火曜日, 1月 01, 2008



インテルMacのLeopardで、パワーPC用とバイナリで配布されたBasiliskII上で動かなかったパワーPCのタイガーでコピーしたデータやアプリは、ディスクイメージに書き込み、インテルMacでフォーマット済みのディスクイメージに、コピーしてやれば問題ないことが分かったが、注意が必要のようだ。

うっかり、ディスクイメージにimgの拡張子を付けないでいて、パワーMac上では問題なく動いたのだが、タイガーからコピーしたファイル群は、インテルレパードではごらんのように白紙アイコンでもちろん起動などしない。各フォルダの中味も皆真っ白だ。

それで、新規にレパード上のBasiliskIIで追加ディスクイメージを作り、OS8.0で読み込むためにフォーマットし、1回終了して、インテルMac上で、ファイルの移動を行うことに。



先ほどの実験で懲りたので、今度も最初から1ファイルづつ恐る恐るコピーする。すると、今までインテルMac上でも白紙のアイコンが、OS8.0でフォーンマットしたディスクイメージにコピーすると、ちゃんとアイコンが復活する。この場合、MathPlayerがインストールされていたので、そのアイコンに変わる。01_5.nbというファイル。このアイコンが、OS8.0上で本来のアイコンに変われば、問題ない。要するに3段階のアイコン変化を遂げるわけである。この段階では、まだリカバリ後、マセマティカを起動していなかったので、こういうことになったのだと思うが、詳しいことはわからない。

最初にTheoristなどは一個コピーしてすぐBasiliskIIで立ち上げ、システムの入っている方へコピーずみなので、今回は気は楽だ。フォルダーごとコピーも出来たが、その際に属性がどこか変わることがあるらしいから、このフォルダーは、一個一個ファイルを移した。



最初に試行したのは、ずっと拒否されてきて、さっきやっとうまくいったTheoristのアプリ本体だ。1回上手くいったせいか(BasiliskII上といっても結局は本体レベルで認識したのだろう)、なぜかデータアイコンもそれまで真っ白だったのが、本来のアイコンに変わってしまっているが、本体が拒否マークがついていて、クラシックに対応しなくなったので、開けない!とメッセージが出る。これを、そのまま、インテル側のOS8.0でフォーマットしたディスクイメージにコピーして、すぐさまBasiliskIIを立ち上げ、ただちにシステムのはいっている起動ディスクに移す。




前回は、サブディスクのまま、立ち上げたので、変なアイコン(Macのリッチテキスト的アイコン?)であったが、もちろんそれでも起動したのだった。今回は起動ディスクに移すと、ようやく見慣れた本来のアイコンに変化した。同じフォーマットディスクなのに、起動性ディスクと単なるボリュームのディスクは性質がちがうのかもしれない。ここでも三段階のアイコン変化を遂げたわけだ。本来のアイコンに交通標識の禁止マークがついたもの、それから、真っ白ではないが、アプリの素性が不明なリッチテキスト的アイコン、これが、起動ディスクに移すと途端に、元のアイコンに変身するのである。やはり起動性ディスクは、Leopard
本体の不可視ファイルとどこかのレベルで連携しているのであろう。

このへんの事情を技術的に解説する力は私にはないが、いままでの経験から、クラシックではときどき、アイコンが白紙になるということはよくあった。そういう場合は、起動時に、どこかのキーを押していると、デスクトップを作り替えますが?と聞いてくるので、OKを押すと、プログレスバーが現れて、デスクトップの壊れた情報やゴミを処理してくれて、またアイコンが本来に戻る。

今でも、牟田さんのサイトhttp://nmuta.fri.macserver.jp/
では、ときどきたまるゴミ掃除のことが出ている。私も二度と立ち上がらなくなったBasiliskIIを、リカバリでなくそうしたOSX用のゴミ掃除をすれば、また新規にインストールしただけで使えたかもしれない、・・・。

そうした思いは、すでに本体に移しても、アプリはもちろんデータアイコンも真っ白だったものが、途中から皆アイコンが復活してしまい、これ以上、無駄なコピーをしなくてもいいらしい、ということからますます強まった。文字化けがどうのこうのではなく、デスクトップ全体や起動ディスクの不可視情報が災いしているのかもしれない。ともあれ、インテルMac上で、タイガー互換の、一番後からリリースされた(2006年5月)BasiliskII-1.0はちゃんとまともに、しかもかなりのハイスピードで動き、今のところOS8.0までのクラシック環境が、ウィンドウズを介せずに動作いたします、ということになる。

途中いろいろアップルについて不満を述べてしまったので、改めて非を改め、ちゃんと動きますよと声を大にして訴えたい。改善のきっかけは、今一よく解らない〜.imgという拡張子だ。Mac上ではこれを付けなくても動作していたが、これを開こうとすると、テキストエディターが起動してしまうが、同じものに拡張子をつけて、ダブルクリックすると、デスクトップに内容が現れて、HD内の内容の編集が可能となる。




マセマティカのアイコンも、マスプレイヤーのアイコンから本来のものに皆変わってしまって、いたって事は上手く運んだ。こうなると、インテルMac上でのBasiliskIIで行う演算がBasiliskII同士で比べれば一番早い。マセマティカのインストールでも、数値計算プロセッサー付きのMac8.0と認識してくれていて、早い。

一方、比較のためにあえてタイガーのパワーPCにも同じBasiliskIIをインストールしたが、こちらは、クラシックでは、パワーPCと認識されて、アルチベックとかいうインテルにはない演算回路を使うせいか、ダントツに早いが、OS8.0では、数値計算プロセッサーなしのCPUと認識されてしまい、最も遅く亀以下で、使い物にならない。

Theoristのほうは、数値演算用コプロ付き用と無し用と2枚にわかれていて、もちろん後者だが、インテルMacでは数値演算用コプロ付きディスクが使えることになる。しかし、今ではどれもフロッピー装置がなく、HDのどこにもそのコピーが置いていないので、使用できない。速度が全体的に昔のMacより格段に早いので、その点はTheoristでは問題ないが、マセマティカはやはりその演算機能に頼る部分が多いらしく差が出るようだ。

なお、最後のショットにも出てくる横文字のフォルダーは、かって「BASIC数学」誌で掲載された九州大学理学部数学科の梶原教授の御好意で、こちらからフロッピーをお送りし、掲載された内容をコピーして送り返されたファイルで、先生が各大学での問題解説などのファイル群である。あらためてお礼申し上げる。当時はTheoristもMathRederと同じようなファイルを開いて見ることが出来るフリーソフトが同梱されていて、行列などを眺めては、演算できたらどんなによいか眺めた思い出がある。先生も、Macクラシックならば、19万8000円で秋葉で買えて東芝のダイナブックと同じ値段だから、と購入を奨められた。それで、SE/30という数値演算プロセッサ付きの一体型Macを買って、のめり込んだ。

アイルランド工場製のこのSE/30(MC68030搭載、16Mhz,8MBのRAM、160MBのHD)は、後の通風口から出る温風が、コード類の被服材料が違うせいか、まさにリンゴのような匂いがしたもので、何度も確かめたものだ。あと、在庫は残り少なくて、手配しないと品切れになりますよ、と秋葉原のT-ZONEでいわれたが、買ったのは別の店だったので、後から、確認の電話が来たりした。

あの、一体型のデザインにアップルは相当金をかけたようだ。今でもクラシックの起動画面でお目にかかるニッコリMacの原点だ。ところで、昨夜もいろいろやっていて、ウィンドウズ版BasiliskII上で、久々例のあの恐怖の爆弾マークが現れた。ショットしておけば良かったと悔やまれる。あと、ハードの故障ではサッドマークとかいう、眼が×点になった一体型マークが現れるらしいが、自分のものでは見たことがない。



なかのひと

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