金曜日, 4月 01, 2011


今朝はどういうわけか早起きをした。そしてたまには早く会社へ行ってみようと言う
気になった。この頃、遅刻気味であったから。そして、朝飯をとりながら新聞をみていたら、
昨日までに双葉町から避難して来た人々が旧騎西高校へ移転終了した記事を見つけた。

それで、早く会社へ行っても現在特に急ぎでやる仕事もないので、少し遠回りであるがその高校へ立ち寄って見ようという気になった。そして国道122号をずっと辿って行ってみた。この高校は東側が木立に囲まれていて中は見えない。それで、南側の小道へ回って、まず様子を見てみようということに。この道は普段から交通量がすくなく、安心していられる場所だ。以前はよくドライバーが仮眠をとっていたりしたものだ。

ここで、このバイクの二度目の写真を撮る。以前から思っていたのだが、タンクの羽のデザインがさいたま県のマスコット、コバトン君の手羽に似ているとうすうす感じていた。私は、どういうわけかこのコバトン君のキャラクターが好きで以前から好きであった。さいたま国体の時にデザインされたものらしく、誕生日も私と同じという事に今年になって初めて気がついたりした。

同じ1300のバイクで隼というのがあるが、私が選んだホンダのこのバイクは、出力といい、走りといい隼とは似ても似つかず、その反対の特性を持っているようで、隼に追いかけ回される鳩というイメージが適当かどうかはともかく、自分では好きなコバトンのキャラがこのバイクには似合うと自然に思える。




まさにスポーツカブのような構成といえそうなバイクで、日常の足としては大変満足の行くものに感じている。

騎西高校の南側は、木立を通してグランドが見えるのだが、それを見てあっと驚いた。かなりの数の乗用車が校庭に並んでいるのを発見したからだ。しかし、この校舎内に1100名以上の双葉町から避難して来た方達の所有車がこれだけというのも、考えてみれば驚くべき少なさではないのか!?。時間はまだ8時少し前。それで、普段は一度も通ったことのない西側をまわり、もう少し皆さんの生活の雰囲気に接しようとおもった。すると、西側は、塀に囲まれてロックされたような門もあったりしたが、北側の正門のある通りへのコーナー近くになると、通用門が開いており、自由に校内にアスセス可能となっていた。関係者以外、まず知り得ない通路のようでもあった。そして、ふとみると何棟もある自転車置き場の軒先に、男物と思われる服が幾枚か干してあった。その近くには数名の人影も見えた。



ここまで来たので、思い切って正門側へ回ってみた。正門へ近づくと、加須市職員とおぼしき技術職系の作業服を着た人が正門から入る所だった。しかし、こちらを振り向いても無言だったので、正門近くまで行きバイクを止めて改めて校舎をみた。

すでに高校時代には無かったような文字も壁に書かれていて、あの二階が事務室か!?あるいは簡易診療室かと思った。そっとちかづくと双葉町という文字のバスも見えた。改めて見ると、子供たちの姿はまだ無いが、年配の方たちが彼方此方で動き出していた。

しばらくすると、二人組の年配者が校門を出て近づいて来た。手には市が用意したと思われる付近の見取り図のようなパンフレットを持っている。最初に口を開いた方は、洗濯する場所は何処!?いうものだった。私はさっき、小規模の洗濯物が干されていたことを思い出したが、咄嗟には何も応えられなかった。後で思うと、コインランドリーは何処!?と聞かれたのかもしれないと思った。

それで、私が知らないとわかると先へ行きだした。もう一人の方は、私のバイクをジロジロと見ながら言った。これが、ナナハン!?ですかと。私は、事情を説明したら、しばらく見とれていて、イイナッ!と言った。正直な気持ちだったのだろう。で、いくらほどで買えるのと聞く。私も正価は正確には知らないので、え〜と、などと口ごもっていると、300万位か!?といわれた。慌ててそんなにしないし、ずっと安く、しかも中古だから、さらにその半分くらいで買えるんです、などというともう一度、イイナッと繰り返した。実感のこもった言葉に親しみを覚え、双葉町の名物、林産物のツシママツの事を話したら、お国自慢にツシママツはたしかに美林として町の名物のようなことを言っておられた。

しかし、やはり仕事の事が気になるらしく、明日からの仕事の当てが無くて困るとも。何かいい話はないかねとも。この辺の瓦葺き屋根も地震で痛んでいるので、屋根葺き職人がおられたら、すぐにでもなどと話すと、ちょっと関心無さそうだった。





みな、すべてを捨ててこちらに来た、という。生き物は皆置いて来たそうである。家に帰って新聞を見たら、和牛50頭を置いてきたという方も、こちらで改めて職探しだという記事を見た。餌をやる人もいなくなった牛たちが哀れである。犬、猫などもいわずもがなである。遠ざかる二人の後ろ姿を見送ってはじめて職人募集の看板が正門前にたてられているの発見した。

後方のフェンスが国道122号である。ご覧のような田園風景に囲まれているので、環境はいいし、福島と比べても違和感がないと話されていたことも思い出した。

埼玉県は、本日の号外で
『•••福島県双葉町の1109人の皆さんをはじめ、3000人を越える方々(3月24日現在)が県内に避難しておられます。被災された方々、避難された方々を励まそうと、驚くほど数多くの埼玉県民の皆様からボランティアや救援物質の提供に名乗りを上げていただいております。本当に素晴らしく、誇らしいことです。

まさに、日本最大の試練の時です。今こそ全ての県民の力を合わせて、この危機をのり越えましょう。』などと上田知事名で呼びかけを行った。

我々の出来る事は、とりあえず募金か!?。花見自粛なども聞こえは良いかも知れないが、あまり有効な取り組みでもないようにも思える。

http://m-nagase.blogspot.com/?expref=next-blog
ここでも一回2000円以上(65cc以上)の義捐金を募集していた。


無料アクセス解析

0 件のコメント: