水曜日, 10月 17, 2007

自転車通勤の距離が、バイクと車で測定すると、16.3~5と17キロの二通りが得られて、バイクでの測定が大きく出た。

そこで、地図上の道路を細かな直線でミリ単位で測定して積み上げると、どうも16.5キロあたりが妥当だろうという結果が得られた。

ところで、フラクタルの話では、この測定用線分をだんだん短くしていき、最後に砂粒ぐらいまで縮小して海岸線などを測定していくと距離がだんどん伸びて行く、という話あたりから始まる場合が多い。

私の通勤距離の場合は17ミリが500メートルの縮尺で、数ミリ単位で距離を測っては足し、足しては測りを繰り返したもので、最初17キロと出たのだが、途中計算間違いで、500メートルで1キロアップとしたところがあり、当初の車で測った値に落ち着いた。するとバイク燃費はさらに悪くなるので、あんまりうれしくないのだが。

また、数学の話であるが、掛谷の問題と呼ばれる話がある。それは平面上である一定の線分の長さ(L)を一回転させるのに必要な最小の面積は何か?、というものである。

数学者掛谷宗一(1886~1941)が1917年(第一次大戦中、東北帝国大学に在職中)に提起したものらしいが、この問題には明確な解が存在する、という予想にもとづくものというが、問題提起からおよそ10年して(昭和のはじめ)予想ははずれ解は存在しない、ということになった。

矢野健太郎『数学100の問題』や『ゆかいな数学者たち』などには、アステロイド(星芒)型の図形を提示し、その内部をどんどん小さくする方法を考える、などとあり数学者の秋山仁さんは「切り返し」を用いる方法なども紹介されていると聞くが、馬脚を現しそうなので、この辺でやめておこう。『理系への数学』p77~80、現代数学社7月号、2007。ここの執筆担当者は岸吉堯(よしたか)氏。

子供の頃から、矢野先生の著作や新聞記事などには親しんできたほうだろうが、数学者たちの日ごろの生態が矢野先生の筆にかかると、ほほえましい世間知らずの、時には眉唾的にも聞こえる、いい意味で「変な」大人たちだと紹介されている。

昭和の初めの学生時代の思い出では、東大数学科の期末試験で時間制限がないので、試験翌日教室に行くと、まだ何名かが、答案用紙を前に考え込んでいた、などという情景なども紹介されている。大学で数学を学びたかった、という父の思い出と重なる部分ではある。

一時期、東電の社長さんも、研究者になるなら天文学者になっていたろう、という方が紹介されていたような気がする。うろ覚えで申し訳ないが。酔って帰ると、奥さんが怖いので、一つか二つ手前の駅でおり、夜空の星を見ながら帰りつく頃には、酔いが消えていて、奥様のご機嫌もうるわしい、というようなお話であったが。

藤原正彦先生の「若き数学者のアメリカ」では、昼休みキャンパスでであった某教授に数学の問題をお尋ねして、ひとしきり話された後、ところで、私は君に会う前、どっちから来たかときかれ、食堂の方から、などと答えると、じゃあ、昼飯は食ったんだ、と納得されるような話が満載で楽しかった。

ところで、自転車通勤を始めてほぼひと月になる前の、先週土曜日、帰宅途中、自転車にはつきもののパンクがまだないことに気づき、いつかはその日がくるだろうな、と心配になった。

その心配が強かったせいか、翌日曜の朝、起きて新聞を取りに出たついでにタイヤを調べたら、後輪が完全にパンクしていた。あわてて、釘などを調べるが細かな溝に深く詰まった砂粒のような小石が穿り返されるだけで何もそれらしき形跡は見当たらない。

しかし、今日は日曜出勤だからとあわてないで、徒歩10分ほど先の自転車兼ミニバイクショップまで、押していった。到着したら9時ごろだったが、シャッターが下りたままで10時から営業と表示されている。それで、もってきた本を取り出して読みふけっていたら、後ろから奥さんの声がした。中に住んでいるものとばかり思っていたが、どこかから通いで来たようだった。9時50分だった。

原因は、虫ゴムが腐り、秋の朝の比較的低温で、金属が少し収縮したせか何かで、そこからもれたようで、虫ゴムを取り替えて空気注入でおわり。それで、会社だけでもなく家にも空気入れを用意する必要性を思い知った。

日曜の晩は疲れたのでバイクで帰り、月曜の昼間、後輪の空気をチェックしたら、かなり甘い。
それで、空気を入れていると、空気を入れるバルブあたりのタイヤが片側だけずれて盛り上がってきた。しかたなく、もう一度空気を抜こうとして、ねじを緩めているうちに、空気圧で虫ゴムのついた栓が勢い良く飛び散りどこかへ飛んでいってしまった。

仕方なく、買った自転車屋さんまでいき、今度は虫ゴムのいらない栓というのを二個入り200円で買ってきた。それで空気をいれ帰途につく。そのうちこつんこつんと腰が突き上げられる振動に気づく。おりて見ると、ずいぶんタイヤを押し込んだつもりだが、空気を入れるバルブのあたりが片側にタイヤが膨らみ、小鳥を飲み込んだ蛇の腹のように醜く変形している。

しかたなく、途中の最寄の自転車店さんがまだ明かりがついていたので、事情を話し、修理してもらう。最初のパンクのとき、自転車屋さんまで引いて行ったとき、中のチューブがよじれて、そのまま、コンプレッサーであっというまに注入したでいか、タイヤが戻らなくなっていたのを直してもらい、空気をいれてもらった。今度は気持ちよくこいで帰れた。

それで、今朝、また心配になりタイヤを見たらまた空気が抜けている。虫ゴムがつく栓を止めるねじをみたらだいぶゆるいので、それでまた抜けたとそのときは思った。

10時の開店まで待つわけにいかず、そのままバスに飛び乗り、8キロほどはなれた終点でおり、そこで会社の同僚に頼んで車で迎えに来てもらった。しかし、帰りはどうする?。

昼前に、家をはさんで会社と反対側に位置する役所から、電話があり、資料が見つかったので取りに来れば出す、という連絡が。そこで車で出かけ、家で自転車をつみ、買ってきた空気入れで乗れるようにして、役所で資料を受け取り、さらにさいたま市まで行き、納品もすませ帰ってきて、自転車を下ろす段になって、また空気が数時間で半分になっていることを、ようやく発見。そのまま、又乗せて昨日の店に行き、パンク修理を正式に依頼。

帰って30分ほどしたら電話が。やはり非常に小さな穴が開いていたとのこと。徒歩15分ほど歩いて取りにいったら、昨日指摘された後輪の横揺れや、円形から外れたリムをスポーク調整までしてくれていた。空回りさせると、タイヤがぶれない。今は、工場で、素人が機械で組み上げてしまうので、こんなもんですよ、とは言っていましたが、それが思いも寄らぬパンクで、それも直りました。

購入五日目ぐらいから、タイヤ一回転ごとに、変なギュッ、ギュッとかギシ、ギシというような変な音がするようになって消えず、うるさくてしかたなかったが、タイヤをきちんと嵌めてもらってから、ぴたりと止まり、今は静かな走行に戻り、気持ちがよい。どうも、チューブの一部も最初にコンプレッサーであっという間に空気を入れたとき、噛んでいたのではないか?というのが私の推理なのだが、・・・???。


なかのひと

2 件のコメント:

sho さんのコメント...

おはようございま~す♪

自転車のパンクの話を読んで、やはり職人の持つ「目に見えない技術力」というのが大きいんだろうなぁ~と思いました。
大量生産でマニュアルどおりに組み上げられ、ちょっとした不具合にも気づかずに出荷される…。これでは技術力日本の名がすたるというものですね(^^;

ところでこの土日は、息子のクラブ活動やら何やらでなかなかバイクに跨る時間が確保できていません。せっかく天気いいのにぃ~!
今日の午後にでも少し時間が取れればと思っているところです。

先日、ヘッドライトバルブを交換して以来、急にライト周りに興味を覚えるようになり、マルチリフレクターへの交換などもいいなぁと考え始めています。
もっとも夜間走行が多いわけではないので、実用性というよりは、もっぱら「見た目」の問題なんですけどね。

私のスタイルは、人より速く走るとか峠を攻めるとかいったものではないので、バイクの性能を極限まで引き出すようなカスタムには無関心なんですよね。もっぱら見た目です(^^ゞ

nature さんのコメント...

こんちわ、コメントありがとうございます。

昨日の晩、ツーリングレポートを期待しましたが、深夜になっても更新されないので、出張か、帰省か、はたまた具合でもお悪いのかと、心配になりました。

今朝は、そうだ、きっとこの天気だから、ご家族連れで泊りがけの行楽にでも?などと考えて降りました。

そんあことを考えながら、会社についたら、sho様のコメントと理由が書かれてあって、安心いたしました。

もっぱら見た目も、大事だと、通勤用から、通勤以外用に変わったバイクを眺めて、同感に耐えません。^^;)ハイ!