火曜日, 10月 09, 2012


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宮崎正弘の国際ニュース・早読み(米国議会報告 中国の「華為技術」の通信製品は買うな)
2012109 5:01
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
   平成24(2012)年10月9日(火曜日)
        通巻第3781号  
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 米議会報告書、中国の華為技術とZTE製品を米国は買わないように
   スパイ行為の懼れが高く、通信データと高度技術が漏洩する恐れ
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 10月8日、米国議会報告は中国の通信器機、製造メーカーでエリクソンについで世界第2位の華為技術の製品を、国家安全保障上の理由から、連邦政府、公務員などは購入しないように呼びかける異例の報告書を出した。

 報告書は議会超党派が作成し、共和党のマイク・ロジャーズ下院議員(ミシガン選出)とルペースバーゲン議員(民主、メリーランド州)が共同で記者会見した(ウォールストリートジャーナル、10月9日)。

 同報告によれば、「華為技術ならびにZTE社はハイテク技術の入手ばかりか、通信データが流出する懼れがあり、米国並びに米国との同盟国の安全保障にリスクを与えるからだ」としている。
 
 華為技術は以前からスパイ行為、技術盗用がめだち、米国のインテリジェンス筋が警戒し、数年間追跡調査、慎重にマークしてきた。
しかしながら米国内で280社の部品メーカーから部品を調達し、金額的にも300億ドル。華為そのものの全米13ヶ所に営業拠点を置いて、1800名を雇用しているため議会でも正面からの批判ができなかった。
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読者の声  DOKUSHANOKOE どくしゃのこえ 読者之声
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(読者の声1)テレビ番組「負けて、勝つ~戦後を創った男・吉田茂」に関連して、吉田茂の事績の中で誤解があるので以下ご参考まで。
1.吉田の再軍備拒否の真意と朝鮮戦争:吉田首相が朝鮮戦争直前の1950年急遽来日したダレス長官の再軍備要請を断ったことは事実です。その理由として経済復興優先を述べたことも事実です。
しかし、本音があった。
それは吉田は直後に始まる朝鮮戦争に新日本軍が国連軍名目で突っ込まれることを恐れたからといいます。(奇襲の情報があった)米国は吉田に常備軍の規模として戦前を10万人上回る30万人体制を要求しました。この10万が朝鮮戦争用と考えられます。
そこで危機を感じた吉田は憲法の禁止条項その他を使い、まさに詭弁を弄して抵抗したのです。その中に例の経済復興優先方針がありました。
この建前論は、その後欧米向けに英文でつくられた「日本を決定した百年」の中に記され、それが邦訳され国内で広まりました。ということであくまでも外国向けです。それでも復興したら再軍備をすべきと記しています。
しかし、この経済理由の再軍備拒否論が真意と別に独り歩きしているのが現状です。米国内では日本を1949年に独立させておけばよかったと言う声が起きたそうです。そうすれば日本軍を朝鮮に出兵させることができたからです。吉田の再軍備問題は朝鮮戦争の動員との関係で考える必要があります。

2.米国の再軍備要請方針:なお、米国政府は1953年10月、池田ロバートソン会談で日本の再軍備を要請しましたが池田勇人は断っています。その理由の一つとして、米国の占領教育で日本青年が何が起ころうと二度と武器を取らないように教え込まれたことを上げています。そこで翌11月、ニクソン副大統領が来日し、日米協会の昼食会で、憲法九条は誤りだったと述べました。米国政府が日本の再軍備に反対していると言うのは誤りです。
先日ある米国に詳しい人から、日本に利害関係のない米国要人は日本の自衛を求め核自衛まで必要と考えていますが、利害関係のある米国人は現状維持を望むと言う意見がありました。
米国人は個人的な利害で日本の国防を考えているのです。要注意です。
池田は、会談の最後にロバートソン国務次官補に「日本人が自分のことは自分でしか守れないと気付くには相当の時間がかかるでしょう」と述べました。
その後半世紀以上経過し、今まさにその時が来ています。
(東海子)
 


  ♪
(読者の声2)貴誌前号に一挙掲載されたニクソン元大統領へのインタビュー記録、大変面白く読ませていただきました。
以前、月刊誌『正論』で宮崎先生の写真パノラマが掲載された際、ニクソン元大統領に事務所でインタビューされている写真もあり、その内容が気になっておりました。
今回の記録はニクソンの日本における人脈、極東政策、対ソ政策も含めて、戦後アメリカ外交の局面を理解する上での豊富な内容が盛り込まれており、まさに圧巻でした。
中国が脅威になることはない、という対中認識については現在の観点から言うと非現実的ですが、1984年当時の中国の国力を考えると、さすがのニクソンも今日の中国の膨張は予見できなかったということでしょうか。
今回のインタビュー記録で驚いたのは、ニクソンが吉田茂はじめ戦後日本の保守政治を形作った首相経験者の多くと深い交友関係があったこと、日米同盟が双務性をとり、通常兵器面で日本の防衛力が強化されることへの期待などが述べられているところでした。
  (YS生、多摩市)



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(読者の声3)ノーベル医学・生理学賞に京都大学の山中教授。そのインタビューで、「わたしが受賞できたのは、日本という国に支えていただいて、日の丸のご支援がなければこのように素晴らしい賞は受賞できなかったと、心の底から思いました」と語ったことです。
 この言葉を聞いて篤いものがこみ上げてきました。
素晴らしいと思いました。五輪選手で誰かいましたか?
山中教授のこの発言部分を、あろうことか、朝日テレビはカットして放送しました。なんとお粗末で、反日で、愚劣なメディアがあるのでしょう。
  (UI生、神奈川)
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 宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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(C)有限会社宮崎正弘事務所 2012 ◎転送自由。転載の場合、出典を明示
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