日曜日, 3月 29, 2009


寒い日曜の朝、しかたなく修理のため家を出ることにする。着いて見ると、ちょうど開店直後で打ち水中であった。プラグ交換を含め、修理手順を打ち合わせて、店を後にする。実際の作業は2時間程度と思ったが、出来たら電話します、ということで、夕方くらいまでにという段取りの様子だった。今日は長期戦かと、覚悟を決めJRの電車を拾って北へ向かった。

とある駅で降り、勝手知ったる地元の映画館でまず一段回目の時間潰し。客は半分弱であった。ワーリイとかいうゴミ掃除ロボットが主役の未来映画で、ディズニーの作品で、最初は時間潰しのつもりであったが、だんだん引き込まれ、最後はロボット同士の交歓に涙が出そうになった。

映画間を出ても、行くあては喫茶店ぐらいしかないのであるが、駅周辺にも見つからない。自分たちが若い時分は、・・・・と改めて小子高齢化の現実を突きつけられ、行くあてもなくやはり他市の駅周辺では落ち着かないので、もと来た駅へもどる。その駅もスターバックスコーヒー店しかなく、とある本屋へぶらりと入り、一冊文庫本を買って出る。女性店員に、喫茶店を聞いたが、さっき素通りしたスターバックスしかしらないらしい。

しかたなく、隣の市の境にある珈琲館まで、歩いてみることに。けっこうの距離であるが、バイクブーツで歩くと汗が出てきた。

しかし、やっと落ち着いた気分で席につき、しばらく読書や書き物をする。一瞬、携帯が鳴ったと思ったら、隣の女性客の携帯であった。

先ほどの本屋で買った本は、渡部昇一氏と渡部玄一氏共著の「知的生活の方法・音楽編」であり、最初は親子の共著とは気づかず購入。そこには、渡部教授は、東北の田舎で幼少を過ごしたので、西洋音楽には無縁で来てしまい、家では縄文時代のままであったようなことを書かれていた。ドイツ留学で、西洋音楽に触れ少し素養がついたようで、帰国後ドイツ留学生向けに開いてくれた演奏会で、最後の出し物で聞いたメンデルスゾーンのバイオリンコンチェルトで初めて脳細胞が普段とは違う興奮をし、西洋音楽に開眼したそうだ。1960年というから、だいぶ晩生ということであった。(しかし奥さんは桐朋学園一期生で、3人の子供たちは、皆演奏家になられたと言う。)

そこには、私が先ほど駅周辺で感じたと同じような事が書かれていて、興味深い。渡部氏は、
『名曲喫茶は今やほとんど姿を消したが昭和30年代には、歌声喫茶とともに東京の名所であった。新宿やお茶の水など(懐かしいなあ)学生が集まるところは、「田園」や「スカラ座」という名前の名曲喫茶があり、ほのかな証明の室内には名曲が流れていた。・・・デートや勉強にうってつけの場所だった。・・・それにしても名曲喫茶の衰退は惜しまれてならない。』などとあった。まったく同感であり、私の思い出でも、本屋の帰りには必ずといっていいほど立ち寄り、静かな一時を過ごしたものである。デートで利用したことは数えるほどしかない。

『直接照明と大音量のBGMと大声での会話によって喧騒の坩堝と化した現代のファーストフード店内と比べて、名曲喫茶が盛んだった時代はそれだけ世の中が教養や思索を求めていたということではないか。』とある。印象に深く刻まれた一文である。

3時を回っても、終了の電話は来ない。しかたなく喫茶店を出て、今度はゆっくりiPhoneの曲に合わせてバイク屋の方向へ歩き出す。散歩や通勤にはいいな、これ!と改めて思った。できるだけゆっくり歩いているつもりでも、心は早く結果がしりたいので、気がつくと店がすぐそこというところまで来てしまった。もう一つ何か時間潰しはないかと考えると、いつも11時頃から行列のできるラーメン屋があることを思い出した。もしやっていれば、20〜30分の時間潰しにちょうどいいと思って、夕日を透かしてみると、暖簾が風に揺れていた。

空き席が2席あったので、入ると、もう一つの空き席はセルフでお冷を取りに行ったひとの席であった。それでも、待たずに座れたことにまず感謝。ラーメンは売り切れで、つけ麺しかなかったが、皆それを食べているので私も注文。

私の分からは、あらたに麺をゆでなくてはないので、時間がかかりますと言われたが、待つにはちょうどいい。味はもちもちの木や、セブンイレブンでも限定販売された川越ラーメン店「頑者」風の味で、行列ができるだけあっておいしい、!と思った。

かれこれ4時半ごろバイク屋さんに行くと、ちょうど終わったばかりという時間帯であった。古い部品を新品に変えたほか、タンク内から取り出せずにいたハンダ片やスズ片が取り出してあった。バイク屋さんも、タンクをフリーにしてもとり出すのは大変だったらしく、一個か2個はまだ残っているようだが、リザーブのチューブとタンクのすみかどこかに引っかかったままらしく、振っても出てこないということであったが、それについては諦めるしかない。なお、バイク屋さんは、中味を取り出すのに、下のリザーブ装置取りつけ穴からグリースを注ぐノズルをいれて平べったいスズ片などに押し付けてグリスの粘りで先端にくっつけてタンクのキャップ部分から外へ取り出したようである。タンクを振ってとりだせないようなものについては、・・・。ご苦労さまでした。

プラグ交換の結果を聞いたところ、左側1番プラグが真っ黒で、残り三つはまずまずのやけ具合だった、ということだった。

去年の秋、自分で交換したときは、どれも真っ黒であった。これはどうやら、電装系をおニューにし、にんじん君ツインGTを着けた結果ではないかと思った。昨年秋はにんじん君を着けていてもどれも真っ黒ということは、にんじん君本来のパワーが出ていなかったためではないか?。

昨年8月、一番プラグにだけミラクルパワーを付けたとき、いきなり燃費が向上したりしたこともあった。やはり一番めのシリンダーは、圧縮漏れかなにか、影響しているようである。この部分が完全ならばさらに燃費も向上するのかもしれない。それで、0.3位向上するのなら、リッター17は行っていたことにもなるのである。

まだ、ハンダロイの影響を取るため、何も入れないで走ってみたが、100キロほど走ると、きもち鉛系の粘りが薄れてきた感じもするし、飛ばした割には、以前より1キロ近く燃費もよいようである。しかし、朝のスムーズさは失われていて、振動も出やすい状態で戻ってきた。

こうなると、一番プラグにだけミラクルパワーも付けてみたりといろいろしてみなくてはならなくなるし、メインとする潤滑系チューンの検討も必要だろうが、どれにするかは未定状態である。


なかのひと

3 件のコメント:

sho さんのコメント...

Natureさん、こんばんは~♪

4月に入りましたね。年度末を過ぎ、仕事は一段落でしょうか?お疲れ様です。

BIG1はプラグ交換やハンダロイの除去で、また今後の変化が興味深いですね。

こちらは相変わらずミラクルパワーを装着しています。装着前は12,000㎞走って平均燃費はリッター17㎞。装着後の距離が装着前を超えて13,000㎞になり、平均燃費はリッター18.1㎞とやはりリッター1㎞の差が出ています。

ところでHIDが突然点灯しなくなり、結局、またネットで調達しました。先ほど新しいものを装着し、無事に点灯するようになりました。バーナー(光る部分)は古いものも使えるようなので、高電圧発生装置が振動あるいは水漏れのせいか何かで壊れたものと思われます。

ここのところ車検だのETCだのチェーンやスプロケ交換だのと、ほんと費用がかさみます。しかしやはりHIDの明るさを一度体験したら、もうハロゲンには戻れないです(^^ゞ

nature さんのコメント...
このコメントは投稿者によって削除されました。
nature さんのコメント...

sho様、コメントや燃費データのご提供ありがとうございます。

出てきた量を見て、明らかに多すぎることを実感しました。

少なめがいいと、正規品の量を思い浮かべました。

これだけ多いと、オイルにも悪影響を与えると判断、すぐオイルとフィルターも交換しました。

以前、スズをいれて燃費が伸びましたが、あれも交換跡のことです。

その後、悪影響が出だしました。今は、効果が少し出だしたところですが、日増しに振動がまろやかになり、回転の伸びが出てきたようです。

まろやかになると、ミラクルパワーを付けても悪影響はない感じで、2石一鳥ですが、無鳥よりはいいと思いたいですね。

体感でいい、といくら思っても燃費は正直ですから、結果が徐々に良くならない限り、また失敗ということにもなりかねませんが、除去方法は若干の手数料で解決できることがわかったので、再度チャレンジとなりました。