金曜日, 1月 23, 2009


自作モータロイの投入後、6000キロ走行を果たし、その結果は!?というと燃費改善効果は特に認められなかった。その原因として、スズ成分に対して鉛の割合が多いためと考えられた。心配していた、悪影響は今のところ特に感じられないが、スムーズで、音が静かになった割には、燃費が伸びないというのでは意味がない。特に1000回転〜2000回転で、粘り抵抗が大きいように感じられた。また、排気のにおいも、ちょっと投入後時間が進行したら、悪くは感じなかったにおいも、少々むかつくにおいに変わってきた。

最初に使用したハンダはスズ含量63%しかなく、ネットでしらべたら、スズ含量95%というのもあることがわかったが、これ以上鉛分は御免蒙りたいので、とうとうスズ純度99.9%というインゴットを見つけ、量が多すぎる(1.2Kg)と思ったが他に手段が思い浮かばないので、取り寄せた。材料屋ドット・コムさんで購入した。暮れに注文したので、届いたのは年明け、投入は1月8日である。

さすがに純スズのインゴットだけあって柔らかい。爪で簡単に表面にスジが引けるのである。
また、溶けやすいので、切り離さずにそのまま先端から溶かして、必要量を小分けに固めて使用した。

入れてすぐ、往復10キロばかりを走ったが、帰りの道ですぐにエンジンがスムーズになったように感じ出した。その日の帰りには、すでにはっきりと効果が感じられ、なんという柔らかさよ、とひとりでに顔の筋肉が緩んだ。感動体験であった。それで、通勤燃費も予想より0.5キロ伸びていた。ストレスのないまろやかさ、静かさ、しかもかおりも好感のもてる甘味系のにおいに変わってくれた。嫌いにならない、匂いである。

排気のにおいもガソリン銘柄でも変わるが、暖機運転をしていてもあまり臭くなく、それまで、青い煙も出たりしていたのも収まった。


会社で帰る前に、暖機運転をしていると、必ずといっていいほど放置しているとエンジンが止まった。それまた、止まった、点火系を変えたのに、なんというバイクだと冷やかされていたが、入れて一週間ほどすると、全然止まらなくなった。排気音も静かになり、時には暖機をしているのも忘れて、何かに夢中になってハッと気づき止めにいっても、回っている。

早朝の暖機も以前ほど気にならなくなった。また、暖機をしなくても、以前よりもスムーズに回ることにも好感がもてる。とはいえ、ある程度の暖機はしたほうがよさそうだ。しかし、片道17.5キロでは、暖まる前に着いてしまうので、どっちにしてもあまり関係なく、通勤燃費は良くないが、その点は致し方ないことだ。

ある程度長距離を走り、エンジンが完全に暖まると、それこそアクセルを開けなくても走る感じがする。点火系は、交換した部品だけに戻してある。ミラクルパワーを付けると、今までとはちがい信じられないくらい良く吹ける。ただ、アクセル追随型となり、アクセルの最小範囲の限界が見つけづらく、燃費改善にはあまり向かない、と感じているのでノーマルに戻した。

ノーマルでは、アクセル最小にして加速も減速もしないで走る場合の限界点らしきポイントがはっきりわかる点火タイプなので、しばらくこのまま慣らし運転を続けて見ようと考えている。

ただ、まだ千キロも走っていない全くのおニュー状態なので、あれこれいうことは避けたい。

最初、スズの塊は数個タンクの右ウィングに投入した。しばらくしてから、エンジン右側の弁のあたりのノイズが左に比べて大きいと感じて耳を澄ましたら、なんとタンク内でダンスをしているスズ片の発する音だった。左ウィングに沈んでいるはずのハンダ塊は、粒が大きく重いせいか、あまり音がしない。それで、実際の比率よりも、相対的に今ではスズ成分が多く溶け出しているのでは!?と思っている。

気になる燃費の変化は、入れた直後から体感でちがうとわかったので、定置燃費コースを走ったら、13.6と奮わなかった。それまでは14.2で安定していた。そこで、また少したって走ったら、14.0だった。それで、少し安心した。さらに2週間経った今日走ったら、14.8と向上してた。これだけみれば、鉛の多い自作モータロイは失敗だった、と言えるかも知れない。

今日は、はっきり前回よりはいいはずという思いがする走りだった。マイクロロンをいれた状態で16.xとかいう燃費の時は、普通の速度の4輪も先に行かせるような走りでの結果である。自作モータロイ投入以後は、軽く回ってくれるので、普通あるいはそれ以上に飛ばしている。過去の速度を押さえての走りは、もう戻りたくない。燃費大会にでも出るというのなら別であるが、燃費を考えてのバイク走行と言うのは味気のないもので、バイクの魅力を大幅のスポイルする、というのはバイクを乗り出した時に読んだ教本にも出ていたが、まったくその通りだと思う。

今日は、飛ばしすぎかな!?と思うほど、要所要所では出してしまった。といってもアクセルはほとんど回さないようにはしている。それでもスピードが付いてきてくれるのでありがたい。通勤も含めて、乗ること自体が楽しいフィーリングに変わって来ている。それに酔っていると、前の車に走行中追突しそうになってビックリした。それで、これは燃費は前回よりいい筈、と確信がもてたし、結果も0.8キロも向上した。過去の良い時期での値にはまだ1.5キロ以上たりないが、2週間で1.2キロもアップした、という自信は、幻で終わって欲しくないものだと思っている。

投入後、一週間ぐらいで排気管出口のカーボンの上に何やら昔のモータロイを入れたときと同じような色の排気物が着いているように見えた。アイドリング中で白煙を上げているときである。一般走行しているうちに消えていくようだ。

また、久しぶりにガソリン価格も100円を少し超えていた。102円とか105円とか。


なかのひと

2 件のコメント:

sho さんのコメント...

Natureさん、こんにちは~♪

今日は昨日と打って変っていい天気。風もないのでとても暖かく感じますね(^^)

当方は、リンクロッド破断に見舞われ、しばし小休止状態です。こんな天気のいい日はもったいなくてしょうがないですが、来週末の車検ドック入りまで我慢の日々です(^^ゞ

ネットでいろいろ調べて、社外リンク用の補修部品をゲットできました。
これでひと安心と思っていたところ、昨夜ネットオークションで純正スイングアームが出品されているのを見つけ、リンクロッドだけ分けていただけないかと質問したところOKをいただき、到着待ちになっています。
社外品で2度も破断に見舞われたため、純正品が一番いいと思っていたのでラッキーでした。

自作モータロイもどきの記事、今回も興味深く拝読しました。スズ含量によって効果が体感できるほど変化するとは驚きでした。引き続き実験レポートを楽しみにしています(^^b

nature さんのコメント...

sho様、こんばんわ。コメントありがとうございます。

リンクロッドの件、いろいろと大変だったようですね。ご同情申し上げます。それがないと、走れなくなってしまうものなのでしょうか!?それともサス性能が低下してしまうのか、あるいはもう片一方にも負担がかかり、されにダブルでの破損を誘発するおそれがあるのかと、・・・・・。

私の場合、点火系のトラブルですが、以前は水抜きで直ったり、最近の深刻例でも、結局水や不純物がキャブに流れ込んだ結果だったのでは!?とも今では思ったりしています。

時間がたったら、なんの問題もなく始動したり、エンジンは暖まっていますから、その間にそれらが、徐々に排気系から抜けたりしたのでは!?とも思ったりします。

明るかったら、キャブの水抜きもしたかも知れないと思ったりもしています。

昔、モトグッチでも、栃木のスタンドで入れた有鉛ガソリン、そっくり給油分がなくなるまで、そういう状態を再発しまくっていました。そういえば、北海道でも、かなり山奥でいれたガソリンでもそうなり、小樽あたりでも、ずっと何でだろうと思いつつ、だましだまし走っていた記憶があります。

今度再発したら、ガソリンも疑ってみなくては、と思ったりしています。

自作モータロイは、今のところ、予想通りのいいとこだらけ!??で、かなり満足しています。

マイクロロンの時は、好調燃費の持続、というのはほとんどなかったですから、次の回もさらに向上したりすれば、かなり希望が持てそうです・・・・。
2月は仕事漬け状態になりそうです。

車検が終わったら、私の分も存分にお楽しみくださいますよう・・・お祈りもうしげます。