金曜日, 9月 17, 2010



昔から、2・8とか言って、8月は仕事が少し停滞するなどという経験則が広く知られており、内の会社も、8月初旬の受注を見て、やはり先月より少ない、などと言っていたが、8月もとうとう一日も休めず、仕事はきつくなるばかり。幸い、私は猛暑でも、室内でのCAD関係がメインなので、比較的恵まれているが、その反面、休みも出勤して精励しないと、仕事が完成しない。ただ、さすがに会社で10泊などという集中はなかったものの、ダラダラと連日続く仕事に、すっかり嫌気がさした、というと本当らしく聞こえるかもしれないが、そうではなく逆に仕事以外の事がすっかりやる気が失せてしまった。

ただ、時給1000円足らずの昔からの仕事が、あちこち万遍なく、続くようになりこれには参る。この仕事は、都内で某大手が公共施設を工事で破損したとかで、今後ますます増える傾向にあるらしく、要求される精度や、調査対象がどんどん広がり、また納期が締めの3日前などという(審査により慎重に対処するため)繰り上げが決められて、よりせわしく苦しいものとなった。

埼玉は都内や神奈川方面にくらべ、いろいろと後進的な分野が多く、水道台帳の調査でも、パソコンからカラー印刷などという地区もあるが、古くからある大きな市でも、対外は、コピーはだめで、アバウトな図面を複写せい、などという行政も少なくない。

すると、後で写してきた図面を清書して、手書きの図面をCAD図面などに添えて提出しなければならず、手間や正確さなどで格段に劣る。今日は、そこで、iPhoneのカメラ機能がけっこう接写がきくので、ふと思いついて実行したら、見とがめれずきれいに撮れた。あとはこれを印刷して提出すれば良いので、だいぶ手間が省けることになる。

下水道資料は、大抵はコピーを有料または無料でくれるところが大半だが、水道資料と同様、コピーはださないことになっている、という場所もある。そういう役所は大抵古い比較的大きな市でよく見かける。ガス資料などは、必ずと言っていいほどどこも無料コピーだが、事故ったときの影響がおおきいからだろう。

NTTの通信ケーブルの切断あるいは破損事故も後をたたないようだが、これも必ず無料で資料をくれる。

最近はCCBOXとか、自治体管路などの共同溝も、国道や県道などで多く見かけられ、資料は請求すれば無料で入手できる。

1番大変なのは、資料が揃っていない、例えば新設の下水や、公共下水台帳に記載義務のない雨水下水道などは、現地で開けて調査しなければならず、交通量の多いところで実施する際には、一人では無理な場合が多く、悩みの種だった。

昔は、軍手しただけの一指し指で、マンホールのフタをバールなどでこじって、フタを浮せると窪みに手を入れて気合いでフタを上げていたが、今は専用のフタ開けレバーを使う。それで、今はもう昔のように人さし指では無理になってしまった。人差指で、マンホールの鍵を浮かせて掛からないようにしてヒョイと受けセ、続いて両手でフタの縁をつかんで、戦車のハッチを開けたようにして、中をみて、深さや、管の直径などを測る。

2〜3個のマンホールなら数字を覚えていられるが、7〜8個などとなると覚えていられないので、その場でチョークなどで書き込んでいる。いままで、無事故で来られたのは、運が良いだけではなく、必死さが、魔よけとなっていたのかもしれない、と今になって思う。最近も、またマンホールのフタ開けが増えてきた。

アメリカで、ラップトップパソコンが流行ったとき、マンホールのフタが開いていて、脇にパソコンが置いてありしばらくすると、中からヘルメットをかぶった男が出てきて、パソコンに何か打ち込んでいたりなどという風景が、パソコン誌などにあったが、日本のような交通事情では、とても真似さえする気は無いし、邪魔なだけだ。

なかのひと

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