのが、理想だ。オーバーヒート気味では、少し登り勾配を走っているようで、エンジン音は静かでも、妙に疲れる。

クランクケースからだけのアースはたとえダブルでも、調子の変動が多く、いらいらさせられたが、ヘッドからのアースは、今のところ運転状況で、フィーリングが大きく変わると言う不安定さは、生じていない。ランプは過去最高ランクで明るく、気持ちも明るくなる。

先日、黒いカワサキ車(750?)と並走したが、音の大きさに驚く。さらに抜いて行くときの排ガスの臭さにはもっと驚いた。きっと、御本人は気付いておられないと思うけど。昨年来の、似た臭さから開放されたのも嬉しい。やはり、にんじん君ツインパワーGTは、その性能を引き出すためにかなり試行錯誤をしたが、結果的に選んで良かった、と言う結果が出ている。ただ、車種で効果が異なります、と但し書きがあるように、ただ付ければいい、というものでもないようだ。微妙なところもある。相手(バイク)を良く知り、愛情をもって接することに尽きる、といえば月並みすぎるだろうか?

アース線の説明書には、マイナス電流の戻りがよくなると、誘電率がアップしますというような事が書いて合った。コイルに発生する電磁界が強いということなのか、時々不整爆発をしていたのも、体感レベルでは消えているようだ。

なかのひと


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木曜日, 4月 24, 2008



国道16号で、日曜日の夕方変わったバイクと遭遇しました。たまたまカメラが手許に。運転席から断りなしに撮らせてもらいました。ロゴにあるとおり、950CCバイクで、オーストリア製。

ハーレーとは違う雰囲気の75度Vツインで、オフロードもこなす万能派バイクのように思える。
そのため、車重は、200kgをきると出ている。短足の方は嘆息するしかない、山国、オーストリアで鍛えられたバイク。基本部品の耐久性はなかなかのものがあるらしい。性能や諸元は以下で簡単に見られる。
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=KTM+950&lr=

交差点で、いちいちアイドリングストップなどはしていなかった。他の紹介ビデオでもみたが、大型のバックが左右につき、キャンプなどの際には重宝しそうな、荒地走行用大型バイク。最初、一見して、チェーンカバーなど付いていないと思ったが、写真を見て初めて平たい
鉄板?らしきものが付いていた。

写真でもわかるように、おろしたての新車らしく、音、動きともに角がとれていない、上下振動もそれなりにありそうなバイク然として、心に残った。慣らせばマイルドになるかと思われたが、4気筒のサウンドも捨てがたいと、このときは本気で思った。


さて、その4気筒であるマイバイク、アース接点を磨くと、調子が復活するのであるが、しばらくするとまた最初の性能が落ちてくるように感じる。発売元からも、『今回、3週間後の再スプレーで、より通電性が良くなったことから電気抵抗の低減には、まだまだ可能性がありそうな気がしてきました。

あらためて電気の流れる効率が、バイク全体の機能に
大きく関わっていることを認識させて頂きました。』

なるメールを頂いている。ときどきライトが明るくなったりするが、元に戻ることが多く、いまいち不思議な思いがしている。

それで、スパーク系の電気抵抗軽減を考えていたら、アーシングキットの化粧箱などに事例が出ているように、車のシリンダヘッドから取る、ということを思いついた。

このバイク、スパーク放電された電流は、結局ボディにまわるのであるが、シリンダヘッドはゴムパッキンだし、それを固定する鉄のボルトを通してクランクケース系に行くと考えられる。そこで、今までは、ノーマルも含めてクランクケースからしかアースをとっていなかったので、直接プラグがついているシリンダヘッド周辺から取ったらどうだろう!?というので、早速豊富に残っているアーシングキットを使って、新規に増設してみた。

ボルトが太く、端子の輪が入らないので、U字型に端子のリングの一部を切断して一箇所だけ付けてみた。夜のライトの明るさはまだわからないが、走行音がノーマルに近く、マフラー後端から、忘れていた4気筒サウンドが、時折もれて心をくすぐる。

接点を磨いた後は、ホーン音があがったりしたのだが、今度は、ノーマルに近い音。ただ走行音がいい、というようにきわめて乗っていて気持ちがいいフィーリングに変わっている。ただただ調子がいいのとは一味以上違う!!。ホーンに流れる電流が、スパーク系に取られているのかどうか?、気になるところ。

また、時間がたつと変わってくるのかどうか、見守りたい。


なかのひと


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火曜日, 4月 15, 2008

「複雑さにいどむ科学」多変量解析入門、ブルーバックス、1976、柳井晴夫、岩坪秀一共著、は、多変量解析のひとつ、重回帰分析にもかなりのページを割いている。第3章、因果関係をさぐるで、その意味を詳述している。

そして、『電子計算機のアウトプットとして出された数字を”解釈”する場面になって、それまでの客観的手続きにかわって、いわゆる”主観”が介入し、その結果の解釈がデータを飛び越えフィクションの世界に入り込むことがあるからである。』と前書きに書き、結果の解釈にはそれが何を語っているかを十分に留意しなければならない、としている。(160ページ)

全体の最後の部分で、『すでに述べたように、多変量解析の結果によって実質科学上の新しい知見得ることができるのは、極めてまれである。したがって、多変量解析の結果によって、その分野における一つの新しい仮説が生み出されれれば、それで十分であるという考え方も成立する。』と控えめに述べている。

末尾には、『複雑な人間行動を科学するための可能性に満ちた手法で、現代社会に見られるように人間自身がもたらした幾多の社会的不合理にメスをいれるための有力な科学的武器になることは間違いないし、将来もまた有効であるつづけるであろう。』と締めくくられている。


各章ごとに参考文献が多数上げられているが、出版後30年以上たっているので、幾分古さを今では感じるが、
折にふれて開いた入門書であった。ただ、末尾の文にもみられるように、社会科学向けの解説なので、自然科学系(医学をのぞく)の応用例などは入っていない。

それで、自然科学での事例を探したりしたが、最近は違うようだが、あまり事例が多くなく、そちらはまた独自でいろいろ学んだ。いまでは、エクセルや、他のパソコン用統計パッケージなどで、広範な他変量解析手法が普及し、至るところで応用されているであろう。

それで、自然科学系で、相関の高い2変数データを重回帰分析した際、偏回帰係数の意味の解釈に悩んだ時期が長くあった。社会科学系では、説明変数同士に相関が高ければ、他の変数を一定にした場合に(他の変数の影響を除去した場合)残りの1変数が、目的変数に与える影響を示す、などということにはならないというような意味のことが書いてある。

偏回帰係数がマイナスになる・・(本来プラスとなるべきと考えられる変数でも、という場合)

私の場合、そうはならなかったが、本来プラスと考えられる偏回帰係数がマイナスになる例について、ブルーバックスでもくわしく触れられている。こういう場合、抑制変数とよばれることがあるという。二変数での重回帰式の場合、どちらも目的変数と正の相関があるのに、重回帰分析をすると、どちらか一方の偏回帰係数がマイナスとなってしまう減少である。

彼らの事例では、大学入学後の学生の成績と、入学時における(受験時)各教科の得点との関係を調べた際に現れた。変数として、生物と化学の成績を選んだところ、化学を変数とする偏回帰係数がマイナスとなった。

『この場合、生物と化学の相関がかなり高い、という。それで、化学の成績が良いということは、化学ができたために生物もできたものとする推定を与え、生物独自の能力を低めに推定する。すなわち化学の成績が生物の成績を低めに推定する。』といっている。

これでは、生物や化学の固有の寄与の度合いなど測りようが無いではないか。予測としては使えても、原因の追究までは、とても及ばない。

それでは、一般に、2変数で重回帰分析をする際に、説明変数間に強い相関がある場合、各変数の偏回帰係数を独自に解釈することは、いつでも不可能なのであろうか?

否、である。ベクトル同士の角度が、2変数の相関がたかまると、狭まるので、推定そのものが不安定になりがちとはいうものの、もし、要因同士が独立であれば、データ自体が相関があったとしても、それぞれの偏回帰係数の意味を解釈できる場合がある。

査読者とのやりとりでも、そこが問題となったことがあった。たとえ話として、ある種の簡単な実験系を想定して、問答を行った。

たとえば、ある種の液体の比重を、調べたいとする。いろいろなビーカーに、任意の量の液体を注ぎ、計りで重さを計る。液体の量自体ももちろん数量を記録する。ビーカーは、ここでは直径のみ異なり、高さは一定とする。すると直径の大きいビーカーには、時として多くの液体が注がれえるし、反対に直径の小さいビーカーには、必然的に、比較的少量の液体がはいることになる。すると、ビーカーの直径をベクトルとして並べた列と、中の液体量を並べた列とはとうぜんながら、相関が比較的強く現れる。

ここで、重さを目的変数、直径と、液量とを説明変数として重回帰分析を行って、液量の偏回帰係数を見たとき、その値は、その液体の比重を表すはずである、という思考実験である。私は、演繹で考えたと思っているのだが。

それが功を奏したかどうかは定かではないが、それ以後、その点を問題にされなくなった。








なかのひと


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月曜日, 4月 14, 2008

『過去20年にわたり、経済地理学はその性格と研究範囲を大きく変えてきた。われわれの関心は、依然として、地表に分布する経済諸現象の位置や相互作用の原因を分析することにあるが、分析過程は大きく変化してきている。これらの変化は計量的諸技術の採用と演繹的推論に基づく現実のパターンと相互作用の理論的説明をめぐってあらわれたものであり、・・・』
モーリス・H・イェーツ、「計量地理学序説」1970、好学社、高橋潤一郎訳。日本語版への序文から。

『無数の諸特性がそこに空間的分布している任意の区域において、科学的地理学者が最初になすべき仕事はこれら諸特性測定し、その空間的分布を記録することである。・・』

『変数とはある特性に関する測定値の集合であって、一定の値を持たずにその値の変動するものとして定義することができよう。・・・これら変数が空間的でその値を変動する性格をもつということである。・・・』

『理論とはいくつかの変数間の相互関係を定義、説明する一般的言明である。「理論」という言葉はこれら相互関係の形式が抽象的演繹によって説明され得るということを含意している。・・・「抽象的演繹」という表現は内的合理性をもつ一連の前提条件から一般的な結論を導き得るような推論過程を意味している。』

『データ解析の主要な目的は、前述のように、測定誤差に隠されている真の値を推定し、測定結果の奥にあると考えられる関係を解明することである。このような関係を、自然科学の言葉では、”理論”というが、統計学の言葉では、”モデル”あるいは”構造”という。』
「最小二乗法による実験データ解析」(プログラムSALS)中川徹・小柳義夫、1982年、東大出版会。

『科学的方法とは、理論(モデル)を確立し発展させ一層洗練されたものにする過程を意味する。このような過程の第一段階は問題の提起であり、さまざまな仮説がこれによって設定される。仮説は計量分析の基礎であり、したがって問題の提起はきわめて重要である。』(イェーツ)

『むしろその仮説が真でないという一般的言明を退けようと試みる。この一般的言明を「帰無仮説」と呼ぶが、これは2つないしはそれ以上の変数間に何らの関係も存在しないという言明にほかならない。」(イェーツ)

『経済地理学におけるさまざまな問題の計量的分析はしばしばモデルを利用する。モデルは抽象化の度合いによって次の3つに分けられる。第一のタイプはアイコニックモデルであり、・・・航空写真は現実のアイコニックモデルである。第2のタイプはひとつの特性が他のものによって表現されているアナログモデルである。・・・等高線は地表上の起伏を・・・。第3のモデルはシンボリック(記号)モデルである。数学的モデルとは記号が測定されている場合にほかならない。』(イェーツ)

以上のような前書きないし準備を行い、イェーツはある重回帰モデルの例を上げている。翻訳者は、多重回帰モデルと訳しているが、一般的な重回帰モデルで表現することにする。

単回帰モデルによって、彼は米国の中西部における降水量と農業人口密度との関係をしらべていろいろ考察を行った後、重回帰モデルを試みている。

サウスダコタの東半部においては、雨量(年平均)が1インチ増加するごとに都市農業人口密度が1平方マイルあたり0.598人増加することを示唆している、などの記述がみられる。

降水量と主要な市場中心からの距離の影響はともに重回帰モデルによって結合的に分析できるとして、対象域の東南部に位置する2つの市場中心からの距離は、各カウンティの中心からスーフォールへの距離とス−シティへの距離の平均値と定義して解析した。

PDi=9.72+0.148(Ri)-1.164(ADi)

左辺はカウンティiにおける非都市農業人口密度、右辺第1項はカウンティiの雨量(インチ)、第2項は各カウンティから2つの主要都市への平均距離である。

『パラメーターの符号は仮説で予想した通りである。距離を一定に保つことによって、人口密度は降水量とともに増加し、降水量を一定に保つことによって、人口密度は2つの都市への距離とともに減少する。距離変数を導入することによって多重相関係数は0.91となるが、これは2つの変数が非都市農業人口の統計的変動の83.5(0.91^2)パーセントを「説明」してることを示している。』
としている。

「SASによる回帰分析」(SASでまなぶ統計的データ解析6)竹内啓監修:芳賀敏郎・野澤昌弘・岸本淳司、1996、東大出版会、では、

重回帰分析での、説明変数間に相関がない場合とある場合について詳しく解説されている。説明変数間に相関がないと、重回帰式の偏回帰係数は、各変数だけで回帰した場合の単回帰係数に一致する。しかし、説明変数間に相関があると、話しは単純ではなくなる。

説明変数間に0.766ほどの相関がある場合の例として、単回帰では、回帰係数が有意であったのに、重回帰では、偏回帰係数が有意ではなくなる例を上げている。

このような場合、単回帰係数と、重回帰係数は一致しなくなる。一方の変数を固定すると、もう一方の変数の変化の範囲が狭くなり、偏回帰係数の推定精度が悪くなる、としている。

そして、説明変数間に高い相関があると、どちらの説明変数が目的変数に影響しているかのかがはっきりしなくなる。したがって、重回帰分析を利用するときには、まず相関係数行列を良く眺めておくことが重要である、としている。

さらに、説明変数間に高い相関があると、前述の説明とは逆に、単回帰係数が有意ではなくとも、複数の説明変数が補い合って有意な回帰式が得られることもある、としている。そのような場合はそう多くはないらしいが、重回帰分析が有効である、としている。

イェーツ氏の場合は、各偏回帰係数が予想と一致した符号をとっていたが、説明変数間に相関が高いと、そうした予測とは符号が逆転する例もまれではない。こうした特性を持つ重回帰分析を、どう実際の応用に有効に役立てるかは、ケースバイケースの特殊な対応が必要である場合が大部分であろう。





なかのひと


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日曜日, 4月 06, 2008



本日は天気の予想がよくなく、昼頃まで家で雑用をしていたが、昨日同様に天気がよく雨の心配もなさそうということで、急に昼過ぎ、一般道での実燃費を知る目的で、これといった予定も立てず出発。

すると、急に気温があがったせいか、コールドスタートしてエンジン温が通常にあがったら、早くもヒート気味。少し余計にアクセルを開ける必要がまた再発。以前ほどではないが、このところ、朝と夜しか走っていないので、またまたピストンがビックリしているのだろう。

そのせいかエンジンが固い感じがしたが、そのまま高速へ。アクセルを開けなくても走る感じで(実際は開けているのだろうが)、今回はテストもかねて車と同じ速度で走った。振動も極めて少なく、バックミラーも鮮明。

しかし、向かい風が比較的強く、首が疲れたので、ほどほどで一般道へ。途中のろのろ運転となったので、セルフではないが給油。燃費は悪く14.2キロほど。高速をおりたら、熱ダレはなくなっていたので、一般道を、車の流れにそって坦々と走る。

そのうち、幹線道路を外れたら、花の良いにおいがしてくる。そのままその道をしばらく進んだら、結構長い桜並木へ。ここではもう、鼻が慣れたせいもあるかもしれないが、匂いがしだした場所が2~3キロ風下なので、おそらくここがその匂いの発祥地なのだろうと思った。

近くには運動公園もあり、けっこう車の流れは頻繁だった。

さらに、一般道を、これまで通ったことのない道へとハンドルを切り、のんびり走る。筑波山が近づいてきた。途中は、サツマイモをほったばかりのような土の匂いがけっこうした。農家が、畑を耕しているためだ。一部麦は20センチほど成長し、青汁の原料として最適な背丈。しかし、大半はまだ、裸の地肌を見せている。

そのうち、桜が固まってさいている場所を見つけ近寄ってみた。川べりで、屋台の跡もある。もうそろそろ終わりかけているが、写真よりも、実際の菜の花と桜の対比はきれいだ。

もっといい景色の川堤は、自転車までしかアクセスできなかった。
帰りはセルフで給油したら、16.0キロだった。このくらいの燃費は欲しいところと思った予想値の範囲ない。

その後、茨城県から埼玉県へ入ったら、やけに渋滞。権現堂の桜堤の近くに乗り入れたため、駐車場は満杯で、幸手市内は道がせまく、かなりの渋滞。しびれをきらして迂回路をさがしたが、これでは燃費はよくないだろうな、と思って、適当なところのセルフで測定したら、やはり15.0キロ。敏感な燃費だこと。それで、ふと思って、シートを開けて、バッテリーの-端子のネジをチェックしたら、かなり回るほど振動で緩んでいた。これも原因の一つだろう。アース端子を一個余計に増設したので、ボルトの有効長が短くなり、締りがよくない感じを思い出したためだ。しかし、あんまり強くしめると、バッテリー側の端子を破損しそうで、あまり強く締めていないのである。定期的にチェックするしかあるまい。錆びたようなボルトの方が却って締まるかも。今回新しいぴかぴかのボルトに変えたので、思ったより緩んでしまっていた。

それから、もう一度小刻みに燃費を計測したら、予想通り16.5キロを出した。こういうとき、トップでエンブレをかけても、全然効き目がないことも再確認。そして、まだ、慣らし運転が必要との感じを強くした。

なかのひと


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土曜日, 4月 05, 2008

久しぶりに又、燃費テストを兼ねて映画館へ行った。

題名は、「マリと子犬の物語」〔2007年10月16日完成、東宝映画〕。映画鑑賞前、内容はある程度想像できたがどういう映画か事前の下調べなく訪れた。

金曜の夜、明日一日を残すのみの上映日程だった。観客はほぼ半分。圧倒的に若い女性が多い。終わった後、顔からタオルが離れない女性が何名かいたように記憶。上映時間は2時間4分。画面の写りがよく、色合いも、特殊撮影(雨の夜の山中や、地震での崩壊現場)除き、淡いやわらかい感じがして、悲惨な内容ではあるのだが、あまりそれを感じさせない。

花粉症の影響もあるのだろうが、私も何度涙をぬぐったことか。兄と妹役の子役も自然な感じがして、なかなかいいが、犬(マリ)の演技が、予想を遥かに超えてぐっときた。狼の子を、抱いてそのずっと昔かわいいと感じた女の子がいた、というところから始まるとされる人と犬との長い歴史のその、原点を再び感じさせる映画のようでもあった。

テレビ報道での記憶も、比較的新しいし、関東での当時の揺れも体感しており、被災された方々には失礼な面もあるが、身近な話題として抵抗無く溶け込めた。復興直後に、再び同様な再現シーンに協力された地元の方々にも頭が下がる。上映後は、今でも、災害地の募金も継続中だった。

抵抗無く見れた映画は、上映後さらに情報が欲しくなり、解説パンフレットを買うことになる。映画の終わり頃には、この映画の主役は、文句なく犬、脇役の自衛隊の再現活動だろうな、と独断と偏見で思っていた。
http://shamr.blog.shinobi.jp/Entry/102/

『被災した山古志村で置き去りくらったワンコの実話を映画化。山古志村って鯉の生産地じゃないですか。底の割れた養殖場で、僅かに残った水の中に集まって必死に口パクパクして生きてる魚たちをニュースで見て、魚飼いとしてはもうかわいそうでかわいそうで、どこでもドアがあったら行って助けてやりたかった…・゚・(ノД`)・゚・。

などと思いつつチラシを読んで確認できたこと=「陸上自衛隊完全協力」、すなわち

「チヌーク x ブラックホーク x しばいぬ」

という映画なわけですよ奥さん!』などというのもある。

もちろん、二人の子役も息があっていて、役者やのう!と思わせられた。父親役だった船越氏は、二人を天才子役、とくに妹のほうをそう呼んでいた。さもありなん。すでに知る人ぞ知る名子役らしい。

パンフには、もちろん、防衛省への、とくに協力いただいた東部方面隊第12旅団への感謝も記載されているが、そこまで書くなら、写真も載せろといいたくなったが、軍事色が強まることを配慮したためか、隊員役として活躍した高嶋正伸さんの写真が本人紹介以外にたった4葉のみ。孤立した山古志部落への偵察飛行や、救難者の搬送などに、命がけの操縦をしたヘリ部隊の活躍への配慮も欲しかったが、警察や自治体、消防などと同様、後方へ退けられている。



このヘリの陸自塗装機が数機、正面から大写しで偵察飛行から自衛隊活動が紹介される。

ネットでみたら、例えば、http://green.ap.teacup.com/applet/hourou98/509/comment?list=1

には、「マリとチヌーク」という題で、

『現在上映中の「マリと子犬の物語」で不覚にも号泣してしまった高宮今日子とのぶ太郎。まだご覧になってない方の為に涙の訳は申しませんが、劇中では陸上自衛隊東部方面隊第12旅団の協力には目を見張るモノがありました。特に第12ヘリコプター隊のUH-60JAとCH-47JA(チヌーク)のシーンは圧巻であります!』

などという書き出しで、二種のヘリコプター写真まで、入間基地で撮ったらしいのがのせてありました。そう、まさに圧巻でした。御巣鷹の尾根に日航機が墜落したときも、なぜ夜間に、ここでの救援ヘリのように
すぐに飛ばさなかったのか!?ということで、文藝春秋では直ぐ特集座談会を掲載したりした記憶がありますが、夜間に目視で、尾根筋を飛ぶことはまさに自殺行為かもしれない、と思い、自衛隊の弁解には、一理も二理もあると。

http://green.ap.teacup.com/moemili/

『そしていまだに夜間作戦能力無いんですね。
「マリと子犬」の映画じゃないけど、チヌークもブラックホークも朝にならないと出動できないんだから…。』

最初に画面に突如大写しに登場するのは、パンフにも機種名が書いてあったが、UH-60、通称
ブラックホークといわれるヘリで、被災地の上空偵察、および寸断されて地上からはアクセスが難しい被災地の倒壊民家への地上からのアクセスだ。編隊飛行から個別へと移る空中シーンは思わず息をのんだ。しかも、陸自なので、迷彩塗装であり、いきなり戦闘映画であるかのような唐突な出現もあり、それが、自由に動ける飼い犬マリの巧みな誘導により、がれきの下の祖父と孫娘の発見へと。そして、大型輸送ヘリCH-47を近くの空き地に上空にホバリングさせながら、御巣鷹の尾根で見られたと同じ吊り上げにより、動けない患者をヘリ内に収容し、救急車の待機する、校庭へと運ぶ。

ここで、隊員を仲介したマリと祖父とその孫彩とは、生き別れとなり、彩はマリの名を連呼し続けながら泣く。マリはずっと、ヘリの後を地上から追い続ける。どこまでも、・・・

ここの子役に、山古志にはもはや他に生存者がいないという、外部の視点を与えての、機内での号泣シーンに異論も一部ネットではあった。

大型輸送ヘリはチヌークといわれているらしいが、よく上空を大抵二機で飛んでいる。これが山あいの狭い空き地に、気流の変化にあがらいながらホバリングするシーンもヘリの巨大さがよくわかる近接撮影だけに迫力満点。救出シーンでは、当時の実際の隊員の方もつきそったというし、実際に村民を運んだパイロット氏も参加したという。

解説にも「自衛隊としても、実際の体験に即した指導・監修であったことから、通常の映画への協力(例えば、戦国自衛隊・・・)以上に熱が入った模様。・・・この魂のこもった厚意にスタッフ一同は感激・・・」などとある。旅団長の御英断に感謝。なんでも実際の救出は12旅団が師団編成から昇格して陣容が整い出した直後だったらしく、海自も空自もよく陸自と連携した、と一部ネットでは称賛されてもいた。普段は感じない、隠れ自衛隊ファンが結構多いことも新発見!



最初に出てきたのは、写真の救難へリと塗装と所属(第12ヘリコプター隊、群馬、一部宇都宮)がちがうだけの同型だが、一瞬、富士重工製の対戦車ヘリ(AH-S1)、コブラかと、ぎょっとなった。こちらは、複座でも、機体の幅を狭めた縦列の座席だが、ブラックバードのほうは、並列の複座で、幅広である。

2ちゃんねる、でもいろいろと語られている。・・・

431 :名無シネマ@上映中:2008/01/08(火) 17:32:35 ID:ojY4uQRu
自衛隊ヘリの編隊飛行の描写は「ブラックホークダウン」を超えたな
カッコよすぎw

432 :名無シネマ@上映中:2008/01/08(火) 20:19:35 ID:GlNluKKv
ブラックホークダウンはブラックホークの印象を悪くする映画
マリと子犬の物語はブラックホークの印象が良くなる映画

・・・・・・・・・
『・・山古志に向かう時にブラックホーク3機にチヌーク1機。
後は全部チヌーク。
判ってるとは思うけど第12旅団の相馬原「弐飛」のチヌークと北宇都宮のブラックホークだったよ。
ホントは海自のバートル、県警のドーファン、百里のRF-4EJ、ハーキュリー
ヒューイ、イロコイスとかバンバン飛んでたんでそれも入れるとヲタにもたまらない映画になったかと思う。
避難所のロケで天幕や73トラック、高機動車の配置もあんな感じでなかなか凝ってると思った。』・・・




いずれにしても、自衛隊が活躍する場が本来ないのが理想だが、この映画でも語られたように、人生いつ何時、予期せぬ決断を迫られるような事態が、何時かはあり得るとその時に備えなければならないことも現実である。
震災で没した方の話しも一部出てきたが、天災で無くなられた方々には改めて心から合掌する。かって寺田寅彦博士は、天災は忘れた頃にやってくる、という名言を残された。これはいつになっても死語となならないだろう。

それにしても、太陽系の命から、ウイルスの消長まで、命の複雑さと重みを改めて考えさせられる映画であったような気がする。前回、命の食べ方をみただけになおさらである。

Die Welt und das Leben sind Eins.(世界と生命は一つである。)





なかのひと



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金曜日, 4月 04, 2008



にんじん君ツインGTの効果がいまいちはっきりしないとしたら、配線のコネクター周りを呉工業のコンタクトクリーナーで清掃してみてください、というマニュアルが届いて、一応試しましたが、あんまりはっきりしない。

そこで、もう一度マニュアルをざっと見てみたら、バッテリーのマイナス端子に接続しているアース線もボディ側の接続端子をはずして、できれば紙やすりなどで磨き、スプレーしてください、と書いてある。

最初は、外からスプレーしただけだった。そこで、いちおうはずしてきれいにしてから取り付けることに。それは、黒いコードで、セルモーターをクランクケースに取り付けた四本のボルトの一つについていた。

ネジを緩めても手ではまわらない。錆びているようだ。最後までスパナを使ってとりはずすと、ボルトの隠れていた部分が真っ白に粉をふいたようになって、白いかすがポロポロとこぼれる。これでは、相当電気抵抗があったようだ。

ただ、家にはコンタクトクリーナーを置いていなかったので、もう一度締めて会社へいき、紙やすり等で、きれいにして、スプレーもたっぷりかけて締めた。エンジンをかける。特に異常はない。しかし、いままで必ずといっていいほど、ちらついていたニュートラルランプがまったくチカチカしたりしない。白熱球なので電圧変化に敏感に対応していたのが、まるで現れない。回転をあげると明るくなるだけで、きわめて安定している。


それで、仕事の帰りに、アーシング用のコードも購入した。オリジナルのアースケーブルは、少し細いように感じたし、いずれ又、接点が経時的に劣化するわけだから、ゆとりを持たせておこう、というわけだ。

株式会社レミックス製の、一本丸々4メートルのものがやすいので、それを買い、自分で切って両端に端子を付けてつないだ。青いコードのため、銅線が銀色に見えるが、中は細い銅線の束でその束の直径は3ミリぐらいある。

包装の表には、アースコードを追加することにより、マイナス電流の流れをスムーズにし、レスポンス&トルクの向上に!とある。

それで、夕方取り付けて規定のコースを往復したら、どちらも15.1キロとあまりよくない。慣らしがひつようかも、とさえ思った。

翌朝、早く規定のコースをテスト、明らかにエンジンが過熱気味で、ピストンの抵抗が大きい感じで、アクセルをある程度以上開けると、スムーズに回る。ますます慣らしが必要と思い出す。しかも、発熱が大きく、エンジンが固い感じで、かなり走らないと、渋滞で上昇した水温計の針がもどらない。そのため、14キロギリギリの燃費。

降りてすぐ、プラグコードにつけたミラクルパワーを除去することを決意。アースを磨かないうちは、ツインGTの効果が中途半端だったので、さらにミラクルパワーを付けると、悪くないな、と思ったものだ。しかし、メーカーの奨める方法でアースを完全にしたら、パイロットランプのちらつきが消えるなど、変化が出たので、本来のにんじん君の効果が出ていたとしたら、もう一個のミラクルパワーの効果は、必ずしも必要でないどころか、却って悪影響をおよぼしているかもしれない、と考えた。

仕事が終わるのを待って、すぐ取り外して走行テスト。音がいい。ピストンが首を振るような軽いスラップ音も復活。アイドリングも良さそう。走り出して、すぐ発進トルクがいいことに気付く。しかもエンジンが軽く回る。これが、にんじん君の本来の効果だとしたら、燃費が悪いわけがない、と思った。アクセルをほんの少し開けるだけで、スピードが乗り、定速走行のトラックの後などにつくと、ほとんどアクセルを戻しても、風の乱流の影響なども加わり、吸い付けられるようにスピードが落ちないのである。

それで、片道一回目は、燃費は15.2キロと出た。今朝の重いエンジン回転のクセが残っているのかもしれない。それでも気を取り直し、暗い夜道を帰途につく。そこで家へつく前に、燃費を計る。なんと17.1キロとでた。それも、給油中、車体をまっすぐに立てようとして、左手で左ハンドルを引っ張り起こした反動で、ノズルがタンクからはずれ、ザーとガソリンが外に流れてしまった。それがなかったら、17.4キロぐらいは出たはずと思った。17.1キロでも過去最高で、にんじん君の、アースを取り直した効果は、期待通り0.5キロほどアップした。


アースをきちんと付けるか、掃除すると一般車でも、にんじん君を付けなくとも0.5キロ前後はアップするかもしれない。また、ミラクルパワーMCもにんじん君が無ければ、それなりに6〜7%ぐらいアップするような気がするが、そこまでテストする気にも、いまさらなれない。


なかのひと