金曜日, 11月 04, 2011


ジョブズ氏の伝記が予想より早まり、11月3日に届いた。文化の日に。このところ、仕事が暇になり、直ぐにでも読み出そうと思っていたが、いろいろな事情がありこれから読もうと考えている。

昨日の宣伝メールにも、NHKが約10年前に来日した氏のインタビューを交えての特集の紹介があって、見た事がないので14分程拝見した。
http://gyao.yahoo.co.jp/player/00397/v09972/v0991200000000543696/?list_id=1089607

日本の中小企業が、世界の屋台骨の一部を支えているようだとは知っていたが、iPodの金属製裏蓋を新潟の一工場に依頼して作らせたことなども紹介されていた。小林研業という一企業で
社長の小林氏も作業着姿でインタビューに応えていた。ここの技術が一番だとジョブス氏が判断したからなんだそうだ。イヤハヤビックリ、伝記を読む楽しみが増えそうだ。

私はiPodはnano一台のみで、それも中古品だった。買った頃には同じ値段でもっと高性能なものが出ていたが、裏蓋の金属盤の感触には魅せられていた。先代の3GSも裏蓋は手にしっくりなじむ曲線型で黒塗りの中に銀色のアップルマークが指先で輪郭の何処を触っても段差のない出来に惚れ込んで、時々なでている。

歴代のアップルジャパンの副社長が二人も別個に登場して(私は最初の頃の方たちしか存じ上げないが)物作り、製品作りの姿勢などについて述べておられた。

伝記の裏表紙でのジョブス氏の姿勢も禅の姿勢で、日本人の私たちでさえも足をあんな風に組む座り方は苦手で苦痛なのに、とおもうほどの板のついた姿勢に改めてビックリ。最初は初期のアップルに見とれて気づかなかった。そのアップルもディスプレーにはくっきりと画面が焼き付いた履歴が見られ、かなり愛用された品に違いないと思った。

ガンとの闘病で自宅に籠っている時のわずかなシーンでも、庭にカナダ産とかいう小型の青リンゴ(マッキントッシュ種)が実っているのを見て20年以上前からのアップル創業期の頃の各種の逸話に思いを巡らせた。

アメリカのような日本型経営風土とは180度もちがう企業文化の中で、昔の日本人にはあたりまえだったような姿勢を生涯貫き通し、大きな成果を実らせたジョブス氏の姿にアイザックソン氏という著名な伝記作家が何処まで迫っているか、興味が持たれる。つたない読解力でどこまで読みこなせるかは、私の課題である。

紙テープにデータを穿孔機で記録し、大型計算機で読み取らせ30センチもの映画フィルム並みの磁気テープリールを持ち歩いていた頃、Macに魅せられた。知れば知る程、使えば使う程、パソコンはこうでなきゃ、(ただし、値段だけは論外だったが)という思いが実感としていつも眼前にあった。アップル当初の成功というボーナスが元手にあったとは言え、金儲けとは無縁
(結局、全米一のお金持ち(起業家として)にはなったが)なモノヅクリと理想の追求に生涯を没頭させえた氏は、いったいどんな人かは、読んでみなきゃ、到底その片鱗さえも掴めないかもしれないと、今から心配している。
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