日曜日, 10月 26, 2008

この前、映画「カーツーム」を例にして、明治維新期の列国(主にイギリス)の動きの結果としての日本の国内政治を解説している副島隆彦氏の「時代を見通す力」の一部を、自分なりに紹介した。

実話カーツームで出てくるゴードン将軍の像を紹介しながら、戦後のマッカーサー将軍の運命にも言及している。

『1950年6月に朝鮮戦争が勃発した頃からトルーマン大統領との角逐が起きていた。だから、1951年にトルーマンに首を切られて即刻本国へ召還されたのである。MPに両側をがっちり押さえられて解任され、強制帰国させられたのである。こういう世界史規模の事実を日本人は知識人層を含めて今も知らない』というが、たしかにカーツームの時代と同じ構図だったは知らないだろうが、・・・そんなこともあるまいとは思う。

阿部内閣での教育基本法の改正の思想的基盤を提出したとされる杉原誠四郎のテーマの中に、東京裁判後の日本自身の責任を指摘している部分がある、という(ウィキペディアより)。

『杉原の広範な研究活動を縦貫する大きな柱は、敗戦後の占領政策の下で日本政府、日本人がどのように対応し行動したかを明らかにする、という点にあるといえる。敗戦直前の外務省幹部による公文書の隠蔽、占領期における共同謀議的な口裏合わせや揉み消しにより、歴史の真相が巧妙に隠されたと考える杉原は、公開された限られた資料を深く読み込むことによって、隠蔽された事実をあぶり出すという独特の研究スタイルを確立した。』

最近の歴史関係文書(主に雑誌)を読むと、戦前からいかに多くのスパイやら、左翼などの反日分子が政権中枢部に紛れ込んでいたか、想像以上の規模で想定されていると書かれる時代になった。戦後に流布されたステレオタイプの刷り込みのままというのは、裁判官や弁護士たい、朝日系、NHK、および外務省、福田元首相など絶対数は減少しているはずである。今では絶滅危惧種というべきか?河野洋平氏や田中真紀子氏の世代が一番戦後の占領政策とその後のマスコミなどの影響を色濃く刷り込まれた(あるいはサブリミナルコントロール)世代が消えていく時期に、追い討ちをかけるように次々と明らかにされる戦前からの新(真!?)事実の暴露は、何を意図したものなのだろうか?

張作霖爆死事件も、真偽は不明ながら、KGBがシナリオを書いたような情報も出てきて、藤原正彦お茶大教授も、どう考えていいか理解不能の意味の言葉を、公開日記に記しておられた。

副島氏の一連の著作も、外交文書の肝心な部分は大半が未公開で、その割には見てきたようなアメリカ側の裏事情などが大半であるから、アメリカによる対日世論誘導の役割を負っていると私は考えている。

特に天皇制は良くない、このままではグローバルスタンダードに近づけないなどと書いてある下りを見ると、どこの国の回し者かといつも思う。知りたい情報提供者としては、今のところ便利であるが、植草教授の裏情報なども確信にみちて書いておられるので、当然、彼の著作から借りればロックフェラー系の文筆業者ということがいちばん座りがいいように思う。

それで、文芸春秋などは、アメリカの影響を受けていてなどと言われても、今では面食らっている。


なかのひと

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