水曜日, 7月 13, 2016

Mathematica10.4以降に組み込まれている回帰モデルProperties AICc


亘香通商様より頂いた回答の中にデフォルトの回帰分析の特性表示が示されていたが、どういうわけかそこだけ真似ても結果が表示されなかった。昨日の暑さとは打って変わって今日は休み日和。昨日から期待していて、期待通りに休みがとれた。そこで、あれこれ試して見て探している回帰分析の特性表示が示されるようにするにはどうしたらよいか朝からあれこれ考えたが、一番良いのはあちらの回答をそっくり真似てみるのが、一番良さそうだと気がついた。そうなると、同時に動く9.0.1と10.4.1とがあって、動作に差がない事はわかっているので、消してしまったメールをなんとか復元して9.0,1で追試した。

どうせ真似るなら、データを開くときに、自分のデータを開き、そのプロパティも見たかったので、並べて比較した。左が自分のデータしかはいっていないファイルに、右の回答データのコマンドなどを真似て行った。
以前お見せした回答は、小林夫妻共著の値そのものだったので、こんどは例題として表示されている20データでの回答も確認の意味で配列順所を最後にyが来るように並び変えた。

すると、教科書どおりの回答例が得られた。(p26、左下、Out-[31]={7.51166}, 7.16476, 5.8021} しかもそのプロパティもちゃんと得られた。

彼方から送られたデータが何時のバージョンかは不明だが、10.4.1で同じ事をしてもグラフ表示はされなかった。これの不思議のひとつ。また、小林夫妻の本にはyが最初に置かれていて最後までその調子だった。だから、偏回帰係数にマイナスがついたりしていて、この順序で分析するとエクセルでもあたらからの回答と同じ値となった。
ネットで探したプロパティはこう
であった。今きづいたが、先方から送られたファイルには(* CreatedBy='Mathematica 10.3' *)というただし書きがついていた。.1ちがうだけで、グラッフィックも表示されたりされなかったり、かなり神経質でもある。
これが、10.4のプロパティである。
10.3以前のプロパティと比べると、一個だけ多い。それは何か!?。印刷した結果を見比べると、AICcという項目が追加されて全体で64個となっている。AICは20年以上前から知っていたが、AICcは初耳(目)だ。
http://www.singularpoint.org/blog/r/aic-aicc-aiccmodavg/
には 『小標本の場合は、AIC じゃなくて AICc を使うといいよとのことなので、今回は、前回同様の方法で AIC と AICc を比較してみた。』という記事が見つかった。
上記の方にお礼申し上げます。

解説文を一読して頂けば賢明なる諸子にはおわかりと思うが、R」を使ってのシュミレーションらしい。Rの人気の秘密が少しだけ垣間見えた感じだ。

10.3の発表が今年の3月。10.4は4月である。1ヶ月の間に、AICcが新たに追加されたわけで、Wolfram社もそうとうRを意識している姿勢かもしれない。SAS社でさえも殿様商法ばかりではなく、若い学生向けに無料で市販製品と同様のパッケージをおよそ1年の期限付きで貸し出しているのだから。


マルチ回帰にも、AICは44.043などと出ており、10.4では


全体としてよく似たFit結果が示されている。

10.4では44.73〜となっている。オーダーは一致している。
気がつくとマルチ統計は、毎日のようにネットなどでも目につく。私は社長の著書を購入したので、4万近い値段のソフトを無料でお借りして使わせてもらっている。解説書の最後の章(11章)にあるマルチ回帰分析を使ってみたいと思っている。



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