土曜日, 12月 12, 2009
Street Bikerの2010年1月号を購入した。表紙にあるCB450は昔から好き(すきい)なバイクだったので。海外では、Black Bomberなどというぶっそうな愛称を与えられていた、そうである。二人乗りで時速130キロほど出した後、排気管の熱でタバコに火を着ける事ができたんだそうである。まだうぶな少年だった心にはこの一言で、心に沁みた。一生忘れられない、インパクトとなった。私が、なんとか、当時は当然の事ながら、ナナハン免許を125cc車でとった時には、街中に出回っていたCB450は、すでにこのクジラタンク車ではなく、'68年に出たティアドロップ型であったが、65年のこのK0は国産のビッグバイクの草分け的存在と映った。すでにKawasakiの英国車をコピーした650W1を知ったのは、これより後。CBの305ccぐらいのものが、最大くらいと思っていた。
http://video.google.co.jp/videosearch?hl=ja&source=hp&q=CB77&lr=&um=1&ie=UTF-8&ei=44YiS_HXHNGLkAXk27ynAw&sa=X&oi=video_result_group&ct=title&resnum=8&ved=0CCkQqwQwBw#
フロントホイールはおそらく19インチで、後輪の18インチより一回り大きく、しかもこのフロントフェンダーを見ると、当時の国産バイクもみなこのパターンだった、となつかしい。
私は、6段ミッションのスズキの250ccを買ったが、フロントフェンダーの前方のステーを取り外し、フォーク部と、後方のステー部だけで支持するように「改造」して乗っていた。そろそろ時代の風が、デザインの変更を迫ってもいた時期であったかもしれない。Kawasaki車が先鞭をつけたリヤフェンダー上のシート後端に、小物入れを着けて発売した頃である。
http://www.bikebros.co.jp/bikesearch/detail/index/m/1/check/1;7;19/id/74831/
同雑誌によれば、『"黒"は永遠の不良性を意味する色だ、音楽でもファッションでも、特にバイク•シーンにおいては、•••••夜、バイク、革ジャン、そのどれもが黒に集約されたとき、バイク乗りならたまらず疾走感を胸の底にあるいは脳裏にジワジワと滲ませるはずだ。1964年公開の大映映画「黒の爆走」にインスパイアされてわき起こったイメージを大まじめに企画にしました、』などとある。
昨日12月10日は、例の3億円強奪事件のあった日でもあり、当時の思い出をラジオでも語る人がいたりして、もう40年近い昔のイメージが膨らんだ。この時、偽装白バイとして使用されたバイクはヤマハ初の自動二輪車YM-1 305cc。地方県警では、白バイとしてCB450とならんで、このヤマハYM-1305ccも実際に使用されていたのを見ているから、犯人は盗みやすいほうとしてたまたまヤマハ車を狙ったものと思われる。雑誌の企画も、書いてはいないが、この事件、この時代のイメージがあったのでは、などとも思えた。
http://ikukiu.exblog.jp/9271952/
そして、ヨーロッパでも、1968年に映画「あの胸にもう一度」もヒットを飛ばしており、このときはハーレーもブラックで、ヒロインも金髪をなびかせた上下黒の革製一体型スーツであった。
この映画(今ではDVD)の解説にも、『オートバイに表されるヒロイズム そのカッコ良さに思う』と題して黒川銕仁氏が書かれている。
『この映画の秀逸さが、後に残した影響は凄まじいものだ。モーターサイクルと直接絡むものであれば、まずはその代表としてあるのが『ルパン三世』(とは知らなかった!)。』‥‥‥と諸外国映画の紹介の後、『ちなみに日本でも東映映画「ドリームメーカー」の劇中に、やはりヒロインがマリアンヌ•フェイスフルを模倣したワンピースのレザースーツを着込んでいる。』しており、その先で、映画で使用されたバイク群を推定している。
ハーレーはもちろん1967年型の1200FLHだという。ガソリンタンクに入った2本の白いラインと黒とチョコレートブラウンの2トーンカラーから知れる、としている。セル始動方式になって間もない頃のモデルらしい。
私は、650の英国車までしかわからなかったが、雪の林道へと尻を振りながら二人乗りで侵入していくシーンで使われたバイクは、ノートン、おそらくはアトラス(750cc)または650ssといわれるモデルとしている。(ジュネーブ湖畔で、ヒロインにバイクの操縦を教えるシーンでは、タンクにアトラスのロゴがはっきり映っていたが)そして、もう一台のモトクロスに使われていたのは、イギリスのグリーブス製で1967年製のアングリアンもしくはチャレンジャーではないか、としている。
氏は、このあたりのマシンの演出をだれが行ったかは定かではない、としながらも『冒険者たち(66年)』でBMWのR50S、『ル•ジタン(75年)』ではカワサキ•マッハIII(500H1Fもしくは750ccのH2F)という具合に、常に当時として最もハイパフォーマンスな部類のマシンを好んで乗っていたアラン•ドロンならではの選定とも考えられる。』などとしておられる。そして、今回の雑誌の方向性ともマッチするような言葉で結んでいる。『カッコ良いからこそ
残る。多くのオートバイ乗りに。カッコ良くあるべきコトの、その重要性に改めて気付いて欲しいと思うのだ』
ただ、私は、ジタンの映画で、トラックの荷台からフロントを挙げてジャンプするバイクは、タンク形状からからして、カワサキの400ccのマッハIIIではと思っていたのだが、。あと、用紙の男性モデルは、Animal Boatの武笠大輔氏とのこと。
しかし、気になったので、探したらありました。やはりカワサキマッハIIIだと。アラン•ドロンがスタントマンなしに演技したとのこと。それで、バイクが小さく見えたのでは、と思う。
http://mblog.excite.co.jp/user/zidai/entry/detail/?id=673513
http://members.jcom.home.ne.jp/t-kaze/culture/movies.htm
では、3億円事件のバイクはヤマハR1-350としているが、そういわれると、わたしの勘違いだったかもと思う。このバイクはタンクスタイルがよく、これも憧れていた高嶺の花のひとつ。
http://plaza.rakuten.co.jp/jamborg/diary/200703240000/
では、ヤマハ350のR1を盗まれ、3億円事件に使用されてしまった方のことが出ている。警察にバイクを返してもらうようかけあったが、警察は返さず、上層部はヤマハに、元の所有者に一台寄贈してもらうことまで考えたそうだが、ヤマハに拒否されたという。そういえば当時のチラシにもR1の文字があったような記憶がおぼろげながら蘇って来た。失礼しました。
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