日曜日, 9月 16, 2007



BIG1の前後タイヤを交換したら、かなりコーナーリングが改善された。通常タイヤでいいと言ったのに、前回より高いブチジストン、タイヤ代も予想より1万は高い。ダンロップでいいと思っていたのだが。
会社でも、4輪タイヤは、ブリジストンはどこでも高いから、仕方ないんじゃないか、と慰められた。

リムのエア注入口にあるバルブも劣化している、といわれ前後とも交換した影響もあるかもしれない。交換に先立ち久しぶりに、チェーンオイルで汚れた後輪リムも、洗剤をつけて洗った。車軸付近は以前のまま。メインスタンドが以前から気付いていたのだが、塗装がはげかかって傷んでみえるので、スプレー塗装した。場所が場所だけに、塗装ムラができたが、ちょっと見には見栄えはよくなった。



春日部から国道4号バイパスに乗り北上。朝からいろいろなナンバーのバイクが色とりどり。途中から二車線、三車線となり、かなり皆飛ばす。交通量が少なく、道もほぼまっすぐで、思ったより早く宇都宮へ。119号へ入り途中から高速へ。

やはり秋。清滝へでると至る所バイクの集団がコンビ二などで見かける。いろは坂で飛ばし屋さんのバイクが二台、あっというまに抜いて行った。やはり前回よりコーナーは楽。4輪を抜くこともさほど苦ではない。しかし、無理しても意味がないので、4輪とバスを抜いた意外は前の4輪についてのぼり湖畔を巡って場ヶ原も抜けて、金精峠まで。戦場ヶ原にはハイカーたちもたくさん歩道に。駐車場は朝からほぼいっぱい、バイクもかた待って駐車しているので、寄らずに上に。

数十年ぶりの湯本、沼田方面へ抜ける山越え道路。カーブはいろは坂とちがって緩やかで走りやすい。久しぶりに硫黄臭を嗅ぐ。自然の硫黄臭もまったく久しぶり。草津に教授の退官旅行に参加して以来、二十数年ぶり。




トンネルを抜けると群馬県で、休憩所には片品村の観光案内が。ここもかなり観光客が来ている。バイクなども、沼田方面へと走り去っていく。道は、下の方の杉臭さとは違い、コメツガなどが朽ちていく感じのヤニ臭さが漂う。亜高山帯独特の匂いだ。森林浴も、ここまで来たら本物だろう。

それにしても今日はバイクが多い。大半がビッグバイクだ。沼田までは、まだ数十キロはある。トンネル手前の日光側は眺望が開けて湯ノ湖や裏手まで観察できる男体山が望める。くだりに入って戦場ヶ原を目指すと、温度はハーレーやBMW軍団が一斉に登ってくる。あきれるくらいバイクの車列と行き違った。広葉樹帯でも、針葉樹のリター(落下堆積物)の匂いが鼻をくすぐる。林床はクマザサで明るく見通しが利く。もう少し秋が深まり、広葉樹が落葉したらまたそうとうちがった風景だろうなと思いつつ下る。



中禅寺湖畔は、駐車場へはいる4輪で渋滞中。貸しボート(白鳥タイプ)も結構沖まで漕ぎだしている。しかし、一人でのんびりもいいが、時間が惜しくて、下りのいろは坂へ。ここでも4輪を抜いたが、変なコーナーリングをする車がいたので、抜かずに下へ。途中後ろから1300クラスが追いついてきて抜こうとしたが、コーナーで、ギアミスを二度立て続けにして、ぐらついていた。下りだから、惰性で進行するが、のぼりだったら、もっと焦るだろう。叩き付けるようにして入れて、加速したら、やはり1300、ちょっとは早い感じがした。前の4輪が車線妨害をしたが、あっさりかわして前へ出て行った。しかし、もういろは坂は終わっていた。
日光口のサービスエリアに寄ったら、これから登っていくマナーのよくないうるさい数十台のバイク集団がのぼり側の休憩所で騒いでいて、出発らしく、まったくうるさい。半分暴走族っぽい集団のようで、排気量も中途半端だが、吹かす音だけは特大。

これだけバイクが多い日は、まあ、一割ぐらいこういうグループがいるのは仕方がないかも知れないが、早出に限ると思った。下り側は、ビッグバイクが三台、のんびりベンチで昼食をとり、終わっても出発する気配もなく、休んでいる。年齢は、中年グル−プのようだった。関心がないようでも、いやでも観察されているのを感じる。後は、地方の県道をゆっくりまわって帰ろうと徳次郎でおりて、氏家方面へ。



本当は、福島県と栃木県の境あたりの八溝山系で、コーナーの練習をしようと最初思ったのだが、今からでは少し遅いから、どう帰ろうかと考えていると、鬼怒川へ出た。橋をわたってすぐに観光梁が営業中なのが見えた。橋をわたって、ガソリン給油。そこでスタンドのお兄さんから、あそこで鮎が食えますか?と聞いたらOKだと言う。そこで、じゃあ戻って寄ってみますというと、川を超えたら、逆にまがって河原へ降りた方が近い、と教えてくれた。

それで、そのとおり行くと、看板が出ていて、そこで河原へおりて左折して上流ののんびりしたお店へ行く。程よい人出で、ゆっくりするにはちょうど良い。橋の下で、バーベキューの地元組も居る。

水はまだやっと濁りが取れかかった程度で、半透明。鬼怒の清流を連想しがちなだけに、ちょっと残念だが、下流の利根川より、水辺はよけいなものがなくきれい。久しぶりにオフロード走行をしてしまった。
タイヤが新しいせいか、しきりに砂利が鳴く音がする。静かに行ったつもりでも、回りからは驚いて一斉に振り向かれてしまった。



昔懐かしい、海の家的な風景で、皆のんびりとひとときを楽しんでおられるご様子。満席のシーズンもあるのだろうが、今日はちょうどよい混み具合の感じがした。あたりは、鮎を焼く香ばしい香りが。サザエのつぼ焼き風の匂いに感じた。

鮎の塩焼き定食を頼んだのだが、今は養殖鮎は品切れで、落ち鮎だけしかなく、一匹大きさに寄って、1100円くらいから100円づつ増してくという。それで、馬鹿だから、つい、欲につられて特大を頼み、後で後悔した。

炭火で焼いている。続けて二組注文が入ったので、あわてて団扇で煽ぎ、新しい串刺しも追加して焼き専門の人が二人掛かりで焼いている。

ビールを飲んでいる人もいたが、半分は焼き待ちで、自分の分が来るまで30分ほど待たされた。



仕方なく、客を物色したり、持っていった本を読んだり。やはりここは栃木。顔つきが違う。平安の昔から変わっていないような(失礼)、烏帽子が似合いそうな、絵物語でよくみるような顔もけっこうおりました。

気がつくと、美人が一人。五歳と三歳ぐらいのふたりの子供を連れて、ご主人と来ている。昔、片思いの栃木県は二宮町出身の校長の娘さんとそっくりではないか?

もちろん、その女性も彼女の子供ぐらいの年格好なので別人なのだが、こういう雰囲気の特産場所なのか、この地方はと、密かに思って、時々観察させていただいた。

それにしても、髪型といい、横顔といい、よく似ている。また、高速の休憩所で見た、誘拐されて殺されてしまった女児の情報提供を呼びかけるちらしの写真とそっくりの小5くらいの子もいて、こんなに似ている子がそこらかしこにいたのでは、情報も集まりにくいかもしれないと、内心思ってしまった。彼女は食後無心に池のほとりに集まる赤トンボなどを捕まえて遊んでいたが。

この事件は衝撃が大きかったが、発見場所は茨城県内で、しかもそこはご両親の出身地に近いらしく、その辺の農民は軒並み警察の事情聴取を受け、しばらく仕事にならなかった、とも聞いた。ぜひ、解決してもらいたい事件の一つで、犠牲者のご冥福を祈るばかりである。



さて、出された鮎は、もの凄く太くて、相当脂がのっているのかなと思ったら、子持ちで太っていたので、肉そのものはどちらかというとぱさぱさしていて、それほどおいしくなかった。とくにごはんのおかずとしては。やはり、ビールか日本酒でしょう。私はほとんど飲まないタイプだが、その位は見当がつくつもり。

たらこ大の子持ちで、少し食したけれど、食べきれなかった。匂いはそれほど悪くはなく、生グサさも少しはあるが、小振りの子持ちでないほうがよかったかもと思った。塩焼きとフライとが選べるのだが。

それで、今日行った終点(のつもり)の金精峠さきの休憩所でも、やまめやいわななどをここと同様に串刺しにして炭火で焼いていたので、そちらはどうかと急に気になった。来年もその仕事があるか知らないが、はじめて鮎の遡上調査をした関係で、鮎の塩焼きにご執心ということだったのだが、川魚は似たり寄ったりか?渓流の魚のほうが、臭みが薄くておいしいのでは?と思い出してしまった。しかし、自然の恵みに感謝の一日だった。思わぬうちに、似た人にも会えたし、感性は変わらないものだ。

最後に寄ったロプノールで、雑誌を見ていたら、岡潔博士も、晩年講演を頼みに来た同志社大グループの一団に、昔金星の少女として、脳病院さわぎがあった頃、マリアのように現れたという幻想の少女に似た一人を発見し、生まれ変わりか?と恋してしまった、などという記事もあった。創造と狂気とは紙ひとえということか?

そういえば、鮎茶屋で読んだ私のメモにも、物書きは犯罪者に似ている、書くという犯行を企てる者は、大事を秘密のうちに用意しなければならない、などと記してあった。

ゲーテは書くために生まれ、書きながら死んだ、という一句も。

岡博士は芥川や漱石ファンで、ジャイアンツファン。博士はあるとき、小説家佐藤春夫の「田園の憂鬱」
が、創作の苦労と言うか、生み出す過程がよく描かれているというので、玄人筋では定評があると指摘されたので、さっそく昔入手して読んでみた。今では、なかなか入手困難だとは思う。

物書きを志す青年が、愛人と田舎の一軒家を借りて住み、傍目には、あまり作家らしくないような日常に振り回され、創作を目指しつつ、精神は一部病むような状態になっていく過程を描いてるのだと思う。

薔薇病めり、とは何だったのだろうか!?  ゲーテにも野中の薔薇があるのだが。

Map

2 件のコメント:

sho さんのコメント...

こんばんは~♪

今日はナイトツーリングに出かけてHP更新などをやっていたら、こんな時間になってしまいました。
もっとも夕寝をしたので、あまり眠たくもないのですが…。

今日はかなり遠出されたんですねぇ。大兄のツーリングには、必ず美味しそうなお話も出てきて腹が鳴りそうです。鮎の塩焼き、たまりませんね!

タイヤも交換されたということで、いいですねぇ。やはり通勤使用もあって距離の伸びは週末ライダーとは段違いでしょうからね。
タイヤひとつで、ハンドリングに想像以上の影響があるとは、以前どこかで聞いた話。当方も後ろタイヤのスリップラインを見ると、もうじきかな~と思ってます。

こちらに来てからバイクで栃木県や群馬県には足を踏み入れていません。
そうですねぇ、ソロツーリングにも少し飽きてきた感がありますし、どこかで遭遇できるといいのですが!

nature さんのコメント...

コメント、感謝です。

ナイトツーリング、都会はいいですよね。
昔は、ナイト散歩でしたが、•••

今朝、sho様からと思われるコメントが一件、ウィンで発見、それで、マックでも確認できると思い、再起動したがもう現れず。あわてて、ノートで試しても、またウィンで試しても現れず。お詫びのコメントを書こうと思っていました。それとも会社へ行ってたちあげれば、•••

しかたなく途方に暮れていたら、コメントの管理という項目が!そこをクリックしたら出て参りました、^^;)、フ〜、やれやれ。

以前にもタイヤ交換時期が近づいているという記述があったような気もしましたが、写真で見るとまだまだにも見えましたが、•••。

タイヤ交換したら、足付き性も悪くなりました。交差点で止まっても以前よりも、路面が遠く、オヤ、と思ったりすることが昨日も数回ありました。

フロントタイヤは、溝が、センターにきっちり入っているパターンがいいですね。