月曜日, 4月 11, 2011


EvernoteにPDFファイルをコピーで入れておくと、iPhoneで簡単に見ることができる。いままで、沢山の自分の興味に関連すると思われる海外文献をPDFで集めたが、タイトルをそう長くはできず、いちいち開いて見ないと、中味の特性の判断がつかないし、パソコンが自由になる環境でないといちいち開けない。仕事が忙しいせいもあるが、それらは大方忘れ去られてしまっていた。それが、いつでもどこでもiPhoneで閲覧できるし、Evernoteのファイルに論文タイトルをそのまま貼付けられるので、ソートしやすくこれまで霧の彼方にあるかのように感じていたものが、距離感とともに、視界に入って来るようになった。これはある種の情報革命だ。

この土日、せっせとそれらのPDFファイルをEvernoteのノートブックにコピーし、各ノートには
中味が分かり易いように原文に近いタイトルか原文通りのタイトルをつけた。それらはおよそ150編以上になった。会社のパソコンにも、家のパソコンと重複したりあるいは独自のPDFも入っているので、会社でがウィン用のEvernoteでせっせと入力した。

それが終わり家へ帰り、のこりのPDF入力を再開してみると、ウィンのEvernoteよりもMacのEvenoteのほうが断然使い易い事に気づいた。私が買ったEvernote社のCEO氏が監修した解説本も『Mac iPhone iPad ユーザーのための Evernote パーフェクト活用ガイド』 となっている。

単純にPDFファイルをノートブックを新規に作り、そこへ新しいPDFファイルをドラッグ&ドロップするだけで、ファイルがコピーできる点は同じでも、Macではほぼ同時にPDFの中味が表示され、スクロールバーで最後まで一気に確認できる。ウィンでは、最初の一ページだけ表示して、後は←→を押して次ページ以降を確認する手間がかかってしまう。


iPhoneでは小さく表示されるが、指で拡大表示するときの皮膚感がスベスベして大変気持ちよく、快適感が伴い、こんなおもちゃみたいな端末で、いっぱしの機能を持っているのが、実感できて本当に面白い。
http://yhsvtex.blogspot.com/2010/10/blog-post_24.html
さらに、以前一寸触れたように、Mac OSXが、確実にバージョンアップしているようで、動作しなかったスキャナも動作し始め、またPDFの表示にも変化が認められた。以前はアドビタイプのアイコン表示は、PDFという名のフォルダ内のファイル群だけで、他はMacOSX独特の味気ない
アイコン表示に変わった。そういうフォルダを開くと最初はアドビタイプが一斉に表示されるが、すぐに無表情なMacタイプのアイコンに次々と変わってしまっていたが、今回はまたアドビタイプのままである。ただし、Macで作ったPDFファイルは決してアドビタイプではないが、ウィンドウズに移せば、アドビタイプに変わる。

そして、Mac側で、PDFのテキスト認識がごく自然にできることがわかった。会社ではノートブックの表題となる中の書類のタイトル部分をキーボードからタイプして入力していたが、Macでは、表題のテキストを選択し、コピー、ついでファイル名部分へペーストするだけで、間違いも無く入力完了となり、たいへん効率的となった。ただ、初期のものと思われる古い時期のPDF書類では、この操作ができなかったが、そうしたファイルはたった2〜3個しかなく助かった。


また、タイトルだけで中味が何か判断できないPDF書類の中には、だいぶ前になるが、ホンダの
SC54の取扱説明書も含まれていた。まるで、今日あることを予想していたかのようでもあった。ただし、残念ながらこれは2005年版で、現在のものより、一年後のモデル用であるが、基本は変わらない。
最近は、ウィンとMacと大差ない意識で両方とも使って来たが、ここへ来てやはりまた昔のアップル機に感じたような魅力を、このEvernoteとiPhoneで再発見した。PDFフィルが納められた書類には、テキスト入力や、画像追加なども自由に出来て、何時でも何処でも閲覧可能というのは、まだ使いこなしていないが、凄いことだと思う。サーバーへのアップロードは、プレミアム会員のデータを優先的に行っています、とのメール告知もあったし、依然として容量は増えた(1GB)が45ドルは変わっていない。

さらにPDF文書内の文字列まで検索してくれるのには驚いた。しかも、ページ内のどこにあるかも表示されるが、この機能はMacだけ。ウィンでは、自分で探さなければならないようだ。ウィンでは文字列(例えばタイトル)を選択しようとしても、ページ全体が青く染まってしまうだけで何もできない。しかし、大半のウィンユーザは、そんなことができるなんて、夢にも思わないだろう。OS自体にPDF作成機能を持つが故に、Evernoteでは、文字列検索とその表示が可能なのでは!?と思った次第。Macでは利用しなきゃ、宝の持ち腐れだ。

例えば、fractalというテクニカルタームを検索すると、たちどころに74個の文献があらわれる。つまり、入力し終わった文献のおよそ半数に含まれる。その最初の文献には、引用文献にだけ、同文字列が現れるなどということが表示される。次の文献は日本語だが、英文のレジュメが付いている。そのわずか10行足らずの英文中にタイトルで一個、レジュメ中に7個、さらにキーワード文字列に1個という具合に一目瞭然だ。最初の例では、タイトルを含め、本文中には一語も含まれない、ということだ。

一語?一会とはこのことか!?な〜んてと思ったりもする。この能力は一体何なんだと思ってしまう一瞬である。

http://www.amazon.co.jp/知的生産の技術-岩波新書-梅棹-忠夫/dp/4004150930
かって、『知的生産の技術』を書かれた梅棹教授が、パソコン利用が普遍化した頃、漢字を使用していると、日本文明がどれほど損失を被っているか考えるべきだと発言されていたが、その意味はたった26文字の英語であれば検索が驚くほど楽だという意味だったらしい。先生のご冥福をあらためて祈る次第。うちの先生も、大学時代のノートは全部ローマ字書きだっといううわさもあり、東の梅棹とも噂されたようなことを聞いたような気がする。戦後、ひらがなだけの論文を書かれたりもした時期があって、それは当然わかちがきであったし、当時の研究室にはかなタイプライターもたしかあった。

また、このブログの収益金表示欄の金額が昨年より千円弱少なくなってどういうわけか!?と思ったりしたが、円高が反映されたのだと思う。


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