日曜日, 9月 30, 2007
1998年3月発行、2000円、ゼスト社刊。訳者は、金子与止男農博。訳者略歴では、元国連環境計画勤務、とある。
マイケル・H・グランツ氏は、米国大気研究センター上席研究員。ちょっと、どちらも今となっては、過去の経歴で今はかなりちがうかもしれない。
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=マイケル・H・グランツ&btnG=Google+検索&lr=
には、ここで私が下手な解説をするよりははるかに豊富な内容が検索できる、はずだ。
金子博士も、現在岩手県立大教授(2006〜)。
科学的知見は、どんどん変化していく部分があるので、今更細かいエルニーニョやこの冬は厳冬と予測されるラニャーニャなどの記事を拾うつもりはないが、米国が日本の外務省に当たる部分を、国務省というあたりの感じのにおいが紛々とする、国連内部の風景がかいま見える記述だと、今改めて思う。
地球全体が、アメリカの庭で、他国の金を使って、国連と言う名で世界中を、監視しているんだなあという色彩が強い。若いときは、金子氏と同じく、国連職員などと思ったことがあったが、・・・。
アメリカ幕府とでもいうような、世界把握、世界統御システム確立を目指しているような気が改めてした。
日本人の感性では、とてもそこまで行けまい。行く必要がないかもしれないが、そういう世界が厳然としてあり、地球レベルでの人類の行く末を監視することも必要であろうが、日本人にはその必要性に思いがいたらないだろうな、と思う。
自己の領域をあらかじめ限定して、そこをやたら細かくつつくことを得意としているので、レクサスなどは、もはや工芸品でなく、芸術品といわれるそうだが、北朝鮮や韓国すら、冷静に見据えて対処する姿勢が
乏しい国際政治感覚で、みずからアメリカ追随に陥っている日頃の姿が、なんだか居心地悪く感じ出す本といえるかもしれない。
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