RIDE12(モーターマガジン社)東本(はるもと)昌平氏の雑誌をはじめて購入。今回はT2特集で、10年前の自分を裏切らないために、とある。ミスターバイクでも、BIG1の総特集記事を載せていて、申し合わせたかのように出揃った感じ。
T2も写真も今回の物は実写もきれいですばらしい迫力があるが、東本氏の描くバイク画に魅せられて買ってしまったような気がする。
The Amble Master というタイトルで、10年以上乗ってきたT2とその所有者のさりげない日常に、生活環にしっくりと溶け込んだバイクライフが描かれている。馬迦巣とかいうスナックの店長の回顧と現状とが交互に折り込まれて、T2のカウルを外してしまった自分もあらためて、カッコいい〜、と見直した。
www.amazon.co.jp/東本昌平RIDE-12―バイクに乗り続けることを誇りに思う-Motor-Magazine-Mook/dp/4862790674
一軒おいたおとなりにも隼があるが、この店に出入りする若者が、バイク選びで悩み、店長にアドバイスを求めるが、隼の300キロというデータにも惑わされ、候補が決まらない。どうも10年以上も乗り続けようと意気込むと、なおさらあれこれ悩むらしい。取り合えず、隼に乗ってみれば、などと言われている。
東本氏のいろいろな角度からの描写を眺めて、リヤビューやサイドビューが特に気に入ったのだが、似た写真と比べて、以前紹介したT2のリヤビューと違うことに気付いた。その結果、この写真のライダー氏、リヤウィンカーは2、3センチはステーを詰めている、というこに気付いた。ノーマルだと、車の脇をバックで出るとき長過ぎて車の塗装を傷つけたことがあり、気にはなっていたのだが、スタイル的にはともかく、短いほうが実用的。もっとも、転んだとき、問題になる長さではないのだが。ウィンカーはフレキシブルタイプで、よほど運が悪くないと、ポキリとステーが折れるということはない。
さて、シリンダーアースを復活させてみて、過熱もなく最初は燃費も好かったのだが、調子にのって回したら
また調子がシフトし、アイドリングが下がってきてしまった。それとともに、燃費も落ちた。ただ、高回転でははまるで2サイクルのように気持ちよく、回すほどにターボ効果があるかのよう。当然燃費はよろしくない。アイドリングをつまみを半回転以上回して900回転ぐらいまで上げて、省エネモードで走っても、回復しない。シリンダーの「当たり」が回復しない。
それで、結局アースは、サーキット的な走りにはいいのだろうが、諦めて外した。外すと、また走りが変わり、素直な感じ。付けていると威圧的な響きを発していたのだが、それもなくなり大人しく従順な感じに。アイドリングも高めに戻るかと期待したのだが、それもなし。燃費も昔にもどり、ドキリとしたが、一日以上間を於いて、エンジンを慣らしてから、慎重に燃費をみると、通勤を含めたコールドスタートで、15キロと回復し、ホットスタートで16.7キロと以前の値にもどりホッとした。
それで、紆余曲折を経て、なんとなくコツというか燃費をよくするこのバイクなりの走り方が少しは分かった、ような気がした。何度も頭を掠めてはいたのだが、上澄みトルクと言う言葉をここで初めて使おうと思う。にんじん君などを付ける前は、アイドリングも低かったせいもあるのだろうが、アクセルを少し開けないと加速しなかった。最初、え〜、1000ccといってもこんな程度のものかというほどの鈍い加速。
それでも普通に乗って、燃費は13.xから16.1ぐらいだったが、昨年夏あたりから、どう頑張っても15キロを越さなくなった。0.5キロは低下したような感じ。マイクロロン処理もしているし、1万や2万キロ走行したと言ってもそんなに摩耗が進行するとは思えない。それで、にんじん君やミラクルパワーの登場となったわけだが、これをつけて、アースを清掃した頃から、発進であきらかにアクセル開度あたりのトルクが少々増加していることに気がついた。ただ、毎日乗っていて分かる程度の微々たるものだが、それを上澄みトルクということにした。
ただ、ちょっとでも以前のように気持ちよくアクセルを開けるとすぐ燃費はおちる。それで、いろいろと試行錯誤し、結局アースも過剰なものは、アクセルを開ける走りではあきらかにパワーが感じられるが燃費には貢献しないことがはっきりして、外した。そうすると、燃費を良くする走りは、結局この僅かながらも増加した上澄みトルクに頼るしかない。いろいろと試した効果があったのかなかったのか知らないが、エンジンもかなりゆとりをもって回るようになり、この上澄みトルクだけでも結構速い走りができるようになった。これだけで走ると、回転が上がるのにタイムラグがあるが、アクセルを極めて少しだけ開けていても、回転がすなおにアップして、スピードが出るようになってきた。
特に、今朝は、アースを外してまだ一日、コールドスタートしたら、この上澄みトルクだけでは走らない。クセがついてしまっている。土曜の早朝で、後からせっつく四輪もほとんどなく、上澄みトルクだけで回転が上がってくるまで気長に待つ姿勢で運転していると、だんだんそれだけで回転が上がってきてくれるようになった。そして、高速に入る頃には、アクセルを開けなくとも、結構まわって走ってくれるようになった。
それで、100キロ走行もしたのだが、振動も少なく静かに回ってくれている。エンジンアースを付けていれば、もっと振動も出て、加速も豪快なのだが、燃費は急激に落ちた。
それで高速を降りてセルフで給油。昨日みたいに13キロ位では困る。ブルーのSC54が止っているが、コンビニにいっているらしく無人。給油が終わって燃費計算をしていると、やたら吹かして豪快な音を立てて出て行った。そしたら、丁度15キロ。この時点で、疑問は氷解した。それで、帰りはその会得した技法で、それなりに車をかわしながら、バイクらしく、走っても16.7キロも出た。もう少し押えれば、もっと行くだろうと思う。
後は、エンジンを最適に保つよう慣らし運転を続ける必要がある。にんじん君もいろいろな使い方をして、効果がほとんどないとまで思ったことも度々あったが、エンジンの慣らしが不十分なのと、上澄みトルクを有効に活用していなかったことに尽きる、と思う。アイドリングも上向きになって来た。まさにAmble Start と言っていいのだろう。最初はかったるく感じるものだが、続けていくと、エンジンが自力で積極的に回るように変化もしてくるものだ、と今日は感じた。
気持ちよく回して13キロ前後と言うのは、sho様(http://www.geocities.jp/shonaka2001/)から送っていただいた雑誌の特集にも載っていた値である。当時のヤマハのXJ1200が13.5キロ位と出ていた。
にんじん君を買うと、『脱★悪燃費走行★のススメ』が送られてくる。その目次だけを示す。これだけやったらノーマル車でも燃費がかいぜんされるかも!?という内容であり、正常車ならそのまま当てはまるかもしれない。当時は正常車だと思っていたが、その後ミラクルパワーを一番シリンダーから一個づつ順に着けていったとき、一番シリンダーの火花が弱いことが分かった。劇的にフィーリングがかわった。にんじん君ではわからない変化だった。後は、増加させてもさほどの変化は感じなかったが、多少はよくなったかな、程度。ただ、各シリンダーがバラバラに回っているような感じがあり、1000キロ以上走って、アースを付けたり外したりの荒療治もおこなって、今は快適に4気筒が協調して回る感じになった。
ただ、時々1300〜1500で、不整爆発を起こすことがあり、接点用スプレーで直ることもあるのだが、また再発をしたりしなかったり。その回転域で、アクセルをつい開けてしまうと、悪燃費は確実。それを過ぎて2000回転あたりから急に爆発が整いトルクアップ。にんじん君の出番で、低いアクセル開度でも充分に重い車体を前方へ押し出してくれる。上澄みトルクは、アクセル開度に頼る加速をしていると、消えてしまう、というかその働く出番がない感じで、それではもったいない走りとなってしまう。エンジンの慣らしとは、ここでは、その上澄みトルクが十二分に出るように、シリンダーの「当たりグセ」を付けることを言っているつもりだ。
Amble Nasterをして、An amble doctorに・・・・。BIG1は、その信頼に足る設計と造りをされているようだ。BIG1が出たとき、ホンダ社内では、約80名ほどが購入したという。T2は輸出を含めて1408台しか製造されなかった、という。
土曜日, 6月 14, 2008
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