日曜日, 3月 05, 2017

宮崎正弘の国際ニュース・早読み  < スエーデンの徴兵制復活をどう読むか?

─…─↓ メルマ!PR ↓─…─…─…──…─…─…──…─…─…──…─
   === メルマ!ガオブザイヤー2016 結果発表! === 
あなたが投票したメルマガは?
2016年にイロドリをそえてくれた、珠玉のメルマガ。
是非ご覧ください!
http://rd.melma.com/ad?d=U0A0gRMzF0q0RQdqq02Bbwm9q1ldtq9q145ef190
…─…─…──…─…─…──…─…─…──…─…─↑ メルマ!PR ↑─…


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成29年(2017)3月6日(月曜日)
       通算第5210号  <前日発行>
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 

 スエーデンの徴兵制復活をどう読むか?
  ロシアの軍事的脅威に対応は表面的理由ではないのか?
****************************************

 スイスで国民投票の結果、72%が徴兵制の継続に賛成した。
 フランスでは、じつに80%が賛成票を投じた。ところがドイツでは僅かに36%だった(英紙『インデペンダント』、2017年3月5日号)。

 3月2日、スェーデン国防相のフルトクビストは、「2018年から徴兵制度を復活する。男女を問わない。ロシアの軍事的脅威に対応するためだ」と発表し、世界的な反響を呼び起こした。

 徴兵制復活といっても、変則的なシステムで、まず10万人の徴兵年齢対象者から13000名を選抜し、さらに軍隊に適切を判断される4000名に絞り込んで、工学、コンピュータ、サイバーなどの技術に向きそうな若者を選抜するシステムだ。
これは志願制度を殆どかわらない。むしろ質の良い若者を強制的に採用できる。主眼は若者の失業対策ではないかといわれる。

 スエーデンはNATO非加盟で、国防問題はそれほど深刻に論じられなかったが、フィンランド、ノルウェイなどが国防力を増強させているという国際環境の変化、とりわけロシアのクリミア併合、15年のパリのシャルルエブト襲撃テロを目撃し、世論が急速に代わった。

 もともとスエーデンの徴兵制は百年の歴史があり、東西冷戦の終結と、欧州全体の緊張緩和、経済的好況によって徴兵制度を廃止したのは2010年のことだった。
 テロの脅威は、それから寧ろ増えて、経済的停滞もその頃から始まり、さらにはシリア難民を受け入れたため、社会に不寛容が生まれた。

 クリミア併合は、ドミノのように欧州政治に地殻変動をもたらした。
ロシアに隣接するバルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)が悲鳴を挙げて、NATOは4200名を派遣した。ポーランドにも4000名が増強された。北方に隣接するフィンランドは、まだ具体的な対応を示していないが、おそらく国防力増強に踏み切るだろう。

 バルカン半島に目を転じると、ここでもコソボ独立以来、納まっていたはずの民族紛争が再燃する気配をみせている。
 それもかなり急激になりそうである。
 
 第一にシリア難民に偽装してISの活動家が潜入している。
 第二に具体的な動きがある。先月、モンテネグロでクーデター未遂事件が発覚した。

 第三は『独立』したはずのコソボである。
 コソボはNATOのセルビア空爆の恩恵で独立できたが、アルバニア人がいつのまに増えていて、喜んだのはアルバニアだけ。この国はまともな国家とは言えず、NATO軍が防衛の任務に就いている。しかし、セルビア系住民の多いコソボ北部ではセルビアへの復帰を呼びかける運動が興っている。

バルカン諸国はマケドニアのほかでも急速に治安が悪化している。いずれもシリア難民の通り道となって以来、イスラム過激派の浸透が見られることなども遠因である。

    ▽△◎み□◇▽や□◎○ざ◎□○き○□◇
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  ♪
(読者の声1)3月3日のラジオ日本で、宮崎さんがゲスト出演されたおりのコメントに、金正男はマレーシアからLCCで、マカオへ還ろうとしていた。それだけ資金が不足したのだろうとコメントされていましたが、クアラランプールからマカオへの直行便はLCCしかないそうです。
  (JJセブン)


(宮崎正弘のコメント)そのようです。小生もあとで調べ直したところ、クアラランプーツからマカオはLCCの大手「エアアジア」しか、飛んでおらず、直行便が便利ですので、それを撰んだということのようです。
      ▽△◎◇▽◎○◎□○□◇       
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  ■ 宮崎正弘の新刊案内 http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
♪
宮崎正弘新刊 緊急書き下ろし
  ♪♪
『米国混迷の隙を衝いて覇権を狙う中国は必ず潰される』(仮題)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

 予価1000円(+税)。版元 徳間書店。3月15日発売予定
 まもなく予約募集を開始します !
       ▽△◎◇▽◎○◎□▽◎○◎□○□◇       
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  ■ 宮崎正弘の新刊案内 http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
♪
宮崎正弘 新刊ラインアップ
*************
『トランプノミクス』(海竜社、1080円)
『日本が全体主義に陥る日―旧ソ連邦・衛星国30ヵ国の真実』(ビジネス社、1728円)
『世界大乱で連鎖崩壊する中国、日米に迫る激変 』(徳間書店、1080円) 
『トランプ熱狂、アメリカの反知性主義』(海竜社、1404円) 
『中国大恐慌以後の世界と日本』(徳間書店、1080円)
『アジアインフラ投資銀行の凄惨な末路』(PHP研究所、999円)
『日本が在日米軍を買収し、第七艦隊を吸収・合併する日』(ビジネス社、1512円)
『日本と世界を動かす悪の「孫子」』(ビジネス社。1188円)
『吉田松陰が復活する』(並木書房、定価1620円)
『中国 大嘘つき国家の犯罪』(文芸社文庫、713円)

♪♪♪
最新刊対談本の三冊
*********
宮崎正弘 v 渡邉哲也『世界大地殻変動で、どうなる日本経済』(ビジネス社、1404円)
宮崎正弘 v 福島香織『暴走する中国が世界を終わらせる』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 高山正之『日本に外交はなかった』(自由社、1080円)

♪♪♪♪
<宮崎正弘の対談・鼎談シリーズ> 
@@@@@@@@@@@@@@
宮崎正弘 v 馬渕睦夫『世界戦争をしかける市場の正体』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 室谷克実『悪あがきを繰り返し突然死の危機に陥る中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 室谷克実『日本に惨敗しついに終わる中国と韓国』(徳間書店) 
宮崎正弘 v 室谷克実『仲良く自滅する中国と韓国』(徳間書店、以上三つは1080円)
宮崎正弘 v 宮脇淳子『中国壊死』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 石平『私たちの予測した通りいよいよ自壊する中国』(ワック、994円)
宮崎正弘 v 渡邊哲也『激動する世界経済!』(ワック、994円)
宮崎正弘 v 小川榮太郎『保守の原点』(海竜社。1620円)
宮崎正弘 v 川口マーン惠美『なぜ中国人とドイツ人は馬が合うのか?』(ワック)
**************

宮崎正弘 v 石平、福島香織『日本は再びアジアの盟主となる』(宝島社、1296円)
宮崎正弘 v 石平、福島香織『中国バブル崩壊の全内幕』(宝島社、1296円)
宮崎正弘 v 田村秀男、渡邊哲也『中国経済はどこまで死んだか』(産経新聞出版) 
    □◇▽□○◎□◎○□□▽▽ 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2017 ◎転送自由。転載の場合、出典を明示
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

───────────────────────────────────
■今回の記事はいかがでしたか?
 下記ページより、あなたが記事の評価を行う事ができます!
  http://melma.com/score_60l08QRq60hBFw79P1Adyqoq065d450c/ 

□このメルマガのバックナンバーやメルマガ解除はこちら
  http://melma.com/backnumber_45206/ 
□その他のメルマガ解除や登録メルマガの検索はこちら
  http://melma.com/contents/taikai/ 
───────────────────────────────────

0 件のコメント: