水曜日, 1月 23, 2008
G4Macでのマセマティカ2.2は、本来動くはずも無いのだが、エミュレーターBasiliskII1.0のバイナリー版では辛うじてうごく。演算は問題ないようであるが、グラフ描画などは、ごらんのように、ウィンドウズでおなじみの砂時計マークに相当する腕時計マークが出て、20分経っても一向に終了しないばかりか、フリーズ状態でにっちもさっちもいかない。しかし、いちおう、OSXなので、この画面を壁紙状態にして、他の作業は問題なく続行できる。OS9.xでは、一つのアプリがフリーズしたらシステム全体に影響が出て、即再起動しないとならなかった。そのために、次期システムを模索し(その頃には、ウィンドウズNTが完成していた!!)、マイクロソフトはコアにNTを奨めたらしいが、BeOSでもなく、Next社のOSが基幹システムとして採用された。
マイクロソフト社は、当初パワーPC用のNTも供給していたのだが、Macの基幹システムがNextとなって開発続行を中止した。
また、Macでウィンドウズ環境を提供するコネクチクス社のバーチャルPCに眼をつけて、この会社を買収、そして、Mac用のみならず、ウィンドウズ環境で、ウィンドウズの別のバージョン環境を提供するWin用バーチャルPCを発売した。しかし、インテルMacとなってしまったので、マイクロソフトはMac用バーチャルPCの開発はまた停止した。私は、OS9時代に、バーチャルPCを使い、95をインストール、さらに98までアップした。当時は速度が本体自体が遅く、エミュレーターではその25~30%程度でしか動かなくて、イライラさせられたが、とにかく家でもWinが完全動作することに眼を見張った。エミュレーター体験の原点だったのかもしれない。
その後、会社のソフトで2000環境を要求するものがあり、XPでウィンドウズ用バーチャルPCを使い、XP内で2000を起動して使っていたが、そのうち、XPでも何とか不足をカバーする方法が見つかり、使用しなくなったが、インテル上でインテル環境をエミュレートするので、速度は、本体というか実機の50〜60%位は出ていた、と思う。
話しが脱線してしまったが、同じエミュレーターなのに、インテルMac上では、マセマティカの2.2は問題なく動く。そこへ行くまでは、HDのフォーマットが変更されたせいか、いろいろ試行錯誤させられたが、そのせいでもあるまいが、動きはたいへん感動的。完全に、モトローラ社製のCPU、MC680X0環境を実現しているようにも思う。音も問題なく出る。さっき気付いたが、パワーPC用BasiliKIIでは、ゲームでは音が出ない。Mac本体からコピーするだけで動いたが、無音のまま・・・。
ウィンドウズ用に開発されたBasiliskIIの古いバージョンでは、Macに電源を入れたときに発生する、それぞれのマシンに特有の起動音がついていたが、BasilisikII-1.0では、起動音はしない。おそらくウィンドウズ版やLinux版でも1.0版では同様だろう。あの音が、当時目の玉が飛び出るような高い金額を払ったマシンへの愛着を蘇らせ、強化する役割を当時はしていたようにも思う。雑誌にも、あの起動音を聞きたいが故に、用もないのに、電源をいれてしまう、という話しが出ていた記憶もある。
マセマティカの旧バージョンを使い続けたいがゆえにBasiliskIIを選んだのだが、その意味では、OS8とOS9の差を除けば、クラシック環境が簡単に実行できて今は非常に満足。製作者の方々にお礼を申しあげる次第。
これでは、XP内で2000とか98環境を実行しているのと全く同じ使用感覚だ。これがフリーなのだから、改めて驚く。もっとも、Macの実機やROMを、正当に所有している、という条件がつくのだが。
同じエミュレーターだがインテルMacでは、ちゃんとウィンドウズ面の上部に、ソフト名が表示されるが、G4Mac上では表示されないことも、初めて気付いた。開発は、一昨年五月に終了し、次のバージョンが出るまでに2〜3年かかるだろうし、その頃には、G4.G5機は商品ラインから消滅しているだろうから、どうも、開発主力をバイナリーといってもインテルMac用に注いだのではないか、とさえ思える。
ご覧のように、当時の最速マシンで実行しているような待ち時間で、グラフィック画面も完成する。これで、当分インテルMacから離れられそうもない。VistaもXPもインストールが正式サポートされたし、他の商品版エミュレータもあるし、ソフトがなければタダの箱、といわれた当時の環境が21世紀初頭になって再び再現し、
感慨もひとしお。モトローラ製のCPUは1997年当たりには姿を消し、・・・21世紀初頭には、Macとウィンドウズとは限りなく接近するだろうと、予測されていて、私は2007年ごろか!?と漠然と予想した。そして、結果としては、その通りになって来ていると私は思うのだが・・・・。
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