木曜日, 12月 06, 2007
今日は天気予報どおりの小春日和となり、昼間はバイクで動くのには絶好の日和で、多くのライダー達をあちこちで見かけた。
午後3時過ぎ、仕事があと少しを残して今日はもう終わりだ、と言う頃国道16号をゆっくり音もなく走るバイクが視界にはいり、珍しい左側一本のみのマフラーが注目を引き、つづいてBMW250の単気筒バイクと認識。たしか18PSぐらいで、時速130キロ以上140位までは出る、当時としては高性能バイクだったはず、といった内容が頭をよぎる。
すぐ車列にまぎれ見えなくなるだろうと多寡をくくっていたら、見えなくなりそうでいて、ずっと視界に。それで、とうとう携帯で車内から撮影してしまった。しかも運良く交差点の停止線で並ぶことさえできた。
生憎、初冬の太陽は午後3時を回る頃にはかなり高度がさがり、車体の陰となってしまい、見難い写真となってしまったが、肉眼ではさりげなくあちこちチェック。プラグコードには所々赤のビニールテープで補修の跡があるほかは、音は静かで車内からはまったく単気筒の鼓動は伺い知ることは、残念ながらできなかった。その他はこれといって欠品や錆などほとんどない比較的程度の良好なバイクと思えた。ライダー氏は、もちろん年配の方らしい。この後静かに発進すると、次の交差点で左折して別れてしまった。運転の眠気を覚ますには持って来いの、思わぬ僥倖的な出会いであった。
この手の古いタイプのBMWに再びお目にかかれるのは、あとまた数年先かもしれない、などと考えた。
名前も製造年も不明なので、ネットで漁ったら、販売目的の写真が最初に出てきた。単気筒 250 BMWの三語で検索。
http://ichiba.geocities.jp/seiyaa_desk/bmwr26.html
には、各部の程度などが詳しく出ているようだ。本日は撮れずじまいだった、左サイドからの美しい写真であった。
http://www.occn.zaq.ne.jp/imafuku/roppow/bmwr26.htm
では、このタイプの古いものを再生した記録付きで、やはり各部のパーツや分解手順なども記されていていた。R69Sタイプのタンデムシートモデルだ。
『この時代のバイクの再生は、どんなグレードであっても業者に依頼すれば同程度の費用がかかります。250㏄だから安くつくという事はありません。もしこういうバイクが途方もない値段で売りに出されていたとしても、恐らくその程度の出費をしているのであって、安いものは別にそれだけの手をかける必要があると覚悟して下さい。基本的にこの時代のものには中古という価値観がありませんので手をかけた分だけ加算されるものなのです。部品代はそこそこですが、かなりの技術が必要で、手間賃を加算すると再生は新車よりはるかに高く付くのです。そんな理由から、どうしてもR26よりハイグレードなR27、究極のR69Sなんかへ人気がシフトするのは仕方のない事でしょうね。』
『キャブレターの構造上アイドリングは安定しませんが、でかいフライホイールのおかげで360rpm程度でも止まる事はありません。1秒で3回しか爆発音がしないんですよ。これだけ遅いとギアが入らなくなりますので、実用上は500rpmあたりでフラフラしているのが適当でしょう。』
『単気筒4速は、普通につないでいくと原付バイクの様な加速感覚をします。トップまでいってメーターを見ると、まだ40㎞/h程度だったりして・・・車体がうなるぐらいまで引っ張ってからつないでいくと良いようです。音と振動で結構ぶん回している感じがしますが、そのあたりで3000rpm程度しかまわっていません。また60㎞/h以上での走行は強烈な振動の攻撃を受けます。15馬力は今の交通事情について行くには力不足です。頑張れば普通の流れについては行けますが、神経と体力をひたすら消耗する「自己バトル」状態になります。』
これは1958年型なので、15馬力ということらしい。1960年のR27で18馬力なのかもしれない。
ついでにもう一つ。ここは、BMWクラブの面々が所有する現代のBMWの写真なども豊富に掲載されている。
http://www12.plala.or.jp/bmwmotorcycle/kaiinkojini.html
『「まだ1日に1000km位は走れるよ」そして、「モーターサイクルは走らせてやらないと、どんどんだめになるから」ともいい残すと、R26独特のスターティング・ウォブルに身を任せながらクラッチを慎重にミートする。脊髄にまでフレームが貫通しているかのように寄妙な錯覚を憶えるライディング・フォームで軽快にコーナーをリーンウイズで抜けて行くオーナーの後姿を見ていると、“バイエルンの黒い疾風”と呼ぶには、あまりにものどかで、爽かな風が吹き抜けるような感じがした。』
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2 件のコメント:
こんばんは~♪
BMW R26の記事、拝見しました。
いまどき、こんな古いバイクに乗っているとはホント珍しいですねぇ。
文中に「自己バトル」という表現がありましたが、記事を読み進むにつれ、「私には無理だなぁ~」と確信いたしました(^^ゞ
リッター4発に慣れてしまうと、もう離れられないという感じです、今のところ♪
ところで、今年の年末年始は仕事の切れ目がはっきりしないため、帰省の飛行機は予約できず仕舞いの状態です(^^;
とりあえずカミサンと息子の分だけは確保しました。
最悪、一人で正月を迎えることになるかもしれません…。せめて穏やかないい天気が続いてほしいものです♪
きょうも昨日ほどではないもののバイクで出かけるには穏やかな火でしたね。
夜勤明け、昼頃会社に向かいましたが、まったく寒さを感じずに走れました。
リッターおよびオーバーリッターバイクは、とりあえず乗れてしまうととてもイージーで細かいことを気にしなければラクチンで余計な苦労はしたくなくなりますね。
ただ、ゆとりがある方は、あえて不便なものにこだわったりするようで、英国などでも、皮ベルトで駆動する古いバイクを、予備ベルトを持って出かけたりする御仁がけっこういたりするようです。
息子と私とオートバイでは、ツーリング仲間でBMWR69Sに乗る仲間を登場させ、彼はイージーゴーイングが好きなだけみたいな描き方をされる人物が出てきます。
それで、メカに弱く、暖まっていてもBMWのチョークを引いて始動させ、プラグかぶりを起こす、などということも。
筆者は、ホンダのCB77あたりで息子を乗せてツーリングしていくわけですが、かなり工具類なども持参している様子。
現代では、こうした人種は、ほとんど居なくなったようですね。現代のバイクを見ると、手を入れるところがなく、排気量にかかわらず乗せられて行くという感じで、それなら楽で手を汚さずに、便利な車とバイクの趣味性との両方が同時に満足できるのものに、支持が集まるのは当然ですね。
リッターバイクも慣れると、本当に使いやすいようで、さらにグレードアップできるならしたい、というのは本音ですよ。
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