日曜日, 8月 14, 2016

宮崎正弘の国際ニュース・早読み (カザフスタンで新世代の政治指導者が台頭・・・)

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成28年(2016) 8月15日(月曜日)
         通算第4994号   <前日発行>
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 カザフスタンで新世代の政治指導者が台頭
   ナゼルバエフ独裁政権の先が見えてきた
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 カザフスタンを日本は重視している。
安倍首相の2015年中央アジア歴訪の旅ではカザフスタンで演説することに重点を置いた。この安倍カザフ演説は画期的な内容を含むのだが、日本のメディアは軽視した。

 なぜカザフスタンが重要かと言えば、資源である。石油とか鉱物資源、金、銀、銅ニッケル、クロームなど基礎鉱物資源のほかに、この国はウランを産出する。レアアースもまた。人口は1760万人だが、面積は日本の七倍、世界最大の内陸国家とはいえ西端はカスビ海に面しており、またこの国を横断するパイプラインがトルクメニスタンと中国を結んでいる。

 したがって現職総理としては2006年に小泉首相が、そして2015年には安倍首相が訪問した。ナゼルバエフ大統領は94年、99年、08年の三回、公式に来日している。
 ナゼルバエフ大統領はソ連時代の共産党第一書記から独立とともに大統領に横滑りし、そのまま居座っている。
たしかにアリバイ工作のような選挙は行われているが、2015年の大統領選挙で得票率が97・7%などと信じられない票がでている。
国民は彼を「ナゼル・ハーン」と呼称している。国王である。

 カザフスタンのなかに「ロシアの飛び地」がある。
 宇宙基地バイコヌールは2050年まで、ロシアが年間1億五千万ドルで租借している。したがってバイコヌール市の行政はロシア人が治めている。だから「飛び地」なのである。ただしソ連時代の核基地は壊され、核兵器はすべてロシアが撤収した。ソ連時代の核実験場だったセミパラチンスク地区は荒れ地のまま。

 ナゼルバエフ大統領は突如、アルマトゥから首都をアスタナへと遷都した。アスタナの都市設計は黒川紀章が担当した。
 ナゼルバエフ大統領は終身大統領を自ら拒否しているため、2020年にはナゼルバエフ王朝は終わりを告げる(筈である)。先が見えた大統領は先手を打って次世代の指導者を与党内に育ててきた。
野党はふたつあって国会に七つ議席を占めるが、有力な政治家は不在(有力とされた反対派指導者はふたりが暗殺されている)。


 ▼政敵は暗殺されて、有力な野党指導者は不在のままに

 ナゼル・ハーンは多くの中央アジア国家からみれば僭称である。
「ハーン」を名乗れるのは、チンギスハーンの子孫でなければならないとする神話が存在したし、いまも残存している。だからナゼルバエフ大統領は自らハーンを名乗ったことはない。

 もともとハーンは西北アジアから中央アジアにかけて、遊牧民の王様という意味があるのだが、北東アジアでは清朝時代に初めて女真族のハーンが現れた一時期がある。
ヌルハチを嗣いだホンタイジの時代になると、蒙古を従え、ハーンを服属させてからは「遊牧民の王侯の爵位」と解釈されるようになった。
 
いずれにしても現代のハーンと呼ばれるナゼルバエフ大統領の下、緩やかながら改革がカザフスタンで進捗している。
急ぐ理由はロシア同様に石油代金の急落による国家財政の圧迫と不況、失業率の増大のため引き起こされる治安悪化である。

カザフスタン最大の都市はアルマトゥで、人口160万人、立派な近代都市、緑が豊かなオアシスで、とても砂漠の真ん中とは思い得ない涼気がただよい、市の中心部などパリのような趣がある。
筆者はこのアルマトゥに二回行ったことがあるが、鉄道駅は北京、モスクワと繋がる国際列車の乗り入れがあり、空港は中国、インド、韓国、トルコ、ドイツなどからも直行便がある。ただし東京―アルマトゥを結ぶ直行便はなく、隣のウズベキスタンのタシュケント、トルコのイスタンブール、或いはモスクワ乗り換えで行くしかない。日本人はヴィザが不要だが、あまり団体ツアーはないようである。

 ザキシィベコフ(アスタナ市長)が大統領府長官に任命され、ナイガマチュリン長官は、国会議長に転出となった。ほかに閣僚級の人事が迅速に執り行われた。あらたに権力中枢に抜擢されたのはいずれも1970年代生まれで、西側への留学経験がある。
 カリムマシュモム首相はポストに留まったが、今後はテレビ報道の大衆化に重きを置くと発言しており、国際的レベルへの向上が急がれている。

 失業率は公式に5%といわれるが、町を歩くと失業者が公園や街角に屯している。いつでも暴動を引き起こす予備軍であり、ISとはつながらないものの爆弾テロは近年頻発している。

 中国はどうか。
 まったく目立たないが、タジキスタン、キルギス同様に相当数の中国人がカザフスタンに静かに、しかし大量に入り込んでいる。
レストラン、カラオケなどの経営にも手を染めている。ロシアの顔色を窺いながらも着実に影響力を拡大している。
 
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(休刊のお知らせ)小誌は8月17日―19日が休刊となります 
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  読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)このたびの今上陛下のお言葉についてさまざまな解釈がなされていますが、
講談社系の『現代ビジネス』誌上で次のような記事がありました。
「(前略)・・・看過できないのは、当該の最終記述にある以下の件である。少し長くなるが引用する。
「これからも皇室がどのような時にも国民と共にあり、相たずさえてこの
国の未来を築いていけるよう、そして象徴天皇の務めが常に途切れること
なく、安定的に続いていくことをひとえに念じ、ここに私の気持ちをお話
しいたしました」
 このフレーズにある意図は明白だ。天皇、皇后両陛下が共に女性・女系天皇の即位容認と女性宮家創設を強く求めておられるということである。(後略)」
 http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49436

さて、これが男系皇統の断絶を志向する亡国記者ではなく、宮崎先生ともご親交のある良識派・保守派の政治ジャーナリスト歳川隆雄氏の手になる文章という点で大変驚いておりますが、我々はどのように理解すればよろしいでしょうか?
  (東京U生)


(宮崎正弘のコメント)歳川氏とはつきあいはありません。二十年以上前に一度あっただけですし、その後、かれがどのような仕事をしているのか、まったく知りません。彼が保守というのは何かの間違いではありませんか?
 皇室のことに小生が言及しないのは、そもそも国会議員ごときが皇室典範を云々すること自体が間違いであり、皇室のことは皇室がお決めになればよいと思っています。「生前退位」など言葉の濫用です。「生前」とは失礼であり「御譲位」でしょう。新聞が「天皇家」と書くのも間違いです。「皇室」です。
 現在の議論には参加する意思がありません。天壌無窮の御存在に臣民があれこれと口を挟まないのが正しいのでは?
 
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西村眞悟の時事通信
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お国のために靖国神社に参拝せよ
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 連日、リオ・オリンピックにおける 日本人選手の活躍とメダル獲得の放映がテレビ画面で続いている。
  そして、甲子園の高校野球の放映が加わる。それを見ていると、やはり思い浮かぶ。彼らリオ・オリンピックの選手たち、甲子園の球児たちと同じ肉体鍛錬をした若者たちが、  遙か東シナ海の空と海で、黙々と我が国の領土領海を守っている、と。
  彼らの顔や姿は放映されず、彼らにはメダルもない。お盆の休日もバカンスもない。
  しかし、彼らは黙々と任務を遂行している。オリンピック選手と同じく、彼らは国の宝である。
  そのようなとき、防衛大臣が、サングラスをかけてバカンスの格好でジブチに飛び立っていった。八月十五日は、日本から遠く離れたジブチで過ごすらしい。
  今まで、八月十五日には靖国神社に参拝し、国のために命を献げた英霊に敬礼していた者が、防衛大臣になったとたんに靖国参拝を回避するということは、中共に如何なるサインを送ることになるか、理解できないのか。
  そのサインとは、中共に対して日本は強硬な対応は致しませんという中共に軍事攻勢を促すサインである。
  靖国参拝回避とは安倍内閣は、また防衛大臣は、国を守ることよりも中共のご機嫌を取る方が大切だと思っているというサインなのだ。相手をして日本を見くびらせるサインなのだ。
  従って、安倍内閣が、このようなサインを中共に送ると言うことは、現場の自衛官や海上保安官にとって「馬鹿な大将、敵より恐い」ということだ。
  何故なら、この大将の対中宥和の行動によって、現場における中共の攻勢を呼び込むからである。
  従って、靖国神社参拝を回避した防衛大臣が、ジブチの自衛官を激励できるのか。東シナ海の空と海で闘っている自衛官を激励できるのか。ジブチの自衛官は、防衛大臣のお出ましに、「俺たちを、靖国参拝回避の道具に使うな」と思っているだろう。
  彼らを激励したいのなら、八月十五日に、靖国神社に参拝してから、行け。

  さて、今、「東シナ海の海と空で闘っている自衛官」と書いた。その通り、彼らは現在、海上保安官を含め、闘っている。彼らは、尖閣周辺の中共の武装民兵を乗せた三百隻近くの「漁船」と十数隻の中共の公船の領海侵犯と尖閣諸島への上陸を阻止しているのだ。
  オリンピックのメダリストと高校球児を讃えるのならば、尖閣周辺の空と海で闘っている彼らも讃えよ。
  オリンピックと高校野球の現在が、「平和」だと思ってはならない。中共が現在尖閣周辺の海と空で実施しているのは、中共得意の「戦争」である。戦争でないようで戦争である状態、戦争であるようで戦争でない状態、これを「OTHER THAN WAR」という。
  中共は、現在、しつこく、この「戦争」を実施している。気を緩めれば、中共は尖閣諸島魚釣島に上陸する。何度でも言う。 尖閣を中共に奪われてはならない。
 尖閣を奪われれば、台湾と沖縄は中共の掌中に入り東アジアに動乱が来て、我が国の存立が危機に瀕する。
  安倍内閣に申す。靖国神社参拝を、バカンス旅行で回避する根性で、この危機を克服することはできない!
  総理大臣に申す。防衛大臣をジブチに行かせたのなら、明日の八月十五日は、総理自ら靖国神社に参拝して英霊のご加護を仰ぎ、国家防衛の決意を示されたい。
         (にしむらしんご氏は前衆議院議員)
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(編集部から)小紙、今月中に通巻5000号を迎えます。増刊号を準備中です。
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   << 宮崎正弘の論文 予定ならびに既刊 >>
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(2)「中国経済の氷河期」(『月刊日本』、9月号、8月22日発売) 
(3)「世界の現場をゆく<17>モルドバ」(『エルネオス』8月号)
(4)「中国共産党独裁体制の終わり方」(『世界思想』、9月号)
(5)「世界経済は大乱へ」(『北国新聞』、北風抄コラム、8月22日号)
(6)「日本政治の劣化」(『月刊HANADA』、8月号)
(7)「中国経済はどこまで死んだか)」(『世界と日本』、7月18日号) 
(8)「言葉の戦争に負けている」(『伝統と革新』秋号、九月下旬発売予定)
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(休刊のお知らせ)小誌は8月17日―19日が休刊となります
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 宮崎正弘の新刊案内  http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html
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<宮崎正弘の対談、鼎談シリーズ> 
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  宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2016 ◎転送自由。転載の場合、出典を明示
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