木曜日, 11月 23, 2017

軍事ジャーナル【11月23日号】これで詰んだか? 金正恩

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鍛冶俊樹の軍事ジャーナル
第306号(11月23日)
*これで詰んだか?金正恩

 米国が北朝鮮をテロ支援国に再指定した。これでトランプのアジア歴訪は明瞭な結論を引き出したことになる。そもそも米国は北朝鮮との交渉の条件として60日間の実験の停止を求めた。
 北朝鮮は米国の要求通りに、9月15日に北海道襟裳岬沖2200!)東方に火星12号を撃ち込んでから60日以上、核・ミサイルの実験を凍結した。そして63日目に中国から特使が派遣された。
 会談の内容は公表されていないが、トランプの北朝鮮との交渉の前提を中国が北朝鮮に伝達したことは間違いない。これまでの経緯から見て、その前提とは北朝鮮からの核・ミサイル技術の除去と在韓米軍の撤退のバーター取引であったろう。

 この前提は中国にとっては一石二鳥ともいうべき有利なものだが、中国に主導権を取られたくない金正恩はこれを拒否した。そして特使が帰国して北朝鮮の拒否が明らかになった数時間後にトランプは、北朝鮮のテロ支援国再指定を発表した。
 テロ支援国とは原則的に米国は交渉しないから、北朝鮮は事実上、米国との直接交渉の望みが絶たれた訳である。再び米国との交渉を望むのであれば、米国に届くICBMを完成させる他ないが、そのためには実験を再開するしかない。

 実験が再開された場合、米国は国連安保理に制裁決議案を提出するだろうが、制裁の内容は今迄の経済制裁だけでなく武力制裁を可能にするものになろう。中国が拒否権を行使するかどうかが焦点となるが、仲介の労を無にされた立場から棄権する可能性が十分ある。
 ロシアの対応も注目点だが、もし米国がウクライナ問題で譲歩を示せば、拒否権行使を見送るかもしれない。トランプのアジア歴訪ではプーチンとの会談は見送られたが、一昨日の電話会談の中身は気になる所だ。

軍事ジャーナリスト 鍛冶俊樹(かじとしき)
1957年広島県生まれ、1983年埼玉大学教養学部卒業後、航空自衛隊に幹部候補生として入隊、主に情報通信関係の将校として11年間勤務。1994年文筆活動に転換、翌年、第1回読売論壇新人賞受賞。2011年、メルマ!ガ オブ ザイヤー受賞。2012年、著書「国防の常識」第7章を抜粋した論文「文化防衛と文明の衝突」が第5回「真の近現代史観」懸賞論文に入賞。
動画配信中:「戦争の常識」第1回無料
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上記動画のテキスト本
「戦争の常識」(文春新書)
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