火曜日, 5月 12, 2015

宮崎正弘の国際ニュース・早読み (福島香織『本当は日本が大好きな中国人』(朝日新書))

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 『三島由紀夫の総合研究』(三島由紀夫研究会 メルマガ会報)
    平成27年(2015)5月12日(火曜日) 
          通巻第885号  
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今月号の『正論』(6月号)の巻頭グラビアページに三島由紀夫が揮毫した「憂国」「至誠」などの書が特集されています。
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 ◆書評 ◇しょひょう ▼ブックレビュー ◎BOOKREVIEW◆ 
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 中国人の三島由紀夫認識が劇的に変わっている 
  中国の作家の殆どが三島作品を読んで「影響をうけた」と告白

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福島香織『本当は日本が大好きな中国人』(朝日新書)
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 中国人ツアーが大挙して日本に押しかけ爆発的に紙おむつ、粉ミルク、ウォッシュレット、漫画本などを買っていく。大ブームの裏側にあるのは、じつは中国人は日本が大好きであるという心理だ。
 評者(宮崎)も、じつは中国全土33省をくまなく歩き、香港、台湾、マカオを含めて中国語圏に200回ほど渡航しているが、反日をがなりたてるカルトのような人物に出くわした経験がない。一度、貴陽だったか、あるいは江西省の地方都市でタクシーに乗って「日本人か」と問われ、そうだと言うと、「小日本」と言われたことがある。それだけである。
 ドラえもんの海賊版が溢れ、高倉健は男の神様として尊敬され、尖閣問題より「蒼井そら」、村上春樹に癒され、土産には南部鐵鍋。日本食レストランは健康食という神話が浸透して満員の店が多い。
 中国の現場レポートに定評がある福島さん、そのフットワークの良さを活かして、雑多な人々、多彩な知識人にインタビューを繰り返しながら中国人の深層心理を抉った。

 さて中国人の三島由紀夫認識である。
 福島さんは多くの中国人作家にインタビューし、共通するのが川端康成、村上春樹を読んでいること、渡辺惇一には独特の評価とあこがれが潜むこと。これについても評者は、渡辺さんが死んだ直後の『WILL』に中国に於ける渡辺評についてかなり長い評論を書いたことがある。

そして嘗ては「軍国主義の代表」と悪罵された三島が、文学的に見直され、多くの作家が三島由紀夫の文学を称賛していることである。『驚き心揺さぶられた記憶は相当深い』と或る有名作家は言った。
 「三島由紀夫を読んでいないという人はいないし、嫌いという人も知らない(中略)。大江健三郎より面白いという」
 ノーベル賞作家の莫言も「三島は徹頭徹尾、文人であり、文学のために生き、文学のために死んだ」と言っているそうな。莫言はガルシア・マルケスや大江健三郎を尊敬する左翼作家だとばかり思っていたから、これも意外な発言である。
 
 本書の最後にもう一つ、面白いことが書かれている。
 中国の反日カルトの活動家たちも、じつは日本が好きで、とくに日本人の左翼と交流があること。日本から中国は学ぶべきは多いと発言していること。
 反対に反政府の知識人は、日本の右翼が大好きなこと。また人権、民主、天安門などで反共の人権活動家が支援集会を呼びかけても、カンパをもってかけ散じるのは日本の右翼陣営であり、左翼は金のかかる集会にはこないという特徴があると喝破している。左翼の偽善を直截に論断はしていないが、まことに爽快な本である。(評 宮崎正弘)
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   五月から十月の会員例会、公開講座の予定です
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 5月公開講座は西村幸祐氏
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5月の公開講座は西村幸祐氏(評論家)。要領は下記の通りです。
       記
1)日時  平成27年5月29日(金)18時半~ (18時開場)
2)場所  アルカディア市ヶ谷(私学会館)
  http://www.arcadia-jp.org/access.htm

3)講師  西村幸祐氏(評論家)
4)演題  戦後70年と三島死後45年―ダーザイン〈現存在〉としての三島由紀夫
  西村幸祐氏の新著『21世紀の「脱亜論」―中国・韓国との訣別』(祥伝社新書)
http://www.amazon.co.jp/dp/4396113986/
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6月の会員例会講師は荒岩宏奨氏です
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        記
1)日時: 平成27年6月29日(月)18時半~(18時開場)
2)会場: ホテル・サンルート高田馬場大会議室
     (JR・東西線・西武新宿線「高田馬場」駅前)
http://www.jalan.net/uw/uwp0400/uww0401init.do?yadNo=334165&jcstm=

3)講師: 荒岩宏奨(あらいわ ひろまさ)氏(展転社編集長)
4)演題: 蓮田善明と三島由紀夫
5)内容: 戦前『文藝文化』を主催し、少年三島由紀夫に多大の影響を与えたといわれ、終戦時マレーで壮烈な自決を遂げた蓮田善明の「みやび」の思想と「死生観」につき論ずる。
6)講師略歴:昭和56年山口県生まれ。広島大学教育学部卒。プログラマー、雑誌編集者を経て現在株式会社展転社編集長。
7)会費:一般二千円、会員千円
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9月の公開講座講師は新保祐司氏
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 都留文科大学副学長・教授の新保祐司氏(文芸評論家)が登壇します。
     記
1)日時: 平成27年9月18日(金)18時半~(18時開場)
2)開場: アルカディア市ヶ谷(私学会館)
      http://www.arcadia-jp.org/access.htm

3)講師: 新保祐司氏(文芸評論家、都留文科大学副学長・教授)
4)演題: 神武東征と交声曲「海道東征」の復活
新保祐司氏は国民歌「海ゆかば」の作曲者である信時潔の評伝を書かれていますが、信時潔が昭和15年に紀元2600年を奉祝するために作曲したオラトリオ(交声曲)「海道東征」は傑作の評判も高いのです。
ところが戦後は顧みられることがなく、ようやく故黛敏郎先生が再評価を行い、そしてこれまでに2度ほど完全演奏が行われたことがありますが、今秋11月には新保氏のご協力で大阪で復活演奏が行われる運びとなりました。正に神話と現代音楽が一体となったこの傑作とそれを生み出した信時潔についてCD演奏も含めて熱く語って頂きます。
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十月の公開講座予告
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田中英道先生(東北大学名誉教授)の公開講座が下記の通りきまりました。
          記
1)日時  10月21日(水)18:30~(18:00開場)
2)会場  アルカディア市ヶ谷(私学会館)
  http://www.arcadia-jp.org/access.htm

3)講師  田中英道(東北大学名誉教授)
4)演題  三島由紀夫と「美」
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 国際シンポジウム、東大で11月に連続開催が決定
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 国際シンポジウムは11月14日、15日、そして22日の三回、内外の三島文学研究家が勢揃いして、東京大学教養学部で開催されます。
 タイトルは「国際三島シンポジウム 2015」 
 生誕90年、没後45周年を記念しての催しです。
 要項
  11月14日 東京大学教養学部900番教室
     15日 東京大学教養学部18号館ホール
     22日 青山学院大学アスタジオ
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十一月七日、四日市で「森田必勝 追悼会」が開催されます
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 森田必勝(楯の会学生長、自決)の没後45周年を記念し、追悼会が開催されることが決まりました。
 記念講演は宮崎正弘氏(評論家)
宮崎正弘氏は学生時代に日本学生同盟幹部、日本学生新聞編集長。学生運動で森田の友人。事件直後、森田必勝遺稿集『わが思想と行動』(日新報道)を編纂した。
三島由紀夫研究での著作には『三島由紀夫「以後」』(並木書房)、『三島由紀夫はなぜ日本回帰したのか』(清流出版)、『三島由紀夫の現場』(並木書房)の三部作がある。
      記
  とき   11月7日 1400―
  ところ   四日市市文化会館
 http://ticket.st/places/mie-363
  入場無料(予定)
  名古屋、岐阜、京都方面の愛国者のみなさん、ふるってご参加下さい。
    ◎
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  三島由紀夫研究会   yukokuki@mishima.xii.jp
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(C)三島由紀夫研究会 2015  ◎転送自由
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