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その結果、日本的システム・経営は崩れ、日本はぬるい不景気に25年も漬かった。ハンチントンの「文明の衝突」は日本文明を高く評価したが、大きな誤りだった。現実は、日本は米国の亜流っぽく世界での存在感はすでに消滅(?)しかかっている。 その点は、シナを羨ましく思う。 もちろん、ビッグブラザー世界なんてまっぴらだが、独裁国家だから規制が強い半面で、米国の要求を撥ね退ける力と誇りを保持するからだ。また、気質なのか、政府規制の差なのかはっきりとはしないが、独裁国家シナではベンチャーファンドが育つ一方で、日本ではベンチャーファンドはほとんど育っていない。 (平均)シナ人はリスクを楽しみ、受け入れるが、(平均)日本人はひたすら安定のお花畑を好む傾向がある。日本政府・社会はベンチャーファンドが新興企業をどんどん成長させ、既存企業の業績が変調をきたすのを嫌ったのだろうか。ほとんどの場合は現状維持が勝り、血はなかなか入れ替わらない。 しかし日本を取り囲む環境が激変した。 素直で疑うことを知らない日本人はWGIP(ウォー・ギルド・インフォメーション・プログラム)を受容し、憲法9条を信じ続けたが、2018年もそれを疑わずただ信じ続けるならば、日本人は隣国と同等の程度・レベルではないか、と私は思います。 「生き残る種というのは、最も強いものでもなければ、最も知能の高いものでもない。変わりゆく環境に最も適応できる種が生き残るのである」(ダーウィン)。 日本人の真価をみたいです。海外から今年の日本に期待しています。 (R生、ハノイ) (宮崎正弘のコメント)日本にベンチャーキャピタルが育っていないというご指摘ですが、最近の若者のIT業界における起業ぶりは、なかなかのものです。 小生は雑誌『プレジデント』が毎号特集しているベンチャーキャピタルで躍進した若い日本人たちを知り、このガッツが希釈化した国にも少数ながら冒険的青年がいることに、しかも急成長をとげていて「第二の孫正義」をめざして野心満々の態度をみていると、なにかしら安堵感があります。 ただし、ホントに少数派。多数派は、「草食」系ですが。。。。 ところでアリババの馬雲とて、浙江省政府の用意したベンチャーキャピタルで大きくなったのです。しかも、当時の浙江省書記は習近平でした。 ♪ (読者の声2)24日夕方の民放のニュース番組、ハルビンの5つ星ホテルの話題。どんな話題かというと中国のホテルの清掃がいかにいい加減かというもの。 トイレを洗浄したブラシでコップを洗う、タオルやマットは汚れるまで取り替えない、バスタオルを便器の水でぬらし床掃除などなど。昨年末にサーチナの記事にありましたが、潜入取材の映像付きですから衝撃的です。 http://www.news24.jp/articles/2018/01/24/10383831.html 日本軍は朝鮮兵の扱いについて、食事用と掃除用のバケツを区別することから叩き込まなければならなかった。 パール・バックの「大地」第三部ではアメリカ帰りの主人公、布巾と雑巾を区別しない中国人に嫌悪を覚えながらも不潔な中国に馴染んでいく様子が描かれますが、21世紀になっても中国は変わらないのですね。 (PB生、千葉) (宮崎正弘のコメント)ハルビンには近年、シャングリラ、ホリディイン、そして放映現場となったケンピンスキーなど世界の一流ホテルが林立しました。外見だけ見栄を張っても中味は変わらず、ですが。 小生がハルピンでよく宿泊したのは駅前のビジネスホテル(名前も忘れました)で、30階建ての高層ビルでしたが、裏が長距離バスターミナルでしたので、便利でした。一泊2700円くらいでしたかね。部屋はまぁまぁでした。 ハルピンは黒竜江省の東西南北どこへいくにも、乗換する必要があり、頻度高く利用したものです。 シャングリラホテルには会食のためレストランを利用したことがありますが、派遣されてきた白人マネジャーがあれこれと指図していて、従業員は戸惑いがちにノルマを果たしているという感じでした。 ケンピンスキーに関して言えば、四川省成都でも外国人ツアーに人気があり、モンゴルのウランバートルで食事したとき、ケンピンスキーホテルのほうが、日本の著名人等がよく利用したチンギスハーンホテルより、従業員の服務態度が良く、レストランの味も一流でした(ただし三年前のはなし)。 ♪ (読者の声3)「地球温暖化」の嘘がばれたのか思えるほどの寒波到来ですが首都圏の交通網は雪に弱すぎです。 それでもJRの電車は国鉄時代のように雪の重みでパンタグラフが上がらないといったこともなくなり改善されているようです。 雪がほとんど降らない韓国、ソウルでは氷点下15度以下を記録。平昌オリンピックは人工雪で凌ぐようですが、開会式の会場は吹きさらし、観客席は工事現場の足場程度の骨組みでいつ崩壊してもおかしくないほど。 世界の首脳がだれも出席しないオリンピック開会式に安倍総理が出席の意向でネットは大賑わい。ペンス副大統領が出席するアメリカの強い意向だろう、公明党に貸しをつくり憲法改正への道筋をつけるのだろう、朝日・東京など開会式に出席すべきという左翼メディアをおとなしくさせるため、夕刊フジの「韓国に殴り込み」という見出しもあるから文在寅への最後通牒だろう、などなど様々な憶測を呼んでいます。 日本は真珠湾では痛い目に遭いました。 日韓併合以来の不良資産である韓国を損切りするためには韓国側から縁切りさせたい、そのための慰安婦合意でありオリンピック開会式出席なのでしょう。 安倍総理が訪韓して韓国政府が歓迎すれば韓国民は裏切られたと反発する。韓国政府が非礼な態度を示せば日本国民が韓国を許さない。 文在寅はますます首を締められるだけ。ペンス副大統領と安倍総理の訪韓は韓国切り捨てのための序曲なのかもしれません。 (PB生、千葉) (宮崎正弘のコメント)安倍首相は「平昌五輪への出席は難しい」と言ってきただけに、こんどは百八十度の方針転換。世論が激高するのは無理もありません。 小生が最初に抱いた感想は「寛大な、あまりに寛大な」と、芥川龍之介のもじりでした。ここまで侮辱されてきた我が国の、矜持というものをかなぐり捨ててでも、外交上の思惑が先行したという打算、その弱気から来る打算、あるいは仏教思想の許容、寛大からくる発想が作用したのか。安倍首相に失望した保守派が相当多いと推測しております。 □▽○□▽◇○○○○□ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 宮崎正弘の新刊予告 宮崎正弘の新刊予告 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ♪ 2月9日発売 宮崎正弘 vs 福島香織(予約募集を開始しました) ♪♪ 『世界の中国化をくい止めろ』(ビジネス社) @@@@@@@@@@@@@@@@@@@ ――チャイナウォチャーのなかで、もっとも注目を集める福島女史との対談第二弾! 多くの本や情報がでているにもかかわらず世界は中国を知らない。 世界の企業は14億の市場を当てにして中国に進出しているが、実質は「2億の市場」にすぎず、絶対に増えることはないことを知っているだろうか。 欧米は中国が豊かになれば民主化すると幻想をいだいていたが、中国の国家体制は強奪型の「共産党資本主義」であるため民主化は不可能。 中国でバブルがはじけても多くの民衆にとっては預金がないため影響はない。 中国が力を入れているEV(電気自動車)戦略は日の目を見ることはなく無謀な一帯一路プロジェクトは自国を消耗させる引き金に。世界各地で行われる「消耗戦」と日本の「中国化」。激動の世界情勢が動き出す、2018年を読み解く最新刊! 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土曜日, 1月 27, 2018
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