『さて、みなさんはパソコンは何を使っていますか!?
MAC、windows、Linuxなどなど。はたまたBeOSなんかもあったりするかもしれません。
私は今の所windows派です。そろそろMACにチェンジしたいと思ったりしています。
intelマックになって、windowsもMacOSも両方動くようになったのが大きな理由。
次に買い換える時は「Macだぁ!!」と言いながらDELLのセール品に飛びついてたりして(苦笑)』
という書き出しで始まる『鈴鹿に住む現役大学生が綴る日記(コラム)』というタイトルをWEBで見つけた。
http://japan.mie1.net/e11286.html
『東京大学がWindowsでなくMacを採用するのは何故ですか
質問者:noname#40401 またiMacらしいですが
http://www.ascii.jp/elem/000/000/072/72217/
東京大学がグローバルスタンダードであるWindowspcでなくほとんど誰からも使われていないMacを採用するのは何故ですか?』というのを見つけて、第三者がいろいろな理由を述べているのを見て考えてしまった。背景には、ウィンドウズ使用者の意識というか、1Macファンからみて見過ごしできないような誤解やひねくれたような理由付けなどもあるような気がした。
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3398841.html
まあ、2004年に東大に1200台近いMacOSX10.3を搭載したiMacが大量導入(AutoCad用にウィンドウズ機はたしか200台!)されると聞いて、私自身も驚いた。じつは、もっと前、OS8.xの時代から、用があって某研究室を訪れたころから、行くたびに学生達がつかうマシンがMacに変わっているのを見てきた。そこの助教授先生、某国産機使用中で、今度自分用に買い替えるときは、国産機ではなく、IBM機にしようと思っている、とおっしゃっておられた。私は、いっそ、Macにされては!?と提案したら、え〜、Macですかあ〜と馬鹿にされたような顔をされたことが忘れられない。廊下にも、Macの空き箱が山積みにされていて、東大生のMac人気も相当なものだと、一人合点していた。・・・しかも、パソコンを研究に使う重要度が高い人ほど早くからMacにスイッチ、若い学生がその動向に無関心な筈がない。ソフトが当時はMacの方が毛色のかわったものが多かったのも事実だし。ウィンドウズは95も未だ出ていなかったから当たり前か!?。
そんな体験から東大の『制式マシン』がiMacにほとんど変わると聞いたとき、意外な歓びと共に、やはり!さすが!と思ったものだ。昔、メインフレームを使わせてもらったとき、システム管理は、助手、助教授、技官とたった数名で管理されているようだった。廊下にも、コンピュータ管理者(助手)の公募公告が出ていたりした。そして、慶応の助手だったTronで有名な坂村健先生が着任したりして、新しい時代がここにも訪れているように感じた。TSS(タイムシェアリングシステム)の全盛時代で、私はあまり得意でなかったので、現役東大生にほとんど代用で、端末から入出力をお願いした時代があった。彼らは、駒場で教育を受けてきて、まるで何の造作もなく、あっというまにこなしてくれた。脇で呆然と見つめる私を含めてBBCの取材カメラが舐めるように撮影して回っていった。私は、私の時代遅れの無能さが全世界に広まってしまうかのような、ある種のやりきれぬ屈辱を感じた・・・。
まだ、Basicがようやく普及し出した頃であったが、大半はフォートランだった。早稲田の院へいった高校まで同級生だったH君もここで出会った。けっこう外部からも訪れていたようだ。根津の坂を登ると、いつも冷房された(学生のためではなく、機械本体のために)部屋は、学生の頃紹介された、まさに大型計算機室というイメージにぴったり。紙テープに刻印されたデータが、あっというまに、オープンテープの大型磁気ディスクに置き換えられて、数十台のプロッタから印字され結果が出てきた。・・・
その後、また別の角度からそのデータにアクセスしようとしたが、使用期限が切れていた。それで、またまた学生さんのだれかを捉まえて、バイトを持ちかけ、学生のパソコンから、メインフレームに繋いでもらい、フロッピーにデータをダウンロードしてもらった。重くて大きい磁気テープはその瞬間私にとっては粗大ゴミとなってしまった。たまたま教授が現れ、びっくりしたが顔見知りのためか咎められなかった。学生の使うディスプレーに、外付けディスクがついていたので、プロンプトにC:>とかD:>とかが出ているほうが気になられたらしく、C〜ってなあに?と学生にきいていたが、学生は無視^^);、いまさら説明の用もあほくさいというありさまだった。わたしも陰でニンマリ。
話しが脱線したような気もするが、東大に、ちょうど5年間のウィンドウズとユニックスの共用時代がおわり、次期システムを模索したとき、ちょうどよくネットブート機能を備えたOSX10.3のMacが登場し、コアは基本的にユニックスであるため、あらたにユニックスマシンをそろえる必要はなく、ネットブートであるため、HDは必要なく、CD,DVDや、USB装置だけで、アクセスでき、数名の管理者で、1000台をこえるマシンを、アンチウイルスを含めて管理できると聞いて、独立行政法人化した後だから、コスト管理もふくめて当然の選択だろうと思った。
しかも、当時なかなか信じられなかったが、iMac上でウィンドウズも起動していた。バーチャルPCを使用したのかどうかは、定かではないが、動画ではたしかにウィンドウズ画面だった。これが、ネットブートなのかと思った。サーバー内で起動したウィンドウズ画面を、遠隔操作でiMacのディスプレーで見ているだけなのだろうが、当時ドックに並んだアイコン群にはマセマティカの5.xも確かに写っていた。とうじ、いくらの追加出費もなく、OS固有でネットブート機能をもっていたのは、10.3だけだったとMac雑誌で知った。担当助手さんも、ウィンドウズで1台1台少ない人数で、アンチウイルスソフトをバージョンアップなんて出来る話しではない、というのをきいて、これだけでもウィンドウズは外される、と私は秘かに思った。家のMacは、ここ10年ほどは、アンチウイルスソフトは使用したことがない。それいぜんは、いちおう、使ってみたりしたが、・・・。
さて、某国産機全盛末期の頃、そのメーカーの部長さん達はMac!?・・・俺達が使うためにあるんだよ、自社製品!?・・・それは売るためにあるんだと、と言っていると雑誌で紹介されていて、一般企業でも、個人の机の中には、Macノートが入っていたりするなどと書かれていた。現在のソニーでも社内比では、VAIOよりMacが多いと言ううわさも。国内シェアで、ソニーとアップルが、3、4位争いを昨年繰り広げたそうだが、内部でさえ逆転しているくらいなら、今年は第三位かな、と期待したりするのも、当然かもしれない。
一般が使うには、急には無理だが、東大生なら面食らわず使えるから、・・・という理由づけが上げられていたが、暴論ではないものの、傍論のような気がする。
東大以前に、東京女子大でMacが制式に、ついで東京工業大でも・・・。最近は神戸大で東大よりわずかに多い1200台規模でMacになり、京都女子大もそれに習った、という。(東大より台数では上にこだわったといような突っ込み記事も・・・.。)
今年は、2004年から4年経ち、次期制式機種決定されるというのに、ニューズにならずやきもきしていたが、鈴鹿にすむ大学生さんのコラムで、次期の東大の制式もやはりMacで、サーバーを管理するNECがやはり受注したのだという。
昨年10月1日に入札決定という情報を、大学生氏は、三重大の奥村教授のブログから初めて知った、という。
三重大学教育学部奥村教授のBLOG(該当記事):
http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/blog/node/1766
次期教育用計算機システム(ECCS2008)について:
http://www.ecc.u-tokyo.ac.jp/announcement/2007/10/01_917.html
教育用計算機システム-政府調達(公告):
http://www-gpo3.mext.go.jp/kanpo/gporesultm.asp?idno=D0027414
さっそく奥村教授とは何者ぞ!?と思い訪問しました。なんと、あの微分書ならぬ美文書、つまり
『LaTeX2e美文書作成入門』の御著者様でありました。それいぜんにも、データ整理入門などの本で勉強していました。20年来の恩師とでもいえる先生。繋がるものですね。以前は、松阪大教授ということでしたが、
・・・。
2冊目の美文書が登場したとき、(今は三冊目の筈)、Linux、WindowからMacに変更されたようなことが書かれておりました。とうとう、この先生もMacにユーザーになられたかと。
ホームのトップには
『東大がiMacを1176台調達
某先生からタレコミをいただいた。www.ecc.u-tokyo.ac.jp [広報] 次期教育用計算機システム(ECCS2008)について:20インチiMac+Happy Hacking Keyboard+Parallels Desktop for Mac。
東大がMac,阪大がLinux。三重大は総情センターはWindowsだが,工学部情報工学科はSun Ray,教育学部情報教育課程はWindows+Linuxのデュアルブート,奥村研はMacとLinux。いろいろあると楽しい。何よりもWindowsを教えるのが情報教育という風潮だけは勘弁してほしい。』
とある。
すると『おぉ、今度名古屋でアップルの人を呼んで講演会を開くのですが、いい雰囲気ですねえ。
うちのWindowsサーバが壊れちゃったんですが、拙速で修復しても復旧になるだけなので、とりあえず半年どうしようか考えてやりたいと思います。
投稿者:だきわ (未認証ユーザ) 投稿日時:2007-10-02 』
などというのもあり、古いiMacを捨てるなら拾いにいきたいとか、レンタルだから全部返却だとか、だったら、格安で売ってくれなどという書き込みもありました。
まだ、アップルの雑誌では見たことがないので、もう少し後の号で発表されるのだろうか?いつものようにタレコミありがとうございます、などとも書かれておられるので、公示はまだなんでしょう。サーバーもダンチの性能のものに置き換えられるのだとか。
『>何よりもWindowsを教えるのが情報教育という
>風潮だけは勘弁してほしい
↑ここ、「Windows『だけ』」の方が良くないですか?
(あるいは、「Windowsを教える『ことこそ』が」など)
教える側がWindows『しか』使うことができないという
ことがそもそもの問題だと思います、が…、先生の側に
Windows以外のOSを教える能力を求めるということも
どうなんでしょう、限界がありそうな気がします。
(新任の先生が「Windowsだけ」というのは論外な
気もしますが…)』
などというのも。
結局、個人ではMacのほうが割高かもしれないが、集団で使うときには、Macのほうがコスト
的に割安(しかもかなり)というあたりに落ち着くのかもしれない。次期システムは入札のため未定とあったが、これでひとつ心配事が消えた。折があったら、天ぷら学生でも化けて見てきたい気がする。それにはそれそうおうの舞台装置が要るのだが、・・・。
http://www.ecc.u-tokyo.ac.jp/announcement/2007/10/01_917.html
には、
『現システムとの相違
標準端末
CPU速度が単体で2倍以上,コア数が2に
メモリ容量が4倍に
画面サイズが 15インチから20インチワイドに
ネットワークインタフェースが100Base-TXから1000Base-Tに
光学ドライブがDVD+R DL, DVD±RW対応に
マウスがレーザーマウスに
Windows環境がローカルCPUで提供される.前システムのVID端末も置き換え 』
とあり、マック上でウィンドウズVistaが使えるらしい。
詳しい説明がないが、松坂教授のブログと合わせると、パラレルズデスクトップを使用するのかもしれい。そうすると、Vistaのどのバージョンがはいるのだろうか?
『端末全般
台数減少
現システムではレンタル 1376 台 + 買い取り58台
新システムでは 1362台
予算減少率より減少率を小さく押さえる 』
とあり、安さが一番のようだ。安くてVistaもUNIXも使えるとあらば、使わない手はないだろう。もう、ウィンがど~の、こ~のとかいう時代は過去のものになったのだが、大方の人々の意識、および使用状況はそうではない、というだけのことのようだ。
レンタル1376台の行方や如何に!?。
追記:
『ソフトウェア
- ユーザー認証管理サーバー: NEC EDS(Enterprise Directory Server)
- プログラミング言語環境
- GCC,Java言語環境 がMacOS環境で利用可能
- 統計処理ソフトウェア
- SASがWindows環境で利用可能
- JMPがWindows,MacOS環境で利用可能予定(別調達)
- 数式処理ソフトウェア
- MathematicaがMacOS, Windows環境で利用可能
- CADソフトウェア
- AutoCAD Inventor, 3ds max がWindows環境で利用可能予定(別調達)
- オフィスアプリケーション
- MS-Office(導入時にはおそらくOffice 2008 for Mac) が標準端末 Mac OS環境で利用可能
- MS-Office 2007 Enterprise 2007が CAD端末で利用可能
- ラスタ描画アプリケーション
- Photoshop ElementsがMac OS環境で利用可能
- Unixフリーソフト
- MacOS環境で,可能な限り現状と同様のUnixフリーソフトを提供
現システムとの相違
- Mac環境でのMS-Officeの互換性が向上したため,標準端末のWindows環境にはMS-Officeはインストールしない
- PDF作成やページ統合などがOSの標準機能で可能なので,Adobe Acrobatはインストールしない.』
標準でMacOSXがPDF作成機能を持つなどというのも、美文書入門で、奥村教授がMacに変更した理由のなかで挙げられており、まだ、インストールできないという旧型に無理やりインストールしていた当時はかなりOSXはいいらしい、と純正のマシンが欲しくなったものだった。速度が遅かったので、とりあえず試用中という段階で、MacOS9.04あたりで速い~(G3:500MHz)などとCPUアクセルレーターを入れて喜んでいた。
うわさでは、Windows陣営が、最初の入札のとき、一切の値引きを断固拒否、アップルはジョブスレベルまで、値下げの許可申請が達したとかと事実だか憶測だか。最初の入札(2004)の決定時、米国でも、これマジ本当の話として、驚きをもって報道されたとも。
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