また、ネットで拾った話題について。
地球温暖化の原因にCO2が取り上げられて久しいが、最初から、この説にはもう三十年以上も前から懐疑説があって、私が若い頃には、寒冷化へ向かうという説のほうが有力だったような気がする。気象庁勤務の根元順吉氏が、『三陸に逃げる』などという著作をだされたころの話である。
氷河期が近づいているという話題もここで取り上げたが、単なる説の紹介以上の域を脱してはいなかった。しかし、さいきん日本の科学者でもそういう考えを表明してることがわかった。
http://blogs.dion.ne.jp/fujun/archives/7498278.html
「異説、地球温暖化」 ― 生命と地球の進化論 ― というのを唱えている学者がおられて、
以下のサイトでは、その講演要旨がPDFとしてダウンロードできる。
http://www.hondafoundation.jp/library/pdfs/hofrep116_j.pdf
これは30ページにも及ぶ内容なので、てっとり早く中身を知るのには、幸い、いろいろと解説してくれている方々がおられる。
http://blogs.yahoo.co.jp/mutsukarilab/44838173.html
http://hanafarm.blog84.fc2.com/blog-entry-73.html
http://blog.goo.ne.jp/princeofwales1941/e/420e724c37986505354a89a4a1699410
丸山教授の講演の一部を見ると、面白いたとえ話がでている。空気中のCO2の量について、今一万個の空気中の分子を考えたとき、二酸化炭素は4個しかない、という。これが6個になろうが温暖化に効くはずはなかろう、というのは直感的に普通の科学者が思うことです、とある。
温度があがると二酸化炭素も水中から抜け出て多くなる、まさに原因ではなく、結果なのだという。いままで、私は、戦後始めて、学校のビニール温室というものが、冬でもいかに暖かいか、ということの強烈な記憶があり、後年、二酸化炭素の温室効果というのを学んだが、どうも冷静に考えずに感覚的に捉えすぎていたようだ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/温室効果
分かっているように錯覚していただけで、実はちっとわかっていなかった。「地球が寒かったとき」を翻訳した桜井邦朋教授も、海水から自由に水素を取り出してエネルギー源にして、無尽蔵に使えるとしても、発生した熱を放射で宇宙に逃がす地球の能力は、限界があるので、地球温暖化になってしまう、ということを以前言っていた。CO2が増えたことは確かだが、すると、車で出されるCO2よりも、車で排出される無駄な廃熱のほうが温暖化に貢献しているだろう。
ハワイは広い太平洋の中にぽつんと観測点があるので、地球の平均を代表する可能性が非常に高い、という。
講演の図10に過去数十年の気温とCO2の季節変化を示しているが、気温のピークが当然ながら、CO2より二月ほどはやい。全体としてみて、常に気温の上昇が先でCO2が結果だということを示している。二酸化炭素の増加とは、温暖化の結果であって原因ではない、と書いている。温暖化の原因は太陽の活動が効いていてさらに磁場とかもっと別の要素もあり得るとうことです、としている。
図11には、桜井教授が紹介したように、過去400年の気温変化が太陽の活動度の変化だけで説明出来るとしている。
太陽と地球との距離は一定ではなく、地球軌道の外側に木星や土星のような大きな惑星がくると太陽から遠ざかったりするし、地軸自体がある周期でコマ振り運動をしているので、北半球が非常に効果的に暖められる時代とそうでない時代が周期的に現れ、10万年周期とか、もうすこし程度の小さい二万年周期なども出てくるという。
蛇足だが、ペンローズ会議という国際会議で、ドイツから来たバイザーさんという方が、過去6億年の気候データをもとに地球温暖化に対するCO2犯人説はまったくナンセンスだと断定したそうである。
しかし、彼は丸山教授に、自分は引退したから好きなことがいえるが、君はまだ若いから用心しなさい、と忠告されたと。
反捕鯨とか、タバコ害悪説などの裏には必ず仕掛け人がいる、というのは養老教授であるが、
噂では、自動車業界用語のための煙幕キャンペーンの疑いもあるという説も。
木曜日, 10月 16, 2008
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