前回に続き、タンク内のスズ濃度変化の追跡記録である。
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一度、濃度の濃いガソリンを空にして、満タンにして走行したら、内部のスズ粉濃度は一気に激減する。その状態で走行していると、スズ濃度が上昇してくるまでかなりの時間がかかり、既成の、スズのない状態に近づいて走ると、それまでスズ層にカバーされていたのだろう、鉛臭い臭いが強まる。また、低速で、鉛特有の粘りが現れてきて、エンジンがガツン、ガツンとギクシャク走行をする。二千回転を超えると、スムーズに走行する。
最初に入れたハンダロイの影響だと思われる。最初に入れてしまっているので、より微細な表面組織の隙間に、スズと鉛の粉が付着したのだと思われる。スズとは違い、経験上、鉛のほうが、展着性が強いようで、スズが倍量であったにも拘わらず、鉛臭く、スズらしい甘みがかった臭いはほとんどない。
それで、40キロほど走行すると、またスズ効果が出てきて、臭いを押さえ、スムーズになっていくが、80キロをすぎるあたりから、内部濃度が濃くなり始める気がした。そして150を過ぎるあたりから、再びかなり濃いというか濃すぎる感じがしだした。180キロほど走行して、満タンにしたら、やはり最初は、内部濃度が薄まった結果、またまた鉛臭くなり、エンジンのガクガク感が低速で出てきて、ヘルメットを振るほどのガクガクで、びっくりした。
しかたなく、とうとう各プラグからつけていたミラクルパワーをすべて外した。するとだいぶそのガクガク感はうすれ、比較的アクセルに忠実に加速するようである。しかし、最初に経験したガクガク感は時折軽く現れた。
ミラクルパワーがないと、80キロ走行しても、140キロ走行しても、タンク内濃度の上昇は、前回と同じはずにも拘わらず、濃すぎる感じが出てこない。実は、クラッチ板を交換する前日に、もういちどタンク内のスズを取り去る依頼もしたのだったが、走っているとミラクルパワーがないと、大変にいい感じで走れる。それで、また後悔しだした。翌日、バイク屋さんには、あわてて、タンク内清掃の件は取り消した。走るほどに、ハンドルに伝わる振動がまろやかになり、しっとりした気持ちよさに変わってくる。これだよ、これ。求めていた感覚は!!。エンジンは少し重い感じはするのだが、力強い一定のトルクが加わっている感じがする。バイクというより、4輪のエンジンのような気さえする。
まだ、推測の段階だが、ミラクルパワーは瞬発的な燃焼を促すようである。それがないと、特にイグナイター交換後の感じでは、燃焼が実にマイルドで気持ちが良い、という感じに変わる。おそらく、スズ濃度の上昇したガソリンは、通常のガソリンより、難燃性が高まるような気がする。それで、ミラクルパワー的な火花より、ノーマルの点火系のほうが、適応性で幅が広く、その難燃性とうまくコミットしているのかもしれないと、思った。
まだ、タンク内のガソリンが二回しか入れ替わっていないので、なんともいえないが、連休の最初の頃、高速走行して高燃費を得たときも、ミラクルパワーなしだったことと思い合わせて、少なくとも、スズロイとミラクルパワーの燃焼特性は、マッチしていないという思いが、現時点では強い。
現在は、シリンダーヘッドアースと、にんじん君と、ノーマルの点火装置だけである。ワイヤーハーネスを取り替えたとき、にんじん君の効果を期待したが、効果は感じられなかった。そこで、シリンダーヘッドアースを復活させると、ミラクルパワーをつけたときのようなアップ感が出て来たので、そのまま使用している。しかも、ミラクルパワー装着時より、振動が少ないというか、丸いというありがたい効果もあった。それで、さらにスズロイのスムーズさが加わるので、他人様には教えたくないような、醍醐味を味わえる。まだ、基底部には、鉛成分が色濃く展着され、中途半端に残っているようなので、エンジンの重さも、それなりに理解は出来る。今後、どのように変わっていくのだろうか?しかし、今は2.5個のスズロイは多すぎないようなので、ほっとしている。
ミラクルパワーをつけていたら、これでも多すぎ、せいぜい一個か半個が適量と判断し、いっそ全部取り除いて、他のケミカルに移行しようとさえ思っていたのだった。高速でもミラクルパワーなしで調子良かったときは、今の4倍ほど入っていたのだったが、・・・・・。だから、たぶん今は丁度良い濃度範囲のあたりにあるはずではないか?と推測している。
そして、クラッチ版交換を済ませたバイクを受け取り、調子を見る。スプロケットも交換したが、フロント側の小さなものだから、と多寡をくくっていたら、工賃を含み一万円近く行き、唖然とした。リヤは、特注のForgedとか何とか書いてある、白いスプロケットで、少しは減ったが、あまり目立たないので、そのままにした。
左手に馴染んだ位置で、クラッチが繋がるのは気分がいい。シフトタッチなども気のせいかメリハリがしっかりとしてきた感じ。当然ながら、オイルは本日交換済み。しかし、青い煙は依然として出ている。それで、いつもの燃費コースへ行く途中リザーブとなる。満タンにして、定置燃費を測定したら、15.47だった。
今回は、急にタンク内スズ濃度は、減ったにしても、前回のようなゴツゴツ感はなく、あっさり走れた。35キロを過ぎたあたりで、スズの効き目が少し出始めたかな!?と感じたが、そうなってからのほうが、青い煙を良く吐くようだ。匂いはあまりない。すると、古いオイルに溶け出した部分の匂いもあったのかもしれない。
とにかく、2000以下の低回転でも比較的スムーズに回り、これといった特徴はなく、なんだかつい先日までの騒ぎが嘘のよう。点火系のちょっとした修正というか、小細工でこうも変るものかと、思う。計測のため、満タンにしたが、なんだか、さらに低速ががスムーズになったように感じる。鉛成分は取れたのだろうか?まさかとは思うが、点火系のせいかもしれない。
あとは、バイク屋さんでステアリングの締め込みも依頼したので、粘っこいハンドリングに変った。これで、段差を通過したときのコツンと言う音は解消された。
土曜日, 5月 23, 2009
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2 件のコメント:
Natureさん、こんばんは~♪
やはり大型バイクはメンテナンスにもお金がかかりますね~。
私の場合、スプロケはフロントが3,500円、リアが9,800円でした。いずれも純正ではありませんが。
ドライブチェーンは量り売りで11,080円。スプロケとチェーンの交換工賃は9,300円でしたので、合計すると33,680円です。結構かかりますよね~。でも消耗品ですし、自分で交換もできませんので仕方ないですね。
今回はパターンの見た目でブリヂストンのBTを選びました。パターンが複雑だと路面との抵抗が大きいような気がします。ということは減りも早いのでは?という気もしますが、どうでしょうか。まあタイヤも消耗品ですから、いろいろ実験してみるのもいいでしょうね。結果が今から楽しみです♪
sho様、深夜にも拘わらず、ご丁寧なデータ提供ありがとうございました。
まったく、大型バイクは・・・ですね。
会社でも、新車で買ったほうが安いんじゃないの!?という無責任な噂があるらしく、先日、新規参入の息子ほど年下の社員にも、突然言われてしまいました。
そうですね、あと数万で、ビッグ1の発売当時の価格93万円と同じくらいですね。故障や不備によるパーツ交換だけで。タイヤ代を入れたら、100万オーバーかな。あと数万でSC54の中古が手に入るところでした。
今月ようやく、イグナイター+リヤタイヤ交換のローン9万円弱が終了するというのに、今日も4万円でお釣りはたった1000円でした。
クラッチ交換は、ディスク9枚10240円、プレート8枚4790円、手数料6000円、ガスケット900円で済みました。
オイル交換6000円、それに・・・です。たった、
2〜3個のスズロイ除去を頼んだら、さらに+5000円は行くところでした。しかもリヤブレーキが交換時期だと指摘され、・・・。バルヴの交換も2年に一遍ぐらいはしないと劣化しますしね。でも、頑丈なものですね。
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