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(HO生、山梨) (宮崎正弘のコメント)中国海軍初の国産空母「山東」は4月23日に進水式を予定しており、習近平主席が式典に出席すると報じられています。 現在、遼寧の方は搭載機が四機から五機に増えているようですが、訓練の成果はまだあがっていない様子です。 □◎◎○ ○◎○▽ ◎○◎○ ━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━… 西村眞悟の時事通 西村眞悟の時事通 西村眞悟の時事通 …━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━ ♪♪ 憲法九条に目をつぶる改正論は似而非だ! @@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 平成29年3月31日(金) 三月二十九日の夕刻、憲政記念館で、日本会議が主催して憲法改正の集会が開かれた。社民・共産以外の各党から論者が演壇に出て各党の憲法改正に関する所信を表明した。その所信を一応聴いたので、やはり本通信でいわゆる「憲法改正」について指摘しておきたい。 (1)九条を容認する改正論は似而非(えせ)であり有害である。 まず、集会から二日が経過した本日三十一日、不思議なことに、各党が何を言ったのかさっぱり思い出せない。そこで、言っておく。 この集会の主旨が、昭和二十二年五月三日に施行された「日本国憲法」の改正のことならば、それは、我が国の国体を狂わしている一条の改正! 次に、九条の削除!もしくは、 削除に近い改正!以外、あり得ない。 この一条と九条に触れずして他の箇所の改正を論じ、また訳のわからん加憲の如きは、全て「毒の樹」の枝葉を広げる所為であり、我が国家と国民にとって無用どころが有害である。 そこで、「毒の樹」とは何か。それは、それは昭和二十一年二月中のわずか九日間に、我が国を軍事占領していた連合軍総司令部(GHQ)民政局の二十五人のメンバーが英文で書いた「日本国憲法」、とりわけ、そのメンバーのチーフであったチャールズ・ケーディス大佐が、自ら「日本を永遠に武装解除するために書いた」と明確に言った「九条」である。 「改正」とは改めて正すことであろうが。従って、この「毒」を改めることなく温存して他の箇所の「改正」を論ずることは、「毒」を公認してさらに繁殖させることで、正すことではなく悪であり有害この上ない。また、「加憲」の如きは、「毒」のまわりに何かを加えることで論外である。しかるに、二十九日の集会で、どの政党も「一条」にも「九条」にも触れなかった。それ故、彼らが何を言ったのか思い出せないのだ。というより、覚えているほどヒマではない。一杯飲んだら忘れてよい。論者も挨拶がすんで二日たてば何を言ったか忘れる代物である。 と、言うわけで、そもそも、この集会が、憲法改正論の盛り上がりを示すものなのであろうか。 平成五年、自民党が野党に転落して新内閣の防衛庁長官に中西啓介さんが就任した。そして、新長官の中西啓介さんが、憲法改正つまり九条の改正の必要性に触れた。すると、「野党になった自民党」が野党になった瞬間に「社会党」になっていて、憲法改正に触れた新長官の罷免を新内閣に要求して、中西長官を辞任に追い込んだ。この度の集会は、この自民党勢力が中心になって行われたのであるから、憲法改正論の盛り上がりを示すものと主催者は評価したいのは分かる。 しかし、演壇の者は、「日本を永年に武装解除するために書かれた条項」にフタをしている。これ、コップの中の水がコップの中だけで騒いでも盛り上がったことにはならないのと同じだ。 振りかえれば、我が国の連合軍による占領が解除(独立)された昭和二十七年から始まった自主憲法制定論は、明らかに憲法九条改正をターゲットにしていた。従って、この六十年前の改正論の方が、今の改正論より内実において盛り上がっていたのではないか。 (2)立憲主義とは何か 立憲主義とは、憲法に基づく国政の運用のことである。では、その「憲法」とは何か。 「真正の憲法」のことであろう。「真正でない憲法」に基づくことは立憲主義ではない。 では、「日本国憲法」は真正なのか?! 外国人であるGHQ民政局の二十五人が慌ただしく九日間で書いた憲法が我が国の憲法として真正であるのか? あるはずがないではないか! よって、集会で言われていた立憲主義とは、似而非、まやかし、である。 そもそも、「日本を取り戻す」とは、我が国の「真正の憲法」を取り戻すことであろうが。 真正な憲法を取り戻すことなく、どうして日本を取り戻せるのか。岸信介氏が、自主憲法制定、という言葉を使った真意と時代の苦痛を忘れてはならない。 外国に支配されている時に、その支配者が書いた「憲法」を未だに押し戴いていることは、その支配を継続して七十年後の今も受け入れていることであり屈辱ではないか。真の立憲主義に目覚めて、この屈辱を晴らそうではないか。 (3)平和憲法とは何か 現憲法は、平和憲法だ、平和主義に基づいているという論者がいた。では、平和と戦争の関係を論者は如何に捉えているのか。トルストイにロシアの対ナポレオン戦争を描いた「戦争と平和」という大小説がある。その題名のように「戦争と平和」は不可分なのだ。 戦争に備えることによって平和を維持できる。平和に慣れたときに戦争が勃発する。 従って、現憲法が「平和憲法」だというならば、我々は、「戦争憲法」を造らねばならない。 「平和憲法」と「戦争憲法」が一対として存在して、初めて国家と国民の安泰が確保できるからだ。 皇居の側に「消防庁」がある。 その玄関に、英文で「Department Of Fire」と書かれている。その通り。火事のない平穏な社会を維持するためには、Department Of Fireが機能しなければならない。同様に平和な国の平穏な国民生活を確保し維持するためには、 Peace Constitution とともに War Constitution と Department Of War が必要なのだ。 我々は、今こそ、戦争憲法と軍隊を創設しなければならない。 (4)国家存立のための戦略としての日本国憲法無効論の死活的重要性 憲法九条削除に触れることなき改正論者のように、目をつぶれば世界がなくなる訳ではない。我が国を取り巻く内外の情勢はまことに厳しい。北からロシア、北朝鮮および朝鮮半島情勢そして覇権主義中共の台頭! 我が国の領土である国後択捉に最新鋭ミサイル基地を増設するロシア、核実験と弾道ミサイル発射を繰り返す北朝鮮、尖閣諸島と沖縄本島を狙う中共。この情勢のなかで、従来通り、アメリカに依存する日本に未来(出口)はない。 アメリカが「日本を永久に武装解除されたままにしておくために書いた憲法」によって我が国を守ることはできない。しかし、この国際情勢の中にあるにもかかわらず、改正論に九条削除がない現在の国内状況は、一体全体、何を意味するのか。 それは、厳しい国際情勢に適応できる憲法改正を待つことなできない、改正は間に合わない、ということである。どうでもいい改正論者ばかりがタケノコのように表に出てきて、 妥当な改正実現に何年かかるのか? では、憲法改正は間に合わないから、中共に沖縄を渡しましょう、ロシアには国後択捉をさし上げましょう、日本を北と南に二分して中露の属国になりましょう、これでいいのか! こんなこと断じて容認できない、死んでもこれを阻止する、と覚悟を決めるならば、どうするのか。 その時こそ、立憲主義の本義に立ち返り、内閣総理大臣が、昭和二十二年五月に施行された日本国憲法は無効であることを確認して、我が国の真正の憲法である我が国の歴史と伝統と不可分の大日本帝国憲法に基づいて国家防衛に向かうことを宣言し、その宣言を敢然と行動に移すことによって国家の安泰と国民の安全を確保することとなる。 従って、これから突発的に何が起こるか分からない国際的激動期に突入する我が国の総理大臣は、蛮勇を内に秘めて、時に臨んで、「狂」を発する者でなければならない。 高杉晋作の「晋」を名にもらっている総理大臣、覚悟を固められたし。 (にしむらしんご氏は前衆議院議員) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ★大好評発売中 ↓ 宮崎正弘の最新刊二冊 !! ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ♪ 宮崎正弘 vs 石平 対談第八弾 『いよいよ、トランプが習近平を退治する!』(ワック) @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ https://www.amazon.co.jp/dp/4898317537/ (定価税込み994円。↑) ――4月6日に訪米する習近平は強敵トランプとの交渉で、多くを引き出そうとしている。南シナ海も、尖閣、沖縄も一歩も譲歩する意思はない。ところがアメリカは当面、北朝鮮の核ミサイルを前にして中国との直接対決は避けるだろう。 中国は景気後退、バブル破産が秒読み、暴動が各地で起こり治安が悪化した。 しかしトランプ政権の政策が議会の反対で座礁しつつあり、両者矛盾を抱えたまま、東アジア外交に熱意を入れることができない。こうした状況で日本はどうなるのか? ♪♪ 宮崎正弘新刊 『米国混迷の隙に覇権を狙う中国は必ず潰される』(徳間書店) @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ https://www.amazon.co.jp/dp/4198643660/ 定価1080円(税込み)。 ◎□▽□◎◇□◇◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 宮崎正弘の新刊案内 http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ♪♪ 宮崎正弘 新刊ラインアップ ************* 『トランプノミクス』(海竜社、1080円) 『日本が全体主義に陥る日―旧ソ連邦・衛星国30ヵ国の真実』(ビジネス社、1728円) 『世界大乱で連鎖崩壊する中国、日米に迫る激変 』(徳間書店、1080円) 『トランプ熱狂、アメリカの反知性主義』(海竜社、1404円) 『中国大恐慌以後の世界と日本』(徳間書店、1080円) 『アジアインフラ投資銀行の凄惨な末路』(PHP研究所、999円) 『日本が在日米軍を買収し、第七艦隊を吸収・合併する日』(ビジネス社、1512円) 『日本と世界を動かす悪の「孫子」』(ビジネス社。1188円) 『吉田松陰が復活する』(並木書房、定価1620円) 『中国 大嘘つき国家の犯罪』(文芸社文庫、713円) ♪♪♪ <宮崎正弘の対談・鼎談シリーズ> @@@@@@@@@@@@@@ 宮崎正弘 v 渡邉哲也『世界大地殻変動で、どうなる日本経済』(ビジネス社、1404円) 宮崎正弘 v 福島香織『暴走する中国が世界を終わらせる』(ビジネス社、1188円) 宮崎正弘 v 高山正之『日本に外交はなかった』(自由社、1080円) 宮崎正弘 v 馬渕睦夫『世界戦争をしかける市場の正体』(ビジネス社、1188円) 宮崎正弘 v 室谷克実『悪あがきを繰り返し突然死の危機に陥る中国と韓国』(徳間書店) 宮崎正弘 v 室谷克実『日本に惨敗しついに終わる中国と韓国』(徳間書店) 宮崎正弘 v 室谷克実『仲良く自滅する中国と韓国』(徳間書店、以上三つは1080円) 宮崎正弘 v 宮脇淳子『中国壊死』(ビジネス社、1188円) 宮崎正弘 v 石平『私たちの予測した通りいよいよ自壊する中国』(ワック、994円) 宮崎正弘 v 渡邊哲也『激動する世界経済!』(ワック、994円) 宮崎正弘 v 小川榮太郎『保守の原点』(海竜社。1620円) 宮崎正弘 v 川口マーン惠美『なぜ中国人とドイツ人は馬が合うのか?』(ワック) ************** 宮崎正弘 v 石平、福島香織『日本は再びアジアの盟主となる』(宝島社、1296円) 宮崎正弘 v 石平、福島香織『中国バブル崩壊の全内幕』(宝島社、1296円) 宮崎正弘 v 田村秀男、渡邊哲也『中国経済はどこまで死んだか』(産経新聞出版) □◇▽□○◎□◎○□□▽▽ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ (C)有限会社・宮崎正弘事務所 2017 ◎転送自由。転載の場合、出典を明示 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ─────────────────────────────────── ■今回の記事はいかがでしたか? 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金曜日, 3月 31, 2017
宮崎正弘の国際ニュース・早読み <中国に 機密情報を売っていたアメリカ人外交官を逮捕
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