火曜日, 12月 22, 2009



今日は天皇誕生日。それでも出勤なのはいつものこと。夜、寝付くまでのわずかな時間が大変貴重だとわかる。忙しさを常態にして、その中でまたやるべき事を淡々とこなすのが、人生を楽しむコツのひとつかもしれない、と毎日30分づつ続けなさい、という教訓を思い出した。そのくらいならやる気さえあれば、時間がない、などとは言えないだろうとも。

朝、新聞を見ておや、と思った。あらためて、昨日の報道でクリントン国務長官が、大雪で臨時休暇となった国務省へ、駐米大使を呼んで日米合意通りに、普天間基地移転問題の早期決着をと迫ったことは知っていたが、そのことについてはあまり国内では触れられなかったのに、天皇誕生日である、今日のタイミングで、産経紙がきちんとフォローした記事を載せていることにまずびっくりした。

たとえば、例の宮崎正弘の国際ニュース・早読み
trans_g0g0iQiq6265735c@melma.comでも、
『  ♪
(読者の声4)私は学生時代から『産経新聞』の読者でしたが、最近の産経の質の低下には、耐えられないものがありました。或る産経の編集委員にも話をしましたが。
日経はもともとビジネスでとっておりますが。
よって、ついに朝日に変えました。朝日も昔に比べてましになったこと、そして自分の新聞への批判を他者にさせるとか論壇とか工夫しています。巧妙な作戦といえばそれまでですが。
もとえ、産経の質の低下をなんとかしないと、私のように離れる人間は多いと思います。ついには新聞の時代は終わるのでしょうが。
   (天地人)


(宮崎正弘のコメント)産経も試行錯誤が激しいようですが、あの田中優子のような左翼教授のコラムなど、いただけませんねぇ。
 拙著でも紹介しましたが人口に膾炙する朝日新聞批判の川柳があります。
 「アカが書き やくざが売って 馬鹿が読む」。』引用おわり
などの意見に同感していたからである。

http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/
では、緊急UP・日米関係がぶち壊される と題して、
『 鳩山首相は就任以来一貫して日本外交の基軸は日米同盟と言い続けて来ました。その意味では支那・中国との同盟を優先させる小沢幹事長とは若干の違いを感じさせるもので安心感もありました。

>クリントン長官からは『よし、分かった』という思いをいただいた」
 
 これって、単なる思い込みですか?
 米国滞在の経験もある鳩山首相が相手の英語を聞き違えるなどということがあるのでしょうか。そんなことは考えられません。

 しかし、よくよく目をこらして見ると確かにヘンですね。

「よし、分かった」という思いをいただいた。のであって、

「よし、分かった」という言葉をいただいた。訳じゃなかったのですね。

 鳩山首相はやはり凡人には分かりません。この人は宇宙人的な頭脳の持ち主のようです。だってクリントン国務長官が言わないことが聞こえてしまっているのですから。』

などと書かれている。この首相発言ニュースを聞いたとたん、相変わらずしょうがないお方だとおもっていて、決断のできない方という評価が高いが、政治評論家の屋山太郎氏は、なまこのような人でとらえどころがないお方、と話されるのをきいて少しは納得した気になっていた。

年内決着をあれほど主張していた岡田外相も、いつの間にか先送り論を肯定してしまって、よくぶれる民主党!という思いが強い。

産経の記事によれば、これまで鳩山首相のブレーンで米国に批判的だった寺島実郎・日本総合研究所会長から、知米派の外交評論家、岡本行夫氏への「乗り換え」を模索している、などとしている。

『大使呼び出し  噴出した米の怒り  「先送り理解」発言 問題視』 などの活字がおどり、細かく解説している。

先の寺島氏、テレビで拝見する限り、昔からアジア重視説で、やはりはっきりしたことをいわないじれったいお方と見ていたが、鳩山首相の外交ブレーンだと知ってから、こりゃだめだとさじを投げてしまった。

新聞によれば、『寺島氏は12月初め、『鳩山首相の誤解を解く』という趣旨でワシントンを訪れたが、米政府の現職当事者らは、面会を拒否したという。当然だろう。英語と日本語の違い
はかくも明瞭。日本語は二本語であって、英語のように一本語ではない。

実は日本政府内にも寺島氏の反米感情や同盟軽視論を危ぶむ意見があり、「駐日米大使館のズムワルト主席公使を通じ、米側に寺島氏とは会わないように働きかけた」という関係者もいたほどである、と指摘している。

首相周辺には、岡本氏を首相補佐官とするアイディアもあったが、岡本氏はあくまで「個人的な立場」で協力することになった、と一面では触れている。いまさら、こわれた信頼関係の責任のつけをまわされても、いくら岡本氏といえども対処の仕様がなかろうと、同情する。

私は、先のCOP15でのクリントン長官(ヒラリーおばさん)が、現行計画の先送りを晩餐会で同席した際に鳩山首相から説明をうけ、(結論先送りへの)十分な理解をいただいた。(長官からは)『よくわかった』という思いを伝えていただいた、との説明に当初から疑問を思っていた。いくら女性だからといって、立場からすればあまりに寛大すぎる発言に受け取れたからである。

産経によれば、米政府、そして長官自身の方針、認識とは明らかに乖離しているからだ、と書いている。米政府関係者は、首相が晩餐会での会話の内容を明らかにしたことそれ自体を疑問視し、「ご理解をいただいた」と説明したことに問題があると指摘している、という。

囲み記事には、英国のフィナンシャルタイムズの12月22日号の日本から伝えられた鳩山首相のエピソードが載っている。24日で100日目となる鳩山首相だが、民主党が長く続くとしても、鳩山政権の寿命は長くないかもしれない、との予測記事だそうだ。
これは、民主党内からの批判を紹介したもので、首相の政策がめまぐるしく変わるため党内では首相の政策が15分しかもたず、「15分男」と揶揄されているそうだ。

私は、MSNで、産経記者が書いた、鳩山政権の短命予測記事を、12月初めあたりに読んでいた。そこへ、週刊誌「現代」の2009.12.26号が出て、「鳩山総理一月退陣へ」への特集が組まれ、あっと驚いた。

それが、みな民主党関係者の口から出ている、ことに今更ながら、旧自民党の凋落ぶりを伝えてあますところがない。それはともかく、そもそも沖縄を捨てるか、米国を捨てるかいう問題設定をしてしまったことが、鳩山首相の大失敗だった、としている。

結果的に、鳩山政権は、沖縄県外の移設をあきらめざるを得ない。すると、来年一月の名護市長選挙は、民主党候補が大敗。沖縄では仲井眞知事に不信任不信任案が出る見込みで、鳩山首相が負う事になる、としている。これらが、皆政権内部の者たちからの情報リークであることに、民主党も個人の意見は、百論噴出で小沢体制下で、個人の意見をいうなと締め付けられている証左ではないかとも思う。それで、普天間移設問題を先送りと、決定したのだろう。この記事がでてからだ。すべては、まず選挙対策ありき、から初まっているようである。

なお、現時点でのMSNによれば、中国が難色を示した例の写真撮影会に、小沢氏は、じゃ、行かないと対応したそうである。それで、中国がおれたが、あちらでは、いっさい、そのことは公開されていないそうである。かわりに、小沢氏の天皇陛下会見のゴリ押しが待っていた、と思われる。中国側は、いったん一ヶ月ルールを了承していたそうだから、会見の強行は、あきらかに小沢氏の「私的」政治利用に、どうしても思えてしまう。

米国は、かって、東条元首相などを、わざと12月23日に処刑した。天応陛下は、たいへんな衝撃を受けられたようである。アメリカは、日付にこだわることが多い。こんどの駐米大使を国務省へ呼びつけたのも、この日にニュースになるようなタイミングを選んだ、とも思えてならない。9.11テロも、あちらの救急電話番号が911だそうだから、そうなったと私は見ている。

 ただ、憲法9条といい、天皇家の宮家問題干渉、あるいは左翼政策などは、皆アメリカが日本弱体化を画策して、占領行政下で種をまかれた問題であり、それで、日米同盟を対等化などという幻想を口走った鳩山氏の歴史感覚や政治思想には、早晩限界がくると、当初から危惧はされていた。時限装置のスイッチは、どうやらオンモードに入ったのかもしれない。
なかのひと

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