日曜日, 3月 20, 2016

共和党主流、ルビオ撤退後の本命にケーシック(オハイオ州知事)で一本化?

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成28年(2016)3月20日(日曜日)
           通算第4853号 
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 共和党主流、ルビオ撤退後の本命にケーシック(オハイオ州知事)で一本化?
   ベテランの根回し政治家ケーシックは、オハイオ州予備選では圧勝、急浮上
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 トランプの快進撃が続いているが、勝ち方が鈍くなって勝率の速度でいえば1976年のフォード以来の悪いペースだという。
3月15日のミニスーパーチューズディで、トランプはフロリダ州を勝ち進み、ルビオを撤退させたが、オハイオ州は落としている。なぜならオハイオ州のジョン・ケーシック知事は、ここで強力な地盤があるからだ。

 派手な発言も目立つパフォーマンスもなく、しかししぶとくまだレースに残っている。ところが、誰も注目しなかった。そのケーシックがオハイオ州で代議員66票を獲得したことで、俄に注目が集まった。
 と言っても共和党主流派の期待を集めているだけで、大衆の動きとは無縁のことである。

 ケーシックはとなりのピッツバーグに生まれ、父親はチェコからの移民。母親はクロアチア。しかしカソリックへの反抗心が青年時代から芽生えていて、宗教活動に熱狂したこともなければ若き日の反戦左翼運動には批判的だった。

 学生時代、反戦運動が燃えさかるおり、時の大統領ニクソンに手紙を書いて建言したところ、ホワイトハウスに招かれ、ニクソン大統領自らが若き学生だったケーシックの話に耳を傾けたというのだから、政治的には早くから目覚めていた。
ケーシックは1952年生まれ、63歳。政治家を目指し始めると26歳の若さで下院議員に立候補、以後九期連続当選、連邦議会のベテランである。

 2000年にも一度、共和党の大統領予備選にでた。このときの相手はブッシュ・ジュニア、資金が続かず途中で撤退している。

その後、FOXニュースの司会役、地元のリーマンブラザーズの仕事もつとめ、実業界にも貌が広いうえ、2010年に州知事に挑戦して当選を果たし、14年の再選時は支持率が80%だった。

 もしケーシック知事が正式候補となってヒラリーとの勝負となれば、ケーシックが47%、ヒラリーが40%と言う調査結果もあり、かれならトランプと違ってヒラリーに勝てる候補という予測も飛び出し、党主流が飛びつくところとなった

 そのうえ、今年の共和党大会はオハイオ州の州都クリーブランドで7月18日から開催されるのである。
 にわかに浮上のダークホースといったところであろう。

    ◎○み◎◇や◇△ざ△□き○◎ま◇さ◇△ひ△□ろ○◎ 
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1384回】  
――「佛具散亂蛛網充滿寺僧洋烟に沈醉して佛道影なし」(原田2)
    原田藤一郎『亜細亜大陸旅行日誌?清韓露三國評論』(嵩山堂 明治二十七年)

  ▽
上海における日本人居留民の様子につき「予は深く其内情を説かざる可し」と綴った後、「唯日清貿易の主張者及び對清政策を講するもの宜しく此現状に鑑み以て将來を誡む即ち可なり」とする。(「其内情」と「海外発展」に関する勝海舟の興味深い見解について、1379回を再読願いたい。)

  第7は「各居留地にある雇印度人巡査の言」にみえる「日本人懼る可し」の声である。「彼れ巡査は曰く歐米人と雖も數拾名に對する一二名の喧嘩なれば必ず少數者は遁走するを常とす然れども日本人に限り假令一名となるも決して遁走を爲さず短刀其他の武器を以て實際に敵手を切る」とのこと。

  当時の上海日本人社会において「短刀其他の武器」を持っていたのは外交官やら商社マンではなく、常識的に考れば「賤業の淫婦」でメシを食っていた「無識の無頼漢」となろうか。縄張り争いの末の喧嘩か。「實際に敵手」となったのは日本の同業者か。はたまた異国の「無識の無頼漢」か。

 いずれにせよ「海外発展という事は、貧乏で小ポケナ島国にとつては最も肝要な事サ。しかしその順序がまるで顛倒して居るよ。/まづ一番槍が例の女だよ。お次がソレを顧客とする小商人やナラズ者サ。それからその地方が有望という事でもつて中商人が行き領事館が出来るといふ始末さ」との勝海舟の呟きそのものの世界が、上海に出現していたわけだ。それにしても日清戦争前夜の上海で、日本の「ナラズ者」が「假令一名となるも決して遁走を爲さず短刀其他の武器を以て」暴れ回っていたとは、痛快無比でもあろうに。

 第8は「清商の對外人商業なり」。一般に「清商は商業に巧みなり」といわれているが、原田に拠れば「彼等が對外人商業は我國に於ける投機商と質屋」のようなものであり、「常に他の落目を見て己を利する」ことに努めている。

 原田は50日ほどの滞在の後、内地旅行の危険を考えるなら「宜しく清服を着くるを以て得策とす」るとの日本領事館員の忠告を断り、「日本服の儘」に明治25(1892)年3月末に上海を離れた。とはいえ、言葉も通じないわけだから不安を抱えたままの一人旅となったはずだ。かくて「予は獨り猪群に殘りしに同船の清人は蟻の如く豕の如く船室の内外に充滿し喋々と語り囂々笑ひ或は洋烟を吃するあり或は生芋を食ふありて臭氣眞に堪」えられず、眠れぬ一夜を過ごすこととなる。

  某日、鎮江在住の日本人を訪ねると「前髪を切りたる二十四五の婦人日本服を着し出で來たれり」。傍らに立つ英国人が片言の日本語で「澤山人、ワルイ、石ナゲマス、ドロボー、アリマス」と。中国内地は危険極まりないから、一緒に上海に戻ろうと声を掛けてきた。そこで原田は、「今更上海へ返りもならず噫予は已に豕群に入り不潔不禮の苦を忍ふの折柄今は又一命を賭するの場合に到着せり蓋し丈夫の業は茲にあり今に及んて躊躇する素と予の本心にあらす」と断わって長江を遡る旅を続けた。

 ところで「日本服の儘」とは、原田はどのような旅姿だったのか。この本には何枚か道中絵が挿入されているが、そのなかに田舎道を歩いている男を描いた「江蘇省途上觀者之図」がある。この男が、どうやら原田らしい。

 雨でもないのに蝙蝠傘を広げて高々と右手に持ち、山高帽子にアゴヒゲ、振り分け荷物、膝まで隠れる紋付、その下は尻を端折った和服の着流し、股引に素足で下駄。そんな原田が歩く田舎道の前後には数多の弁髪頭。左右の畑にも人、人、人。原田を指さして笑っている者もいれば、石を投げつけている者も。原田の行く先に立ちはだかっている弁髪も。行く先々で「猪群」に取り囲まれながら、原田は「不潔不禮の苦を忍ふ」ことになる。
《QED》
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)貴誌前号に日系収容所の場面があり、貴見もありましたが、新しい読者の為に、と貴誌2546号より(2009年ですが)
こうあります。「引用開始」(読者の声2)以下のようなブログ記事があります。興味深いのは日系収容所を舞台の映画と、なんと宮崎正弘さんとの関係がでてくるからです。
(さらに引用)「映画「東洋宮武が覗いた時代」に関して。「私がロス勤務のときは、東洋宮武さんとは親しい間柄でした。昭和の終りの頃でしたが、彼は既に高齢でした(私はまだ30歳くらいでしたから、彼が高齢に見えました)。既に、日系社会では、東洋宮武さんが強制収容所で写した写真のことはよく知られていました。
  昭和59年に、NHKの大河ドラマで「山河あり」(原作、山崎豊子の『二つの祖国』)が始まるとき、今では評論家として高名な宮崎正弘さんがこの件で取材にロスに来られました。
私が、宮崎正弘さんを案内して、東洋宮武さんのところに行きました。宮崎正弘さんが、自分の出版に強制収容所の写真を出してほしいと頼まれましたが、東洋宮武さんからはイエスの返事が来ません。
話題が、東洋宮武写真館のすぐ裏にある高野山別院の話に移り、宮崎正弘さんから「自分は浪漫という雑誌の編集をしていたとき、作家の藤島泰輔さんが編集長でしたと、ぽろりと話したところ、東洋宮武さんの姿勢が急に変わりました。藤島泰輔氏夫人が、ロスの高野山別院の住職の妹さんだったのです。それで、話は急転直下まとまりまして、宮崎正弘さんは『二つの山河』を出版されました。宮崎正弘さんは、この頃からプロの作家に転出されたように思います」。
「一方、東洋宮武さんも、この頃から、強制収容所で写した写真を日本でも紹介するようになり、昭和59年の暮れには、日本で写真集を出し、その出版記念パーティーが赤坂のニューオータニで開かれました。今は昔の話です。(柏市 上橋)」
「(宮崎正弘のコメント)いま鮮明に思い出しますね。この映画は友人の鈴木隆一さんらが作成されたものです。
 http://www.enjoytokyo.jp/OD009Detail.html?TITLE_ID=14115
当該書籍の出版は1984年だったと思います。ですから取材は1983年(昭和58年)12月です。このブログ記事を書かれた上橋さんは、当時、ロス日本領事館の副領事でした。いまは柏市の市会議員です。外務省のテヘラン勤務からロスへ移動して、それ以前からの知り合いだったので、彼をたよって2週間、ロスで取材しました。ロスのリトル・トウキョウの真ん中にあった「ニューオータニ」に滞在しましたが、特別割引で泊めて貰いました。その年は夏には、ほぼ一ヶ月、ロスからロッキー山脈へ貳時間ほど奥のクレアモント研究所に招かれ滞在していたので土地勘はありました。
小生の記憶では、日系社会の混乱と分裂を描いた藤島泰輔さんの小説『忠誠登録』がありますが、これを藤島先生が知りえた背景には宮武さんを通しての交際があり、小生は藤島さんの紹介状を持参して、宮武東洋写真館へ行ったと思います。そのように記憶しております。
 宮武さんは、写真を見せては呉れましたが、貸してはくれず、結局、UCLAの図書館に足繁く通ってようやく発見しました。70枚ほど焼き増しを頼んで、一ヶ月後に写真がアメリカから送られてきて、出版に間に合いました。宮武さんが写真を貸してくれなかったのは、ご自分の写真集を出す寸前だったからで、他意はありませんでした。
 ほかにもクレアモント研究所の友人が(ご先祖が日系移民)古いアルバムを持ち出してくれたり、領事館秘蔵のアルバムからも貳、三枚拝借したり、ともかくあの日系人収容所の写真記録はそれほど、当時もいまも貴重なものでした。古い話を思い起こさせてくれました」(引用止め)。
  (FF子、小平)


(宮崎正弘のコメント)いやはや古い話、そういうことを書いたことさえ忘れていました。有り難う御座います。



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(読者の声2)「新しい歴史教科書をつくる会・東京支部 <歴史・公民>東京塾・第30回研修会」のお知らせです。
 <世界500年史より視えて来る、日本の、世界の明日を語ろう!>
         記
とき      4月24日(日)午後1時00分~5時15分
ところ     豊島区医師会館(池袋西口徒歩5分、東京芸術劇場前大通り反対側、「ローソン」の横道を入って突き当たり)
TEL03-3986-2321
http://www.tsm.tokyo.med.or.jp/map/index.html
 
プログラム
1)研修会連続講座(PM1:00~1:30)
「喫茶の伝統」その7  講師・石川陽子(日本の伝統と文化を語る集い)
2)講 演 !) (PM1:35~2:35)
「世界500年史より視えて来る、世界の変化と危機の本質」
講師・ 西村幸祐(評論家)
3)講 演 !) (PM2:50~4:20)
「西欧の地球侵略史と日本の鎖国」講師・ 西尾幹二(評論家)
4)対 談 (PM4:25~5:15)
「世界500年史より視えて来る、日本の、世界の明日を語ろう!」
語り手・西尾幹二、西村幸祐
司会:平田由香(「つくる会」会員)
【懇親会】 PM5:30~7:30 同会館にて
  ※ 研修会は、¥1,500- 予約優先で先着90名様迄
※ 懇親会は、¥3,500-で30名様予約制
< 主 催 >: ≪日本の伝統と文化を語る集い≫
<企画・運営>:「新しい歴史教科書をつくる会」東京支部
<連絡先>島崎宛 TEL;080-6722-5670 FAX;03-3660-5672
             MAIL;simazaki@rondo.plala.or.jp
           小川宛 TEL;090-4397-0908 FAX;03-6380-4547
              MAIL;ogawa1123@kdr.biglobe.ne.jp



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(読者の声3) 貴誌通算第4852号にSH生氏が(読者の声3)で私が認可保育所に関して投稿させていただいたことに対して「『児童一人当たり30万円以上の公的資金』とはどこの裕福な自治体のことですか」とありました。
今から20年ほど前、ある認可保育所で不正会計が発見され、認可保育所の無認可保育所と比べてあまりにもひどく優遇された公的資金による補助の実態がマスコミに報道されました。
保育児童一人当たりの一か月の公的補助金は財政的に裕福な地方自治体、たとえば東京都杉並区や東京都武蔵野市では30万円台、最高に多いところで37万円であり、少ないところでも20万円台であったと記憶しています。これでは、補助金の額を保護者に直接支給して、ご自身で保育していただいた方がよいという批判がありました。
 現時点での大分県での公的支給額が、ゼロ歳児で18万円、平均で約9万円ということは、20年前と状況がかなり変わったということです。現状のご教示ありがとうございました。
「『認可保育所の利権に巣くった悪党ども』とは誰のことを指しているのか」とのことですが、20年前の事件では、不正会計がばれた相手をその保育所の経営者が殺害して、その殺人事件の捜査の中で、一部の悪徳認可保育所経営者の実態が明るみに出てきて報道されました。
私が言及した「認可保育所の利権に巣くった悪党ども」とはその保育所経営者や同様に不正会計を行っていた人たちのことを言っています。いずれにしても、公的資金による補助は保育所に対する補助から、保育所に児童を預ける保護者の状況に基づく保護者への個別の補助へと軸足を移すべきと考えます。無認可保育所の保育士や経営者やそこに預けられる児童の過酷な状況の改善を公平に行うにもこのことが必要です。
その上で、認可保育所を含めた全保育所、全保育士、保育児童、保護者の状況の底上げを大胆に行うべきです。
 私の前の投稿の内容が十分に意を尽くせず、不適切あるいは不十分な表現があったことをお詫び申しあげます。
  (ST生、千葉)

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