金曜日, 12月 29, 2017

宮崎正弘の国際ニュース・早読み < 中国のシルクロー トの目玉「CPEC」(中国パキスタン経済回廊)挫折か

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)12月8日(金曜日)
        通巻第5538号   <前日発行>
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 中国のシルクロートの目玉「CPEC」(中国パキスタン経済回廊)挫折か
  パキスタン国内のハイウェイ、三箇所の現場で工事中止
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 イスラマバード(パキスタン政府)が困惑の体で発表した(12月5日)。
 中国が560億ドルの巨費を投じるCPECはグアダール港から新彊ウィグル自治区まで鉄道、高速道路、そして光ファイバー網とパイプラインを同時に敷設する複合プロジェクトである。
途中には工業団地、プラント、火力発電所などが突貫工事で進捗している。

 高速道路に関して言えば、パキスタン政府が道路建設を開始していたが、2016年の習近平パキスタン訪問時に、「中国シルクロード構想」(一帯一路)の傘下に入り、相乗りというかたちで高速道路建築プロセスが修正されていた。

 その高禄道路建設現場の三箇所で、工事が中断していることが判明した。
 中国のファンディングが中断されたのが原因で「汚職が凄まじく、続行が困難」との理由が説明されたという(『ザ・タイムズ・オブ・インディア』、2017年12月5日)。

 もともとパキスタンも、中国と同様に政治高官の汚職がはびこる社会。そのパキスタンと中国が軍事同盟なのだから、一部には『汚職同盟』という声もあった。
 しかしCPECは習近平が政治生命を賭けての一大プロジェクトであり、南アジアでは、560億ドルを投じる世紀の大イベントでもあり、死にものぐるいでも完成しようとするであろう。

 先般も指摘したように「一帯一路」の英語の略称はOBOR(One Belt One Road)、まさに(One Bribe One Rebate)だ。
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
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記
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