金曜日, 11月 27, 2009


Amazonからの通知の中で選んだ。忙しくてあまり読んでいないが、長年のNHKに対する不信感を増幅、今後の対応を見きわめて行くには恰好の一冊と思い購入した。私のブログに紛れ込むNHK関連の方は比較的少ないが、そのような少数の方にも見ていただきたい書籍と信ずる。

ある年の夏、ふとした事から戦時中の南方の島での旧日本軍の行状を描いた作品を見たことがあったが、その直後、日本軍を必要以上に罵倒する、よく眼にしていたNHKのアナウンサーあがりの日本人の顔を見ていて、これでも日本人か!?と強く思い、情けなくなった。朝日新聞(ちょうじつ新聞と読むらしい)と違い、公共放送の看板を掲げながら、朝日以上の反日組織がNHKという事実を知るに及んでがく然とした。特に、女性アナウンサーの顔にみなある種特有の冷たさを感ずる。組織の体質がにじみ出てくるのだろう。

私もNHKの反日本姿勢については、見落としがちであった。サブリミナル効果を多用して、そうでないかのような顔をして反日姿勢に邁進する姿勢は、とても公共放送と呼べる組織ではなかろう。

最近、植草氏のブログをほぼ毎日目を通しているが、この先生もどういうわけかNHKに対して甘い。
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/

たとえば、『「CIAと関係の深い「読売」、市場原理主義勢力と結託する「朝日」、政権交代が実現したことをもって「下野」と公言してはばからない「フジサンケイ」、小泉新報と化していた「日経」、公明党との関係が深い「毎日-TBS」など、民間マスメディアは足並みをそろえて鳩山政権攻撃を展開し続けている。』と書きながら、『NHKも小泉政権時代に政治からの強い支配力を行使された。とりわけNHK政治部には、・・・』などと書いていながら、左翼性への危惧には触れておられない。保守性の希薄なことが、植草氏の最近の苦難を呼び起こした遠因でもあるまいか?とさえ思ってしまう。

『今日知ったニュースは何物にも代え難く許せないものであった。前々から問題視されていたNHKの偏向報道である。
儲け重視の民放ならいざ知らず(それでも許しがたいものであるが)、日本国民からお金を徴収して番組制作をしている国営放送局が、特定アジア国家の政治的策謀に迎合したイデオロギーを垂れ流すという許しがたい行為を行ったとして、今までもチャンネル桜を中心に徹底的なデモが行われていた。その腐り果てた番組の作成方針が今回もまた露呈する形となったわけであるが、今回はなんと番組で反皇室的な印象操作を行ったというのだ。・・・

しかもこの反日報道にはまだ続きがある。そのニュースの後に、「天皇陛下が憲法で定められた象徴としての役割を十分に果たしているか」という真に不敬極まりないアンケート調査の結果を放送したというのだ。』
http://ameblo.jp/riddleliderad/entry-10388608654.html
このことは、他のブログでも取り上げていて教えられたのだが、今はどこだったか特定できない。そういう放送をわざわざこうした佳き日に行わない、というのが世界の常識であろう、というようなことを書かれていて同感であった。

ところで、この本には、いま一万人規模での訴訟問題で揺れるNHKが制作して、この4月に放送した問題の『JAPANデビュー』の冒頭で流された悪質とされるサブリミナル印象操作の全手口というのが、写真入りで解説されている。これを見ると、明らかに戦前の日本を暗黒視した姿勢を明確に意識せざるを得ない。そういう意味で、読売もここ近年似た体質へと時代へ逆行した社説を、共産主義を信奉していた社主の意向もあろうが、掲載した事実を思い起こす。

このサブリミナル映像では、昭和天皇とヒトラーとを別格扱いで動画を含めて登場させている、という。こそこそ隠れて、徹底的に反日なのだ。

編集長の西村幸祐氏がはじめに、で述べていることが、NHKの基本姿勢を要約されている。
『今回のNHKの『JAPANデビュー』問題とは、まさにNHKが瀕死の日本にとどめを刺すように、最後に両手に力を込めた殺意そのものだ。・・・・

その台湾ですら反日なら、戦前の日本=絶対悪という歴史認識が世界的な常識であるという洗脳が行い安くなる。それは、特定アジアの歴史認識と全く同じもので、今回の問題の重要なポイントだ。』としていて、注目に値する。

もちろんNHKは報道しえないだろうが、5月30日には、5月16日の1500人を超えるデモ体の倍と言われる3000人規模の人垣がNHKを取り囲み、一部は本社屋にまでなだれこんだ、という。

その中には、マンガ家の業田良家先生もおられた由。業田氏は雑誌SAPIOに毎号、業田良家の「ガラガラポン!日本政治」(4コマものの風刺マンガ4本、金正日、日本首相、アメリカ大統領、中国首相や首席などが登場、11/25号では、珍しく4本とも民主党関連だったが)を好評連載中であり、私も愛読者の一人。業田氏のマンガは25年以上前から、登場人物の一人が会社の上司の顔そっくり(でもないが、性格がそっくりで顔がにている)だということに気づき大変気に入った作家として認識している。

それはともかく、中国の対日政策楔緊の課題はメディア懐柔であり、その最大のターゲットは、朝日などではなくNHKだというから、根が深いと言わざるを得ない。狙われた日本の公共放送と言う記事では、NHKがすでに中国の手中に落ちつつある、などという記事も出ている。

要するに、過去を反省して出直す意味ではなく、隣国の属国化になるよう遠隔操作に邁進中というわけでの反日なのだから、受信料はそういう意味では、属国化への呼び水ということになる。

NPO法人 日本保守主義研究会からもメールマガジンが届いた。

ここでの話題と関連する。
書評 藤井厳喜『NHK捏造事件と無制限戦争の時代』(総和社)

ので、さわりを引用。

『藤井厳喜先生の最新刊。その余りに正確な内容に中共が驚愕し、出版元に圧力をかけ、
出版社の変更を余儀無くされたという曰く付きの本でもある。

本書の基本的な世界観は、人民解放軍の提出した「超限戦」という概念である。これは、
1992年に人民解放軍の大佐が執筆したもので出版社は解放軍文芸出版社。ここで「超限
戦」と定義づけられた戦争概念を著者は「無制限戦争」と呼ぶのである。従来の国家間
の戦争は基本的には軍事力によってなされていたものであった。もちろん、インテリジ
ェンスの要素もあったが、それは今日の比ではない。情報化社会に突入した現代では、
ありとあらゆる情報が戦争の一形態となって表れる。何気ないニュース番組や、討論番
組が、そのまま戦争の一形態となっているというのである。・・・・』

日本人には思いつかない華人の発想に思いをいたせ、裏返せば、日本人の善への発想と
重なる部分もあろうかと思われる。

『無心にても修業し、有心にても修業し、半心にても修業すべし・・・。(道元禅師)
なかのひと

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